「ふん・・・少し数を増やしただけでこれか・・・」
フラストは魔物達にミラクルとマジカルが完全に気絶したかを確認させる。魔物達はふたりは完全に気絶しているとサインを送る。
「よし。お前達、手筈通りにやるぞ。」
「は~い!」
「へっへっへ。了解しました。」
そう言うと魔法使いはマジカルを、フラストとことははミラクルを連れて転移魔法の準備をする。
「ミラクル!マジカル!しっかりするモフー!」
モフルンは必死に叫ぶが、それがふたりに届くことはなかった。
「あ、フラスト様、モフルンも一緒に連れていきましょうよ~!」
ことははフラストにおねだりする。仮面とローブを着けながらのそれは中々にシュールだった。
「まぁ・・・良いだろう。」
フラストはモフルンだけでは何も出来ないと判断し、許可する。
「やったぁ!」
ことはは喜び、モフルンを追いかける。
「ひぇっ!?来ないでモフ!」
モフルンは嫌な予感がして逃げ出すがそこまで素早くないため、逃げ切れずに捕まってしまう。
「は・・・放してモフー!」
モフルンはじたばたと暴れるが、ことはがしっかり抱き締めているため、逃げようがなかった。
「そろそろいいか?」
「は~い!」
ことははそのままフラストに駆け寄る。フラストはふたりに魔法をかけていた。
「ではフラスト様、後程。」
「あぁ。期待しているぞ。」
「お任せください。」
魔法使いとフラスト、ことはは魔法でそれぞれ転移する。
フラストとことははミラクルを連れて電車の中に入る。明らかに周りと浮いたその姿に乗客達はざわつくが、フラストが魔法をかけるとまるで最初からそこに何もなかったかのように皆がフラスト達に注目しなくなる。
「フラスト様~。ここって電車って乗り物の中ですよね?今日はここでミラクルを気持ちよくさせるんですかぁ?」
「あぁ、そうだ。もっとも、相手は俺ではないがな。」
フラストの言葉にことはは首を傾げる。と、ここで気絶していたミラクルが目を覚ます。
「うっ・・・あ・・・あれ・・・私・・・」
「ミラクルー!」
モフルンの声で意識が完全に覚醒したミラクルは直ぐ様そちらを見る。
「モフルン!フラスト!モフルンを返して!それにマジカルは?マジカルはどこ!?」
「慌てるな。モフルンとキュアマジカルを無事に返して欲しかったらこちらの指示に従って貰おう。」
ミラクルは悔しそうに歯噛みする。マジカルの行方もわからず、モフルンも実質人質に取られているため、それ以外に方法がなかったのだ。
「何をさせる気?」
「簡単なことだ。お前は立っているだけでいい。」
「まさか!」
ミラクルはフラストの言葉と周りの状況から彼の命令を汲み取る。
「そう、痴漢だ。終点まで男達にその身体を捧げて貰おう。」
「わ・・・わかったわ・・・」
ミラクルに拒否権などなかった。フラストは成人男性のみミラクルの姿だけ見えるように魔法を変化させる。