「お前達、集まってくれ。話がある。」
フラストの言葉に皆集まり、耳を傾ける。それを確認し、フラストは意を決したように口を開く。
「もう一度奴と接触する。」
ミラクル達は驚いた。何か言おうとした魔法使いを制止しフラストは続ける。
「目的はことはの奪還だ。」
「はーちゃんの・・・」
「奪還・・・!」
「そうだ。そしてその役目は、お前達に任せる。」
「私達に・・・」
「でもフラスト様は・・・!」
不安になったのかマジカルが尋ねる。
「俺か?俺は陽動だ。お前達がことはを奪還するまで奴の相手をする。」
「そんな!無茶です!私達3人がかりでも勝てなかったのに!」
「マジカル、今回の接触はことはを奪還するのが目的だ。奴を倒すことじゃない。」
フラストに指摘され、マジカルは言葉を詰まらせる。代わりに魔法使いが口を開く。
「フラスト様、よもやおひとりで陽動役をやるわけではないでしょうな?」
「お前はことはが拘束されていた場所を覚えているか?」
「?えぇ・・・覚えていますがそれがなにか・・・」
魔法使いは首を傾げながら尋ねる。
「・・・あそこは隠し通路の出口と重なっている。つまり隠し通路を通れば捕らわれていることはの後ろに出ることが出来る。」
そこで話を聞いていたマジカルは理解した。この部屋の用にディザルに知られていない隠し通路があり、ことはの真後ろに出られる出口に確実に出るために案内役が必要だと。マジカルに少し遅れて魔法使いも理解した。
「そう言うことですか・・・しかしやはり危険です。そこで倒す必要がないとは言えど・・・」
「虎穴に入らずんば虎児を得ず・・・この世界にはそんな言葉があるそうだな。つまりはそう言うことだ。」
「・・・多少なりとも危険を侵さなければはーちゃんは助けられないと? 」
マジカルが尋ねるとフラストは静かに頷く。
「私は・・・アレキサンドライトの事が無くても、はーちゃんを助けに行きたい!はーちゃんは大切な家族だから!」
「そうね・・・私達がこうしている間にもはーちゃんはあいつにひどい目に合わされているかも知れない。私達が助けなきゃ!」
「話しはまとまったようだな。では、傷が治り次第ことはの奪還作戦を始める。」
「「はい!」」
「やれやれ・・・皆様が決めたことならば私はもう止めません。こうなれば・・・私は皆様を全力でサポートするのみです。頼みましたぞ。」
「ありがとう!」
「必ずはーちゃんを助けるわ!」
魔法使いの回復魔法を受けながら3人はそう誓うのだった。