「でも・・・それってどこにあるの?」
「そもそも何処かに置いてあるものなのか?」
フラスト達は再び考え込む。
「申し訳ありません・・・アレキサンドライトが存在するのはわかったのですが・・・どこにあるかまでは・・・」
「いや、十分だ。しかし・・・そうなるとアレキサンドライト以外の方法も考える必要がありそうだ。」
「そう・・・ですね・・・」
そうして再び考え込む一行。しかし、何も思い付かない。と、魔法使いは違和感を感じてミラクルに話しかける。
「ん?あのクマは一緒じゃないのか?」
「えっ!?」
ミラクルは慌てて辺りを見渡すがモフルンの姿がどこにもなかった。
「モフルン?モフルン!」
「うそ・・・モフルン!」
「まさか・・・転移の途中ではぐれたか?奴に見つかるとまずいことになる・・・捜すぞ。」
「「はい!」」
ミラクルとマジカルはフラストと共に、魔法使いは単独でモフルンを捜すことになった。そして一行は、地下のあらゆる部屋を捜してみたが、見つからなかった。
「モフルン・・・どうしよう・・・見つからなかったら・・・」
ミラクルは立ち止まり、不安からかボロボロと涙を溢す。マジカルがミラクルに駆け寄る。
「しっかりして!まだ見つからないと決まったわけじゃないわ!」
「マジカル・・・」
「立ち止まってたらモフルンは見つからない・・・考えるよりもまず行動、でしょ?」
「・・・うん・・・そうだね!ありがとうマジカル!」
「考えるよりも・・・行動・・・か・・・」
マジカルの励ましは、ミラクルだけでなく、フラストの心も動かしたようだ。
「よし!じゃあモフルンを捜そう!」
そう言いながら駆け出そうとするミラクルの目にあるものが飛び込んでくる。馬車の形をしたそれはまるでガラスで出来ているかのように綺麗な物だった。ミラクルがさらに少し視線を動かすと、それを運んでいる存在があった。モフルンだった。
「モフルン!良かったぁ!」
ミラクルはモフルンを抱き上げるとモフルンは驚いてそれを落としそうになるが何とか堪えた。
「その声はミラクルモフ?」
モフルンは顔を覗かせるとミラクルを見て安堵し笑顔になる。
「それはなんだ?」
フラストは気になったのか、モフルンが持ってきた馬車のミニチュアをまじまじと見つめる。その隣で魔法使いも一緒になって見ている。
「ミラクル達を捜してる途中で拾ったモフ!」
「ということはアジトの中にあったのか?」
「地下の存在は奴には知られていないはずです。その考えが妥当でしょう。」
フラストはその馬車に手をかざすとそれの中に魔力を感じた。今まで感じたことのない魔力の質にフラストはアレキサンドライトとの関連性を考えた。
「これは持っておこう。先のアレキサンドライトとやらと無関係とは思えん。」
「じゃあモフルンが持ってるモフ!」
フラストは少し不安を感じたが他に方法も思い付かずモフルンに預けることにした。