3人が絶頂に達したのと同時にリングが激しく光り出す。
「きゃっ!?」
「な・・・なに!?」
と同時に分身が消えて分身だった粒子がミラクル達の中に入っていき、またフラストの中にもミラクル達の力が入っていくのを感じた。
「なんでしょう・・・この感じ・・・身体中が暖かいです・・・」
「私も!凄く力が溢れて来る感じがする!」
「凄い・・・自分の中にこんなに力が入ってくるなんて!」
「どうやら魔力の共有は成功したようだな・・・後はアレキサンドライトか・・・」
と話していたその時、部屋が大きく揺れる。
「きゃっ!」
「何!?」
そして、激しい音と共に天井が崩れる。
「くっ!上に戻るぞ!ここは保たない!」
「「「はい!」」」
4人は転移魔法を使って地上に戻る。その後を追いかけてくる存在をフラストは感じていた。そして、4人が地下の隠し部屋から出てくると、それと対峙する影が見えた。
「はぁ・・・はぁ・・・やっと見つけたぞ・・・!どいつもこいつも無駄に抗いやがって!」
そこにはディザルがいた。明らかに怒り狂った表情を浮かべており、消耗している様子だった。
「っ!魔法使いさんは・・・!」
「ふん!消し炭にしてやったわ!無駄に手こずらせる!」
フラストは冷静さを失いかけたが何とか保ち、相手を注意深く観察する。すると僅かに傷がついているのがわかった。しかし、見た目こそ僅かであるものの、この傷はディザルにとって魔力の吸収を阻害する致命的
な傷だった。
《魔法使い・・・仇は必ず取る!》
「許さねぇ・・・てめぇら絶対に・・・」
「許せないのはこっちよ!勝手にアジトを乗っ取って、はーちゃんを傷つけて!」
ディザルの言葉をミラクルが遮る。
「あなただけは・・・絶対に倒す!」
「あなたに命を奪われた、フラスト様の故郷の人々や魔物さん達、そして、魔法使いさんのためにも!」
その言葉に反応するかのように眩い光がミラクル達とディザルの間に現れる。そしてそれに呼応するかのようにモフルンが持っていた馬車のミニチュアも強い光を放つ。
「これは・・・まさかアレキサンドライトか!?」
「これが・・・マジカル!フェリーチェ!」
ふたりは頷き、ミラクル達は迷わず光に手を伸ばす。すると光に包まれた3人は半変身状態になる。そしてそれぞれハート、星、クローバーのシンボルを上空に飛ばすとそれらが合わさり、王冠のようなリンクルストーンになった。
「「「アレキサンドライト!」」」
リンクルストーンはモフルンにセットされ、3人はモフルンを交えて手を繋ぎ合う。リンクルスマホンにAの文字が書かれ、3人の身体を新たな衣装が包む。
「「「魔法つかいプリキュア!オーバーザレインボー!」」」
「なんなんだ・・・なんなんだそれはぁ!ふざけるなぁ!」
ディザルは自身の魔力のすべてを込めて弾を形成し始める。
「レインボーキャリッジ!モフー!」
ミニチュアだった馬車は大きくなっており、モフルンはそれに乗る。すると光輝く馬がそれを引っ張り、光の中に飛び込む。
「巡り合う奇跡よ!」
「繋がる魔法よ!」
「育まれし幸せよ!」
「「「今!私達の手に!」」」
その言葉と共に腕を上げる。それを合図にレインボーキャリッジが開き羅針盤の中心にアレキサンドライトがセットされ、光の柱が現れる。そして、巨大なシンボルは、ハート、星、花に別れてそれぞれの腕に向かっていく。
「「「プレシャスブレス!」」」
そして羅針盤に手をかざし、円を描くように動かす。そして、モフルンの落下と共に羅針盤が大きくなり、中心が黄色く光る。
「「「フル・・・フル・・・フルフルリンクル!」」」
呪文に合わせてゆっくり拳を閉じていく3人。
「これで終わりにしてやらぁぁぁぁ!」
それと同時にディザルが弾を放つ。
「「「プリキュア!エクストリームレインボー!」」」
3人の前に魔法陣が現れ、ディザルの放った弾を受け止める。
「バカな!俺様の魔力のすべてを込めた魔法がこんな容易く止められる!?そんなこと・・・あってたまるかぁぁぁぁ!」
ディザルは弾を押し出そうと突撃する。
「「「キュアップラパパ!」」」
しかしそれより先に魔法陣から現れた七色の光が弾ごとディザルを押し出す。
「「「虹の彼方に!」」」
その光はディザルを雲の彼方に吹き飛ばした。
「やった!やったんだよね!私達!」
「えぇ!」
勝利を確信し、喜び合う3人。
「モフ!?あれは!?」
モフルンが皆の元へ駆け寄ろうとしたが何かに気づいて立ち止まり、振り返る。その声に反応して全員そちらを見る。そしてプリキュアの3人は絶句する。
「やって・・・くれたな・・・貴様ら・・・!」
そこにはディザルがいた。魔力も完全に使い果たし、その状態でミラクル達の攻撃を受けたせいか、身体はボロボロを通り越して原形の無い箇所が多く、執念だけで立っているようなものだった。
「このまま・・・では・・・終わらせん・・・貴様らも・・・道連れに・・・」
その時一筋の光線がミラクル達の脇をすり抜け、ディザルの身体を貫く。彼の身体はたちまち炎に包まれる。
「道連れなど俺が許さん。地獄へは貴様ひとりで逝け。そこで貴様が奪った全ての命に対して贖罪しろ。」
「おのれクソガキぃぃぃぃぃぃ!」
憎々しげな断末魔を残し、ディザルは灰になった。
「今度こそ・・・終わったのですね・・・」
3人は元のプリキュアの姿に戻る。それと同時にフェリーチェが泣き崩れる。
「うっ・・・うぅっ!ごめんなさい・・・魔法使いさん・・・魔物さん・・・守って・・・あげられなくって・・・うぅっ!うわぁぁぁぁぁぁぁ!」
「「フェリーチェっ!」」
子どものように泣きじゃくるフェリーチェにミラクルとマジカルもなだめながらも泣きそうになっていた。
「失ったものは多く・・・そして大きい・・・この勝利がせめて手向けになればいいが・・・」
フラストは天井を見上げながら呟く。決戦の舞台にはしばらくフェリーチェの泣き声が響いた。
それから数日たち、アジトの復興もある程度進んだころ、教会のような場所に喘ぎ声が響いた。そこではミラクル達3人がフラストや分身とエッチしていた。3人ともプリキュアの姿ではあるものの、その身体を包んでいるのはプリキュアの衣装ではなく純白のウェディングドレスだった。
「あぁっ!ウェディングドレスを着てこんなことするなんてぇ!でも気持ちいいのぉ!」
「いつもと違う衣装だから?いつもよりも気持ちいいっ!」
「私・・・ダメですぅ!こんなの・・・すぐイっちゃいます!あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
3人は身体を震わせ、上下からいやらしい音を奏でる。
「復興は進んでいるがまだ完全ではない。仕事に備え、存分に英気を養うが良い。」
「「「はい!フラスト様!私達、いつまでもお慕いいたします!」」」
それを聞いて笑みを浮かべるフラスト。淫らな結婚式はまだまだ続くのだった。
というわけで魔法使い墜つ、完結です。当初は魔法つかいプリキュアのエロ同人誌や本編でのピンチシーンが殆どない。なら作ってしまおうとそんな感じで始まったこの小説。プリキュアという人気ブランドのお陰か私の予想を大いに、そしていい意味で裏切る結果となりました。そして、多くの方からアイデアを提供していただきました。恐らく当小説の半分以上は占めてるかと・・・ご協力いただいた皆様、本当にありがとうございました。そして、イメージと違っていたら申し訳ありませんでした。書いてる途中、誘惑と挫折に襲われましたがどうにか最後まで書ききることが出来ました。魔法つかいプリキュア本編が完結する前に完結できてホントに良かったです。
最後に、当小説を読んで頂いた皆様への感謝を持って幕を閉じたいと思います。皆様本当にありがとうございました。