問題児世界でエロ勝手やるそうですよ? 作:作者ほぼ4亡
翌日、ルイオスはサウザンドアイズの7桁支店に向かっていた。勿論、白夜叉にレティシアを連れ出したことを抗議するためである。昼間に行われたノーネームとフォレス・ガロのギフトゲームは原作通りに進み、ノーネームが勝利した。ルイオスはフォレス・ガロに介入していなくて、原作と違い神格を取り戻しているレティシアだが、霊格によって与えるギフトが強力になったりはしないようだ。支店に入ろうとすると、竹箒で掃除をしていた女性店員に止められる。
「名と旗印を」
「ペルセウスのルイオスだ。今回は白夜叉に用があるんだけど」
入店許可を取られルイオスはペルセウスの旗印を見せて答える。サウザンドアイズはノーネームの入店を断っており、旗印などを確認しないといけない。ペルセウスはサウザンドアイズの幹部でもありよく来るので顔パスだったが、普段使っている支店は5桁である。7桁の支店の店員ならばルイオスの顔を知らないだろう。
「直ぐにオーナーに伺いを…」
「その必要はない」
奥から苦虫を噛み潰したような表情の幼女、白夜叉が出てくる。
「何用だ」
「それはそっちの方が詳しいだろう?」
「…奥で話をする」
「その前に注文いいかい」
奥に案内しようとする白夜叉を無視し、ルイオスは女性店員に話しかける。
「はい、なんなりと」
「ベンティアドショットヘーゼルナッツバニラアーモンドキャラメルエキストラホイップキャラメルソースモカソースランバチップチョコレートクリームフラペチーノを1つ頼むよ」
「…すみません、お客様。当店では扱っておりません」
「じゃあこの店で一番甘いの持ってきてよ」
ルイオスはそう言うと、白夜叉に案内されて店の奥の家屋、特別な客を迎えるための貴賓室に案内される。ルイオスは仮にも白夜叉と同じサウザンドアイズの幹部の男である。
「して、ペルセウスを継ぐルイオスお坊ちゃんが私に何用だ」
「何、そっちが勝手にやった事への文句と、一応ゲームを中止にしたと報告にね」
ルイオスは運ばれてきた、きな粉と黒蜜の抹茶白玉パフェをスプーンで掬いながら、ギフトカードから取り出した赤く濡れた3つの袋を白夜叉に渡す。
「貴様っ!」
袋に入っていたのは人間の首であった。ペルセウスに侵入し、白夜叉を手引きした連中だ。ルイオスは気にせずにパフェを食べる。
「こっちで処分しといたから。あとレティシアは信頼できる配下がちゃんと迎えに行ったよ」
「まさかノーネームにも手を出したのか!」
白夜叉は慌てて部屋から出ようとするが、足が動かない。よく見れば石化しているのが分かる。白夜叉は殺気をルイオスに向けて放つ。
「貴様、余程命が惜しくないらしいな!」
「おいおい、先に手を出したのはそっちだぞ。それにここで暴れるつもりかい?白夜叉様は可愛い部下たちの命も惜しくないらしいね?」
「くっ…」
「そうそう、俺たちペルセウスは今回の件でサウザンドアイズを脱退するから。よろしくね」
そろそろノーネームが来る事だろう。ルイオスは悔しそうに睨む白夜叉をニヤニヤと見つめながら白玉を食べる。
「…そんなに情熱的に見つめないでくれよ。あ、1口食べる?」
「いらんわ、たわけっ!」
しばらくすると襖が開き、予想通りノーネームの者たちが訪れる。黒ウサギと十六夜、飛鳥の3名である。耀はガルド戦の怪我の治療をしており、リーダーのジンは耀に付き添っているのだろう。
「うわ、月の兎がいるじゃん。まだ絶滅していなかったんだ。そうかわかったぞ、その痴女のようなエロい恰好で仕事をして食いつないでいるんだな?」
「誰が痴女ですか!」
入って来た黒ウサギを取りあえず煽る。しかも勘違いしそうな台詞だが、絶妙に間違っていないので否定できない。黒ウサギは白夜叉にこの服装で審判をする事で給料を3割増しにして貰っているのだ。
「こほん、今回はペルセウスが私たちに無礼を振る舞った事についてです」
「うむ、ペルセウスの所有物ヴァンパイアが身勝手にノーネームの敷地に踏みこんで荒らした事。それらを捕獲する際における数々の暴挙と暴言。確かに受け取った。謝罪を望むのであれば後日」
「結構です。あれだけの暴挙と無礼の数々、我々の怒りはそれだけでは済みません。ペルセウスに受けた屈辱は両コミュニティの決闘をもって決着をつけるべきかと」
黒ウサギが矢継ぎ早にそう述べる。レティシアが敷地内で暴れまわったというのは勿論ねつ造であった。
「サウザンドアイズにはその仲介をお願いしたくて参りました。もしペルセウスが拒むようであれば“主催者権限”の名の下に」
「馬鹿じゃねーの?」
「なっ」
今までつまらなそうに聞き流しお代わりしたパフェを食べていたルイオスはそう言い放つ。あまりの暴言に黒ウサギと飛鳥は言葉に詰まり、十六夜は目を細める。
「まず1つ、そもそもノーネームに人権なんてないんだよ。だからさっさと新しい旗と名でも掲げればいいのにそれもしない。2つ、大切な話し合いにコミュニティのリーダーを連れて来てないとか舐めているのか?3つ、さも自分たちが被害者ですと言っているが、この場でレティシアが領地を荒らしたとかいう嘘をついて自分たちの立場を良くしようとしている事。ふざけてんの?」
「……っ」
「今すぐにレティシアの石化を解いて説明して貰うか?嘘を見抜くギフトもあるんだ。いや、あの吸血鬼なら組み敷いて犯しながら聞いたら答えてくれるかね?ここまで来るのに自身を襲った魔王に“大切なもの”を捧げて来たくらいだし」
「黙りなさい、外道!」
黒ウサギが黙ると、飛鳥が威圧のギフトをルイオスに放つ。だが、そんなものはルイオスに聞かなかった。覚めた目で飛鳥を見る。
「言い返せないからって逆切れか。仮にも話し合いの場面で力を使うのはどうなの?その首貰うよ?」
ルイオスがそう言い、チラリと白夜叉を見ると目をつぶり、黙している。先に手を出したのは飛鳥だ、ルイオスはバルパーで飛鳥の首を刈り取ろうとするが、今まで黙っていた十六夜に止められる。
「やあ、やはり直ぐに会う事になったね」
「ヤハハ、やっぱりお前か。どうにも聞き覚えのある声だと思ったぜ」
「コミュニティ“ペルセウス”のリーダー、ルイオス・ペルセウスだ。君は?」
「おう、俺は逆廻十六夜だ。粗野で凶悪で快楽主義の駄目人間なんでよろしく」
「そうか、俺も同じだ」
ルイオスはバルパーを消し、十六夜と楽しそうに笑う。互いに近い性質だと感じた。飛鳥は腰を抜かして座り込んでしまう。
「…十六夜さん、お知り合いだったのですか?」
「いや、今回が初対面だ」
理解が追いつかない黒ウサギが十六夜に尋ねるが、十六夜は楽しそうに笑って否定する。
「なんでゲームを取りやめた?」
「それはそこに座っている駄神が勝手に公表しただけだ」
ルイオスがそう言い白夜叉に目を向けると罰が悪そうに眼を背ける。ルイオスの発言に黒ウサギは信じられないと白夜叉を見て、十六夜も白い眼を向ける。
「…ペルセウスとしてはゲームをやるつもりはないのか?」
「此方に何の得もないからね。…そうだ、そちらが負けたら白夜叉がペルセウスに隷属して君たちノーネームもペルセウスの傘下に下るならやってもいいよ」
妙案と言う様にルイオスは答える。ノーネームとしては多少無茶な条件でもここでレティシアを取り戻したかったのだ。
「…俺達が勝った場合は?レティシアだけなら割りにあわないぞ」
「そうだねぇ。ペルセウスが全面的にノーネームに協力し、尚且つノーネームを滅ぼした魔王の情報。あと箱庭の外に飛ばされた元お仲間を1人だけ連れ戻してあげるよ」
ルイオスがそう言うと、この場の全員が目を見開く。
「箱庭の外じゃと!?」
「…お前は何を知っている?」
十六夜の言葉にルイオスは答えず、ただ頬を吊り上げた。
うーん、地味にアンチっぽい感じに。別にノーネームも白夜叉も嫌いじゃないんですがね。
原作始まったけど、原作主人公達が登場するだけでオリジナル展開です。大まかな流れは原作に乗るのかな?
そもそも原作通り進める気がないっていう。
ぐわぁぁぁぁあああ
予約投稿の時間を間違えました、すみません!