桜ちゃん可愛いヤッター!
間桐桜は目を覚ました。気怠い身体を起こし欠伸を一つ。寝惚けた眼を緩く擦って、何も考えずにぼんやりと部屋を見つめる。
自分の部屋だった。何度か瞬きをして意識をゆっくりと寝惚けた状態から正常な方向へと導いていく。
満ち足りた身体の調子。感じている魔力も十分。昨晩を思い出せばゾクゾクと下腹部が震える。
「……ふへ」
だらしのない笑みを浮かべた桜は頬を両手で支えて、ベッドへと横たわる。服も着せられていない肌にシーツの肌触りが心地よい。少しばかり熱く感じる臀部も、義姉から与えられたモノだと思えば存外ステキだ。
アレだけの事をしたのに、義姉は自分を許して更には
「ふへ、へへへへへ~」
布団をグルグルと巻き、蕩けた笑みを隠すように顔を埋める。巻かれた布団を抱きしめてベッドを右往左往。
もっと義姉を犯したい。もっと義姉に犯されたい。もっと、もっと、もっと。何度も繰り返した妄想が現実的な未来に注がれて、形を成していく。
ああ、ダメ義姉さんッ!
良いんだよ私の可愛い桜。もっと恥ずかしい姿を見せておくれ。
そんな妄想がきっと叶うかも知れない、いいや、叶えるねッ。桜は決心した。
自然と伸びた手が下腹部を這い、秘部が指に撫でられる。小さな突起を優しく転がして、昨晩の義姉の責めを思い出しながら、指をソレに従わせる。
「ん、ふっ。……んんっ」
指に水気を感じながら更に激しく動かしていく。クチュクチュと鳴らしながら、義姉に何度も責められたソコを責めていく。
蟲など比べる意味すらない、義姉の細い指。綺麗な指。綺麗な義姉。そんな義姉を昨晩汚して
「んんんんんんんっ!!」
ビクンッと身体を揺らして、脱力する。荒い呼吸のまま責めていた手を自分の顔の前へと持ってくる。ぬらぬらと光る指と指の間に橋が掛けられ、プツリと切れた。
少し靄がかった思考。荒くなった呼吸を整えるように大きく溜め息を吐き出して桜はベッドから降りる。近くにあるティッシュを取り、簡単に手を拭きながら時計を見た。見てしまった。
ポトリと少し重さのあるティッシュが床に落ち、桜の顔が青く染まっていく。朝食の準備をしている時間など、桜には無かった。
「やあ桜、おはよう。今日は随分お寝坊さんだね」
「お、おはようございます……義姉さん」
リビングに姿を現した桜に微笑みを浮かべながら挨拶をした慎二。メガネはしておらず、代わりの様にエプロンが装備されている。長めの襦袢の上から洋風のエプロンがされ、ドコかチグハグである筈なのにどうしてかソレが普通に見えてしまう。
深い色の瞳が細められて桜を
決して慎二の料理が下手という訳ではない。近頃で言うならば衛宮士郎から料理を教わっている桜の方が上手であるが、そもそも桜に料理を教え始めたのは慎二に他ならない。だから慎二の料理、という点では桜は嬉しさもある。けれど、慎二に料理をさせてしまった事に関しては別なのだ。いくら悔いた所で時間は戻らないけれど。
「シンジ、コレはどうしましょう」
「ああ、ライダー。ソレはコッチだね、ありがとう」
「いえ」
桜にとって見覚えのあるメガネをしたライダーは持っていた皿を机の上に置いて慎二の礼に応える。昨晩のボディコン服ではなく、Yシャツとスーツパンツが着用している。長い髪をそのまま流しながらライダーは桜に目を合わせてニコリと微笑んだ。
「サクラ、朝食にしましょう」
「……ど、どうして」
「昨晩シンジから実体化している様に言われまして――」
「どうして義姉さんとライダーがそんなに仲がいいんですか!?」
驚きを隠す事もせずに言葉に出した桜。そんな言葉にキョトンとしてしまったライダーは困ったようにあわあわとしながら慎二へと目配せをする。慎二に至っては気にした様子もなくエプロンを畳んで椅子に座っている。
「私とライダーの仲がよくて何か問題でもあるのかい?」
「べ、別に問題がある訳じゃないですけど……その」
「ふむ……ああ、そうだ桜。私は今日学校を休むから」
「へ? ドコか体調が悪いんですか、私が看護すべきですね!」
「それはいいよ。仮病だからね。街に行ってライダーの服を少し見てくるよ。当然、ライダーは私に付いてきてね」
「な、な……ソレは、つまり、で、デートという事ですか?」
「俗的に言えばそうなるかな。ついでに普段買えないような大きめの買い物も出来るし。いやー、ライダーは中々便利だね。美人だし」
隣に居たライダーの髪を一束手で弄ぶ慎二。サラサラと慎二の小さな手に流れる美しい髪で慎二の口元が緩んだ瞬間に桜の決意が固まった。
「……私も学校を休みます」
「ダメだよ」
「休みます! 義姉さんとデートなんて羨ましい事許せる訳ありません! 私だって学校を休んでデートするんです!」
「桜、君は優等生であるべきだから学校を休む事は許さない。それとも私の言葉が聞けないのかな?」
深い瞳が桜を貫いた。まるで自分の全てを
ガックシと肩を落として頭を下げた桜に笑みを深めた慎二は内心で安堵の息を吐き出した。
「ありがとう桜。流石、私の
「うぅ……」
「その……シンジ。私は霊体化出来ますので、私服などは必要ないかと」
「ライダー、君に意見は聞いてないよ。こんな小さな事で桜に令呪を使わせる事を願っているのなら別だけれど」
「小さな事とわかっているなら令呪を使わせないでください」
「君にとって、という話だよ。身長が君よりも幾分も低い私にとって大きな話だからね」
ニコリと笑った慎二に対して自分のコンプレックスを容易く貫かれたライダーは暗い顔をしてしまう。
そんな暗い顔を見て満足そうに笑みを深めた慎二は改めて自分で作った料理達へと視線を向けて、僅かに眉間を寄せてから、表情を隠すように笑みを浮かべる。
「さあ、朝食を食べよう。お爺様にはもう届けているからコレで全員だ。当然、ライダーも食べる事」
「……サーヴァントに食事は」
「――桜」
「ハイ」
「スミマセン」
「よろしい。無駄な労力は嫌いだからね」
フフフ、と怪しく笑った慎二に対してライダーは溜め息を吐き出した。そもそも霊体化すれば魔力の消費を抑えれるから食事などの物理的な魔力補充は必要無くなる。故に霊体化さえすればコレは無駄な行為に等しい。つまり慎二の嫌う無駄な労力という事になるのだが……。
ライダーはその事実を慎二に言う勇気は無かった。ソレは数多くの
義姉と一緒にデートにも学校にも行けない桜は既に世界が真っ暗に落ちた様に目から灯火を消し去り、目の前にある料理達を眺めている。もしも自分が目を覚まして自慰なんてしなければッ!
そもそも義姉を襲って犯さなければ、きっとまだ素晴らしい姉妹愛に満ちた生活が出来ていたに違いない。ああ、全ての選択を間違えた。間違えたマチガエタまちがえた間違えた間違えた。世界は絶望に満ち満ちている。ドロリとヘドロの様に、世界という器の中は絶望という泥を溜め込み、そして自身はその中でゴポリと呼吸をしている。そうに違いない。詰まる呼吸。真っ暗な世界。纏わり付く空気。嗚呼、世界とはコレほどまでに暗く、辛く――
「ああ、桜。今日も魔力の補給をするから夜にはちゃんと帰ってくるんだよ」
「はい!」
世界は希望に満ちていた。
桜が実にいい笑顔で登校していくのを見送って慎二は少しだけ頬を緩める。
自分の義妹ながら実に愛らしいではないか。ああして感情をちゃんとブツケてくれる、という事はある程度の進歩はしているのだろう。
それこそ人間らしくない機械を依存させた所でツマラナイし、とニンマリと笑っている慎二はようやく視線に気付いたのかライダーを
「どうかしたのかい?」
「いえ……何もありません」
「そう。ああ、眼鏡の調子はどうだい? 一応、魔眼殺しとしては機能していると思うけれど――生憎、人間程度の魔眼を封じていたモノだからね。君の瞳を抑えきれるか不安なんだ」
「そうですね……自分で抑えていれば、問題はありません」
「ならよかった。石化されては一般人の私は困ってしまうからね」
アッハッハッ、と実にわざとらしく声を出している慎二をジト目で見ながらライダーは思考する。
少なくとも、一般人だったならば自分を
そんなライダーの視線に気付いたのか、慎二はニタリと悪役の様に笑みを深める。
「私は普通ではないからね」
「……そうですね」
「ふむ……納得した事を喜ぶべきか、悲しむべきか……。ああ、今日の買い――デートで令呪のない私を殺そうとしないでくれ。桜が泣いてしまうからね」
「する訳がないじゃないですか。あとどうして言い直したんです」
「ライダーが朝から私が忙しなく料理している姿を見て頬を緩めていたからだけれど……」
「……わかってたんですか」
「今わかったよ。視線が悪意で無くて安心したよ。何か身体を這うように、ソレこそ獲物を狙う蛇のような視線だったよ――いや、君にとっては皮肉か」
カマを掛けられた事と嫌味によってドンヨリと暗くなっているライダーを微笑みながら愉悦を噛みしめる慎二。
少しだけ視線を逸らして、空を見上げる。
変わらずも世界は
>>世界は絶望に満ち満ちている → 世界は希望に満ちていた
テノヒラクルー
やったぜ。
>>「魔力補給があるから夜には戻ってくるんだよ」
意訳
「今日の夜もエッチするから早く帰ってきてね♥」
>>桜ちゃん明るい
原作よりも明るめです。ワカメネキも言ってますが「機械を依存させた所で面白みはない」からです。
>>ライダーさん
言わずもがな長身ナイスバデーなメデューサさん。美人だやったー!
プレイに混ざれればイイナー。
>>今回のボツ
「んんんんんんっ!」
「桜、朝食が……あー……スマナイ」
「っ!? っ!!! 義姉さghbかsjんdkjはs」
「ライダーは私に付いて――いや、憑いて、という方が正しいのかな?」
「霊体化すればそうなりますね」
「アッハッハッ、皮肉も通じないのは栄養が身長とこの乳房に行ってるからかな」
「ならシンジが皮肉を言い過ぎるのはきっと頭と口に栄養が行っているからでしょう」
「義姉さんとデート……デートぇ……」
「機械を依存させてもツマラナイだろう。だから桜は感情をもっと出すべきだね」
「……シンジ」
「何かな?」
「普通に桜を気にかけてると言えばいいのでは?」
「……ハハハ、自分の玩具を気にかけるのは普通だろう。何を言ってるんだライダーは。まるで私が善人のような言い草だね。昨晩の事は見ていたと思うけれど私は悪人だよ。そう、誰もが恐れる悪人に他ならない。善人なんて言うのは愚か者が成るモノに決まっているだろう? だから私は悪人だよ。義妹を依存させているんだしね」
「あ……(察し」
そういや書くのを忘れてたけど、ライダーは合うブラが無いのでノーブラかサラシを巻いてます。たぶん後者。