すぐ隣に、温かい温度を感じる。
視線を横にずらしてみれば、そこには、自分と同じ様にベッドに座り込む少女――恋人である、暁美ほむらが居た。
「………………」
膝の上で手を組み、静かに佇むその姿は、傍から見れば一枚の絵画にも見えるだろう。
しかし自分には、彼女の緊張が痛い程伝わってくる。
頬は確かに上気しているし、組まれた手の指は忙しなく動き、視線も定まっていない。
試しに、そっと肩を抱いてみれば――
「……っ!!」
――こうして、大きく体を跳ねさせる。
小刻みに震える肩。ただでさえ赤かった顔が更に朱へ染まり、ほむらは顔を俯かせてしまう。
気持ちは分からなくもないが、どうしてもその表情を見てみたくて、顔を寄せる。
「……っ……」
するとほむらは、おずおずといった様子で顔を上げ、至近距離で視線が絡む。
長い睫毛。形の良い大きな目。その瞳は、うっすらと潤み始めていた。
堪らず、細い顎に手を添え、唇を寄せる。
「……んっ……」
彼女の長い髪から、花のような香りが漂う。
「ん……む、ぅ……んん……」
顔に暖かい吐息がかかり、柔らかい唇が触れる。
その唇は、とても滑らかで、ふわふわとしていた。
「は……っん……む……」
夢中に唇を吸い続け、ほむらが悩ましげな声を漏らす。
「ん……はぁ……」
互いに、荒くなり始めた息を整えようと、間近にあった顔が離れ、同時に唇も離れる。
「………………」
お互い、何も言葉を交わさず、無言のままだったが。
何か、胸に火が点いた、そんな感覚を覚えた。
それに身を任せるようにして、ほむらをベッドに押し倒す。
「あ……」
彼女は、ほんの少しだけ抵抗する素振りを見せたが、少し力を込めるだけで、簡単に抑え込めてしまい。
黒いタイツに包まれた脚の間へ自分の片膝を突き、四つん這いになるようにして体を被せる。
「………………」
こちらを見上げるその眼には、不安以上に、大きな期待が込められているように思えた。
勿論、それは自分も同じであり、躊躇すること無く、再び顔を寄せる。
「……ん、ん……」
先程と同じように、唇が重なる。
違ったのは、彼女の唇は僅かに開かれていた事で。
その中を蹂躙しようと、自分の舌を蠢かせる。
「ん……ちゅっ……ちゅる……」
ほむらの舌を絡め取り、自分の口内へと導く。
小さな舌の熱と感触に、ゾクゾクした。
「はっ……む、ちゅ……ちゅうっ……」
今まで数える程しか許されなかった、深い口付け。
我慢していた分を取り戻そうと、ひたすら唇を貪る。
「じゅる……ぷぁ……ん~……」
じゅるじゅる、と唾液が啜られ、その音がより興奮を高めた。
「ちゅうぅ……っは……ちゅ……む……」
いつの間にか、ほむらの腕が背中に回っていて、小さな手がシャツを握り締めているのが分かる。
その小ささに、彼女がまだ幼さを残す少女である事を思い出し、そんな相手にこれから自分がする事と、キスの興奮とが相まって、分身がガチガチに固まっていくのを自覚した。
「んぅ……は……はぁ……」
糸を引きながら、唇が離れていく。
しかし、ほむらの顔は未だに陶然としており、キスの余韻に浸っている事が窺えた。
その隙に、彼女の着ていたブラウスを肌蹴させ、白い肌を空気に晒す。
「……あっ」
その感覚に正気を取り戻したのか、ほむらは嫌がるように身を捩った。
だが、時既に遅く、意外な色をした彼女の下着が姿を見せる。
「……う、ぅ……」
レースで縁取られた、フロントホックの黒いブラジャー。
てっきり、少女らしい白とか暖色系の物かと思っていたので、少し驚いた。
「……ごめん、なさい……私、小さくて……」
だが、それを勘違いしたのか、ほむらは顔を逸らし、か細く呟く。
少し悪い事をしたとも思ったが、恥ずかしそうにする顔も堪らなく可愛くて、そんなこと無いよ、とホックを外す。
「……っ」
ブラジャーの前を開けると、彼女の控えめな胸が露わになった。
ほむらは眼をぎゅっと閉じ、羞恥に耐えるためか、体をもじもじと揺らし、ベッドの上で両の拳を握っている。
動きに合わせて、桃色の頭頂部が揺れていた。
「……んっ……ふ……」
驚かせないよう、するよ、と声をかけてから、白い肌に指を這わせ、口を着ける。
敏感であろう先端を避け、柔らかで張りのある膨らみを弄ぶと、彼女は押し殺した声を漏らす。
「う……あっ……っ……」
膨らみに舌を這わせ、指で先端の周囲に円を描く。
目に見えて、しこりが硬くなっていくのが分かった。
「ん……んっ……ぅ……」
それでも直接は触れず、頭頂部だけを避けるようにして刺激を続ける。
「ぁ……ふ……う、ぅ……」
上目遣いにほむらの様子を伺ってみるれば、彼女の顔には、悦びと共に不満気な気配が見えた。
しかし、それに気づかぬふりをして、わざとらしく尋ねてみる。
……どう? 気持ちいい?
「……ん、っ……気持ち、良い、けど……その……んっ」
彼女が答える間も、手は膨らみを揉みしだき、舌が先端に触れるギリギリで蠢く。
その刺激に、ほむらは切なげな表情を見せ始めるのだが、逆に意地悪を続けたくなってしまい、どうかした? と惚ける。
「……う……っ……意地悪、しない、でぇ……あっ」
懇願するような甘い声に、彼女の望む事をしてあげたくなるが、それをぐっと堪えて、もう一度尋ねる。
して欲しい事があるなら、ちゃんと言って?
……ほむらの口から、聞きたい。
「……! ……ううぅ……」
綺麗な眉がひそめられ、困りきった声を漏らす彼女。
やはり、直接口に出して言うのは、彼女にとって恥ずかしい事なのだろう。口を開いては閉じを繰り返している。
「はぅ……んっ……わ、分かったから……っ」
だが、止まっていた刺激を再開して後押しすると、ほむらは観念したのか、小さな声で呟く。
「――も――って」
あまりに小さい声が聞き取れず、首を傾げていたら、それすら意地悪されているとでも思ったのか、彼女は赤い顔で、目をぎゅっと瞑り――
「だ、だから……ち……乳首も……いじって……」
――とても恥ずかしそうな、哀願するような声を、喉から搾り出す。
堪えていた衝動は突き動かされ、桃色をした頭頂部にむしゃぶり付く。
「ひあっ!?」
待ち望んでいたであろう刺激に、彼女の体がビクッと跳ねる。
それに構わず、片方を唇で強く吸い上げ、もう片方を指で弾く。
「んっ、く……ぅ、う……あっ……」
ほむらが感じやすいのか、それとも散々焦らしたせいなのか。
先端を舌や指で転がす度、彼女の体はピクピクと反応を返してきて。
それが嬉しくて、調子に乗って更に強く頭頂部を責め立てる。
「んんっ……ふ、ぁっ……あっ、う……」
吸い上げるのを止めて甘噛みしてみたり、人差し指と中指で挟み込んでクリクリと弄ってみたり。
「ひっ……やっ、あ……あぁっ……」
余程気持ちが良いのか、ほむらはそれに耐えようと、胸元にあるこちらの頭に腕を回し、脚に膝が挟まれた。
それに押し上げられるようにして、彼女の恥部に自分の膝が触れる。
「ふ……ふ、ぅっ……あっ……」
そのまましばらく、ほむらの胸で楽しんでいると、膝の部分がしっとりと濡れ始めてきたのを感じる。
見れば、彼女は恥部を腰に擦り付け、自慰でもするように悶えていた。
「はぁ……ぁ……あ、ん……」
視線を戻してみると、ほむらは恥ずかしそうな表情をしながらも、快感を得ようと腰を擦り続ける。
その様子に、自分が一方的に求めているわけではない事を悟って、内心安堵した。
だが、同時にもっと、彼女の恥ずかしがる顔を見たくなり、腰の動きに合わせて、こちらも膝を動かしてみる。
「ひぃあっ……あんっ……あ、あ……」
ほむらの喉から飛び出た声には、明らかに喜色が見て取れた。
その声に、もっと彼女を喜ばせたいと感じて、胸への愛撫も再開する。
「あ……や……やぁ……いゃ……んんっ……」
ほむらの体が震え、合わせて、声も揺れ始めた。
表情は既に蕩けきっていて、嫌がる素振りを見せながらうわ言をもらす彼女。
それでも、膝や手、舌の動きを止めず、無心に愛撫を続けていると――
「あ、あ、あっ、く、ああぁあっ!!」
――彼女は体を海老反らせ、硬く瞼を閉じ、両脚で膝をきつく挟み込む。
「ん、んんんんっ、はっ、はぁ……はぁ……はぁ」
痙攣するような震えに心配になったが、やがてほむらの体から力が抜け、背中がベッドに落ちる。
荒い息を整えながら、口元から涎を垂らし、虚空を見上げるその表情は、とてもいやらしい気分を誘った。
窮屈さに我慢しきれなくなり、彼女の顔の横に移動し、ズボンと下着を一緒に引き下げれば、下着から竿が飛び出て、彼女の蕩けた顔を隠す。
「……はぁ……ふ、ぅ……? ……っ!?」
ほむらは、しばらくぼ~っと見つめた後、それがなんなのかを悟って、慌てて視線を逸らす。
だが、尚も腰を近づけ顔に寄せると根負けしたのか、ゆっくりとそれを視界に入れる。
「どうすれば、良いの……? どうすれば、貴方は、喜んでくれる……?」
竿をじっと見つめながら、ほむらは尋ねてくる。
その問いに、口でしてみて欲しい、と素直に答えると、彼女は少し困ったように視線を彷徨わせた後、小さく返事を返す。
「……! ……っ……わ、分かったわ……」
体を起こすほむらに高さを合わせて、自分もベッドに膝立ちになった。
躊躇いがちに、彼女は体を寄せる。
「それ、じゃあ……始めるわ……」
そう言うと、ほむらはこちらの太もも辺りに手を置き、更に体を寄せる。
反り返る竿のすぐ側に、彼女の綺麗な顔があった。
「は、ぁ……」
手で前髪を寄せながら、大きく口を開く。
「……っ」
だが、まだ躊躇いが残っているのか、一度は開かれた口が閉じてしまう。
……よく考えたら、初めてなのに酷な要求をしてしまったかもしれない。
今更ながら罪悪感が込み上げ、無理ならしなくても――
「はっ、んむ……」
――と、言いかけた時だった。
いきなり竿が深く咥えられ、纏わりつくヌメリに呻き声が洩れる。
夢想していたよりも、その中は遥かに熱かった。
「むっ……っ……ちる……」
熱に慣れる暇もなく、彼女はたどたどしくも、頭を上下させ始める。
「んっ……むっ……じゅっ……」
柔らかい唇が竿を緩やかに締め付け、熱い口内が先端を包み込む。
「じるっ……むぅ……ちゅ、る……」
口の中で、舌がそれを舐め上げると、まるで電気が走るような快感に、竿が勝手に跳ねてしまう。
「ぷあっ……はぁ……は、ん……」
驚いたのか、彼女の口が一旦離れる。
と、今度は細い指が輪っかを作り、竿を上下にしごきながら、舌が先端のくびれを重点的に責め立てた。
「れ、る……どう、かしら……? ……ちゅ……」
ほむらが、上目遣いにこちらの様子を伺っている。
与えられる快感に悶えながら、途切れ途切れに、凄く、気持ちいい、と伝えると、彼女は満足げに呟く。
「……良かった……ぁむ……んん……」
ほむらは再び、先端を口に含む。すると今度は、尿道をほじるように舌を蠢かせる。
たまらず大きく声が洩れ、急速に射精感が高まる。
「んっ……ん……ふ、んぅ……」
竿をしごく指が強く上下し、舌が満遍なく先端を舐め回す。
我慢が出来る筈もなかった。
「……んっ! はっ……あ、熱っ……」
出て行く事を教える間もなく、白濁とした精液が吐き出される。
一瞬、彼女の口内にそれが吐き出されるが、急な射精に驚いたのだろう、ほむらは口を離してしまう。
それでも射精は止まらなくて、彼女の顔に熱い粘液が降りかかる。
「あ、ぁと……ぁ、っ……」
受け止めてくれようとしたのか、ほむらは両手で先端を包み込む。
すべすべした感触に射精は助けられて、次々に吐き出される精液が、細い指に絡みつく。
「すごい……熱くて、ドロドロして……」
竿の脈動が終わり、ベッドに腰を落とすと、彼女は指についたそれをしげしげと眺め、弄ぶ。
しばらくそうしていたと思ったら、何を思ったのか、ほむらはそれを口に含んでしまった。
「んむ……変な、味……ちゅぷ……」
言いながらも、彼女は手に纏わりついた精液を、舌で舐め取っていく。
「はぁ……ちゅ……んむ……ぇる……」
指の間、手の平だけでなく、顔にかかった分も、指で摘み取っては口に。
「ん……は、あ……んむ……」
目の前に広がる淫靡な光景に、萎える筈だった分身が、力を取り戻し始めて。
ほむらが全てを舐め終える頃には、完全に硬さが復活していた。彼女と一つになりたいと、本能が訴えかける。
それを抑えようとする気は毛頭なく、思うがまま、彼女の肩を押し、ベッドに倒す。
「あ……」
押し倒され、小さく声を上げるほむらの目を見つめながら、言葉を紡ぐ。
ほむらと、一つになりたい。
ほむらの初めて、貰っていいか……?
「……うん……私も、貴方にあげたい……。もっと、恥ずかしい事、して……?」
彼女は目を細め、小さく頷いてくれる。
その返事に嬉しくなり、思わずそのまま腰を寄せようとしてしまうが、しかし、このまますれば妊娠させてしまうかもしれない。
流石に中学生を孕ませるわけにも行かず、少し体を離して、脱ぎかけのズボンに忍ばせておいたゴムを取り出す。
初めてなのだから、本当はこんなもの着けずにしたいのだが、彼女の事を考えれば我慢するしかない。
「あ、待って……?」
すると、それを見たほむらが声を上げる。
何かと思い首を傾げると、彼女は体を起こし、言葉を続けた。
「初めては、着けないで……。私なら、大丈夫だから……」
内心、喜びはしたものの、理性がそれを押さえつける。
例え安全な日でも、万が一って事が……。
「ううん、そうじゃなくて……。生理、止めてるから。だから、そのままで……」
ほむらの言葉に、疑問は膨らむ。
止めてる――という事は、ピルでも飲んでいるのだろうか……? しかし、中学生に手に入れられるような物ではないはず……?
と、そんな事を考えていると、彼女の口から答えを聞く事が出来た。
「魔法少女は痛覚を制御できるけど、それの応用で、魔法で止めているから……繰り返している間に見つけた、裏技」
……魔法と言う物は、随分と便利らしい。
だが、少し都合が良すぎる気もして、迷いが生まれる。
信じていない訳ではないのだが、どうしても万が一の事が頭を過ぎってしまう。
「だから……」
しかし、その迷いを感じ取ったのか、ほむらは見せ付けるようにして、脚をゆっくりと開いていく。
彼女の手がタイツの上を滑り、それ越しに見える濃い黒の上で止まると、指がタイツを摘み、小さく引き裂く。
ショーツが横にずれて行き、彼女の恥部が晒される。
愛液によって、そこはしとどに濡れそぼっていて――
「……そのままで、直接、奪って……」
――雄を誘う猥らな声に、簡単に迷いは打ち砕かれた。
街灯へ集る羽虫の如く、身を焼かれる事も考えず、熱に身を投じようと腰を近づけ、場所を確かめるために先端を擦り付ける。
「んっ……もう少し、下……んん……」
彼女の声に従い、竿を下に押し下げると、先端が軽く埋まり始める。
その感触が堪らなくて、ぐいぐい、と自分自身を埋めていく。
「ん……うっ……ぅ、あっ!?」
そして、何かを強引に突き破るような感触が、ほむらの純潔を奪った事を知らせてくれる。
耐え切れない興奮に、自分自身を根元まで埋めようと、より深く、より奥へと掻き分けて行けば、先端が何かしこりに当たり、それが最奥だと分かった。
「……んいっ……く、ぅっ……はっ……あ、ぁ……」
様子を伺ってみると、彼女は苦しげに息を漏らし、目尻に小さな涙を浮かべていた。
既に一度達していたためか、体を気遣う位の余裕はあり、指で涙を拭いながら、大丈夫か、と声をかける。
「……う、ん……痛みは、消してるから……平気……」
気丈に振舞い、ほむらはそう言ってくれる。
しかし、無理をさせているんじゃないかと心配になり、彼女が落ち着くまで待とうと、その頬に手を添え、額にキスをした。
「……ん……」
ほむらはこちらの手に頬ずりをして、静かに目を閉じる。
少しの間、そうして沈黙を保っていたが、その間も絶え間なく、きゅうきゅうと締め付ける彼女の壁に我慢できなくなり、動くよ、と囁く。
「……うん……きて……」
すると、ほむらはうなずきを返しながら、同じように小さく囁く。
微笑み返しながら、頬に添えていた手で彼女の手を握り、少しゆっくり目に腰を動かす。
「は、ぅ……ん……ふ、ぁっ……」
ほむらの鼻に掛かった声と共に、内側が締め付けを強め、複雑に絡みつく。
先端には最奥のしこりが押し付けられ、その周囲にツブツブとした感触があり、溜息が出るほどの快感が襲って来た。
おそらくは、これがいわゆる、名器という物なのだろう。
他に比べられる経験はないが、それでも、この快感は並みの物ではないと感じた。
「あ……はっ……ぅあっ……」
一度出していなかったら、三往復もしない内に果てていたであろう、強い快感。
それに四苦八苦しながら馴れない腰の動きを続けていると、不意に、別方向への刺激が加えられる。
見れば、ほむらが目を閉じながら、緩やかに腰を動かせていた。
「は……はぅ……んっ……」
こちらの動きに合わせるようにして、小さく揺れる腰が、快感を加速させる。
彼女の中は、ニュルニュル、と滑らかに竿を受け入れるのに対して、引き抜こうとすると、嫌がって離れようとしない。
「んぁっ……あっ……あ、くぅ……んん……はっ……」
ほむらの嬌声が部屋に響く。
気がつけば、彼女の体が跳ねてしまうくらいに、大きく腰を突き動かしていた。
「あっ……あんっ……ぁあっ……ゃんっ……あ……」
だが、ほむらはそれにすら動きを合わせ、緩やかな揺れを、激しいグラインドに変化させる。
小さな胸が、その動きにぷるぷると弾む。
「ん、は……ふっ……うぅっ……うっ、ん……」
息が荒くなり、快感に思考が飲み込まれていく。
激しい動きの中、腰がガクガクと揺れ始め、勝手に熱が高まっていった。
「……お兄、さん……あっ、う、んぁっ」
そんな時、ほむらの口から、懐かしい呼び方が洩れる。
けれど、記憶の中の無邪気な声とは違う、色欲に艶めく声が脳を犯す。
「ぃっ……あ……や……あんっ……あっ」
頭の中が、ほむらへの想いで埋め尽くされる。
溶け合うように重なる熱と、耳に届く甘い吐息だけが、今の自分が感じられる全てだった。
「はっ……は、お兄さん……んっ、っく、お兄、さぁん……ぁんっ」
永遠に、このまま快楽を貪っていたい。
何もかもを忘れて、ずっと、ほむらと繋がっていたい。
そんな気さえしてくる。
「あ……あ……気持ち……い、ぃ……あんっ……あぅっ……」
しかし、竿の根元が熱く脈打ち始め、限界が近い事を感じた。
それでも尚、快感を得ようとする本能は治まる事がなく。
空いていた手でほむらの体を抱きかかえ、そのまま後ろに倒れこむ。
必然的に騎乗位のような体勢となり、彼女の体重で、最奥のしこりが先端へ強く押し付けられる。
「……はっ!? ……あっ……っ……っぁあ……」
刺激が強すぎたのか、彼女は目を白黒させ、口をパクパクと開閉し、体を撃ち震わせていた。
同時に内側も締め付けを一段と強くし、彼女が絶頂に至った事を感じさせる。
自分へも、あやうく達してしまいそうな快感が与えられたが、歯を食いしばってなんとかそれを堪え、それで出来た僅かな猶予を惜しむように、激しく腰を突き上げる。
「あっ、ま、待っ、て、んはっ、だめ、やっ、だめぇっ、まだ、いって、あんっ」
ほむらの声が甘く弾け、その顔に、乱れた髪が汗で張り付く。
口ぶりからして、彼女はまだ、絶頂の中に居るようだった。
しかし、自分も限界が目前まで迫っていて、それに応える余裕はなかった。
「やぁっ、あ、んぅっ、苦、し、あふっ、んんんっ」
逃げようとするほむらの腰を手で押さえつけ、ズンズン、と突き上げる。
それに耐えるためか、彼女は空いていた手を胸板に突き、爪を立ててきたが、その痛みですら、本能を諌めるには至らず。
今にも出て行ってしまいそうな熱を、より熱くするため、我武者羅に腰を跳ね上げる。
「あっ、あ、ぁ、ま、た、来る、また、あっ、あぁっ」
ほむらが体を震わせながら、荒い吐息の中に、絶頂の気配を滲ませる。
もう、我慢する事は出来なかった。
ほむら、と彼女の名を叫び、腰に添えていた手を引き、最奥を突き破るような勢いで、愛欲を解き放つ。
「あっ!?」
ほむらは大きく体を反らせ、繋いでいる手に力を込める。
腰が幾度と無く打ち震え、何度も何度も竿が脈打つ。
「やぁぁあああっ!! んぁっぁあああああっっっ!!!!!!」
彼女の内側は、それに合わせるようにキュウッ、と一際強く締め付け、快感に脈動は助長される。
「は、あ、ぁぁ、あぁぁ、はっ、はぁっ……」
やがて、最後の一滴までをほむらの中へ吐き出し終えれば、同時に彼女の体が倒れ込んで来た。
「はぁ……は……んっ……」
荒い息遣いが、胸板に掛かる。
抱きしめるようにしてその背中を撫でると、艶やかな黒髪の感触が、手に心地良かった。
「はぁ……はぁ……ふぅ……ふ、う……」
そうしている内に、乱れていた息は落ち着きを取り戻し、ほむらが体の上で身じろぎをする。
体を起こし、こちらを見下ろす彼女。
「………………」
視線が絡み合う。
なんとなく、名前を呼びたくなって。
ほむら、と、小さく呟く。
「……あ」
すると、彼女の目が細くなって、唇が弧を描き。
泣き笑いのような、儚く……それでいて、とても幸せそうな笑顔を浮かべてくれた。
「………………だいすき………………」
ほむらはまどかと俺の嫁。