「「はぁ・・・はぁ・・・」」
しばらく戦い続けていた二人。まだダメージはないものの、魔物達の異常な耐久力に徐々に体力を削られていく。
「全く・・・しつこい・・・わね・・・」
「でも・・・私達は・・・あき・・・らめ・・・ない・・・はーちゃんを・・・取り返すんだ・・・!」
息を切らしながらもジリジリと迫る魔物達を見据えて構える二人だが、その足下から触手が現れる。だが、細かったせいか二人とも気づかない。触手は先端を尖らせるとミラクルの首筋にそれを刺す。
「あぁっ!ぁ・・・」
疲れのせいもあり、不意討ちに対処する事が出来なかった。触手から何かが注入されるとミラクルは膝から崩れ落ち、気を失って倒れてしまう。
「ミラクル!?」
細い触手はマジカルにも襲いかかる。マジカルはそれをどうにか避けるがマジカルの意識は完全に触手に向けられてしまっていた。
「あっ!?」
マジカルは不意に腕を引っ張られ、驚いて振り向く。迫っていた魔物がマジカルの腕をつかんでいたのだ。魔物はそのままマジカルを引き寄せては腕を後ろにし乱暴に引っ張る。
「あぁぁぁぁぁぁぁ!」
マジカルは襲いかかる苦痛に悲鳴をあげる。その間も触手が迫っていた。
「うぅっ!」
マジカルはどうにか振りほどこうと抵抗するが思うように力が入らずうまくいかない。それでもマジカルは必死に抵抗を続けるものの、抵抗むなしくマジカルの首筋に触手が刺さる。
「う・・・っ・・・!」
マジカルも意識を失い、ガクッと項垂れる。魔物はマジカルが気絶したのを確認すると手を放す。マジカルの身体が床に投げ出される。
「ミラクル!マジカル!しっかりするモフ!」
慌てて駆け寄ろうとしたモフルンにも触手が刺さり、モフルンも気絶してしまう。
「ふふ・・・ダメだよモフルン。モフルンはこっち。」
ことははモフルンを抱き上げると近くにあった椅子に座らせる。
「フラスト様ぁ!準備出来ましたぁ!」
ことはは満面の笑みでフラストを呼ぶ。するとどこからともなく魔法陣が出現し、フラストが現れた。
「うまくいったようだな。」
「は~い!うまくいきましたぁ!」
ことはは早速フラストにすり寄る。フラストは相変わらず気にする様子はない。
「では次の段階だ。」
フラストは魔物達に合図すると魔物達は気絶したミラクル達を運び始める。フラスト達もその後に続く。一行がついたのは少し寒気を感じるくらい涼しい部屋だった。
「では始めようか。お前達、まずは服を脱がせろ。手袋と靴は残してな。」
「は~い!」
ことはは魔物達に混ざりミラクル達の服を脱がし始める。
「はー。ミラクルもマジカルも綺麗な身体~。」
ほぼ全裸となったふたりの身体をことはは目を輝かせながら見つめる。
「あれをもってこい。」
フラストが魔物達に命じるとフルーツと生クリームが運ばれてくる。
「あっ!ケーキ!そっかぁ、ミラクルとマジカルでケーキを作るんだぁ!すご~い!ワクワクもんだし~。」
「そういうことだ。」
フラストは魔法を使い、ミラクルとマジカルの手足を拘束、固定した。
「では始めてくれ。」
「は~い!あ、魔物さん魔物さん!マジカルはチョコ生ね!フルーツは何でもいいよ!」
ことはは魔物に指示を出しながら生クリームを持ってミラクルに駆け寄る。
「えへへ、待っててね~ミラクル。わたしが美味しそうに飾り付けてあげる!」
ことはは生クリームを絞り、フルーツを散りばめてミラクルを飾り付けていく。マジカルの飾り付けを担当している魔物達も順調で、ミラクルとマジカルはあっという間にデコレーションケーキのような姿になってしまった。
「はー!出来たぁ!」
ことはは嬉しそうにフラストに駆け寄る。
「上出来だ。ではお披露目の時間だ。」
フラストは魔法でミラクル達をある場所に運んだ。