新説ブレイブストーリー漫画版でエロパロ【ワタルとミーナ】 作:PEOK
一時は暗殺者としてワタルに忍び寄るミーナだが、失敗。 共に過ごすにつれ好意を抱き始める。
それを見かねた頭のブックがミーナを戦力として扱う為バーサク状態にし、ワタルらと交戦。
戦いに勝ちミーナを助けると、共に旅をする仲間になった。
そんなある日の旅路の話。
旅に同行する事となったミーナが加わり、新たな仲間も増えた俺達は再び歩みはじめる。
日暮れが近くなり、ちょうど道中にある安い宿を見つけ、今日はそこで泊まることにした。
「三人部屋だべかぁ~」とキキーマ。
狭いスペースにベッドと据え置きの低い棚。各棚の上にはロウソクの灯りが静かに揺れている。
それが3列、質素に並べられていた。
「あ~こりゃ、オレにはちいせぇなぁ~」と一人ごちているキキーマ。
近くに川が在るから水道設備は整っているらしく小さなシャワー個室とかはあるが、本当に寝るだけの部屋って感じだなぁ。
しかし安全性や寝心地を考えると、野宿より断然いいのも踏まえて
「まっ安いから良しとしようじゃん、キキーマ」
「まぁ、そ~だが」と言いながらその太い尻尾を床に垂らして横になった。
「ぷぷっ、何か運ばれそう」ミーナが笑いをこらえている。
確かに何だか救急用タンカーに乗せられているみたいにギリギリだな……
「じゃ、おやすみキキーマ、落ちないようにね」
と俺は鍵が掛かってるかどうか、ドアノブを目視しつつ言い、キキーマに目を戻すと スー。スー。 と寝息を立てていた。
この就寝の速さは、ある種の特技と言っていいだろう。
ミーナはというと、「う~ん疲れたにゃ~~」と、伸びを終えて、いつも首に掛かっている形見を大事そうに布で包み、据え置き棚の深くへしまっているところだった。
俺は一応「 ミーナ、キキーマのイビキ結構うるさい時あるから眠れなくなる前に寝た方がいいぜ 」
と忠告しておき、自分の棚に灯るロウソクを吹き消した。
「知ってるわよ。 あのイビキが続くようだったら、二度とイビキの出ない体にしてやるみゃあ!」
そう言ってロウソクの灯り火を指でつまんでプスリと消し、指についた蝋《ろう》の塊をデコピンで壁に飛ばした。
「おいおい……イビキの出ない体ってなんだよ~」
俺は、笑ったつもりが引きつった笑みになった。
ミーナが言うとあまり冗談に聞こえないってばマジで……
まぁ、大丈夫だろうけど……
大丈夫だよな?
「ふあ~ぁ。 じゃぁおやすみ~、ワタル」
「ああ、おやすみミーナ」
……
しばらく、木製張りの天井を見詰める俺。
こういう部屋は素朴で落ち着くよなぁ……
視野の上端から揺らぐ、消し終えたロウソクの 白く細い煙の筋をたどる。
ロウソクの煙って何だか、懐かしい香りだ。
そんな、取り留めの無いことを思いつつ
まどろんでゆく思考……
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……ぅう。
「うぅっ、たすけ…… ううっ、ぅううっ……」
(うん? なんだろう)暗闇の中、酷くうなされている声に俺は目が覚めてしまった。
「ミーナか?」
起こした方がいいのかな。
でも夢に干渉しちゃいけないってよく言うよな。
「うう、パパぁ……ママぁ。 ぅううっ」
呻きながらもそう聴こえる……両親を呼んでいるんだ。
両親、か。
ミーナからは色々と話を聴いたが、よっぽど辛い経緯だったのだろう。
普段はそんな素振りは見せないもんな。
明るくて、無茶しててさ。
もしかしたら強がって、無理して振舞ってるのかもな。
「 しくっ、ママ……パパぁ うぅ」
あんなに……本当にかわいそうだなぁ。
俺はまだ、どうする事も出来ないけどさ。
夢の中だけでも辛い事忘れさせてあげたいよ。
「 ……―――よいしょっと」
あまりに辛そうだったのから、俺は寝床から起きてミーナのベッドの横に膝を付き、手を握ってあげた。
月明かりに目をこらすと寝汗をいっぱいかいていて、起こさない様にそっとその滲んでいる額の汗をハンカチで拭いてあげた。
まぁこの位してあげても罰は当たるまい。
ミーナの手がそれに反応してか、握ってる俺の片方の手をギュッと握り返す。
力強く、それでいてこんなにも優しい手をしてたんだ。
「んんっ、ムニャぁ……」
次第に穏やかな寝息に変わると、
(はははっ、結局何も出来てないなぁ俺)と自分を嘲笑しつつ、何だかホッとして、小さな溜め息をついた。
「よし、寝よっと」
明日は早いしと、静かにその場から離れようと腰を上げたが、そのつかんだ手は「離さないで」って言言う様にきつく握られたままで
「引き剥がすのもなんだかなぁ」と再び膝を付いて、手が緩むまで俺はミーナの横顔を見ていることにした。
それにしてもミーナ、いい寝顔だ。
夢の中で今、誰と手を繋いでるんだろうか。
俺はそんな思いを馳せる。
幼い表情に返ってて、幸せそうな笑顔。
こんな顔もするんだな……可愛いらしい。
かわいくて……
ミーナ。
不意に湧き出てくる感情。
何だか頭がもやもやしたまま、ミーナの手で片手が塞がったままの体をもう片方を頭の方の縁に掛け、ゆっくり立ち上がると
顔に近づく。
女の子の髪の匂いが微かに香り、月明かりの差し込む中、自分の出している息がかかってか、一本一本の口ヒゲの揺らぎが確認出来るくらいに近づいた。
繋いでいる手には汗が滲んで、ミーナの手の平までもジットリ湿らしはじめる。
俺は目の前の、ミーナに……
――っと、思いとどまる!
(何やってんだよ俺はっ、出会って間もないミーナに!)
あ……でも、キスってどんな感じなんだろうか。
キモチ、いいのかな
――ってダメだ、ダメだっ。
スヤスヤ幸せそうな寝息が、妙に艶かしく俺を誘惑する。
口が軽く開いていて、そこから空気が穏やかに行き来している……
これ、誘ってるよな。
なわけ無いのに頭が勝手にそう判断する。
そうさ寝てる、寝てるんだよミーナは!
分からないよな、一度くらい、したって。
鼓動が高鳴り、ミーナにこの音が聴こえてしまうんじゃないかと思う程に強く打ち続ける。
ゴクリッ。 自分の唾を飲み込む音すら、大きく感じてしまう。
大丈夫、一度だけ……
ドクン. ドクン. ドクン. ドクン. ドクン. ドクン
柔らかそうな唇。
ドクン.ドクン.ドクン.ドクン.ドクン.ドクン
吸い込まれるようにかさな……
『!!』
ぱちりと大きく開いた青い瞳。
鼻先がすれ違い、唇から1cmも無い距離のまま、まともに目が合ってしまった。
――――凍りつく俺。
誤魔化しようも無い距離。
あ、
「あのっ、これはっ、そのっ……」
声が裏返る。
(早くっ緊急回避をっ!)自分の心が叫んでいる。
自身の頭の引き出しを手当たり次第引き出してゆくと、
(目にゴミが入ってるよ…って寝てたんだから入るわけねぇだろ!)
(ひどく うなされてたから王子様のキスを…って変態だろそれじゃぁ!)
とロクな回避方法が出てこない!
「ちっちっ、違うんだ俺っ!」
「ワタル、キス……したいの?」
核心を突かれ顔が真っ赤になる。
「い、いや俺はぁ、そんなつもりじゃぁ」じゃぁどんなつもりなんだよと自分の心が場違いに突っ込みをいれる。
そんな俺にミーナが眉をひそめ、むくっと体を持ち上げると
「にゃあに? じゃぁキスしたくて "しようとした" 訳じゃニャいと?」
とっさに取り繕った否定は墓穴と化す。
――少し魔が差しただけなんだ「俺はそんな奴じゃない」ってそう思いたかった。
やろうとしたやらしい事を自分自身が認めたくなかった。
ミーナは黙ったまま 寝床から立ち上がって、ジーッと睨みつける。
あぁ、ダメだ……完全に嫌われた、俺。
その視線に耐えられなくて、縺れる脚で俺は必死に後ずさりする。
(ゴメン!ホントゴメンッ!)と硬く目をつむり、心の中で叫びまくる!
言いたいけどもう手遅れな状況だ。
ミシミシ。
立て付けの悪い床を踏むミーナの足音が踏み締めるように近づく。
(ひぃぃ! ゴメンッ! 許してっ!)
遂に背が壁に付いてしまった俺に、「ミシリ。」最後の軋み音が止む。 対人距離としては親しくても気まずい半径1m以内。
おれの印象ではその距離、まさに不良に絡まれて近づかれるあの圧迫感だ。
そして耐え難い沈黙が突き刺さる。
……。
『にゃ~んてね♪ 』
コロッと表情を変え、
「もぉ~、じれったいんにゃから、ワタルわぁ~。
キスしたいんニャら『ちゅ~して欲しいよぉ~』って言ってくれニャきゃぁ~!
こっちだってさ、心の準備ってもんがあるミャぁ~」
と、ポッと頬を染めている様な仕草で(暗いから染めているかは分からないが)それを両手でおおい隠す様に頬に手を当て恥ずかしそうに身をくねくねと捩じらせている。
「ごっ、ゴメン!」
その様子を見た所でやっと謝れた俺は、何というヘタレか。
「えへっ、可愛いにゃぁ~ワタルは」
ミーナはそう言うと半歩前に脚を踏み出して飛びついてきた。
キュッと抱きしめられると少し小柄なミーナはワタルの胸にしっくりと収まる感じだった。
俺から見て「男として抱きしめやすいサイズ」と言い換えてもいいかもしれない。
ミーナの寝巻き用のランニングシャツから覗く肩のフカフカの体毛、適度に生え揃っていてすごく柔らかそうだ。
「ほらぁ、抱きしめニャいとキスしてあげニャいよぉ?」
目を細め、俺のシャツに「ふにゅっ」とその柔らかい鼻面をうずめて待っている。
フカフカしてる短毛を触りたい……撫でてみたい。
だっ、抱き返してもいいんだろうか!?
腕を持ち上げるが……手が、震えてしまう。
女の子からこんなにも正面から抱きつかれた事なんて、ましては抱きしめ返した事なんて無いのだから。
シャツ越しに呼吸するミーナの空気の行き交わしがじっとりと胸を湿っぽく温めはじめていて、
それが妙に艶かしく感じてしまう。
「ニャハッ。 ワタルのハートがドッキドキみゃぁ~」
「こういうの初めてニャの?」ヒョイっと顔を上げて、そのまんまるい瞳を向けられる。
胸に顔をうずめていたから、その鼓動で手に取るように悟られていたようで、恥ずかしさも相俟《あいま》って俺の喉は妙にカラカラで声が出ず、一回頷くのが精一杯だった。
と不意に中途半端に上げた腕に何かがシュルッっと絡んできて、グイグイ引っ張られる
「ほらぁっ、こうやってぇ~、うでをぉまわしてさぁ~」
そんな事は分かってるっ! ――ってかそんなに引っ張らないでくれっ!
『っぉわっ!!』
ガチガチに緊張していたから、それだけでなんかの体術みたいに重心がずれて右へ左へよろめく俺。
掴《つか》む物も見当たらず、思わず俺はその腕に巻きついてる「何かを掴んで、コケないようにしようと踏ん張ろうとした。
「んにゃ!? キャッ――」
「えっ?」
俺が掴んでるモノはまるで抵抗も無く、繋がれてないロープの様だった。
それに何故かミーナまでもよろめいてきて勢い良く俺に突っ込んで来た!
『うあぁぁっ!』
――――ドコッ! ドサドサッ!
ばふっ……。
「イテテ、もぅ~ワタルったら激しいみゃあ~。 シッポ好きなのは分かったからさ、とにかく離して欲しいんだけど」
しまった、シッポだったのかと俺は焦って離した。
――というか俺、うつ伏せになってるのに何でミーナの声が耳元から聞こえてるんだ?
いったん体起こして状況を把握しようと、ベッドに手を付いた
……つもりだった。
体重を掛けた手の平が、妙に柔らかい「ムニュゥッ」っとした感触を伝え、
『いッ――たッ!』と苦痛の声で訴える声にハッとする。
目の前にはピクピクした耳がっ――――押し倒してるっ!
って事はっ!――――胸、手で押し潰してるしっ!
『ごごっ、ごっ、ごっめんッ!』
暗がりの中、テンパリすぎて ミーナ以外の掴まる物をさぐり、ジタバタする!
「ぃやんっ、ワタッ……ちょっそこはダメっ! ミャぅん!」
俺はもう訳がわからない。
……
ゼェ,.ゼェ,.ゼェ,.
ミーナの頭の両隣に手を付いた状態でなんとか体を離した。
はぁッ、はぁっ、はぁっ。 仰向けになっているミーナも苦しそうに息が上がっている。
見るとミーナのラフなシャツがはだけて縦スジのクッキリした腹筋の陰影が見て取れ、さっき掴んでしまった胸の上の衣服がくしゃくしゃに皺が寄っている。
「ぅうっ……はぁぅう~んッ」
次第にミーナは下唇をかみ締めながら自分で自分の肩を抱くようにプルプル震えだした。
今にも泣き出しそうだっ!
俺、なんて酷い事してるんだよ! これじゃぁ襲ってるみたいじゃないかっ!
興味本位でキスしようとした挙句、俺はこんな状況にまでミーナを追いやってしまった。
ミーナがこんなにも怯えている……
心を、傷付けてしまったんだ。
「ワタル。 イヤッ……」
ミーナがおもむろに口をひらいた。
『もう、ワタシっ……
……我慢できニャいっ!!』
「はい?」
『――決めたッ、ワタルとニャンニャンするっ!』
えっ「ニャンニャン」って何だ? ヴィジョンの言葉か?
ガバッ!――両手を差し伸ばしたミーナに両肩を掴まれるとそのまま引き寄せられ、さっきの状態に戻される俺!
「おわっ! ミーナ、何!?」
ばふっ!――ミーナの身体は筋肉質の筈なのに柔らかいクッションみたいに俺を受け止めてくれる。
ミーナの胸の上、緩いシャツの襟元からはみ出て密生しているフワフワに頬が埋まる
その体毛は長毛の猫を撫でている様な優しい感触だ。
「やだぁ~、ワタルったら積極的にゃのね」
「いや、それはミーナの方だろっ」
――って「あ…ごめっ!」しまった本当に撫でていた。 手が勝手にとはこういう状態なのだろう。
「ワタル、もうチョット下の方も、ニャでていいんだよ~」
というか触って欲しいミャぁ~といった仕草で俺を誘うようにもぞもぞする。
「えっ!」それはもう キスするとかの段階じゃぁ……
『何ためらってるみゃあっ! ほらぁっ!』
とギリギリ隠れていた胸元のシャツを一気にまくり上げた!
「ミミミ、ミーナ! おまえっ!!」
まともに見てしまった!
もう俺の人生のキャパシティーを超えていて心臓がひっくり返りそうな程、動転する。
ミーナの言動に付いていけない。 何も出来ない……
「どうしたの、ワタル?」
露出させたまま、俺の頭を撫でて心配そうな声を投げかけるミーナを
俺は露になってる胸から目をそらす為に、その表情一点だけを見つめ返した。
「ミーナッ、俺はもうっ――」言いかけた俺はミーナの異変に気付く。
おそらく自分よりも顔が真っ赤になっている。
声はそんな素振りも見せていないのに、心の奥でそれを必死に押し殺している様な表情。
察するに、今にも倒れてしまいそうな程に、恥かしさで一杯一杯な様子なのだ。
――何故だ?
何でそこまでして俺と?
ミーナ……本当は君は。
俺は何だか冷静になれた。 それと同時にやるせない気持ちになる。
――きっと、恐いんだろう。
好いてるヒトと早く絆を持ちたくて、そうしなければまた、一人になるんじゃないかって。
なぁ、そうなんだろ?
孤独が恐いから、だからこんな早まった事してるんだろ?
焦って、無理してさ。
「ミーナ。 君がこんな事しなくても俺は、そばにいられるよ…… ずっと、いられるんだから」
……うぅぅ。
「えううっ……シクッ、ぐしっ。……」
突然 ミーナが泣き出してしまった。
「ミーナ……」
「しくっ、どうせっ私はっ……グシッ 猫被《ねこかぶ》ってるわよッ! エグッ。
でもっワタルが傍にいてくれるって、信じてるもんっ!
だからッ!
だからそんなつもりでする訳ニャいじゃないっ!
そんな事しなくってもワタルを信じてるって、付いていくよっていう思い……ワタルは信じられにゃいの?
ねぇ、信じて……くれにゃいの?
引き止めたくてやっていると思われて、私そんなにもズルくって嫌な女に見られていたんだっ……
えっぐっ――ワタルっ、はずかしいっ、恥ずかしいんだよっ!……でもっ!…でもそれは本当に好きにゃから。……したくってっ!
ワタルを不安にさせたくにゃいの。
リードしてあげたいからなのに……」
ミーナは泣きじゃくる。 仰向けのまま、次から次へと水玉が目尻から零れ落ちて横髪に滴り落ちてゆく……
「ミーナごめん」 後悔した、出来ることなら訂正したい。
間違った事は言ってないと、そう思っていた。
ミーナの真意も知らずに 俺は分かった風に言って、今度こそ本当に傷付けてしまったのだ……
早いとか遅いとか、関係なく
こんなにもミーナは正面から愛してくれていたんだ。
「本当に、ごめんね、ミーナ……」
泣き止まないミーナに、そっと唇を重ねてあげた。
「えぐっ、んみゅぅ……グスン…んっ みゅぅぅぅ……」
唇があたたかく……どこまでもやさしい感触。
「ぐすっ」と小さく鼻を鳴らし、次第に静かになっていくミーナ。
泣き止《や》まない子がお菓子を貰って、食べてる間に、涙の理由なんて忘れ去ってしまうように……
顔を離したら目が泣き腫らしていて、大きくフサフサした耳だって少し伏せがちだったが、
何だか眠る前みたいな穏やかな顔になってくれてホッとした。
「ミーナの唇、あたたかいな」
「にゃへへっ、うんっ!」
ウンッって笑んだ顔が子猫ソックリだ。
「ワタル、ありがと」
そう言って首をすくめると、遠慮がちにチラリと俺を見つめている。
「も~っと、気持ちよくニャりたいの」と顔を赤らめて。
そんなミーナを受け止めたい。 受け止めてあげたい……
俺も、大好きなんだよって。
「ワタル……」
それを悟って、俺の下でミーナはおもむろに脱ぎはじめた。
でもさっきとは違いシャツを放った後、めちゃくちゃ恥ずかしそうに、慌ててオッパイをシッポで隠す
ズボンを脱ごうとしたところで、ミーナをまたいだ状態のままで見入っている俺の足に引っ掛かって
思い出したかようにポッと頬を赤くして
「ワタルもそのっ……イッ、嫌じゃにゃければっ。
脱いで、ほしい、ミャ……」
って素のミーナの仕草が本当にかわいらしい。
俺もミーナの上から一旦降りてベッドの隣に立ち、シャツを脱ぎ始める。 直ぐにズボンも脱ぐ。
自身の恥ずかしさは余り感じなかった。
きっとミーナがリードってものをしてくれたからなんだなと思う。
ふと視線を感じて振り向くとミーナが、さっきバタバタした時に落っこちてた毛布をいつの間にか拾っていて鼻のあたりまで被り
じ――――っとこっちを見ていた。
ベッドの下にはその毛布と入れ替わるように落とされている、ミーナのシャツとズボン。
そして毛布から覗かせたミーナの尻尾の先にはパンツを引っ掛けていてそれをポトリとベッドの足元へ落としていた。
どうやら下半身を脱ぐのは見られたくなかったのだろう。 毛布を被った状態でいそいそと済ませたらしい。
ってことは今の毛布の下は、全裸。
……ミーナのハダカ姿。
そんな事を思うとヒトの妄想とは凄いものだ一瞬にして精巧な想像図を描いてしまい、自分の性器が張り詰めてしまうのを感じる……。
そんな中まだ「じ――――っ」と見られているのは流石に恥ずかしさ極まって
「ミーナ、俺はこのままで毛布に入れさせてくれない?」と訊くと
「ダメエッ! ちゃんと脱いでからっ!
私だって、ぜ……全裸にゃんだからねっ」
と即答されたから仕方ないので後ろ向きに脱ぐが……これじゃキキーマに向けて脱いでんじゃないかってくらい近い(この部屋狭いから)
幸いキキーマは月夜に向かって眠ってはいるが。
しかし「頼むから起きないでくれよ」って心配する思いはお互い全く無かった。
だって、あのミーナの一件でキキーマはテコでも起きない睡眠力(?)を見せていたからだ
バーサーカーに潰されそうになるとか、余程のことが無い限りは、日光に反応し、起きるらしく、水人族の生態は規則正しいなぁ~。
恥ずかしさを紛らすためにそんな事を考えながら、脱ぎ終える俺。
「は、入るねっミーナ」
片手で前を隠して、心臓をバクバクいわせながら毛布を掴むと、
「だっ、ダメェッ! ワタルの見せてからっ!」
毛布をひったくる様にくるまる。
見せるってそんな……
「いい? オトコはオンニャ(女)の子のを見るとき 恥ずかしがらにゃいけど、
オンニャの子はオトコのアレを見るとき すっっっごく勇気いるんにゃからっ!」
「だからね、慣れとかにゃいと……」って言っているけど
そんなっ!……もんかもなぁ実際……。
「だから、ワタシの顔の横まで来て、よく見えニャイから」
と毛布被ったままのミーナに誘導され、俺はミーナの顔の前に立つ。
いざ立ったのはいいが、これは酷い。
生々しすぎる……
それに、さっきの「妄想図」が頭から離れられないってか、実物を前にしているんだから、無理だ。
抑えられない勃起が恥じらいを倍増させている。
しかもこのシチュエーション、ちょっとヘンタイチックじゃないか?
「 は ・ や ・ くぅ 」
(ぁあああっもうっ、晒すだけで発狂しそうだ)
ゴクリ。 目をつむって……
意を決してパッと手を離す!
――と同時に腰に何か腰に巻き付いた。
えっ シッポ?
それに思い切りよく引き寄せられ、
「え゛ッ!――」
『あみゅっ ! 』
ミーナがその言葉を最後に口を閉ざす。
というか、正確に言うと「口が塞がっている」
じゅるっ……ぶちゅる……
『ぅ ぁあああっ――! ミーナっな.な.な.なっ何してっ!!』
別の意味で発狂している俺は、凄まじい感触につむっていた目をこじ開けてその行為に
ガクゼン、もしてるけど脚がガクガクするっなどとワケ分かんない方向に思考が飛び火しながら
状況を把握しだす。
咥えられてるんだっ俺のっ……うぁ、ああっ!
「あぁっ、ぐっ。 ミーナァ、待…って! まっ…ぁああ!」
心の準備が、出来てなかったのにっ!
「はむはむっ……むにゅっ、ぷちゅっ!」
横になっているミーナが俺の性器を縦向きに咥え、軽く挟み込むように甘噛みしてされている。
そして必死そうな顔で唾液をデタラメに絡ませ続けているのだ。
少し膨らみのある性器の先端がミーナの舌で塗りたくられていく。
一周したり滑らかに舌が撫で付けていく。
歯や唇の端を縫って空気が行き交い、口の中にあるんだって事をなまめかしく伝え続ける
んんぁあっ! さっ、さっきまで口付け合ったミーナのっ クチにぃっぁああっ!
ミーナが息を吸う度に「んくふっ!」と喉の奥が鳴り、吸い付かれ、吸い込まれ、どんどん奥へ入っていってしまう。
ぐちゅぐちゅと纏わり付く唾液の量も更に増してきて、
「ニュルン」と俺の先端が喉の奥にあたる感触がした。
『んむっ!―― んんngんぐっ!』
何を考えていたのか、咥える行為自体もとっさの思いつきだったらしく、鼻での呼吸を忘れているミーナは溺れているみたいに手をアタフタさせてしまっていた!
俺も慌てて引き抜こうとするが、混乱してて言う事聞かないシッポがギチギチに俺の腰を締めてて離してくれなかった。
「ぅあぅっ! ミーナ、いいからっ離した方がっ!」
「ぅぐっ……フゥー… フゥー… フゥー…」
そうこうしてる内に鼻で呼吸をしだして落ち着きを取り戻すミーナ。
安心した様に目を閉じて、赤ちゃんがおしゃぶりを咥えたまま眠りに付いている様な顔をして
ちゃぷ、ちゃぷ。ちゃぷ。と性器を口中でいじっている。
そんな状況とは逆に俺の理性が壊れかけている。
「ぁ、ああっ……はっ離れなきゃ出っ――だしちゃっ!!」
脚がガタついて既に立っていられなくなり、ただシッポに支えられていて、すがる様に、ミーナのベッド脇にある棚に手を突き身体を丸める。
「んみゅ、んみゅ、……くちゅ、くちゅくちゅ!」
「もうごめんっ!……出るってっ! でるっxx ってぇ!」
後頭部辺りに熱が溜まっていく! 何も考えられない、何もっ!
ん ぅ ぅ ぁ あ あ っ!
無意識に腰が反れ上がりグチグチと喉元まで押し込んでしまう!
頭の中が真っ白になる錯覚。
――ドッ、ドッ、と詰まったモノを一生懸命吐き出そうとしているような大きな痙攣がおなかの底からバクバク沸き出はじめた。
「――――っっッダハッ!」
ドッ,.ドクッ,.ドクッ,.!耐え切れなくなり、遂に精液を吐き出す俺のがミーナの口内で大きく痙攣し、唾液や喉の粘膜の滑らかさを最後に一撫でした。
『――っんみゃ!?』
ピンと耳を立たせたミーナは、いきなり喉に浴びせられる異物に瞳孔をきゅんと細めてビックリしていたが
「あっ! んんっぐっ、んんっぐっ、ん…… んぅ……ふ」
驚きながらも喉を動かし瞬時に対応してくれていた。
盛んに喉の奥が締まり緩ませを繰り返していて、性器をきゅうきゅう吸っている感じが全身に伝わり身震いしてしまう。
「ぅあっ……すごっ……ゴメン」
はぁはぁしながら声を絞り出してやっと現実に引き戻される。
この感覚、絶対飲み下してるよなぁ……
「ミーナ、大丈夫? キモチわるくない?」
と言葉を投げかけてようやく「――っちゅぽんっ」と口から引き抜く。
「――グェ…… ちょっと、へんなあじ~」
「だよなぁ、やっぱり」
……害は無いと思うけど。
ミーナは軽くぬぐい、動きを確かめてるみたいに口をニュムニュムと動かすと、
「でも良いニャン。 コタツみたいに熱いワタルの想いがどきゅどきゅ伝わってきたみゃあ!」
と恥ずかしそうにいつもの口調で答えてくれる。
「ミーナ、ありがとう。 その、してくれてキモチ良かった……」
「ウンッ! あっ、ねぇ。 みてみて~」
と言われ自分の下半身を見ると
「にゃへへっ。 ちっちゃくニャったー 可愛いミャア~」
と果ててる性器をツンツンしていた。
後ろに周っていたシッポが俺のお尻をスルリと撫でるとシュンッと毛布に引っ込み、いつも付けているリボンがチロリとはみ出ていた。
「ねぇ、ハダカは寒いでしょ……あったまろっか?」
手首を曲げ ヒョイヒョイ、とネコが招くみたいな仕草をさせながら毛布のはしっこを持ち上げて誘う。
一緒の毛布に入ること。
それは全てを脱ぎきって裸のミーナの身体に触れ、抱き合えるという事なんだ。
さっきから立て続けにドキドキが治まらず、しかしミーナを心が求めている気持ちの不安定さを気休めの深呼吸で落ち着かせて、ミーナ持ち上げてる毛布の端っこから潜り込んでいった。
「ようこそにゃん!」そう言って直ぐに抱きしめてくれて、スキンシップをされる。
「ニャハッ! ワタルゥ~~ゴロゴロ~。」
まさに「幸せの絶頂」って感じだった。 ネコのようにゴロゴロと声を鳴らしている。
こんな独特の声真似出来るはず無いから素で出しているんだろうなぁ。
全身の適度に生えたフサフサが俺の全身を撫でてくれる。
その感触が例えようも無い快感になって包み込む。
俺の後ろにまわしている汗ばんできたミーナの手の平が生身の背中を下から上へゆっくりさすってくれていてじっとり温かい。
同じ様に俺もミーナの脇から手を差し入れると「みゃうんっ!」と大げさに反応して可愛い。
互いに腕をまわしあうと「せ~のっ」て感じに互いが互いを引き寄せ
「ムギュ~ッ」ってキツイ位に密着し合う。そして俺の胸にたわました形の良いオッパイも、俺の身体のラインに沿ってあたたかく歪んで二人に隙間を埋めていく。
ミーナの鼓動が手の平を通して聴こえてくる。
抱き締め合っていると背中からも響くことを知った……
「ワタルの心臓が聴こえるミャア~……」
その大きなネコ耳をピクピク動かし、心音に耳をそばだてているミーナ。
そうやると安心出来るんだろう。 何となく分かる気がする。
「俺も、聴こえるよミーナ」
最初に抱きつかれた時とは違い、共有できている想い。
「ねぇ、ワタル……ひとつにニャってるね」
なんて恥ずかしいセリフを、夢見心地に囁きかけられて、くすぐったくなる俺。
「チュッ」ミーナに軽いキスをされると、俺もまわしている手を下へやる。
背中を伝わせ、そっとオシリに触れた。
「やだっ、ニャに? ワタルやらし~い」と冷やかされる。
「ごめん、ちょっと、その」
「……シッポ?」
「ああ、自分に無いモノだから さっきから気になっててさ」
「いいよ、サワってみても。
でもね、そっちじゃにゃいもん」
と手をなおされて位置を知った。
「へぇーシッポってこうなってるんだなぁ」
と手の感触で確かめた。 お尻っていうより、腰下からお尻にかけての背骨がそのまま延長されていて、その長く 発達した尾骨にフサフサな体毛を纏わせしなやかに伸びていた。
そうやって形を確かめるようにさかんに触っていたら、その腕に勢い良く螺旋状に絡みついてきた。
鍛えられているのだろう、自在で、とても力強く締め付ける。
「ニャアンっ! 気持ちイイかもッ、ワタルっもっと、もっとにゃでてよ!」
シッポの付け根から先端に向かって、優しく撫で上げると「にゃうん」と よがり声を上げて、たまに尿意のような震えを起こしている。
何って言うんだっけこういうの、そうだ「性感帯」ってヤツなのかな多分。
「ミーナ気持ちいいか?」
「ウンッ、かニャりくすぐったいけど。
ワタルのは分かりやすいよニャあ~」
と下半身に手を突っ込んできて
「えっと、これかニャ?」
と俺の性器を鷲掴みする。
「うあっ」
少し強引だけど、気持ちよさが広がっていく。
温かい指。
女の子独特の「にぎった時とその力が加わる時との間に柔らかな間《ま》」があるんだ。
そして、その手の感触が今、自分の性器の為だけに使われているという……
ニギニギされて、温められ、
「ゴメンにゃさいワタル。 唾液でにゅるにゅるになっちゃってる」
そういうと果てて次第に皮を被ってきていた俺のを、ゆっくり俺の方へ押し込み、ゆっくりミーナ側へ引き込む。
「痛くにゃったら、言って」
と言っていたが、何となく分かったのだろう。
未だ経験の無い性器が、剥けきったときは敏感な部分が露出していて少し痛々しい感じに見えたのを。
だから、きちんと皮越しにしてくれてたので、心地よさに身を任せた。
ぴッちゃ、ピっちゃ。 ミーナの手の平までさっきの唾液と、新たに出てくるワタルの分泌液に水々しい音を出しはじめる。
「うっあっ、ミーナ」
じわじわと再び、大きくなる。
お互いが向かい合ったままでのミーナの手によるマスタベーション。
俺は顔が熱くなるのを感じた。
気持ちよさに興奮しているからでもあるし、自分のが勃起する過程をどんどん知られているからでもある。
今まで自分のしてきた自慰行為すら、ミーナに晒されている様な、そんな気持ちだった。
俺の性器を離し、苦しそうにもみえる大きくなったそれを「つつつ……」と指で優しくなぞった後、そっと手を離す。
「ワタル、キモチ良くニャった?」
と上目遣いに訊いて、ミーナは離した自分の手を縁側で毛繕いしているネコみたいに、指先や手の平に付く"湿り"を丁寧に舐め取っていた。
……。
「ワタルぅ」
「うん?」
「にゃんだかね……オシッコするところが、キュンキュン! ってしてきちゃったっ。
だからねぇ、そのぅ…………こーび、してみニャい?」
えっ……今何って。
切なそうに俺の手をとるミーナは、そのまま自身の締まったお腹の上へキュッと押さえつけて、
恥ずかしそうに
「交尾……だよ」
と、求愛していた。
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飛び出しそうな鼓動を 深呼吸とかでなんとか抑え込む。
今、目の前でミーナが「毛布なんかいらニャいよね」と床に落として待っててくれているのだ。
窓から差し込み、そしてキキーマの鱗に反射した月明かりが、淡くミーナの全身を映し出している。
華奢(きゃしゃ)な体格に備わった無駄の無いしなやかな筋肉が月明かりに映え、その表面に纏った、程よく、きれいに生え揃っている柔らかい体毛がやさしく光を拡散させている。
……綺麗だった。
バーサーカーの術が解け始めて、崩れ落ちる塔からただ必死に守ろうとしたその身体。
……もう瓦礫の下なんかじゃないんだ。
今、こちらを見詰めているミーナは恥じらい、幸せそうな表情を見せている。
そんな思いに比例して、心が掻き乱されそうだ。
ミーナが欲しいっていう強い性欲。
俺も最近知りだした、お互いの性器が繋がる性交の仕方。
「ミーナッ……」
俺は再びミーナの上位で馬乗りになる
「ワタル……」
ミーナもあの瓦礫の時と同じ位置関係になっている事に連想させられていたのだろう、
切なそうに眉を寄せ、そして助かったのだという安心感も舞い戻ってきてか
「ワタル……恐くなったらまた助けてね」ってお腹をさすりながら瞳を潤ませている。
「ああ、大丈夫だよ……」 そう……ミーナを恐がらせてはいけない。
ここだよって教えてくれている様に赤に近いピンクに色付いているミーナの性器に
腰を低くしてその入り口に添えると、感じきって愛液が溢れ染み込んだ股周りの白いふわふわの長めの体毛がワタルの性器にも纏い付く。
それが膣の内側に入り込まないように膣口の左右に撫で付けてどかしてあげた。
触られて「にゃっ!」と小さく腰を引くミーナ。
「恐くないから……ね……大丈夫だよ」
ミーナのおなかに手の平を乗せさすってあげる。
緊張してか腹筋が硬く締まっているのだ。
「ごめんにゃさい。 こんニャの、はじめてだから」
フゥ――…… 長く息を吐き出すと意を決したようにミーナは真っ直ぐ俺を見る。
「して……」声が少しかすれていて、解けない緊張を俺に伝えていた。
「すぐ言ってよ、痛かったりしたらさ、止めようね」
俺はミーナを励ましながら 押し込みはじめる。
じくじくと膣口に付いた愛液が押しのけられ柔らかい弾力を伝えながら、どんどん凹んでいく
「ンッ、あぁ!」
ミーナは自身の肩をギュウッと抱いていて、肘でおっぱいを歪ませている。
子供が注射される時 針を刺される寸前みたいに顔を背け、強く目をつむっていた。
愛液の流れ道なだけの薄く開いていた膣口はグイグイと小刻みに加えていた力によって
ついに凹みに耐え切れなくなって
グ――グリュン! と押し開かれる。
「にゃぁぁっ! ワタルぅっ!」
ゆっくり、ゆっくり……入れる。
痛がらせないように、いたわって、慎重に。
挿入される性器のとおりに歪んでいく膣。
ミーナは自身の肩を抱いたままでグッっと耐える様に唇を噛み絞めていた。
今もう痛いのか、それともやがて訪れる痛みに怖がっているのかもしれない。
「ふぅ、ふぅ。 ふうっっ!」
まだ先端の方で、俺の性器の直径にも達していなかったが、埋まっていく強烈な快感が、一瞬だけ理性の支えを失って、
「――ミーナッ!!」 叫んでいた。
ジュブッ!!
気付いたら勢い良く半分ほど入れ込んだ!
「ギチュッ」という抵抗音が聞こえそうなほどに膣が締まる!
その瞬間にミーナの瞳孔が細くなり、静電気に触れたみたいに「ビクビクッ!」と必死に腰を逃がそうともがくミーナ!
「イッ…タッ――いぅうっ……にゃあぁぁッ、にゃあぁぁッ!』
「うああっ! ミーナごめん!」
めちゃくちゃ痛いのだろう、ミーナの目からは子供が泣くような大きい水玉涙がポロポロと溢れ出てきていて、俺は慌てて全身をミーナから引き離そうとした。
「いやああっ! 抜いちゃダメぇぇっxx!!」
引き抜こうとする俺を必死な声で止めるミーナ。
「で、でも 俺は……」
ミーナの目尻に涙の玉が乗っかっていて、苦しそうに呻いているし、一体どうしたらっ。
「ちょっ、ちょっとキュ……休憩みゃッ。 だいじょうぶっ……平気ニャんだからっ!」
(……身体が求めている、イタイのに、その先にキモチ良さが待っていることを全身が訴えているんだっ!!
見てて下さいブック様…!ミーナは、ぜったいッ 絶対にっ やり遂げますにゃ!)
「だって! ワタルは人生でっ 二人目のっ!
一番好きな人ニャンだからぁぁああっ!!」
ガシィッッ!
「ミーナ!?」
俺の尻をガッツリと掴んでいるミーナは、興奮からか普段引っ込んでいる爪がまっすぐに立っていて、少し食い込んでいる。
『――んにゃぁぁぁああ !!』
そのまま力任せに掴んだお尻を引き寄せ、下ろしきるっ!
「ぅおっ ぁああっ!」 俺は凄まじい快感に放り込まれた。
が、
―――ツプッ! 柔らかい糸が引き切れた様な、痛々しい感触を感じ取る。
ミーナの方の音だ!
ミーナには、その強烈な痛みが駆け上るかのように、全身の毛を逆立てていた。
『イッッ――ニャあアァァアイッッ!!』
一瞬の刺すような刺激に叫び、シッポを千切れんばかりに振り回し、それでも必死に俺の押さえ込んでいると、
熱しすぎたホットミルクを誤って飲み込んで、喉元を通過する時みたいに熱を帯びた激痛が、次第にピリピリとした軽い痛へと遠のいていく。
そこで一気に気が抜け、「イタかった、ホントに痛かったよぉ……」
何度目だろう、再び泣きべそをかいてしまっていた。
ミーナが泣いている、きっとメチャクチャ痛かったんだろうなぁ。
俺の方は狂おしいほどの快感に今すぐ動かしてしまいそうなのに……
こんなにもお互いの立場が違うなんて…… 神様は不平等だ。
しかし「痛かった」と過去形になっているのに気付いた。
痛みの原因が通り過ぎたのかもしれない。
きっと俺が半端に挿入していたせいで痛さが続いていたんだと思う。
ごめんよ、ミーナ。
堪らなくなって「ミーナ。頑張ったね」と、抱きしめる。
まだ痛いかと俺が訊くと「ううん。少しズキズキするだけ」と返すミーナ。
俺の為に辛いことをしてる……そんな申し訳ない気分になってしまう俺に
「ありがとワタルっ 今ワタシね、胸がいっぱいニャんだよっ」
無理にでも、そう笑顔で答えてくれるミーナが愛おしい。
ここでようやく俺も、ミーナも、精通できた喜びをかみ締めることが出来た。
俺たちは下腹部をあまり動かさないように、深い挿入感を秘めたままで
頭を撫で合ったり、キスしたり、盛んにスキンシップをとった。
そうしていると俺も性交とは違った 満ち足りた気分になる。そして、ミーナの痛みが完全に引くまでそうしてあげていたい。
次第にミーナも今まで以上に幸せそうな顔をみせて、さっきのゴロゴロという喉奥で鳴らす音を鳴らせてくれていた。
「私も、ワタルもっ、はじめてニャンだよね」
俺の頬を頬を撫でながらそう呟くミーナに
「そうだね。 こんな時おめでとうって言うのかな……?」
きっと そうだろうなと思う。 とても神聖な行為だと感じるから。
「うんっ、嬉しいミャン!
あのね、もう痛くないし、恐くないんだよ。
いつまでもこうしていたいんニャけど……ワタルは男の子だもんね」
だから、ねぇ。 動いてもいいよ」
「もう、我慢しニャくていい、いっぱい動かして」とミーナは腕を解くと、その両手を外側に広げベッドのシーツをギュッと掴んだ。
それがミーナの合図だった。
「ミーナ。 いくよ」
俺は腰を浮かす。 二人の間に空気が入り込み、半分だけ膣口から引き抜かれた性器にも風を送る。
「んっ!」 押し挿れる。
ミーナの股から おなかの中に通じているソコ。 誰も触れる事のなかったソコに今、俺の為だけに心を許し、受け入れてくれている。
奥まで入れ込むと快感に息が漏れる。
ミーナも「みゃぅ!」と心地よく喘いだ。
大丈夫そうだと確認すると徐々に上下を速めて俺も開放されたように快感に酔いはじめる。
バチュッ、パチュッ!
接合部から粘度を持った水音が鳴りそれに合わせるように
「アぅッ、ニャウン! ニャウッ、ミャウっ!」とキモチよさそうに声を上げる。
「あぁっ、ミーナっ――きもちいいっ!」
今まで感じたことの無い感触に性器全部が抱擁され、押し込んでも、引いても 常に膣壁が粘液を絡ませ襞で撫で上げる。
次第に重たい性の匂いが立ち込め、どことなく血の匂いも混じりあっていた。
下で喘いでいたミーナが快楽に体を反らしはじめ、そのしなやかな筋肉の締まりがワタルの性器をさらに押し付け心地よい刺激を与えてくれる。
グリュグリュと絡みつく膣壁を押し進めていた俺の性器が軽い痙攣を起こす。
「あっ、ぁあっ ミーナっ、イキそうっ!」
その神経の反射が長く持たない事を教え、ミーナもそれに気付いて腰に手を添えて 補助してくれた。
「――ミャアっ! ニャンかっ! ニャンか へんっっ!」
ミーナは止まらないと言わんばかりに下から一生懸命腰を突き上げはじめ、大きく音を鳴らす!
バチュ!バチュ! バチュ!グチャッ!
『イッ、クッ――……んニャあアァァアァッッ―― !!』
ミーナが自身の絶頂に驚き、絶叫に近い嬌声を絞り出すと、瞳孔を狭め、総毛立ち、シッポの制御が利かず「ぎゅうっ」っと俺の太腿に巻き付かせてきていた。
『――ッあグッ!! ミーナァぁぁっ!』
ミーナに触発されて俺も絶頂を迎えはじめる。
ぶるぶると痙攣し、射精を促させる様に複雑に蠢く膣壁、ぐちゅぐちゅと揉まれ、締め上げられせていて、再びの射精に震えだす俺の腰はミーナの身体を欲する様に、そのしなやかな体へ押し付けグリグリと体重を掛けつづけた!
『んんっ――ァアアッ!!』
おなかの底から絞る感覚の射精に、言葉にならず強く抱きしめる。
ドッ ドクッ ドッ――――
「グチュぅぐちゅぅ」と接合部から音が滲み出てきて
射精は……おさまって、いった……。
……
「ハァ、ハァ、ハァ」 息苦しく、大きく呼吸する。
俺の背中にミーナの手が周っている
射精しそうになった時から全体重をミーナに受け止めてもらっていた。
「はぁっ.はぁっ.はぁっ」 ミーナの苦しそうな呼吸が俺の頬にかかる。
「はぁはぁ、ワタル、がんばったね」
そうミーナが俺の頭を撫でてくれている。
それは本来、俺の方がやるべき事なんだろう、ミーナも同じくらい疲れてるのに、情けないよなぁ、俺は。
ミーナはどこまでも優しかった。
こんな女の子が殺人マシーンなわけないよな……
狙われていたって警戒のしようがないなぁと思うと、少し笑ってしまい、
その様子を見詰めていたミーナも「どしたの急に?」ってクスクス笑う。
……ずっと忘れてた気がする。 こんなに幸せなキモチ
「ミーナ、好きだよ」
すこし乱れ、頬にまで掛かっていたミーナの髪を整えてあげたら、ミーナの赤く染まった頬が恥ずかしそうに覗く。
お互い、何だか心惜しくて
性器を挿入させたままずっと
抱きしめ合い
飽きる事無くキスして、
ささやきあった。
今までの事、
そして、これからの事……
『……グゴッ!』
「「!?」」
グゴゲェェェエエッッ!!
――キキーマのイビキがはじまった。
ミーナは思いっきり顔をしかめてその声の主を睨み付けている。
……ワタル。 チョットごめんね。
「チュルン」と俺の性器を優しく引き抜くミーナは「チュッ」っと軽くキスをし、下からスルリとベッドから降りていた。
――ギャァアァァアッッ……ギャオオォォ!
裸のまま、その奇声じみた声の主(キキーマ)に向かって歩み出す。
(あの顔、けっこうマジなんじゃぁ……)
ハチュウ~~ルルルrrr…ッ
「……ワタルとニャンニャンしてたのにぃ――――」
ミシリ 、ミシリ。
立て付けの悪い床を踏むミーナの足音が キキーマに近づく。
(う~ん、止めに入った方がいいのかなぁ、俺。)
グギギギギッ! グガガアァ~~ッ……
(でも、キキーマのイビキは止めて欲しかったりするしなぁ。)
「せっかく いいムードに ニャってたのにぃぃぃぃ――っ!!」
シュッ!――――
高々と振り上げた脚は、踵が天を指し、その姿勢のまま綺麗に静止した。
『邪魔すんじゃニャいわよッっっ! このハチュウ~ルイッッっ!』
鋭く言い放つと同時に床に垂れてる太い尻尾めがけ、怖ろしい加速度で振り下ろすっ!
ズダアァァx x ン! x x ン! x ン! x....!
室内に激音が反響し、棚にあるロウソク立てが震え上がり、その受け皿に溶け固まっていたロウが剥がれ飛んだ。
……パラパラ。 ロウが床に落ちて細かく砕ける音に沈黙が浮かび上がる。
『――ンギャxグゲゴォウx!x●x△!!』
いきなり目をクワッ!と見開き、死にそうな悲鳴と共に体が跳ね上がるキキーマ!
( ゲッ!マズイって 俺ら全裸のままだっ)
……だが、キキーマの様子がおかしい。
瞳が徐々に上を向き、遂には完全に白目を剥かすと、同時にぶっ倒れるように、
寝た……というか気絶してるねありゃあ。
泡吹いてるし。
『あ~ スッキリ~♪』
と大きく伸びをし、シッポに結んでいる赤いリボンをルンルンと躍らせると、可愛く振り返って
「ねぇねぇ! この部屋ってさ、シャワーあるよねっ!」
「一緒に浴びようよ~」と誘って、手をとるミーナに俺も起き上がる。
(ゴメンよ、キキーマ。 俺にもっと力があれば……)
気絶している彼を横目で追いながら、俺はグイグイとミーナの手に引かれ浴室へと入っていったのだった。