※この作品はR-18です。

続・リビドー解放   作:Louis_ss

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御門との交わりによりリビドーが解放され、一旦は収束しかけたリトのハレンチ体質だったが、時が経つにつれ徐々に効力が薄れていった。
御門は一計を案じ、親友のティアーユと共にリトと3人である場所へと向かうのだった。



前編

御門とリトは、初めて交わった日からほぼ毎日のように身体を重ねていた。

昼休みは保健室や女子トイレで。

放課後には誰もいない教室で交わることもあった。

そのお陰なのか、不思議なことにリトのハレンチ体質は徐々に鳴りを潜めていった。

完治とまではいかないものの、ズッコケる回数も減り、股間や胸に顔を突っ込んだりすることはほとんどなくなっていた。

風紀委員である古手川やナナも、リトが保健室に入り浸るようになってからハレンチ回数が減ったため、御門の何らかの治療が効いているのだと思っていた。ただ、当然何が行われているのかは知る由もない。

 

しかし1か月を過ぎると再びハレンチ体質が姿を現し始めるようになった。

セックスの回数は変わっていないのだが、依然と同じようにコケては無意識に下着の下に指を滑り込ませるなど、『全盛期』の勢いが戻ってきていた。

 

1週間前、夏休みに入って間もない頃。

御門とリトは誰もいない体育用具倉庫で汗だくになりながら激しく交わっていた。

「あぁん!結城くん!そ、そうよっ、もっと突いて!」

「先生!気持ち良いよ!」

 

 ぱん!ぱん!ぱん!!

 

バスケットボールが入った鉄製の籠の縁を握りしめ、御門はバックの体勢でリトに突かれている。

身に着けているものは膝上までのストッキングだけであった。

連結部からダラダラと愛液を垂れ流し、たわわに実った乳房はリトの指でもみくちゃにされている。

毎回執拗にリトに揉みこまれるせいか、95センチだったバストのサイズが98センチに達していた。

それでも張りは全く衰えていない。

乳房を掴みながら、リトは必死に腰を振った。

「もうイクっ、先生!俺もう出そうだよ!」

「い、いいわよ!たっぷり、中に出して!」

「あぁ!先生!」

 

 どくっ!どぷっ!びゅくっ、びゅるる!

 

この日3度目となる射精は、御門の膣内をあっという間に満たしていった。

行き場をなくした精液が溢れ出る。

「凄いわ結城くん、まだこんなに…出るなんて…」

「はぁ、はぁ…先生の中が、気持ち、良過ぎるから…」

荒い息のまま、リトは力尽きたようにマットに横になった。

御門も激しいピストンのためか腰砕けのようになり、リトの隣に倒れこんだ。

独特のにおいが充満する薄暗い体育用具室の中で、男子生徒と爆乳の養護教諭が裸で並んでいる。

息を整えるため二人はしばらく無言であったが、先に御門が口を開いた。

「結城くん、最近またハレンチ体質が出ているようね」

「!?…は、はい」

「原因に何か心当たりはある?」

「ぜ、全然ないです!ちょっと前までは転ばなくなって嬉しかったのに、今朝なんか転んで美柑の…その、割れ目に指を…」

「そ、そう」

(美柑ちゃん、そんなことまでされて…)

ハレンチ体質は相当悪化しているようだった。

「俺はどうすればいいんでしょうか…」

「そうね、一応考えはあるんだけど」

「本当ですか!」

リトはガバッと上半身を起こし、御門を見る。

「来週、ちょっとお出かけしましょう」

「お出かけ?」

「えぇ、ちょっと実験してみたいことがあるの」

「実験ですか…」

実験と言われ、自分の身体をいじられるのではないかとリトは不安になった。

「心配しないで。でも、それまではセックスはお預けね。もちろん、自分でするのもダメよ」

「うっ…」

「あら、できないかしら?」

「そんなことは……ないと思います」

「ふふっ、強がっちゃって…」

御門は大人しくなり始めたリトのペニスを優しく握り、上下に動かし始めた。

「せ、先生!?」

再びムクムクと硬さを増すペニス。

「実は私も我慢できるか自信がないから……今日はもっといっぱい、しましょ?」

「…は、はい!」

そう言って二人は再び身体を重ね、暗くなるまで何度も交わった。

 

・・・・・・

 

というやり取りがあり、前日に御門から電話で「泊まりの準備をしてきて」とだけ言われたリトは、着替えやその他諸々をかばんに詰め、朝早く御門の診療所に向かった。

ハレンチ体質が治るならと美柑とナナは快く送り出し、ララは特に何も考えず元気に「行ってらっしゃい!」と言ってくれたが、モモは少し訝しんでいた。

「おはようございます!御門先生!」

「いらっしゃい、結城くん」

診療所に着くと、クリーム色のキャミソールに紺のホットパンツ姿の御門が出迎えた。

中には黒いブラをしているのか、キャミソールの細い肩紐の下から黒色のブラ紐が見えている。

胸元は大きく開かれ、男なら誰もが見惚れるであろうくっきりとした深い谷間が露わになっていた。

「久しぶりね。ちゃんと約束、守ってくれたかしら?」

「は、はい」

御門はリトに歩み寄ると、肩に胸を押し付けながら耳元で悪戯っぽく囁いた。

「それじゃあ早速出かけましょうか」

「どこに行くんですか?」

「今日は温泉旅行に出かけるのよ」

「旅行?」

「えぇ、たまには気分を変えてみるのもいいでしょ?」

(温泉旅行か…)

リトの脳裏に浴衣を着た御門が浮かぶ。

湯上りで火照った身体。

艶めかしいうなじ。

布団は一つだけ敷かれ、枕が二つ並んでいる。

帯を解きながらゆっくりと近づいてくる御門…

『ねぇ結城くん…今日は朝まで……ね?』

「………」

「結城くん?どうしたの?」

「へっ、あ!?い、いや!なんでもないです!」

1週間の禁欲のためか、温泉旅行と聞いただけで想像が膨らみ、股間も膨らみかけてしまっていた。

リトは想像を打ち消すように両手をぶんぶんと振る。

「そう?ならいいけど…」

そう言って御門はリトから離れる。

「それから今日は『協力者』も一緒に連れていくことにしたの」

「協力者、ですか?」

「ティア!もう行くわよ!」

御門は奥の部屋に向かって声をかけた。

「わかったわよ!今行くから待ってて!」

何やら慌てている様子の声が聞こえてきた。

この声は、リトにとっても馴染みのある声だった。

「ティアーユ先生ですか」

「そうよ。今日はティアの協力が不可欠なの」

ティアーユは御門とは旧知の仲であり、彩南高校で教師をしている。

金髪ロングヘアと御門にも引けを取らない、むしろ御門よりも豊満ともいえる体型で男子生徒の評判はすこぶる良い。

「お、お待たせ」

扉が開くと、ティアーユはなぜか恐縮したような表情で現れた。

Tシャツにジーンズというラフな格好ではあるが、乳房がTシャツを大きく押し上げ、やけに艶めかしい。

「忘れ物がないか何回も確認していたら時間がかかっちゃって…」

「ティア、何度確認したって必ず何か忘れるに違いないんだから、気にし過ぎなくてもいいのよ」

「なっ!?そんなことないわよっ」

御門の冷やかしにムキになるティアーユ。

グラマラスな身体ながらどこか抜けたところがあるのも、男子生徒から好かれる所以である。

「ティアーユ先生、おはようございます」

「あ、結城くん。お、おはよう」

御門に食って掛かっているところを見られてバツが悪かったのか、ティアーユは慌てながらリトに向き合った。

「今日はよろしくね結城くん。…といっても、何をやるか御門からは聞かされていないけど」

「俺もです」

ティアーユとリトは御門を見やる。

「まあ、それはあとで説明するから、とりあえず出発しましょう」

二人の視線を気にすることなく、御門はカバンから車のキーを取り出しながら玄関の扉を開けた。

 

・・・・・・

 

蝉の声がひっきりなしに聞こえてくる。

一行を乗せた御門の愛車は、彩南町から遠く離れた山道を走っていた。

「あともう少しよ」

かれこれ4時間は走っているだろうか。

御門は疲れも見せず、助手席に座るリトに声をかけた。

「なんか楽しみになってきました、温泉!」

リトは無邪気な笑顔を見せている。

真昼の太陽は木々の葉で遮られ、アスファルトで舗装された狭い道路に影を落としていた。

このくねくねした山道は、雑誌で何度も取り上げられているという温泉街に続いている。

「うぅ…苦しい」

「ティア、あと少しだから頑張ってね。間違ってもここで吐かないでよ」

「……うん」

後部座席に乗ったティアーユは、ぐったりした表情で横になっていた。

途中で昼ご飯を食べたところまでは元気であったが、山道に入った途端、右に左に身体を揺られ完全に車酔いの状態である。

長い髪を振り乱し、何度か吐きそうになるのを必死に堪えていた。

「大丈夫ですか?ティアーユ先生」

「大丈夫よ……たぶん…」

とても大丈夫そうには見えないが、生徒の前で醜態をさらすわけにはいかないという気持ちで何とか耐える。

目的地はすぐそこまで来ていた。

 

・・・・・・

 

「よし、到着っと!」

車は如何にも老舗という雰囲気を醸し出した旅館の前で止まった。

「へぇー…なんか凄いですね」

早速車から降りたリトは目を丸くした。

太い幹で作られた入口の門の隣には、よく手入れされた植木が並んでいる。

庭の方を覗く大きな池があった。その池には小さな滝から水が止めどなく流れている。

周囲には他の宿泊施設は見当たらず、どうやら隠れ家的な旅館のようである。

「お待ちしておりました」

建物の中から女将と思われる、着物姿の美しいスラリとした女性やってきて恭しく礼をする。

「今日はよろしくお願いします」

御門も軽く会釈してそう答えるので、リトも習って礼をした。

「結城くん、ティアのことお願いできるかしら」

「あ…そうですね」

危うく忘れかけるところだったがティアーユはまだ車から出てきていなかった。

リトはドアを開けて中を覗く。

「ティアーユ先生、着きましたよ!」

「え、えぇ…」

声を張ったリトとは対照的に、消え入りそうな声のティアーユ。

吐くことはしなかったが、かなり無理をしている様子が伺える。

「ほら、俺の肩につかまってください」

「ありがとう、結城くん…」

リトが自分の肩をポンポンと叩くと、ティアーユはそこに手を置き、のそのそと這うように車から降りた。

ティアーユはリトの肩に腕を回して寄りかかる。

(ティアーユ先生の顔、近い…)

すぐ隣にティアーユの顔がある。

普通にしていれば相当な美人の部類ではあるが、今は眉間にしわを寄せ、青白く生気を失った表情であった。

ただ、ぴったりと密着する豊満な身体の肉感が伝わり、リトは内心ドギマギしていた。

「全く、だらしないわね」

呆れたようにため息をつく御門。

その後ろをおぼつかない足取りのティアーユと、少しニヤついたリトが続いて旅館の中に入っていった。

 

・・・・・・

 

こじんまりとしたフロントでチェックインを済ませると、しばらく歩いて離れに通された。

10畳ほどの和室が2部屋あり、入口に近い方の部屋には大きな木製のテーブルと、分厚い座布団を乗せた座椅子が3脚置かれている。

奥の部屋は寝室になるのか特に何もないが、ベランダには小さな露天風呂が付いていた。

「すげー!露天風呂がついてる!」

「なかなかいい部屋でしょ」

興奮するリトを見て御門は気を良くする。

「お連れ様、具合が悪いようですから、お布団敷きましょうか?」

ティアーユの姿を見て心配した仲居がそう声をかけた。

「えぇ、よろしくお願いします」

御門がそう言うと、仲居が慣れた様子で布団を敷き始める。

あっという間に3人分の布団が敷かれ、リトにもたれかかっていたティアーユはごろりと横になった。

「ふわー…ふかふかのお布団…」

などとうわ言をつぶやく。

Tシャツがめくれ上がって腹が見えているが気付いていないようである。

「こちらがトイレと洗面所になっています…そしてこれが…」

仲居が細かく設備を説明する。

一通り説明を終えると、仲居は礼をして部屋を後にした。

「さてと…夕食までには時間があるし……結城くん、外を散歩しましょうよ」

「そうですね!温泉街とか、歩いてみたいです!」

「ふふ、じゃあ決まりね」

「はい!……って、御門先生!?」

「何かしら?」

リトの目の前で、御門は着ていたキャミソールをたくし上げ、すっぽりと脱いでしまった。

黒のブラジャーが露わになる。

それは大きな乳房を窮屈そうに支えていた。

だがブラジャーのサイズが合っていないのか、桜色の乳輪がはみ出してしまっていた。

「何で脱ぎ始めるんですか!」

「だって、せっかく温泉に来たんだし、浴衣に着替えないと雰囲気が出ないでしょ」

「…あ、そっか。で、でもいきなり脱がなくても…」

一度納得しかけてもなお抗議するリトに、御門はチラリとティアーユを見てから小声でささやいた。

「もう見慣れているでしょ?」

「う……」

リトはそれ以上何も言えなかった。

照れくささを隠すように、御門から目をそらして備え付けの男用の浴衣に手を伸ばす。

そして御門の背を向けて自分も着替えを始めた。

「ねえ結城くん。私、浴衣って着慣れないんだけど、ブラは外した方がいいのかしら?」

背後から御門に声をかけられ、ズボンを脱いでいた手が止まる。

「どっちでもいいです!…でも、昔の人は素肌に着ていたみたいですけど…」

「本当?それなら私もそうしようかな」

「い、いや…別にしない方がいいと言っているわけじゃなくて…」

パチっとブラジャーのホックが外れる音がした。

再びリトは無言になり、黙々と着替えを再開する。

布が肌に擦れる音が後ろから聞こえ、耳から離れなかった。

 

「こんな感じかな?結城くん、どうかしら?」

二人は着替え終わって向き合う。

「うわぁ…凄く似合ってますよ!めちゃくちゃ綺麗です!」

「あら、そう?」

御門は斜めに構えたり後ろ姿を見せたりと、リトの前で嬉しそうにポーズを決めた。

帯でウエストが締め付けられているせいで胸元がパンパンに盛り上がっている。

腰から下に目をやると、緩やかな曲線を描くヒップから隠しきれない色気が醸し出されていた。

リトはしばし見惚れてしまう。

「結城くんも似合っているわよ」

「あ、ありがとうございます」

「じゃあ、行きましょうか」

にこりと微笑む御門は、今度はティアーユに声をかける。

「ティア、私たち外に行ってるから、ゆっくり休んでてね」

「ふぁい…、いってらっしゃい…」

ティアーユは布団に顔を埋めながら手を振った。

 

・・・・・・

 

温泉街は中央に小さな川が流れ、その両側に沿うように様々な店や旅館が連なっていた。

それほど規模は大きくなく、ゆっくり歩いても30分程度で全て回れてしまうくらいであった。

寂れているというよりは渋みのある温泉街という雰囲気である。

そんな中を、スタイル抜群の美女と、その美女より背が低くパッとしない若者が歩く。

(絶対目立ってる!)

リトとしては周りから感じる視線が『なんでこんな奴がこんな美人と一緒にいるんだ?』と言っているように感じていた。

御門はどう感じているかわからないが、「あ、結城くん!見て見てっ、これなんかお静ちゃんに似合うと思わない?」と楽しんでいる様子である。

「結城くん、どうしたの?そんな難しい顔をして」

しかしさすがに御門はリトの妙な雰囲気を察したようだった。

足を止めてリトと向き合う。

「あの、俺と御門先生が釣り合ってないから、変な目で見られているような気がするんですが…」

「そうかしら?気にしすぎだと思うけど」

「………」

「…それとも、私と一緒に歩くのは、いや?」

御門は寂しそうな顔でリトを見る。

「ぜ、全然そんなことないです!先生みたいな綺麗な人と歩けるのは男冥利に尽きるというかなんというか…」

「ならもっと楽しみましょうよ!」

「あ、先生!?」

きょろきょろと視線を泳がすリトの腕をぎゅっと掴んで引き寄せ、御門はリトと腕を組んだ。

浴衣の生地が薄く、さらにノーブラであることも相まって、御門の豊乳がリトの腕にはっきりと感じられる。

少し汗ばんでいるのか、浴衣越しに感じる御門の肌がわずかにしっとりとしている気がした。

 

二人はその後、のんびりと温泉街の雰囲気を堪能していた。

遠慮がちだったリトも徐々に打ち解け、純粋に楽しめるようになっていた。

「さて、と。そろそろ戻りましょうか。ティアも心配だし」

陽は傾き、身長よりも長い影ができていた。

「そうですね……あ、でも、もし御門先生さえよければ、ここに入ってみませんか?」

そろそろ帰路に就こうとする御門の提案を遮り、リトは一軒の小さな建物を指さした。

「ここ?喫茶店、かしら」

それは白壁に覆われた古めかしい建物であった。

温泉街にはあまり馴染まないアンティークドアには『OPEN』と書かれた木札がかけられている。

くすんだガラス窓から中を見ると、髭を蓄えた初老の男がカウンターの中で何やら作業をしていた。

「さっき温泉街のパンフレットを見てたら、ここに喫茶店があるのに気づいたんです」

「雰囲気は良さそうね」

「先生、コーヒー好きですよね?入ってみましょうよ!」

「そうね、せっかくの結城くんのお誘いだし…そうしようかしら」

「はい!」

リトは嬉しそうにドアを開け、二人は中に入っていった。

 

店内はカウンター5席と2人掛けのテーブル2席でこじんまりとしており、他に客はいないようだった。

店主の趣味なのか草花や海といった自然をモチーフにした絵画がいくつも掛けられている。

二人は窓側のテーブル席に向かい合って座り、御門はコーヒーとバニラアイスを、リトはオレンジジュースを注文した。

「結城くんはコーヒーは飲まないの?」

御門は両肘をテーブルに突いてリトに話しかけた。

浴衣の胸元が緩くなっていて視線が釘づけになりそうになる。

「俺は苦いのがちょっと…」

「そう?まあ大人になれば味覚も変わるし、コーヒーも好きになるわよ」

人気の少ない温泉街の喫茶店ということもあり、味についてはそれほど期待はしていなかったが、店主はサイフォンを使ってコーヒーを淹れていた。

その所作には全く無駄がなく、優雅さをも感じさせる動きだった。

「結構本格的なんですね」

「そうみたいね」

二人の会話が聞こえているのかわからないが、寡黙な店主はフラスコをじっと見つめてコーヒーを撹拌する。

程なくして御門の目の前にコーヒーとバニラアイスが差し出された。

リトのオレンジジュースもすぐに置かれる。

「ん~、いい香りね!」

御門はカップを持ち上げ、仄かに立ち上る湯気を吸って香りを楽しむ。

そしてゆっくりとコーヒーを口に入れた。

「……うん、美味しい!」

「よかった!」

満面の笑みを見せた御門に、まずいと言われたらどうしようと考えていたリトはホッと胸をなでおろす。

「なんていうか、上品な味ね。渋みが抑えられていて舌触りもいいわ」

御門はバニラアイスにも手を伸ばす。

「これも美味しいわ!甘さ控えめでコーヒーにはぴったりね」

歩き疲れた身体にアイスの甘さが染みわたる。

「結城くんのお誘いに乗ってよかったわ。こんなに美味しいものがいただけたし」

「な、なんかそう言われると照れますね」

照れくさそうに後ろ頭をかきながら、リトはオレンジジュースを飲んだ。

オレンジジュースは既製品であろうが、どことなく美味しい気がした。

 

「先生」

「ん?なに?」

ちょうど御門のコーヒーがなくなったところで、リトは話しかけた。

「先生には感謝してます」

「どうしたの?改まって」

リトは両膝に握りこぶしを置き、数秒前とは別人のような真剣な表情になる。

「俺の…体質が良くなったのも、先生のお陰です」

「………」

「でも、俺が先生と、あの…し過ぎて、先生の負担になっているんじゃないかなって心配になる時があるんです」

「…それは私が嫌々身体を許しているんじゃないかってこと?」

「……そうです」

ここ最近は効果が薄れてきているとはいえ、無意識のうちに誰彼構わずにハレンチ行為に及ぶ体質は御門とセックスを続けることで抑えられていた。

自分にとってはメリットはあるが御門にとっては負担でしかない、リトはそう考えていた。

「私はね、結城くん」

御門はカップを置き、しっかりとリトを見つめる。

込み入った話になったことを察したのか、店主は奥へと姿を消し、店内は御門とリトの二人きりとなった。

「嫌々セックスしていることなんて絶対にないわよ」

「…本当、ですか」

「えぇ、本当よ。むしろ私が結城くんとセックスしたくてしたくて仕方ないの」

「えっ!?」

「初めてのときはね、結城くんの治療だなんて言ったけど、実は私が結城くんとしたかった、っていう気持ちが強かったし」

「そ、そうなんですか」

「ふふ、そうよ。だってその証拠に…」

御門はそう言うと下駄を脱ぎ、リトの足に自分の足を絡めた。視線はリトから外さない。

カウンターを覗いて店主が戻ってきていないことを確認すると、リトの足を自分の方に引き寄せた。

カラン、とリトの下駄が床に転がる。

「ちょ、先生…」

御門は無言で浴衣の裾を開いてショーツを露わにするが、テーブルが目隠しになってリトからは見えていない。

されるがままのリトの足をさらに引き寄せると、テーブルの下に右手を滑り込ませてリトの足首を掴んだ。

そしてショーツで覆われた秘所に、リトのつま先を押し当てた。

「なっ!?先生!?」

「ね、わかるでしょ?結城くんと一緒にいるだけで、こんなに濡れちゃっているのよ」

ショーツは外側からでもわかるくらいに熱く湿っていた。

御門の秘所を覆う部分の濡れ方が特に激しく、その湿り気の正体が汗ではなく愛液であることをはっきりと表していた。

「ん…私も結城くんといっぱいしたいの…だからね……あんっ、私に遠慮なんかしなくていいのよ」

御門は腰を動かして股間をさらに押し当てる。

わずかににちゃっと卑猥な音が響いた。

「わ、わかったよ、先生!だから、こんなところで…ダメだって!」

「あん……、わかってもらえてよかったわ」

リトの足を解放した御門の頬は情欲で赤く染まっていた。

一方のリトも顔を真っ赤にしている。さっきまで御門の股間を突いていた足の指が熱く感じた。

「じゃあ今度こそ、戻りましょうか」

「そ、そうですね」

浴衣の乱れを整え、御門は席を立った。

リトもやや遅れて立ち上がる。

勃起が完全に収まっていないため、少し前かがみだ。

奥にいる店主を呼び、会計を済ませて店を出る。

「今日は楽しかったわよ、結城くん。プライベートで男性と二人でのんびり歩くなんて、今までなかったから」

「へ、へぇ」

リトは反応に困った。

「結城くんとこうやってデートできるのもうれしいから、今度また二人でどこかに遊びに行きましょう、ね?」

「は、はい!」

オレンジ色の日差しの中、御門とリトは再び腕を組み、旅館への帰路に就いた。

 

・・・・・・

 

部屋に戻るとティアーユは元気を取り戻したらしく、座椅子に座って饅頭を片手にお茶を啜っていた。

「ティア、具合は大丈夫?」

「えぇ、少し横になったらだいぶ調子も良くなったわ」

「それなら良かったわ」

御門とリトも座椅子に腰かけて一息入れる。

「結城くん、私のこと運んでくれてありがとう。助かったわ」

「いえ、具合がよくなって何よりですよ」

リトはポリポリと頬をかく。

(やっぱり落ち着いているときのティアーユ先生は美人だよなぁ…)

ティアーユと御門は昔馴染みなのだが、御門がしっかりとした女性であるのと対照的に、ティアーユはどこか抜けたところのある女性である。

その分リトはティアーユに親近感を覚えているが、さすがに落ち着き払っているときはその美しさが際立つ。

「あなたも着替えたら?せっかく温泉に来たんだし、そんな恰好じゃ風情が台無しよ」

「私はこの格好が楽でいいの」

ティアーユは相変わらずTシャツにジーンズ姿であった。

リトとしては、教師としてのティアーユでは見られないラフな姿を見ることができてそれはそれでよかったと思っていたが、やはりここは温泉。浴衣姿が相応しい。

「俺、ティアーユ先生の浴衣姿見たいな」

「そ、そう?私なんて似合わないと思うけど…」

「そんなことないですよ!きっと似合いますって!」

「ゆ、結城くん…」

屈託のないリトの笑顔にティアーユは思わずドギマギしてしまい、お茶をこぼしそうになる。

「…じゃあ、着替えてくるね…」

「あら?結城くんの意見は素直に聞くのね」

御門がティアーユをジト目で見る。

「だ、だって、2対1でしょっ。浴衣派が2人でTシャツ派が1人だから、し、仕方なく着替えるのよ!」

「…はいはい」

浴衣を持ったティアーユは、隣の部屋に移って襖を閉めた。

そしてしばらくして襖が開かれる。

「ど、どうかしら…」

髪をアップにまとめたティアーユが遠慮がちに現れる。

規格外のバストは御門同様に胸元を大きく際立たせていた。

少し頬を染めて照れくさそうにしているためか、普段のドジの多いティアーユとは別人のような奥ゆかしさも感じられる。

「おぉー!ティアーユ先生、浴衣似合いますよ!」

「本当?」

「はい!なんだかすごく大人っぽく感じます!」

「よかった……あれ?それっていつもは大人っぽくないってこと…?」

「い、いやそうじゃなくって、今日は特別大人っぽいってことです!」

慌ててかぶりを振るリト。

「あ、ありがとう結城くん」

そう勢いよく言われ、ティアーユは満更でもない表情を浮かべた。

 

夕食を食べ終えると、時刻は午後7時を回っていた。

「あ、そうだ!私、二人が出かけている間この旅館を散策してたんだけど、卓球台があったの!」

「へぇー、卓球台ですか。何か温泉旅館っぽいですね」

「温泉には卓球が付き物なんでしょ!やってみましょうよ!」

眼をキラキラとさせたティアーユがラケットを振るそぶりを見せる。

「ティアって卓球やったことあるの?」

「いいえ、ないわ。彩南高校で卓球部の生徒がやっているのは見たことあるけど」

「…できるの?」

「それはやってみなきゃわからない……でしょ!」

エアスマッシュを決めるティアーユ。

「……そうね。腹ごなしにもなるし、やってみましょうか」

なぜか含みのある顔の御門はティアーユの提案に乗ることにした。

「えぇ、勝負よ御門!」

休養十分のティアーユがやる気満々で答えた。

 

・・・・・・

 

フロントのやや奥の方に卓球台はあった。

あまり使う人がいないのか、それともメンテナンスが行き届いているのか、ラケットは新品同様である。

御門もティアーユも全くの初心者であったため、体育の授業でかじったことのあるリトが二人をレクチャーする。

流石に飲み込みの早い御門はすぐに慣れたが、ティアーユは打ち返すことすらままならない。

十数分後、ようやくティアーユが慣れてきたころには、御門はスマッシュをバンバンと決めていた。

勝負の行方は誰の目にも明らかであった。

 

「それじゃあ先に11点取った方が勝ちということで、いいですね?」

「えぇ」

「いいわよ!」

余裕たっぷりの御門と気合十分のティアーユ。

「いくわよティア。それっ」

「きゃっ!」

御門が放った優しめのサーブは打ち頃であったが、ティアーユのラケットは空を切った。

そして空振りした勢いで卓球台につんのめる。

「う~、もっと手加減してよ~」

「そんなに強く打ってないわよ…」

(こりゃ勝負あったな…)

 

 カコン、カコン、カコン…

 

その後は御門は極力優しくサーブを打ち、ティアーユも何とかラリーを続ける。

御門もすぐには勝負に行かず、なるべくティアーユが打ち返せるようなレシーブを返す。

ティアーユはそれに食らい付き慎重に返す。

必死に返しているせいか、浴衣の乱れには気づいていないようだった。

(ティアーユ先生のおっぱい、大きすぎだろ…)

リトの目は釘づけとなった。

徐々に肌蹴てくる胸元からピンク色のレースを纏ったブラジャーが見え始めている。御門と違ってちゃんと下着を着けているようだった。

ブラ紐がピンと張り、たっぷりと重量感のある乳房が左右に揺れていつ乳首がこぼれてしまってもおかしくない状況だ。

(御門先生も、いやらしいな…)

御門もティアーユの荒れ球に対応すべく右に左に動いていることから浴衣が肩からずれ落ちそうになっていた。

ノーブラの巨乳はリトを誘うようにぶるぶると揺れている。

時折「んっ、あっ…」などと艶めかしい声が発せられ、リトのペニスはムクムクと大きさを増していった。

 

結果は11対9で御門に軍配が上がった。

ティアーユの9点のうち初めの何点かは御門の情けによるものもあったが、試合が進むにつれてティアーユが時たま鋭いスマッシュを決めるので予想外に接戦となった。

「あ~、負けちゃった…」

「ふう、危なかったわ」

白熱した接戦のため汗ばんだのか、二人ともラケットを扇いで顔に風を送っている。

「なかなか接戦でしたね!」

リトとしては二人が卓球に夢中になるにつれて緩くなった胸元を堪能できたので満足していた。

「さて、敗者は勝者の言うことに従ってもらうわよ」

「えぇー!?何それー!そんな約束してないでしょ!」

「勝負というものはそういうものなの」

勝ち誇る御門に抗議の声を上げるティアーユ。

「この旅館から少し歩いたところに神社があるから、そこに行ってお参りして帰ってくること」

「今から!?こんな暗いのに!?」

夜8時を過ぎているため外は真っ暗である。

「そうよ。結城くんも一緒に行くから心配いらないわ」

「俺もですか!?」

ティアーユとリトは同じような表情で御門を見た。

目をぱちくりさせ、口が半開きになっている。

「そこで結城くんのハレンチ体質が治るようにしっかり神頼みしてきてね」

「み、御門は行かないの?…」

「私はお風呂に入っているわ。汗かいちゃったし」

御門はこれ見よがしに浴衣の襟をパタパタさせる。

そのときわずかに見えたピンク色の乳首に釘づけになり、リトは抗議するタイミングを失ってしまった。

 

・・・・・・

 

「うー、月も出ていないし真っ暗ね…」

「そうですね……熊とか猪とかでなきゃいいですけど…」

「えっ!?そんなの出るの!?」

「痛っ!ティ、ティアーユ先生っ、力強すぎですよ!」

「ゆ、結城くんが脅かすからでしょ!?」

ティアーユとリトは御門の命令に従って神社への道を二人で歩いていた。

地図によれば旅館から徒歩10分くらいらしいが、ティアーユがリトの腕をがっちりと掴んでいるので歩みは遅い。

卓球のあと風呂に入っていないためティアーユから汗のにおいがしてくるが、これが全く不快ではなく、むしろリトにとっては甘いフェロモンのように感じられた。

そして必然的に押し当てられる爆乳。

男なら誰もが誘惑されるであろう乳房がリトの腕でぐにゅぐにゅと形を変えていることなど気にも留めていないだろう。

(この状況…ヤバ過ぎるだろ…)

1週間の禁欲もあり、リトのペニスはいきり立っていた。

 

神社への道は舗装はされているものの、車一台がやっと通れるくらいの幅であった。

両側には杉が無造作に伸びており、不気味な雰囲気を醸し出している。

「…結城くんの体質、治るといいわね」

「うっ…はい」

体質とはハレンチ体質のことであろうことは容易に察せられた。

「御門が言うんだから、お参りすることには何か意味があるのよ……たぶん」

「そうですかね…俺には思い付きで言っていたように思えるんですが…」

「………」

「………」

「そ、そういや俺、ティアーユ先生にもいろいろ……は、ハレンチなことしてしまってスミマセン…」

「へっ!?あ、い、いいのよ気にしないでっ」

ティアーユの脳裏に数々の行為がフラッシュバックする。

改めて考えてみると、普通の日常生活ではありえないことばかり起きている。

「わ、私がドジなところもあるし、全部が全部結城くんのせいじゃないわよ…」

「そうですか…」

「…私は男の人に慣れていないから、結城くんに身体を触られて……嫌だっていうより、恥ずかしいっていう気持ちが強いかな」

すでに10分以上は歩いているにも関わらず、まだ神社らしいものは見えてこない。

カランコロンと下駄の音だけが響いている。

「俺のせいでティアーユ先生が男性恐怖症になったら嫌だな…」

リトはガクッとうなだれる。

「だ、大丈夫よ結城くん!少なくとも結城くんを不快に思ったことはないからっ」

ティアーユは慌てて宥めた。

(そういえば、どうして私は結城くんにいろんなことをされているのに、結城くんを嫌いじゃないのかしら…)

自分で放ったセリフに対して自問自答した。

(それにちょっと…気持ち良いし…)

リトには押し倒されたり胸を揉まれたりと、ティアーユはハレンチ体質の餌食となっていた。

その都度、全身に電気が走ったかのような衝撃に襲われる。

(他の男の人なら…絶対嫌だな…)

男を知らない自分がリトの行為はなぜか受け入れている。

「………」

そんな思いを巡らしていると、ぴったりと密着しているリトの身体から不思議と温もりを感じるようになった。

肌で感じるものではなく心で感じる温もり。

心臓の鼓動もいつもより速い。

「あっ」

「っ!?えっ、な、何!?」

暗闇の中突然声を上げるリトにティアーユは身体を硬直させた。

「あれじゃないですか、神社!」

目を凝らしてみると、確かに薄ぼんやりと鳥居のようなものが浮かんできた。

その先には今にも朽ち果てそうな小さな社が見える。

「…な、何か出てきそうね…」

「…はい」

石段を数段登ると、細いしめ縄が飾られ、格子が何本か壊れた賽銭箱が置かれた社の前に辿り着いた。

あまり管理が行き届いていないようだった。

鬱蒼とした杉林の中に見捨てられたように建っている。

「これを入れて…」

リトは持参した小銭入れから100円を取り出し、賽銭箱に投げ入れた。

 

 コトン…

 

賽銭箱にはほとんど小銭は入っていないらしく、小銭独特の金属音はしなかった。

リトは手を合わせて目を瞑る。

「神様、お願いします。どうか俺の体質を…普通にしてください」

「………」

必死に神に頼み込むリト。

そんなリトの隣でティアーユは別のことを考えていた。

(…もし結城くんの体質が完治したら…私には何もしてくれないのかな…)

少し残念な気持ちを抱えながら、ティアーユもリトに倣って手を合わせた。

 

「じゃあ戻りましょうか」

「そうね」

十秒程しっかり拝み、二人は来た道を引き返そうとした。

そのとき。

「きゃっ!」

「っと!大丈夫ですか!ティアーユ先生!」

石段があったことを忘れていたティアーユは、足を踏み外して前のめりになった。

咄嗟にリトはティアーユを抱きかかえる。

当然のようにリトの腕は爆乳を掴んでいる。

「んっ…」

思わず甘い吐息が漏れてしまった。

「足、挫いてないですか?」

神頼みしたそばから早速やらかしたことに気付いていないのか、リトはティアーユの足元を見た。

「それは大丈夫みたい……でも、紐が…」

「紐?」

暗闇の中で見にくいものの、どうやら右足の下駄の鼻緒が外れているようだった。

リトはティアーユを石段に座らせ、跪いてティアーユの右足を触る。

「あっ、ゆ、結城くん…」

「痛いですか?」

「い、痛くはないけど…」

なぜかふくらはぎを触られただけで快感が伝わってくる。

「…これは、ダメみたいですね」

「そうなんだ、どうしよう…」

鼻緒は下駄との接続部分から外れており、リトの知識では修理不能だった。

「よしっ、じゃあ俺がティアーユ先生をおんぶしますよ」

「お、おんぶっ!?」

「これでも体力には自信があるんですよ!」

リトは屈伸をしながら言う。

「でも、私、重いし…」

「それはおんぶしてみなきゃわかりませんから」

今度はティアーユの前に背を向けて跪き、両手を後ろに伸ばて『さあどうぞ』と言うようにティアーユを振り返った。

「じゃ、じゃあお言葉に甘えようかな…」

ティアーユはおずおずとリトの肩に手を伸ばす。

そして身体全体をリトの背中に預ける。

リトの背中には二つの大きな膨らみの感触が伝わった。

(うわ、先生のおっぱい、柔らけぇ……じゃなくって!)

旅館に着いたときにも似たようなことがあったのを思い出した。

そのときは真っ青だったティアーユの顔が浮かぶ。

「よいしょっと!」

「あっ…」

リトは両手をティアーユの腿の裏に回して上体を起こした。

重いと思っていた自分の身体をいかにも軽そうに持ち上げる力強さに、ティアーユはリトから男らしさを感じた。

「全然重くないですよ!」

「ゆ、結城くんが逞しいから…」

「へへっ」

リトは得意げに笑う。

ティアーユは壊れた下駄を持っているため、必然的にリトを後ろから包み込むように抱き付く形になっている。

(重さは問題ないけど、お、おっぱいがどうしても気になる…)

(結城くんの顔、こんなに近い……恥ずかしいな)

お互い意識していることを悟られないように無言になる。

リトのペニスにどくどくと血液が集まり大きさと硬さを増していく。

(御門先生と、どっちが大きいんだろう…)

一歩一歩歩みを進める度に背中と爆乳が擦れるため、身体の全神経が背中に集中している気さえした。

一方のティアーユも、リトから伝わる振動が身体を突き抜け、得も言われぬ気分を感じていた。

(胸が当たってるけど…それを言ったら結城くんに意識していると思われちゃうし…)

神社に来るまでの道のりで自分の胸を押し付けていたことには気づいていなかったが、いつの間にかリトの身体を意識し始めていた。

(…そ、それに…なんだかお腹がじんじんしてきちゃった…)

おんぶされているせいで脚は大きく開かれている。

さらにちょうど秘所がリトの腰に当たり、リトが歩くたびに擦れて痺れるような快感が伝わる。

「……んっ、…はぁっ…」

(声、我慢しなきゃ…)

初めはわずかな感触であったが、ティアーユはいつの間にか自分から腰を動かしてリトの腰に秘核を擦りつけていた。

ブラジャーをしていなければ確実に気付かれるくらいに乳首も硬くなっていた。

ティアーユの腕に力が入り、リトをきつく抱きしめる。

その顔はリトの頬にぴったりとくっついており、真っ赤に染まった耳と頬の熱がリトに伝わっていた。

(先生、気分でも悪いのかな…)

リトはティアーユが欲情にまみれていることに気付いていなかった。

(風邪ひく前に早く戻らないと)

豊かな胸の感触を振り払い何とか振り払いリトは歩みを早める。

早く旅館に戻らなくてはという使命感のおかげで勃起もいつの間にか治まっていた。

「……っぁ……んっ…」

逆に、ティアーユを襲う快感はリトが早歩きになったことで格段に大きくなった。

ピンク色のショーツに愛液が染み込み、その範囲はどんどん大きくなる。

ティアーユは更なる快楽を求めて腰使いを強めた。

もう少しで絶頂を迎える、と思った矢先…

「着きましたよ、先生」

「…っ、ふぇ?」

モヤモヤとしていた頭にリトの声が響く。

顔を上げると、暖色系の明かりに照らされた旅館の門が見えた。

「もう、着いたのね…」

達しようとした欲望が強制的に遮られる。

「部屋に戻りましょう。寒くなってきましたから」

「……えぇ、そ、そうね…」

ティアーユがどことなく残念そうな顔をしていることには気づいたが、何が残念なのかはリトには察しがつかなかった。

玄関においてったスリッパに履き替え二人は部屋に向かう。

ぐっしょりと蜜を吸ったショーツを気にしながら、ティアーユはリトの後ろを歩いた。

 

・・・・・・

 

部屋に戻ると御門がドライヤーで髪を乾かしていた。

風呂上がりのスッピンなのだが、普段から薄化粧の御門だけに化粧を落としていても美貌に変わりはない。

むしろ頬が上気して色気が増している気がする。

「おかえり。遅かったわね」

「いやー、なかなか不気味な神社でしたよ。ご利益ありますかね?」

「どうかしらね」

笑顔のリトのやや後ろでティアーユがぼーっと佇んでいた。

「ティア、どうしたの?」

御門が声をかける。

「え、えっ?大丈夫、何でもないわ」

ティアーユは溢れ出しそうな性欲をどうやって抑えるか考えていた。

トイレに入って自慰に耽ることも頭をよぎったが、できればリトに自分の欲求を処理してもらいたい。

男に身体を委ねたいと考えることは初めてだった。

「ティアーユ先生、先にお風呂に入りませんか?」

リトは備え付けの露天風呂を指さす。

「っ!お、お風呂!?一緒にっ!?」

脳裏に現れたのは自分の身体を好き勝手に弄ぶリトだった。

胸を思い切り揉みしだかれたり、強引に脚を広げられて怒張したペニスを蜜壺に捻じ込まれる。

それを自分は嬉々として受け入れ、淫らな嬌声を上げる。

必死に腰を振るリトを抱きしめて愛液をダラダラと垂れ流す。

「ち、違いますよっ、先生、お先にどうぞっていう意味です!」

「そ、そうなんだ…」

目の前のリトは妄想上のリトとは違って照れ笑いを浮かべていた。

自分のはしたなさに頬が熱くなる。

「…結城くん、先にどうぞ。私は少し休んでから入るわ」

「そうですか、わかりました。じゃあお先に」

リトはタオルを持って外へと出て行った。

 

御門とティアーユは座椅子に座って一息入れていた。

「ティア」

御門が口を開く。

「何?」

「お願いがあるんだけど…結城くんのことで」

「うん。あ、そういえば結城くんの治療があるんだっけ」

「そうそう、単なる温泉旅行じゃないのよ」

ティアーユはお茶を啜って御門の話を待つ。

「まあシンプルに言うと、結城くんとセックスしてほしいの」

「んぐっ!?ごほっごほっ!ちょ、何言い出すのよ御門!」

飲んでいたお茶が鼻から吹き出しそうになった。

リトとセックスする。

それはさっき夢想していた行為だった。

「理由を説明するから落ち着いて」

「お、落ち着けって言われても…」

「もちろん無理強いはしないわ。でも結城くんのハレンチ体質の治療には私以外との交わりも必要だと思うの」

「交わりが必要……ん?み、御門、『今私以外との交わりも』って言ったかしら…?」

「あら、説明が足りなかったわね。実は私と結城くんはそういう関係なのよ」

「えぇぇっ!!い、いつから!?」

驚くことばかりで迂闊にお茶も啜れない。

リトとセックスしてほしいと言われたときも大きな衝撃であったが、それよりも弩級の衝撃を受ける。

「1か月くらい前かしらね。それからはほぼ毎日」

「ま、毎日……そ、そうなんだ…」

心臓がドキドキして口から飛び出そうだった。

「実はその後しばらくしたら結城くんのハレンチ体質が収まってきたのよ」

思い起こせば、毎日のように騒ぎを起こしているリトの女子生徒のやり取りが減った時期があった気がした。

最近はまた元に戻っているようであるが。

「結城くんが私とセックスして、つまり結城くんのリビドーが解放されて、無意識にハレンチな行為に及ぶことが少なくなったってことね」

「…そんなことってあり得るのかしら…」

「医学的な証明できないわ。経験に基づくものだから」

御門は自信満々に言う。

「で、でもどうして私も結城くんとセッ…その、する必要があるの?」

「ここ最近効果が薄れきているみたいなのよ。どうしてそうなったか考えたときに、ひょっとしたら新しい刺激が必要なんじゃないかって思ったの」

「…新しい刺激っていうのがつまり…」

「そう、あなたとのセックスよ」

「ど、どうして私なの?」

「だって他の誰にも頼めないでしょ?ララちゃんや古手川さん達に『結城くんとセックスしてね』なんて言えないでしょ」

「……確かに」

そんなことを言えば教師の良識を疑われ兼ねない。

そもそも犯罪のにおいもしないでもない。

「ティアーユは結城くんのことどう思う?」

「ど、どうって……頼りがいのある男の子だと、思うけど…」

「男性としてはどうかしら?」

「……そ、それは…」

神社で軽々とおんぶしてくれたことを思い出す。

あの時は確かにリトを男として認識していた。

それどころか、秘所を押し付けて快感も貪っていた。

誰にもこんなことはしたことがない。

リトを男して、異性として、女を曝け出し身体を委ねられる相手として見ることができている証拠であった。

「……うん。男性としても素敵な人だと思う」

(そういえばヤミちゃんも結城くんのことが好きなんだっけ……私が結城くんに惹かれるのも不思議じゃないのかな)

同じ遺伝子を持つヤミの気持ちがよぎる。

「…ふふっ」

「ちょっ!?なんで笑うの!?」

「ティア、神社に行ったとき結城くんと何かあったんでしょ」

「うっ……げ、下駄が壊れちゃって…結城くんのおんぶしてもらったのよ…」

「あらまあ、羨ましいわね。あなたが戻ってきたときに女の顔をしていたから、何かあったに違いないって思ってたのよね」

「わ、私そんな変な顔してたの?」

「変な顔じゃないわ。女の顔よ。下品な言い方をするとメスの顔ね」

「なっ…」

リトを思って惚けていたのは事実なので反論ができず言葉に詰まる。

それが御門から見てわかるくらい顔に出ていたことにもショックだった。

「結城くん、あなたをおんぶして疲れているんじゃないの?背中くらい流してあげたら?」

「……そ、そうしようかな」

ティアーユの秘所がじんわりと熱を帯びる。

「…ティア、頑張ってね」

「………」

こくりと頷く。

ティアーユは顔を赤く染めたまま、布団の敷かれた隣の部屋に移った。

外を見やると、リトは背もたれのない木製の小さな椅子に腰かけ髪を洗っておりこちらには気づいていない。

するっと帯を解き浴衣を脱ぐ。

ブラジャーを外して重みのあるの乳房を解放し、ショーツも両手の親指をかけて少し引き下ろして片足ずつ抜いた。

ショーツが秘所から外れる瞬間、一瞬だけ粘性の強い糸を引いた。

(ティアーユ、あなたは大人なんだから結城くんをリードしなきゃ)

そう自分に言い聞かせ、備え付けのバスタオルを身体の前に持ったティアーユは、胸と陰部を隠して意を決して外へ出た。

 

・・・・・・

 

(ん…?)

シャンプーをしながらリトは誰かが近づいてくる気配を察した。

慌てて泡を洗い流して確認する。

「ティ、ティアーユ先生!?」

「お、驚いた?結城くん」

リトの目にタオル一枚で身体を隠したティアーユの姿が飛び込んできた。

乳房の上部でタオルと持ち、それが腹と陰部を覆っている。

身体の側面には身に着けているものは見受けられず、このタオルを剥がしてしまえば全裸であることは明白だった。

露天風呂の隅に置かれたオレンジ色のライトに照らされて神々しささえ感じさせる。

「えっ、ちょっ…」

慌てるリトは、とりあえず股間を手で隠す。

「私をおんぶして疲れただろうから、わ、私が背中を流してあげる…」

「い、いやいやっ、そんな、大丈夫ですから!」

「遠慮しないで…私に任せて」

リトはいつになく積極的なティアーユに戸惑った。

ティアーユは股間を隠して固まるリトの背後に回って膝立ちになる。

そして覆っていたタオルを外し、それを畳んでそばに置いた。

このまま振り向けばティアーユの裸体が拝める。

(落ち着け、俺!)

誘惑に駆られながらも何とか理性を保つ。

「じゃあ、洗うわね…」

ティアーユは背後から手を伸ばし、リトの前にあったボディソープが入ったボトルを掴んだ。

「あっ!」

「んっ…」

リトの背中にティアーユの生乳が触れた瞬間、二人は同時に声を漏らす。

リトは驚きの声。

ティアーユは快感に思わず漏れる吐息。

(結城くんには直接胸を触られたことがあるのに…どうして今は背中に触れるだけでこんなに感じるの…?)

ノズルを数回プッシュしボディソープを手に馴染ませると、きめ細やかな泡が出来てきた。

それをリトの背中に擦りつける。

「~~~っ!」

リトは声にならない声を上げた。

生まれたままの姿のティアーユが自分の身体を洗ってくれている。

全身が硬直し、息も詰まりそうだった。

ティアーユのしなやかな指が背中を這う。

肩から脇腹にかけてもねっとりと洗われていった。

「…ゆ、結城くん、気持ちいい?」

「んぁっ、は、はいぃ…」

「よかった…」

(どうしよう…興奮してきちゃった)

男の身体を洗うことなど初めての経験であるティアーユは、思いの外逞しいリトの身体に陶酔しかけていた。

「結城くん、腕も洗ってあげるから力を抜いて…」

「そそ、それはちょっと……う、腕は自分で洗えますからっ」

両腕をティアーユに委ねてしまっては股間を隠すことができない。

股間を見せてしまっては天を向いてそそり立つペニスを曝け出すことになってしまう。

「私に洗わせて……ね?」

耳元で囁かれる甘い声にリトは身震いした。

「せ、先生がそこまで言うなら…」

誘われるように両手を股間から離し、ティアーユに預ける。

ティアーユはまたボディソープを手に出し泡立てた。

そしてリトの手首を掴み、もう片方の手で脇の下から肘にかけて撫でるように泡を広げていった。

入念に、慈しむように洗う。

両腕を丁寧に洗い終えると、再びボディソープを泡立てた。

「次は前ね…」

「まっ、前もですか!?」

「…うん」

今度は有無を言わさず背後からリトに手を滑らせる。

「ひゃうっ」

リトは少女ような甲高い声を上げた。

ティアーユの手はリトの乳首を何度も往復した後、へその周辺を這いまわった。

背中にはティアーユの爆乳が押し付けられる。

おんぶしたときにも浴衣やブラジャー越しに触れてはいたが、生の感触は格別のものがあった。

硬くなった二つの頂もはっきりと感じられる。

「ん……ぁ…結城くんて、やっぱり逞しいのね」

「あ、ありがとうございます…」

ティアーユの淫欲がどんどん大きくなり、ついに手がリトの下腹部へと到達した。

「あっ…」

「!?」

右手の指先が陰毛に触れたと思った瞬間、手の甲に怒張したペニスが触れた。

同時にリトの身体もピクリと跳ねる。

(す、凄い…硬い…)

初めて触れる男のモノ。

そして考える間もなく指が肉棒を握る。

「せ、先生っ…」

「んっ…」

ティアーユは肉欲は頂点に達しようとしていた。

ボディソープで滑りやすくなったペニスを指が何度も往復する。

(こ、こんなに大きいんだ…)

リトの肩越しに、天に向かって起立する肉棒を覗き込む。

わずかな照明で照らし出されているそれは、グロテスクでありながらもなぜか愛おしく感じた。

時折ティアーユの手の中でビクッビクッと脈打っている。

苦しいのかと思ったが、口をだらしなく開いて喘ぐリトの反応から、そうではないと悟った。

ティアーユはリトの肩に顎を乗せて囁く。

「…結城くんの…凄く硬くなってるね……き、気持ち、良いの?」

「はぅぅっ…」

蕩けそうなリトの反応がティアーユをさらに興奮させたのか、無意識のうちにリトの耳たぶにしゃぶりついていた。

「んちゅっ、あむっ、じゅぷっ、れるれるっ」

キスすら経験したことのない唇と舌が、自分が教師を務める学校の生徒の耳を嘗め回している。

そんな背徳的な気持ちがティアーユの欲望を一気に増幅させた。

(わ、私…どうにかなっちゃいそう!)

欲望の赴くままティアーユは手持ち無沙汰だった左手の指を自分の肉壺に這わせ、割り入れた。

 

 くちゅっくちゅ…

 

滾々と注がれる温泉の水音に混じり、淫欲に支配された二人から卑猥な音がする。

美しい金髪を結い、透き通るような肌をした爆乳の美女が、リトの背中に乳房を押し付け、耳たぶを吸い、右手でペニスを扱き左手で秘所と陰核を愛撫している。

ティアーユの奥底に潜んでいた女としての情欲がリトの前で爆発していた。

「せん、せ、い……あぁっ!」

禁欲が1週間も続いたリトの精はあっという間に発射を迎えようとしていた。

ティアーユの細い指が、痛いくらいに勃起したペニスを執拗に攻める。

舌がじゅぷじゅぷと耳たぶを吸い、唾液が纏わりつく音と吐息と喘ぎ声が混じったような音が耳のすぐそばで発せられているため、脳に直接響いてくるようだった。

「じゅぷ、ちゅぷっ、んんっ…はむっ、んぁっ」

(こんなに大きくて硬いものが私の中に入ったら…)

肉棒を見ながら、そう考えただけで下腹部が強烈に疼く。

中指の先で遠慮がちに弄っていたものが、今は薬指も使った2本の指で肉壁を無心でかき回していた。

ティアーユもまた絶頂を迎えようとしていた。

そしてそのリズムに合わせるように、ペニスを握る右手の動きも早くなる。

 

 にちゃっにちゃっにちゃっ!

 

「あぁ、んんっ、も、もうダメだっ、で、出ちゃいますっ!」

「ちゅっ、んじゅっ…はぁ、はぁ、ゆ、結城くん…しゃ、射精しそうなの?」

「は、はいっ、先生のおっぱいと指が…き、気持ち良過ぎて…」

ただ重いだけで何の得もないと思っていた自分の胸が、リトの射精感を高めている。

ティアーユは豊乳をさらにグイッと押し付け、背中で円を描くように滑らせた。

泡のおかげで滑りが良い。

その行為はお互いが果てるまでの時間を一気に縮めていた。

(乳首も、あそこも…全部気持ち良い!)

ティアーユの指が一層速く動くと、数秒後、その時間を迎えた。

「い、イクっ、せ、先生っ、ああぁっ!」

「ゆ、結城くん、ど、どうしよう、私っ、んんっ!」

 

 びゅるるる!びゅっびゅ、どぷどぷっ、びゅる、びゅるっ!

 

 ビクッ!ビクビクッ…ビクッ…

 

白い精が発射されると同時に、ティアーユも全身を震わせた。

「ぁっ……ん……っ…」

身体が痙攣している間、ティアーユは喉に何かが閊えたように声を発することができなかった。

(こ、これが「イク」ってことなのかな…)

ペニスを握りながら、つま先から脳天までを駆け巡る初めての快楽にただひたすら身を任せる。

「ティ、ティアーユ先生…」

リトの前には、1週間ぶりに放たれた精液がボディーソープの泡に混じって広がっていた。

1回の射精としては異常なくらい大量の精だった。

「はぁ、はぁ、はぁ、んんっ…」

何度も絶頂に至ったティアーユはようやく呼吸ができるようになった。

ゆっくりと右手をリトのペニスから離し、左手を蜜壺から抜き、両手でリトを背後から抱きかかえる。そうして息を整えた。

「………」

リトは何を言えばいいのかわからなかった。

普段ならばハレンチな話に拒否反応を示すティアーユ先生が、自分の背後からペニスを扱いて射精させてくれた。

『先生、気持ち良かったです!ありがとうございます!』と感謝するのか、『ごめんなさい』と謝罪するのか。

しかしどちらも正解ではない気がしたリトは、第三の答えを導き出した。

「ティアーユ先生、温泉、入りましょうか…?」

 

・・・・・・

 

リトは泡を洗い流すと、敏感になったペニスを手で隠しながら湯船に浸かった。

ティアーユはリトが腰かけていた椅子に座り、眼鏡を外して自分の髪を洗い始めた。

(ど、ど、どうしよう!結城くんにあんなことを…)

徐々に冷静さを取り戻したティアーユはさっきまで耽っていた情事を思い出した。

右手に残る太く血管が浮き出たペニスの感触。リトの背後で自慰をしていた自分…

(わ、私がしてたことも、結城くんに気付かれちゃったかな…)

ペニスを扱いていたことはもはや言い逃れはできないとして、自慰をしていたことだけはバレていて欲しくない。

教師としての細やかなプライドだった。

「………」

横目でちらっと湯船の方を見ると、裸眼でははっきりしないがリトはティアーユに背を向けて空を見上げているようだった。

いつもならもっと時間をかけるが、まだ頭が混乱しているティアーユは洗髪を手早く済ませ、そしてまたボディーソープの入ったボトルに手を伸ばす。

つい数分前、ボトルを取ろうとしたときに乳首がリトの背中に当たり、スイッチが入ってしまった。

それが否応なく思い出され、肉欲が萌芽し始める。

(まだ私、ドキドキしてる…)

手に泡をたっぷりと付け、まずは左腕に擦りつけた。

下を向くと豊かな乳房がぶら下がっている。

(そういえば結城くんは、おっぱいが好きなんだっけ…)

以前リトと御門の会話の中で、そんなやり取りをしていたことがよぎった。

リトは自分の胸をどう思っているのか。

(大きいおっぱいがいいのかな…それとも形が大事なのかな…)

泡のついた右手が左腕を滑り、肩、乳房へと移る。

「…ぁ……」

ぷくっと膨らんだ乳首の上を指の腹が刺激する。

小指、薬指と一本ずつ乳首を弾いていくと、最後に親指がぐっと乳首を押し込み、そしてプルンと跳ねた。

桃色の乳首が硬くなっていくのが自分でもわかった。

「んんっ…」

硬くなった乳首を指で挟みながら、爆乳を下から持ち上げるように揉みしだく。

果実のように瑞々しく実った乳肉は指の間からはみ出そうなほどだった。

(だ、だめ…ちゃんと洗わなきゃ…)

両手で鷲掴みにしていた乳房を、わずかに残っていた理性で解放する。

だが、ティアーユに快楽をもたらすは乳房だけではなかった。

腹から脚にかけて手を滑らせていくと、刺激全てが性欲に変換され、全身が性感帯となったかのようだった。

秘所からじんわりと蜜が出始め、花びらを濡らしていく。

「はぁ…あっ、ふっ、…ん…」

リトの背中で絶頂に達した余韻は簡単には消えなかったようだ。

そのときと同じような激しい劣情が催される。

自分の指だけでは肉欲を満たすことができない。

ティアーユの脳裏には、荒々しい手つきで乳房や尻を撫でまわすリトがいた。

(…結城くんのものを…私に入れてほしい…)

股間のモノを痛そうなほど勃起させ、ティアーユを組み引くリト。

口では抵抗するが、身体はリトを求めて簡単に股を開く。

真っ赤に染まった亀頭が濡れ窄まった割れ目に触れ、ぐちゅりと一気に埋没していく。

「っ!!…」

またも想像上でリトに犯されたティアーユは自分自身を強く掻き抱いた。

リトにしてもらわなければ狂ってしまいそうだった。

ティアーユは愛しいリトの背中を見つめ、口を開いた。

 

(先生、長いな…)

ティアーユの葛藤に気付いていないリトはのぼせそうになっていた。

そもそもさっさと上がってしまえばいいのだが、タイミングが掴めなかった。

射精したばかりのペニスは未だに赤々と染まっている。

「ゆ、結城くん…」

「は、はいっ」

背中越しにティアーユの声がした。

振り向くことなく返事をする。

「結城くん…こっち、見てくれる?」

「あの、い、いいんですか?」

「えぇ…」

甘いティアーユの声に吸い寄せられるように振り返った。

「!?」

リトの目の前に飛び込んできたのは、きつく自分の身体を抱きしめたティアーユの姿だった。

内股にしたむっちりした太腿を擦り合わせ、巨乳が両腕で押しつぶされている。

くびれたウェストに不釣り合いなほど巨大なバストがひしゃげ、腕の隙間から零れそうになっている。

「結城くんお願い…私、どうにかなりそうなの…」

「ど、どうにかって…」

「……私に…エッチなこと、してくれる?」

「え、エッチなこと!?」

 

 ざぱぁんっ!

 

リトは思わず立ち上がった。湯が波打つ。

ティアーユの瞳は欲情に塗れた御門の瞳と似ていると思った。

少し涙も浮かべているようだ。

(ど、どうすれば…)

あのティアーユが自分を誘惑している。

ハレンチな話題が苦手でしょっちゅう御門にからかわれているティアーユが、全裸を自分の前に晒していた。

『据え膳食わぬは男の恥』ということわざが思い浮かぶ。

 

「あらあら、なんだか妖しい雰囲気ね」

「「!?」」

今度は別の声がした。

ティアーユとリトの視線が声の主に引き寄せられる。

「初体験が露天風呂っていうのは悪くないと思うけど、ここじゃ痛いわよ」

声の主、御門はしゃがみ込み、下に敷き詰められた岩をポンポンと叩いた。

「中でしましょ」

そう言うとパチッとウインクをするのだった。




御門先生の話も書いたなら、ティアーユ先生の話も書かないとと思って書きました。
まあティアーユ先生と言えば、おっぱいですよね。

※長くなるので前後編に分割しました。後編は来週中には投稿できると思います(後編はほとんどエロです)。

※「靄の森」(http://moyanomori.web.fc2.com/)というサイトで過去に作った小説を掲載していますので、よろしければご覧ください。
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