冒険者となると各地を旅しているうちに自然と知り合いが多くなる。そんでもって飛行島という大層なものを持ってる俺は、他の冒険者と比べてさらに知り合いが多い。普通の冒険者は言わずもがな、貴族、王族、獣人、魔王、悪魔、天使、神、人外……と様々な種類の知り合いがいる。
しかし、必ずしもそれが「良い」知り合いとは限らない。ここで言う「良い」とは善悪の事ではなく、変人か否かという意味だ。
…………回りくどくなった。本音を言おう。
俺には変人しか知り合いがいない。
「おっほーーーーーーーーォ!! ついに完成したわ、飲むだけで『魚の骨が喉に引っかかったような痛みを感じる』薬が完成したわ!!」
「どこに需要があるんだ!?」
使い道の無さそうな薬の完成に喜ぶカティアにすかさず突っ込んだ。
ここはとあるカティア家(カティア、ヨシュア、ミレイユ)の研究所兼隠れ家。
カティア達は因縁のある島とその研究者をつぶして以来、俺はここに時々遊びに来ていた。
「全く需要が無いだなんてことは無いわよ。天才は先のこと予測して、事態に備えて解決するために研究に時間を費やすんだから。過去に何の役にも立たなかった薬が『最近の病気や病原菌に対して効き目抜群』だったっててのはよくある話よ 」
「言いたいことは分かるがな……」
それはその薬がいつか現れる病気などを治せるくらいに優秀だったからだろう。カティアの作った薬は『魚の骨が喉に詰まった痛みを味わえるうんぬん』というマジで需要の無い薬だ。てかそれって薬じゃねえ。
しかし実際にカティアは未知の病気を完治ができる薬を作ったこともある自他ともに認める天才科学者。飛行島に軽い風邪が流行った時に、俺がカティアに薬の発注も依頼した事もあるし、薬学だけではなく理学生物学地学、とまあ色々な方面な知識もある超がつくほどの天才でもある。
その超天才科学者が今目の前にいる、意味不明な薬を作っている人物だ。
「とりあえずちょっと黙ってて。今なんか色々と閃きそうな最中なの」
「へいへい……」
次は一体どんなものを作るつもりなんだ……。
まあカティアの研究は見ていて面白かったり興味が沸いたりするし、遊びに来る分には暇しないからいいかもしれない。
彼女が本棚の資料を読み漁ったり、薬を調合したりしている所を見ていると、そこにヨシュアが段ボール箱を抱えてやって来た。箱には薬品のような名前が書かれている。
「あ、こんにちは。来ていらしたんですね」
「よおヨシュア、こんにちは。元気にやってる? カティアにこき使われてたりしない?」
「元気ですよ。カティア様にこき使われてたりは……無くもないですけど、いい人ですから。カティア様の為ならこれくらいなんとも無いです」
うわあ……いい子すぎるよこの子。カティアを良い人って……まあ良い奴なんだけどさ。やる事は毎回想像の斜め上を越えるくらいに変だけど、ラーナー兄弟とは深い絆みたいなものがあるし。
うん、でもやっぱりヨシュアはいい子だ。どうかそのまま成長して俺にとっての数少ない常識人の親友であってくれ。
ヨシュアが手に持った段ボール箱を部屋の隅に置いたところで俺は気がついた。
「……あれ、そう言えばミレイユは?」
「はい、ミレイユならそこに……」
ヨシュアが指さした方向に目を向けると、部屋の入口に顔半分だけ見せているミレイユの姿があった。手元にはお盆があってその上に湯のみがあった。
まるで隠れながらこちらの様子を伺ってるようにも見えるが、なぜそのような事を……?
ヨシュアが僕にミレイユの存在を教えた動作を見ていたのか、隠れていた彼女と視線が合うと頬を膨らませてズカズカと怒った様子でヨシュアに近づいてきた。
「ちょ、お兄ちゃんどうしてばらしちゃうの!?」
「僕が言わなくてもこの人に気づかれたと思うぞ。さっきから隠れてなかったし……それより挨拶したら」
「あ、ああ、こんにちは。えと、良かったらこれどうぞ……」
ミレイユからお茶を受け取ると、彼女はそそくさと部屋を出ていった。いつもならヨシュアと一緒に最近の生活のことや面白い話をしたりするのに、どうしたんだろう? 談笑する余裕もないほど今はちょっと忙しいとか? それならわざわざ隠れてたりしないか。
それにミレイユ、なんかそわそわしてたような……。
「なあヨシュア、ミレイユの様子おかしくないか? もしかしてほ、ほら……女の子の日とか?」
ミレイユの年頃の女の子ならその時期は訪れているだろう。考えても分からんのでヨシュアに思い切った事を聞いてみた。
「違いますよ。というより、それはイライラするやつです」
「あ、そうだったそうだった」
それならそれは違うか。だとすると本当に何なのかわからん。ミレイユから貰ったお茶を少し飲んで考え込んでいると、ヨシュアが何やら言いたそうにしていた。
「どうした? 言いたいことがあるなら言っていいぞ」
「あるにはあるんですけど、言いたいことというより伝えたいことですね。でもこれは、しっかりとミレイユの口から言うべきかどうか……」
それはつまりミレイユの気持ちを代弁しようとしてくれてるのか?
でもヨシュアも言いにくそうだし……と会話が一向に進まないところでカティアがため息をついた。二人してカティアの方を見るといつの間にやら研究の片付けを終えていた。
「はあ……ちょっとあなた、付き合いなさいな。ヨシュアも」
■
「この際だからはっきり言うわ。あなた、ミレイユに好かれてるの」
「え?」
お茶の時間。開口一番に俺はそう言われて、思わず変な声をあげた。
何かの冗談だろう、と思ってヨシュアの方を見るがカティアと同じく真面目な表情をしていた。
……マジで言ってるのかカティアは?
「あ、好きってのはあれか。異性としてではなく友達って意味でか」
なんだー、そういう事か。カティアも回りくどいこと言うなー、これも天才ならではの特質というものか。
そういう事なら、ミレイユに限らずヨシュアもカティアも大好きだぞ。
「いいえ。ライクじゃなくてラヴよ、アイラブユーの方」
…………………………うん、まずは丁寧に話をしよう。
「……なんで俺なんだ?」
最近のミレイユは色んな知り合いができた。飛行島できた男友達も大概は年上(俺も含めて)だがたくさんいる。その中でどうして俺が選ばれる? いや、好きだと思われて悪い気はしないけど……むしろちょっぴり嬉しいなーって思ったり。だけどそれを言うと、犯罪扱いされそうなので言わないでおく。
「ここによく遊びに来るあなたが一番会う機会が多いからじゃないかしら。一応あなたにミレイユやヨシュアの面倒を見てもらったこともあるからね」
「いやだからって俺が……」
「なら他に誰があり得るの?」
「ヨシュアとか?」
「何で僕になるんですか! 真面目に話を聞いてください!!」
「うおっ! いきなり武器を振るな!!?」
ヨシュアがいきなりエインの力で精製して、振り払ってきた剣を寸前で避ける。
あ……危ねぇ。妹の恋路の話だからお兄ちゃんも真剣になってるのか? だからっていきなり斬りかかるのは駄目だろ。シスコン拗らせてるとはいえ、ヨシュアも俺の知らない方面ではもしかしたら変人の類かもしれん。
避けた動作で倒れてしまった椅子を立ててから座る。
「でも俺はヨシュアはアリだと思うぞ」
超個人的にお似合いだとは思う、兄妹だけど。
「もう一度やられたいですか?」
「……てのは冗談だ冗談」
だからエインの力を纏ったオーラ出すの止めて。そんなの使ったらこの部屋一帯消し飛びそうだから。
とりあえず余計なことは言わないで話を進めよう。
「なんだ……ヨシュアはそれでいいのか?」
ちょっと気になったが極度のシスコンならここで「妹にまとわりつく悪い虫め!!」みたいな感じで斬りかかってくるところだと思うが、さっきみたいに。
だけど俺の予想に反して、ヨシュアは屈託のない笑みでこう答えた。
「正直……妹のこれからのことは心配です。しっかり者に見えてまだ幼いし、それはまあ僕も何ですけど。だけど、あなたにならミレイユを任せられるかなって。いえ、任せられるのならあなたがいいです。僕やミレイユにとってあなたは数少ない信用できる人の一人ですから」
別に信用したくない訳じゃない。飛行島ではたくさん知り合いができたけどそこまで深い関係でもないし、完璧に信用するにはまだ心のどこかで不安がある。本人達は決して口にもしないし表情にも出さないがそういう事だろう。
だからその数少ない中の信用できる人から俺が選ばれた。つまり、ミレイユに惚れられた……て事でいいのか? いまいち釈然としないけど。
「疑ってるみたいだけど本当の話よ。いっそのことミレイユに聞いてみたらどう」
「さすがに直球すぎるだろそれは」
「チッ、このヘタレめ。そこまで話を進めて返答に困って逃げられないあなたを否応無くミレイユとくっつかせる予定だったのに」
「この場合においてはヘタレとはまたなんか違うだろ」
ていうか、一方的にそこまでされて挙句の果てにヘタレとか言われたらそれは暴言でしかない。
「女の子の気持ちをあんなにして、しかも知っておいて答えられない男がヘタレ以外の何なのよ。そうじゃなかったとしても、ミレイユに好かれてる事実を認めようとしないから、だからあえて疑ってるんでしょ。疑ってるのは返答に迷っている自分を隠すための口実よ、口実」
うぐっ……よくよく考えるとそうだ。さっきから俺はなぜミレイユが俺を好きになったのか考えてばかりで、ミレイユが俺を好きになるはずじゃないと否定してばかりいる。そうやって現実から目を背けている。
流石は天才。こういう気持ちの機微に対しては案外鋭い。
返す言葉もなかった。
「しばらくの間、猶予をあげるわ。二人の時間の間にあの子の思いに答えてあげて」
「うおーい、俺の意見は……?」
「腹を括ってちょうだい。私はヨシュアを連れてここを開けるから。外で片付けないといけない用事もあるからね。食べ物を一応あるけど、足りない分はお金置いとくからそれで買って」
「え、俺泊まる前提なのかよ」
しばらくの間って、時間じゃなく日にちって意味なのか。
「数時間であの子の想いに答えるほど度胸あるわけじゃないでしょう」
「それは、まあ、ね……」
「そういう事。それじゃあ頼んだわ。ヨシュア、行くわよ」
はい、とヨシュアは元気よく返事して部屋を出るカティアを追いかける。二人とも今からでもここを出ていく準備をするつもりなのだろう。
何か知らないうちに大変なことを背負わされた気がする。でもここまで来たからには逃げる気も起きない。ああ、あとしばらく間カティアの所で泊まるって飛行島にいるアイリス達にも伝えておかないと。
突拍子に想像もしてなかった事を言われて、いきなり二人きりで過ごす時間をやるからその間にどうにかしろ……なんか話が盛大に膨れ上がりすぎてまずはどうすればいいのか分からない。まあ、どうにかするしかないんだけどさ。
まずはアイリスたちにこの事を報告(泊まるということだけを伝えて、泊まることになった要因は伏せる)して、その後はミレイユの所に行ってみよう。そうすれば自然と事が進むかもしれない。
■
アイリスたちに事情を説明して、その後で自室に居たミレイユに会いに行くと彼女は驚くほどに普通に接してくれた。あの時は目に見えて分かるくらい、そわそわしていたがとりあえず落ち着きを取り戻したのだろう。
いや……多分、言うほど落ち着きは取り戻してないだろうな。時折表情を確認してみると、頬が紅くなっていたり会話している途中にボーとしていることが多い。さすがに年下の女の子と思っていた相手にそんな反応すると、男である俺も多少ドギマギするわけで。その事はミレイユに悟られないように、今日の夕食を食べることにした。
「はい、どうぞ。夕飯はカレーですよ。まさかあなたが泊まることになるとは思ってなかったので、味付けはあたし好みにしてありますけど」
「おー、普通に美味そうじゃないか」
夕食の担当はミレイユ。何か手伝うことはないかと訪ねたが、本人は妙に張り切って1人で大丈夫だと言われたので夕食が来るのを待っていた。
テーブルの上のカレーはホカホカと小さな湯気を立てており、辛いもの好きのミレイユ好みに作ってあるからか匂いがピリピリとするが美味そうだ。
早速食べよう、と思ったところでスプーンが無いことに気づいた。
「あ、実は何故かスプーンが一つしか無いんですよ。カティア様が実験に使うからって言って持っていったんですけど……何に使うんだろう」
「そうなのか。ならどうしようか」
スプーンを実験に使うってカティアは何をするつもりなんだ。いや、実験そのものに興味がある訳じゃなくて、こんなふうに不便になる事くらい天才じゃなくても分かるだろうに。
「それで何ですけど。スプーンは一つしかないから、あなたにこうしなさいとカティア様に言われて……」
そう言って、ミレイユはたった一つのスプーンでカレーを装って俺の口に持ってくる。
ミレイユ本人は顔を真っ赤にして手をスプーンごとガタガタと震わせていた。
これは、もしや……。
「ミレイユ、これって……あれだよな?」
「い、言わないでください。あたし今すごく恥ずかしいんですから……そのあなたが良ければ、ど、どうぞ」
うん、これは俗に言うアーンだろう。カップルの一人がもう片方の相手に食べ物を食べさせてあげるアレだ。
それをしようとしてミレイユは口調までも緊張していた。
…………カティアーーー!! あの天才科学者、こうなる事を図りやがったな。
「あの、やっぱりあたしにこんな事されたら嫌だったでしょうか?」
「そ、そんな訳あるか。もちろん嬉しいぞ」
「そうですか、良かった。どうぞ、あーん……」
うーむ、嬉しいようなただ恥ずかしいだけなような。まさかこうもあっさりとカティアの策略に引っかかるとは思わなかった。
というかあのマッドサイエンティストめ、本気で思って俺をミレイユとくっつけさせるつもりか。別にそれが嫌だと言うわけじゃなくて、俺とミレイユじゃ年齢差あり過ぎるぞ。
……カティアはそれくらいミレイユを幸せにしようと必死なんだろうけど。ああっ! そう考えたら無視もできない。
「どうですか? 結構やる気出したので自信はあるつもりなんですけど」
「ん、美味しいぞ。この辛さは好みだ」
色々と考え事してて半分くらい味わうこと忘れたけど、辛いのは好きだ。
「本当ですか。ほら、どんどん食べてください」
よほど嬉しかったのか、さっきのような恥じらいも無くなったようで、口に入れる度に次々とカレーをスプーンに装ってアーンとしてくる。
俺もこの流れに乗れば今の恥ずかしい気持ちを忘れることが出来ると思い、次々とスプーンに運ばれるカレーを食していった。
食べ終わってからしばらく経った後。べつにスプーンに装って食べさせてもらわなくても、関節キスみたいにはなるけど順番ずつスプーンを使って食べればいい事に気がついた。
ミレイユがカティアに言われた通りのことをして、俺もそれしか方法が無いと思い、すっかりそれを鵜呑みにしてしまったのが失態だった。
おのれカティア。他にはどんな罠を用意してやがるんだ。
■
ミレイユと一つ屋根の下で過ごして数日。
時々、こっそり帰ってくるカティア達に近状を報告しているのだが、相変わらず俺とミレイユの進展は見られない。いや、本来なら彼女の方から動いてくれないと俺もこういう事に関してはどうすればいいのか分からないわけだが……。
そうなると、報告する内容は全く変わらないわけで痺れを切らしたカティアにこんな事を言われた。
「ああもう、焦れったいわね! 時間は有限なのよ! さっさと解決なさい!」
まるで俺だけの問題みたいじゃないか……と、ツッコミたくなったが、時間があるのをいい事にミレイユとの関係の問題を先送りにしていたのは事実だ。
でも、手探りでこの問題を解決しようとしている最中で、マジでどうすればいいのか答えどころかヒントすら見つからない。
「あなたがミレイユの想いを受け止めることができないのなら、せめてあまり傷つけないように言ってやってください。いつもは元気にしてますけど、ああみえて悩んだりする事も多いですから。今はあなたに夢中ですから尚更……」
ヨシュアにはそう言われたから、だからこそ彼女の想いを受け止めることも拒絶することもできないままでいる。
受け止めるとしたらある意味ミレイユの将来に関わるもんだから本当にそれでいいのか悩むし、拒絶したら……うん、できれはそれは避けたい。女の子の泣き顔はあまり見たくない。
「はあ…………」
ため息をしながらモップを手に取り掃除を開始する。
最近、仕事や研究で忙しくて掃除できていなかったカティアのために研究室を掃除したい……というミレイユの提案で、特にやることも無いので俺も手伝うことにしたのだ。
カティアはああ見えて綺麗好きで研究室自体はそれほど汚れていないので、モップで軽く床を吹くことにした。
床掃除をしながら、せっせと掃除に励むミレイユの背中が視界に入り何となく見つめる。
今更だが彼女はなんでこんな優柔不断な俺を好きになったんだろうか。ミレイユは世話好きだし女子力高いし優しいしで将来はモテモテだろうに……。
「……ミレイユ」
あ、しまった。彼女事ばかり考えていると、思わず名前を口にしてしまった。しかもそれなりに声も大きかったせいで、ミレイユがこちらを振り向いた。
「どうしたんですか?」
「………………うーむ」
「?? あたしの顔になにか付いてますか?」
ど、どう答えようか。こういうのは思い切りじゃないと、いつまでたっても拉致があかない気がする。だからと言って、何度も言うが思い切った事が出来るほど俺に度胸もない。
ああ、だけどな。思い切ってしまえばもしかしたら後は楽かもしれないし、あ、でも思い切ってどう言えばいいのか分からない……うおおお、どうしよう……。
「……えと、本当にどうしたんですか? そ、そんなにジッと見つめられると落ち着かないですよ……」
「は!? ご、ごめん。やっぱり何でもないや」
結局何も答えられずに俺はそう言った。
「……そうですか? ちょっとゴミ袋を外に出してきますね」
「うん、いってらっしゃい」
ミレイユがゴミ袋を持って部屋から出ていったのを確認してから俺はため息した。
……情けない。何かきっかけでもあれば事が進みそうな気もするんだけど……。
「ん?」
床に妙に小奇麗な紙が落ちてるのを見つけて拾い上げる。さっきまではこんなもの無かったはずだが、これは……手紙だろうか?
ハートの可愛らしいマークで封がされており、裏側には俺への名前が記されていた。
「もしかして、これって……」
恐らくラヴレターだと察して、ミレイユらしいな……と呑気に感想を抱いていた……事を俺は後悔した。
後ろから床に何かが落ちた音がして、背中がギクリとして俺は恐る恐る後ろを振り向いた。
そこには、この世の終わりを迎えたように血の気が引いた真っ青のミレイユが膝を床に落としていた。
や、やってしまった…………。
「み、見ちゃったんですね……それ」
震える声でそう問われる。外面から誰当てか見て分かるラヴレターに対して「中身までは見てない」という理由は通用しない。
俺は観念して黙って頷いた。
「つい、うっかり落としちゃって……はは、あはははは、はぁ………………―――――――――ちょっとお出かけしてきます!?!?」
「ちょっ、待てミレイユ!」
俺の言葉を無視してミレイユはものすごい速度で部屋を出ていく。
追いかけると、フェニックスの羽で窓から今にも飛び出そうとしているミレイユがいた。俺は床を蹴って高くジャンプして背中に飛び乗り床に押さえつける。ちょっと乱暴にしてしまったがやむを得ない。
「うぐっ……苦し、は、離して! 離してください!!」
「できるか。どこに行くつもりだ」
「だからお出かけですってば!!」
「嘘をつくな」
「しばらく一人にさせてください!」
暴れるミレイユを逃がさないように必死にねじ伏せる。
彼女がバタバタともがいてそれを何度も抱きついて押さえる度に、女の子特有の柔らかい肉付きが触れてくる。こういう時に不謹慎な事を考える自身が嫌になるが、ここで諦めるわけにはいかない。
たぶん、これが最初で最後のチャンス。度胸も恋愛経験もない自分にはこうする勢いしかない。
「み、ミレイユ!」
「恥ずかしいんです! 一人になりたい気分なんです! だから、てっ、ええ! か、顔ちか……んっ!?」
暴れて抜け出しかけたミレイユの顔が近くなったところで不意に唇を重ねる。焦って脳がパニクってる俺でも、彼女の柔らかい唇の感触が伝わってくるのが分かった。
キスをすると同時に、力んでいた彼女の全身から力が抜けて大人しくなる。
はたから見た絵面はかなり最悪だ。もうちょっとムードのあるキスはできないのかと今更ちょっぴり後悔するが、どうにか大人しくなってくれて良かった。
「あ、あわ、あわわわわわわ、いきなりなんてことするんですか。あたし初めてだったのに……」
「本当にごめん。でもこうでもしないとミレイユ逃げ出しそうだったから……。それでさミレイユ。あの手紙は、あれはようするに……お前が俺の事を好きって意味なんだよね? だからバレたのが恥ずかしくて逃げようとしたんだよね?」
そう問いただすと、ミレイユは顔を真っ赤にして少しの間視線を泳がせた後、やがてコックリと頷いた。
これで本人の口からようやく告白してくれたわけだが。……ああ、本当なんで俺なんだろうな。飛行島になら他にも良い男はいるだろうし、ミレイユならこれから先彼氏の一人や二人はできるだろうに。いや、二人もできたらダメか。ようはいずれモテる女の子になるだろうに、その女の子が俺に恋するのはもったいないってこと。
もしかしたら……。もしかしたら、まだミレイユは幼いからいつか俺への想いは冷めるかもしれない。
それでも……、それでもいいと望むなら俺は。
「ミレイユ、一つ名案があるんだが聞いてくれるか」
「は、はい」
こんな考え、俺が真剣にミレイユに向き合ってないと思われるかもしれない。だけど、それが彼女のためになるのならそれでもいい。
「これからさ俺とミレイユが付き合ってさ。ミレイユが将来、他に好きな男ができたとするだろ?」
「え、そんな事ありませんよ! あたしはあなた以外の男の人を好きになったりなんてしません」
真面目だなあ……まあこれは、あくまで可能性の一つという事で。
「もしも話だよ。もしそうなったら俺はミレイユの事をキッパリ諦める。その時の俺にその覚悟がまだあるのか分からないけど、それがミレイユのためならそうする」
「ま、待ってください。それってつまり、オッケーという事ですか?」
「うん」
「…………あ」
俺がそう返事をすると、ミレイユは嬉しそうにポツリと声を漏らした。
さて……一応これで問題は解決したわけだが。いや、きっと問題はこれからだろう。ようやっとこの数日で最初の難題を解決できたってだけで、これからは色々とあるかもしれない。まあその時はその時に解決するとして。
とりあえず掃除の続きを再開しようと研究室へ足を向けると、ミレイユから服を引っ張られて止められた。
どうしたの? と、尋ねるとミレイユはこれまた顔を朱に染めて口を開いた。
「あたしはもちろん本気ですが、あなたの誠意をあたしに見せてくれませんか? そのさっきのキスだけじゃまだ実感もわかなくて……」
よう今すぐに行動して見せろというだろう。まあやる事はただ一つ。
彼女の気持ちに答えるためもう一度唇を重ねる。ただ先ほどのような不意打ちとは違うしっかりと互いの唇を味わうようなキス。そうしたまま可能性のの抱きしめてやると
体が暑くなっていくのが分かった。もしかしたらよいキスのおかげで身体が火照っているのかもしれない。
ミレイユの唇はとても幼い女の子とは思えないほど、官能的にまで柔らかくて唇を押し付けるだけで痺れるような感覚が返ってくる。それは麻薬みたいに癖になって身体にゾクゾクと気持ちの良い痺れを与えてくれる。
「んむっ、ん……あっ」
キス混じりにミレイユが甘い声を漏らす。少し目を開いて間近の彼女の表情を見てみる。頬を紅くしながら目元を蕩けさせて色気のある表情をした女の子がそこにいた。
これはいかん、ミレイユの為と思ってしたが俺にも効果てきめんすぎた。唇を離してキスを終えようとすると、
「あ、まだダメ。逃げちゃだめです、んっ……もっと」
えらく、食いついてきたっ!? しかも激しく吸い付いてきてキスを終えるつもりは全く無さそうである。
まさかミレイユのような女の子に攻められる体勢になるとは思わなかった。
ちゅーっ、ちゅーっ、とこちらの唇が吸われる音が激しくなる度に、ミレイユが次第に体重を預けてきて、倒れないように俺は壁に背中を寄りかかってそのままゆっくりと座る。その動作にミレイユは合わせて動いてきてどうしても唇どうしを離すつもりは無いらしい。というか、壁に押し付けられたまま力強いキスをされるような形になってしまった。
これ以上はいけないとは思いつつも、脳が求めてきて負けじと俺も彼女の唇をすっていく。
ちゅるるっ、ちゅぷっ、ぴちゃっ……じゅるりっ、じゅるるっ
やがて俺は息が苦しくなりミレイユの肩を手で軽く押して唇どうしを離す。それでもなおキスしようと唇を近づけてきたので視線を横に向けた。
唇からキスで溢れた互いの混ざりあった涎で生暖かい温度が伝わってくる。
「ああもう、どうしてやめちゃうんですか? さっきまでノリノリだったじゃないですか」
「待て待て! これ以上されるとちょっとヤバイから」
主に俺の理性がいつまで保つか分からない。
「ええ、そんなぁ……」
「あのなあミレイユ。俺達はこういう経験に関しては初心者なんだし、焦らずにゆっくりでもいいんじゃないか」
「あ、焦りますよ。だってあなたの周りには魅力的な女性がたくさんいますし、その中で比べたらあたしはまだま子供じゃないですか」
「……ああ、まあ、たくさんいるってのは否定しない。でも俺はミレイユを裏切るようなことはしないぞ」
てか、否定したら飛行島にいる女性にふるぼっこにされる。
「それでも不安じゃないですか。だからこれはあなたを逃がさないための牽制というやつです。か、覚悟してください!?」
ええ、なんだそのテンション!?
なんて、思っていたら両の手で頰を挟まれて顔を目の前に固定され瞬く間にキスをされてしまう。
ミレイユの調子に流されつつあると理解しながらも、彼女の唇への欲情を禁じ得ない。しっとりと吸い付くような柔らかなその唇の官能的な触感に夢中になり、粘膜を刺激していく。
舌先を彼女の口内へゆっくり挿入しようとすぐに互いの舌が繋がり合う。どうやら考えていた事は同じだったようで、ミレイユもこちらの口内へ舌を挿入しようとしたらしい。
思えばさっきまでの俺は理性を保って、ミレイユは幼いからという理由でこれ以上先の事をしなかった。だけど理性は崩壊しつつあり、逆に幼い少女とのキスというシチュエーションに背徳的な快楽を感じている。
それはまあともかくとして、互いの舌先が当たると同時に初めは優しく絡め合いながら愛撫していく。
「ふぇっ、んむっ……ひゃうっ、ちゅぷっ、ちゅるる……このキス、すごいれぇす……っ」
痺れを与え舌先を舐めとることでミレイユの滑舌が悪くなるが、今はそれが彼女の魅惑を醸し出している。
やがて二つの舌を混じえるようなキスは互いの舌を蹂躙するような激しいキスになり、ぴちゃぴちゃと口内で唾液が弾ける音を奏でる。ミレイユのザラザラとした心地の良い舌の感触に背筋がゾクゾクと震えて、思わず自身の舌も快感に震えてしまっている。更に深く舌を絡めようとすると、その拍子に彼女の涎で生温かくなった唇がこちらの唇に触れてくる。ならば一層の事、唇をなるべく全体的に重ね合わせてかつ舌を絡め合う貪欲なキスもする。
「んふぅっ、じゅるるっ、ちゅぱっ、んんっ、れろっ」
こちらの涎を飲み込むような淫靡な水音と同時に、はぁはぁ、とミレイユの興奮してくぐもった声が耳元から聞こえる。
頬を上気してこちらの唇を求めてくるミレイユはおさない顔立ちの中にも女性の色気があって、俺はそれに興奮して互いに執拗なディープキスを続ける。こんな幼い少女とエッチなことをしたら社会的に抹消される……という、理性的な考えはもうない。
どちらからともなく唇が離して呼吸を整える。その際に俺とミレイユの混じった涎がこちらの服へと落ちるが気にも止めない。
「ふふ、これであなたの心も唇もあたしのものになりましたね」
やばい。こちらを求めることに愉悦を感じて笑顔になっているミレイユがすごく可愛らしい。
そんなミレイユを前にして、到底キスだけでは満足度できない。
「ひゃんっ! んんっ……」
ミレイユが甘い声を出しながら体を軽くビクつかせる。それもそのはず。俺は不意に彼女の服の中に手を忍びせて、僅かに膨らみのある柔らかい胸に触れていた。試しに胸に指を沈ませてみれば心地よい感触が返ってくる。小さいことに変わりはないが一度揉んでしまえば病みつきになりそうな柔らかさだった。
我慢出来なくて咄嗟にこのような行動に出てしまったが、抵抗しないということは続けてもいいということだろう。
服の中でモゾモゾと手を動かしながら、ミレイユの胸の感触を楽しむ。その動きに応じて服が蠢いてシワを作る。
「あんっ……あ、あの良かったら服脱ぎましょうか? 恥ずかしいですけどあなたのためなら脱ぎますよ 」
「いいよ。こっちの方がそそるから」
「そそる?」
「興奮するってこと」
「へ、変態さんなんですね……」
まあ……否定はできないが、だからといって中断するつもりはない。
ミレイユの胸の触感を味わうだけでも幸せだが、彼女の甘い声を聞きたいがために俺は乳首を人差し指と中指で挟んで引っ張ったり、もう片方の手も服の中に突っ込んで胸を刺激していく。
「いやぁっ、ん、はぁっ…………」
期待通りの声が返ってくる。聞いているだけで身体が痺れて脳が蕩けていくような、子供ぽくも甘ったるい声。
もっと胸を揉みやすくするために、ミレイユを抱いて引き寄せてから、彼女の背中を俺の体の正面に預けさせる。
ぎゅっと体を抱きしめてやるとミレイユの華奢で柔らかい感触が伝わってきて、体温が火照っているのが分かる。首筋に鼻先を沈めると、嗅ぐだけで満たされるような甘い香りが漂っていた。
手をもう一度彼女の服の中へと忍ばせて、もう片方の手を今度はスカートの中に滑り込ませて秘部へと近づけていく。
「そ、そこも弄るんですか?」
俺はこくりと頷いてから、指を使って秘部を線をなぞるように触れると、ほんのりと湿りを帯びませており小さな水音が響いた。ミレイユの切なそうな声が漏れて、体をビクンと震わせる。その強ばってしまった体を解すように胸を揉みしだきながら、秘部の中へと指を侵入させる。ねっとりと温もりのある愛液が絡みついてきて、柔らかな秘肉が指先を締付けてくる感覚はまるで極上のマッサージだ。
「あ、そんなふうに触られたら、エッチな声でちゃいます。……んう、ああ、だめっ……あたし、エッチな女の子になっちゃう」
普段は純情で真面目で世話好きなミレイユがエッチな女の子になるなら、それはそれで興奮してしまう。というよりも、現在進行形で俺もミレイユも興奮しているし、その証拠に腟内がどんどん熱くなっていくのが分かる。刺激して快楽を得たことで愛液を分泌しようとしている……ちょっと激しめに指で愛撫してやるとミレイユの体がまた大きく震えた。
「あ、ああっ、いきなり激しくはだめ! んああぁんっ、ああっ……!!」
ミレイユがそう嬌声を上げて体を痙攣させると同時に、多量の一際熱い愛液が指にまとわりつく。愛液が秘部から溢れてて下着を濡らしてシミを作る。
しばらくして快楽にやられたのか、力が抜けたミレイユはぐったりと俺の方に寄りかかる。
「だ、大丈夫かミレイユ?」
やっぱり幼いミレイユにはさっきのは激しすぎただろうか? 俺も詳しいわけではないがちょっと激しくするだけであっさりこのような状態になってしまった。ちょっと罪悪感が湧いてしまい、服の内側に入れていた両手をすぐさま出してから、片方で頭を優しくなでてもう片方をミレイユの体の正面に回して優しく抱き寄せる。
「は、はい……。気持ちよかったんですけどちょっと慣れなくて、って………………あ」
言いかけている途中でミレイユがある事に気づいて視線を下に向ける。そのある事とは、ギンギンになっている肉棒が彼女のお尻に触れてしまっているということだった。
「す、すごい……おちんちんってこんなに大きくなるんだ。や、やっぱりこのままだと辛いんですよね? うまくできるかわかりませんが、あたしが気持ちよくしてあげます 」
そう言って、ミレイユはズボンに手をかけてきて、ややぎこちない感じでベルトを外して下着をズボンごと下ろす。下着の中で窮屈にしていた肉棒が天を突くようにしてミレイユの眼前で露になる。見たこともない男性器を前にミレイユは頬を真っ赤にして、両目を手で隠し指の隙間からブツを凝視していた。
「ごめん。さすがにびっくりしたよね。ミレイユが無理だっていうならもうここでやめても……」
「い、いいえ、します。確かに大きすぎてびっくりしましたけど、これもあなたをあたしのものにするためですから……それでは、しますよ」
れろっ、れろろ、ぴちゅっ、くちゅっ
ミレイユは恐る恐る口元を肉棒へ近づけると、亀頭をぺろぺろと舌先を使って舐め始める。刺激されて肉棒がびくびくと静かに震えると、その反応を頼りにミレイユは裏スジを舐めたり亀頭の先端に微笑みながらキスをしたりして、俺が気持ち良いだけではなく本人も楽しんでいるように見えた。
次にミレイユは柔らかい唇で亀頭を包み、そのまま丁寧に口内へ含んでいく。生暖かい口内の空気が亀頭から伝わってくる。
じゅるっ、るるっ、ぺろぺろっ、じゅぷぷっ
ミレイユは含んだ肉棒を唇で包んで上下に動かす。ぷるんっとした彼女の瑞々しい唇が肉棒を優しく何度も撫でてきて、俺はその快楽に体を震わせる。唇だけではなくミレイユは舌を使って亀頭を盛大に舐めてきて、嫌らしく勢いのある水音を鳴らしながら肉棒をヨダレでぐっちょりと濡らしていく。
幼い少女が肉棒にむしゃぶりついている淫らな光景に、俺は興奮を抑えきれなくなっていた。
「ミレイユ、もうそろそろ出そうだから……」
「あ、はい。えと……どうすればいいのでしょうか」
「ミレイユの腟内に入れてもいいかな?」
「あ、あたしの中に……ええと具体的にどうすれば」
ミレイユが肉棒を口から離したところで気づく。
ここはベッドの上でもなく、ただの冷たい床。そんなところにミレイユを寝かせるのは気が引ける。だとすれば……
「ちょっと正面から抱きついてもらってもいいかな」
そう言うと、ミレイユは正面から背中へと腕を回してきて俺に抱きつくような姿勢になり、そのまま俺の膝へと体重を下ろしてくる。彼女の感触の良いお尻や太ももが膝から伝わってきた。
「こう、ですかね……」
「うん。あとは俺に任せて」
ミレイユの下着を少し手でずらして、そこから見える秘部に向かって亀頭をあてがう。亀頭が秘部にキスをするとねっとりとした生暖かい感じがして、ミレイユの体がぶれないように片手を背中に回してしっかりと抱きしめながら、ゆっくりと腰を下ろさせ肉棒を秘部の中へと挿入していく。
男を知らない幼い腟内がぎゅうぎゅうと締め付けてきてそれと同時に快楽を与えてくれる。肉棒を奥へと押し進める途中で邪魔するような壁に出くわした。
「……ミレイユ」
「いいですよ、きてください。あたしもゆっくり腰を下ろしますから……」
それが何なのか悟ったミレイユは目を瞑り備える。
優しくなるべく痛くないようにしたいところだが、それではこの膜を突破できそうにもない。
俺は少しでも痛みを紛らわせるように彼女の頭を優しく撫でながら、肉棒を秘肉で包みながら下ろしてくる腰に向かって、肉棒を突き上げた。
「…………はぁっ、ううっ!」
膜を貫くと同時にミレイユの体が震え上がり俺の体にぎゅっと抱きついてくる。力強く抱きしめてくる腕と服を必死に掴んでくる両手がミレイユの今の状態を語っている。
「……っ、大丈夫?」
「はい、なんとか……っ。ウィータの能力で……不死鳥の癒しの力でこれくらいの痛みなら和らげることができますから」
不死鳥の力をこういうのに使うのもどうなんだろう、と思ったがそれを使ってしまうくらいにミレイユは痛みに耐えているということだ。
他に何かできることは……ないか、そう模索していると、ミレイユの潤んだ瞳がこちらを見つめていた。俺は少しでも痛みを和らげたいと思い、唇を重ねると忘れてしまうような舌を舌で蹂躙しあう濃厚なキスを交わし、互いの口内を満足するまで濡らしていく。
「ん、ん、んれろっ……れろっ、ちゅぱっ」
ミレイユも気を紛らわすために必死に舌を絡めてきてそれは激しいキス音で分かる。満足してようやく唇を離すと、口内から飛び散った唾液が、彼女の褐色肌の頬を色っぽく光らせていた。
そんな感じでキスを終えたわけで心做しか、先程よりもミレイユの腟内がぎゅうぎゅうと強くそして快楽を得られる良い具合に肉棒を締め付けてくる。膣壁の襞がヒクヒクと動く度に、肉棒全体を刺激されて、正直このままでもいずれ果ててしまいそうだ。でも、もちろんそんなもったいないことはしない。
「ふあ……、なんだかさっきからどんどんあたしの腟内であなたのおちんちんが大きくなっているような……次はどうすればいいんですか?」
「俺が動くよ。ちょっと激しくなるかもしれないから落ちないように抱きついて」
はい、とだけ返事してミレイユは俺の背中に回した両腕でしっかりと抱きついて体を密着させる。俺ももう一度、彼女の背中に回した両手できちんと抱きしめられているか確認すると、体勢的に腰を上下に動かし始めた。
「ああっ、んあっ……」
まだ男を受け入れるには幼い腟内を少し強引に肉棒でかき分けて膣奥を突いていく。亀頭と膣奥がぶつかり合うようなキスをする度にミレイユの体が宙を浮き、落ちないようにしっかりと抱きしめて体を密着させる。両者とも服を着ているとはいえ性欲が高ぶった体の体温はすごく熱く、抱きしめるだけでそれが分かる。本来の性行為とは少し違う着衣プレイという行為が俺をさらなる興奮へ導いていく。
「ど、どうミレイユ?」
「ふああいっ、いいですっ、すごくきもちいい! あん、もっと私のおくっ、深く突いてください!」
そしてそれはミレイユも同じなのか、心地の良い膣壁が肉棒全体を締めあげて快楽を与えてくる。それは腰の動きを促して、俺は夢中で腟内の感触を肉棒で貪る。どうやらミレイユは快楽を受け止めるのに精一杯のようで喘ぎ声混じりに返事をしてきた。
荒い呼吸をしながら喘ぐミレイユの表情は艶めかしくて、ぞくぞくするものが背筋を這い上がってくる。
すっかり快楽の虜になり、俺が腟内を突き続けていると、彼女も腰を上下に動かし始め快楽を深め合う。
ぱんぱんっ、ぐちゅっ、ずぽっずぽっ、じゅぷっ
「ああっ、すごっ、あなたのおちんちんがあたしの中で、はぁんっ、あなたのことすき、好きですっ」
最初は強ばっていたミレイユの表情も声もいつの間にやら彼女の全てが蕩けていた。甘ったるい嬌声や発情しきった彼女の表情はとても妖艶で、それだけでも俺は興奮を抑えられなくなり衝動的に腰のスピードを上げていく。よりミレイユの声が甲高くなり、勢いよく何度も宙を浮きながら、髪を荒々しくはためかせる。濡れそぼった腟内は急に強い熱を持ち始め肉棒を際限なく締め付けて快楽を与えてくることで、そのことを伝えてくる。つまりは、ミレイユはそろそろ絶頂に達すると限界を訴えていた。かく言う俺も限界で、狭い膣内で忙しなく肉棒がビクビク震えているのが分かる。
「……っ」
ビュクッ、びゅるるっ、びゅくびゅくっ、とぷとぷっ……!
「んんっー! んあああああっ、んふぅっ……はああっ」
ついに限界が訪れると、ミレイユの膣内に大量の精液を溢れ出させていく。最後に奥深くまで肉棒をねじ込んで精液を注ぎ込む。絶頂の快楽が襲いかかって全身が震える。
ミレイユも慣れない絶頂にビクビクと体を痙攣させ、最後の最後まで快楽を味わい尽くすと言わんばかりに互いに唇を重ねて口内を貪り尽くす。ミレイユの絶頂した激しい息と、その後の余韻に浸るような蕩けた息が直接俺の口の中に入ってくる。キスを満足するまでした頃には、腟内が肉棒を締めあげて全ての精液を搾り取った後だった。
さすがにあの精液の量を小さい腟内が受け止めるには無理があったのか、ミレイユの褐色の太ももに精液が伝っていたが……。それでもお互いに結果的に満足して、ミレイユは幸せそうに小さく微笑むと、もう一度優しいキスをした。
■
「ミレイユ……本当に一緒に寝るの?」
事後を終えて、夕飯を食べたりお風呂に入ったりこれからの事を語り尽くしたあとのこと。今回のことをきっかけに積極的になってきたミレイユが、夜になって俺と一緒に寝ようとこちらのベットへと潜り込んできた。
俺の腕の中に体を収めるミレイユは満足気な表情をしている。
「はい。二人はもうしばらく帰ってきませんから、その間はいつでもイチャイチャできますね」
……カティアのことだから、今日の夜中に突然帰ってきたりすることもありそうだけどなあ。でも本人がここまで幸せそうにしている手前、今更余計なことを言うと傷つけてしまうかもしれない。
「ふふ……あなたの匂いですね……」
ミレイユは少し照れたようにそう言うと、やがて小さな可愛い寝息を立てながら眠りについた。今日は色々と……本当に色々とあったからよほど疲れていたのだろう。
それにしてもこんな小さな女の子と流れに任せたとはいえ、体を重ねてしまうとは。俺ってもしかしてロリコンのケでもあるんだろうか? い、いかん。変なこと考えているとまた股間が大きくなってきた。
……もう寝よう。
――――さて、今回のことをカティアたちにはどう伝えようか……。
自分は悪くない、ロリいのにエッチなミレイユがいけないんだ……:(´◦ω◦`):