女神「突然ですが、貴方たちには対魔忍になってもらいます!!」「「「「「えっ!?」」」」」 作:ニゴリエース
不知火に仕事を頼みに来たカムイは、不知火に誘われるがまま対魔スーツを脱ぎ捨て彼女に口づけをしながら衣服を一枚一枚剥いでいく。すでに住民は寝静まり辺りは静けさに包まれているその場に、虫の声に交じって湿った何かがこすれ合い、ぽたぽたと粘膜が零れ落ちるような音と布がこすれ合う音が響いていた。
「んっ…ちゅっ…ちゅぅっ……んんっ♡」
「ぷぁっ…不知火さん、もっと口開けて」
カムイは不知火に深く舌を差し込みながら彼女の帯を緩め、寝巻を脱がしていくと彼女の体はしっとりと汗で濡れており、艶めかしい雰囲気を漂わせている。カムイはそのまま大きな乳房に手を伸ばし優しく触れると、不知火は過敏に反応して小刻みに震える。
「んんっ…!?」
「まだキスして触れただけなのに随分感じてますね。体がビクビクしてますよ」
「だっ、だってカムイ君ったら最近会いに来てくれなかったじゃない。家にはゆきかぜ達もいるから一人で慰めることもできないから、ずっと待ってたのよ?」
悪戯っぽく笑いながら感じていることを囁くと、不知火は顔を赤くしながらカムイに潤んだ目で見つめ訴える。すでに子供を産んでおり、時には母として時には対魔忍として奔走している不知火と、非合法組織の中でもさらに極秘の部隊に所属するカムイではプライベートで会える時間はあまり作れない。それによって熟れた体を持て余した不知火の体は久しぶりの快感に打ち震えていた。
「時間が合わないからしょうがないんですよ。今日も短いですけど、今度休みが取れればいっぱい楽しませますから」
「あっ…んひぃっ…!?」
カムイは乳房から滑るように不知火の下へと手を伸ばし、彼女の秘所を指で触れる。そこはすでに濡れそぼっており、軽く触れただけで不知火は短く悲鳴を上げる。そしてぴゅっぴゅっと愛液を吹き、彼の指を濡らしていく。
「もうこんなになってますよ…これならすぐに入れられますね」
「はぁっ…はぁっ…♡」
カムイは愛液で濡れた指を見せつけるが不知火はすでに軽くイってしまったのか蕩けた瞳で見つめて短く息を吐くだけであった。そのドロドロになっている不知火の表情を見つめてカムイはゾクっとした感覚を感じてしまう。
そのまま前戯だけで苛めてしまいたくなるが、時間が惜しいためカムイはすぐに本番に移ることにした。自分よりも大きい不知火の体を持ち上げ、不知火の痴態を見て興奮している自らの一物を秘所へ擦りつける。
「ひっ……はぅっ…はぁっ…♡」
「悪いですけど、あんまり時間ないからすぐ挿れますね」
カムイがそう言うと、不知火は荒い息で頷き腕を彼の首へ絡ませて抱き付くような姿勢になる。そしてカムイはそのまま躊躇なく腰を振り上げ、一気に強直を不知火の膣内へと押し込んだ。
「かはっ…おっ、お♡オホォォォオオオオオッ♡」
子宮口まで容赦なく貫かれ、不知火は普段あげない悲鳴に似た嬌声をあげてしまう。久しぶりに体内に侵入してきた生の感触に耐え切れず、たった一突きで達してしまったのだ。そしてその快感に耐えるようにカムイの頭を掻き抱き、両足を腰に絡ませる。しかしそれによって腰が更に密着し、亀頭が子宮へと押し付けられる。
「もうイッちゃったんすね、凄い締め付けてきますよ」
「かひっ…はぁっ…♡だっ、だってカムイ君の…♡すごくひさしぶりらからアハァああああっ♡」
不知火が達したのを感じるとカムイは薄く笑いながら彼女の耳元に囁くと、不知火は肩で息をしながら文句を言おうとするが膣奥に亀頭をグリグリと押し付けられ、再び悲鳴を上げる。そしてカムイは彼女を持ち上げながら腰を振り上げていく。
ただ単純に腰を振るだけでなく、強弱をつけ時にはゆるやかに抜きとり、そして一気に入れたりと変化をつけて攻めていく。そして不知火の膣はすでに愛液が垂れ流しの状態になっており、カムイの剛直が抜いたり刺したりされる度に液体が飛び散っていく。彼らの足下には水たまりができており、パシャパシャと水しぶきの音を上げている。
「きひぃっ!?かはぁっ…お゛っ…オホォォォオオオオオッ♡」
「っ…不知火さん……さっきから、締めつけ過ぎです…」
「らっ、ら゛っで…カムイぐんのがぎも゛ぢよ゛よすぎぃぃいいいいいいいっ!!♡」
「不知火さんの…本当に、気持ちよすぎ……とても子供を産んだとは…思えないです、よっ!」
「かはぁああっ!?♡」
声を出そうとするたびに何度も膣奥を亀頭で叩きつけられ、不知火は息をすることもできないほど嬌声をあげる。整った美しい顔は涙と唾液でぐちゃぐちゃになり、口はだらしなく開かれている。そこにはもはや母親としてでも、戦士としての表情はなくただ快感に溺れる雌に成り下がっていた。カムイはだらしなく快感に流されている不知火を愛おしそうに見つめ、噛みつくようにキスをする。
「んっ…ちゅっ…」
「んんっ…ぢゅっ……ぢゅうぅぅっ♡」
不知火はカムイのキスを抵抗なく受け入れ、手で彼の顔を押さえて自分から舌を奥へ差し入れる。舌はまるで口内を犯すかのように動き回り、互いの舌を必死に擦りつけていく。二人の口の端からは唾液がだらだらと零れ落ちていく。興奮が最高潮に達し、二人は自分たちが絶頂間近であるのを感じ取ると唇を離す。
「ぷぁっ…不知火さん、そろそろイきますっ」
「んんっ…!?はひっ…な、中は、あっ…だめ…出すなら、外に…!」
「…それなら、ちゃんと足を解いてくださいよ」
「くひぃっ!?♡」
射精が近いことをカムイが告げると、不知火は首を横に振って外出しするように懇願する。しかしその言葉に力はなく、彼の腰にまわして組んでいる彼女の両足は緩んだ様子はなく逆により密着するように力を込めていた。まるで中にカムイの種を受けいれたがっているかのようだ。いや、実際そうなのだ。不知火の形だけの拒絶も、より興奮を促すだけのフリでしかないことをカムイは知っているし、不知火自身も自覚していた。それを見たカムイは余計に興奮し、つい意地悪く質問してしまう。
「ほらっ、もう出ますよっ…そしたら、ゆきかぜちゃん達に妹か弟ができちゃいますよ」
「はひぃっ!?そ、そんな…そんなのってぇっ…♡」
「嫌ですか?違いますよね…中に出してほしいなら、ちゃんとおねだりしてくださいよ」
「んいぃっ!?お、おねだりなんてぇ…♡」
カムイは意地悪く笑いながら不知火を見つめ、そう不知火に告げるが不知火はわずかにそれを渋ってしまう。すでに母親として過ごし、自分はおばさんであると自覚しているため今さら女性として求めるのが気恥ずかしかったのである。しかし、カムイは亀頭をより強く押し付けて子宮口に擦りつけるとその羞恥心もあっさりと決壊してしまった。
「はぁああああっ!?ら゛、ら゛じでカ゛ム゛イ゛ぐんっ!!中に…中に思いっきりだじでぇぇえええええっ!!あの子達の妹か弟…妊娠させでぇええええええええっ!!♡」
年甲斐もなく不知火は大声をあげてカムイにおねだりしてしまう。そしてそれに応えるべくカムイは不知火の膣奥へより深く腰を押し付け、亀頭をさらに奥へと進める。子宮口をこじ開けて亀頭が子宮内に侵入すると同時に盛大に射精した。子宮に直接熱い精液を浴び、不知火は強い絶頂を感じ、悦ぶかのように子宮が震えて精液を飲み干していく。膣もキュウキュウと剛直を締め付け、さらに射精を強請っている。
「ひはぁぁあああああああっ!!きたっ…きたぁぁぁぁぁアアアアアアアっ!!おぐにはいっできでるぅぅぅううううっ!!」
「つっ…不知火さんの中、どんどん締め付けてる…子宮が赤ちゃん作りたがってるの……分かりますか?」
「いひぃぃぃいいいっ♡かんじるっ、かんじるぅぅぅぅうううっ!!ほんどにできぢゃうっ、ゆきかぜたちにきょうだいがでぎぢゃうぅぅぅううううううっ!!♡」
不知火はすでに乱れきっており、声を抑えようともしなかった。絶頂し、子宮に精液を受け止めることしかもはや彼女の頭の中になかった。その時の彼女にはそれ以外は感じなかったのである。
長くビュービューと続いた射精がやがて勢いを失うと、カムイは不知火の膣から一物を抜き取っていく。まだ一物は硬く、抜いていくたびに膣内に擦れてしまい不知火の体はビクっと震えるが、すでに声を出すほどの気力も彼女には残されていなかった。
「はひっ…おほっ…♡」
「ふぅ…気持ちよかったですよ、不知火さん」
カムイは予め任務のために準備していた救急キットの中から包帯を取り出すと、短くきりとって自分と不知火の汚れを丁寧に拭き取っていく。不知火の体は汗とカムイの体液で濡れ、火照った体がまたカムイの情欲を誘うがそれを鉄の精神で抑えて作業を進めていった。
俺と不知火さんが愛人の関係になったのは数年前のことに遡る―――。
バタフライエフェクトというものがある。これはほんの些細な事が、徐々にとんでもない大きな現象の引き金に繋がるという考えである。小さな誤差が生じることによって大きな影響が現れ、どんな未来が訪れるかは誰にも分からない。この些細な事象とはこの世界において俺のような転生者のことを指すだろう。
俺のような転生者が登場したことによって、本来の原作とはかけ離れた事象が起きていることを知っている。本来はそこまで険悪ではなかった姉さんや祖父の関係や八津家の次男のように、その影響を不知火さんやその旦那さんもまた受けていた。
本来不知火さんの旦那さんは、不知火さんがとある任務で淫魔族に捕まり失踪してから殉職している。しかし、それは彼女の娘であるゆきかぜがある程度成長してからの事象だ。しかし、不知火さんの旦那さんはすでにこの世にはいない。本来死ぬ運命はもっと先だったはずが、彼はとある任務で殺害されてしまった。原因は、俺がかつて殲滅したはずの組織の生き残りであった。
当時の霧の部隊はまだ従来の対魔忍のように正面からぶつかって殲滅というおざなりな内容で任務に当たっていた。その時の任務は俺も参加しており、その任務で討ち漏らした残党が、俺に対して恨みを抱き不知火さんの旦那さんと一緒に任務に当たっていた時に奇襲をかけてきたのだ。
旦那さんは俺を庇って瀕死の重傷を負い、殉職した。まだゆきかぜが産まれたばかりで、嬉しそうにゆきかぜが産まれた時のことを話してくれたのが印象的だった。だが俺と言う不確定要素に関わったせいで死んでしまった。その事実が俺を苛んだ。
不知火さんは俺のせいじゃないと言ってくれた。対魔忍として彼も死ぬ覚悟はいつでもできていたと言っていた。だが、それでも夫に先立たれたことで不知火さんはゆきかぜ達が寝静まった後にいつも泣いていたのを俺は知った。俺はそのことに責任を感じ、償いとして彼女を支えていこうとした。その結果、関係が発展して愛人になってしまったのだが―――。
そして今ではこうして互いに求め合うようになってしまった。これ成長したゆきかぜ達に知られたら複雑なことになりそうな予感がするのは気のせいであってほしい。
「大丈夫すかねこれ…あんなこと言っちゃいましたけど、本当に孕んだりしてないすかね」
「あら、急に不安になってきたの?」
「不知火さんはよく平気な顔してますよね。あんな量を子宮に直接入れたんすよ?まじでできてるかも…」
「ふふっ、そうなったらカムイ君には責任取ってもらおうかしら♪」
「やめてぇえええゆきかぜちゃん達にボコられる未来しか見えないぃぃいいいっ!!」
行為を終えてすぐに着替えた俺は不知火さんに子どもができていないか心配してしまう。こんな爛れた関係を不知火さんの子ども達が知ったらただじゃおかないだろう。親の情事とか子供にとっちゃシャレにならないくらいトラウマですよ。
「それじゃあ後のことは頼みます不知火さん。不知火さんのことは九郎さんにも一応伝えておきますので」
「えぇ、分かったわ。カムイ君も気を付けてね」
しばらく不知火さんと軽口をたたき合うがすぐに表情を元に戻し、俺たちはその場を後にした。不知火さんは俺の代わりとして纏の任務に―――俺は姉さんの救出のために別の場所へ移動を開始した。
姉さんの救出にあたって、もし朧が生きていた場合に障害となる物が存在する。姉さんにはまず間違いなく朧の忍術である『催眠刻印』が施されている。これは対象者に特殊な呪術を施したアクセサリーを付けさせることで、対象を抵抗不可能な催眠術に陥れて操り人形と化す術だ。これによって原作でも姉さんはほとんど抵抗することができずに朧に激しい凌辱を強いられていた。もし朧が生きていたならまず間違いなく姉さんは逃げ出すことはできない。いやそれどころか姉さんを操って俺と戦わせようとするかもしれない。
更に問題となるのが沢木恭介の存在だ。これについては、姉さんもまだ諦めてはいないことだろう。チャンスを待ち、朧を恭介さんから引き離すため必ず奴を生け捕りにしようとする。これは難しいことだろう。実力者である朧を生け捕りにするのはまず間違いなく困難だ。
だが、原作では姉さんがさくらを助けるために沢木恭介ごと朧を抹殺している。そんな重荷を姉さんに背負わせることを、俺は黙って見過ごすことができない。それならばいっそ俺が―――。
「おやおやっ、随分と物思いに耽ってるねぇ。若いのにそんなに思いつめてちゃ老いるのが早くなってしまうよ」
「っ!」
っと、どうやら考えるのに集中しすぎたみたいで、すでに目的の人物が現れたのに気付かなかったようだ。これはあくまで最悪のケースのみだ、せいぜい被害がでないように上手くいくようにしていこう。
不知火さんと別れ、二日間ほど経過し俺が訪れたのは人界と魔界の境界のような場所に存在する街『アミダハラ』だ。東京キングダムやヨミハラのように悪党どもの組織が入り混じる無法地帯のひとつで、俺自身もここに一つの拠点を持っている。
そしてそんな街に俺がやってきた目的は目の前にいる老婆である。一目見れば一般的な家庭の優しいおばあちゃんみたいな風貌であるが、その正体はアミダハラの悪党すらも震え上がり、決して逆らおうとしない人物である。
アミダハラにおいて一角を担う魔術師組合の重要人物であるこの老婆こそがアミダハラの最重要人物でもありアミダハラ随一の魔術師でもある『ノイ・イーズレーン』である。まぁ今はまったく大した活動もしておらず、しがない土産屋をしているらしい。俺はこの人に昔から色々と世話になっており、休暇にはこの人の所に来てはお茶をごちそうになっていったりと意外と気安い関係でもある。
「そうは言っても、立場的に悩み事が増えるんだよばあちゃん。上に立つ人間はいつだって苦労が絶えないのさ」
「カムイの坊やが歩くたびに地雷を踏み抜いてしまうようなもんじゃないかい。現に坊やはこの街じゃ色んな意味で注目を集めてるからねぇ」
「それはあいつらが悪い。こっちが弁解しても話をまったく聞かないで引っ掻き回すあのバカどものせいだ。おかげで俺がどんだけ苦労した事か……」
ノイのばあちゃんの言葉に対して俺が返事を返すと、これまた的確な表現で返してくるから腹立たしいことこの上ない。
俺がこの街に初めて来たのはいわゆる準備のためだ。当時まだ対魔の力―――
魔界にも詳しいノイのばあちゃんの話を聞き、俺は人魔共に伝わるような武具を求めて足を運んだのだ。当然知り合って間もない相手にそんな物をくれたり情報を教えてくれたりしてくれないのは分かり切っていた。そのため、条件として提示されたのがばあちゃん直々の依頼である。
それは新しく発見された魔界に伝わる強大なエネルギーを秘めた物質『賢者の石』である。これの回収をできたのなら俺に魔法具や魔界に伝わるくらいの武具を格安で譲ってくれることを約束してくれたのだ。
俺は特に深く考えずにこれを了承した。それが間違いだった、もし戻れるのなら準備もせずに回収に向かった俺をぶち殺しに行きたい。回収自体は楽だったが問題はその後だった。当然賢者の石は希少な物だからそれを狙う輩が多い。俺はすぐにアミダハラ中の悪党どもに襲われた。
当然ほとんどは返り討ちにしたし、なんだっけ……確か、バルドだかパドルだかベルトだか知らないけどそんな名前だっけ?とかいう原作において黒幕だったような感じの魔術師にも石を狙われた。まぁ所詮は朧や不死の王と比べて小物中の小物だったから、渡すふりして代わりにC4爆弾をプレゼントして爆殺しときました。あれは最早笑い話で草しか生えないため省略しとく。
問題はその後だ。いざばあちゃんに賢者の石を届けようとしたらアミダハラにおいて有名な運び屋の二人に絡まれた。どうやら俺のことを賢者の石を狙う悪党と勘違いしたらしく、そりゃもう話を聞くどころか容赦なんて一切なかった。
飛び交う刀と斧の連撃は、確実に俺を追い詰めていったのはもはやトラウマである。もしばあちゃんが止めてくれなかったなら俺の首はこうして体にくっついていなかっただろう。
そして結果は散々だ。無事に石を届けられたのはいいが、『魔女剣客とゴスロリ悪魔を同時に相手にして生き残った人物』として噂が広まってしまった。おかけで九龍会やアミダハラの勢力達からは敵視されたり勧誘されたりともう隠密もくそもない。
またばあちゃんという共通の知り合いができたことでアミダハラで仕事を共にしたこともある。中には彼女たちの実力を買って俺の仕事を手伝うように協力を求めたことであった。
結果―――なぜ俺はあの時に諸突猛進バカ女二人と関わりを持とうとしたのだろう……。まず作戦全無視は当たり前、要求してくる報酬が馬鹿高い、酒は基本俺が奢り、一人はつねに俺を馬鹿人間呼ばわり、斧が俺を狙う…俺の胃がストレスでマッハなんだがっ!!?
極め付けに日頃の八津家の次男・長女による始末書の割り増しや姉さんからの棘のあるお言葉、ジジイからの追加任務で精神的にも肉体的にも参っていた俺は運び屋と一緒にアミダハラの酒場で度が強い酒をがぶ飲みしてしまい記憶を飛ばしてしまった。そして目が覚めたら件の運び屋とスッポンポンの状態で同じベッドに寝ていた。しかも股には乾いた白い液体がこびりついていたのを見て血の気が失せた。
当然そのことはきっちり悪魔にばれてしまった。その日はぶちぎれた悪魔に斧を持って追いかけられ、アミダハラを24時間耐久リアル鬼ごっこしてました。ちくしょう…あの悪魔いつかブチ犯す…。
「なんなのこれぇ…人脈作ろうとしただけなのになんでこんな苦労が絶えないのぉ」
「坊やは味方を作ろうとすると同時に敵も一緒に増やしてるからねぇ。吸血鬼にレイスや魔女、果てには陰陽師とカムイの坊やの周りは賑やかすぎるねぇ」
「……げふぅっ!!?」
「随分と日頃からため込んでるみたいだねぇ…医者に診てもらった方がいいんじゃないかい?」
「問題ない、ってかそんな時間はない。注文したものはできてる?」
「もちろんさね。坊やが頼んだ品は全部取り揃えておるよ」
俺の周りがどこ見ても地雷だらけなのを思い出して胃の痛みが激増し、思わず吐血した。将来敵対することになるであろう不死の王に対抗するためさる高貴なお方とお近づきになったら人間をやたら見下す小物臭い吸血鬼の組織を叩き潰す戦いに巻き込まれたり、吸血鬼に対抗する魔族に協力を頼もうとしたらゾンビ軍団に目をつけられたり、果てには式神とかいうスタンドみたいなの出してくるババアに知らんうちに絡まれたりと…あれぇ、味方増やす度に敵対勢力が比例して増えてるぅ…。
まぁ今は嘆くときじゃない。俺はばあちゃんに頼んでおいたものができてるか尋ねると、ばあちゃんは朗らかに笑いながら横から大きなケースを取り出しこちらに渡してくる。俺はそれを受け取り、中身を開くとそこには古今東西の呪具が取り揃えられていた。対魔忍として仕事をこなす場合、個人の忍法ではどうしてもできないことや限界が存在する。そんな場合に備えて様々な効果を持ったばあちゃん特性の呪具を予め準備しているのである。対魔忍って大概能力に頼りっきりになる連中が多いからねぇ~、あぁ本当に負担を増やすやつが多くて困るわぁ。
「すまないねばあちゃん、注文通りの品をありがとう」
「ほっほっほっ、坊やには何かと世話になったからねぇ。これぐらいお安い御用さ」
ばあちゃんに礼を告げ、俺は代金が入ったトランクケースを渡してその場を後にしようとした。しかし俺が席を立ったと同時に、目の前でまるでファスナーが開かれるかのように空間が歪み始めた。その現象は俺にとって見覚えがあり、その場に立ち止っていると案の定ひどく慌てた様子のナギサが現れた。
「隊長…!」
「ナギサ、どうした…わざわざ迎えに来なくてもすぐにそっちに戻る予定だったのに」
「これを…!」
ナギサは有無を言わさず懐から紙を一枚取り出し俺に手渡してきた。俺は何事かと思いそれを受け取って観察し、やがて固まった。
「……な、ナギサちゃぁ~ん……これはどこから?」
「隊長の言いつけ通りさくら様の様子を確認しに行ったハヤテがアサギ様の御自宅にそれが置いてあったのを発見し、急いでこちらにお持ちしました。さくら様はすでにおられなかったようで、書置きの日付からすでに三日は経過しておられます」
俺は絞り出すようにしてナギサに声をかけるが、声は震えており仮面の下は恐らく冷汗が止まっていない。それほど俺にとってやばい内容が書かれていたのだ。
「……」
「……わっ、罠だ…これは罠だぁっ!!」
思わず紙を握りつぶしながらナギサを指さし、声を荒げてしまう。
「朧が俺達をおびき出すために仕組んだ罠だっ!だいたい、待機しているよう念入りにさくら様に言ったのに、どこにもいないっていうのがおかしいじゃないか!それが罠だという証拠ぉっ!!」
「坊や、現実逃避はそこまでにしときなさいな。取り乱している暇はないみたいだよ」
「……馬ぁ鹿野郎ぉぉおおおおっ!!さくらぁあああああっ!なに勝手なことしてるんだぁああっ!!ふざけるなぁぁあああああああああああああああっ!!!」
ばあちゃんに諭され、俺は作戦を台無しにされたこととまた新しく作戦を考えなくてはいけないという二重苦に、もはや発狂する勢いで絶叫し、その場を転げまわった。
『うっ君へ
ごめんなさい、やっぱりお姉ちゃんのことがどうしても心配だから一足先にカオス・アリーナに向かってるね。大丈夫、お姉ちゃんを助けたらすぐに戻るから。
井河さくら』
どうやら原作を回避しようとする俺の苦労もむなしく、物語は原作通り進んでいるようです死にたい。
はい今回はここまで~。すいません初エロでしたが凄い短かったです。次はもっと長く書けるようにしてみます。今回は主人公の周囲の関係について説明していきます。
主人公は将来の不安となるであろう姉や妹のフラグをへし折るために、味方を増やしておこうとしたのですが、持ち前の不幸体質によって女難がマッハ。さらには味方が増えるのに比例して敵も増えました。敵対勢力は以下の通りです。
・さる高貴なお方の伯父吸血鬼(敵視)→なんか人間見下しながら好き勝手やってるから友達になった女王様と一緒にボコることになった。メンドクサイからそのまま死んでて。
・賢者の石を求める魔術師(抹殺済)→おばあちゃんのお使いしてたらなんか湧いて出てきた。取りあえずメンドクサイから爆殺した。
・ゾンビ軍団(興味)→吸血鬼倒すの手伝ってーって色んな所に顔出してたらなんか絡まれた。まじめんどい。
・蛇神陰陽師ババア(敵対)→なんか知らんけど勝手にタゲつけられた。スタンド使うの反則だぞコラ…。
ちなみにラストは主人公が止めたにも関わらずさくらが原作通りにカオス・アリーナに直行しちゃったため、主人公が発狂して新世界の神(笑)になってしまっています。ネタが分からない人ごめんなさい。
今回名前も出ていないけどそれらしい雰囲気を出したLILITHキャラもその内登場させますのでどうかお待ちになってください。では次回も暇があればお読みください。