※この作品はR-18です。

女神「突然ですが、貴方たちには対魔忍になってもらいます!!」「「「「「えっ!?」」」」」   作:ニゴリエース

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身内が後先考えないから全部ツケがこっちにまわってくる

ナギサと別れて一般市民に見つからないよう屋根伝いに移動すると、俺はようやく目的の家へとたどり着いた。そこはどこにでもあるありふれた中流家庭よりも古めの木造建築だ。この家こそがかつて俺が短い間の幼少時代を過ごし、家族と共に暮らしていた『井河邸』である。幼い頃はほとんど家の中で過ごしたのでじっくりと観察する機会はなかったが、改めてみると名門の忍の家だけあって外観はかなり田舎くさい。先祖代々忍びの家系の家でもあるのだから当然であるか…。俺はしみじみと思いながら懐からあらかじめ頭領から貰ったスペアキーを使いドアを開錠すると家の中へと侵入する。

 

 家の中は真っ暗であり人がいるような気配はない。すでに時間は深夜を過ぎている為眠っているだけかもしれないので念のために寝室を見てまわるがやはりそこには人っ子一人いない。

 

「争った形跡もなし、机やタンスにはわずかにほこりがたまってる…住人がいなくなって一週間以上一か月未満くらいの経過だろうな」

 

 俺は家の状態などからすでに住人がいなくなったのを把握した。そしてこのことからある二つの予想がたてられた。一つ目は姉さんのみがカオス・アリーナにて捕まっているか…これはまだ救出の余地がある段階である。原作においてもさくらがカオス・アリーナにやってくる前は改造および調教の真っただ中で、まだ姉さんの心は堕ちきっていないはずである。ある程度の情報と準備があればすぐにでも救出に向かうことができる。

 

もう一つはさくらもすでに朧の手に堕ちて調教の真っ最中か…これは非常に危険な状況だ。原作通りなら正史では姉さんが朧を殺して生き残ることができるが、ルートによっては姉さんとさくらがお互いを殺してしまったり、姉さんがさくらを殺してしまって絶望し、精神崩壊してオークの奴隷に成り下がることだってあり得る。これは流石に時間をかけられない。強引にでも救出に赴かなければならないほどだ。

 

「何せよ情報が足りない…伝手を頼っていくしかないか…んっ?」

 

 井河邸から取れる情報は全て取れたため俺はすぐにでも移動しようと考えたが、あるものが俺の目にうつったためその場で立ち止まってしまう。それはいくつもある写真立てだった。そこにはこちらに向かってほほ笑む姉さんや元気に野を駆ける幼きさくら、沢木恭介と思わしき青年と並び幸せそうに笑う姉さんの姿など、様々な写真があった。その中で俺の目を引いたのは、赤ん坊を抱え、手をつないでカメラに向かって笑っている似た容姿をした二人の子供の写真だ。赤ん坊は恐らくさくら、大きい子供は姉さんで小さい方は俺だろう。

 

「……」

 

 俺はその写真を手に取りかつての日々をつい懐かしんでしまう。俺を愛してくれる両親や姉、俺が守るべき妹と共に過ごした日々は、俺にとってかけがえのないものだった。そんな、気が緩んでしまった俺に対して唐突に背後から鋭い殺気が放たれた。

 

「っ!?」

 

 俺は慌てて上体をひねり、こちら目がけて迫ってきた一撃を紙一重でかわす。そのまま後ろに飛んで襲撃をかけた者から距離を取る。そこにいたのは文字通り腕だった。正確にいうなら俺の影から腕が生えていた。その手には対魔忍が所有する対魔刀があり、あれで攻撃を仕掛けてきたのだろう。やがてズズッと影から現れたのは幼さが残った明るそうな顔つきに金髪のショートヘア、スカートのようなヒラヒラが腰あたりについた女性用の対魔忍の装束、見る男すべてを魅了するような体形の少女だった。

 

 俺はこの女子を知っている。彼女の名前は井河さくら…井河アサギの妹であり俺の妹でもある女子だ。さくらは刀を構えたままこちらを睨み付けており、こちらを敵と認識しているようである。しかし今まで普通の高校生として過ごし、対魔忍の修行も独学のみであることから、構えもどことなく隙が見え隠れしている。むしろ、独学だけで忍術をものにできたのは賞賛すべきことだろう。

 

「誰あなた…?どうやって家に入れたの?目的は何?」

 

 さくらは早口でこちらに質問を投げかけており、こちらの動きを見落とさないようにしている。完全に敵として接しているわぁ~~、姉妹そろってこんな対応されるとかまじ凹むわぁ~~…どうしてこうなったんだろう…あっ、ジジィのせいか……ガチでジジィいつか殺す。

 

 しかしこうやって警戒心満々では流石にまともに話をすることができない。なら俺がとる行動は一つである。俺は懐に差してある刀を鞘ごと抜き取りそれを地面へ投げ捨て、さくらにひざまずいた。

 

「………へっ?」

 

 予想外の行動にさくらは思わず素っ頓狂な声をあげた。そりゃ不審者がいきなりこちらにひれ伏したら驚きもする。

 

「お初にお目にかかります井河さくら様…夜分遅くに申し訳ございません」

 

「えっ…えっとぉ…」

 

「私は『ウツロ』という者です。何も知らせず貴方様の御家へお邪魔したこと深くお詫び申し上げます。ですが、火急な知らせがあったためこうして参上いたしました」

 

 妹にひざまずいて敬語で話すとか何やってるんだろうなぁ~俺は…。わりと自分の今の立場の不便さに涙が出てくるよ。ひとまず俺は任務中での偽名を名乗り、こちらに敵意がないことを示してから事情の説明を始めた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あははっ、ごめんね~。まさかお姉ちゃんに会いに来た対魔忍の人とは思わなくて」

 

「いえ、私もいつものようにアサギ様に会いに来たのですが、まさかさくら様がご在宅であるとは知らず…大変申し訳ございません」

 

「そんなこと気にしないでいいよ。……んっ?いつものように…ってまさか君いつも不法侵入な感じでお姉ちゃんに会いに来てたのっ!?」

 

「…さて、話を戻しますけど―――」

 

「あっ、話題をずらした!!」

 

 俺の態度に毒気を抜かれたさくらは刀を収め、頭領の部下であることと事情を把握すると先ほどまでの警戒心が嘘のように快活な笑顔でこちらに話しかけてくる。これが本来の彼女の素なのだろう。

 

「それで、さくら様はアサギ様が敵に捕らえられた…っと考えていらっしゃるんですね」

 

「…うん、もう何日も経ってるんだけど、お姉ちゃんから全然連絡がないし…」

 

 さくらの話によると、情報を秘匿しているはずの対魔忍達が何者かに暗殺されていることと朧忍軍の残党が怪しい動きを見せていること、姉さんの婚約者である沢木恭介がある日を境に行方知れずになってしまったこと。姉さんはすぐに行動を開始し、引退する前に情報源としていたオークのビグに会いに行くなど情報収集をしていた。さくらもまた姉さんの手伝い―――といっても対魔忍の社会勉強みたいな感じで―――をしていたのだが、昼間は学業があるため別れた際、姉さんもまた帰らなかったということだ。

 

「なるほど…ちなみにこのことは他に誰が知っていますか…上の奴らには報告や救援の要請はされましたか?」

 

「うん、一応知ってることは全部話したけど、全然掛け合ってくれなくて…」

 

「……」

 

 さくらの話は上層部の連中にも伝わっているらしいが、救援が来る様子もないようである。恐らくこの機会で対魔忍の実権を掴もうとする老害共が井河に恩を売るか仇なすことしか考えていないので裏からあれやこれやとやっているのだろう。もしくはジジィが情報の操作を行っているかだ。どちらにしてもはた迷惑以外のなにものでもないことは確かだ。

 

 ならばこちらにやれることは情報の再収集と救出の準備だろう。まだ姉さんが捕まって日は経っていないはずだ。あのビルの倒壊に巻き込まれて流石に生きているとは考えられないが、朧との戦闘も考慮して隠密と強襲の二班に編成する必要がある。だがそれにはまずカオス・アリーナ内部の情報が必要だ。なら情報源のもとに行くしかないか…。

 

「分かりました、ひとまず情報が必要ですね。さくら様も一緒に行かれますか?」

 

「えっ、お姉ちゃんを探すの手伝ってくれるの?」

 

「当然です…私は井河家に仕える存在、いつでも力をお貸しする所存です。さくら様がお嫌でなければの話ですが」

 

「ううん、そんなことないよ!ありがとねうっ君!!」

 

「うっ、うっ君?それは私のことですか…?」

 

「うん、ウツロだからうっ君だよ?」

 

 さくらは姉さんのように祖父直属の部隊である霧に対してあまり嫌悪感は抱いていないようであり、屈託のない笑顔でこちらに礼を伝えてくる。妹に妙な呼ばれ方をされるのは釈然としないが、今は四の五の言っていられない。今はやるべきことをやるだけだ…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「―――邪魔するぞ」

 

「はいよ、いらっしゃ―――」

 

 俺とさくらが訪れたのは都心の一角に存在する骨董屋のような場所……ここは姉さんがよく情報源として使っていた場所である。当然ただの骨董屋ではなく、店の中から出てきたのは左目を眼帯で覆い緑色の皮膚をした人間に近しい肉体を持つ闇の住人であるオーク―――その中でボス的存在であるビグであった。ビグは客が入ってきたと思ったのか何の警戒もなく姿を現してきたが、俺の姿を見るや否や硬直し、悲鳴を上げ始めた。

 

「ひぃぃいいいいいいいっ!!?うっ、ウツロの旦那ぁ!?な、なんで突然!!?」

 

「俺がいつお前に会いに来ようが俺の勝手だろ」

 

 ビグはかなりおびえた様子で、俺の名を聞いた途端に奥にいたビグ一族のオークが何人か慌てた様子で外に逃げ出そうとするがそこには道を塞ぐようにさくらが立っていた。なぜここまでビグが俺を見た途端におびえているのかと言うと、俺がビグに対してトラウマになるほどの体験をさせたことが原因である。

 

 俺が霧の部隊の隊長として働き始めたころ、姉さんと同じくビグを情報源のルートの一つとして扱っていた。しかし当初は姉さんや他の対魔忍のように脅したり商売を見逃すなど強引な方法ではなく、法律すれすれの骨董品や横流しの商品、それに見合った大金を引き換えにして情報を貰うという持ちつ持たれつのような関係であった。鞭よりも飴を与える―――威圧的であればいずれこちらに都合が悪くなると裏切られる可能性があると考えたためだ。しかしそこは低能なオークであるためか、俺の懸念を大きく裏切り、あっさりと敵に俺の情報を売り渡したのだ。

 

 おかげで死にかけたが、そこは霧の部隊の皆の救援の甲斐もありなんとか生還できた。その時の俺は腸が煮えくり返る思いで急ぎビグのもとへ行き、一族の何人かを八つ裂きにした。ビグ本人は逃げられないよう縛りつけ生きたまま片目をえぐり、爪という爪を全て剥ぎ、歯という歯を全て抜き取った。さらにオークが生殖猿と罵られる特徴である生殖器―――睾丸の片方を万力で潰した。その後も常人なら間違いなく死ぬであろう拷問を繰り返し、徹底的に心を折ってから次に裏切れば一族全て拷問にかけて苦しめた末に皆殺しにすると脅した。そこからはもう容赦ない関係となり、情報の報酬はきちんと渡したが少しでも渋ればオーク一人の首を刎ねるのが当たり前となっていた。

 

俺は腰が抜けているビグの首を掴み上げ、壁に押さえるようにして叩きつけた。ビグは苦しそうに呻き、おびえながらもこちらに抗議してくる。

 

「ぐぼぉっ!?まっ、待ってくれよ旦那!!俺があんたになにしたってんだよっ!!?」

 

「ここにアサギ様が情報を求めてきたはずだ。あの人は今カオス・アリーナにいるな?今すぐ内部の情報を全て渡せ」

 

「っ!!?」

 

 ビグの文句に対して俺はまったく反応せず要件を手早く伝える。するとビグは顔を青くした。この様子だとすでに姉さんの改造は終わり、今までの仕返しとばかりに何人ものオークで輪姦したのだろう。俺と姉さんの対魔忍としての関係はすでにビグは承知している。一度死に掛けるほどの拷問を加えてきた相手の上司を一族で輪姦(まわ)したなど口が裂けても言えないだろう。しかし情報を言えば当然カオス・アリーナ側の連中も黙っていないことを理解している。

 

どうやらこの馬鹿はあの時の拷問から何も学んでいないようだ。どちらに与するべきかまったく分かっていない。

 

「……さくら様、少し目を瞑っていただけますか?」

 

「えっ?う、うん」

 

「お、おい、何をする気だよ旦那…」

 

 俺は短くさくらに指示をすると、彼女は言われたとおり目を瞑った。俺はそれを確認すると王の財宝(ゲート・オブ・バビロン)を展開し、さくらの目の前にいたオーク共の首に目掛けて剣を飛ばす。グシャグシャっという音が聞こえ、同時に何か重いものが落ちたような音が響く。その場にいたオークはビグを除き、全て首のない死骸に姿を変えた。

 

「ビグ、お前もこいつらの仲間になりたいか?」

 

「ひぃっ!!?わ、分かった全部情報は渡す!!!だからやめてくれ旦那!!!」

 

「うわぁ~…うっ君、やりすぎだよ」

 

「この豚どもにはこれくらいで丁度良いんです」

 

 ビグは終始怯えた様子であり、俺の質問に対してびくびくしながら答えていった。アリーナの構造、警備の状態、アリーナの支配者でありマダムと呼ばれている朧について―――知り得ることは全て教わった。その過程でビグが姉さんを一族で凌辱したことも白状したが、それを聞いたさくらが鬼の形相でビグを痛めつけたのは余談である。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「さて、これで情報の方は良いですね」

 

「それじゃあ早速お姉ちゃんを助けに行こっ!」

 

 ビグから取るべき情報をメモし、店から出るとさくらはすぐにでも姉さんを助けに行くよう提案する。しかし俺はそんなさくらを慌てないように制する。

 

「さくら様、流石にそれは早計です。準備もなしに行くのは自殺しに行くようなものです」

 

「でも、こうしてる内にお姉ちゃんが―――!!」

 

「アサギ様は必ずお助け致します。ですが、救助の手順も無視して装備もまともにない今の状態では逆に捕まってこちらの首を絞めることになります。そうなればますますアサギ様をお救いすることができなくなります」

 

「……っ」

 

 俺の言葉を聞き、さくらの顔はどんどん暗くなっていく。ずっと慕っていた姉が捕まり、ましてや悪逆の数々を繰り返されていると聞かされたのだからそりゃ急ぎたくなる気持ちも分かる。しかし今はまだ駄目なのだ。今の状態で行っても原作通りさくらが捕まるだけでなく、もしかしたら俺も捕まってしまう可能性もある。もし朧が生きていればビルの一件からこっちにも怒り心頭で、嬉々として拷問しようとすると思うしな……。なにそれやばい凌辱・拷問マジ怖い…。

 

 俺はさくらの気持ちをくみ取り、そっと彼女の手を握った。さくらは驚いたような表情をしているが、俺は構わず声をかける。

 

「さくら様、アサギ様を心配するお気持ちは分かります。ですが、今焦ってさくら様まで捕まってしまえば、私は悔やんでも悔やみきれません」

 

「で、でもうっ君…」

 

「貴方様になにかあったなら、私は止めることができなかった自分自身を責めてしまいます。どうかご自愛ください」

 

「うぅ~……」

 

「…ならば約束いたしましょう」

 

「約束?」

 

「はい、アサギ様救出のため私は持てる力すべてを持って取り組みます。その時にはさくら様にも手伝っていただきます。ですから、今は御家でお待ちください。時期が来れば必ず参上いたします」

 

「…分かった、うっ君を信じるね」

 

「……ありがとうございます。では今日はここまでにしておきましょう。家までお送りさせていただきます」

 

「あっ、いやぁ~そこまでしなくて大丈夫だよ。一人で帰れるから」

 

「ですが…」

 

「いいからいいから!それじゃ約束だから、またねうっ君」

 

 こちらの説得に応じたさくらは快活な笑顔でこちらに手を振ると、そのまま足早にその場を去ってしまう。俺はその姿が見えなくなるまで手を振り返し、いなくなると同時に本部に戻ることにした。これから忙しくなるな……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 一方、彼と別れたさくらは急いで家路についていた。その顔には先ほどまでの明るさはなく、なぜか頬がほんのりと赤く染まっている。

 

「うっ君かぁ~…沢木兄と全然違うタイプだったかな」

 

 情報収集のためウツロと名乗る男性と行動を共にし、目的を達して別れてから彼について考えを膨らませる。なぜか心臓が高鳴って仕方なかった。そして姉を助けることを考えていたのに、その端に浮かんでくるのは先ほどのやり取りの一件である。

 

「うぅ~、なんだろ、さっきから顔が熱い」

 

 その性格から常に周りには友人がいるさくらで、中には告白をしてくる男性もいたが独学での対魔忍の修業を優先しそのようなことはあまり気にかけたことはなかった。しかし彼女に対して敬語で話し、彼女の話を真剣に聞きながらアサギ救出を約束してくれた彼は、今までにさくらが会ったことのないタイプであった。そして本気でこちらの心配をしてくれ、手を握った時にはどきりとしたが、なぜか彼に対し姉であるアサギやその婚約者である沢木恭介とは違った安心感を覚えてしまった。そして別れてからは未だに温もりが残っている手で感触を確かめるかのように手を握ったり開いたりしている。まるでその手を離してしまったことを名残惜しんでいるかのようだ。

 

「―――って、そんなこと考えてる場合じゃないよね。今はお姉ちゃんのことだけ考えなきゃ」

 

 さくらはさっきからちらちらと浮かんでしまう彼のことを忘れるように頭を振り、姉の救助のことだけを考えようとする。しかし、彼女の顔は家に帰って休むまでの間、終始赤く染まっていたのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「さてと、俺がいない間に状況はどうなってるんだハヤテ」

 

「はい、どうやら隊長が睨んだ通りのようです」

 

 さくらと別れ、本部に戻った俺はすぐに事の顛末を皆に伝え、霧全員で救出の準備を行おうとした。しかしそんな俺に対してハヤテから報告されたのは頭領からの新たな任務の言い渡しであった。内容はとある組織への纏―――対魔忍の言葉で潜入任務のこと―――だ。しかも都心から離れた地域へ、それも霧の部隊を総動員させてとのことだ。露骨すぎるだろジジイの奴……明らかにこれは俺が姉さんのことを感づいていることに気づき、救出に向かわないようにしようとしている。

 

 ジジイの考えでは、姉さんが対魔忍を退いたことで政府は対魔忍の実権を伊賀から甲賀へ移そうとしている。そのため、姉が対魔忍をやめる原因となった沢木恭介を亡き者にすれば、姉は対魔忍として復帰する。だがそのために味方ではなく敵側―――つまり魔の者に与する者が彼を手に掛け、姉さんがそれを恨むようにしなければならない。

 

 そのために姉を恨み、ノマドに属する朧に姉さんの情報と沢木恭介を差し出した。そして彼を手に掛ければ後は最強の対魔忍として姉は復帰し、伊賀の実権は存続される…とのことだろう―――。

 

 改めて考えたけど本当に馬鹿だろうジジイ。姉さんに恨みを持っている朧なら必ず婚約者である沢木恭介を殺すと算段したのだろうが、そんなはずはない。朧が恨みを抱いている相手はあくまで姉さんであり、その姉さんを苦しめるために沢木恭介を人質にとってそれをダシにあらゆる屈辱を味わせてから殺す―――そういう女なのだ朧とは。だからこそ、姉さんが捕まった。

 

その救出のために向かうとなると動ける対魔忍は限られてくる。元対魔忍の救出に割けるほど人員は多くない。当然霧は本来対魔忍としての規律には縛られないのだが、自由な動きが出来ないよう対策しての任務の言い渡しなのだろう。なんでこういうのに限って頭が回るのジジイ……本当にジジイいつか殺す。

 

「どうします隊長…これでは動ける人員は誰一人としていなくなります」

 

「分かっている…俺の班以外の奴らには任務に向かわせろ。俺の班の人間は頭領に気づかれないように作戦を立てて装備の準備だ」

 

「了解っす隊長。んじゃ俺は他の奴らにも伝えてきます」

 

「頼むサスケ…ハヤテ、俺はこれからまた出ていく。お前はナギサと準備しておけ」

 

「了解しました」

 

 俺はサスケとハヤテに素早く指示を出して準備を整える。悪いが、思惑通りにはいかないぞジジイ……姉さんの件が終わったら俺が首を刎ねてやる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「というわけなんだけど、また頼まれてくれないすか?」

 

『いやそれは構わないが…大丈夫なのか?』

 

「なにが?」

 

『お前達は長老の部隊だろ……そんな好き勝手動いて大丈夫なのかと思ってな』

 

「気にしない気にしない」

 

 本部から離れた俺は早速ある人に携帯電話で連絡を取り始めた。電話をかけているのは古くからの知り合い―――表向きは何度か任務で共にしただけの相手である組織でも腕利きの対魔忍であり姉さんの右腕である《八津九郎》である。

 

 九郎さんは姉さんの直属の部下であるが、ちょっとした任務で彼に身バレしてしまい、そこから交友が始まった。今ではお互い何かあった時に助け合う友人となり、片手で数えるほどしかいない井河カムイの事情を知る人物(・・・・・・・・・・・・・)である。

 

「そもそも他の対魔忍達には情報がストップされてるんです。唯一動ける俺らはその長老直々に任務を言い渡されてるんです。行かなきゃ怪しまれます。なら身代わりをたてりゃ良いんすよ」

 

『まぁそれはそうだな』

 

「なら自然と九郎さんに頼むしかないんですよ」

 

 なぜ九郎さんに対してこんなことを頼めるのかというと、実は俺が九郎さんを含む何人かの対魔忍に霧の部隊の実態を教え、いざとなれば協力を頼めるよう補充要員として任命しているのである。本来こんなのジジイに知られればただじゃおかないだろうが、あいつは部隊を組織しても運営などは全部丸投げしてるのだ。長としてそれはねぇんじゃないの?

 

 そもそも霧の部隊の詳細を知っているのは頭領と老害を除いて姉さんと九郎さん、それと政府側の人間では山本長官だけだ。それ以外は噂を信じずこちらの存在を全否定か気味悪がるなどである。また井河家に仕えているということから九郎さん同様の姉さん直属の部隊であると勘違いされ―――実際は頭領の件で姉さんに嫌われまくってるんだけどね~―――変に憧れを持たれたり、もしくは嫉妬によって敵意を向けられたりとまぁひどいもんだ。

 

 そんな隊にまともな援助などあるはずがなく、ましてや他の対魔忍よりも格段に危険な任務につくことだってある。当然装備もねぇし資金もない。じゃあどうしようもなくね?状態だったのが先代達の隊長率いる部隊だった。

 

 ならどうすればいい?そこから導き出したのは霧の部隊独自での運営しかない。俺は隊長となると同時に始めたのは傭兵派遣のビジネスだ。まず諸外国―――それも魔族との関わりがない人間同士の紛争に傭兵として部隊を派遣する。当然対魔忍としてばれるようなことはせず、あくまで暗殺か情報収集がメインだ。敵は世界有数の国家組織である米連ほどの装備を持たない銃を扱う人間だけなのだから対魔忍である俺らを殺せるのはこちらがよっぽどヘマをした場合でなければまずありえない。

 

 そこから資金を稼ぎ、時には装備を漁ってそれを持ち帰る。さらにその資金を使って企業を立ち上げようとした。それも闇が容易に関われない真っ当なビジネスだ。しかしそんなのは限られてくるし、それでうまく稼げるかどうかも分からない。そんな風に悩んでいた俺に某社長の高笑いが聞こえた。俺が思いついた企業―――娯楽に飢えている人間や幼い子どもを相手にするホビーやゲームを製作する企業だ。いくら表向きは多国籍企業であるノマドでも、さすがに守備範囲外である遊び専門の企業に手の出しようもない。さらに企業に勤める人間に対しても徹底的な身辺調査を行い、本当に皆を喜ばせたいという信念を持つものだけで会社を大きくしていった。

 

 あとはとある事情から知り合った対魔忍とは無関係の『友人』に表向きの会長を頼み、運営を任せる。そしてさらにその稼いだ資金を使い、装備を整えたのである。

 

 またジジイは部隊の人間に関しても無頓着であり、人員確保についてもこちらに丸投げだ。今までは部隊に忠実に仕える者、一般の対魔忍としていられなくなった者をいれていたのだが、それだとどうしても能力的にムラがでる。そこで俺は予め名門の分家の人や家名に不満を持つ者などの忍法や特技を調べ、任務中で勧誘を行っていた。中には技術者としても勧誘している。おかげでまだ開発中の装備もあるが、未だ政府の非合法組織として扱われている他の対魔忍と比べ装備も近代化されている。

 

 ここまでこぎつけるのにかなりの年月がかかったがこれでようやく運営がまともになり、次に取り組んだのが任務での作戦であった。対魔忍らは大概正義だのなんだの口走って正面突破しかしていない嫌いがある。馬鹿じゃないのとも思った。そんなので勝てるほど魔族や米連も甘くない。中には魔の者に与して裏切る者もいるのだから当然捕まったり殺されたりとひどいものだ。

 

 まず対魔忍に足りないのは作戦を立てるという行動だ。俺らの部隊は任務に当たる時は必ず三人以上で班を作り、それぞれナギサのような異能系の忍法を使える人間を待機させて脱出経路を確保する。これだけで任務中の生存率が変わってくるのだ。

 

 あとはフットワークの軽さであろう。なんでもかんでも魔族を排斥して身内のみの力で解決しようとするところがいけない。対魔忍は実力は高いが数は少ないのだ。チェスで例えるならクイーンやナイトなど強力な駒は少し多くあるが、相手に比べてポーンが半分もない状態だ。そんな中に正面突破を続ければ自然と人海戦術の前に疲弊し、いずれは皆殺しだ。それを避けるために使い捨て要員としてオークを雇って騒ぎを起こしてその隙を突いたり、身内やそれ以外―――魔族側で比較的人界に友好的な相手が主だが―――の所に恩を売って伝手を作ったりと、色々と行動したのだ。なんなのこれ、前世よりも働き過ぎじゃないすかねぇ俺…過労死したらこんな立場に転生させたあんたを恨むぞ女神様………。

 

 話は長くなったがそんなこんなでやってる内に九郎さんとも知り合い、仮ではあるが彼は霧の一員となったのだ。最初こそ見た目にはビビった―――どっからどう見ても元レンジャー部隊にいた軍人とは思えない―――けど、その気さくなところから良い人であるのは間違いない。わざわざ俺の正体を見せても事情を察して姉さんには俺のことを秘密にしてくれているし……。

 

『いや俺は良いんだが、紫がな……』

 

「……あぁ、なるほどね」

 

『あいつはお前のこと嫌ってるから、当然嫌がるだろ。そうなると事情を説明しなきゃならなくなるな』

 

「そしたらあいつのことだからすぐにでも姉さんの救出のために突っ込むよな」

 

『もう一人も纏は無理だな。戦闘専門のあいつには向いてないのは分かるだろ』

 

「ヤメテあいつの話はしないで頭が痛くなるから」

 

 俺は思わずため息をついて頭を抱える。九郎さんの妹である『八津紫』―――代々井河家に仕える下忍の一族である八津家に生まれ、幼い頃から忍法に目覚めて対魔忍として活動している彼女は姉さんに対して行き過ぎた思い入れがあり、姉さんが俺らを嫌っていると知るや否やそれを倣うかのように毛嫌いしている。ひどい時はこちらの作戦を全無視して突っ込んでいったほどだ。どんだけ嫌われてんの……。逆に姉さんに対しては畏敬の念を抱き、心酔しきっている。ちょっと引くような場面も見られるほど姉さんが好きなのだ。

 

 そんな紫が憧れている姉さんが捕まったと知ればすぐにでも救助に向かうだろう。それもいつも通り強引な方法で……。

 

 八津家の人間とは何度も任務を共にしているが、九郎さん以外は俺の頭痛の原因にしかならない。まず紫はこちらを嫌ってるためまともに話なんか聞かない。しかも正面から突破するしか能がないから自然とフォローに回らなきゃいけないのだ。いや、紫はまだ百歩譲って良い。問題は彼女の兄であり、九郎さんの弟(・・・・・・)である。

 

 女神様は転生前にこう言っていた。『俺らが転生するのはあくまで原作に近い現実世界である』と…。つまり原作とは差異があり、本来は存在しない事象や人物もあるということが考えられた。それに関しては俺が所属する部隊もそうだろう。

 

 そしてなぜか原作において主要人物である八津紫に九郎さん以外の兄が存在したのだ。彼もまた俺と同じ転生者なのか、もしくはイレギュラーな存在なのかは分からない。だが対魔忍をやっていれば自然と任務を共にすることもあった。

 

 

 

 それがもうひどい悪夢の始まりだ。まずあいつは何も喋らない。正確には喋れないのだが、任務中の意思疎通は九郎さんと紫を除いて出来ない。しかも姉さんや紫同様―――いやそれ以上の脳筋思考で正面からぶち破って無双ゲームよろしく暴れまくる。その姿からどこの某狂戦士漫画の主人公だとツッコむほどだった。おかげで事後処理や責任追及の書類、報告書が山のように出来上がるのである。正直、あいつと組むのは二度としたくない。いやまじで……。正直に言うと纏とか絶対無理だと俺も思ったけど、今は緊急事態なんだから始末書覚悟で頼むしかないよなぁ~~、あぁ嫌だ嫌だ…。

 

「はぁ……分かった、紫はいいから弟の方だけ連れて行ってくれないっすか、あと一人は俺が確保しますんで………」

 

『悪いな、こっちも出来るだけあいつに派手な行動はさせないように押さえとく』

 

「ありがとうございます。今度一杯奢りますね」

 

『おっ、いいねぇ。最近は任務で忙しかったからな』

 

「今回は飲み放題の方にしときますよ」

 

 ちなみに未成年なのに飲酒はいいのかというツッコみはなしだ。こんな立場なのだからストレスが溜まるためすでに飲酒は常習となっている。法律?なにそれおいしいの?

 

 俺は九郎さんとの話をつけ、電話を切ると足元に転がっているものに目を向けた。見た目は映画や海外ドラマに出てくるような特殊部隊のスーツにアサルトライフル―――M4カービンでうちの部隊も何丁か持ってる―――とどっからどう見てもコスプレではない人間が二人いた。恐らく政府側の人間、俺の見張りのために送り込んだエージェントか何かだろう。ジジイが根回ししたんだろうな。だが所詮スペックが一般人よりも少し強い程度だ。簡単に始末できる。すでに一人は首を失って絶命し、もう一人は両足の腱を断ち切られて手を剣で貫かれ地面に縫い付けられている。

 

 俺はその一人に近づいて対魔刀を向ける。そいつは悲鳴こそあげていないが、その眼には怯えが見られた。だが情けはかけない。最初こそ殺す気はなかったがどうやら好き勝手にしている対魔忍に不満を持っている政府側の人間だったらしい。ジジイの命令で監視、怪しい動きがあれば足止めとのことだったが隙を見て即射殺を決め込んだそうだ。捕まえた時もこっちを口汚く罵ってきたし、鬱陶しかったので喧しい方から王の財宝で強制的に黙らせた。

 

「同情はしない、哀れにも思わない…ただ一言だけ言わせてくれ―――死ね」

 

 俺は短くそう言って刀を振り下ろす。俺は特に思うところもなかったので俺はすぐに装備を剥いで蔵にしまい、可燃性の薬品を振りかけてマッチに火をつけて遺体を燃やした。こっちを殺す気で見張っていたのだ。せめて火葬されただけでもありがたく思ってほしい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 九郎さんとの連絡をつけた俺はとある人物が住まう家へとたどり着いた。この人物もまた俺が九郎さんと同じくらい信頼を寄せて俺の立場を理解し、仮の霧の部隊として扱っている。まぁそれだけの関係じゃないけどね~…。

 

 俺は早速戸を五回ほど小刻みに叩く。これは中にいる人物への合図である。すると中から小走りするような音が聞こえ、戸が開かれると中から出てきたのは俺が予想していた通りの人物だった。

 

「カムイ君?どうしたのこんな時間に…」

 

「すいません不知火さん、実はちょっと急用で…」

 

 その人は長い艶のある黒髪に赤い瞳を持ち、大人の女性特有の妖艶な雰囲気が漂う女性だ。『水城不知火』―――それが彼女の名であり、後に雷撃の対魔忍として名をあげる水城ゆきかぜの実母であり、実力ある現役対魔忍の一人でもある。彼女ともまた任務中に知り合い、旦那さんと一緒に死線を潜り抜けてきた。その過程でいろいろと世話になったりしているうちに俺の本名や事情のことを話せるほどの交友関係になったのだ。

 

「こんな時間に、それも君が私を頼るなんてよっぽどのことなのね」

 

「実はそうなんです。今話せますか?」

 

「…子ども達は今寝てるから、外で話しましょ」

 

 不知火さんはすでにゆきかぜを産んでおり、対魔忍として働いているが同時に母親でもあるため家の中にいる子供を気遣い、寝巻のまま外へと移動する。その顔はすでに対魔忍としてのそれである。

 

 家から少し離れた人気のない場所に移動した俺はすぐに不知火さんに事情を説明した。不知火さんは姉さんが捕まったことが信じられない様子だった。当然だ、不知火さんは姉さんとも任務を熟したことがあり、彼女の実力は重々承知しているからだ。

 

「あの人がそんな簡単になんて……」

 

「どうやら内部の人間が関わっているみたいです。俺の動きにも感づいているみたいで…」

 

「…それで、私はカモフラージュのためにカムイ君の代わりとして任務に出れば良いのね?」

 

「流石は不知火さん、勘がいいっすね」

 

「貴方との仲なのよ、それくらい分かるわ」

 

「それで、了承してくれますか?」

 

「………分かったわ、救出は貴方に任せるから任務の方は任せてちょうだい」

 

 不知火さんはにっこりとほほ笑んでこちらの頼みごとを了承してくれた。彼女の忍法は水遁系で戦闘自体ではあまり目立たないが、応用が利くためかなり重宝される。潜入においてはこの人が適任である。

 

「ありがとうございます。他には九郎さんにも頼んでるので…あっ、装備はもう持ってきてるので渡しときますね」

 

「え、えぇ……」

 

「それじゃあお願いします」

 

「まっ、待ってちょうだい」

 

 彼女の了承を得た俺はすぐに彼女に霧の部隊が普段使っている外套と仮面を渡す。まぁ彼女の忍法があれば身バレがあることはほとんどないけどね…。彼女が装備を受け取るのを確認すると俺はすぐにでもその場から発とうと身をひるがえしたが、なぜか不知火さんは俺の腕を掴んできたので留まった。振り返ると彼女は少し眉をひそめており、なぜか頬が紅潮している。

 

「も、もう行ってしまうの?」

 

「えっ、でももう用事は済んだし…」

 

「………」

 

 すでに彼女に頼み事は済んだし、あとは帰って姉さん救出のための準備だけなのだから用事はない。時間はまだ深夜であり、休暇中の彼女へ負担をかけたくないためすぐにでもここから離れるつもりだったのだが、彼女は俺の言葉に少し機嫌を悪くした様子である。

 

「……ひ、久しぶりに会ったのに頼み事だけはないんじゃないかしら?」

 

「へっ?いや、もう遅い時間ですし…」

 

「…わざとかしら?」

 

「はいっ?」

 

「わざと突き放して焦らしているのかしらあなたは…」

 

 彼女の言っている意味が分からず呆けてしまったが、不知火さんはそれを見てため息を吐くと唐突に俺が被っていた仮面を奪い取る。そして――――。

 

「んっ…」

 

「っ!」

 

「ちゅっ…ちゅるっ…はぁっ…♡」

 

 こちらの首に手をまわして口づけをした。それも触れるだけのものではなく、口の中に舌を入れる深いものを…。彼女はすぐに唇を離すと、唾液が糸をひいて妙にエロい。しかもゾクゾクするような潤んだ瞳でこちらを見つめてくる。それを見て俺はようやく察することができた。

 

「……その、今は急いでますから今日は一回だけしかできませんよ?」

 

「それでいいわ…♡」

 

 俺はその場で外套と装束を脱ぎ、不知火さんの衣服に手をかけた。それを見た不知火さんはにんまりと笑った。

 

 

 

 

 言っておくが不知火さんは九郎さんと違って気の許せる友人だけではなく、愛人としての関係でもある――――。

 

 

 




はい、今回はここまでー。

次回はいよいよエロ突入じゃぁあああああっ!!
上手く描写できるかな・・・・。

というわけで初のエロは不知火さんに決定です。個人的にあの妖艶な雰囲気とかマジ反則だと思いますわぁ。えっ、時期的に旦那さん生きてんだろ?不倫?そこら辺はまた次回に弁明しますんで・・・。

では次回も暇があれば読んでください。
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