※この作品はR-18です。

魔法つかい墜つ   作:フリフレ

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異変13

「くっ・・・はぁ・・・はぁ・・・」

 

1対3というただでさえ不利な状況のうえ、ミラクルを庇いながら戦うマジカルは次第に追い詰められていく。

 

「さっきまでの威勢はどうした?あたしを許さないんだろ?」

 

リーアはマジカルを挑発する。マジカルはリンクルステッキを構え、リンクルストーンをセットする。

 

「リンクル!ペリドット!」

 

マジカルは向かってきた魔物を魔法で迎撃する。魔物は身動きが取れなくなり、悶える。

 

「やった!」

 

そのまま追撃しようとするマジカルの後ろから魔物2体がマジカルの脚を引っ掻く。

 

「っ!あぁぁぁぁぁぁぁ!」

 

マジカルは転倒し、引っ掻かれた箇所を押さえながら苦しそうに喘ぐ。

 

「マジカル!」

 

「マジ・・・カル・・・」

 

マジカルは歯を食い縛り、ふらつきながら立ち上がる。両脚のブーツは裂かれ、血が出ていた。

 

「この・・・くらい・・・ミラクルの・・・受けた・・・苦しみに・・・比べれば・・・!」

 

ペリドットの魔法に動きを封じられていた魔物もそれを振りほどき、3体の魔物がマジカルの周りをまわりながら今か今かとリーアの合図を待っていた。

 

「やめ・・・て・・・」

 

ミラクルは立ち上がろうとするがダメージがまだ強く残っており、動くことが出来ない。

 

「心配しなくても・・・仲良く地獄に送ってやるよ!やれ!」

 

魔物が同時に襲いかかる。万事休すかとマジカルは目を閉じる。その時、突如突風が吹き、マジカルを襲う魔物達だけを吹き飛ばした。

 

「うっ!?」

 

「なんだい!」

 

リーアは風の吹く方を睨む。そこにはひとりの少女が立っていた。フラストを導きながらリーアのアジトにたどり着いたことはだった。

 

「あなたは・・・はっ!」

 

マジカルも視線を向けるとあることに気づく。ことははリンクルスマホンを持っていた。

 

「とっても甘い匂いがするモフ!」

 

「えっ!?」

 

慌てて再びことはの手元に視線を向ける。彼女の手にはエメラルドもあったのだ。

 

「なんだい。エメラルドとリンクルスマホンをわざわざ持ってきてくれたのかい?お嬢ちゃん。いい子だから、それを渡しな。」

 

ことはは首を横に振る。

 

「あなたはミラクルとマジカルをいじめた。たくさん傷つけて、たくさん酷い事をした。モフルンのことも悲しませた。だから、わたしはあなたを許さない。私の大切な家族を・・・これ以上傷つけないで!」

 

ことはの思いに応えるようにエメラルドとリンクルスマホンは光りだす。誰もが目を閉じずにはいられないくらい強い光だった。

 

「キュアップラパパ!エメラルド!」

 

リンクルスマホンにエメラルドがセットされ、ペンで画面にFの字を書くとそのまま続きが浮かび上がり、フェリーチェと表示される。

 

「フェリーチェ!ファンファン!フラワーレ!」

 

そしてエメラルドの力が、彼女をプリキュアへと変身させる。

 

「あまねく生命に祝福を。キュアフェリーチェ!」

 

変身が終わったフェリーチェは全員の前に立ちそう名乗る。

 

「キュア・・・」

 

「フェリーチェ・・・」

 

「エメラルドの力を持った・・・プリキュアだと・・・!」

 

その場にいた全員が驚愕する。魔物達は本能的に身の危険を感じたのかフェリーチェに襲いかかる。

 

「馬鹿!そいつに迂闊に近づくな!」

 

フェリーチェは片手で1体の突進を受けとめるとそれを振り回し、残りの2体を弾き飛ばして投げる。本人はポカンとしながらもすぐに真剣な顔つきになる。

 

「強い・・・」

 

「くそっ!うっ・・・」

 

リーアは膝をついた。ミラクル達を痛め付けるのに魔力を使いすぎてしまったのだ。再び魔物達が襲いかかる。

 

「危ない!」

 

しかしフェリーチェは冷静にペンをとりだし、それを撫でるとチューリップのような形をした短いステッキに変わる。

 

「フラワーエコーワンド!エメラルド!」

 

リンクルスマホンから放たれた光によってフラワーエコーワンドにエメラルドがセットされる。

 

「キュアーアップ!」

 

それを少しずつ高く掲げて行く。すると一番高く上がったところで1面が花畑のようになり、たくさんの花から放たれた光が上空でひとつになり、フラワーエコーワンドに放たれると、花が開く。

 

「プリキュア!エメラルドリンカネーション!」

 

無限の記号を空中に描くと2つの輪に分離し、フラワーエコーワンドから放たれた光と共に飛んでいく。それらは魔物3体に命中すると花に包まれ浄化された。

 

「凄い・・・はっ!」

 

マジカルは何かの気配を感じて振り向く。するとリーアが巨大な魔力の弾を形成していた。

 

「貴様らぁ!よくも・・・よくもぉ!もう手段は選ばない・・・あんた達だけは・・・絶対に殺してやる!」

 

フェリーチェは躊躇なくミラクル達の前に立ち両手を広げる。

 

「ダメ!逃げて!」

 

「逃げません!私が・・・守って見せます!」

 

「お前が・・・お前が全てを狂わせた・・・お前さえいなければ!死ねぇー!」

 

リーアは弾を放つ。マジカルとモフルンは思わず目を閉じる。だがそれは、別の方向から飛んできた弾に呑まれ、かき消される。

 

「そこまでだ。リーア。」

 

「っ!」

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