上達の兆しが見えませんね……(白目
深い藍色が波打つ髪。くっきりと整った顔立ち。少し垂れてしまった瞳。
鏡の前に居た間桐慎二は疲れたように息を吐き出して瞼を一度下ろす。眼鏡を外して洗面台へと置いて変わる事のない世界を改めて視界へと入れた。
変化などある訳が無い。それこそ瞼を上げれば異世界だった、などという幻想を抱くような年齢でもない。そもそも自身の周辺に幻想の塊が動いているのだから、それ程の感動も無いだろう。
果たしてドラゴンはどの手段を持って殺す事が出来るのだろうか、などという浅い思考を巡らせながらシャツを脱ぐ。
出不精が原因なのだろうか、そもそもの体質が問題なのか白い肌が露わとなり鏡に映し出される。淡い青色のブラジャーが慎二の視界に入り、谷間の出来ない胸部を見下ろして溜め息を吐き出す。
吐き出して、ハッとする。
谷間とか、胸とか自分には必要じゃないから。いらないから。
自己嫌悪をしながら頭を抱えた慎二を咎める人間はココには居ない。そもそも義妹に付いたご立派様に突かれてる事に違和感や嫌悪感がない時点で遅い気がするのだが、どうやら慎二にとってソレは問題ないらしい。
果たして自己嫌悪に陥りながらもパンツのボタンを外し、ジッパーを下げる。腰部に沿わせるように親指を差し込み、パンツを下ろす。
「どうして義姉さんは私を誘わずにお風呂に入ろうと――」
「――」
扉を開いた間桐桜と慎二の時間が停止する。慎二はパンツを脱ごうとしている最中であり、臀部をパンティで守られているとはいえ臀部を突き出して脱いでいる。
桜の視線が義姉の顔を捉え、そして白い肌を視姦しながらも臀部へと注視される。
ブラジャーと同色のパンティが実に素晴らしい。けれど自分が贈り物したセクシーランジェリーはいつ履いてくれるのだろうか。気になって仕方がない。
そんな煩悩に忠実たる義妹とは違い慎二の顔は次第に赤くなっていく。同性とはいえ、脱衣を見られるというのは中々に羞恥を覚える行為であり、慎二とてそれは例外ではない。
脱がせる事や脱がされる事は慣れたとしても脱いでいるのを見られるのはまた別だ。
耳まで赤くしながら、羞恥心により感情をコントロール出来ないのかやや涙目になってきた慎二に対して桜は悟ったように微笑みを浮かべた。
そして桜は無言で力強く親指を立てた。慎二は涙目で顔を真っ赤にしながら親指を下へと向けた。
「機嫌を直してくださいよぉ」
湯船に浸かりながら情けない声を出している義妹をジト目で睨んだ慎二はその視線をバッサリと切り捨てるようにそっぽを向いてシャワーで髪を濡らしていく。
不機嫌、という訳ではないことは桜は理解している。義姉が不機嫌になったならば自分など忽ち死んでしまう。義姉を怒らせる自分に価値など無い。それこそ義姉に切り捨てられた後の世界なんて考える必要もない。その世界に自分は居ないのだから。
そんな事はともかくとして。不機嫌ではない事はわかっているし、こうして拗ねている義姉も可愛いし、水を弾く肌も綺麗だし。もう襲っても問題ないのではないだろうか。むしろコレは……誘われてる?
その時、桜に電流走る。まるで名探偵が犯人を見つけた様に、或いは戦士が戦場の何処かにいる好敵手を察知した様に。
泡を流し終わり額や頬に張り付いた髪を鬱陶しげに指でズラした慎二がいつにも増して凝視されてる事に気付いた。
「なんでもないですよー」
「?」
なんでもない、と言われながらも視線は外してくれない桜に首を傾げる。自分の身体に何か異常でもあるのだろうか、と肩越しに背中を見ても何もない。巡る文字達も正常だし、桜からは見えない筈の太腿に
見て楽しめるような身体をしていない事は自分でも理解している。それこそ桜やライダーの身体を眺めている方が絶対に眼福だろう。
さっぱり理解出来ずに頭に疑問符を浮かべた慎二は疑問を解決出来る訳もなくボディタオルを取ろうと手の伸ばす。
「義姉さん、私が背中を流しますよ」
「いや、自分で――」
「流します」
「……じゃあ頼もうかな」
諦めたように、けれど満更でもなさそうに眉尻を下げた慎二はボディタオルを桜へと渡す。桜はしっかりとボディタオルを受け取り、元の場所へと戻した。
「桜?」
「いいですか、義姉さん。義姉さんの肌は刺激に弱いんです。それなのにボディタオルを使うなんてとんでもない! 私が丹精込めて、手洗いします!」
「…………あ、そう」
拳を握って意思を示した桜に慎二は諦めたように一言だけ呟いた。現在の義妹に対して反論、抗議をした所で意味が無いことは十二分に理解していた。
強く否定してやれば桜は動きを止めるだろう。間違いなく。そう仕込んだのは自分だ。
それでも受け入れてしまうのは甘いのだろう。
「? どうかしましたか?」
「なんでもないよ」
漏れてしまった笑いに気付いたのか、不思議に思った桜の問いに慎二は淡々と返した。
そんな義姉に首を傾げながらもボディソープを手に広げた桜は一つ深呼吸をした。目の前には義姉の白い背中がある。肌に張り付いた水に濡れた群青色の髪。華奢な肩。細い首。無防備な背中。
ざわめく心を落ち着けて、桜は細く息を吐き出した。
肩に手を置く。ボディソープのお陰か、手触りの良すぎる肌を撫でる。背中をゆっくりと撫で、指先を骨に沿わせる。
ビクリと背中が動き、手を止めれば慎二が小さく息を吐き出した。そんな義姉がとてつもなく愛おしい。背中を撫でた手を脇腹へと滑り込ませる。
「ひぅ」
恨めしそうな目で肩越しから睨まれたが桜は微笑んで義姉に抱きつく。むにゅりと慎二の背中で潰れる乳房をさらに押し付ける。
柔らかいお腹を撫でて、指で臍をなぞる。顎を上げて声を我慢する慎二に苦笑しながら桜は更に上へと手を滑らせる。
慎ましく肉を盛った乳房を撫で、その頂きを軽く指で弾く。
「んぁっ」
肩に顎を乗せるように顔を出して義姉の耳へと軽く息を吹きかける。手は胸から腕へと巡り、手へと到着して指を絡ませる。
振り返った慎二の顔が桜の視界に入る。浴室の熱に当てられたようにほんのり紅潮した肌と潤んだ瞳。半開きの唇がまるで何かを求めている様だった。
桜は何も考えず、まるで当然の様に、反射的に、身を乗り出してキスをする。
「義姉さん……」
「ん、ちゅっ、はぁ、んっ」
啄むようなキスを何度もして、徐々に唇を押し付けていく。苦しそうに喉を震わせる義姉の口内を無理やりに犯して、蹂躙していく。それでも桜の要求に応えるように慎二は舌を絡ませた。
絡ませた指が震え、ようやく桜は唇を離す。肩で呼吸をしている義姉にほんの少しの罪悪感が芽生え、同時に独占欲が湧く。
「義姉さん、可愛いです」
「あっ、まっ……っ!」
義姉の太腿の間に差し込んだ手をゆっくりと動かす。濡れそぼつ蜜壺の淵に指を優しく沿わせ、二本の指を蜜壺へと差し込んだ。
「ひあっ、さくらぁ」
「大丈夫ですよ義姉さん」
ねっとりと指に絡まる柔肉を擽り、義姉を頂きへと押し上げていく。ぐちゅぐちゅと粘質な音が浴室に響く。
「んっふぁっ、んぅっ」
「義姉さん声を我慢しなくてもいいですよ。いっぱい聞かせてください」
耳元で囁きながら空いていた親指で秘豆を優しく撫でる。
「イッ、んんんんんんぅっ!」
指をぎゅうぎゅうと締め付ける柔肉と手を離さまいと太腿が閉じられる。瞼を強く閉じて、口を強く閉じた慎二を見ながら桜は僅かながら達成感を得た。
数秒程してくたぁと力の抜けた義姉を支えながら桜は求愛行動の様に何度も頬にキスをした。
「……はぁ、はぁ…」
「気持ちよかったですか? 義姉さん」
肩で呼吸をしている義姉に問いかけた桜。未だに肌に触れればビクビクと震える慎二に対しては愚問にも等しい問いである。
恨めしそうに桜を睨んだ慎二は息を落ち着けるように何度か深く呼吸をしてシャワーを起動して泡を流していく。
「義姉さん?」
「……桜、次は私が洗ってあげよう」
「……え?」
流し終わった泡を見送る事もせずに慎二は桜に向き直る。その顔は実に素晴らしい
数秒程して、桜の嬌声が響いたのは言うまでもない事である。
>>は?
イチャイチャしてるだけだから。
おっぱい揉んで、キスして、太腿撫でて、お尻を撫でて、高ぶった所を放置して泡を流して、涙目になった桜ちゃんに「イカせて下さい」って言わせるような展開は目に見えてるだろ! つまり、文章にしなくていい筈です。証明終了
>>は?
すいません許してください。
>>谷間とか、いらないから
チンポに弱いけど元男だから(震え声
>>桜が送ったセクシーランジェリー
股間部が開いたド直球なモノから少しだけ透けてるネグリジェまで。
>>その時桜に電流走る
誘ってない(事実)
>>太腿に正の字
もしくは臀部。