続きを投稿します。
※今回からしばらく寝取られ要素が入ります。
苦手な方はご注意を……
ドラキュラに洗脳された梅雨によって、卯稀達は落とし穴の罠に掛かってしまった。
穴の中は四つ股に分かれており、卯稀達はそれぞれ異なるルートを進まされていく。
それは八百万百も例外ではない。彼女もトンネルのような場所を一人で滑り続けさせられていた。
「これはいったい、どういうことですのっ……!?」
予想外の事態に百は苦々しく呟いた。
まさか梅雨が裏切ったのだろうか。そう思うと百の胸はザワついた。
「でもっ、とにかくやることは一つ……!」
元クラスメイトが裏切ろうが、そんなことはどうでもよかった。彼女がやるべきことは一刻も早く卯稀達と合流することなのだ。
百が決意を新たにしたとき、トンネルの前方から光が射した。いよいよ出口が訪れたのだ。
ゴクリと唾を飲みこむ百。次の瞬間、彼女は広い空間に勢いよく放り出された。
尻餅をついて辺りを見回す百。彼女はこの場所に見覚えがあった。
「ここは……」
「さきほどぶりじゃのう、八百万百」
声を掛けられ、百はビクッと身体を震わせる。振り向いた先には大きなベッド。その上にこの館の主、ドラキュラが身を起こしていた。ここは彼の寝室だった。
「あ、あなたは……!」
大きく目を見開いてドラキュラを見つめる百。彼女の額から小さな汗の滴が垂れた。
事前に卯稀達が立てた作戦ではドラキュラは相手にしない予定であった。だが、図らずも落とし穴によって百は彼の目の前へと送り込まれてしまっていた。
予定外の出来事に百は唇を噛みしめる。このままドラキュラを相手にするか、それとも逃げるべきか、一瞬迷ってしまう。
百とドラキュラの間は三メートルほどの距離が空いている。老人はベッドの上から嬉しそうに百を見つめており、自分から動く気配はない。
ドラキュラの顔を見ているうちに、百は先ほど老人に怒鳴られたことを思い出す。すると彼女の背筋が自然と震えた。先ほど老人に与えられた恐怖は、まだ彼女の心にこびりついていたのだ。
背中の震えに後押しされて、百は当初の通りに動くことを決断した。
無言のままゆっくりと立ち上がり、ドラキュラから視線を外さずにゆっくりと後ずさる。その先には外部へと繋がる大きなドアがあった。
「ほう? なんじゃ、わしを相手にしてくれんのか?」
「すみませんが、そういう作戦ですので……!」
つまらなそうに呟く老人に百が答えた。彼女の視線はずっとドラキュラに向けられている。老人が何かするそぶりを見せたら、全力でドアに向かって駆け出す準備は出来ていた。
ゆっくりと後ずさり、手さぐりでドアノブを探す。百の指先に冷たい金属の感触がした。彼女がそれを掴もうとした瞬間だった。
「ならばこちらから行かせてもらうぞ」
ドラキュラの目が真っ赤に輝き、彼の視界が真っ赤に染まる。フラッシュのような閃光が室内に瞬いた。
光が収まるとドラキュラはふう、と小さく息を吐いた。
「あ……あ……ああっ……」
百は目を見開かせながら、微かに呻いた。ドアノブに意識を向けていた彼女はドラキュラの行動に対応できなかった。
後ろ手にドアノブを掴もうとする姿勢のまま、百の身体は動かなくなってしまっていた。
「百よ、両手を挙げろ」
ドラキュラが命令すると、百は言われたとおりの姿勢を取る。
「きゃあっ!? そんな、どうして……!?」
もちろん百はドラキュラに従うつもりは無い。だが身体が老人の命ずるまま勝手に動いてしまう。
「これがわしの隠し玉じゃ」
嬉しそうに老人がニヤリと笑った。
以前に述べたとおり、ドラキュラの個性は『吸血鬼』といい、吸血鬼っぽいことができる。相手の血を啜ることでその人物を僕(しもべ)に変えることが可能だ。
だが彼が持つ力は吸血だけではなかった。
目から発する赤い光を浴びせ、相手の身体を自由に操る力も彼は持ち合わせていたのだ。
これはドラキュラ自身が言うとおり、滅多に使うことのない切り札的な能力で、知っている者はほどんどいない。彼の奴隷である梅雨ですら把握していない力であった。
いっけん無敵に見える個性だが、使用に当たっては一つだけ条件があった。操る対象がドラキュラに対して恐怖の感情を抱いていないと効力がないのである。
先ほどドラキュラが百達を怒鳴り、脅したのはこの力を使うため彼女達に自分への恐怖を植え付けるのが目的であった。
だが当の百にはそんな理由など全く見当もつかない。老人の得体のしれない個性によって自由を奪われたということしか把握できなかった。
「服を脱げ」
老人の命令を受けて、百の身体が勝手に動き出す。せっかく新調したばかりのコスチュームを何のためらいもなく脱ぎ捨てて行く。
桃の顔は苦渋に染まっている。このままいけば彼女に待っているのは破滅だ。なんとかしてこのカラクリを見抜こうと懸命だった。
やがて彼女は首輪と、左腕に装着した絶頂を感知する装置だけの格好にされてしまう。
「こっちにこい」
ドラキュラが百を枕元まで呼び寄せる。
「さあて、どうしてやろうかのう」
百の豊かな乳房に片手を伸ばし、グニグニと揉みながらドラキュラが思案する。
老人の行動に百は嫌悪感でいっぱいになる。かつて森の中でヴィランに乱暴された時のことを思い出してしまう。あの時のように、また辱めを受けてしまうのだろうか。彼女の背中がブルっと震えた。
「くぅっ……!」
「ん? おぬしの股間が湿り出したぞ? 敵に胸を揉まれて気持ちよくなるとは、キングにさんざん仕込まれたようじゃのう? そうじゃ、いいことを思いついたぞ。百、さあ、ベッドに入れ」
ドラキュラはローブを脱ぐと、毛布を持ち上げる。老人に促され、百はベッドに上がると彼の隣に寝そべった。その途端、ドラキュラが百にガバッと覆いかぶさった。
ベッドの中で二人の身体が密着する。
老人のペニスはすでに大きく固くなっていた。その熱いカタマリが百の太ももに押し付けられる。
このまま挿入されてしまうのではないかと、百は震えた。そんな彼女の唇を老人が奪う。
「あんっ、む、ううう~っ……!!」
ドラキュラの舌が容赦なく百の口内を蹂躙する。口内を余すところなく舐め回され、老人の味に染められてしまう。卯稀に忠誠を誓っている彼女にしてみれば屈辱以外の何物でもない。
しかしドラキュラの魔力によって自由を奪われている百にはどうすることもできなかった。
「ふぇっへっへっへ……いい声をするのう。まったくたまらんわ。じゃがこんなのは序の口じゃ」
口を離した老人は百の全身をベタベタと触り始める。女の身体を知り尽くした手が彼女の性感を引き出していく。
「ふぁあぁっ! いやぁっ、だめぇっ! や、やめてくだいまし……!」
くやしいが、気持ちよくて仕方がなかった。いいようにされ、ドラキュラの腕の中で百は悶え続ける。しかし老人は手を休めない。胸を、お腹を、太ももを、遠慮なく嬲っていく。
すっかり快感に酔わされてしまった百の頭にはもはや抵抗する意思が消えようとしていた。もっとも、老人の術中に陥っている限りは抵抗どころか指一本すらまともに動かすことはできないのだが。
「ほうほう、だいぶ出来上がった様じゃのう? ほれ、今度は股を大きく開いて、わしにようく見せてみい」
「ふぁあっ、や、やぁ……!」
ドラキュラの命令で百の身体が動き出し、言われたとおりの姿勢をとってしまう。
「大事なところがすっかり大洪水じゃな。そんなに気持ちよかったかの?」
ドラキュラはベッドの後方に移動すると、百の股間に顔を埋めた。百の秘所はドラキュラの責めでビショビショになってしまっている。
大事なところをマジマジと観察されて百は顔をクシャクシャにした。
「そんなことっ、ありませんわっ……! ご主人様の方が、あなたなんかより……!」
「ほう、まだそんなことを言う元気が残っておったか」
反抗的な百の言葉を聞いて、ドラキュラは眉をしかめる。おもむろに自分の人差し指を百の秘所へと突っ込んだ。
「あ、あああぁぁぁっ!!」
ズブリと秘所を犯される感触に、百の身体がビクンと跳ね上がる。彼女はもう少しで絶頂してしまうところであった。
「その様子じゃと、限界が近いようじゃな」
ドラキュラは百をイかせないよう、注意ながら秘所を弄ぶ。彼の指が膣内の肉とこすれるたびに百は小さく呻いた。
「さてと、そろそろ止めを刺させてもらおう」
ドラキュラは百から指を引き抜くと、彼女に見せつけるようにペニスを取り出した。
「ひぃっ……!」
老人とは思えないほど大きいペニスを目の当たりにして、百の顔がいっぺんに青ざめる。
「このままぶっこんでしまいたいところじゃが、いちおうキングと約束してしまったからのう」
ゲームを始める際、ドラキュラはハンデとして卯稀の奴隷を犯さないことを約束していた。
ヴィランであれば約束を反故にすることなど日常茶飯事だ。だが、ドラキュラは年季の入った大物ヴィランだ。駆け出しと言える卯稀相手に約束を破るのは彼のプライドが許さなかった。
ふむ、とドラキュラは何かを思案し始める。
その間、百は生きた心地がしなかった。もはや自分だけではどうしようもならない。愛しのご主人様か、仲間達の助けを懸命に待つしかなかったのである。
やがて何かを考えついたドラキュラが口を開いた。
「百、その首輪を取れ」
「なっ……!?」
驚きの表情を見せる百。
この首輪は卯稀から頂いたものであり、彼の奴隷である証だ。いまの百にとってアイデンティティそのものであり、昼夜問わず大事に身に着けている一品である。
しかし彼女の両腕はすでに首輪に伸びている。カチャカチャと音を鳴らしながら、あっけなく首輪は外れてしまった。むき出しになった首が外気に触れ、ひんやりとした感触を彼女に伝える。
「きれいな首じゃ」
ドラキュラが百に再び覆いかぶさる。その視線は彼女の首に向けられていた。
「い、いやぁっ……」
老人が何を行おうとしているのか、百には分かってしまった。
ベッドの上から逃げ出そうと懸命になるが、身体は全く動かない。ドラキュラに浴びせられた怪光線の効力は未だ続いていた。
「さあて、どんな味がするかのう」
ドラキュラは不敵にと笑うと、遠慮なく百の首に鋭い牙を突き立てた。
「きゃああああっ!」
首筋から走った痛みに百が絶叫する。
ドラキュラは百の首から生血を吸いだすと、ゴクゴクと音を鳴らして飲んだ。
牙を通じてドラキュラの魔力が流れ込んでくるのを百は感じていた。しだいに頭がボンヤリしてきて、意識が途切れそうになってしまう。
このままではいけない。なんとか意識を保ち続けようと百はがんばった。愛しい卯稀の顔や、仲間達の顔を懸命に思い浮かべようとする。しかし、ドラキュラの魔力はそんな百の大事な思い出すらも塗りこめていく。
「あ、あぁっ、そんな、いや、ご主人様ぁぁっ……!」
涙交じりで叫び続ける百。その間にもドラキュラは彼女から生血を吸い上げ続ける。
徐々に百の声がか細くなり、やがて途絶えた。それを見計らったようにドラキュラが百の首から牙を離す。
百の瞳からは生気がすっかりと消えていた。
ドラキュラは身体を起こすと、百の下腹部を確認する。そこには彼の奴隷の証であるコウモリのイレズミが輝いていた。
「具合はどうじゃ、百?」
「問題ありません、マスター……」
百がドラキュラを見上げて呟く。その顔からはすっかり感情が抜け落ちてしまっていた。
堕ちた様子の百に、ドラキュラは満足そうに唇をつり上げる。
卯稀とドラキュラは方法は違えど、どちらも対象を洗脳する個性を持っている。
だが両者の個性の性質は大きく異なっていた。
前述のとおり、卯稀の個性は対象を物理的に作り直し、対象にとって彼に尽くすことが正常と思う 状態にしてしまう。
ドラキュラの個性は対象から自我を奪い、望みのままに従わせるというものだ。対象は自分で物事を考えられなくなり、人形のようになってしまう。ドラキュラが命令すれば一時的に元の性格を取り戻すこともできるが、その間も彼を慕うように忠誠心を植え付けられ、逆らえなくなる。
これは対象にしてみればバッドステータス、正常から異常な状態に狂わされてしまうと言ってよかった。
通常、卯稀の手に掛かった者は元に戻ることはない。だが別の個性によって洗脳され直してしまうことはありえるのだ。
「キングに与えたハンデは、あいつの奴隷を犯さないことじゃったな。じゃが、これで百はわしの奴隷じゃ。わしが自分の奴隷をどう扱おうと、それは自由じゃ」
自分勝手な理屈を並び立てるドラキュラ。百も新しい主人の言葉に従順に頷いている。
「さて、先ほどの続きを行うとするかの。新しい奴隷にやや子のこさえ方を教えてやろう」
ドラキュラの言葉を聞いて、百が自分から股を開いた。
その上にドラキュラが圧し掛かる。勃起しきったペニスの切っ先を百の秘所へ押し当てた。
「くくく……!」
圧力を掛けられた秘所が、ペニスを迎え入れるように口を開いた。
ドラキュラは感触を楽しむように少しずつ腰を押し出していく。ペニスの先端が秘所の中へ徐々に顔を埋めて行った。
百はその様子を無表情で見つめている。ドラキュラの魔力に侵された彼女に抵抗の意志は無い。
そうしているうちに亀頭の部分が秘所の入口に完全に呑みこまれた。竿の部分はまだ外気に晒されているが、老人が腰を押し出せばあっという間にペニスが膣内を埋め尽くしてしまうだろう。
「行くぞ……!」
ドラキュラが百を征服しようとしたとき、激しい爆音が室内に響いた。衝撃と共に巨大なドアが破壊され、辺りに飛び散った。
「あーっ! ヤ、ヤオモモっ!?」
叫びながら室内に飛び込んできたのは響香だ。
卯稀達と一緒に落とし穴へ落とされた彼女は、しばらくして見知らぬ場所へ放り出された。そのまま誰とも出くわさずに館内を移動していた彼女は、近くから響いた百の叫び声を耳にした。
慌てて百の元へ急いだ響香はドラキュラの寝室の前へとたどり着く。ドアに鍵が掛かっていることを確認した彼女は、コスチュームに備え付けられたスピーカーを使ってドアを壊して室内に侵入したのだ。
そこで響香が目にしたのはベッドの上でドラキュラに押し倒されている百の姿であった。仲間が危機に晒されていると思った響香は再び個性を使うことを判断する。
「この、ヘンタイ! ヤオモモから離れろっ!」
響香の耳たぶから生えたイヤホンジャックが素早く伸びる。イヤホンジャックの先端が右足のスピーカーに装着されたかと思うと、指向性の衝撃波がドラキュラに向かって発射された。
その動作はあまりにも素早く、ドラキュラは個性を使う暇すらなかった。
「ふぉおおっ!?」
衝撃波をまともにくらったドラキュラがベッドから転がり落ちる。
響香はイヤホンジャックを通常の長さに戻すと、ベッドで仰向けになっている百に駆け寄った。
「大丈夫っ!? あいつに変なことされてないっ!? って、ヤオモモっ!?」
百を抱き起した響香は、彼女の異変に気づいた。百の顔からは表情がまるで抜け落ちており、響香の問いかけにも無反応だ。しかも百の首には痛々しい噛み傷が刻まれている。
大事な仲間が乱暴されたと理解した響香はドラキュラを睨みつけた。彼女のイヤホンジャックが再び右足のスピーカーに装着される
ドラキュラに衝撃波をもう一発ぶちこまないと、響香の怒りは収まりそうになかった。
「やれ、百。そいつを動けなくしろ」
ベッドの下で蹲っていたドラキュラが呟く。ドラキュラの命令を耳で捉えた百の身体が、途端に動き出す。
「ひゃあっ!?」
勢いよく百に抱きつかれ、一緒に床の上に落ちる響香。揉みあっているうちにイヤホンジャックはスピーカーから引き抜かれてしまった。
「ちょっ、離して!」
抱きついてくる百を引き剥がそうとジタバタと暴れる響香。そんな彼女の手の甲にチクッと痛みが走った。
「いたっ!? って、ヤオモモ、なにして……」
百が響香の手の甲に針のような物を突き刺していた。針の先端から小さく血が滲んでいる。百は驚いている響香から針を引き抜くと、邪魔にならないところへ投げ捨てた。
「え、あ、あれ、なんかおかしい……」
急に脱力感に襲われた響香の手が床の上にダラリと落ちる。脱力感はあっという間に全身に広がり、響香は床の上に仰向けに倒れたまま動けなくなってしまった。
「毒針とは渋い手を使うのう、百」
ベッドの向こう側に、ドラキュラが立ち上がっていた。転倒した拍子に痛めてしまったのだろうか。左手で腰をしきりに擦っている。
「あっ、そういうことかぁっ……!?」
ここにきて響香は百と自分に何が起きたのかを把握した。
梅雨の話ではドラキュラに吸血された人物は彼の奴隷にされてしまう。百の首筋にも確かに噛み傷があったのを響香は確認していた。つまりは百もドラキュラの手に落ちたということになる。
百が襲われていたことに怒り、頭に血が上った響香は肝心なことを見逃してしまっていたのだ。
もう少し早く気づいていればと後悔する響香だったが、すでに手遅れだ。響香は敵の手に落ちた百に行動不能にさせれてしまった。これは致命的なミスであった。
「そういうことじゃ、小娘。すでに百はわしの忠実な僕じゃ」
ドラキュラが憎々しげに響香を睨んだ。百の助けを借りてベッドの上に座ると、響香に見せつけるように百の両胸に手を伸ばした。
百は当然のように老人に胸を弄ばせている。まるで巨大ドームで卯稀にさせていたときのようだと、響香は思った。あの時の百は心底嬉しそうだったが、いまは生気のない瞳でドラキュラを見つめている。響香はそんな百がまるで人形のように不気味に思えて仕方なかった。
ドラキュラが百に響香を連れてくるように命令する。百は老人の元を離れると、響香を立たせてベッドの上に連行した。
腰に力が入らず、響香はベッドの上にへたりこんだ。その後ろを百がしっかりと押さえている。
ドラキュラは響香の顎を掴んで顔を上に向けさせた。
「さっきはよくもやってくれたのう。おかげで腰をやってしもうたわ。この借りはたっぷり返させてもらうぞ」
「く、くううううっ……!」
身体から力が抜けてしまった響香は睨み返すことしかできない。頼みのイヤホンジャックもピクリとも反応しなかった。
「百、こやつの服を脱がして、素っ裸にしてしまえ」
こくんと頷いた百が響香のコスチュームに手を掛ける。衣擦れの音が室内に響いた。百は響香から脱がした衣類を次々と放り投げる。ベッドの周りに響香が着ていた黒ジャケットやストッキングが散乱していった。
響香が仲間の手で裸に剥かれていく様子をドラキュラはニヤニヤしながら見つめている。
「ヤオモモ、お願いっ、正気に戻って……!」
響香は必死に百に呼びかけるが、彼女の手は止まる様子が無い。とうとう響香の首輪にも手が掛けられる。
「だめっ、それだけはっ……!」
カチャリという音と共に響香から首輪が外される。百は他の衣服と同じように、手に取った首輪を投げ捨てた。
例の装置以外は何も身に着けていない響香を、百が再び後ろから押さえつける。
「準備完了といったところか」
響香の前に座ったドラキュラが、彼女の両肩を掴んだ。彼が大きく口を開くと、鋭く尖った二本の牙が姿を見せる。
それを見た響香が顔を真っ青にして声を挙げた。
「ひぃっ!」
「わしにしたことを後悔するんじゃな」
「いやっ、いやあああっ! 助けて、ボス、ボスぅっ!!」
響香の首筋にドラキュラが牙を突き立てる。毒針によって脱力させられ、百に捕まっている響香にはどうすることもできなかった。
ドラキュラが生き血を啜る音が室内に響いた。
「あ……あ、ボ……」
ドラキュラの噛み傷から、邪悪な力が響香に注がれていく。彼女の目から光が消え、下腹部に百と同じイレズミが浮びあがった。
響香が自分の支配下に落ちたことを感じ取ったドラキュラはゆっくりと顔を上げる。彼女の顔は人形のように何の感情も伴っていない。
「あれだけ騒いでおったのに他愛ない。あっさり堕ちよったわ」
従順になった響香の様子にドラキュラは満足そうに笑った。さてこれからどうするかと、ドラキュラは思案する。本来であれば百と響香、二人ともここで犯してしまうところだが、そうはいかなかった。
響香の個性でベッドから転倒した際に彼は腰を打ってしまっていた。さすがに性行為を行える状態ではない。彼の薬学をもってすれば治療は容易だが、さすがにゲーム中の回復は無理であった。
「いまいましい小娘じゃ。腰が直ったら三日三晩、犯し続けてやるわ」
響香に向かって不機嫌に呟いたドラキュラは、何かを思いついたように笑みを浮かべた。
「百、わしの代わりに響香を犯せ」
ドラキュラの命令を聞いた百は響香を押し倒した。豊満な胸を押し当てながら、響香の股間に手を伸ばしていく
「響香は抵抗してはいかんぞ。もっとも、毒針のせいで身体が動かんじゃろがな」
「ふぁあっ……!」
百に股間を撫でられて、響香が反応する。響香の身体が小刻みに震え、秘所が潤いだしたのがドラキュラの目からも確認できた。
「こやつもキングの小僧にたっぷり仕込まれたようじゃな。すぐに蜜を漏らしおったわ……ふむ、反応が悪くてつまらんのう。二人とも、感情を表に出してみい。存分に乱れて構わんぞ」
ドラキュラが指を鳴らすと、百と響香は声を上げ始めた。
「んっふふふ……耳郎さんのアソコ、すっかりグチョグチョになってきましたわ」
「あああぁっ! ヤオモモ、だめぇっ! ウチ、ウチいぃっ……!! んぐっ、んむぅ」
無抵抗の響香の唇を百が奪った。百の片手は響香の秘所を責め続けている。穴から指が出し入れされるたびに、奥から溢れ出た汁が飛び散った。
我慢できなくなったのか、百は空いている方の手で自分の秘所を弄んでいる。その勢いは響香に対して行っているものと同じくらい激しい。
「ぷはぁっ……耳郎さんの唇、ぷにぷにで、とっても柔らかい……ワタクシ、こっちの方もハマってしまいそうですわぁ……!」
「あ、やめ、ヤオモモ……ウチも、戻れなくなっちゃ……ひゃああぁっ!」
百は響香の身体を抱きしめると、自分の秘所を響香の股間に向かって擦り合わせた。ビリビリっと電気のように快感が流れ、響香はたまらず声を挙げた。その表情は快楽にすっかり酔ってしまっている。
「その恥ずかしがってる顔、たまりませんわぁ」
百は嬉しそうに呟きながら、せっせと腰を動かし続ける。激しい行為を続ける二人の全身はピンク色に上気し、玉の肌にじっとりと汗が滲んでいた。
新たな奴隷同士が紡ぎだす、淫靡な光景をドラキュラは満足そうに見つめている。
その時、室内のスピーカーから放送が流れた。
『チームドラキュラ・芦戸三奈、絶頂しました』
放送を聞いたドラキュラは、今がゲーム中であったことを思い出した。
「ふむ、わしとしたことがつい見とれてしまったわい。百、響香に止めを刺せ」
「かしこまりましたわ」
ドラキュラの命を受けて、百が個性を発動させる。彼女が生み出したのはペニスの形をした張り子であった。そのサイズは通常の成人男性のものよりかなり大きかった。
百はペロリと舌なめずりをすると、張り子を響香の秘所に宛がった。
「だ、だめぇっ、そんなのウチ、壊れちゃううっ!」
「ごめんなさい耳郎さん、マスターのご命令ですの」
イヤイヤと首を振る響香に、百は楽しそうに答えた。百はそのまま躊躇なく、張り子を響香の中に勢いよく挿入した。
百によってすっかりほぐされた膣内を、張り子が一気に埋め尽くしていく。あっという間に膣内を制圧すると、子宮の入り口にまで突き進んだ。
その衝撃に響香は絶頂を迎えてしまった。彼女の下腹部に刻まれたイレズミがひときわ妖しく輝いた。
「あ、あああああぁぁぁぁぁぁぁっ……!!!」
目を白黒させながら、絶叫する響香。彼女の腕の装置のランプが激しく点滅する。
『チームリボーン・キング・耳郎響香、絶頂しました』
室内のスピーカーが響香の敗北を告げた。
「あ……あ、あ……」
激しい快楽に耐え切れず、意識を失った響香がうわ言を呟いている。
「仕留めましたわ。マスター」
響香の絶頂を見届けた百がドラキュラの方を向いた。彼女はまるで主からのご褒美を期待している犬のようにソワソワしている。
「よくやったのう、百。次はお前じゃ。邪魔が入らぬうちに、イってしまえ」
「そ、そんな!……か、かしこまりましたわ」
百は一瞬ガッカリしたような顔を見せるが、今の彼女にとってドラキュラの命令は絶対だ。主に抱かれる当てが外れてしまったが、それは仕方がない。いずれ存分に可愛がってもらえることを期待して、百は自分を慰めはじめた。
「は、はぁあ……!」
秘所に指を深く埋め、性感を引き出していく百。先ほどの響香との行為で彼女自身も昂ぶっている。これならすぐに達せそうだ。百がそう思っていると、ドラキュラが口を開いた。
「違う。そうではない。響香から張り子を引き抜いて、自分に入れるんじゃ」
ドラキュラの言葉に百が固まる。
あの張り子は響香を責めるためのもので、自分で使うことは想定していなかったのだ。百の額からイヤな汗が流れた。
「これを……ですの?」
百が確認するように呟くと、ドラキュラは頷いた。
「う、ううぅっ……!」
百は響香の股間から張り子を引き抜くと、自分の股間に押し当てる。その顔は苦渋に染まっている。巨大な張り子を作ってしまったことを彼女は全力で後悔していた。
「くっ、ああああぁぁぁっ!」
観念した百は張り子を己に挿入させていく。メリメリと音を立てて張り子が膣内を蹂躙していった。
内臓が圧迫され、息がつまってしまいそうだ。涙目になりながら、百は張り子をグイッと押し込んだ。
「う、うううぅぅっ!」
とうとう張り子の先端が膣内の奥まで侵入を果たした。だが、不幸にも百は達することができなかった。快楽を感じていないわけではない。だが、苦しさが災いして、あと少しのところで絶頂を迎えることが出来ないでいた。
極太の張り子を呑み込んでおきながらイクことができない百に、ドラキュラは苛立ちを覚える。ベッドの手すりを掴んで立ち上がると、老人は乱暴に百の股間を蹴り始めた。
「ほれ! イけ! とっととイかぬか!」
「あっ! あぁっ! マスター! んぐぐっ、やめっ、あぁっ、息が……!」
張り子のお尻を強打され、百が苦しそうに叫んだ。押し込まれた張り子が胎内で暴れ、百は呼吸困難に陥ってしまう。
思い通りにならない奴隷に苛立ったドラキュラは、そんな百の様子に気づかず乱暴し続けた。
「ぐ、マ、あ……ああぁぁぁぁっ!!!」
朦朧とする意識の中、百は念願の絶頂を迎えた。酸素不足のためだろうか、目の前がチカチカと光る。それはやがて収まっていき、やがて視界が真っ黒に染まった。
「あ……ふぁ、あ……」
響香と同じように、百も絶頂しながら意識を失う。張り子は深々と挿入されたままだが、なんとか呼吸は紡がれているようだ。
『チームリボーン・キング・八百万百、絶頂しました』
室内のスピーカーから、百の脱落を告げる放送が流れた。
「これで王手、じゃな。だがまだゲームは終わっておらん。こいつらにもまだ役に立ってもらわねばのう。かつての仲間を倒す手伝いをな」
ドラキュラは気絶したままの百と響香を見下しながら、冷たく呟いた。
※現在のゲームの状況
●チームリボーン・キング
リボーンキング:○(射精回数0回)
八百万百:×(絶頂)
耳郎響香:×(絶頂)
麗日お茶子:○
●チームドラキュラ
ドラキュラ:○(射精回数0回)
蛙吹梅雨:○
芦戸三奈:×(絶頂)
葉隠透:○
お読み下さり、ありがとうございました。
次は今回の裏で起きたことを描写する回になる予定です。
具体的に言うと、芦戸三奈が敗北するあたりになります。
それでは。