やめたら? この(投稿)仕事。
あと、口調が安定しない。どうしてランサーニキの口調もボロボロなのか……勉強不足じゃないっすかね……。
FGOした方がいいのか……。
紙を擦る音。古い本の香り。鼻を突き刺す埃の匂い。視界には擦り切れた文字の本と古めかしい本棚、ソレに収まる本達。眼鏡の端から漏れ出す文字。図書の魔女と謂われる存在はその空間を愛している。
意味もなく文字を追いながら魔女――間桐慎二は細く息を吐き出した。文字と光を反射させる埃を見つめながら一つ唸った。
どうにも違和感が残っている。
慣れる事もない異物感と鼻に残っている濃密な男の匂い。昨晩の情事を思い出しつつ慎二は柳眉を寄せた。確かに美少女である義妹――桜の事を憎からず想っている慎二としては桜に襲われた事に関して負の感情はない。
それこそ『爺様の命令』と言っていたプレイも、昨晩の和姦も、加えれば今朝の桜の自慰も。これと言って怒りなどを感じる事はない。敢えて言うのならば自身の知らない内に尻肉を
まあ、そんな事は慎二にとっては些事だ。取るに足らない感情だと言ってもいい。問題は別にある。
元男だと言うのに、対男――チンポに対して弱すぎるのではないだろうか?
この一言に尽きた。精神面ではやや男性よりだと言える慎二からすれば昨晩の自分は、なんというか正にエロ本に出てくるようなチョロイ義姉だったと言えた。男性器を女性器に入れられて少ししてからハートを目に浮かべていた事だろう、エロ本なら。
精飲はしていないが、桜のならば――、などと考えている自分に少しだけ戦慄してしまう慎二。これでも元男である。
表面上、ただ無表情――まるで人形のように冷たい表情をしているが、内心は穏やかではない。頭を抱えて思い悩み、恥ずかしさの余り顔を真っ赤にして地面を叩きたい気持ちが溢れている。
十と数年を女の躰で過ごしてきた弊害。精神が肉体に引き寄せられている。単なる快楽好き。様々な理由が慎二の頭に乱立して、どうにか精神衛生を保とうとする。
外面ではまるで世界の不幸を憂いている様に悩ましげな
「それでも――あぁ、むぅ……」
結局考えてしまい、どうしようも無い思考のループへと陥ってしまう。幸いな事に
慎二は何をされようが、桜の義姉なのだ。だからこそ、桜に弱い所を見せてはいけない。依存の対象になっていなくてはいけない。
「――…………ふぅ」
深く、ゆっくりと吸い込んだ空気を細く吐き出して慎二はゆらりと立ち上がる。洋風の厳かな書斎に似つかわしくない手軽な和装を揺らして慎二は不敵な笑みを浮かべた。
「まあ手は出しておくべきか……」
先程までのポンコツお姉ちゃん(ロリ)の空気など微塵も感じさせない、それこそ悪の女幹部の様に狡猾な笑みを浮かべて慎二は書斎を後にした。
◆◆
「それで、また買い物ですか」
「ああ。今日の主目的は違うがね」
新都を歩くライダーは隣でクツクツと喉を震わせて笑っている慎二に視線を
方や長身でモデルも土下座するような知的美女。方や楽しそうに笑みを浮かべる美少女。姉妹にしては似つかわしくなく、母子にしても変に見える。
スラリとした細身のパンツと縦縞のセーターを見事に着こなしたライダー。柔らかそうに実った果実がセーターを均等に歪ませている。何度かソコに集中する視線を感じながらもライダーはそれほど意識する事もなく風変わりな仮の主へと視線を向ける。
主の方は紺色のコートでチェック柄のスカートを少し隠し、スカートから伸びる脚には黒いタイツを着用している。
慎二としては不本意極まりない格好である。彼女はライダーを誘い新都に出かける直前まではTシャツとズボンにジャケットを羽織っただけの格好だったのだが、間桐家を自身の
そんな問いに対して慎二は心底嫌そうな顔をしてライダーの影に実に自然に隠れた。その壁は敵である事を知ったのは数秒後の話であるが。
「それで? 目的とは?」
「少しばかりの謀さ。……ああ、尤も、君達からみれば些事だと思うけれど、この
「む……根に持ってるんですか?」
「はて、何の事かな。生憎交渉事は苦手なモノで」
根に持ってるんですね。と溜め息と一緒に吐き出したライダーは自身の中で張り詰めた何かを感じ、立ち止まる。そんなライダーの足音――いいや、目の前の存在を視認した慎二も立ち止まり、眼鏡を少しだけ下げた。
猛々しく逆立った青髪、炎を思わせる赤銅の瞳。服の上からでも分かる鍛え抜かれた肉体。男はその瞳を慎二達――ライダーへと向けて、獰猛さを思わせる笑みを浮かべている。
「――シンジ」
「ようやく釣れたか」
下がってください、と言うよりも先に慎二の口が開き、口角が持ち上げられた。
慎二の言葉に対して男は笑みを崩す事もなく慎二へと視線を移した。
「へぇ。嬢ちゃん、その釣れた獲物ってのはオレの事か?」
「当然だろう。でなければこうして従者を連れて、無防備に姿は現さないさ」
不敵な笑みを浮かべる慎二に対して男は納得したように声を出して、軽薄さも感じさせる笑みを慎二へと向けた。
「それで? 釣れた獲物をどうするつもりだ? ココで一戦交えようってか」
「そんな事は考えてないよ。生憎私は
「シンジ……」
「冗談さ。さて――
ランサー、昼食でもどうかな? おっと、こうしてアナタを食事に誘うのは少し卑怯かな」
ニヤリと笑う慎二とは対象に男――ランサーの表情は険しく顰められた。目の前にいる女に警戒していなかった訳ではない。自身が
「――何が目的だ」
吐き出せた言葉は存外にありふれた物で、慎二はその言葉にキョトンとしてから「ふふっ」と口を緩ませた。
「いい男と食事をしたい、と思うのは女として当然の事だろう?」
「は?」
「これも冗談さ」
コロコロと笑う慎二にキョトンとしてしまったランサー。慎二の後ろにも同じくキョトンとしているライダーが居て、そのことが余計に慎二の笑いを誘った。
古ぼけた喫茶店の一角に不穏な空気を流す一団。青い髪を逆立てた偉丈夫、長身で淡い紫の長髪を流した美女、緩やかに波打つ群青の髪を耳に掛ける少女。
三人共見目麗しいが、疎らにいる客はそちらへと視線を向ける事はない。不穏な空気が流れているから……ではなく、認識出来ないモノを見る事は出来ない。
目の前に軽食が到着してから認識阻害の魔術をライダーが行使したのを確認したランサーは目を鋭くして慎二へと食い掛かる。
「それで、何が目的だ」
「別に、目的は無いよ。それこそさっきも言ったが、いい男と――」
「冗談はいい。お前、何者だ?」
「……そう警戒しないでくれ。アナタがその気になれば私なんて瞬く間に死んでしまう、そうだろう?」
「だから警戒を解けってか? 魔術師相手にそんな事出来るかよ」
「? ああ、そうか。私は魔術師ではないよ。非常に残念な事だけれど、今だけはソレに感謝してもいい」
アナタに殺されなくて済むからね、と笑う慎二。そんな少女に訝しげな視線を向けながらも、殺気を少しばかり潜めたランサー。
ようやく話が出来ると言わんばかりに胸を撫で下ろした慎二は乾いた口内をコーヒーで潤し、「さて」と口を開いた。
「アナタには関係のない話をしよう」
「おい」
「まあ世間話みたいなモノさ。貸し借りの発生しない単なる話だし、先も言ったけれど私に魔術師らしい事は出来ない。尤も、半神であるアナタに人間程度の催眠が効くかは知らないけれど」
慎二の言葉に対してランサーは眉間に皺を寄せて舌打ちをした。その舌打ちを満足気に聞きながら慎二の口は開く。
「……どういう訳か近頃物騒でね。ここ冬木もどうやら安全ではないようだ。年を遡れば身元不明者――行方不明の子供が大量に出る、ガス爆発が起こる。ココ最近だと左腕を失った麗人が見つかるとかね」
その言葉にビクリとランサーが反応し、ニタリと慎二の笑みが深められる。二度目になる舌打ちをして、ガシガシと頭を掻いたランサーの双眸が慎二を捉えた。慎二はソレを意に介さないようにそのまま話を続ける。
「私のツテで安全な場所で治療しているよ。彼女自身が危険だったから安心、という面では保証しかねるけれど」
「…………そうか」
「ああ。尤も、峠は越えたようだから、今は安定しているよ。魔術師ではないけれど、それなりに魔術に理解はあるから――そういった事も踏まえて、彼女は安全だ」
朗々と語る慎二の隣に座ったライダーは目の前の男がようやく警戒を解いた事を理解して、安堵の息を吐き出した。
慎二が言う通りにランサーが
「……ハァ、本当に何者だ? 嬢ちゃん」
「なんて事もない単なる市民さ」
「単なる市民はオレの名前を看破しねぇよ」
「女の身ながらアナタの英雄譚には心躍らされたからね。その賜物だと想ってくれ」
「言う気はねぇって事だな」
「女に秘密は付き物だろう?」
少女の様に顔を綻ばせ、ランサーからの口撃をのらりくらりと回避する慎二。
相手を知る事も出来ず、自身の経験から慎二の能力を予想しようとしたランサーは少しだけ目を細めて、諦める様に溜め息を吐き出した。
「それで? その世間話をオレにした目的は?」
「特にない」
「あ?」
「シンジ……」
「ダメな子を見るような視線を向けないでくれるかな。美女にそういった目を向けられるのは中々に辛い」
「いや、ソイツが言いたい事は良く分かるぜ? 普通は主を裏切れだとか、コチラにつけとか言うだろ」
「生憎、単なる市民であっても普通ではないらしいからね。試しに言うけれど、アナタは主を裏切ってコチラについてくれるのか?」
「……いいや。あんな野郎でも主は主だ」
「ほら、私はダメな子じゃないぞ」
「……そうですね」
申し訳なさそうに慎二の頭を撫でるライダーであるが、表情だけである。ライダーからすれば慎二はやはりドコか抜けているのである。容姿も相まってソレが愛らしいのだけれど。
撫でている手を払い除けた慎二は真っ直ぐにランサーを見る。
「それでもアナタが恩を感じるというのなら、ランサー。ルーンや槍術でも教えてほしいモノだね。
「……いいぜ。お互いに生き残ったら教えてやるよ」
慎二の言葉の意味を十全に理解したランサーは不敵に口を笑みへと変えて、目の前に出された軽食をペロリと平らげた。
親指で口元を拭い、椅子から立ち上がる。
「それじゃぁな、嬢ちゃん。次に会う時は臆病でない事を祈るぜ?」
それだけを言い残して、ランサーは颯爽と古ぼけた喫茶店から姿を消した。
慎二は大きく息を吐き出して、脱力する。
「シンジ、大丈夫ですか?」
「いや、まったく……ハハッ、私はあんな存在も相手にしなくてはいけないのか、嫌になるね」
自分を持ち直すように深呼吸をして、慎二はティーカップを持ち上げる。揺れる黒い液体を口に付けて、舌に広がる苦味を喉へと追いやった。
労る様にライダーが慎二の背に手を当てようとすれば、慎二はソレを制して笑みを深める。
「だが、出来栄えとしては十全だろう」
「交渉が、ですか」
「ああ、我ながら上手くいった……と
「そうですね。シンジは何か要求すると思っていました」
「ああ、執行者の話か。アレは単なる偶然さ」
「……
ライダーの言う彼女とは先日間桐の家へと案内されたキャスターの事だ。キャスターを加える際にも慎二は「偶然」という言葉を使った。その偶然が重なっている。一度や二度、と数えれる程度ではあるけれど、可能性として見れば奇跡と言ってもいい。
奇跡が二度重なれば、ソレは既に偶然ではない。誰かは必然だと言うし、誰かは計算された結果とも言う。そしてソレは
「――偶然さ」
「そうですか」
ライダーはあっさりとその言葉を飲み込んだ。この愛らしい仮の主は簡単に胸の内を打ち明けてはくれない。たった数日の付き合いではあるけれど、ソレは十二分に理解していた。
「それで、ランサーの真名はわかっているのですか?」
「当然だろう? 実に目が痛いけれどね」
「?」
「ライダーで慣れた、と思っていたけれど、アレは別モノだね。常に視続ける事が出来ない事も無いけれど、視ていたくはない。気が狂いそうだ」
ブツブツとこれから立ちはだかるであろう存在達を想像して、肩を落として深く息を吐き出した慎二。古代メソポタミアの王、ギリシャの大英雄。ドチラも出生を考えれば慎二にとって眩しい存在であるだろう。
目頭を揉み、寄せた眉間から力を抜いて、慎二は目の前のケーキに鎮座した苺を摘む。
「けれど、勝つのは――私だ」
囓った果実は甘酸っぱく慎二の舌に果汁を広げた。
>>エロ本よろしてくハート乱舞
好き好き大好き♡
的なそれ。対面座位でぎゅーってされながら囁かれたい。
>>ポンコツワカメ
対桜に対しては大体。
>>悪の女幹部
乱暴するきでしょう! エロ同人みたいに!
あとはたぶんボンテージ纏って、正義のヒロインにチンポ生やして犯すんでしょ(テキトー
どちらにしろ、桜は歓喜してそう。
>>キャス子は留守番して工房作り
正確には工房以上のモノ。間桐の色々を考えれば、柳洞寺には劣るけれど霊地でしょうし。神殿建てなきゃ(使命感
>>ランサー釣り
四次ランサーと同じ行動。因みに釣れるのは青タイツニキと金ピカ裸王の二人で、金ピカが釣れた場合は媚びへつらってその場を凌ぐんでしょう(テキトー
>>ランサーとの会話
ランサー(クー・フーリン)相手に殺気飛ばされてどうこう出来る訳もないので、気丈に振る舞ってはいるけれど、手は震えてるし、顔は青かったりします。食事に誘ってなけりゃ死んでそうですね。
>>
聖杯戦争……別の陣営……魔術師(偽)と英霊……何も起こらない筈もなく。
まあ生き残れない前提の約束ですネ。
>>ランサーバレへの道筋
ワカメネキの眼で視れば、もの凄く輝かしい存在がソコにいる訳です。英霊である事は確定的に明らか。金ピカは止めてぇ!→やったぜ……!
真名も視えてるので、そこから武勇や詩を思い出して、槍使いかルーン関係である事を推測。キャスターがいるのでランサーに断定。
「昼食でもどうかな?」は誓いに触れる事と断れない事を知っているので「食事に誘うのは卑怯かな」と言葉に出すことで青タイツニキに真名を知っている事を教えます。牽制目的ですが、警戒が強まります。
それでも青タイツニキに恩を売りつけるのはワカメネキにとって必要な事ですし。ちなみに先は何も考えてないから青タイツニキに売りつけた恩は消化出来ない予定だ!
>>
伽藍堂。ではなくて、必然の連続の事。別に隠す事もないけれど、意味深にしている方が邪推も出来るし(震え声
>>勝つのは――私だ
悪の女幹部みたいだぁ(恍惚
絶対に聖杯戦争には負けないんだからねッ!(察