はぁ・・・はぁ・・・」
「神出鬼没の・・・あいつを・・・捜すのは・・・無謀・・・だったかしら・・・」
ふたりはあれから駆け回れる限り町中を駆け回り、フラストを捜したが見つかるはずもなく、公園のベンチでぐったりしていた。
「今日は帰りましょう・・・明日改めて捜すべきよ・・・」
「そうだね・・・疲れたし・・・」
ベンチで休んでいたふたりが帰ろうと立ち上がった時だった。
「・・・・・・・」
ふたりの前に例のローブを纏ったことはが現れた。突然現れたローブ姿の少女に驚き腰を抜かすふたり。だがふたりは目の前に立っているのがことはであることに気づかない。
「だ・・・誰?」
ことはは答えない。フラストが喋るなと予め命令しており、それを忠実に守っているためである。
「・・・そうだモフルン!甘い匂いは!?」
「ダメモフ・・・全然しないモフ・・・」
ことはが纏っているローブはフラストが作った特注品であらゆる物を内外問わず遮断する効果がある。モフルンが感じ取れる甘い匂いも例外ではなかった。
「そっか・・・」
リコは少し残念そうな声色で言う。
「リコ・・・どうする?」
リコ「もしかしたら・・・フラストか、もしくははーちゃんのことを知っているかも知れないわ。とにかくもう少し情報を・・・」
等と言っている間にことはは踵を返して歩き出してしまう。
「あぁっ!」
「待って!」
みらい達は慌てて追いかけ、ローブを掴もうとするが、ことはは手が届きそうで届かない絶妙な距離を保ってふたりの手をかわす。
「つ・・・掴めない・・・」
「私達・・・弄ばれてる?」
ふたりはフラストを捜し回って疲れきってるせいもあり、中々距離を詰められずにいた。寧ろことはがこうして遊んでいなければあっという間に見失っていたことだろう。
「どこまで行くつもりなのよ・・・」
「わからない・・・」
ふたりはクタクタだと言わんばかりの表情を浮かべる。やがてことはが建物の中に入っていく。ふたりは建物を見た後、見つめあい、頷き合うと建物の中に入っていく。
「えっ?あれ?」
「っ!?」
ふたりは建物に入って驚いた。ことはが建物に入って間もないはずなのにふたりが入った時には既にことはの姿は無かった。
「ね・・・ねぇ・・・見間違い・・・じゃないよね?」
「えぇ・・・確かにここに入ったはずよ・・・」
首をかしげながらふたりが奥に進んだ瞬間、建物の扉が勢いよく閉まる。
「「えっ?」」
ふたりは驚いて振り返る。リコが扉に駆け寄り、開けようとするがびくともしない。
「鍵がないのにどうして・・・はっ・・・!」
リコは何かに気づいてもう一度振り返る。みらいも同じ方を見ると、魔物がぞろぞろと現れた。
「どうやら当たりのようね・・・みらい!」
「うん!」
ふたりはお互いモフルンの手を握る。
「「キュアップラパパ!ダイヤ!」」
ふたりは変身し、魔物達に向かって駆け出す。