※この作品はR-18です。

ヤオヨロズ・リボーン   作:ぽんぴん

12 / 25
お待たせいたしました。
続きを投稿します。


No.11 桃色娘の罠

「いててて……どこだここ?」

 

 落とし穴に落とされた卯希がたどり着いたのは全面タイル張りの広い部屋だった。

 部屋の端にはバスタブやシャワーが何個も設置され、床には排水溝がいくつか取り付けられている。巨大な浴室であった。

 

「んっふっふっふ。まんまと罠に掛かったみたいだね? リボーン・キング!」

 

 卯稀が振り向くと桃色の肌をした美少女がバスタオル姿で立っていた。

 芦戸三奈である。不適に笑いながら両腕を組んでいる。彼女の右腕には絶頂を判定する装置が付けられており、足下には大きなビニールマットが敷かれていた。

 

「罠? もしかして落とし穴のことかな。とすると梅雨はやっぱり……」

 

「そうともさ! 蛙吹もマスターの忠実な僕! お前らに近づいたのも油断させるための演技だったってわけ。ころっと騙されちゃったみたいだねぇ?」

 

 嬉しそうに吹き出す三奈。

 彼女の説明を聞いた卯希は対照的に眉をしかめている。

 確かに自分達を落とし穴に掛けたのは梅雨だ。そのことから見ても彼女がドラキュラの手に落ちているというのは間違っていないだろう。だが夜の公園で卯希を盛大に射精させ、一時的に不能にさせたことについてはつじつまが会わない。わざわざドラキュラがそんな指示を出す理由が思いつかないからだ。

 

「まあ、確かに一本とられたよ。ここからはそうはさせないけどね」

 

 梅雨のことは気になるが、今は後だ。

 卯希は三奈を睨むと彼女に飛びかかった。抱きついた勢いで三奈を足下のビニールマットの上に押し倒すことに成功する。そのまま三奈のバスタオルを力任せにはぎ取り、露わになった三奈の大きな胸に吸いついた。

 

「あふんっ! い、いきなりそこぉっ!?」

 

 胸から走った快感に三奈は声を上擦らせる。相手が巨乳好きと聞かされていた彼女だったが、いきなり乳首を吸われるとは思っていなかった。

 卯希は三奈の言葉を無視して、乳首を吸い続ける。ときに強く、そして弱く、緩急をつけて刺激を与え続けていく。さらに空いている手を三奈の股間に伸ばした。彼女の秘所に指を這わせると三奈はたまらず腰を震わせた。

 

「あっ、ふぁあっ、そこダメえっ! うっ、こうなったら!」

 

 卯希にいいようにされ、三奈も反撃を試みる。卯希の後頭部を両手で自分の胸に押し付ける。

 卯希の顔全体が三奈の乳房で塞がれた。柔らかくて気持ちいいが、鼻まで塞がれては息ができない。苦しくなった卯希はたまらず三奈の手を振り払った。

 

「げほっ、げほっ!」

 

 手痛いしっぺ返しを食らった卯希は、右腕を戻すと三奈の両腕を押さえつけて彼女の頭上に持っていった。まるでバンザイをしているように腕を伸ばした状態で三奈は拘束されてしまう。

 三奈の動きを封じた卯希は再び彼女の乳首に吸いついた。もちろん片手で三奈の秘所をイジることも忘れない。

 乳首で感じてしまったのか、それともそういう体質なのか。卯希の指が触れるたびに秘所の奥から透明な汁がドロリと溢れてくる。それは通常の女性と比べて、粘りけが強い気がした。

 卯希は彼女の汁を人差し指にまとわりつかさせると、そのまま秘所の中に押し込んだ。

 

「あっ、あああーっ!」

 

 異物を押し込まれ、三奈がひときわ高い声をあげる。拘束を逃れようと全身をバタつかせるが、男の腕力にはかなわない。

 三奈がそうしているうちに、卯希の指は膣内を押し進んでいく。彼女の中は愛液で溢れ、すぐに指がふやけてしまいそうだ。

 卯希は秘所から一度指を引き抜くと、今度は人差し指と中指を同時に突っ込んだ。先ほどとは倍の質量が膣内を蹂躙する。

 

「だめぇ、だめだよぉっ!……このままじゃ、あたし……んひゃあぁぁっ!」

 

 指が膣内のある部分に触れた瞬間、三奈が大声を出した。膣が急に狭くなり、卯希の指を締め付ける。

 この反応に卯希は三奈の乳首から口を離した。

 

「どうやらここが弱いみたいだね? もっともっと責めてあげるから、遠慮なくイっちゃっていいよ」

 

「ううぅっ、このオニ! アクマーーっ! リボーン・キングーっ!」

 

 快楽で顔をクシャクシャにしながら、三奈が悔しそうに叫んだ。快楽に溺れ始めた身体は卯希をすっかり受け入れてしまっている。いつのまにか三奈の下腹部にはコウモリのイレズミが怪しく浮かんでいた。

 

「さーて、このまま楽しみたいところだけど、みんなのことも心配だし、さっさとイっちゃえーっ!」

 

「い、いやあああっっっ!!」

 

 意地悪く卯希が微笑む。

 彼が三奈に止めを刺すべく指に力を入れようとした、その瞬間であった。

 

「隙ありーっ!」

 

「わ、わわっ!?」

 

 卯希は何者かに背後から襲いかかられた。乱入者によって強引に三奈の身体から引きはがされ、卯希は床の上に転がる。

 その上に何者かがのし掛かり、卯希の口に何かを押し当てた。それは小さな錠剤のようであった。

 

「ん、んぐっ!」

 

 驚いた卯希はその錠剤を飲み込んでしまった。

 何が起きたか把握できていない卯希は目を丸くする。彼の視界には乱入者の姿は映っていない。見えるのは床と同じ色のタイルが貼られた天井だけだ。だが、腰の辺りに何かが乗っかっている感触がする。

 彼が乱暴に両手を突き出すと、手の平が柔らかい何かに触れた。丸く大きな感触は女性の乳房そっくりであった。

 

「あんっ」

 

 色っぽく喘ぐ声が室内に響いた。もちろん三奈のものではない。よく見ると、視界の端っこにゲームの参加者が装着する装置がフワフワと浮いていた。

 

「えっと、葉隠透か!」

 

「ぴんぽーん! だいだい、大正解!」

 

 元気な声と共に、卯希にのし掛かっていた感触が消えた。代わりにペタペタという足音が、倒れている三奈に近づいていく。

 

「芦戸さん、だいじょうぶっ!?」

 

 透に抱き起こされる三奈。その股間からは愛液がだらしなく垂れ流されている。

 

「ありがとう、もう少しでヤラレチャウとこだった……」

 

「だから最初から二人掛かりでいこうって、わたし言ったんだよーっ?」

 

「チッ、もうちょいだったのに」

 

 三奈を仕留め損ねた卯希は舌打ちした。

 透の乱入は予想外だったが、これは彼にとって悪いことだけではない。一時的に不能になっている卯希は射精する心配がない。つまり負ける心配がない。二人まとめて倒してしまおうと考えていた。

 それにこちらに戦力が集まっているということは、その分だけ百達が安全だということだ。

 一度に二人を相手にするのは骨だが仕方ない。片方は腹でも殴って気絶させてしまえばいい。そして残った一人を先に片づけて、次に気絶させたほうを始末してしまえば、あとは梅雨だけだ。

 卯希は邪悪な作戦を考えるとそれを実行するべく立ち上がろうとした。

 

「あ。あれっ……?」

 

 立ち上がろうとした卯希はそのまま床の上にひざをついた。なぜか足に力が入らなかった。それだけではない。まるで風邪を引いたように全身が怠かった。

 

「え、おい、うそだろ……?」

 

 卯希は自分の股間に熱が集まるのを感じた。全身の血流が一点に集まったような感覚。そして頭が貧血を起こしたみたいにクラクラする。

 

「んふふ、マスターの作ったお薬、効果てきめんだねっ!」

 

 卯希に向けて、はしゃぐように透が言った。

 

「クスリ、だと……」

 

 卯希は先ほど透に押し倒されたとき、何かを飲み込まされたことを思い出した。吐き出そうにも、もう遅い。こうして効果が現れてしまったということは、錠剤は卯希の体内ですっかり消化されているということだ。

 

「その通りだっ、リボーン・キング! お前が飲んだのはマスター特製の……なんだっけ?」

 

「勃起剤だよっ、芦戸さんっ」

 

 透はずっこけそうになりながら、三奈をフォローした。

 自分が飲まされた薬の正体を聞いた卯希は戦慄する。

 勃起剤。名前だけでヤバそうな代物であるが、この勃起剤という薬は通常の病院でも処方される真っ当なものだ。インポテンツや勃起障害と呼ばれる男性機能が低下した患者に主に用いられる。

 だが、ドラキュラが用意したこの薬の効能は通常のものを遙かに飛び越えていた。ヨボヨボのお爺さんでも服用したとたんに一週間は勃起が止まらなくなると言う強力なものであった。

 それを一時的に不能になったとはいえ、健康で若く精力過剰な卯希が飲まされたのだ。その効果は絶大であった。

 

「いて、いてててて!」

 

 股間から走る痛みに、卯希は思わず叫んでしまった。コスチュームの布地越しにそっと手を当てると、彼のペニスは最大まで勃起していた。このままコスチュームを突き破ってしまいそうな勢いだ。いや、いっそ突き破ってしまったほうが楽だったであろう。

 卯希は自分が個性を使用したときに備えて、伸縮性に優れたコスチュームを着ていたことを少し後悔した。

 

「ともかくこれで形勢逆転、だね」

 

 卯希が股間を気にしている打ちに、すっかり復活した三奈が邪悪な笑みを浮かべる。

 個性を発動させた三奈の全身がネバネバとした粘液で濡れ始めた。

 

「てりゃあああっ!」

 

 三奈は叫びながら卯稀に駆け寄ると、そのまま彼に抱きついた。

 頭が朦朧としている卯稀は三奈の突進を避けることができず、その場に押し倒されてしまう。

 三奈は豊満な裸体を卯稀にギュウッと押し当てた。

 

「いったい何を……って、いててて!」

 

 卯稀の身体を先ほどとは違った痛みが襲う。三奈が密着した個所から白い煙が立ち上っていた。

 

「よ、溶解液かっ!」

 

「そうだよ! リボーン・キング、あんたも丸裸になっちゃえ!」

 

 先ほど三奈が全身に纏わせたのは強力な溶解液であった。三奈は抱きつきながら、余った溶解液を卯稀のコスチュームに手で塗り込んでいく。見る見るうちにコスチュームは溶け、その下から卯稀の素肌が露出していった。

 

「葉隠、そろそろいいよ!」

 

「りょーかいっ!」

 

 三奈の合図を受けた透が二人の元へ駆け寄る。その両手には大きなタライが抱えられていた。

 タライの中には浴槽から汲んだお湯がなみなみと注がれている。

 透はタライのお湯を二人に向かって勢いよくぶっかけた。

 

「うぎゃっ! げほっげほっ!」

 

 お湯が器官に入ってしまったのだろうか。卯稀は思いきりむせてしまった。

 掛けられたお湯によって溶解液は洗い流されたが、彼のコスチュームは大部分が溶かされてしまっていた。特に三奈と密着した前部分はほとんど生地が残っていない。勃起したペニスもむき出しになっている。

 

「お次はこうだ!」

 

「うおおっ!?」

 

 三奈は卯稀を抱きしめたまま、ぐるりと横に回転する。今度は卯稀が上になり、三奈を押し倒しているような体勢になった。

 三奈は片方の手で卯稀のペニスを掴むと、その先端を自分の秘所の入口に宛がった。

 

「葉隠!」

 

「そぉーれっ!」

 

 うつ伏せになっている卯稀の腰を透が両手で突き飛ばす。

 その勢いで卯稀のペニスが三奈の膣内に深々と突き刺さる。先ほど卯稀によって慣らされた膣がペニスを逃がすまいと蠢いた。

 

「ううっ!」

 

 予期しない快感に、卯稀の腰がブルッと震えた。体質のせいだろうか、三奈の膣内は他の女子と比べて蜜の量が多かった。それはドロドロとした天然のローションのようにペニスに絡みつき、ピリピリとした酸性のこそばゆい刺激を送ってくる。幸いなことにペニスを溶かされてしまうことはなさそうだ。

 こみ上げてきた射精感をこらえようと、卯稀はその体勢でうごけなくなってしまう。卯稀の挿入を確認した三奈の顔も快楽を感じているようで、上気し始めている。

 二人に近づいた透が、三奈の両手足を卯稀の背中と腰にガッチリとホールドさせた。

 

「芦戸さんっ!」

 

「うんっぅ、わかってる……!」

 

 ペニスの快感に酔いそうになった三奈の意識を透が引き戻す。

 我に返った三奈が個性を発動させた。

 三奈が組んでいる両手足から極めて粘着力の高い液が大量に分泌されていく。その分泌液はあっという間に両方の手首と足首を覆うと、次第に固くなっていった。

 これがドラキュラが三奈達に与えた作戦であった。

 それは薬を飲ませて勃起した卯稀のペニスを三奈に挿入させ、次に卯稀が逃げられないよう三奈の個性で二人の身体を固定するというものだ。

 これでは卯稀のペニスは三奈の膣内に囚われてしまったも同然である。このままでは三奈の身体の誘惑に負け、精を吐き出してしまうのは時間の問題だろう。

 

「ちょっ、なんだこれ……!」

 

 ようやく頭がハッキリした卯稀は自分が置かれた状況に愕然とした。

 まんまと相手の策に陥った上に、二対一。万事休すの状態だ。

 

「へっへーん! 今さら慌てたってぇ、あんっ、おそっ……あんっ!」

 

 卯稀に悪態をつこうとする三奈だが、彼女自身もペニスの快楽を味わってしまっている。とうとう最後までセリフが言えない有り様だった。

 

「今さら慌てたって遅いよ! 観念して芦戸さんの中で白いのいっぱい出しちゃいなさーいっ!」

 

 二人から離れたところに移動した透が、三奈の代わりに卯稀を挑発する。

 

「そうだ、よぉっ、あんっ、遠慮せず、ドピュッといっちゃああんっ!」

 

「お前ら……うるさ……!」

 

 卯稀には考えている暇がなかった。こうしている間にも三奈の胎内に子種をぶちまけてしまいそうだった。

 こうなったら残された手段は一つしかない。

 卯稀は覚悟を決めると、一心不乱に腰を動かし始めた。

 

「うおおおおおおおっ!!」

 

「あああぁぁっ! やあんっ! こいつ、急に激しく、ああんっ、いやあああっ!」

 

 卯稀は両手を床の上に置いて固定しながら、何も考えずに三奈の膣内を突き続ける。

 とにかく一刻も早く三奈を倒すしかない。そのためにはこうするより他に方法は無いのだ。

 対する三奈も負けてはいない。逞しいペニスに膣内を蹂躙されながら、己も腰を動かし始めた。

 浴室の中に卯稀と三奈の肉がぶつかり合う音が響く。

 その光景を透は固唾をのんで見守っていたが、やがてハッと気づいた。

 

「芦戸さーんっ、がんばれー!」

 

 透は懸命に闘う三奈に大きな声援を送った。

 

「はっ、がくれぇ……! 応援は、いいぃ! からぁっ! すけだんんんむぅ!」

 

 透にも卯稀を攻めさせるべく指示を出そうとする三奈。しかしその口は卯稀によって塞がれてしまう。両手が塞がっている三奈は卯稀の頭をどかすことができない。容赦なく舌を差し込まれ、新たな快楽を味あわされてしまうこととなった。

 しかし卯稀の攻撃は自分にも跳ね返る諸刃の剣だ。快楽を与えられた三奈の膣内はますます潤い、弱酸性の刺激が徐々に強くなっていった。

 高い運動神経を誇る三奈の身体。その膣が放つ強い締め付けと、個性によって分泌された粘液の刺激。二重の苦しみが卯稀を襲っていた。

 三奈の方も先ほど絶頂寸前まで高められた快楽が再度燃えがってしまっていた。

 卯稀は無言で三奈で責めつづけている。

 その必死な表情が三奈の瞳に映る。その瞬間、三奈の胸は不覚にもときめいてしまった。

 今まで数人のヴィランと閨を共にしてきた三奈であるが、いずれも暴力や個性で無理やり交わらされるばかりであった。

 しかし今回は違う。ゲームとはいえ、相手と対等な立場での性交は初めてであった。

 自分をイかせようと夢中になる卯稀を、三奈はついかわいいと思ってしまったのだ。母性本能がくすぐられた途端、膣内から新たに甘い響きが拡がっていく。卯稀と交わる悦びを身体が覚え始めてしまっていた。

 ドラキュラの魔力によって忠誠を誓わされた彼女にとって、このときめきは裏切りだ。しかし、ときめいてしまったのものは仕方がない。もしドラキュラによって心を奪われ、人形のようにされた状態であればこんなことは起こりえなかったであろう。

 三奈達の感情を戻した状態でゲームに参加させたことはドラキュラにとって唯一の失策となった。

 

「ん、んむむむむーーーーーっ!!!」

 

 卯稀によって身も心もとろかされ、三奈は絶頂に追い込まれた。塞がれた口からくぐもった叫びが浴室に響く。卯稀の精を搾り取ろうと、膣内がペニスをひときわ強く締め上げる。

 

「ん、ぐぐぐぐぐぐぐっ……!!」

 

 卯稀は三奈から口を離し、苦しそうに呻いた。かろうじて射精は免れた。勃起薬によって性機能が回復したばかりで、まだ身体の調子が戻っていなかったのが幸いしたのだろう。

 

「あ……ん、う……」

 

 卯稀に精を注いでもらえなかったことを残念に思いながら、三奈は気絶した。その表情はどこか満ち足りたものに思える。

 三奈の腕の装置のランプが激しく点滅をはじめた。

 

「あ、芦戸さんっ!? 負けちゃったの!? あああ……きっと私の応援が足りなかったせいだっ!」

 

 仲間の敗北に、透は激しく狼狽した。

 

『チームドラキュラ・芦戸三奈、絶頂しました』

 

 室内のスピーカーが三奈の敗北を告げる。透はどうするべきか迷った。

 卯稀は三奈と繋がったまま、荒い息を吐いている。苦しそうなところから察するに、三奈との一戦で負ったダメージは大きいようだ。

 きっと今なら卯稀を倒せる。そう判断した透は勇気を振り絞って歩き出そうとする。

 

「ひぃっ!?」

 

 近づこうとする透を、卯稀が睨んだ。その鋭い眼光にドラキュラを思い出した透は思わず竦みあがる。

 

「ごっ、ごめんなさーいっ!?」

 

 恐怖に駆られた透はバスルームの壁のボタンを押した。すると壁の一部がスライドし、隠し扉が現れる。

 透は慌てて隠し扉に飛び込むと、この場から逃げ出していった。

 

「ふう……」

 

 隠し扉が自動で閉まったのを確認した卯稀はため息をついた。さすがにこの状態で透に襲われたらひとたまりもなかった。

 

「さてと……」

 

 まずは一勝。逃げ出した透を追いかける前に、三奈に抱きつかれた状態をなんとかしなければならない。

 股間を刺激しないよう注意しながら、身体を揺さぶってみる卯稀。しかし繋がった二人の身体が揺れるだけで、離れることはなかった。

 

「おいおいまさか、ずっとこのまま!?」

 

 卯稀の顔がサーッと青くなる。

 これこそがドラキュラの作戦の恐ろしいところであった。たとえ三奈が敗北しても、粘液で固定された二人の身体は離れることはない。

 つまり卯稀は三奈に挿入したままで残りのゲームを戦わなければならないのである。

 この状態は極めてまずい。

 先ほどの比ではないが、いまこの時も三奈の膣はペニスにネットリとした刺激を与え続けている。気をつけないと歩いただけでペニスが暴発する恐れもあった。

 

「うわぁー……どうしよ」

 

 卯稀は頭を抱えて本気で悩んだ。いずれ三奈は目を覚ますであろう。敗北したとはいえ、きっとまた彼女は自分を射精させようとしてくるに違いない。そうしたら第二ラウンドの開始だ。

 そんなときに梅雨や透がその場に居たら目も当てられない。

 もうこうなったら残りの二名は百達に任せた方がよいのではないか。下手に自分が動くと足手まといになると卯稀は判断した。

 

「よし、ここで待機しよう」

 

 考えをまとめた卯稀はゴロリと横になった。三奈と繋がっている状態ではこの姿勢が一番楽に感じたからである。

 すると、まもなくして室内のスピーカーから放送が流れた。

 

『チームリボーン・キング・耳郎響香、絶頂しました』

 

「ちょっと耳郎ちゃああああんっ!?」

 

 卯稀は絶叫した。まさかの自チーム脱落者の発生である。仲間に後を託そうと決心したばかりでこれはなかった。

 

「ごほん、落ち着け……落ち着け……」

 

 卯稀は深呼吸をして息を整える。驚いた拍子に三奈に射精してしまっては先ほどの我慢が水の泡だ。

 なあに、一人やられただけだ、まだ百もお茶子もいる。慌てることはないと自分に言い聞かせた。

 すると、スピーカーから放送の際に発生するノイズが流れはじめた。

 卯稀は胸にこみ上げる嫌な予感を押さえながら耳を澄ませた。

 

『チームリボーン・キング・八百万百、絶頂しました』

 

「ちょっと百おおおおおおおっ!?」

 

 まさかの自チーム二連敗である。

 これは何か異常事態が起きている。そう感じた卯稀は行動を起こすことにした。

 三奈を抱えたまま、ゆっくりと立ち上がる。そのまま慎重にバスルームを後にする。バスルームの外は脱衣場となっており、さらにそこを出ると広い廊下が拡がっていた。

 先ほど屋敷内を案内されたときには通らなかった場所だ。したがって現在地はよく分からない。

 

「こっちか……?」

 

 自分の直感を信じて足を進める卯稀。

 三奈は彼にガッチリと抱きついたまま、夢の世界から戻ってこない。ときおり無意識に膣を締めてくるため、油断ができなかった。

 そのまま数分歩いた頃。天井から卯稀の前に何者かが降り立った。

 

「梅雨……」

 

 卯稀達の前に現れたのは梅雨であった。先ほどと同じく、雄英時代のコスチュームに身を包んでいる。口から短く舌を出しながら、ビックリした様子で目を丸くしていた。

 三奈の発言から梅雨が敵であると知っている卯稀は、するどい目つきで彼女を睨んだ。

 

「あ、あー……すごい恰好ね、キングちゃん。そんな頭の中がフット―しちゃいそうな姿で人様のお屋敷をうろつくのは感心しないわ」

 

「好きでこうなったんじゃないやいっ!」

 

 卯稀は梅雨を指差して怒鳴った。

 

「それとね、君が敵なのは分かってるんだ。ここで倒させてもらうかんねっ!」

 

「あらあら。三奈ちゃんを抱えて私に勝てるかしら。あの夜みたいにコテンパンにしてあげるわ」

 

 ハンデを背負っている卯稀に対し、梅雨は余裕の姿勢を崩さない。

 ここに卯稀のリベンジが開始された。

 

※現在のゲームの状況

●チームリボーン・キング

リボーンキング:○(射精回数0回+三奈と合体中+梅雨と戦闘開始)

八百万百:×(絶頂→洗脳されてドラキュラの僕に)

耳郎響香:×(絶頂→洗脳されてドラキュラの僕に)

麗日お茶子:○(動向不明)

 

●チームドラキュラ

ドラキュラ:○(射精回数0回)

蛙吹梅雨:○(卯稀と戦闘開始)

芦戸三奈:×(絶頂+卯稀と合体中)

葉隠透:○ (逃走中)

 




お読み下さり、ありがとうございました。

次は卯稀VS梅雨になります。
それでは。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。