「お前は・・・そうか・・・お前が助けてくれたのか・・・」
「転移魔法が間に合い、幸いでした。フラスト様。」
「あの・・・ここは・・・どこなんですか?」
漸く落ち着いたミラクルが涙を拭いながら尋ねる。
「ここはアジトの地下に設けた部屋。万が一何かあった時のためにフラスト様が用意された部屋だ。」
「この部屋が役に立つ日が来るとはな・・・奴はこの部屋の存在を知らない。ここで体制を建て直すぞ。」
魔法使いが3人の傷を癒す。ミラクルとマジカルの表情は沈んでいた。
「はーちゃん・・・」
「助けてあげたい・・・でも・・・どうやってあいつを・・・」
ミラクル達は必死になにかないかと考えるも答えが出ることはなかった。
「・・・奴は・・・俺の魔法を吸収していたな・・・」
その呟きにマジカルはハッとなる。
「そうだわ!吸収なら限度があるはず!それを越える攻撃が出せれば・・・!」
「・・・どうやって?」
「そりゃあ・・・皆で一斉に攻撃して・・・」
「いや、それでは足りない。奴に吸収され尽くされる。もっと強力な決定打が必要になるだろう。お前達の必殺技がヒントになるかも知れない。」
「必殺技・・・そういえば、フェリーチェと3人での必殺技ってないよね?」
「それだわ!それがもし出来たならもしかしたら奴を倒せるかも!」
「だがそんなものすぐに出来るものなのか?」
3人は再び唸り始める。すると魔法使いが紙の束を持って3人に近づく。
「どうやら私の研究が役に立ちそうですな・・・」
「研究?」
ミラクルが首を傾げながら魔法使いに近づく。マジカルもその後ろから興味深そうに顔を覗かせる。
「お前達に大いに関係のある・・・そう、リンクルストーンの研究だ。」
「「リンクルストーン!?」」
ミラクルとマジカルは目玉が飛び出しそうになるくらい驚く。その後ろでフラストも少し驚いた様子を見せる。
「まず、今、お前達の手にリンクルストーンが12個あるな?」
「うん・・・確かにあるけど・・・」
「エメラルドも見つかって、リンクルストーンは全部・・・」
突如魔法使いがマジカルの言葉を制止し、口を開く。
「13個目のリンクルストーン・・・」
「「えっ!?」」
ミラクル達はさらに目を見開く。
「研究の結果、お前達が持つ12個のリンクルストーンとは別に、もうひとつリンクルストーンがあることが発覚した。その名は・・・アレキサンドライト。」
「アレキ・・・サンドライト・・・」
「よくそれを探り当てたものだな・・・よくやった。もしそれが本当なら、奴を倒す切り札になり得る。」
暗闇ばかりだった一行に一筋の光明が差す。