※この作品はR-18です。

好感度MAXから始まる白猫プロジェクト   作:ココナポッカ

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赤髪と最強の母と父を持つ少女【ティナ・トピア】

 ティナ・トピア。

 小さい体に膨大な力を秘めたプレシャス・チルドレンのティナを狙った闇の連中を追い払って以降、しばらくが経っていた。

 ブラッド、ファルファラにティナを任されてから、闇がふたたびティナを狙わない保証はないものの、飛行島で新しい発見をして楽しんだり、新しい仲間と出会って仲良くなったりと、まあ今のところはとりあえず本人にとっても満足な日常を送っている。

 そして今日は俺とティナの二人で依頼された魔物を倒すために、森林の奥へと向かっていた。それまでは良かったのだが……。

 

 

「よーし、今日も困っている人のために依頼を頑張りましょう。赤髪さんも早く歩いてください。悪い魔物は待ってはくれませんよ」

「わ、分かってるけど、ちょっと待ってくれ。日頃の疲れのせいでもうこれ以上……」

 

 

 何しろここのところ魔物退治の依頼や色々な騒動に巻き込まれたおかげで、疲れが取れていないのだ。依頼を終わらせて即行寝て体力を回復しても、次の日には溜まっている依頼と新しい依頼が舞い込んできてそれを達成しなければならない……という悪循環が続いている。

 それは俺に限らずみんな同じでティナも状況は一緒のはずなのに、彼女だけ疲れた素振りすら一切見せない。

 

 だから今の俺とティナにこんな体力の差があるのだ。男の俺が年端もいかない少女に負けるのは悔しいが、正直今日ばかりは彼女に着いていくので精一杯だ。

 

 

「もう情けないですね」

「……というかティナがそんなにやる気あるならお前だけ今回の依頼受ければよかったんじゃないか? 俺もできるなら手伝いたいけどもう眠くて眠くて……ちょっと休んでから行こう」

 

 

 そう言って、俺は近くの大木の根に背をかけながら休憩とる。地面が硬かったり大木が背もたれあまり適していなかったりと、眠るには適した環境とは言えないが、今の俺ならこのまま眠れてしまいそうだ。

 

 

「女の子を一人で戦わせる気ですか!? しかも最近は一緒に依頼受けてたのに、疲れてるからって理由で私を一人で戦わせるなんて薄情よ!」

 

 

 いや、いやいや……前々回も前回も今回の依頼もずーっと一緒に依頼を受けているのは、ティナの方から俺を誘ってくるからじゃないか。

 あーそれよりも眠い……今はそんなこといいから、少しでも眠って体力回復……。

 

 

「てっ、うわあ!?」 

 

 

 急に視界が高くなって体が浮き上がった……のではなく、ティナが軽々と俺を細い腕で持ち上げていた。

 

 

「仕方ないですね。振り落とされないようにしっかり捕まってくださいよ」

「ちょっとま────っ」

 

 

 言うまもなく、ティナは高く跳躍して険しい山道を、崖をあっさりと越えていく。しかも俺を持ち上げているということを気にせずに無造作に動いているのだから、乗り心地はあまり良くない。

 てか、危なかった、さっきあのまま喋っていたら絶対に舌噛んでたぞこれ……。

 

 

「さて、着きましたよ」

「あ、ありがとう……」

 

 

 着いた頃には妙な浮遊感と三半規管を少しやられていた。日頃からこのような事態にも耐えれるように鍛えていたつもりだが、俺の鍛えが足りなかったのかティナの乱暴な動き方が悪いのか。

 そのせいで思わず、ふらつきながら降りようとした瞬間、ティナの胸へと軽く手を触れてしまった。

 

 

「きゃあ!? ど、どさくさに紛れてどこを触ってるんですか!? ブラッドおじさん達に言いつけますよ! 蜂の巣にしてもらいますよ! それとも私が拳骨でぺっちゃんこにしてあげましょうか?」

「待て待て誤解だ! ちょっとふらついてその勢い触れてしまったというか……ご、ごめん」

「ま、まあそんなことなら別にいいですけど……次から気をつけてくださいね。私だから良かったものの、他の女性にしてたら嫌われてましたよ」

 

 

 ティナはそう言いながら鉄拳とも呼べる抜群の破壊力を持っている拳を下ろしてちょっと拗ねた様子で先へと進む。むしろ拗ねるだけで済んでよかった、ティナの拳はウッホのハンマーフルスイングより恐ろしいだろうからな。

 そんな感じで進みつつ、俺達は魔物の住処らしい場所へとたどり着いた。

 そこは茂みの多い森の中で開けており、何者かが住みやすいようにこのような場所を作っていたのだろう。そしてその正体は恐らく魔物。住処を作りにしては森の開け方が無造作だし、何より開けた土地の中心には人間の形をした骨があった。

 

 

「ふひゃあ!? ひ、人の骨……!?」

 

 

 驚いたティナが俺の腕に抱きついてくる。何だか柔らかいものが腕に触れてちょい役得……て、今はそれどころではないだろう。

 周りの茂みからガサゴソと何かが集まっている音が聞こえる。周囲を見回すと、俺たちを睨むようにして赤い目を光らせた蜘蛛の大群がいた。どうやら俺達はそのまま魔物の巣窟にダイナミックに侵入してしまったようだ。この人の骨はおそらくこの魔物の仕業だろう、見た目に似合わず人肉も食べる肉食家らしい。

 ……まあ囲まれている状況でも俺とティナならこのくらい何ともない。

 

 

「な、なんか気持ち悪いですね。さっさと倒して帰りましょう、こんな所あまりいたくありません」

「だな。じゃあさっそ」

 

 

 く、と最後まで言い終える前に突然に俺の腕に白くて太い糸が飛びついてきて絡まってくる。その事に驚いていると、今度はその糸に引っ張られるようにして俺は空中に引っ張られていく。

 地面から遠ざかり代わりに高いところがよく見えるようになる。そこには一匹の蜘蛛が俺めがけて糸で引っ張りあげていることが分かった。倒そうにも宙にぶら下げられているものだから身動きが取れない。

 

 

 

「赤髪さん、今すぐ助け、きゃああっ!?」

 

 

 ティナが糸めがけて剣を投げようとするが、それより早く魔物は動いて彼女に突進を仕掛ける。体の小さいティナは軽々と吹き飛ばされて、空中で体制を立て直して地に足をつけるがその時既に蜘蛛の魔物に囲まれていた。

 この状況くらいティナの実力なら覆せるだろうが、やはり彼女は子供だ。心配にならないわけが無い。

 

 

「ティナ逃げるんだ!」

「だ、だけど仲間を見捨てることなんてできません」

「俺は大丈夫! このくらいなんとか……」

 

 

 縛られていない方の手で剣を使って糸を切るくらいならできる。……て、あれ。この糸、思ったより硬くて切れないぞ! 刃物使って切れない糸とかどんだけ硬いんだ!

 俺が囚われたまま宙であたふたしているうちにティナが魔物達を薙ぎ払っていく。

 

 

「大丈夫なわけないじゃないですか! 待ってて、数はちょっと多いけどこの力があれば、こんなヤツらくらい簡単に倒して────!」

「っ、ティナ!?」

 

 

 それは突然だった。

 風圧でティナの周りの魔物達が一気に吹き飛ぶ。地面が大きく抉れ、木々はバキバキと音を鳴らしながら倒れていく。森全体がただならない雰囲気に変わり、大人しかった小鳥たちが空を飛んで逃げていく。

 俺はティナを止めようとするが、未だに千切れようともしない糸に苦戦していた。まさか蜘蛛の糸にこうやって苦労する日が来るとは思わなかった。これ以上にひどい目にあったり危険が起こったりしてきたのに、蜘蛛の糸に苦戦するなんざ笑えてくる……が、マジで笑える状況ではなくなった。

 

 恐らくは、今のティナはあの時と同じように体の中に抑制された力が暴走を始めている。

 「箱の中は狭い、すぐにこの世界に飽きるだろう」とシャッテンシュピールは言っていた。そしてまるで予言のようにティナ自身に同じ現象が起きた。どういうことが原因で起こるか知らないが、ティナの中に眠る力はあまりよくないものだ。もしかしたら、力の引き出し方を誤って抑えきれずに暴走しているのかもしない。

 

 

 

「くそっ……ティナ、目を覚ませ! 落ち着くんだ!」

「うあああっ……! あ、赤髪さん、体がっ、体が言う事を聞かな……っ!」

 

 

 二度目の強大な風圧がティナを中心に巻き起こり、その反動でようやく蜘蛛の糸が千切れるが、俺は勢いよく吹き飛ばされて後ろの倒れ伏した大木に背中をぶつけてしまう。

 

 

「は、ぐっ!」

「あ、赤髪さん!?」

 

 

 ぶつかると同時に、打ち身以外の強烈な痛みを感じた。腹部の方を確かめると、そこには背中から腹の方へと木の棒が伸びていた。運悪く木の棒が突き刺さってしまった腹部から熱い痛みが駆け巡ってくる。俺は気合でゆっくり、ゆっくりと前進して木の棒を腹部から引き離す。あまりの痛みと無茶をしたせいか、俺は地面に倒れ込んだ。

 

 

「いや……ごめんなさい! 私こんなつもりじゃ」

 

 

 っ……! 痛みは収まらないがこのまま眠ってしまっていいはずが無い。それにこのような経験、今に始まったことじゃないじゃないか。

 ティナの悲痛が聞こえて、痛みに悶えてる暇はないと体に訴えて立ち上がった。

 ……確かティナの暴走を抑えた時には、いつもの俺が持ち歩いているルーンを止めたはずだ。俺はそれを取り出して、力のオーラーに吹き飛ばされないようにティナの元へと進んでいく。

 

 

「やめて!? このままじゃ赤髪さんが……っ!!」

 

 

 ブラッドやファルファラからティナを守ってくれと言われたんだ。そうじゃなくても止めれるはずが無い。

 ティナの暴走を止めなければ、その一心で突き進む。

 

 

「よし。ティナ、これを……っ!」

 

 

 ようやく目の前にきてルーンを彼女の前にかざす。すると、ルーンが光出してティナから溢れていたエネルギーが徐々に収まり始める。歪んでいた空気は次第に落ち着きを取り戻し、ティナの虚ろな瞳に光が戻ってくる。もう踏ん張り、あと少しだ。

 

 

「二人共いたわ。アイリス、みんな! こっちよ」

「キャトラ!?」

 

 

 声のした方へちょっとだけ視線を送ると、そこにはキャトラとアイリスと飛行島の仲間達がいた。よかった、これで一安心だ。

 そしてルーンはティナの暴走を抑えるように更に大きく輝き、その輝きを終えるとやっとティナから溢れていた力のような気配は無くなった。ティナは気が抜けたようにして横に倒れる。一度暴走して止めた時も倒れてそのまま眠りについたから、たぶん大丈夫だろう。

 しかし今回ばかりは危なかったな……。まあみんな来てくれたし、もう大丈夫だけど。

 

 

「と、あれ……?」

 

 

 視界がクラっとなったような……。ああ、そうか。結構一人で無茶なことやったしそう言えば腹から血が溢れてたんだっけ。溢れてる力を抑えたかと思ったら、今度は血か……うん、これは俺も耐えれないな。

 

 

「ふ、二人共倒れちゃったわ! もう様子見に来たらティナが暴走してるみたいだったし、今度は二人まとめて倒れちゃうし何があったのよー!!」

「落ち着いてキャトラ、とりあえず二人を飛行島まで運びましょう」

 

 

 後は頼むよ、そう心の中でほんの少しだけ視界に映ったみんなに頼みながら俺は意識を失った。

 

 

 

▪️

 

 

 

「…………ん?」

 

 

 目を覚まして辺りを確認すると、俺は医務室のベッドで眠っていたことが分かった。……て、当たり前か。

 あの後どうなったかくらいは倒れた後でも推測できる。みんなに運ばれてそのまま医務室でしばらく眠っていたのだろう。

 そう言えばあれだけ痛かった腹部も痛みが収まっていた。確認してみると腹には包帯が巻かれており、若干違和感のようなものが残っているが動くには問題なさそうだった。さすが、この飛行島には色んな人物が居座ってるだけある。凄腕の医者や回復魔法が得意な人達が治療してくれたのだろう。

 

 時計は……あった! ……て、この時間ならもうみんな寝ているか。どうやら俺は思ったより長いこと眠っていたらしい。

 

 

「……あ、ティナは? ティナはどこに……?」

 

 

 ベッドから起き上がるがこの部屋の医務室にはいなかった。まあ男女別だからもう一つの医務室にいるんだろう。様子だけでも見に行こうかと立ち上がり、女性専用の医務室に向かう。

 

 

「さて……」

 

 

 ほんの少し歩いたところでもう一つの医務室にたどり着く。間違いなければティナは今この部屋にいるはずだ。……だけど。

 道中誰とも会うことなく、周りには誰もいない。だけど、やはり女性専用の部屋に入るということには多少抵抗がある。

 

 だってドア潜ればそこに女の子が眠っているんだぜ。傍から見れば夜這い仕掛けてるようにも見える。そんな気は毛頭もないのに見つかった挙句に変な誤解されてしまえば、もう飛行島にいられないぞ。

 ……うん、俺にやましい気持ちはないんだ。いや嘘です。本音を言うとちょっとだけどあります、嘘ついたことを許してください神様仏様ガレア様。あ、ガレアは天使だ訂正。とにかくそんな気持ちがあっても実行しない!

 

 ……なんか一人で勝手に代弁していると長くなった。さて、さっさと入っちまおう。

 

 

「……あれ、赤髪さん、目が覚めたんですね。あと、ここ男子禁制ですよ」

 

 

 と、入ってすぐにティナを発見。どうやらこの部屋にはティナ以外誰もいないようだ。……ほっ、よかった。あ、何度も言うけどだからといってやましいことする気は無いよ?

 

 

「そ、そこら辺に関しては今回目をつぶって。それよりティナも無事だったんだな、よかった」

「はい。ちょっと気だるいけど夕食もちゃんと食べましたし問題ありません」

 

 

 ありません……か。そう言ってる割には目が不安げと言うか悲しげだ。彼女事だから今回のことで自分を責めているんだろうけど。俺は彼女の元まで近づくと早速話し始めた。

 

 

「ごめんなさい、私のせいで。その怪我は大丈夫何ですか?」

「大丈夫だよ。たぶん、今までティナの鉄拳食らったヤツらと比べたら全然平気」

「もうからかわないでください」

 

 

 ティナの頬がぷすっとむくれる。だが、表情はすぐに崩れて申し訳なさそうにして俺を見ていた。表情と合わさっているせいか、窓から入ってくる淡い月明かりはティナを儚げに照らしていた。……どうしようか、ここに来たはいいがかける言葉が見当たらない。「気にしなくていいよ」の言葉で済みそうにも無かった。

 

 

「私、暴走してたんだね」

「みんなから聞いたの?」

「それもあるけど、なんか今も感覚で分かるし。それに暴走してた時の記憶が残ってるの。魔物を吹き飛ばしたことも、森を破壊したことも。……あなたを怪我を怪我させたことも」

「自分で暴走した原因は分からない?」

「分かりません。いつもはあんなこと無かったのに……」

 

 

 苦しそうなティナの表情を見て、いっその事その時の記憶が無かったらいいのにと思う。でもこうなってしまった以上、そんな望みは叶わない。それに、早かれ遅かれティナはこの力の真実と向き合う時が

来たんだ。それが今だったていう話で。

 それでもまあ、こんな話をするつもりは心苦しいけど。……とりあえず俺まで緊張しても仕方ない。気を楽にして話さないと、ティナが更に苦しんでしまう。

 

 

「分からないとなるとあの力を使うとなると今度は程々にしないとだな。その力使わなくてもティナは充分強いんだし」

 

 

 秘めた力を使わなくてもティナの戦闘能力はかなり高い。身体能力もこの飛行島の連中と比べてもずば抜けている。

 

 

「……ど、どうしてそんなに優しく言うんですか? 怪我をさせたんですから怒ってもいいんですよ! 何回も拳骨してもいいんですよ!! なのに何で……っ!?」

 

 

 少女は自分を責め立てるようにこちらに言ってくる。だけど俺が怒る気がないんだからそう言われても怒るつもりは無い。

 それに怪我だって大したことないだろう。いつもの飛行島の一部の変な連中に無理やり付き合わされた時に頻発する頭痛の方がもっと痛い。しかもそれがよくある事だから、薬や回復魔法に期待できない分

タチが悪い。

 そう言うと、ティナの強ばった表情が僅かに緩んでクスッと笑った。

 

 

「……確かにここの人達は変な人たちが多いですよね。俺がでんせつだー!! とか、凄そうな科学者なのに変な奇声発したりとか。でも、それでも赤髪さんはその人達が困ったりしてたら何だかんだで手伝ってるじゃないですか」

「あれ、そうだったか?」

「そうですよ。みんなあなたの事お人好しだーって言ってますよ。私も最初にあなたやアイリスさんたちに初めてあった時確信しましたもん。絶対にこの人お人好しだーなんか悪そうな人に騙されそうで心配だなー、て。初対面なのに一緒に戦って協力してくれた人なんて初めてです。お人好し過ぎて心配になっちゃうけど、でも極悪人なんかよりずっといいし、そっちの方が私も好き」

 

 

 俺がお人好しだって言われたりするのは良くある。だからって悪い奴らに騙されたりしないからね。詐欺とか悪い女に引っかかたこと一度もないよ俺。

 ……まあ、ティナもちょっと元気になったようで何よりだ。勇気絞って女性専用の部屋に来た甲斐があった。お互いに大事には至らなかった。今回の件に関してもティナはなんとかしょげること無く頑張れそうだ。かくて世は事もなし……とまでは言わないが、明日からはいつも通りで大丈夫なはずだ。

 ……そろそろ出ようか。

 

 

「さて俺も戻るよ。ティナも気負わないでゆっくり休むん」

 

 

 だぞ、と言おうとして入口へ向かおうとしたところで服の裾をティナの手が掴んでいることに気がついた。

 何故か彼女は妙に笑顔だ。しかもなんか嫌な予感がする。

 

 

「もうちょっとお話しませんか?」

「だめだ。俺達は一応怪我人なんだから、それに他に人が来るかもしれないし」

 

 

 来なかったとしても戻るけど。

 

 

「こんな時間ですし誰も来ませんよ。あと言うこと聞いてくれなかったら、明日ここに来たことみんなにバラしますね」

 

 

 拒否権はないんかい。

 

 

「分かったよ……ティナが話したいならそうするか」

「はい、そうしてください。早速、悪い女に引っかかりましたね」

 

 

 嫌だこの子、将来が怖い……。

 

 という訳で、もう少しだけおしゃべりするということで椅子を持ってきてからティナの近くで座る。

 すると、ティナは気のせいか頬を少しだけ朱に染めながら話し始めた。

 

 

「あの、ここの所、私が赤髪さんを誘ってクエスト受けてるの気づいてますよね?」

「え、まあうん」

 

 

 それは俺も知っている。それでもやっぱり元々、受諾するクエストの量も多いから偶然と考えたこともあったけど、本人がこう言ってるということは偶然ではないらしい。ティナは何を恥ずかしがってるのか俺から視線を外して窓の方を見る。俺もつられてそっちを見ると、綺麗な月が顔を覗かせていた。

 

 

「実は私、本当は自分が暴走してしまった原因に心当たりがあるんです」

「え?」

「あ、あくまで可能性の話ですよ。それにそれも原因だったとしてもちょっとだけだろうし、原因は別の方が大きく影響してると思います。その心当たりというのは、その……始めからあなたにもわかりやすいように説明すると……えーと、うう……その! あなたの気を引こうとして何度もあなたと一緒に依頼を受けてたんです!」

 

 

 ティナが緊張して喉に出かかった言葉を一気に吐き出すようにして言う。再び視線がこちらを向く。彼女の声とあまりにも真剣そうで緊張もしてしそうな表情を見て、思わず俺も彼女をじっと見つめる。

 

 てか、ん? ……気のせいかな、話の方向が予想の斜め上に向かってる気がするぞ。

 

 

「私はまだあなたから見ても子供ですし、こうして気を引くしか無かったんです。でもこの気持ちは本物です。こんな気持ち初めてだけど、それでも本気になってるてことくらい自分でも分かる。まともな職にもつかないで、依頼を受けて安定しない収入で食ってる根無し草のあなたにこんな気持ちになるのもおかしいんですけど! 本当はお父さんみたいにもっとかっこよかったほうがいいと思ったりもしましたけど!」

 

 

 緊張しすぎてるせいか、ティナは自分でも気づかないまま俺が聞きたくなかった事を言っていた。しかも本人に悪気がないから責めようもないし事実だし、その自分の現状に呆れるしかない。

 

 

「だからその、もっと私を見てもらいたいって思って、一生懸命、あなたにいい所を見せようとしたんだけど……やけになり過ぎて、そのせいで気持ちが昂って暴走しちゃったみたい」

 

 

 ……まあ、結構ショックな事も言われたが、皆まで説明されなくても大方言いたいことは分かった。そして彼女を暴走させてしまったことも気負わせてしまったことも、俺にも原因があるんだろう。

 でもまたどうして、また俺みたいな男なんかに。ティナほどの美少女ならいくらでも相手が見つかるだろうし将来性だってあるだろうに。……だけど、自分も満更じゃなかったり……する。

 

 こういう状況になったことは無かったので俺はどうすればいいか分からないでいた。ここは言葉をじっくり考えるべきだろうが、そうしたところでこのような事に今まで縁がなかった俺が言葉を思いつけるはずもない。だけどここで引き下がるのも情けないという。………………ふう、よし。

 

 

 うん、とりあえず抱きしめた。

 

 

「え、ええ、あっちょちょ……え、ちょっと赤髪さん!?」

 

 

 どんな風に抱きしめたかと言うとそりゃもうがばっと。背中に両手を回して、息の音が聞こえるくらい抱き寄せて、体温が上がっているのがわかるくらいぴったりと抱きついた。あと、ティナの服ってちょっと際どいし布生地も厚くないし柔らかい! もう未知の感触だし俺も心臓がバクバクしてやばい!?

 ええい、そんなことより言葉に出せ。

 

 

「ありがとう。ティナ、すごく嬉しいよ」

「……え、ええ!? 私まだ全部言ってないよ!?」

「さすがにあれで分からないほど俺は鈍くない」

 

 

 たぶん。ていうか、もしこれで俺の勘違いだったりしたらただの赤っ恥だ。その挙句、セクハラでティナに殴られて飛行島のみんなから蔑んだ目で見られるおまけ付きだ。

 勢いで行動に移したけど、次になんと言えばいいか分からない。あと、ティナは子供って思ったりもしたけど、やっぱり年頃の女の子の体て興奮をそそる肉付きというか……いかんいかん、落ち着け俺。

 

 

「えとこうして貰えるのは嬉しいんですけど、そろそろ離れてもらえないですか? その……このままだと緊張しすぎてまた気を失いそうですし、うまく喋りません」

「あ、う……うん」

 

 

 ちょっと名残り惜しい気もするが、冷静になってからティナから離れる。

 この部屋には窓から伸びてくる月光しか頼れる明かりがないと言うのに、それに照らされたティナの頬は俺はくっきりと紅く染まっているのがわかる。いきなりあんなこと言って、そこから俺が抱きしめた訳だがら無理もない。

 ティナは、恥ずかしそうにすると同時にどこか満足気な表情を浮かべる。……やば、可愛い。

 

 

「そうなんだ、あなたも私と同じ気持ちなんだ。……嬉しいけど、回りくどいことしなかったらよかったなあ。余計に恥ずかしくなっただけだし。しかも女の子で年下の私から先に告白なんて、もうちょっと男気? みたいなものを身につけた方がいいですよ。このへタレ」

 

 

 幸せそうに笑いながら俺の心を抉りとるようなこと言わんでください。……でも、自分で知らんうちにティナの策略にハマってしまったらしい。今回の一件を通じてそれがようやく分かったのもどうかと思うが、まあお互いに満足したからそれでいいかもしれない。

 

 

「ど、どうしたんですか? そんなにまじまじと見られると恥ずかしいよ……」

 

 

 ふと彼女の小さくて瑞々しそうな唇が視界に入る。口付けしたら気持ちいいだろうなーとか思ったり……あ、やばい。一度意識するとなかなか切り替えられない。

 

 

「えーと、キスしたいなーって」

 

 

 ついには自分でも無意識のうちに言葉に出てしまった。

 すると、必然的にティナは顔どころか耳や首まで真っ赤にして余裕を完全に無くしてしまって、ある意味暴走寸前。しっかりと言葉は聞き取られてしまったし、今更誤魔化しようもない。やっぱりティナにはそういうことは早かっただろうか?

 

 

「き、ききききき、キスって……せっかくいい雰囲気だったのに……調子に乗ってるんですか!?」

「せ、せっかくの雰囲気だからこそキスとかするんじゃないカナー?」

「分かってますよ! それくらい理解できます! ……でも、異性のキスは好きあってる証拠だって聞くし、私も嫌じゃないし……ほら、どうぞ」

 

 

 ……て、あれ? 思ったよりも承諾されてしまったぞ。

 ティナは目を閉じて潤いのあるその可愛らしい唇をこちらに向けて待っている。しかし本当にこのまましてしまっていいんだろうか? 自分で言っておいてなんだけど、やっぱりティナにはこういうの早かったんじゃ……。

 キスを待っている愛おしい表情。照れているせいで可朱に染められた可愛いらしい頬。ちょっと近づいただけでも分かる彼女の甘い匂い。そして、無防備で柔らかそうな小さい唇。……ゴクリ。

 

 

「こ、告白は私からしたようなものなんですから……男ならキスくらいあなたの方からしてください」

 

 

 女の子にリードしてくれと怒られるのは情けない話だが、その通りだ。夜も深い。こんな時間にここに来る者はいないだろう。何より俺も我慢の限界だ。……よし。

 冷静になってから俺は望んだままにティナと口付けた。

 

 

「……んっ、ふぁ……んん」

 

 

 普段は子供と思っていたティナの口から艶かしい嬌声が漏れでる。彼女の唇は予想した通り、瑞々しく軽く重ねるだけでしっとりと張り付いてくる。それでいて、軽く押し付ければふわふわと柔らかい感触が返ってきて俺は幸せな時間を満喫する。

 そのまま俺はティナの首に両手を回して抱き寄せる。俺の胸元まで寄せたあと、彼女は抵抗素振りを見せずに体重を預けてきてこちらとキスできるように顔を上に向けて、口付けを続ける。

 

 

「んちゅるっ、はむっ……ん、んんっ……」

 

 

 次第にティナの方からも唇を押し当てるだけではなく、互いの唇を咥えたり吸い付いたりして接吻を堪能する。ティナとのキスは甘くて気持ちよくて、脳が蕩けてしまいそうほどだった。

 俺はまるでティナの全てを自身のものにしたかのような気分に陥り、彼女の柔らかく滑らかな髪に触れる。キスを終えると、ティナは脱力して俺の方へと身を預けてきた。

 

 

「ふあ、ふう……ごめんなさい。なんかあなたに気持ちを伝えたら安心しすぎちゃって、力がうまく入らないみたい……」

「気にしなくていいよ。さてティナ、そろそろ寝ようか。今回の事についてはまた明日から色々と話そう」

「え。ま、待って……」

 

 

 ティナが引き止めるがいつまでもこんなことしているわけにはいかない。俺も彼女も病み上がりの病人だ。男としての本音を言えば、まだ名残り惜しい気もするけど、我慢しなければ。

 

 

「だめに決まってるだろ。それにティナはまだ子供なんだし早く寝ないと」

「また子供って、女の子のファーストキス奪ってその言い方は酷いですよ。もういいです、あなたがそう言うなら私にも考えがあります」

 

 

 考え……? 何の考えだろうか……そう思った矢先、急に俺の体が宙に浮き上がりそのまま仰向けのままベッドへと落ちた。そしてそこを逃がすまいとしてティナが体の上に乗ってきて身動きが取れなくなる。普通の女の子相手なら力技で抜け出せるが相手はティナだ。持ち前の腕力で両腕をベッドに押さえつけられて抵抗ができない。

 彼女の火照った顔がどんどん近づいてくる。

 

 

「て、ティナ、流石にこれは……」

「こ、こんなことするのは私も恥ずかしいですが……赤髪さんのせいですからね、んん……っ」

 

 

 ここぞとばかりにティナは再び唇を重ねてくる。二度目のキスは最初のキスの影響しているのか、ティナの唇は熱くなっていることが分かった。

 しかもティナは俺に乗っていることをいいことに体を擦り付けてくる。むにゅむにゅとした胸が俺の胸元に当たって、さらにティナの引き締まりながらも柔らかい質感をした太ももが触れてきて……うん堪らん!

 もはやティナとのキスだけでは満足出来ない。我慢していたはずなのに体温がどんどん高くなり、股間もズボンの中から存在を主張するように大きくなっていた。

 

 

「てっ……も、もう、どこ大きくしてるんですか……変態」

 

 

 流石に体を密着していたのでバレてしまった。

 ティナでも男の股間が大きくなる意味を理解出来ているらしい。

 

 

「ほ、ほら……ティナみたいな可愛い女の子にこんな事されたら我慢できるはずないと言うか。それに積極的になったのはティナの方だし」

 

 

 俺は必死に自分が興奮してしまった言い訳を探す。だが、そんなことする必要はなかったようだ。

 

 

「ろ、ロリコンっ……でもいいですよ、それってつまり私で気持ちよくなってくれてたって事ですよね。私からすればすごく嬉しいことなので気持ちよくしてあげます」

「い、いいの……?」

「はい。とりあえずベッドに座ってください」

 

 

 まさかここまであっさり承諾してもらえるとは。でもティナもそれだけ本気ということだろう。

 俺は彼女の言う通りにベッドの横に座って、一旦ベッドから降りて真正面に移動したティナにズボンとパンツを脱がされる。いきり立った愚息が解放を待ち望んでいたように姿を現す。ティナは恥ずかしそうに目をぱちくりとしながらも、一物に小さな手を添える。そこで俺はあることに気づいた。

 

 

「あれ……ティナ、どうしてそんな知識があるの?」

 

 

 そう聞くと、ティナはバツが悪そうに顔が紅いまま視線をそらす。……ものすごく怪しい。重要なことではないがめっちゃ気になる。

 

 

「と、図書館の本で見たんです。男のあなたの気を引くためにはこういう事も勉強した方がいいかなあって……大人以外立入禁止のコーナーにこっそり入って、勉強してました」

 

 

 図書館って飛行島に備えられてるあそこのことか。てか、R18コーナーに子供に簡単に侵入されるなんて管理が杜撰過ぎる。

 それにしてもティナが俺のためにそこまで必死にやって勉強してくれているという事実がとても嬉しい。それを伝えようとしたが、恥ずかしさのあまり勘違いしたのか、声を荒らげてこっちを睨んでくるととんでもないことを言い始めた。

 

 

「あーもう!! そんなのいいじゃないですか!? あまり私をからかうとそれへし折りますよ!」

「待って流石に折られたら飛行島のみんなの魔法でも回復できないしできたところで一生の恥だから!? 男じゃいられなくなっちゃう」

 

 

 謝るから勘弁してほしい。

 

 

「はあ、別にいいですけど。……それじゃあ、しますね」

 

 

 そう言ってから、ティナは恐る恐るといった感じで舌を覗かすと、亀頭の先へと這わせてゆっくりと舐め始める。勉強したと言っても所詮知識でしかない。ティナは慣れない動作でこちらの反応を確認しながら、亀頭を舐めたりキスをしたりしてくる。激しくもなくゆっくりとした動作だが、それはそれでじわじわと快感が押し寄せてきて堪らない。

 

 

「ティナ、すごく上手だよ。めっちゃ気持ちいい……」

「れろっ……本当に男の人ってこうされるだけで気持ちよくなるんですね。でも、赤髪さんを気持ちよくすることができて嬉しいです」

 

 

 そう言って、彼女は嬉しそうにしながら艶めかしく光った唇も使いながら肉棒を刺激してくる。ぷるんとした柔らかく生温かい唇で亀頭を口に含み、上下しながらより一層強い快楽を与えてくる。舌を使うことも忘れずに肉棒に絡ませてきて、びちゃびちゃと水音を立てながらティナの唾液が俺の肉棒にまとわりつく。

 眼下に幼いティナが俺の肉棒を舐めている光景はとても淫で、見ているだけで背徳感に近い興奮を感じてしまう。

 

 キスだけで満足できなくなったから、このような事をしてもらっているものの、余計に興奮してしまって収拾がつかなくなってしまった。しかしこれだけでは下準備が整っていないので、肉棒を舐めるのを中断させてからティナの脇に手を入れて俺の股の間にまですっぽり収まるように引き寄せる。

 

 

「あ、赤髪さん? まだ物足りなさそうにしてますよ?」

 

 

 真正面を向いていたティナはこちらに少し視線を向けながら問いかけてくる。俺がこうした理由を彼女はわかっていないらしい。もちろん、ここで終わるなんて到底有り得ない。それでは生殺しだ。

 

 

「ティナ、服脱がすよ」

「ふ、服を……!? えーと、確かにそうした方が男性と愛を深めることができるとか本に書いてあったけど、いざとなると恥ずかしいなあ……。わ、私だけだと恥ずかしいのであなたも服脱いでください!」

 

 

 ティナがそう言うので、まずは自分が全裸になり服を適当な場所に放り投げる。次に俺の体の前に座っているティナの上半身の服を脱がしていく。脱がしている途中照れている様子を見せるが抵抗する気もないらしくあっさりと脱がせることができた。そして続いて下半身の服も脱がして、俺とティナは生まれたままの状態になった。

 

 

「ひゃうーっ、恥ずかしいっ……!! あ、あまり見ないで……」

 

 

 あまり見ないでというのは無理な話だった。

 晒されたきめ細かで白い素肌は水を弾くような張りと瑞々しさがあり、線の細い体つきではあるものの軽く腕に触れるだけでふにふにとした柔らかさが返ってきて、撫でてみれば滑らかでスベスベとした感触が返ってくる。それに形の良い胸は大きいとは言えないが、将来性を感じる。

 ティナは幼くはあるが、男を魅了するには十分な体であると言えるだろう。その一糸まとわぬ体を見るなという方が無理な話だった。

 

 それにしても本当に細い腕だ。強く握ってしまえば肉が潰れて骨が折れてしまいそうな程に儚げな腕なのに、これには魔物を吹っ飛ばす力を秘めているのが驚きだ。

 

 欲望のまま優しくティナを抱きしめてあげると、彼女のきめ細かな柔肌が俺の全身に直に触れて気持ちがよかった。ティナの方も気分が良くなってきたのか、頭をちょこんと胸元に預けてくる。心地の良い髪を当てるようにして俺の胸元に頭をごしごしと擦り寄せてくる。

 

 

「不思議……お互い裸なのに抱きしめられるだけでとても温かく感じる。これがあなたの温もり、できればずっとこのままでいたいな」

 

 

 それは俺も思っていたことだが無理な話なのは分かっている。それにこのままではいくら抱き合ってると言っても、いつまでも裸では風邪を引いてしまうだろう。

 俺はティナが落ち着いたことを確認してから、秘所へと手を伸ばす。

 

 

「ふああっ……ど、どこを触って……そこ触るなんて、汚いよ、だめっ……あっ!」

 

 

 指で優しく撫でてやると、ティナの甘い声が返ってきた。彼女は必死に耐えようと唇を震わせるが、秘所に指を挿入すると、すぐに男を悩殺するような甘い吐息と喘ぎを漏らす。

 

 

「エッチなこと勉強したって言うなら、ここを弄った方が気持ちよくなることも知ってるんだよね、ティナは」

「わ、わかってるけど……んふぅんっ、いきなりこんな、あっ、そこ、いいっ……」

 

 

 狭い膣の中を指で蹂躙させていくと、ティナは縋るように俺の体に両手で触れてきて身悶える。膣からはじゅぶじゅぶと嫌らしい水音が静かな部屋に鳴り響く。

 ティナの膣を弄りながら、今度は暇だった片方の手で彼女の年齢にしては少しだけ大きい胸を揉みしだいていく。女性らしい官能的な触感に俺の興奮がさらに高まる。

 

 次第にティナの表情が蕩けていき、月明かりが入り込んでいるだけの暗い部屋の中でも彼女の吐息が白くなって熱を含んでいるのが分かった。目元は艶めかしい光を放ったまま気持ちよさそうにしている。

 そして彼女は俺にされるがままの状態で首をできるだけこちらに向けてきて顔を近づけてくる。その行動を理解した俺は唇同士を重ねた。

 

 れるっ、れるるっ、じゅるりっ、ちゅぷっ、れるるっ、ちゅぷるっ……!

 

 完璧に興奮してしまったティナら、今度は容赦なく舌を絡めてくる。だらしないくらいに舌を伸ばして、快楽を求めて相手の舌に絡みつき唾液を口元から溢れ出す。舌だけでなく互いの唾液も混ざり合い、口内を濡らしていく。間違いなく激しい口付けだった。

 

「れろっ、びちゃっ、ちゅるれろっ……! す、好きっ……あなたとのキスも、あなたに私の体めちゃくちゃにされるのも気持ちよくて、好き! ちゅるるっ、れろれろっ……!」

 

 

 声を荒らげながらもティナは遠慮することなくこちらの口内を犯すように舌をねじ込んで、執拗に互いの舌を絡めて刺激し合う。舌が痺れて、今はもうティナを求めることしか考えられない。

 俺はティナのキスと胸の感触味わい尽くしながら、彼女の秘部へと愛撫を続ける。深く重なった唇の合間からティナの喘ぎが漏れるが、それでも彼女はひたすらにキスをやめようともしない。

 

 

「んぐっ、あっ、ちゅぱっ……! ────んふっ、はふっ、はぁはぁっ……あなたの唇、美味しかったです」

 

 

 互いの舌が溶けて混ざり合うようなキスを長い間続けてようやくのこと。ティナが限界を感じて唇を離した。その際に勢いよく飛び出した唾液がベッドに落ちてシミを作るが……まあ大して問題にはならないだろう。

 ティナは深く荒い呼吸をしながら俺に再び体を預けてくる。 本来幼いはずのティナの表情は、欲情しすぎて色気を増している。抱きしめてやると、ティナの体温は心地よい程に熱くなっていた。

 

 ……そろそろかと思い、俺はティナを抱き上げてベッドに寝かせようとする。だがそれを反対するかのようにティナは俺をベッドに無理矢理押し付けてきた。

 

 

「ちょっと、ティナ?」

 

 

 ベッドに仰向けになった俺の上にティナは馬乗りしてくる。さっき見た光景と全く同じだった。

 

 

「赤髪さんまだお腹のとこ怪我してるじゃないですか。だったらあなたが動くより、私が上に乗って動いた方がいいはずです」

 

 

 ティナの言うことは最もだった。彼女は俺の包帯に巻かれた腹の怪我を気にして自分が上になりたい……という事だ。それはそれで俺は興奮するが、幼い彼女にこんな無茶を任せていいのだろうか? 今更、欲情を抑えることなんてできないが不安だ。

 

 

「いいんです。それじゃあ上手くできるか分からないけど、始めますね……んっ」

 

 

 ティナはそう言って、俺の肉棒を掴みながら自身の秘所にあてがいながら腰をゆっくりと落としてくる。にゅるっとした感触と共に肉棒が狭くきつい膣に侵入を始めるが、一目で性器の大きさを比べても無理があった。

 

 

「ティナ、むりしなくていいから」

「だ、大丈夫。このくらい……んっ、んああっ、痛っ!」

 

 

 無茶をしようとしていたところを止めようとしたがそれより早くティナは無理矢理腰を降ろして一気に肉棒を膣奥まで挿入させる。その代償として、処女膜を勢いよく突き破り、血が太ももへと細長い線を描くように伝っていく。

 ティナの蕩けていた表情を塗りつぶすように苦痛の表情へと変わる。

 

 

「ああっ、痛っ……結構痛い、ものなんですね……くぅっ!」

「ティナ、まだ動いたらダメだから。一旦休もう」

「そ、それではあなたを満足させることが」

「俺は問題無いから。それにティナが痛そうにしているのは俺も辛いし、ゆっくりすればいいから」

「は、はい…………ちゅっ」

 

 

 痛みに耐えながらも腰を動かそうとしたティナをなんとか制止して、俺は深呼吸するように言ってから彼女を優しく抱きしめる。そして少しでも痛みを忘れられるように唇を重ねて舌を絡め合わせる。焦らないようにと暗示するかのように、舌どうしをゆったりと舐め合って心地よい味わいを体に浸透させていき、一物を覆う柔らかくて温かい膣の締まりが与えてくる愉悦に浸る。

 ……しばらくしてティナは唇を離すと、表情からは痛みが消えていた。やがて膣の締りは徐々に強くなり始めて、分泌された愛液が肉棒を濡らして腟内の熱が上がってくるのがわかる。

 

 

「もう痛いのは収まったみたい。動いてみますね、んんっ、やぁ……奥、きてる……んあっ」

 

 

 ティナがそう言うなら大丈夫だろう。確かめるように腰をゆっくり動かし始めると、膣壁と肉棒が擦れて快感を与えると同時に、ティナは嬌声を漏らして、さらに一度二度とゆっくりとだが休むことなく腰を上下へ降っていく。

 

 

「んあっ、これ、すごいですっ……んん、すごいよぉっ、これぇ、気持ちいい、あっ、ふああっ」

 

 

 快楽のお陰で調子が出てきたティナはさらに早く激しく腰を振り始める。きついぐらいの膣が肉棒を締め上げてきて、その状態のまま肉棒と膣壁が擦れ合う。

 できれば、俺も腰を降ってティナの奥から奥まで貪りたい欲求があるがそれを抑える。年下のティナの方が積極的になっているのは、俺が体を動かして腹の怪我を悪化させないためだ。そんな思いをしながら必死に目の前で腰を降っているティナを見ると、愛おしくなる。気持ちよさそうな表情も可愛らしく、与えてくる快楽を俺はただひたすらに満喫する。

 

 

「ああっ、んあ、やぁっ!」

 

 

 ……はずだったが、どうしても俺も腰を動かしたいのと、ティナの聞くだけで刺激を受けてしまいそうな可愛い喘ぎ声に我慢出来ずに、俺は容赦なく腰を上して肉棒で幼い膣奥を突いていく。激しく上下する腰がぶつかり合う度に、パンッパンと乾いた音がなる。痛そうな音に反して、ティナの柔肌がぶつかり合うのもとても気持ちがよかった。

 

 

「ふああっ、ああっ! そ、そんなにこ、こひを振られたららめぇですよっ、気持ちよくてっ、もっとあなたのが、すきになっひゃうっ!」

 

 

 俺が腰を動かしてきたことにティナは慌てるが、性器が繋がっているのと快楽を味わっているのとで逃げることもできずに舌が回らないまま言葉にしてくる。

 でも満更嫌でもないらしく、俺はティナの揺れる小ぶりの胸を揉みしだきながら尋ねる。

 

 

「こういうのが好きだなんて、ティナはスケベだね」

「ひぁっ! い、いじわるっ!」

「そう言うなら止めてもいいんだよ」

「そ、それはだめっ……んん!! わ、わか、わかれぇましたっ、分かったから、わらひと激しいえっちしてっ、んあっ、ひゃあああっ、あ、ひんっ!」

 

 

 腰を振る度に、ティナの銀のような光沢を帯びた水色がゆさゆさと揺れて、あまり丈夫とは言えないベッドが二人が求め合う度にギシギシと軋んだ音が鳴り響く。ティナの喘ぎ声はもはや外にまで響いているのではと思うほど、遠慮のないものになっていた。

 夢中で快楽を求めて性器が擦れ合う感触を感じ合う。幼い腟内で扱かれた結果、限界が近づいていた。体の底から燃えたぎる快楽が込み上がってきて、体が痺れに震える。そしてそれは彼女も同じようで、ティナの腟内は激しい収縮を繰り返し、体を震わせていた。

 

 

「ティナ、出すよっ……!」

 

 

 背徳感もどこへやら。俺はそう宣言してから、上半身を起こしてティナを抱きしめて乱暴に腰を突き上げていく。

 

 

「ふあっ、やああっ、わ、わたしもいきますっ! あなたの想いっ、たくさんちょうだいっ、んふうっ、やあああっ!」

 

 びゅく、びゅくくっ、びゅるるっ、どくどくっ

 

「やああっ、んああっ……で、出てる、熱いのがたくさん、これ、すごいです……ん、ああ……っ」

 

 

 せり上がってきた快楽が肉棒を通してそのままティナの小さな腟内に大量に吐き出される。精液を注ぐと同時に膣壁が何度もしつこく押し付けてきて搾り取ってくる。俺もティナも落ち着くまで絶頂と快楽の余韻に浸りながら、お互いの体の温もりと感触を求めて抱きしめあった。

 

 

 

▪️

 

 後から聞いた話だが、俺とティナが窮地に陥った時、アイリス達が何故タイミングよく助けに来てくれたかというと、彼女達は偶然決めたクエストの行き先が俺たちと同じからだった。

 俺達が早くに依頼の場所へと向かったあと、目的地が同じだったアイリス達が後から来て、偶然俺達の危機状態の所を出くわした……ということらしい。理由はともあれ、アイリス達が助けに来てくれなかったと思うとゾッとする。

 

 そして俺達は怪我を完治してから、それからは平常運転で依頼を続けていた。

 

 

「よし、今日も休んでいた分依頼をたくさんこなして頑張らないと行けませんね」

「ま、待ってくれティナ。 いくら何でもはしゃぎすぎだ」

「たくさん依頼をこなすって言いましたよ私。そんなにゆっくりしてたら時間無くなっちゃうじゃないですか」

 

 

 ……確かにそうは言ったけどさ。

 そう、いつも通り俺は平常運転でティナの受けた依頼に振り回されていた。朝起きて準備して、ギルドに駆けつけてみれば、いつの間にかティナが俺の名前をクエストの受注欄に書き込んでいる……今はそんな日々が続いている。

 飛行島に寄せられた依頼は落ち着いたものの、それでもティナが手当り次第に依頼を受けるものだから、それに巻き込まれていた俺は疲れが溜まっていく一方だった。

 

 ……あれ、てかこれデジャブ?

 

 

「もう仕方ないですね。じゃあ明日は休みにしましょう」

「そうだな、それがいい」

「という訳で、明日は休みなので私と一緒にどこかへ出かけましょう」

 

 

 ……何故自分はこのような将来性が恐ろしい女の子に……いや皆まで言うまい。

 でもまあともかく、彼女とこれからより良い道を進めることを俺は望んでいる。そう思いながら、俺はティナの後を追いかけた。

 

 

 

 

 

 

「あ、そう言えば明日が私とあなたの初デートということになるわけですよね」

「まあ、そうだな」

「ですから、記念に何か買って欲しいです。たくさん依頼を受けてお金もたくさんあるはずだから、どうせなら高いもの買って欲しいので覚悟してくださいね」

 

 

 本当に将来が恐ろしい。具体的に言うと、俺が永遠とティナに振り回せるような未来が見えた気がした。

 

 

 

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