プロヒーロー、ミッドナイトに卯稀たちは捕らえられてしまった。
卯稀は鎖と繋がった枷を両手両足へ嵌められて身動きがとれない。そんな彼の全身をミッドナイトこと香山睡の手が這う。
「ふふふ、さあ早く白状しちゃいなさい?」
「くっ、拷問ってムチでビシバシとかじゃないのかよっ……!」
「あら、そっちの方がお好み?」
「……」
「冗談よ。卯稀くんみたいな男の子にはこっちの方がいいわよね」
そう言うと、ミッドナイトは卯稀に唇を重ねた。舌を差し入れられ、口腔内を舐め回される。
「んっ……ちゅぷっ、れるっ……」
彼女の巧みなキステクにより、卯稀の身体から力が抜けていく。
「どう?気持ちいいでしょう?」
「ま、まだだ! こんなんで屈する僕じゃ……うおっ!?」
股間を強く摘まれ、甲高い声を上げてしまう卯稀。
「もう、強情なんだから。でもその方が責め甲斐があるってものね」
睡がニヤリとする。
その頃、百たちは卯稀が可愛がられる様子を見せつけられていた。
「くうぅっ、御主人様があんなに気持ち良さそうに……! これがNTRというやつですのね! ああ、私、新しい性癖に目覚めそうですわっ……! はあ、はあ……!」
「八百万さんっ!? 発情しとる場合やないよっ!? 」
百は縄で縛られた身体をモジモジさせながら荒い息を吐く。そんな彼女を見たお茶子が慌ててツッコミを入れる。
「ヤオモモは放っておくとして、誰か縄から抜けられない?」
「無理ー!」
「さっきから溶解液出してるけど、全然ダメェ!」
響香の言葉に透と三奈が反応する。
「ケロッ、どうやら縄にアルカリ性の液体を染み込ませて、三奈ちゃんの酸で溶かされないようにしてあるみたいね。さすがミッドナイト先生だわ」
「感心してる場合じゃないって!」
蛙吹の言葉を聞いて、お茶子が焦る。
「こうなったら! ヤオモモ!」
「ひぶぅっ!」
響香がイヤホンジャックを伸ばし、百の背中に軽めの衝撃を与える。
「なっ、何をなさいますの!? 私、危うくイっ――」
「ヤオモモ! 何でもいいから刃物を作って! 早く!」
「か、かしこまりましたわ!」
正気に戻った百が個性を発動させる。すると彼女から刃渡り10cmほどのナイフが生み出された。
「それで、これでどうしろと仰いますの?」
「少しジッとしてて! これで縄を切るから!」
「は、はい!」
響香は二本のイヤホンジャックをナイフの柄に巻き付かせる。
「おっとっと、意外とムズい……!」
何とかナイフを持ち上げた響香だが、ナイフが重くて左右にフラフラと揺れてしまい、使いものにならない。
「私も手伝うわ」
梅雨も舌を長く伸ばして柄に巻き付かせる。するとようやく刃先が安定した。
「ありがと蛙吹! よし、それじゃあ切るよ!」
二人は協力して慎重に百の縄を切り始める。
一方、睡による卯稀の責めは次の段階へ進もうとしていた。
「なかなかしぶといじゃない。ああ、なんだか私も興奮してきちゃったわ……!」
睡はピッチリスーツを脱ぎ始める。すると彼女の豊満な肉体が露になった。ぶるんっと、大きな胸が弾む。
「うおおおおっ!」
睡の裸体を見て卯稀の股間がますます大きくなる。それも無理もないことだ。彼はミッドナイトの大ファンだ。夢にまで見た光景を目の前にして興奮しないはずがない。
「あら、そんなに喜んでもらえるなんて嬉しいわ。良かったら触ってみる?」
「是非!!」
卯稀の様子に気を良くする睡。脱ぎ捨てたコスチュームの中から枷の鍵を拾い上げると、卯稀の右手の枷を外した。
「さあ、どうぞ」
睡が胸を差し出すと卯稀は恐る恐る手を伸ばす。
「あんっ」
柔らかい乳房に触れた瞬間、睡が小さく喘いだ。
「ふふ、そんなにガッつかないで? ゆっくり味わってちょうだい?」
「うおおっ……! これがミッドナイトのおっぱい……!!」
睡の言葉が耳に入っていないのか、卯稀は揉んだり、乳首をつねったりと好き放題している。
「もう、仕方のない子ね」
そう言いつつも睡の顔には笑みが浮かぶ。こうしてみると卯稀は年相応の少年だ。今は道を踏み外しているが、親身に接すればきっと立ち直ってくれる。そんな淡い期待が胸に広がった。
「はあはあ、ミッドナイトのおっぱい……!」
一方、卯稀は睡の胸で頭がいっぱいになっていた。彼の興奮がどんどん高まる。睡の乳房を両手で味わいたい。揉むだけではなく顔も埋めたい。何なら乳首も吸いたい。彼の欲求はとどまるところを知らない。
ガシャンガシャンと鎖が軋む。卯稀が左手も乳房へ伸ばそうと暴れているのだ。だが鉄製の鎖はびくともしない。
卯稀は願った。力が欲しい。ミッドナイトのおっぱいを思う存分に揉むための力が欲しいと。
「はあ、はあ……!」
卯稀の目が血走る。動悸が早くなる。彼の中の個性因子が強く脈動する。やがてそれは彼の体内で弾けた。
「あんっ、うふふっ……すっかり夢中ね。どうせなら左手も使いたいでしょう? 私の質問に答えてくれるなら……って、あら……?」
睡は卯稀の様子がおかしいことに気づいた。あれだけ嬉しそうに胸を揉んでいた右手がピタリと止まったのだ。彼は俯いたまま石像のように固まっている。
「えっ、ちょっと大丈夫?」
心配になった睡が卯稀に呼びかける。だが返事はない。
「ねえ、どうしたの!? って、ええっ!?」
睡は卯稀を見て驚く。彼の左手と両足の枷から白い煙が上がっていた。そこからシュワシュワという炭酸飲料の泡が弾けるような音が聞こえる。やがてカランという金属音と共に枷が外れ、床に転がった。
「う、嘘っ……枷が溶かされた!? そんなこと……」
突然のことに睡は後ずさる。彼女は卯稀の個性についても調べあげている。身体から強烈な溶解液を出せるなどという情報はなかった。
「溶解液……まるで芦戸さんじゃないの……」
芦戸三奈。卯稀の洗脳奴隷にされた女生徒だ。卯稀がやって見せたことは彼女の個性そっくりであった。
「おっぱい……」
卯稀が顔を上げる。彼の目は血走り、唇はつり上がっていた。
「ひっ……!」
睡が更に後ずさる。自然と足が震え、背中から悪寒が走った。
このとき睡は本能で理解した。立場が逆転したことを。今まで有利に事を進めてきたが、もはや自分に勝ち目は無いことを。
「ミッドナイトォオオオオッ!!」
卯稀が雄叫びを上げると彼の耳たぶが変化する。まるで細長い紐のように伸び上がった。その先端がイヤホンのプラグの形に変化する。
「今度は耳郎さんの個性!? きゃあっ!」
卯稀の耳たぶが睡を襲う。抵抗する間も与えずに彼女の両手を後ろ手に縛り上げる。
両手を拘束され、睡は身体のバランスを崩して尻餅をついてしまう。卯稀はその隙を逃さず、素早く彼女に馬乗りになった。
「ぐっ……!」
睡が苦しげな声を出す。卯稀の体重がのしかかっているからだ。だが彼は力を緩めない。そのまま彼女の大きな乳房に両手を伸ばす。
「あんっ……! あ、ああっ……!」
卯稀の手の動きに合わせて睡の口から甘い吐息が漏れる。胸から甘いしびれが拡がり、彼女から判断力を奪っていく。
「ミッドナイト……! ミッドナイトぉおおっ!」
卯稀は夢中で乳房を揉み続ける。
「やめて……お、おかしくなっちゃう……!」
睡が懇願するが卯稀は止まらない。それどころかより一層激しく揉み始めた。彼の手の中で睡の乳房が様々に変わっていく。その度にピリピリとした快感が走った。
「あひぃっ!? そんなっ、胸だけでっ、気持ちよくな……あぁっ!?」
卯稀の責めは乳房だけに留まらない。彼は顔を近づけると乳首を口の中へ含んだ。
「ああああああーッ!!」
乳首への刺激が睡の理性を吹き飛ばす。全身に電流が流れたような感覚に襲われる。
「あっ、ダメっ、す、すわ、吸わないでっ……! うそっ、来るっ、来ちゃうぅっ!?」
睡の全身が震え、股間から愛液が溢れ出す。彼女は胸と乳首を同時に責られ、絶頂に達しようとしていた。
「んっ……ちゅぱっ……れろっ……! はぁはぁ……ミッドナイトのおっぱい……! おっぱい……! おっぱいィイイッ!!!」
「あ、あ、ああああぁぁ~っ!!」
次の瞬間、睡は大きく仰け反りながら盛大に達した。全身を快感の波が駆け抜ける。
「はあ、はあ、はあ……! あ、あんっ……! ま、待って、今、敏感だから……! い、いま触られたら……!」
睡が果てても卯稀は止まらない。ズボンとパンツを脱いで肉棒を露にする。興奮状態にあるせいかすでに勃起しきっており、赤黒く脈打っていた。
「ミッドナイトぉっ……!」
卯稀は睡の双丘を左右から押さえると、その間に肉棒の先端を宛がう。腰を押し出すと肉棒が乳房の間に飲み込まれていく。
「あぁっ、おっぱい犯されちゃうっ……!」
卯稀は腰を前後に動かし、肉棒で何度も往復させる。柔らかい乳房が亀頭を包み込み、心地よい摩擦を生み出す。
「あ、ああっ……!」
乳房の間で行われる淫行に、睡は抵抗もできない。目を閉じて感じ入ってしまう。
「はあはあ……ミッドナイトのおっぱい最高だよ……!」
卯稀が気持ち良さそうに呟く。睡の胸は彼にとっては極上のオナホールのような存在だった。
「ああんっ……!」
卯稀が乳房を強く掴むと睡の口から喘ぎ声が漏れる。彼はそれを合図にするように腰の動きを早めた。
「おっぱい、おっぱい、おっぱいぃいいいっ!!」
卯稀は狂ったように叫びながら乳房を犯し続ける。やがて限界が近づき、射精欲が高まってくる。
「出るよ、ミッドナイトぉっ!」
卯稀の言葉と同時に、睡の両胸の間へ大量の精液がぶち撒かれた。
「きゃあっ!? 熱いっ……!」
生温かい粘液が睡の胸を汚していく。粘ついた液体が谷間を伝って下へと垂れ落ちていった。
「はぁ、はぁ……!」
卯稀は荒くなった呼吸を整える。
「す、凄いわ……私の胸をこんなにしちゃうなんて……」
睡は自分の胸に視線を落とす。卯稀に散々弄ばれた乳房は、彼が吐き出した白濁液によってべっとりと汚れていた。
「あぁ、それになんて濃さなの……おっぱいが妊娠させられそう……」
精液の匂いに睡の頭がクラクラする。思わずゴクリと喉を鳴らした。
そして、卯稀の豹変に驚いたのは睡だけではない。
「御主人様が複数の個性を……!? あれは一体……」
「よく分かんないけど、りぼぼんすごいっ!」
「ミッドナイト先生をやっつけちゃった! ダーリン素敵!」
目を見開く百。透と三奈は純粋に喜んでいるようだ。その時、百を縛っていた縄が切られた。
「ヤオモモ! 切ったよっ、行って!」
「わ、わかりましたわ!」
響香の声に促されて百が走り出す。向かう先は勿論、卯稀の元だ。
「御主人様!」
「やあ百。大丈夫だった……って、なんじゃこりゃ!?」
百の凛とした声に卯稀が我に返る。そして紐のように変化した自分の耳たぶを見て驚く。
「お聞きしたいのはこちらの方ですわっ! これはまるで耳郎さんのイヤホンジャック……そして枷を溶かしたのは芦戸さんの酸……」
落ちていた枷を拾い上げた百が言う。その言葉に卯稀はハッとなった。
「まさか……僕と耳郎ちゃんは兄妹だった……!?」
「いえ、それは流石にないかと……」
「だよねー」
「それよりも、今はミッドナイト先生の対処が先ですわ」
「そうだった! って、なんかエロいことになってる!?」
全裸のうえに乳房まわりが精液まみれになった睡を見て卯稀が驚く。
「くっ、何を驚いてるのよ。卯稀くんがやったんじゃないの」
睡が言い返す。だが、彼女の表情には余裕が戻ってきていた。
「へえ、もう立ち直っちゃったんだ。でもさあ、もうオシマイでしょ。さっさと降参したら?」
「そういう訳にはいかないわ……八百万さんたちを、相澤くんの生徒たちを助けるまでは……!」
睡の目に強い光が宿っている。彼女はまだ諦めていないのだ。
「ミッドナイト先生、私たちは御主人様と一緒に居たいのです。分かっていただけませんか?」
「それは無理よ。いい? 貴女は洗脳されているの。卯稀くんを愛する気持ちは嘘っぱちでしかないわ!」
「……っ!」
睡の言葉に百の顔が曇る。しかし、すぐに強い意志を秘めた瞳で睡を見た。
「確かに私は洗脳されているかもしれません……ですが、御主人様を愛する気持ちは本物ですわ! この気持ちは誰にも負けないと自負しております!」
「……話し合いは無駄のようね。貴方達を倒して、洗脳を解く方法を吐いてもらうしかないようね!」
「いてっ、いてて!? うわあぁぁっ!?」
自分を拘束する耳たぶを引きちぎろうと、睡が力を込める。
耳たぶから走る激痛に卯稀の顔が歪み、睡の身体から転げ落ちた。
「御主人様! くっ、先生とはいえ許せませんわ!」
百の顔が怒りに染まる。睡に駆け寄ると彼女に向かって両腕を伸ばす。そして睡の首を掴んで締め上げた。
「ぐっ、きゃ、ああっ!!」
首にかかる圧力が睡から呼吸を奪う。苦しさに顔を歪めるが、卯稀の耳たぶで縛られたままのため抵抗できない。
百はさらに手に力を入れる。睡の首筋に指が深く食い込み血が流れ出した。
「御主人様を傷つけようとするものは、誰だろうと容赦しません!」
「うわー!? エライことになっとる!? 百、ストップ、ストップ!!」
百の行動に卯稀が慌てる。彼は急いで百の背後に回り込んで羽交い絞めにした。だが百の怒りは収まらない。
「お離し下さい! 今すぐ先生を殺しませんと!」
「駄目だよ、ミッドナイトは絶対に死なせない! このおっぱいが無くなるのは人類にとっての損失だよ!」
「そんなことを言っている場合では……! それにおっぱいでしたら、私のがあるではありませんか……御主人様は私よりこの女のおっぱいの方がお好きなんですの!?」
「えっ!? な、何を言って……」
百の言葉に卯稀は返答に困ってしまう。
「ヴアアアアアッ!? やっぱりそうなんですの!? そうなんですのね!?」
百が悲鳴を上げる。火に油を注いでしまった形だ。
「違うってば! と、とにかく落ち着こう? ね? ああもう! 助けて耳郎ちゃーん!?」
「ボス、呼んだ?」
困り果てた卯稀が叫ぶ。するとタイミング良く響香が背後から現れる。
「耳郎ちゃん! 早く百を止めて!」
「……悪いけどウチもヤオモモと一緒だから」
「えぇ!? なんで!?」
「だって、あのおっぱいに勝てる気がしな……じゃない、ボスとウチらを引き裂こうとするなんて、いくらミッドナイト先生でも許せない。皆もそうだよね?」
響香が後ろに視線を向ける。そこにはお茶子を始めとした面々が立っていた。全員とも縄を切ってもらったらしい。
「ミッドナイト先生は尊敬してたけど、卯稀様に危害を加えるなら話は別だよ!」
「私もお茶子ちゃんに同意するわ。少し心苦しいけど、ここで死んでもらいましょう」
「うん、仕方ないねえ!」
「という訳で諦めてダーリン? おっぱいならアタシらのがあるじゃん!」
残りの面々も睡の殺害に同意を示す。今まで睡が卯稀に抱きついたりキスするのを見せつけられて、いい加減に我慢の限界だったのだ。
「くっ、なんてこった……こうなったら実力行使だ!」
卯稀は背後から百の胸を揉みしだく。柔らかい乳房が変形し、先端の乳首が硬く尖っていく。
「あぁっ!? ごっ、御主人様、何を……!」
突然の刺激に百の力が緩む。その隙に卯稀は百の腕を掴み上げる。
首絞めから解放されて睡が咳き込んだ。
「うっ、げほっ、げほっ……」
しかし睡の顔面は蒼白で顔中に脂汗を浮かべている。明らかに酸欠の影響だ。
「とにかくミッドナイトを殺すのは無しね。反対する子はうちから出て行ってもらうかんね!」
「そんなっ……!」
卯稀の決定に全員が絶句する。
「卯稀様! そんなにミッドナイト先生がいいんですか!?」
お茶子が頬を膨らまして抗議すると卯稀は首を横に振る。
「違うよ、プロヒーローを殺したら色々と面倒になるでしょ。皆の安全を優先したんであって、決してミッドナイトのおっぱいが魅力的だからとか、そういうんじゃないから!」
「……嘘ね」
梅雨がポツリと呟くと、百たちも頷く。
「ゴホン! ゴホンゴホン! というわけで、みんな少し離れてくれる?」
卯稀の言葉に響香がハッとする。
「ボス、まさか……」
「うん、さすが耳郎ちゃん。ゴックンタイムの始まりだよ」
響香たちが離れたことを確認すると、卯稀は耳たぶを元に戻す。そして服を脱いで裸になると、彼が本来持っていた個性を発動した。みるみるうちに彼の身体が大きくなっていく。幸いにもここは廃工場であり、天井も高いので身体がつっかえることはなかった。
「よし、準備かんりょー」
卯稀は巨大化した顔でニヤリとする。
「う、卯稀くん……何を……」
睡は倒れたまま卯稀を見上げる。酸欠の影響で意識は朦朧とし、まともに動くことができない。まな板の上の鯉であった。
「何って、これからミッドナイトを洗脳するのさ」
「なっ……! や、やめなさいっ……! は、話し合いましょう? 今ならまだ間に合うから……!」
「話し合い? そんなもの必要ないね。ほーら、ゴックンしちゃうよー?」
「い、いやああああっ!?」
睡が悲鳴を上げて身体を震わせる。卯稀の顔が彼女の上に覆いかぶさり、大きな口を開いたからだ。
「ちょ、ちょっと待って! それは駄目! それだけは許して!」
「大丈夫、大丈夫。痛いのは一瞬だけだから。たぶん」
卯稀はニヤニヤしながら睡を口の中に収める。彼がゴックンとすると睡は喉の奥へ送り込まれる。あっという間に触手に身体を拘束されてしまった。
「ああっ、何これっ!? ヌルヌルしてっ、気持ち悪い!」
「ふふん、僕自慢の触手だよ? たっぷり味わってくれたまえ」
「そんな、嫌ああ!?」
触手に全身を愛撫され睡が絶叫する。彼女はすでに全裸だったため、単純に弄ばれている。
「んっ、あっ……あんっ……!」
「どうだい? 気持ち良いだろう? もっと激しくして欲しいかい?」
「そ、そんなの、お断りよ……!」
「強情だなあ。じゃあ、こういうのはどうかな?」
卯稀はそう言うと触手を操って睡の秘所を擦る。
「ひゃああ!?」
突然の刺激に睡が大きく仰け反った。さらに卯稀は胸の先端をつまんで転がすように動かす。
「あっ、あっ、あっ……! ダメッ、そこは……!」
「ふむ、ここが弱点みたいだね」
卯稀はそう言って触手の動きを変える。今度は優しく胸全体を揉み解し始めた。
「んんっ……あぁ……! や、止めて……! 変な感じがするから……! お願い……!」
「あれれ、もう降参かな?」
「ち、違う! こ、こんなの、全然平気なんだから……!」
「おっ、まだ頑張れるんだ。じゃあ、もう少し強くしてみようか」
「えっ……!? きゃあああ!?」
卯稀が触手を動かす速度を上げる。同時に睡の身体に今までとは比べ物にならない快楽が押し寄せてくる。触手責めという今まで経験したことのない体験に睡の頭が混乱する。
「あ、ああっ……!? んんっ、はあんっ、くっ、ああぁっ!」
「うんうん、良い反応だね。でも、まだまだ序の口だよ? 本番はこれからだ!」
卯稀が叫ぶと同時にひときわ大きい触手が睡の股間を貫いた。その瞬間、強烈な衝撃と快感が睡を襲う。
「あああぁぁっ!? あぁっ、あぁぁぁぁっ!!」
あまりの激しさに睡が絶頂を迎える。だが、それで終わりではなかった。卯稀は触手を動かし続ける。
「あぁ、ミッドナイトのオマンコ気持ちいい……早くオチンチンでも楽しみたいな」
「あぁっ、あっ、あっ、ああぁぁっ!! またイクぅぅっ!!」
睡は何度もイカされてしまう。そのたびに意識が飛びそうになる。
「あははは! 最高だね! ミッドナイトは最高の玩具だ!」
「あぐっ、あひっ、も、もう無理ぃ……! 壊れる、壊れちゃうからぁ……!」
睡の顔は涙でグチャグチャになり、口からはよだれを垂らしている。身体は完全に快楽に屈してしまっていた。
「あはは、何度イっても足りないよ! ほーら、もっとイケぇ!」
「ああっ! また来る! イッちゃう! ああっ!」
触手が子宮を突くと、あえなく睡は絶頂させられる。完全に卯稀のなすがままだ。禄に抵抗もできずに彼の好きにされている。もはやプロヒーローとして活躍していたときの余裕は欠片も残っていなかった。
睡が卯稀に弄ばれている様子を百たちは若干引きながら眺めていた。
「うわぁ……今日のボス、なんかノリノリじゃない? テンション高いよね」
「御主人様はミッドナイト先生のファンだったそうですから、単純に楽しいのではないでしょうか……」
響香と百がヒソヒソと話す。その側ではお茶子がジッと耳を澄ませている。
「…………」
「麗日さん、まさか……」
「ふぇっ!?」
睡の喘ぎ声をウットリとした顔で聞いているお茶子を見て、透が怪しむ。前に百たちが同じ目に合うのを見て、自分も触手責めされたいと言いだした前科があったからだ。
「ち、違うよ!?」
お茶子は顔を真っ赤にして否定する。
「私、まだ何も言ってないよ?」
「なになに? なんの話?」
透の言葉を聞いて、三奈が会話に加わってくる。
「実はね――」
「だ、だめー!」
慌てて透を制止するお茶子を尻目に、梅雨は卯稀に声をかける。
「卯稀ちゃん、そろそろいいんじゃないかしら? そろそろミッドナイト先生の身体が限界だと思うのだけど……」
「ん、そうだね。じゃあそろそろおしまいにしましょうか」
卯稀が触手を操って睡の秘所から触手を引き抜く。秘所からは大量の愛液が溢れ出した。
「はあ、はあ……」
すでに睡は虫の息だ。焦点の定まらない目つきになっている。
「ふふふ、すっかり出来上がってるじゃないか。素晴らしいよ、ミッドナイト」
「あ……ああ……」
「これから洗脳してあげるからね。そしたらまたタップリ可愛がってあげるよ」
そしていよいよ睡が徐々に胃袋へと運ばれていく。
「うっ……あ……ああ……」
卯稀の喉の奥。真っ暗な闇の中で睡は呻いた。快楽責めにされ、もはやまともな思考もおぼつかない。哀れな敗北者の姿がそこにあった。
「あい……ざわ……く……ごめ……さ……」
わずかに残った意識で相澤への贖罪を口にする。この二週間、全力で頑張ったが女生徒の一人も救い出すことができなかった。自分の弱さを痛感する。睡の瞳から新たに一筋の涙がこぼれた。
そして卯稀の顔が頭に浮かぶ。ヴィランとはいえ、睡から見れば年相応の面もある少年。彼を救ってやれなかったのも心残りの一つだ。もしかしたら彼が更生し、睡とともに明るい場所を歩んだ未来もあったかもしれない。
しかし、現実は残酷である。彼は無慈悲にも睡を捕らえ、快楽漬けにしてしまった。そして今まさに彼女も洗脳して自分の奴隷にしようとしている。
このまま放置すれば、また彼は新たな犠牲者を生むだろう。プロヒーローとして、元教師として、一人の大人として、それだけは許すわけにはいかない。
これ以上、少年に罪を犯させてはならない。彼を止めることが自分に残された最後の使命だと、本能で理解する。
「か……あ、ああっ……!」
突然、睡の身体が宙に浮く。ついに胃袋へ放り出されたのだ。重力に引かれて睡の身体が落下する。大量の胃液のプールまであと少しだ。
「くっ、ああああぁぁっ!!」
睡は最後の力を振り絞り絶叫する。その瞬間、彼女の個性が発動した。全身から大量の睡り香が立ち込める。睡の姿が胃液の中へ沈んだのはその直後であった。
「あー、胃の中がシュワシュワする~、ミッドナイトが溶けてってるよ~」
呑気な様子で卯稀が呟いた。
「これでミッドナイト先生も私たちの仲間になりますのね。正直、複雑な気持ちですが……」
「まあ、過去のことは水に流して仲良くしてやってよ、百」
「はい、御主人様がそう仰るなら」
卯稀の言葉に百が頷く。睡は彼と百たちを引き離そうとした許しがたい相手だが、自分たちと同じ奴隷になるのであれば話は別だ。気持ちを切り替えて、睡を新たな仲間として迎え入れようと思うのであった。
「ところでさ、どうして透ちゃんたちは僕の背後にいるのかな?」
卯稀が言うとおり、彼の後ろでは透と三奈がちょこんと待機していた。
「りぼぼんが元に戻ったら、一番先に背中をナデナデしてあげようと思って!」
「アタシも同じ理由!」
二人はそれぞれ笑顔を浮かべる。
「ええっ、そんなのズルいよ! 私も撫でたい!」
お茶子も慌てて待機の列に加わった。
「ねえボス、ミッドナイト先生だけどさ、まだ時間かかりそう?」
「あー、うん。そろそろかな………………あれ?」
「どうしたの卯稀ちゃん?」
「なんか急に眠気が……」
そう言いながら卯稀はウトウトし始める。
「えっ、ちょっとボス、大丈夫?」
響香が心配そうに声をかける。
「うーん……ねむねむぅ……」
卯稀の瞼が徐々に下がっていく。異常を察した梅雨の顔色が青くなる。
「卯稀ちゃん!? 響香ちゃん、今までにこんなことって……」
「ない! ない! そうだよねヤオモモっ!?」
慌てながら響香が叫ぶ。一番古株の百に確認する。
「は、はい! こんなこと初めてですわっ! 御主人様! お気を確かに!!」
百が必死に呼びかけるが卯稀は返事をしない。瞼を閉じて眠りに入ってしまった。彼の鼻から提灯が膨らむ。
「なになに? どしたん?」
異変を察知してお茶子が駈けてくる。
「卯稀ちゃんが寝ちゃったの!」
「えぇ!? それ大丈夫なん!?」
「わ、わかりませんわ……」
百たちがオロオロしている間に、次の異変が起きる。それに気づいたのは響香だった。
「ねえ……ウチの気のせいかもしんないんだけどさ……ボス、ちょっとずつ萎んでいってない……?」
全員が沈黙する。
「あはは、まさかね……」
お茶子は苦笑いするが、すぐに否定される。
「いや……これは……マジっぽい……」
「嘘ぉ!?」
遅れて駆けつけた三奈が目を細めて言うと、最後に戻ってきていた透が驚く。
「えっ、どういうこと……? 卯稀様の洗脳が失敗したん……?」
「でもっ、何で!? 今まで上手くいってたじゃん!?」
お茶子が首を傾げると響香が反応する。響香は完全に慌ててしまっていた。
「ケロッ、これはミッドナイト先生の仕業ね」
「ええ、恐らく先生は溶かされる直前に個性を発動したのに違いありませんわ。きっとその眠り香が喉を伝って、御主人様の肺の中に……」
梅雨の推理に百が同意する。
「げぇっ、じゃあボスどうなっちゃうの!?」
「きっと御主人様が眠ってしまったことで個性の効果が消えかかり、身体が元に戻ろうとしているに違いありません。いつもであれば胃の中の胃液は固まって粘液となり、洗脳された人と一緒に吐き出されるのですが……」
そこまで説明して百の言葉が止まる。彼女の顔も青ざめ、額からは冷や汗が流れ始めた。
「うっ……」
「や、八百万さん!?」
「ヤオモモっ!?」
急に立ちくらみを起こして座り込んでしまう百。しかし懸命に口を開く。
「このまま御主人様の身体が萎めば、大量の胃液で胃が破裂してしまいますわ……! 運良く破裂しなくても、逆流した胃液が肺の中へ流れ込んで御主人様は溺死……!」
「ひっ!」
「えぇっ!?」
百の言葉に全員が慌てふためく。
「ち、ちょっと待って!? ボ、ボス死んじゃうのっ!? あ、い、イヤあああああああっ!?」
響香の絶叫が廃工場に響いた。
間近で大声を出されても、肝心の卯稀は目覚める気配はない。こうしている間にも彼の身体は少しずつ萎んでいく。
破滅の瞬間は刻一刻と近づいてくるのであった。
お読みくださり、ありがとうございました。