女神「突然ですが、貴方たちには対魔忍になってもらいます!!」「「「「「えっ!?」」」」」 作:ニゴリエース
こんなの○○じゃねぇ、キャラが全然考えられないという方はご注意ください。
『アミダハラ』――そこは人界と魔界の境で、人魔が混交する闇の廃業都市である。あちこちが劣化してひび割れた建物が乱雑し、常人なら近づくことすら躊躇うほどの不気味さを醸し出している。そこには数多くの魔族やそれに属する者、マフィアやギャングなどの犯罪組織にはたまた魔術師や占い師、魔女と呼ばれる者まで存在する。
この廃業都市は無法こそがルールであり、力や金を持つものが強いとされている。事実道中に襲われ、殺されたり身包みをはがされたりしたとしても誰も見向きしないし自業自得である。弱い者が食われ、強い者が君臨するというまさにシンプルな環境である。
しかしそんな殺伐とした場所でも少なからず道理や領域というものが存在する。それはアミダハラを陰から支配する魔術師組合である。この組織は秩序を乱す魔術師や魔女、見境なしに好きに暴れまわる魔物を人知れず葬る、いわばアミダハラの秩序を守るような立場に当たる。魔女や魔術師にとって魔道の研究は本文であり、その過程で命を弄ぶことにためらいを持たない者が多いが、それでもやりすぎというものがあるのである。
今しがた、アミダハラのとある闇夜の道を走っている男二人組もまたアミダハラにおいて禁忌を犯した。彼らはある双子の魔術師であり、幼い頃から魔道の道に触れ自然とアミダハラに居つくようになったのである。魔術師なら別段アミダハラでは珍しくはないが、彼らは
彼等は魔道の探求のためにアミダハラで買い取った奴隷を使って実験を繰り返していた。しかし次第に彼らの資金が底を尽き、金に困った兄弟はアミダハラに訪れていた商人などを襲って資金を奪い、同時に魔術の実験台として人間を攫うようになったのである。しかしそれがいけなかった。彼らは魔術師組合の人間を実験に使ったために目をつけられたのである。
当然刺客が送り込まれた。だが魔術師兄弟は慌てなかった。彼らのアジトには魔術の実験によって生み出したホムンクルスや改造人間がアジトを守るようにして闊歩しており、人間ならその強靭な腕で簡単に首を折ることができた。だからこそその場から逃げる準備すらもしなかった。だが刺客はそれらをあっという間に皆殺しにし、高を括っていた兄弟は研究資料もなにもかもその場に放棄して逃げ出したのだ。
先頭には兄、そして後方には弟がおり、二人とも額から滝のように汗を流しながら走っている。本来彼らは魔術師であり、このように肉体を酷使するようなことは普段からしないため疲労が尋常ではないのであろう。
「はぁっ、はぁっ……おい、奴は来ているか!」
「い、いやっ……今はまだ見えな――」
兄が弟に向かって刺客が来ているか確かめるが、弟が後ろを振り向いた瞬間彼の首は胴体から離れ宙を舞った。弟は一瞬で命を刈り取られたためかその表情に苦悶なく、なにか起きたのか分からないというように呆けたものであった。
「なぁっ!?」
「あら、まったく手ごたえがないわね。魔獣共に任せっきりで戦闘はからっきりだったのかしら」
「き、貴様は……」
弟の突然の死に兄が動揺すると、何かが歩いてくる音と共にそれが姿を現した。全身が黒色のぴっちりとしたボディースーツに黒く輝く長髪に、右手には刀身が黒く染まった美女が立っていた。兄はこの美女の正体を知っており、その姿を見て震えが起こった。いやアミダハラの誰もが彼女のことを知り、彼女の姿を見た瞬間怯えてしまうであろう。
「鋼鉄の魔女、アンネローゼ・ヴァジュラ……」
「あら、あなたみたいな三流魔術師でも私のことは分かるみたいね♪」
彼女の名はアンネローゼ・ヴァジュラ、アミダハラにおいて探偵業を営んでいる。魔女である。しかし彼女は地味な捜査ではなく専ら剣術を得意とし、伝説の魔刀・金剛夜叉を操る魔女剣客として名を馳せているのである。
「なぜ貴様がここに……まさか魔術師組合が貴様を寄越したというのか」
「分かってるじゃない、三下のくせに貴方達ははしゃぎ過ぎたのよ。というわけでちゃっちゃと死んでもらうわ」
「くそっ、こんなところでおめおめ死ねるかっ!!」
アンネローゼは余裕の表情で刀を構えると、男は懐から奇怪な文字で描かれた本を取り出しページを開く。すると地面に魔法陣が描かれ、そこから狼の額に角が生えたかのような魔獣が飛び出し、アンネローゼの前に立ちはだかった。
「こんな獣で私を止められると思ってるのかしら……時間の無駄でしょう、さっさと死んでくれないかしら」
「逃げ切るだけの時間を作ることはできる……こんなところで私は死ねんのだ!!」
男の無駄な足掻きにアンネローゼはため息をつくが、男は少しでも時間を稼ぐために自らが召喚した魔獣を盾にその場から逃げ出そうとする。人さらいまでして自らの魔術を研究し、鍛錬してきた。それがこんなあっさりと終わりを迎えるわけにはいかない。そんな思いがついさっき弟を失った男を動かした。しかし――――。
――――――ズガガガガガガガァァァアアアアアアアンッ!!!!
「がぁぁあっ!!?」
魔獣がアンネローゼに飛びかかる瞬間、上空から夥しい数の何かが降り注いだ。それは剣、槍、斧、刀と様々な武器でありそれがアンネローゼのみを避けるようにしてその場にいた者たちにミサイルのように襲い掛かった。魔獣は一瞬にして頭部を消し飛ばされ、亡骸はまるでボロ屑のようにズタズタにされて転がっていた。魔術師はというと右手と両足に直撃したため文字通り千切りとれていた。男は激痛にのたうち回り、悲鳴にもならない声を上げる。
「舐めプすんなって言ってんだろアンネローゼ、俺の仕事を増やすな」
「なによ、貴方こそ私一人にアジト攻めさせておいて今頃出てきて何様のつもりよ」
「お前が追いこんで俺と挟撃するっていう手筈だろが……勝手に暴れて逃がしてんじゃねぇよ」
男が地面にうずくまっている時、その場にはいなかった他の者の声がその場に響いた。その声はアンネローゼに対して文句を言っており、彼女もまたその声に顔をしかめ言い合いをしている。するといつの間にか男の前に一人の人物が立っていた。
その者は全身を外套で隠し、三日月が三つ組み合わさって顔のようになっている仮面で素顔を隠している。その姿から身元を判明する者は一切なく、まさしく暗殺者と呼ぶにふさわしい風貌である。しかし男にはその者が誰なのか分かった。しかしアンネローゼのように名が轟いているわけではなく、ある種の噂のようなものである。
「無貌……っ!」
「……」
男のつぶやきに暗殺者はちらりと視線を向けた。
『無貌』――それは突如アミダハラに現れたとされる暗殺者である。数年前にどこからともなくふらりと現れ、アミダハラで一流の魔術師として名を馳せていたバルドバルドを殺し、その首を晒したことからアミダハラの実力者や魔女、権力者から色々な意味で注目を集めているという。その者は時には魔女、時には権力者の命を奪ってはまるで幻のようにその場から消えていなくなる。その時の恰好は決まって外套に仮面というほとんど素顔を見せないその出で立ちから無貌と呼ばれるようになり、彼が現れるときは必ず誰かが死ぬという噂が実しやかに囁かれている。
その無貌はまるで自分をゴミを見るような目つきで見下ろしている。その眼と一切の躊躇いなく振り下ろされる刀を見て男は感じた。噂は間違っていなかった、この者はまさしく死である、それこそ自身をまるで作業かなにかのように刈り取る死神そのものなのだと――。そんな思いを抱きながら、グシャッと嫌な音と共に男の意識は二度と覚めることのない闇の中へと落ちていった。
カオスアリーナから井河アサギの救出後、井河カムイは対魔忍としての毎日に忙殺される中でアミダハラにてノイ・イーズレーンを通しての魔術師組合からの依頼を受けていた。魔術師組合自体に対しては特に良い印象をカムイは持っていなかったが、それでも一応世話になっているノイが属する組織なので、ノイに対しての借りを返すためという形で依頼を受けることがあるのだ。
だがいくら裏の部隊の人間だからと言ってアミダハラで自分の部隊の人員を動かすほど彼らは暇ではないし、もしかしたら対魔忍であることがばれる可能性だってある。そのため、カムイはアミダハラで仕事をする際は現地での知り合いをパートナーとして任務を共にすることがある。
カムイがアミダハラで仕事を共にするのはその都市で名を知らぬ者はほとんどいない『鋼鉄の魔女』の異名を持つアンネローゼ・ヴァジュラという人間と魔族の間に産まれたハーフの魔女である。彼女とは最初とある行き違いから殺し合いに発展し、ノイが誤解を解いてから共に仕事をするような中になったのである。
彼女の実力は天下無双が如きものであり、カムイの姉である対魔忍最強であるアサギと互角かそれ以上であることはカムイも認めていた。しかし彼はそれを加味しても彼女と仕事をするのは気苦労が絶えなかった。
「いやぁ悪いわねぇ~カムイ、こんな良い酒を奢ってくれるなんて」
「悪いと思ってんなら俺に強請るな、酒を買うくらいの金なら持ってるだろが!」
「あら、いいじゃない貴方の蔵にはまだまだたくさん入ってるでしょ。むしろこんな良い酒を寝かしとく方がもったいないじゃない」
「黙れウワバミめ、そうやってこの間なんか俺が一滴も飲んでいないのに全部飲んでたじゃねぇか、少しは遠慮というものを知れ!!」
「ケチケチしない……それに酔って私の処女を奪ったからその埋め合わせをするって言ったじゃない」
「ぐっ……」
アミダハラのとある宿屋の一室――そこには仮面と外套を外し素顔を晒している井河カムイと先ほどのボディースーツではなく透けて肌がほとんど隠せていない下着姿のような姿のアンネローゼが酒盛りをしていた。カムイはアンネローゼのガサツで傍若無人なところ邪険に思っているがその実力は買っており、仕事をこなす以上はそれ相応の礼として報酬を支払っている。
だが彼女から請求される額は簡単に出せるものではなく、それこそつねにカツカツな対魔忍の懐では厳しいものがある。そこでカムイはアンネローゼが無類の酒好きであることを知り、大概仕事を終えた後は酒場か宿屋で酒を飲むのが通例となっている。
しかしアンネローゼは酒豪といっても差し支えなく、ちょっとやそっとの酒では酔うことはない。おまけにカムイが蔵にしまっている秘蔵の逸品をごちそうした際に味を染めたのかここ最近はつねに蔵にある酒を狙っている。
カムイの蔵には武器だけでなく携行品や希少価値の高い物品もしまってある。酒もその一つであり、カムイ自身もストレスが重なって若い頃から飲酒を繰り返して次第に酒好きになってしまったのだ。そこから珍しい酒を求めてわざわざ足を運んだりすることもあり、今アンネローゼが飲んでいる酒もまた希少価値が高い魔界産の物で、噂ではこれを巡って支配階級の魔族が相争ったとのことである。
当然毎回そんな貴重品を強請られたらたまったものではないが、それでもカムイは強くアンネローゼに物を言えていなかった。なぜならその昔、カムイは酔った際にアンネローゼと夜を共にし、彼女の処女を奪ったのである。そのことを度々話に出されカムイは押し黙ってしまうのである。
「だからあれは悪かったと言っているだろが、つうか覚えてねぇんだって」
「こんな美女を襲っておいて覚えてないとか最低ね、ミチコに殺されかけても文句言えないわよ」
「だったらお前も抵抗すりゃ良かったじゃねぇか、そしたらあんな面倒なことには……」
「ふぅ~ん、その後責任取るって言ったのはどこの誰かしら」
「……てめぇ言わせとけば好き放題言いやがって」
アンネローゼとの売り言葉に買い言葉にカムイはやや青筋を立てながら彼女を強引につかみ上げ宿屋の備え付けのベッドへ彼女を押し倒した。アンネローゼは特に抵抗することもなく余裕の笑みを浮かべている。その頬は酒の影響かもしくはこれから行われることに対する羞恥からなのか仄かに赤く染まっている。
「強引ね」
「……てめぇがそんな恰好で誘っているからだろが」
「あら、誘った覚えはないのだけれど」
「この……」
「……」
「……」
強引に押し倒し、まるで強姦する直前のような恰好ではあるが表情はまるで逆であり、カムイは悪態をつきながらも本気で怒っている様子は見られない。それどころか傷を負っていない眼には情愛が宿っているようにすら見える。
カムイ自身、普段からアンネローゼに対し馬鹿だの傍若無人などと悪態をついてはいるが嫌っているわけではなく、むしろ数年の付き合いから互いに信頼はできていると思っている。事実、酔った勢いで身体を重ねたことに申し訳なさや後悔はあったがこういう関係になることに少しも嫌悪感を抱いていない。少しの間見つめ合い、やがてカムイの方から口を開いた。
「アンネローゼ……」
「っ」
「……俺は、誰に対してもこんなことするわけじゃねぇ」
「知ってるわ、あなたとの付き合いも長いもの」
「少なくとも、お前のことを憎からず思ってる」
「そこは素直に好きって言った方が可愛げがあるわよカムイ」
「……アンネローゼ」
「知ってるって言ってるでしょ」
二人はそう言って唇を合わせた。
「んぅ……は……うぅん♡」
カムイはアンネローゼの大きく張りがある乳房を両手で触れ、指先で優しく握りながら乳房の形を変えていく。その愛撫にアンネローゼは口から僅かに声が漏れてしまう。
「ちゅっ……んっ……ぴちゅっ……」
「ふっ……んぅ♡」
カムイはそのままアンネローゼの首筋に唇を這わせ、音を立てながら肌を吸い痕を残していく。首筋だけでなく鎖骨の辺りや腕、耳や頬にも優しく触れていき、まるで自分の所有物であることを示すようにしている。その優しくもねちっこい快楽にアンネローゼは身体を震わせる。
「アンネローゼ」
「あっ……」
やがて体中にキスしていたカムイが動きを止め、腰を浮かせて彼女に跨るような姿勢になる。そしてアンネローゼの前にはすでにむき出しになっている男性の象徴が向けられた。
「胸、借りていいか」
「……」
カムイの問いにアンネローゼは無言で頷き、纏っているレースを脱いで大きな乳房を露わにする。乳房についてある桜色の乳首は最初のキスで勃起しており、それをカムイが指でつまむとびくっと彼女の体が震える。
「ひぅっ!?」
そのままカムイは勃起した陰茎を彼女の乳房に挟み込み、腰を前後に揺らす。アンネローゼも促されるかのように乳房を自分の両手で掴み挟まれている陰茎を圧迫していく。
「っ……つっ……ふっ」
「んっ……くっ……んっ」
カムイは陰茎に伝わるアンネローゼの乳房のしっとりとしつつしっかりとした弾力の感触に僅かに呻き、自然と腰の動きを速めてしまう。乳房は陰茎の動きに合わせて形を変え、まとわりつく熱感と激しい動きにアンネローゼもまた感じてしまう。するとすでに快感で瞳を潤ませた彼女はまるで熱に充てられたかのように口を開き、乳房からむき出しになっている亀頭の部分に舌を這わせた。
「んっ……ちゅる……れろっ……ちゅるる♡」
「ぎっ……がぁっ……!?」
ただでさえ乳房の刺激に感じていたカムイは敏感な亀頭を舐められ、快感に腰を震わせてしまう。カムイが快感に顔を歪ませたことに気分を良くしたのかアンネローゼは舌を這わせるだけでなく亀頭を銜え込んで吸い上げる。
「ちゅっ、ぢゅるる、ぢゅうぅぅっ、れろれろ♡」
「馬鹿っ、ちょっと……落ち着け、すぐいっちまう……!」
「ちゅぶっ……んっ、この私が……れろっ……進んで、こんなこと……んっ、してあげてるのよ……我慢する……ちゅうぅ、ないでしょ♡」
「~~~っ!?」
カムイはすぐに射精してしまいそうになりアンネローゼを止めようとするが、その様子を見たアンネローゼは逆に意地の悪い笑みを浮かべてさらに亀頭に吸い付く。あまりの快感にカムイは歯を食いしばり強引に肉棒をアンネローゼから遠ざける。
「はぁっ……はぁっ……!」
「ふふっ、胸だけでいきそうになったの?」
「……」
いくら性経験が豊富なカムイであっても彼女からもたらされる快感にすぐに絶頂しそうになったのを見透かされ、ニヤニヤと笑うアンネローゼをきっと睨み彼女の両足を掴んで股を開かせる。アンネローゼの陰部はすでに濡れており、てかてかと光ってより淫靡な雰囲気を醸し出している。カムイは自分の肉棒を掴んでアンネローゼの陰部に擦り合わせ狙いを定める。
「いくぞ…」
「……言っておくけど」
「んっ……?」
「薬飲んではいるけど、絶対孕まないってわけじゃないから……できちゃったら」
「一生使ってでも責任取ってやる」
「言質取ったわよ……ちゅっ、んっ……ぷぁ……あむぅ」
アンネローゼはカムイの首に手を回してキスをする。そして舌で唇をこじ開けると自ら舌を絡めあう。カムイもそれに応えながら腰をゆっくりと降ろして愛液に濡れ震える彼女の陰部に突き刺していく。
「んっ!……ひっ……あぁっ!♡」
腰を押し進め膣肉をこじ開けながら肉棒は奥へ奥へと入っていく。そして一番奥へと進み亀頭がやがて子宮口の手前まで到達すると、ゆっくりと腰を引き、引いてはまた押し進めていく。
「ひぅっ……くぅ……あっ……んんっ……♡」
子宮口を叩くように小刻み動かし、時折浅く擦りながら亀頭でGスポットを責めていく。その快感にアンネローゼの口から声が漏れて吐息があふれ出していく。それと同時に膣からもまた新しく愛液が零れ落ちていった。
「ふぅ……んっ……そんなっ……弱く……責めるなんて……んっ♡」
「なら、そろそろいいか……」
「えっ……?」
次第にその連続した弱い感覚に物足りなさを感じたアンネローゼの様子を察したのかカムイは入り口ギリギリまで肉棒を引くと呆けているアンネローゼに向かって力強く腰を押し付けた。
ドチュッ!!
「んひぃいいいいいっ!?ちょっ、ちょっといきなりそんな強く……んはぁぁああああっ!?♡」
いきなり強い快感を与えられアンネローゼは思わず叫び抗議しようとするが再び強く腰を叩きつけられそれは嬌声に塗り替えられる。
「くっ……アンネローゼは、奥が弱いんだったよなぁ……」
「ひっ、くぅ……ふあぁっ、ば、ばかぁ、そ、そんなぁああああああっ……♡」
陰部からの愛液で音が鳴るほど強く何度も肉棒を突き刺していくとアンネローゼの顔から余裕はなくなり、快感に翻弄され呂律が回らなくなり身もだえてしまう。しかしそれで腰を止めるようなことはなかった。
「も、もう……イクっ……イっちゃうぅぅうううううっ!!♡」
「ぐっ!?」
与えられる快感に我慢がきかなくなり、アンネローゼは絶叫にも似た嬌声を上げてカムイの腰に足を回ししがみつくような体勢になる。そして絶頂によって膣肉もしまりそれがカムイにも止めを刺すことになった。
ドピュウウウウッ!!ドプドプドプ……びゅくっ……
「あぁぁ……きれる……なかに……いっぱい、はいっれきれるぅ……わらしのしきゅうが、あついぃ♡」
子宮に押し付けられた肉棒から熱い精液が出され、びくびくと震えながらアンネローゼは蕩けた笑みを浮かべて絶頂の余韻を味わう。カムイは射精が終わるとゆっくり息を吐き、肉棒を入れたままアンネローゼを抱き起し胡坐をかいてその上に彼女を乗せた。いわゆる対面座位の格好である。
「んんっ……♡」
「まさか、もう終わりとか思ってないよなアンネローゼ」
「……っ♡」
快感に震えているアンネローゼの耳元で囁くと、さらにビクビクと身体を震わせて腕や足に力を込めてしまう。それは再び与えられる快感に期待しているかのようである。それを返事と受け取ったのかカムイは腰を浮かせて再び腰を叩きつけた。
「きひぃぃいいいいいいいいいっ!!……おぉぉ……んんっ、むぅっ、ちゅむっ、ちゅっ、ぢゅるっ、ちゅるるっ、あむぅ♡」
快感に叫ぶアンネローゼの口を塞ぐように、噛みつくようなキスをして口内を蹂躙していく。アンネローゼもまた抵抗せずそれを受け入れ互いに唾液を交換していく。
「んふぅっ、んっ……ちゅるっ……♡」
ドスッ!ドチュッ!ドチュッ!ドチュッ!
「~~~~~~っ♡」
何度も叩きつけられる快感にアンネローゼは震え、眼はくりっと上の方を向いている。四肢は更にぎゅっと力強く巻き付け、まるで暴力的な快感から流されないようにしがみついているようにさえ見える。そこには鋼鉄の魔女と恐れられている普段の彼女の顔ではなく、快感に流される一匹の雌であった。
「ちゅっ、ちゅる……ぷはぁ……そろそろ、また出すぞ」
「おっ、おっ、おぉぉおお……らして、らしていいからぁぁあっ……このままらかにまららしてぇぇぇえええええええっ!!♡」
射精が近いことを告げると、アンネローゼは身体を密着させて膣内に射精するように強請る。子宮もまるで子供を孕みたがっているかのように降りていき何度も亀頭に吸い付く。当然カムイもそれに応えて腰を打ち付け、子宮口をこじ開けていく。
ドピュウウウウッ!ビチャビチャビチャっ!ドクドクドクドクドク!
「あっ、あっ………あぁぁああああああああああああああっ!!♡」
まるで子宮に染みつけるかのようにグリグリと亀頭を押し付け、限界まで射精を行う。アンネローゼもまた一滴も逃すまいとするかのように膣肉をぎゅっと締め上げ、子宮の中に精液を受け入れていった。
やがて射精が終わり肩で息をして呼吸を整えるアンネローゼとカムイだが、彼女の中にある肉棒は未だに硬さを失っておらず、カムイは彼女の腰を掴むとそのまま後ろ向きにさせてバックの体勢に移った。
「んんっ……こんな、獣みたいな恰好でなんて……♡」
「でもお前も好きだろこの体位……」
「ばか……あなたが、したいだけでしょ♡」
未だ余韻の覚めぬ二人だがすぐにまた行為を再開する。結局その部屋から嬌声が止むことはなかったのだった。
「んんっ……」
濃密な交わりが終わって軽い睡眠を取っていたアンネローゼは僅かに鼻につく香ばしい匂いに目を覚ます。時計を見ると早朝の時刻であり、窓から差す光から眠ってほんの1,2時間程度しか経っていないことを知る。結局二人は様々な体位で夜通し情事に耽っていた。正常位や対面座位、時には騎乗位でアンネローゼがカムイを犯すような形で二人は交わり続けた。
部屋中二人の体液で溢れて逆に汚れがないのを見つける方が大変な状況になり、最早セックスというより獣の交尾としか言いようがないほどの乱れようだった。しかし部屋を見渡すと昨日の激しい情事の痕が一切なく、先ほどまで一緒のベッドで横になっていたカムイはというと、すでに衣服を整えて椅子に座りながら優雅にコーヒーを飲んでいる。
「起きたか、まだ眠ってても良かったんだぞ」
「んっ……随分早いわね」
「今日も仕事があるんだ、いつもだったらもっと早くに出かけることもあるしやることも山積みだ」
「随分忙しい生活ね、私にはとても真似できないわ」
「俺はお前と違って自由事業ではないし一応人の上に立ってる立場なんだよ、本当は疲れるし嫌だけどな」
「聞いてるだけで面倒くさいわね、やめたいならやめればいいじゃない……そしたら私が助手として雇ってあげてもいいわよ♪」
「……考えとく、それよりそろそろ時間だな」
他愛のない会話にカムイはほとんど表情を変えずにコーヒーを飲み干し、そろそろ時刻が迫ってきていることを伝える。しかしそれは仕事の時間でもなく、決まってこの情事が終わってから起こるイベントのことである。
するとカムイの言葉に合わせたかのように部屋の扉が盛大に吹き飛び煙を散らし、斧が回転しながらカムイに襲い掛かる。それをカムイはひょいっと避け、特に怪我を負うこともなかった。そしてそこから出てきたのはメイド服を着た美女であった。しかし彼女は別に宿屋の給仕というわけではなく、その美しい肢体から溢れる禍々しい気配から彼女がただ物ではないことが伺える。
彼女の名はミチコ・フルーレティ、アンネローゼと契約している異界からの大悪魔である。彼女は両手にオリハルコンで出来た斧を構え、怒りの形相でカムイを睨んでいた。なぜこうまで彼女が怒っているかというと、彼女はアンネローゼのことをレズ的な意味で愛しており、男はアンネローゼにはふさわしくないと思い事ある毎にカムイに突っかかり手を出した日には毎回決まって殺す気満々で斧を投げてくるのが日常となっているのである。
「こ~の馬鹿人間!あんたまた私のアンネローゼと寝ていたのね!!」
「朝っぱからうるせぇぞミチコ……しかも毎回言うがこんなもの俺に向けて投げるな」
「アンネローゼの心と体は私の物だっていつも言ってるでしょ、終いにはあんた殺すわよ馬鹿人間!!」
「お~怖い怖い、勧められた酒をがぶ飲みして真っ先に酔いつぶれてた大悪魔様は言うことが違うねぇ♪」
「こ、この……馬鹿人間のくせに!殺す、今日という今日こそぶっ殺してやるわ!!」
カムイの煽りにミチコは更に怒りを強めてスカートから斧を出しそれを彼に向って投げる。カムイはそれをひらりと躱して窓の方へ駆けていく。ミチコは異次元の存在であり、強さでいったら魔神級の物であるが、アンネローゼと契約しこちらの世界に移住することでその力が本来よりも制限がかかっている。しかしそれでもアミダハラの中では屈指の強さを誇るミチコをまともに相手するようなカムイではないため、すぐに窓から飛び出していく。その後を追いかけてミチコもまた斧を構えながら飛び出していった。
「ちょっ、待ちなさいこの馬鹿人間!大人しく私に殺されなさいよ!!」
「待てと言われて待つ馬鹿はいねぇよ……じゃあなアンネローゼ、また来るぜ」
「何私を無視して私のアンネローゼに話しかけてるのよこの馬鹿人間っ!!」
「ふふっ」
道中何人かの悪党が巻き込まれながらも二人は気にせずアミダハラを駆けていく。そんな二人のやりとりをアンネローゼは止めることなく、少し楽しそうに笑いながら眺めていた。
ちなみにカムイがアンネローゼに用意したコーヒーの中にはきちんと避妊用のピルが入れてあり何の警戒もなく飲んでしまったのを彼女が知る由もなかった。
今回のお話は外伝ストーリーということで『鋼鉄の魔女アンネローゼ』からアンネローゼが登場しました。いやぁ久々にエロ話をかけて作者的には久しぶりにやり切った感があります(外伝の方が執筆が進んで本編よりも長く時間をかけずに書けたのは秘密)。
作者としてはアンネローゼもなかなか好きです。カーラのように悪役が主役だったり最近LILITHに登場したエルフお姉さんみたくBADルートしかないものじゃなく、ちゃんと主人公が最後の最後で勝つお話があって大好きです(ニゴリエースはハッピエンド派)。