「はぁ・・・はぁ・・・」
ことはは白い液にまみれながらぐったりしている。
「良いものを見せてもらったぞ。」
フラストがにやけながら言うと、ことはは息を切らしながらもフラストを睨み付ける。
「みらいと・・・リコが・・・絶対・・・助けに・・・来て・・・くれる・・・もん・・・」
フラストはことはの真剣な顔つきを見た後、出口に向かって歩き出す。
「あぁ・・・来るだろうな・・・お前が快楽に染まった後にでもな。」
それだけ告げて部屋を出ようとする。
「あなたの・・・思い通りに・・・は・・・ならない・・・」
ことははフラストの背中に向かって言うとフラストはそれに返事せずに部屋を出る。
「みらい・・・リコ・・・助けて・・・助けてよぉ・・・」
ことはは早くも陵辱に心が呑まれそうになるのを感じてボロボロと涙をこぼした。
翌日、みらいとリコの間には、朝から全く会話がない。はーちゃんがいない悲しみに昨日の出来事が重なり、ふたりの間にはひゃっこい島で喧嘩した時とは質の違う気まずい空気が流れていた。お互いがお互いに拒絶されたと未だに思い込んでいる。
《言わなきゃ・・・みらいに言わなきゃ!昨日のあれは誤解だって・・・なのに・・・声が出ない・・・一歩が・・・踏み出せない・・・!》
《リコ・・・どうして昨日あんなこと・・・嫌いになったのかな・・・でも・・・嫌われても・・・仕方ないのかな・・・》
みらいの心は悲しみに満ちて今にも泣き出しそうになる。
「あの・・・み・・・」
「ごめん・・・先いくね・・・!」
何か言いかけるリコの言葉を遮り、みらいは走り出してしまう。
「みらい!待っ・・・」
リコはみらいを呼び止めようとするものの、既にみらいの姿は遠ざかってしまっていた。
「あぁ・・・私・・・やっぱりみらいに・・・」
リコはその場で泣き、足取り重く学校へ向かった。
「みらい!みらい!」
先の会話を聞いていて耐えかねたモフルンが顔を出す。みらいは顔を出したモフルンわ見て立ち止まる。
「モフルン?」
「リコの話・・・聞かなくて良いモフ?」
みらいは口をつぐみ、黙りこんでしまう。
「ふたりとも昨日からおかしいモフ!喧嘩したモフ?」
「喧嘩・・・なのかな・・・私・・・リコに嫌われちゃったし・・・」
「・・・リコがそういったモフ?」
みらいはまた言葉に詰まる。リコには昨日来ないでと言われたが、嫌いとは一言も言ってなかった。
「きっとみらいの早合点モフ!早くリコの所に戻ってホントの事を聞くモフ!」
「でも・・・もし本当に嫌われていたら・・・」
みらいは不安で泣き出しそうになる。そんなみらいを見つめてモフルンは言う。
「考えるよりまず行動モフ!」
みらいはハッとなる。それはかつて紙で出来た蝶を捜すときにみらいがリコに言ったことだった。