翌日。フラストはアンチエメラルドの魔法を仕上げながら考え事をしていた。
「キュアフェリーチェ・・・もしかしたら奴は、あのふたり以上に淫乱なのかも知れない。あるいは無垢故に染まりやすいのか・・・連携されると厄介だと言うこともわかった以上、やることはひとつだ・・・」
アンチエメラルドの魔法を完成させたフラストは立ち上がり、魔物達に言う。
「キュアフェリーチェを捕らえるぞ!」
一方、ことはは自室で昨日の事を考えていた。みらい達にはあぁ言って努めて明るく振る舞ったものの、やはりショックだったのか、目には涙が浮かんでいた。
「みらい・・・リコ・・・あんなに・・・辛い思いをしていたなんて・・・わたし・・・全然わかっていなかった・・・あれが・・・あんなに・・・辛い事だったなんて・・・」
次にことはの思考はその時の自身の感情の事を考えていた。苦痛とは違う、もうひとつの感覚。
「でも・・・気持ちいいって・・・思っちゃった・・・気持ち良く・・・なっちゃった・・・今も・・・それを思い出す度に・・・身体が・・・」
そんな風に思っている事をみらいとリコが知ったら・・・そう思うことはの身体は震えていた。
「嫌われちゃう・・・あんな酷いことされて気持ち良くなってたなんて知られたら・・・嫌われちゃう・・・そんなの・・・やだよ・・・」
ことはがうずくまった時だった。
「嫌いになんかならないよ。」
「っ!」
ことはは驚いて顔をあげる。そこにはみらいが立っていた。
「みらい・・・?」
「ごめんねはーちゃん。盗み聞きするつもりはなかったの。でも・・・そっか・・・やっぱりはーちゃんも辛かったんだね・・・隣いいかな?」
ことはは頷き、みらいは隣に座る。
「ごめんね・・・はーちゃん・・・守ってあげられなくて・・・」
「違う!みらいもリコも悪くない!悪くないの!」
俯きながら謝るみらいの言葉をことはが必死に否定する。
「私・・・今でも覚えてる・・・フラストに初めて犯された時のこと・・・」
「っ!」
ことはもリンクルスマホンから見ていたためその時の事ははっきり覚えていた。
「凄く痛くて・・・辛くて・・・悲しくて・・・でも・・・そのどれでもない感情も同時に沸き上がってきて・・・私も・・・きっと・・・気持ち・・・良く・・・」
「もういい!やめて!みらい!もういいから!」
ボロボロと涙をこぼすみらいを見かねてことはが慌てて制止する。
「・・・同じなんだよ・・・」
「えっ?」
「私も・・・リコも・・・今のはーちゃんと同じ痛みを抱えている・・・だから・・・はーちゃんがひとりで思い悩む必要はないの・・・」
「みらい・・・」
ことははさらに涙を溢した。
「泣かないで、はーちゃん。私、はーちゃんには笑っててほしいな。」
みらいはハンカチを取り出してことはの涙を拭く。
「みらい・・・」
「そうだはーちゃん!リコとモフルンと皆で出かけない?」
みらいはハンカチをしまいながら提案する。
「うん!行きたい!」
「決まりだね!じゃあ、身支度整えて玄関に集合だよ!」
それだけ告げてみらいは階段をおりる。ことはも支度をしようとするがふと手が止まる。
「そうだ・・・わたし・・・」
ことはの身体が震え、表情が再び曇る。彼女はみらい達が犯されている近くでオナニーをしていたことを思い出してしまったのだ。
「わたし・・・みらいとリコが・・・酷いことされてたのに・・・辛い目にあっていたのに・・・あんなこと・・・してた・・・」
だがことはのオマンコはじわりと濡れてショーツに染みを作っていた。
「わたし・・・このまま一緒にいても良いのかな・・・」
そう呟きながらも身支度を整えようとした時だった。ことはの背後に魔法陣が現れ、そこから現れた触手が素早くことはの口を塞いだ。
「んんっ!?」
ことはは悲鳴を上げる間もなく口を塞がれ、瞬く間に拘束されてしまう。
《みらい!リコ!》
ことははそのまま魔法陣に吸い込まれ、誘拐されてしまった。
「はーちゃん・・・遅いわね・・・」
一方みらい達は身支度を整えて玄関に集まっていたのだが、ことはがなかなか来ないため不安になっていた。
「リコ!私見てくる!」
「えぇ。わかったわ。」
みらいはことはの部屋に向かって階段をかけ上がるが、部屋に着いてもそこにことはの姿はなかった。
「はーちゃん・・・?」
みらいは思わずカバンを落としてしまう。中からモフルンが顔を出す。
「はーちゃんがいないモフ!」
「はーちゃん!」
みらいは慌ててカバンを手に取り、家族にも聞きながら家中を捜し回った。
「みらい!?どうしたの?」
みらいのただならぬ様子に思わずリコが声をかける。
「リコ・・・はーちゃんが・・・はーちゃんがどこにもいないの!」
「なっ・・・!」
みらいが半べそかきながらそう告げる。リコもショックでカバンを落とすがどうにかもち直す。
「とにかく・・・捜しましょう!」
「うん・・・!」
みらいもどうにかもち直すと二人は
家を飛び出し、ことはを捜して走り回った。
「ふっ・・・どうやら成功したようだな。」
アジトの自身の椅子に座りながらフラストはにやける。その視線の先には、触手に拘束され、気絶していることはがいた。