エレナ・ブラヴァツキーの我慢
∞
――――マイルーム。
あれ以来、エレナとの「交流」は毎日のように続いている。
「ん、ちゅ……っ、んむ、……れろっ、ぇあ、っ、……」
目を閉じて懸命に舌を動かす少女に対し、こちらも負けじと応戦したが、いったい何度目となるだろうキスの行為に、初めてだった頃のぎこちなさは感じられない。
対面に座して、お互いに指を絡め合う。そうした束縛も無理強いも無い、両者ともに合意の上での口付けは、最近ではもはや習慣として繰り返されていた。
そう、毎日のように。
いつも通り、エレナが俺の部屋に本を読みに来て、
何気なく談笑し、何気なく過ごしていると――――
「じゅる、ちゅぱっ……んんっ、む、んちゅ、ぢゅぅ……っ、ぁむ……」
気が付けば、互いの身体を激しく貪っていた。
自分から求めたり、エレナの方から自然と体を寄せてきたり……尤も、その
「んはぁ……ぅ、んむ、ちゅぱっ……じゅる、るぅぅ、……れぉ、っんぅぅ……」
ザラザラとした舌先が、唾液をかき集めるように口内をひた走る。静かとした二人きりの部屋の中を、唾液の跳ねる卑猥な音が響いていた。
そうした――――華奢な少女の身体を膝に乗せ、向かい合うように抱き寄せる――――友情とは一線を画す関係での接吻を数分ほど交わし続け、
「っ……もうそろそろいいかな、エレナ?」
「ん、ちゅるっ………ぷはっ……ふふ、我慢も限界って顔ね。あなたの
エレナが、その細い指で俺の股間を優しくさする。子供の頭を撫でるような手付きだというのに、思わず暴発しかけるほどの心地よさに襲われた。
「よいしょっと…………」
ベッドを椅子のようにして座る俺の足元で、ちょこんと愛らしく膝を付くエレナ。少女の慣れた手付きによってズボンのファスナーが下げられると、内側で悲鳴を叫んでいたペニスがバネ仕掛けのように飛び出した。
「それじゃあ、してあげる……ぁむ、んっ」
瞬間、エレナはそれを迷いなく咥え込んで――――
「……ん、んちゅ、じゅぱっ、ちゅぅぅ……っ! ……ぢゅる、ず、ずぅっ……ぷ、ぁっ……ん、むぅ……れぇ、きもひいい? あらひの、おくひ、んっ、じゅるるぅ……んはぁっ……ちゃんと、……っんん、きもちいい……?」
「っ、ああ……エレナの口、すごく気持ちいいよ」
「ちゅぅ、っ、んぁ……ふふ、とうぜんよ。あなたの弱いところなんて……んんっ、ぇろ、ちゅぱっ……全部、お見通しなんだからっ……ぴちゃ、ちゅる、じゅるるるる……っ!!」
亀頭を嘗め回す粘膜の感触。サオに沿って上下される舌の微妙な動き。陰茎を喉の奥深いところまで収めようと、少女が頭を忙しなく運動させる。
じゅぼ、ちゅる、れろっ――――激しく加速する口淫に、浮かび上がるほどの連続した痺れが下半身へと押し寄せた。献身的な上目遣いで反応をうかがってくるエレナだったが、それに長々と答える余裕は……ない。
「んむ、んちゅる、ちゅろっ、んはぁ……じゅずず…………っっ!! 舐める度に、びくんびくんって……可愛い反応、してる、……じゅりゅ、ぇぁ、んぅ……!」
全体的に満遍なく唾液を塗り付けるようなエレナの舌使い。
「んぁっ……ちゅぷ、ぅ、じゅるっ……! あら、先っぽから透明なものが出てきたわよ? んんんっ、……喜んでくれているの、ね、……ぢゅぅぅ…………っ!!」
今日まで幾度となく咥えてきた男のカタチだからか、エレナの口淫は迷いなく自分の弱いところを突いてきた。まるで甘い砂糖菓子を舐め溶かす丹念な動き方で、カリの裏側や亀頭に至るまでのスジを、執拗なまでに責められる。
「じゅる、じゅぱっ、……ずじゅるる……ん、んむ、はぁっ……!」
生暖かい唾液の湖で弄ばれる肉棒は、既に快楽が飽和しつつあった。
小さな少女が自分の股の間に座り、そうして健気に己のモノを口淫している様は、視覚的にも急所を突いてくる。時折見えるエレナの上目に、ぞくり、と背筋を電撃が疾駆した。
「もう出そう、なのね……っ、んちゅる……! ええ、あらひの、お口に……いっぱい、あなたの精液……んむ、んんっっ……!! じゅる、ちゅぷぁっ……いっぱい、出ひて……っっ」
俺の限界を看破したのか、エレナの口淫のペースが加速する。これまで以上に淫猥な音色を響かせて、その狭小とした口を更にすぼめることで俺の射精を促してきた。
カリの裏側が少女の唇に引っ掛かると、その刺激だけで腰が浮き上がる。
「じゅるっ……じゅ、じゅずるるる……っ、んん、んちゅるっ、ん、んんんん…………っ!!」
そして、エレナが一段と強く吸引した瞬間、亀頭の先端まで込み上げていた絶頂感が、少女の一番深いところで一気に爆発した。
――――ビュルッ、ビュルルルルルッッ!!!!
「んん、っん”ん”ん”ん”……………ッッ!!」
苦しそうに目を見開くエレナ。
粘性を帯びた男の体液は、ひどく喉に絡みついたことだろう。びゅー、びゅーっ、と力強く噴射される白濁液。すなわち、男としての欲望を象徴した精液が、少女の口内へと滔々と注がれていく。
絶頂に始まり射精の終わった、実に数秒ほどの時間。
「んむ、っ、んふぅ………!!」
エレナは決してペニスを口から離すことはなく。
「ん、ぐぅ……んくっ、ん、んん……じゅる、ぢゅぅぅ……………ぷ、はぁっ……」
俺が出し終えたことを確信すると、エレナは慎重にそれを開放し――――口いっぱいに溜め込んで精液を、ごくん、と飲み干した。
「んむ……毎日あんなに出してるのに、相変わらず果てしないのね」
恍惚とした表情で男の味を受け止めるエレナ。
雄の体液と体臭が少女の中で暴れているというのに、嫌悪感なんて言葉は微塵として感じさせない、恍惚とした相貌を表していた。
どうやらエレナは俺の精液の量に驚いていたらしいが、そればかりは思春期だからとしか答えられない。自分自身、少しは自重するべきかな――――なんて思っていると。
「あら……すごい、もう回復してる。十二回出さないと萎えない宝具でも持ってるの、あなた?」
少女が冗談交じりに漏らす。
彼女が苦笑するのも無理はない。射精したばかりの陰茎は既に男としての形骸を取り戻しおり、彼女の視線の先で見るも凶悪な威勢を放っていた。
脈打つような肉棒の熱気に、自然とエレナが喉を鳴らす。無意識の内に少女は腕を降ろし、服の上から秘所を
丁寧なキスや、前戯としての口淫で、興奮したのが俺だけとは思えない。おそらくは、エレナもまた痺れるような快楽を欲しているのだろう。息遣いは荒く、この位置からでは見えないが、少女の陰部は愛液に濡れているに違いない。
だから――――
「きゃっ………!」
エレナの身体を乱暴な膂力で抱き上げると、そのままベッドへと放り込んだ。扇情的なポーズで横たわる少女。その光景はあまりに蠱惑的すぎて、誘われるがままに覆い被さった。
「んもぅっ……乱暴なんだから。だけど、そんなところが好みかも……」
そう言うと、エレナが自分のパンツを指で横にずらし、
「ん、んくっ、はぁっ………ほら、あたしのここ…………準備出来てるわよ」
少女の足がM字に拡げられると、艶めかしく湿気を孕んだ割れ目が露出した。
「それじゃあ、行くよ……」
「ん、くぅぅ……っ」
俺もまた本能に従い、硬直した自分のイチモツを少女の陰部へとあてがった。
亀頭がツンと口付けをすると、エレナが可愛らしい悲鳴を唱えた。――――前戯はいらないだろう。少女の濡れ具合から察して、悠々と亀頭を割れ目の中に潜らせた。
――――その寸前。
「……あら、この音は何かしら?」
「呼び出し、みたいだけど……音の種類からして緊急ってわけでもなさそうだが……流石に無視するのはダメだよね」
部屋に備えられていた通信用の端末がけたたましく音を鳴らしていた。
おそらくは、ロマン――――あるいはマシュか。端末を利用し、誰かが自分を呼んでいることは明白だった。尤も、似たようなことは何度もあったし、驚くことではなかったのだが……
「「……………………」」
微妙な空気が流れる。
不本意に焦らされたためか、俺もエレナも、苦しい思いを抱いていた。積もり積もった欲望を吐き出すだけの時間は無い。こんな切なさを抱えたままにするなんて、ある種の拷問にも匹敵するだろう。
端末に送信された
「し……仕方ないわ。早く着直して向かいましょ」
動くに動けずにいた俺に先んじて、エレナが立ち上がる。
不満気な様子は明らかで、もじもじと太ももを擦っている。自分は良いとしても、一度も絶頂を迎えていない彼女はひどく辛そうに見えた。
口元から垂れる精液を拭き取り、恰好を整えるエレナ。そんな彼女を見ながら考える――――マスターとして、何か彼女にしてあげられることはないだろうか。
「そうだ……ちょっといいか、エレナ?」
「はい?」
部屋を出る寸前に思い付いた咄嗟の閃きは、九割の善意と一割の悪戯心で出来ていた。
何かと待ち構えるエレナに『それ』を見せつける。俺の提案した危険すぎる趣向に「出来るわけないじゃないっ!」と猛烈に抗議する少女だったが――――
必死の説得によって、そして彼女自信の知的好奇心もあったのだろう、エレナは渋々といった様子で受け入れてくれた。そう、その提案とは…………
∞ ∞ ∞ ∞
「……というわけで、カルデア内の物資が消耗ぎみなんだ。臨時のレイシフトを頼みたいんだけど、いいかな?」
ロマンの話を要約すれば、おおよそこんな感じ。最近増えつつあるサーヴァント人口を考え、先んじて物資を補給しておこうというものだった。
その作戦会議がとある一室で開かれている。
ホワイトボードと長机の用意された、まさに「会議室」といった空間で、一先ず集まってくれたサーヴァントたちを前に、自分とロマン、それにマシュとで会議を進めていた。
「ここに置いてある紙の束は?」
ふと目についた書類の山をロマンに尋ね、
「どうやらサーヴァントたちの方でも欲しいものがあるらしくてね、各要望をまとめてリスト化してあるから、その是非の判断もマスターである君にお願いしたいんだ」
なるほど、サーヴァントもカルデアで生活する以上、必要なものも出てくる。それは娯楽品だったり、必需品だったり……もちろん全てを叶えられるわけでもないから、厳選する必要がある――――ということなのだろう。
それでは、一番上の書類から読み上げて、
「えーと、なになに……『マイクを新調したいby銀河系最強の歌姫』」
「あっ、はいはい! それ私! もうすぐカルデア独占ライブを開催する予定だから、それまでにはお願いね!」
「…………却下」
「ちょ、何でよ――――!?」
意気揚々と名乗りを上げたエリザベートに、粛々として告げる。マスターとして、ジャ○アンリサイタル、もとい殺人コンサートの開催を許してはならないだろう。
「はい、次……『ストレス発散用のサンドバッグ』差出人は……匿名希望? 誰だろう? まあ、これくらいなら問題ないと思うけど……」
「はて……そう言えば、マルタどのが近頃それらしき器具を求めていたでゴザルが……? なんでも、以前から使っていたものが
「ぶーっ!! ちょ、いきなり何ぶっこんでんのよ、アンタは! 聖女の私がそんな筋肉じみたモノ要求するはずないでしょうがッ!」
「……もしかして、これマルタの?」
「マ、マスターも! 私がそんなもの要求するような物理系サーヴァントに見えますか!? 三度の飯より信仰が大好きな、この私が! ――――って、誰よいま私のこと『
「ええー? ほんとにござるかぁ? そこな弓兵と同じでござるかぁ?」
「おっと、心は硝子だぞ」
「あいやー、済まぬでゴザルよ。あれもこれも、全てマルタどのがつまらぬ意地を張るせいで…………」
「このっ……、ぶっとばされたいのかしr――――」
「ぶっとば……?」
「――――いえ、あまり
「…………それじゃあ(どうやら小次郎がサンドバッグになってくれるようなので)これも却下ということで――――はい、次」
とまあ、こんな感じで会議を進めていったのだが。
「おや……? レディ・ブラヴァツキー、どうかされましたか?」
サーヴァントたちの喧騒が響く中、マシュが静かに少女の異変に気付いていた。
会議は弾む。けれども、心ここにあらずといった様子で。何かに耐えているような――――そんな気分の悪さで沈黙を貫くサーヴァントに、マシュが不審を向けるのは当然だったかもしれない。
「だ、大丈夫よ、マシュちゃん……ちょっと熱っぽいのかしら? 気にしないで結構よ」
「は、はぁ……?」
マシュは少し戸惑った様子を見せる。
エレナはというと、相変わらず苦しそうな気配で椅子に座していた。周囲が盛り上がっているだけに、彼女の姿はひどく違和感に思えてしまう。
「やはり具合が悪いのでは……」
「――――具合が悪い? ならば、それは
「ま、待ってくださいナイチンゲールさん! ただの風邪かもしれないのに、物騒すぎます!!
「医療とは、時に問答無用。さあ、切断のお時間です」
「何を切るつもりですか――――!?」
メスを片手に暴走するナイチンゲール。それを食い止めるマシュ。エレナの表情は依然として熱を帯びたように赤く、ナイチンゲールの言動が過剰だとはしても、体調に異変を来たしているのは明白だった。
俺は横目でちらりとその様子を確認し――――さりげなく、口元に愉悦を浮かべた。
(危なかったな……まあ、何とかバレずに済んだか)
エレナの異常の理由。それを把握しているのは俺だけだ。
彼女が「何を」耐えているのか。頬を赤く染め上げて、まるで悲鳴を押し殺すように唇をぎゅっと強く閉じている、その原因を、俺だけが正確に把握していた。
つまり、その原因とは――――
「んっ、く、ぅ…………ふぅ、ん……っっ!! ……っ、はぁ……ッ――――んんっっ……!!」
きつく閉じたはずの口から漏れ出す小さな嬌声。
単なる呼吸の乱れとも異なる荒さは艶を帯びていた。尤も、事情を知らぬ第三者の目からでは不調のそれと同じに見えるだろうが…………
「や、やはり具合が悪いのでは……先輩にお願いして、席を外した方が――――」
「ん、……し、心配、しないで。これくらい平……んぁっ!?」
マシュが声を掛けたその時、一段と強くエレナが声を跳ね上がらせた。
咄嗟に口を手で押さえたエレナだったが、時すでに遅く、マシュは更に不審を強めてしまう。心配、とも違う。何かがおかしい、そんな視線だ。
「ん、……くっ、ぅん、はぁっ……っ、ぁくっ……」
エレナは必死に平静を取り繕うと試みる。
だが、土台無理な願いだったのだ。そう、今の彼女には。
(ば、馬鹿ぁ……こんなの、絶対バレちゃうわよっ。声我慢するなんて、絶対むり……っ!)
襲い来る快楽の波に、エレナの虚勢は限界に差し掛かりつつあった。
それを知りながら、あえて俺はポケットの中の
すると――――
「んんんんんっ…………!!」
瞬間、ビクンとエレナの肩が震えあがった。
少女はそのまま机に突っ伏して、小刻みに振動を続ける。その様子を見るに、もしかすると小さく達してしまったのかもしれない。――――俺の操作する
「っ、んぃぃ……くぁっ、ん、んん……はぅ、んっ」
エレナを恥辱に苦しめているのは、かつて手錠やらと一緒に作ってもらった、陰茎を模したカタチの性具である。俗に言う
それを今、エレナは己の膣で咥え込んでいる。
加えて、陰核の部分にはカプセル型のバイブが接着され、合計して二つの性具の威力を受けている少女は、規則正しい振動の波に隠し切れぬほどの快感を味わっていた。
座っているからいいものの、もしもエレナが立ち上がってしまえば、二つの性具の存在はたちまち明らかとなってしまうだろう。
下着から伸びる不自然なコードはニーソックスに収納されたスイッチと繋がっているし、彼女の幼すぎる膣口では張型を隠しきれてはいない。そんな状態で、マシュやロマン、サーヴァントたちが何十人とひしめくこの場に現れていたのだ。
慢心があったのかもしれない。
たかだか自動で暴れるだけの性具。悪意を以て弄られるのならばまだしも、その程度ならば耐えられるだろう確信がエレナにはあった。それこそ、人前でも平静を装っていられるほどの自信である。
けれど、それらは存外に凶悪だった。
まるで生き物のようにうねりを示すディルドは少女の膣ヒダを何度も擦り上げ、クリトリスに対して延々と愛撫を続けるローターの振動とも相乗し、強大な快楽を生み出していた。
(もしもバレたら――――)
エレナは最悪の顛末を想像する――――もしも、こんな卑猥な道具を付けていることが、サーヴァントを始めとした衆目に触れでもしたら。
あらゆる評判は地に墜落する。倫理の破滅。畏敬から最も離れし侮蔑と嘲笑と慰みの対象となることは間違いない。そんな未来を思い浮かべるだけで、心底から恐怖が込み上げた。
――――
自身の痴態が晒されるということは、必然的に、それを提案し強要させた『彼』にだって被害が及ぶ。だから、どの程度が「アウト」なのかを、彼自身、見極めている――――はずだった。
――――ブブブブブブブブッッ!!
「きゃぅ、ん…………っっ!!」
そう油断するエレナの隙を突いて、俺は更にバイブの強度を上げた。
不意を突いた衝撃にエレナの身体が尋常ではないくらいに跳ね上がり、同時に甲高い嬌声が叫ばれる。びく、びくっ、と誰の目に見ても分かる程度に振動し、少女の異変はマシュに限らず、他の者たちにも伝播しつつあった。
(だ、だめぇ……もう隠せな、いぃ……っ、みんなに、イッてるところ……見られちゃう……っっ!)
漏れ出した愛液は椅子の上に水溜まりを為し、エレナが立ち上がった場合、それは一目瞭然となるだろう。時間の問題か。これ以上隠し通せるものではない。
(んぁっ、くる、きちゃぅっ……! 一番大きいのが……っ、ぃゃ、ぁ……イクっ、皆の前で、おま○こ、イッちゃう……っ!! んぁ、ぁん、んはぁっ……バイブ入れたまま、外に出る、変態だって……っ、知られちゃ、ぅっ…………!!)
絶望か、はたまた興奮か。
秒読みとなった破滅へのカウントダウン。エレナが崩れ落ちた、その寸前――――
「――――じゃあ、今日はこの辺で。レイシフトは明日、メンバーはさっき指定したサーヴァントで頼む」
手を叩く音が周囲を仕切り直すと、サーヴァントたちが一斉に帰宅の途に就いた。
(ッ……ぇ? どういう、こと……もしかして、間に合ったの?)
エレナが一人、机に倒れ込む中で、次々と人影が消えていく。みな気怠げだったり、颯爽としていたり、彼女の異変を気に掛けることもなく、部屋を後にしていった。
「……本当に大丈夫ですか? すごく汗が出ていますよ?」
すると、マシュがエレナへと詰め寄って――――
疑惑の眼差しは、会議の終了と共にただの心配へと変わっていた。まさに間一髪といったタイミングで、少しでも機が遅れていれば致命傷は免れなかった。
「ら、らひじょうぶ…………ちゃんと、身体を休めるから……心配しないで」
「なら、いいですけど……」
「いいえ、よくありません。ガンは早期発見かつ早期摘出が――――」
「早く帰りましょう、ナイチンゲールさん! 本人が大丈夫とおっしゃっていますし!」
少女にとっての僥倖は、人の話を聞かないバーサーカーの存在がマシュの目を晦ませてくれたことだろう。どたばたとナイチンゲールを部屋から追い出すと、彼女もそのまま帰っていった。ロマンも、三十人近く集っていたサーヴァントたちも全てが帰り、残ったのは――――
「ふぅ…………危なかったな、エレナ」
「あなた、ねぇ……!」
涙ぐんだ瞳で怒りを訴える少女。
彼女の激昂も当然だ。一つ間違えれば、今頃エレナ・ブラヴァツキーはカルデアという社会において死んでいた。勿論、それは俺にとっても致命的なのだが、少女の絶望とは比べるべくもない。
共に不満を募らせた状態での参加となった――――なるはずだった会議。だからこそ、俺は一つの提案をエレナに持ち掛けた。
それはつまり、彼女に性具を装着しての参加を求めるもの。
楽観視していたのだろう。一抹の躊躇こそ示したエレナだったが、自身の膣にそれを挿入するや、雌としての本能が上回った。
「すごく冷や冷やしただろ?」
「それは、まぁ……って! あたしが言いたいのは、そんなことじゃないの! 危なかったじゃない! こんな状況で……いきなり強度を上げたりしたら……っ」
ただでさえ快楽の発散を求めていた少女の身体は、為す術なく絶頂を迎えていた。
何十もの視線が跋扈するこの限定された空間で、それは隠し切れるものではない。スリルを求めていたにしては、度が過ぎている。悪ふざけにも程度があろう。
多くの者に白い眼を向けられるかもしれない。
マシュやカルナ、エリザベート、あるいはエジソンにだって距離を置かれたかも……
「……ごめん、やりすぎたとは反省している。だけど、一つだけ言わせてくれ。俺はエレナがどんな姿を見せたって、離れたりはしないよ。他の皆も、きっと同じはずだ」
「ッ…………もう、ばかっ! そんな言葉一つで許してあげるとでも!?」
普段の勇ましさを取り戻したエレナが、照れを隠すように叫ぶ。
すると、彼女は机の上に身体を乗り上がらせ、まるで此方に尻を突きつけるように――――否、事実として、エレナが俺の方へと陰部を向けていた。
彼女のぐしゅぐしゅに濡れた下着からは、違和感なほどに盛り上がった突起が見える。
少女が最高の絶頂を迎える寸前に強度を最低にまで落としたディルドは、緩やかではあるものの、エレナの膣内で振動を刻み続けていた。
陰核に繋がれたローターも、性具としての役目を全うしている。少女の割れ目からは、洪水を思わせるほどの蜜が太ももを伝って垂れ落ちていた。
「エ、エレナ!?」
「……な、なにかしら? あなたがイジワルしたせいで、私のここ、すごく欲求不満なのよ? ちゃんとイかせてくれないと……絶対に許してあげないから」
「だからって……まさか、ここでか?」
「それを、今更あなたが躊躇うの? 皆の目の前で私に恥をかかせようとしたあなたが?」
そのことを指摘されると、俺としては言い返す言葉が浮かばなかった。
マイルームではなく、実質野外といっても過言ではないこの場所で。既に自分たち以外の気配が無いとはいえ、鍵も掛かっていない公共の空間で。
下着を完全に脱ぎさったエレナが、卑猥に濡れた雌穴を見せつけてきた。
普段とはまた違った、扇情的な光景。
クリトリスに繋がれたピンクローターを外し、およそ三十分ほどの会議の間、少女の膣内を満たしていたディルドを引き抜くと、エレナが甘い吐息を零した。大陰唇の内側にある桜色の領域には、ディルドの挿入されていた穴がぽっかりと開いている。
愛液を涎のように垂らし、ひくひくと震えるエレナの雌穴。
そんなものを前にされたら、我慢など出来るはずがなかった。俺は迷うことなくズボンのベルトに指を掛けると、そのまま鋭く尖った肉棒を開放した。
「ふふ……何だかんだ言っても、身体の方は正直なのね」
「そういうセリフは、男の俺が言うものだと思ってたけど……」
「ん、……ほら、はやくぅ」
茶色の長机に両腕を付く、そんな腰の高い四つん這いの恰好。可愛らしい菊門が見られることも辞さない姿勢で、エレナは一方の腕を後ろに回し、肉を寄せるような指使いで雌穴を拡げてきた。
怒張した俺のペニスを見るや否や、誘惑するように自らの秘部を明らかにする。吸い込まれるように俺は肉棒をエレナの膣口へとあてがっていた。
そして――――
「ん、んぁぁ、ぁぁぁんっっ………!!」
少女を背後から突き刺すと、心地よい嬌声が室内を響いた。
これまで溜めに溜まった不満を一斉に吐き出すような、そんな開放感。自室での前戯。そして、視線に囲まれながらの愛撫。その、どれもが「あと一歩」のところで終わってしまったのだ。
初撃を強く、彼女の最奥を叩くと――――
「ひ、ぐぅぅぅぅん……っっ!!」
その途端、エレナは激しく背を反らし上げた。
まさに急所を突くが如き一撃。トロトロに茹で上がっていた少女の
「ぁぐっ、これぇっ……! ん、んぁっ、はぁん……っっ、ひぁっ、あっ、あなたのおちん○ん……んくぅっ!! はっ、ぁうん、んんっ……じゅぼじゅぼぉって、あたしの、お○んこ、貫いて、っ…………んぃ、ぃぐ、こんにゃに、されたら……っ、おま、○こ、壊れちゃ……っ!!」
パンパン、と。エレナの臀部に何度も全力で腰を打ち付ける。
引っかくようにカリが膣ヒダを擦過したかと思えば、今度は亀頭がある種の槍として少女の最奥をつんざいた。素早く、渾身のストロークで。狭い肉の洞穴を乱暴にこじ開ける。
「ぃあ、んっ、んはぁっ……!! このカタチ、覚えちゃってる……っ! 何度も私の
ずぼずぼされて、わらひの身体……喜んでるっ!」
エレナはというと、ただ舌を垂れ出させて、上目ずり快楽を仰ぐだけだった。悲鳴か嬌声かも分からぬ高音を叫び、普段は気丈なサーヴァントが乱れに乱れ――――
「んにゃ、ぁあんっ……!! 足が、っ、離れて……っ、この体勢、深いところまで届いちゃ……あ、ぁんっ、あ、あっ、子宮、届いてる……っ!!」
ケモノのような姿勢の少女だったが、元の体格差もあって、いつの間にか俺はエレナのことを持ち上げていた。腰に手を回し、よりストロークを加速させるために、彼女の腰を自分の方へと引き寄せる。
すると、エレナの後ろ足は自然と地面から離れてしまっていた。自分で立つことすらままならない。そんな姿勢に、少女の子供を宿すための部屋が扉を開け始め、
「こわれりゅ、ぅ…………っ! んあぁっ、ぁ、ああんっ……!! む、むりぃ、……っ、子宮突かれちゃって、あなたの子供、欲しいって叫んでる……っ!! 来ちゃう、あなたのおち○ぽに、びゅーびゅーって、出されてっ………んあっ、あたし、孕んじゃ……っ」
子宮口を亀頭で押し潰す度に、少女が本能のままに泣き叫んだ。
結合部を濡らす蜜液が、ストロークの運動量によって噴水のように飛散する。そうして何度も何度も肉棒が雌穴への埋没すると、収縮するエレナの膣壁の圧迫感に限界が訪れた。
「ん、ぃぃ……っ、しゅごい、のぉ、っ、くりゅうぅ……っ!! これ、しゅきぃ、っ……! 精液出したくて膨らむ、感じ……っ、しゅごく、好きなのぉ……っ!!」
「っ、はぁ……はぁっ、何処に出されたい、エレナ……!?」
「いつもと、同じ場所が、ぃい……っ!! あなたのザーメン、んんっ、わらひの、
込み上げた絶頂感は数秒とせず爆発する。エレナの要求通り、自身の持てる限りの白濁液を彼女の子宮内へと注いであげよう。そう決心した瞬間、最後の一撃として肉棒を突きあげた。
「ん、くぁぁっっ…………!!」
少女の最奥、子宮口――――そこへ亀頭が到達した刹那。
――――ドビュッ、ドビュルル、ビュクルルルルルル!!!!
「んゃぁぁぁぁぁぁぁ…………っっ!! 出て、りゅぅ、っ……!! あなたの、おち○ぽ、かりゃぁ……っ、んぃいっ……!! ん、はぁ……びゅびゅって、いっぱい、出されてる……ぁっ、赤ちゃんのお家、白いので、満たされちゃって……っっ!!!!」
肉棒を駆け上った精液が、エレナの膣内で放たれた。
扉をこじ開けるほどの速力で射出された欲望は、少女の子宮内を満たしていく。絶頂の余韻が終わるまで、幾度となく腰が跳ね上がったが、それでもペニスを引き抜くことはなく、最後の一滴に至るまで、約束通りエレナの内部だけに放射した。
「ぃや、ぁあ……ん、んくぅ……わらひも、今ので、イッちゃった……私の膣内、あなたのおちん○ん……専用おま○こに、なってりゅ……っ」
やがて快楽の波も収まり、ペニスを引き抜くと、エレナはぐだっと机に倒れ伏した。
勿論、栓を失った少女の雌穴からは大量の精液が零れ落ちる結果となった。それでも、エレナは少しでも多く胎内へ留めようと、垂れ落ちる白色のそれを指で掬い――――
「もうちょっと、休ませて……」
「あ、あぁ……俺も、流石に動けない」
二人して、情けない鳴き声を上げてその場に座り込んだ。再び歩けるようになるには、幾許かの時間を要す。それまで、こうして寄り添っているのも悪くないだろう。
充実感と達成感に浸る。
これ以上ないほどに、満たされていた。
――――だから。
「んちゅ、ちゅるぅぅ……っ」
「あ、くっ……エレナ、ぁっ……!!」
「んくっ……ごくん、ぷはぁ……」
突然、エレナの口が俺のイチモツを咥えたかと思うと、こびり付いた精液が少女の舌先で舐め取られていった。掃除でもしているつもりなのだろうか。カリやサオといった表面だけではなく、尿道の中に残った残滓さえ吸い出され――――
「まだ、ちょっと残ってるのかしら……もしかして、
「あー、欲を言えばそんな感じかな? エレナさえ良ければだけど…………」
そんな何気なく会話をしていたからか、気づくのが遅れてしまった。
もっと早くに知るべきだったと後悔する。
この部屋に近づいてくる、何者かの存在を――――
∞
お久しぶりです。
続きを書くかもしれないといったら、書いてしまった……これもまた、数話で一区切りつく模様。エレナ、可愛いよ、エレナ。