そんな中、彼女たちを祝福する北上に何かを感じ取った大井が取った行動は――
■4回目、北上との愛を深めるお話です。実質的には、このエピソードが締めとなります。
でも、シリーズはもうちょっとだけ続くんじゃ。
――思えば、北上との出会いは運命のようなものだった。
故郷を離れて、遠い地の士官学校に入学した頃だったろうか。学内で彼女のほうから声をかけてきたのは。新天地で最初の
その縁から知り合った大井とは本当に色々あったし……こうして提督となってこの鎮守府のトップに立っているのも元はといえば、あのときずっとこの三人で一緒にいたいと思ったことが最初のきっかけだった。
人生におけるターニングポイントで、北上はとても大きな影響を与えてくれたし、それによって変わったことはとても多かった。
そして、北上と僕の間柄はあの頃から変わっていない――たぶん。
過労で倒れて由良や鈴谷に看病してもらったり、大井とひと悶着あったりした、その後のこと。
夕暮れ、仕事終わりに街へ繰り出した僕らは現在、ちょっとお洒落なビストロ風居酒屋の個室にて飲み会の最中であった。
表の名目は提督の復帰祝い……裏の名目は提督の女性関係について。
「――だから私ね、前々から心配だったのよ、この男は首根っこ捕まえておかないときっと他の子に手を出されるって……聞いているんですか鈴谷さん!!」
「あー、はいはい、聞いてますって聞いてますってばっ!」
テーブルの端では、既に酒の入った大井が鈴谷に絡んでいた。
大井が酔うと結構タチが悪いのは、今も変わらない。学生時代に三人で飲みにいくと、だいたい僕か北上が介抱する羽目になったのはいい? 思い出だ。
「……相変わらずだな大井は」
「ていうかさー、大井っちはほんと提督のことになると早口になるねぇー」
「鈴谷さんも災難だね……」
隣の北上は、見慣れた光景だけに呑気そうだ。僕にしたって、皆で飲みに行く話が出た時点で今みたいなことになるとは思っていたし驚かない。由良はさすがに苦笑気味な様子だが。
――すると大井の目がキッと由良を捉え、嫌な予感からか由良はビクっと反応する。
「由良さんっ!!」
「う、うん?! 何かな?!」
「あなたのことはとても理性的な娘だと思ってました……それが自分から提督を誘惑する人だったと見抜けなかったなんてっ! 私、一生の不覚だわっ……!!」
「あははは……」
この場において最も理性的でない娘はまくしたてるように言い切ると、グラスを一気にあおり「くぅ~~」と唸った。
そんな大井のペースに置いてけぼりの由良は、困惑した表情で口元を引きつらせている。まぁ……誰だってそうなるな。
「というか提督、あなた!!」
「あっ、はい」
そしてこんな流れなら当然のごとく、僕に矛先が向けられるのは当然だった。テーブルに身を乗り出した大井が間近まで顔を近づけて叫ぶ。
「大体提督がケダモノもとい性獣すぎるからいけないのよ!!」
「そこまで言うか?!」
ひどい言われ様に、とても悲しい気分になる。僕はそこまで酷いことした? はい。
「ケダモノは言い過ぎじゃん……その通りだけど」
「そこまで言わなくたって……その通りだけど」
「君らも何気にひどいな?!」
更には、鈴谷と由良にまではっきり言われる始末だ。
よほどおかしいのか、背後で北上が「くくくっ」と含み笑いしているのが聞こえる。
「何でそうちょっと誘惑されたくらいでホイホイ交尾するのよこの種馬!! おちんちんでかいからって調子乗り過ぎなのよっ!!」
「おちんちん言うな」
ほら、ちょうど追加注文を持ってきた店員の女の子がドアの所ですごく気まずそうな顔してるから。
「ねーねー大井っち、そんなに提督が他の子とエッチするのいや?」
「いやでしたけど!! 私と北上さん以外とするのは!!」
「へ?]
「……おほん、それは兎も角としてっ!! 私はまだ納得しきれてないけど……けどもっ!! ここまでヤっておいてヤり捨ては許さないわ!! 全員の責任取りなさいよ提督っ!!」
「大井っち……」
「大井……」
きっと、大井なりに出した結論なのだろう。
何だか目頭が熱くなって、気付けば勢い余って大井を抱きしめていた。
「や、提督ったらこんな所で……あ、あの北上さんっ」
「そこは素直に受け止めようよ、大井っちっ」
いきなり抱き締められたせいか混乱している大井に、祝福するように微笑む北上。
「大井さんありがとう!!」
「ありがと大井さん!! 愛してる!!」
「えっ?! えっ?!ちょっ……あなたたち?!」
一部始終を見ていた由良と鈴谷まで抱きついてきて、嬉しいような困ってるような表情を浮かべる大井。
後輩たちに囲まれあたふたする彼女の姿は新鮮で、とてもいいと思う。隣でニコニコしている北上も、もしかしたら僕と同じことを感じているのだろうか。
そんなことを考えていると、不意に大井が北上に問いかける。
「……あの、ところで北上さん」
「ん? なに大井っち?」
「北上さんは、その、加わらないんですか?」
その言葉を聞いた北上の顔が、一瞬だけ陰ったような、そんな気がした。
「あー……、いや、あたしはだって、ほら」
「……そうですか」
大井と北上の会話は曖昧なまま途切れた。でもそこに含まれた意味は感覚的に伝わってきた――それは僕と北上のことだろう、と。
すると大井は、ふと何かを決意したかのように立ち上がった。
「――由良さん、鈴谷さん、行きましょうか」
「え?」
「行くってどこに?」
「私たちが提督と付き合っていくことについて、色々決めなきゃいけないこと沢山あるでしょう? だから次のお店行って、みっちりお話するわよ。朝まで!!」
長時間コース決定のお知らせに、由良と鈴谷は「あの人本気?!」と互いに顔を見合わせる。
「――というわけで北上さん、名残惜しいですが一旦お別れです。……それと、提督?」
僕の方へ向き直った大井が面前まで顔を近づけてくると、小さな声でささやいてきた。
「北上さんのこと、頼んだわよ」
「……ああ」
大井が言わんとしていることはわかっている。ただ、一度固まってしまった関係を変えるということは、僕にとって初めてのことだから足がすくんでいるだけだ。
大井たちが行ってしまい、取り残された僕らの間に沈黙が流れる。何故だろうか、さっきまで気楽に会話していたふたりなのに、急に気まずくなるのは。
そんな沈黙を破って最初に口を開いたのは、北上のほうからだった。
「――ねえ、どうしよっか」
「ん。僕はもう少し、飲みたいかな。北上は、どう?」
「いいよ、あ、そうだ。あたしいいお店知ってるんだ。そこ行かない?」
立ち上がった北上が僕の手を取る。細くて白くてひんやりした指先が、心なし強く握りしめてきた。
北上に連れられて行ったビアバーは、人々がひしめきあい、とても騒がしい。
今回、彼女がここを選んだ理由は何となくわかる。今は喧騒の中に身を置いていたほうが、もしも会話が途切れたとしても気にならなくなるから。
カウンター席に座ったふたりがパイントグラスを傾けながら交わすのは、他愛のない世間話。でもそれは今の僕らにとって、最も不自然な会話。
気づけば、ペールエールを何杯もおかわりしていた。軽い酩酊状態に入ったのか、体がふわふわ浮いてるような感覚に囚われる。
「提督、大丈夫ー? さっきから飲むペース上げ過ぎだよ」
北上が心配そうに顔を覗き込んでくる。そんなに飲んでるかな、僕。
「大丈夫だって、学生時代からお酒に強いのは知ってるでしょ? 大丈夫だいじょうぶ」
「あのさー、提督がそういうこと言いだすの、完全に酔ってる証拠だよ? まったく、学生時代から君はそうだよね……そろそろいこっか」
北上が僕に肩を貸して立たせてくる。そんなことしなくたって、自分で歩けるのに。――あれ、おかしいな、意識ははっきりしているのに、体はふらついているなんて――
――こうして完全に酔い潰れた僕は、いつの間にか気を失っていたらしい。
意識を取り戻すと、ひんやりとした風を感じる。どうやら外のようだ。
目を開いた先には、月が照らす夜の空と、北上がいた。
「ほんと、世話が焼ける子なんだから」
僕の髪を撫でながら苦笑する北上。頭の後ろには、柔らかな感触。どうやら、ずっと膝枕されていたみたいだ。
「だめだね、僕は。提督の立場だってのに。自分の管理もできなくて」
「んー、まぁ、ちょっと羽目を外し過ぎるのは、別によくあることだと思うよ?」
「あぁ、本当にそうだね……」
「あー、もう、酔いから醒めたあとの提督って、すぐネガティブで面倒くさくなるからタチ悪いわー」
「……慰めて」
「はぁー、まったく……君は世話が焼ける子だよ」
北上はそう言いながらも、僕の頭を撫でてくれた。
「さて、これからどうしようかねえー」
「もうしばらくこうしていたい」
「それはいいけどさー、あたしもなんか、横になりたい気分なんだよね」
「……じゃあ、ふたりで休めるところへ行く?」
僕はそう言って、ちょうどここから見える場所にある建物……ラブホテルを指差した。
こういう場所は何度か利用したことはあるが、北上と入るのはこれが初めてだ。
チェックインを済ませた僕らは部屋へと入る。窓のない室内は、オレンジ色の薄暗い照明に照らされていた。
僕らは言葉もなく、ベッドに腰掛けるなりそのまま後ろへ倒れ込んだ。隣の北上を見ると、ぼんやりとした表情の横顔と、大きく上下する薄い胸が目に入った。
なんだか胸がドキドキしていた。触れるか触れないかくらいの距離に北上がいる。彼女からは花のような匂いと、汗の匂いが入り混じって鼻をくすぐってくる。
北上とは長い付き合いだけど、今夜の彼女はとりわけ興味深い存在だった。形のいい鼻や唇、丸っこい大きな瞳。出会ったときは可愛らしい娘だと思ったけど、こうして近くで見たらとてもきれいな顔をしている。
目線が下へと移り、僕を介抱していたときに出来たであろう服のしわや、少し解けかかった三つ編みの髪、そしてうなじから白い首元の艶めかしさに目を魅かれた。
「提督ー、じろじろ見すぎー」
流石に気付いたのか、ジト目の北上と目が合う。
「ごめん、北上に見惚れてたんだ。きれいな顔してたから」
「……君ってときどき、気持ち悪いくらいキザなこと言うよねー。もしかして、まだ酔ってる?」
「もう醒めたって。これは率直な感想だ、北上はとてもきれいで、かわいい」
「そ、そう? ……いやいやいやっ、この北上様を褒めたってなにも出ないからね!」
急に照れくさくなったのか、頭を小さくぶんぶん振る北上。普段見せないそんな姿がかわいらしくて、つい口づけたくなる。
「ねえ、北上」
「なにー?」
「キスしてもいい?」
「ぶっ?!」
だから聞いてみた。唐突にそんなこと言ったせいか、北上は驚き噴き出した。
「あ、あのさ……あたしたち、そういう関係じゃないよね」
「なら、そういう関係になればいいじゃないか、いま」
段々と北上に対する気持ちが、僕の中から具体的な言葉を持ってあふれてくる。
「僕は北上のことが好きだ。親友としても、ひとりの女の子としても」
「ぁ……」
その言葉を聞いた北上の瞳が大きく見開かれ、震える。
「……北上は僕のこと、そういう風には思ってくれてはいないの?」
「……その……わかんない」
口をつぐみ言いよどむ北上。
しばらくしてから深呼吸して息を整えると、改めて言葉を紡ぎ始めた。
「わかんない――けど、大井っちや由良、それに鈴谷を見てるとさ、思うんだよね。あたしはああいう風に気持ち伝えられないって」
いつもの彼女とは違う、手探りで言葉を探しているような語り口。僕はただ黙ってそれを聞いている。
「あたしの中にも、そういう気持ち……あるよ。あるけど、なんだろう、その、あたしと君の関係にその気持ちがうまく当てはまんないんだ。どっちも大切だから、どっちも壊せなくって」
そして僕の目を見据える北上は、震える瞳ですがりつくように言った。
「ねぇ、教えて? あたしは、どうすればいいのかな……」
どうすればいい、か。こんなとき、僕に出来ることといったら、ひとつしか思い浮かばない。
「本当にそれが両立できないのか、ここで試してみればいいじゃないか。当てはまんなくたって、ぐちゃぐちゃのままで構わないから、僕にぶつけてこいよ。ぜんぶ、受け止めるから……」
いま彼女に言えるのはそれだけだ。
それを聞いた北上が、おずおずと口を開いた。
「――ね、ひとつだけいい?」
「なに?」
薄暗い照明の中で、北上は頬を染めて言った。
「あたし、こういうの初めてだからさ……やさしく、お願いね?」
「……ああ」
僕がうなずいたのを合図に、ふたりの顔が段々と近づき――柔らかな唇と触れた。
「んっ……ふっ……」
寝転がったままで行う、ついばむような、離れては触れてを繰り返す接吻。やがて重なり合ったまま、互いの唇を押し付け合う。
口づけながら北上の肢体を抱き締める。思っていた以上に華奢な体は、応えるように抱き返してきた。
もっと深く、繋がりたい。舌先を出してノックする。つついたときは抵抗するように硬く閉じた唇が、おずおずと受け入れるように開いた。
口内へと入り込み、やわらかくざらついた粘膜に擦り付ける。粘膜同士での交接は初めてなのか、されるがままの北上から熱い息が漏れる。
「んふぁあ゛っ、あ゛ふっ……んぅ♡」
甘い舌の味わいに、僕らはただただ溺れていた。北上に至っては、すっかり目が蕩けてしまっていた。いつの間にか舌を僕に絡ませてきて、自分から求めてきていた。お互いの唾液を啜りあい、ちろちろと動く舌を吸っては弄ぶ。
「ん゛ぁっ……♡ ぁっ……ん゛ぅあっ♡」
ひたすら唇で交わりながら、上着の下へと潜り込んだ僕の手は北上の素肌に触れる。
柔らかくしっとりとした手触りのカラダを撫でるように移動し、ブラに包まれた慎ましい乳房を探りあてるとやわやわと揉みしだく。
「あ゛っ、ん゛っ♡」
高い声が漏れる。胸をまさぐりながらその唇を塞ぎ、触れあう体温が上がっていくのを感じながらもつれあう。
もう一方の片手が、白くすべすべとした太ももをさすりながら上へと這い上がり、下着の上から盛り上がった恥丘を撫で回す。
「ん゛ふぅっ、あはっ♡」
布地の上から揉んでいるうちに、段々と湿った感触が伝わってくる。上半身への愛撫を続けながら、下着の中へと差し入れた手がしっとりと濡れた割れ目をなぞり上げる。
「ぁっ、はっ……あ゛っ♡ ん゛ぁあ゛っっ♡」
肉ヒダを擦り、クリトリスを撫で上げる度、北上は腰をガクガクと震わせながら身悶える。
秘孔へ突き入れた指が、ぬめる感触と共に吸い込まれる。ゆっくりと膣壁を擦り上げてゆくと、急に腰が跳ね上がる。
「あ゛ぐっ♡ ぅんっ♡ は、もう、だめっ……♡」
肢体を震わせて仰け反る北上。どうやら今ので軽い絶頂を迎えたみたいだ。
「はぁっ♡ はぁっ……なんか、変な感じ、でも……気持ちいいかも」
「もしかして、北上って結構感じやすい?」
「ぅ……まぁ、ね。実はひとりで割とシテたから、求めてたのがキたっていうか……てっ、なに言わせるのさっ」
めっ、と言わんばかりに頭をぺしっと軽くはたかれた。ジト目で顔を赤くしているのがかわいい。
もう準備は整った。北上の股を開かせて間に入り込むと、ズボンを押し上げはちきれそうになっていた男根を解放する。初めて見る性器に北上は目を丸くして、とても興味深そうにそれを凝視してきた。
「うわぁー、なんか、すごいの出てきちゃった……これが、あたしの中に入るんだ」
「そうだけど……怖い?」
「ん、大丈夫。ちゃんと最後までするって、決めたから」
「そっか……じゃあ、いくよ」
こくりとうなずく北上。その手は布団のシーツをぎゅっと握っている。やっぱり、怖いって気持ちもあるんだろう。
なるべく痛くせずにしたいと思いながら、ぴったりと閉じた花弁を押し広げると、切っ先を肉孔にめり込ませた。
「ひぁっ……あ゛あ゛っっ」
ナマの男性器が膣粘膜に触れる感触に呻く北上。シーツを握る手に力が入る。
狭くきつい肉壁を押し広げながら、少しづつ腰を押し込んでゆくと膣が丸く広がり、徐々に肉棒が沈み込んでゆく。
「ぁあ゛っ……あ゛っ……んぐぅっ」
処女膜に突き当たり、北上の声に苦痛の色が滲む。彼女の顔からは汗が滲み、明らかに辛そうだ。
一旦止めようと思ったが、北上は懇願するような声で僕に訴えかけてきた。
「お願いっ……ひとおもいにやっちゃって……提督と、ひとつになりたいから……」
思わず、心が締め付けられる。
そんなことを言われたら、断れるわけがない。
改めて体勢を整えると、一気に男根を突き入れた。
「ひぐっっ――― ぁぐっ、ぅっっっ……」
歯を食いしばって処女貫通の痛みに耐える北上。眉を寄せて顔を歪めながら、僕のモノを根本まで胎内に受け入れた。
みっちりと肉幹を咥え込んだ膣孔は大きく広がっていた。流れ出る破瓜が肉棒をつたい落ちていた。
「はー、はー……あは、ぜんぶ、入った?」
「うん、これで北上とひとつだ」
「よかったー……あたし、提督と、君とひとつになれたんだ……」
目尻に涙を浮かべながら、泣き笑いする北上。そんな彼女を見ていると、僕のほうも顔が熱くなってくる。
重さをかけないように北上へ覆い被さると、彼女を抱き締めてやった。頬を伝う涙を舐め上げると、しょっぱい味がした。
「あは、もう、提督ってばぁ、くすぐったいって」
頬を舐める舌にくすぐったがりながら、北上も僕に手を回して抱き締めてくる。お返しと言わんばかりに僕の耳を甘噛みして舐めてくるので、こっちもくすぐったくなってしまう。
そうしていると、耳元で北上がささやいた。
「提督、そろそろ動いてもいいよ、あたしのほうはだいぶ痛み引いてきたから」
「そうか、でも痛かったら我慢せず言って」
「うん」
出来るかぎり彼女を気持ちよくしてあげたい。
腰をゆっくりと引き、先が抜けそうなくらいまで抜くと、再びじんわりと肉棒を沈めてゆく。
「ん゛っ、くぅぅっ……あっ、あ゛っ……」
まだ痛みが残っているようだったが、それでも挿入したときよりは良くなっているようだ。
膣壁を肉幹で擦り上げ、入口を引っ掻き、膣内全体を愛撫するような動きで奉仕する。
「あ゛んっ、はっ、あ゛っあ゛っ……ん゛はぁんっ♡」
北上の反応が変わった。特に感じる部分を擦られたのか、声色が甘くなった。
しめたと思い、僕はそこを徹底的に責めてやる。自分でも自覚しないうちに、腰の動きに力が入ってきていた。
「ぅう゛っ、ん゛ぅっ♡ ぁ、はっ♡ あ゛ふっ♡ そこぉっ、気持ちいいっ♡」
やはりここが感じるポイントだったようだ。甘い声を上げる北上は、快楽に表情を緩ませてきていた。
もっと気持ち良くしてあげたい。北上の上着に手をかけると前を開き、ブラを取り去った。目の前になだらかな白い肉丘と、その頂点でぷっくりと膨らんだ桜色の乳首が露わになった。
手のひらで乳房を包み込むと、優しく胸を揉みしだく。柔らかくしっとりとした肌の手触りは、指先に蕩けるような感触を伝えてきた。
「ぁんっ♡ 胸ぇ……恥ずかしいよぅ、こんな小さいの」
「そう? 僕は好きだけど……んちゅっ」
「ひぃんっ♡♡ やっ、おっぱい吸っちゃ、ん゛ひっ♡ 噛むのも駄目ぇっ♡」
かわいらしい肉突起を口に含み舌で転がし、軽く甘噛みしてやると、北上は嬌声を上げ身悶える。段々と膨らんで硬くなる乳首が、彼女の欲情を表していた。
胎内のほうもすっかりぬかるみ、出し入れする度に粘っこい水音が立ち、膣孔がスムーズに男根を受け入れる。それはやがて、膣奥まで届いた。
「あぐぅぅっっ♡ お、おくぅっ……♡」
最奥を擦られ、甘く喘ぐ北上。
肉棒全体で膣孔を擦り上げ、子宮口を何度も何度も叩き、更なる快楽の深みへと突き進んでゆく。
「ん゛あ゛っ♡ あ゛ふぅっ♡ これぇっ、いいっ♡ 提督のおちんちん、気持ちいいっ♡」
「どこがいちばん気持ちいい?」
「ぜんぶっ♡ ぜんぶ気持ちいいっ♡♡ あ゛ぁあああっっ♡ あたし、もう、だめぇっ♡♡」
胎内全てを擦り上げられる快感に、北上のカラダが痙攣する。再び、達してしまったようだ。
その間も僕のピストンは止まらない。彼女と深く繋がりながら、溶けそうなほどの悦楽に酔いしれていた。
グチュグチュと粘っこい音を立てる接合部は、ふたりの液体が混じりあい淫猥に泡立っていた。
「あ゛ぁぁっ、やっ♡ あたしまた、またイっちゃうっ♡♡ はぁあ゛っ♡」
「またイくの? 僕もそろそろイきそうだから、今度は一緒に……」
「うんっ♡ 一緒にイこっ♡ あたしと一緒にぃっ♡」
限界が近づくのを感じた僕は、腰を激しく振り立て膣孔をほじり上げる。もはやどれほど激しくしようとも、それは北上にとって欲情のスパイスとなった。
股間から立ち昇る濁流を解放したいと言わんばかりに子宮口を叩く肉棒に、嬌声を上げる北上。ドロドロに溶け合ってしまいそうなほどに、ふたりは混じりあっていた。
ひときわ強く打ち込んだ肉棒が膣奥まで貫き、北上の身体がのけ反る。その瞬間に僕は限界を迎え、抑え込んでいた欲望が決壊する。
男根の先から熱い白濁液の塊が弾け、飛沫を上げて子宮に注ぎ込まれた。
「北上っ……ぐぅぅっ!!」
「はあ゛ぁぁぁっっ♡♡♡ 熱いぃっっ♡♡ これぇっ、だめぇっっ、すごいの来るぅぅっ♡♡ ん゛っぐっん゛ぅぅぅっっっ――――――――― あ゛あ゛あ゛ぁぁぁぁっっ♡♡♡」
胎内に叩きつけられる粘っこい精液の熱さに、甘ったるい嬌声を上げて絶叫する北上。
同時に深い絶頂へと達したようで、膣肉が痛いくらいに肉棒を締め上げてくる。搾り取られる感覚に、一滴残らず彼女の中へと注ぎ込んでしまう。
「あ゛っ……♡ あ゛っ……♡ こんないっぱい出されたらっ、ほんとにできちゃいそう……提督の赤ちゃん……♡」
たっぷりと注ぎ込まれた子種汁を子宮で受け止める感触に浸りながら、北上は喘ぎ声を上げた。
僕らの絶頂はしばらく続いた。荒く熱い息を吐きながら、ぐったりとした体を抱き締めあい、頭の中が真っ白になって何も考えられなくなるほどの悦楽を、ただただ噛み締めていた。
それからしばらくして。
「んむっ、んちゅっ……こんなおっきいの、入ってたんだね……あむっ」
北上は僕の股間に顔をうずめ、勃起した肉棒を口で愛撫していた。先程まで自分の胎内を支配していたイチモツを隅々まで舐め、しゃぶっていた。
「んっん゛っ……遠慮しないで、あたしのお口に出して……」
亀頭を咥えながら、上目使いで射精を促してくる北上。その言葉に甘えるように、再び股間から熱いものが登り詰めてくる。
「北上、出すよ……」
「いいよ、ん゛っ、いっぱいだひてぇっ……ん゛っぐっん゛ぅっ?!」
北上の頭を掴み、自らも腰を振って無理やりしごくようなピストンで、一気に快楽への階段を駆け上がってゆく。
突然の乱暴なイラマチオに目を白黒させる北上の口内へ、遠慮なしに精液を注ぎ込んだ。
「ん゛ぶぅぅぅぅぅう゛っ♡♡♡」
喉奥へ叩きつける精液の濁流に、苦しげな嬌声を上げる北上。
男根を口いっぱいに咥え込みながら、流し込まれる唇からあふれそうなほどの粘っこい汁を、喉を鳴らして飲み込んでゆく。普段の彼女からは想像もつかない、淫靡な光景。
「んぐっ、ん゛っ……提督ー、今のはちょっと乱暴すぎるよー」
「ごめん、あんまり気持ち良かったんで、つい」
「こーゆーこと、大井っちにはやってるの?」
「……割と最初から」
その発言に北上は眉をぴくっと動かす。そして次に放った発言は、意外なものだった。
「ほほー……優しくしてとは言ったけど、次からは今みたいのでもいいよ」
「え?」
「あたしにもさ、大井っちにしてるみたいにシたっていいよ? 実際、さっきエッチしてたときだって途中からは激しくしても平気だったし……むしろ、凄く気持ち良かったし」
「……北上、もしかして大井に対抗意識持ってる?」
「ん、別にそういうのじゃないよ。たださー、提督もあたしも、もっと自然にお互いにエッチできたらいいなって、そう思っただけ」
北上は、僕がだいぶ気を使っていたことに対して、彼女自身も気にしていたのだとわかった。
しかし、ふたりであれほどに気持ち良くなれるのだと知った今なら、もっと自然体でセックスできるようになってゆくだろう。だってまだ、僕らは初めてセックスしたばかりだ。
「ねー、提督。あたしと、ずっと親友でいてくれる?」
「ああ、ずっと親友だよ」
「それが……あたしと、キスしたりエッチしたりする、そういう関係でも?」
「そういう関係でもいいじゃないか、それが僕らにとっての親友という関係なら」
「……うんっ」
そのとき見た北上の笑顔は、一生忘れることはないだろう。
翌朝。
結局朝帰りとなった僕と北上が執務室に出勤すると、既に由良と鈴谷、そして大井が来ていた。
「おはようございます北上さん、それと提督♡」
今日の大井はだいぶ機嫌がいいのか、とてもニコニコしている。僕からするとちょっと怖いくらいに。
「ところで由良と鈴谷は、あれからずっと大井と飲んでたの?」
「そんなにお酒は飲まなかったかな……結局、お話し合いのほうがほとんどだったし」
「提督とどの日に誰がエッチするかとか、そういうの決めてたかな?」
「……そんな話してたんかい」
「当たり前でしょ、貴方は
ああ……僕は所有物という訳か。
「でもまだ決めてないことがあるから今後も話し合いましょ、由良さん、鈴谷さん、それに――」
大井が由良と鈴谷を見渡し―― その目線が
「――北上さんも、ねっ」
「っ?! ――大井っちっ?!」
「大井っ……?!」
「この私が北上さんの提督への気持ちを知らない訳がないじゃないですか。だから昨日の夜、ふたりっきりになるようにセッティングしたんです。提督にも、一度ちゃんと北上さんと向き合ってもらいたかったですし」
「大井っち……」
「大井……」
「もちろん昨晩なにがあったかも大体お見通しです。昨日はおたのしみでしたね!」
「あぅぅ」
「……最初から大井の掌の上だったわけか」
――最も、『北上さんのこと、頼んだわよ』と言われたとき、それが『さっさと北上さんと関係しなさいよ馬鹿』という意味合いだと、うっすらとは感じてはいたが。
「大井さんからそれを聞かされたときはちょっと驚いたけど……提督なら大丈夫だと思ってたよ」
「まぁ提督なら、いい雰囲気になったら絶対手を出すよねって鈴谷たちも信頼してたし」
由良と鈴谷は、僕を信頼してくれていた……それは事実とはいえ嬉しくない方向の信頼だが。
「ま、そういう訳でさ提督っ、鈴谷たちみんなのことよろしく頼むじゃんっ」
無邪気に勢いよく抱きついてくる鈴谷。
「秘書艦がみんなと交代ですることになったのはちょっと残念だけど……由良の当番のときは、今まで以上に可愛がってね、ねっ?」
後ろから裾を掴みながら念を押してくる由良。
「これだけの子たちに愛されるなんて、まったく罪な人ね。でも、今さら後悔したって許してあげませんよ、私たちの愛は……重いんだからっ」
目の前で僕の襟を掴みながら怖い声で言ったかと思えば、次の瞬間には悪戯っぽく笑う大井。
そして。
「あはは、提督も大変だねー。まぁ……あたしたちはいつも通りでいいと思うよ。そう、あたしたちのいつも通りで、ね」
腕を絡ませて寄り添いながら、隣ではにかむ北上。
――この場所は、五方通行の愛の光で満たされ輝いている。