時はマジカルが転移魔法で飛ばされた所まで遡る。
「うっ・・・」
マジカルが顔をあげるとそこには扉があった。どうやらどこかのホテルらしい。
「おい!こっちに来るんだよ!」
「きゃっ!」
マジカルは両手を縛られ、首輪を着けられており、魔法使いは首輪に付いているリード代わりの鎖を無理やり引っ張り、マジカルを引き寄せて扉を開ける。
「あぁ~暑い暑い!暑苦しいなぁ!」
「お前のせいじゃね?」
「あぁ!?大体なんでこんなとこに・・・」
扉が開いた瞬間男達の不満の声が聞こえるが扉が開いた事に気づいたのか扉の方に注目する。部屋には太っている上に不細工で見るからに年齢=彼女いない歴のオタクな感じのいわゆるキモ男達が集まっていた。
「おいお前!こ・・・こんなところに連れてきて何・・・を・・・」
キモ男のひとりが文句を言おうと魔法使いに詰め寄ろうとして止まる。魔法使いの後ろに控えていたマジカルが視界に入り、一目惚れしてしまったのだ。
「か・・・可愛い・・・!」
「なぬ!まさか可愛いおにゃの子か!?」
「なんと・・・!」
キモ男達はざわつき始める。その声色からすっかり先程までの不満の色が消え失せていた。一方マジカルは部屋の中のキモ男達に嫌悪感を抱くと同時に嫌な予感を感じて逃げ出そうとする。
「逃げるんじゃないよ!」
魔法使いは鎖を引っ張ってマジカルをキモ男達の前に投げ飛ばす。
「きゃあっ!」
マジカルはあっさり投げ飛ばされた事に違和感を感じた。手を縛られているとは言え、プリキュアの姿なら力はあるはず。パワー特化のルビースタイルなら尚更、少なくとも魔法使いに純粋な力比べで負けることなどないはずなのだ。
《馬鹿な奴だねぇ。私がなんの対策もしていないと思ったのかい!》
マジカル「っ!」
魔法使いがマジカルの脳内に直接語りかける。
《プリキュアは馬鹿力が売りだからねぇ~。その格好なら尚の事、だから魔術を掛けさせてもらったよ。今のあんたは、プリキュアの格好をしたただの一般人なのさ!》
「なっ!」
魔法使いがマジカルに掛けたのは無効化魔法。魔法による身体能力の強化等を無効化出来る。これはプリキュアに変身して得られるパワーアップも例外ではない。つまり今のマジカルはキュアマジカルの格好をしていながら十六夜リコの時の力しか出せない状態なのである。
《まぁ保険って奴さ。必要無いような気がしたけどねぇ・・・》
「どういうこと?」
《おやぁ?あんたあいつらを殺すつもりなのかい?あいつらはただの一般人なんだよ?プリキュアのパワーで殴ったりでもしたら・・・良くて重傷、最悪死んじゃうかもねぇ~?悪をたおすためと称して一般人を怪我させたり殺したりするプリキュアなんて周りはどう思うだろうねぇ~?ヒッヒッヒ・・・》
マジカルは顔が真っ青になる。もしそんなことになってしまったら自身だけでなくみらいやことは、大切な仲間達にも間違いなく害が及ぶ。それに、もしそんなことになって、その後プリキュアとして戦えるのか・・・マジカルは自然と身体が震え、膝をついていた。
「待たせて悪かったねぇあんた達。長らく待たせてしまったから単刀直入に言うよ。あんた達、この小娘を、キュアマジカルを好きにしな!」
「えっ!?」
「今・・・好きにしろって・・・」
キモ男達はざわつき、その視線は自然とマジカルに向けられる。その目付きはいやらしい事を考えている変態そのものだった。
「まぁあんたらのやりたいことなんて想像つくけどねぇ。好きにしろと言った。だから存分にやりな。徹底的に!」
キモ男達の興奮は最高潮に達し、大量の汗を滴らせ、忙しなく息を吐きながらマジカルに迫る。
「あぁ・・・嫌ぁ・・・来ないで・・・」
マジカルはすっかり怯え、逃げようと後退りする。
「無駄なことすんじゃないよ!鍵は魔法でかけてあるんだ。観念するんだね!」
「だ・・・大丈夫だよマジカルたん!」
「や・・・優しく慰めてあげるからね!」
「い・・・嫌・・・嫌あぁぁぁぁぁぁぁ!」
マジカルはキモ男達に捕まり、ベッドに運ばれる。