Star Dust Space chapter2 作:深緑 風龍
偽船長「そうだぞ、どうなった。」
え?君達の出番ないよ?
ラバーソール「ウゾダドンドコドーン!!!」
デーポ「パルパルパルパルパルパルパルパルパルパル。」
ネーナ「酷すぎる…。」
-インド 北西-
話によると、どうやらジョセフはもう一人のスタンド使いに襲われ、犯人扱いされたりと、散々な目に会わされてしまったが、どうにかそれを撃破したようだ。そして現在、インドの国境に行くため、今度はキャンピングカーを用意したガルッチ。しかも二階付きでトイレやキッチン、お風呂も完備している車だった。
ポルナレフ「しかし、お前運転上手いなぁ。学生だろう?」
ガルッチ「言ったろ?やろうと思えば出来るんだし、パイロットにだってなれるって。」
フラン「正直私も驚いたわ。普通のキャンピングカーかと思ったら、中は凄く広かったし。」
こいし「お兄ちゃん、これ何処で買ってきたの?」
ガルッチ「秘密経路さ。」
ぶっちゃけネタバレをすれば、ステータスウォッチャーΩの『買い物項目』で買った物なのだ。とは言え、フランは僅かながら気が付いているようだが、実はこのキャンピングカーは普通のキャンピングカーとは違った。
ジョセフ「ふーむ、CDも入っているのか…。ってなんじゃこの曲?『その血の記憶』?承太郎、お前が載ってるぞ。」
承太郎「ほう、それか。今俺が聴いてる曲だぜ。それに、なかなか気に入った。」
ジョセフ「そ…そうか。って儂の若い頃の奴が載ってる!…えーっと曲名は、『BLOODY STREAM』か…。」
ガルッチ「あー、今ジョセフが手にした奴は、『ジョジョの奇妙な冒険』の分類だ。時々聴いてはいるけどね。」
イリヤ「お兄ちゃん、後ろの方に見たことある車がくっついてるよ?」
ガルッチは少し自動操縦モードに切り替えて、後ろを見てみると、そこには先ほど抜かしたボロい車がいた。
クロエ「何か急いでいるみたいだけど…。」
ガルッチ「………。」
ポルナレフ「おい、片側に寄ったらどうだ?」
ガルッチ「あ、ああ。」
あの車、何か怪しい。そう思いながら、右に寄せてボロい車を追い越させると、今度はトロトロと走り始めた。
ポルナレフ「おいおい、どういうつもりだ?譲ってやったんだからどんどん先行けよッ!」
ガルッチ「………。」
クロエ「如何したのお兄ちゃん?」
ガルッチ「呂布、くつろいでる所済まないが、君の左側にあるレバーを下げてくれないか?」
呂布「ああ、いいが。」
呂布はその言葉に従い、レバーを下げた。するとガルッチは、運転席に戻り、眼鏡らしき物を着け、ハンドルの横にはスイッチらしき物が現れた。
ジョセフ「おい、一体何を……。」
ガルッチ「レーザービーム、発射!」
スイッチを押すと、赤い閃光が噴出し車に直撃した。その車は制御が効かなくなったのか、右に寄り、そのまま止まってしまった。
ジョセフ「な……何をしているんじゃ!一般人じゃと言うのに!」
ガルッチ「いや、確信は持てないが、あの車はスタンドなのかと予測している。」
ジョセフ「何じゃと?」
ガルッチ「まだ、確信は、持てないが。」
とにかく、まずは情報がほしいな。もうすぐパーキングエリアらしい場所も着くし、そこで調べるか。パキスタンまでもうすぐだが、あの車をどうにかしないと、先へ進めない気がしてならなかった。
そして街道の茶屋に到着し、みんなは降りていった。さすがに道中の長旅に疲れも出てきたところだろう。というか、一番苦労してるのは僕だけどね。ツッコミとか、戦闘とか色々。まあ一番は…いややめておこう。最も疲れてる部分ではあるが、言うだけでも恥ずかしい…。
ジョセフ「それ、なんだい?」
「砂糖きびジュースだよ。試しに飲んでみるか?」
ジョセフ「うむ、そうだな。14人分もらおうか。」
ジョセフが店主から砂糖きびジュースの入ったコップを手に取り、飲もうとしたその時、コップに映り込んだ、木の根本に止まっているあのボロ車に気付く。どうやらさっきの攻撃は効いていなかったようだ。
ジョセフ「おい、ガルッチ。あれを…。」
ガルッチ「……どうやら、思った程強いようだな。」
ポルナレフ「だが、追っ手なら話は別だ。俺が見た限り、腕が筋肉質だったしな。」
そして振り返ると茶屋の客席には筋肉質な男が三人いる。その内の誰かがボロ車のドライバーという可能性はあるが、素直に名乗りでるとは思えない。
ガルッチ「……。」
ポルナレフ「どうします?ジョースターさん。」
ジョセフ「しょうがない。どいつがあの車のドライバーか、そして追手かどうかはっきりせんことには安心して国境を越えられん。この場合やることはひとつしかないな?承太郎。」
承太郎「ああ……無関係のヤツはとばっちりだが、全員ブチのめすッ!」
呂布「ならば俺も手伝おう。」
そう言ってジョセフと承太郎、さらにポルナレフと呂布まで客の男三人に掴みかかって一発二発とブン殴る。突然のことで呆気に取られた他の仲間がだったが、花京院とアヴドゥルがすぐ3人を止めようとする。
花京院「お……おいッ!無茶な、承太郎!やめろ!ジョースターさんあなたまでッ!やりすぎです!!」
アヴドゥル「呂布もポルナレフも一緒にやるな!」
ガルッチ「おい、4人とも。其奴らは違う。あの車と筋肉質な腕を見て確信を得た。あの中に、スタンド使いがいる!」
後ろを振り向くと、さっきは確かに誰も乗っていなかったはずのボロ車だった。また窓から腕だけを出し、そのまま茶屋を走り去っていった。
ガルッチ「(しかし、ちょっと待て?彼奴は何を考えているんだ?奇襲してくるでもなく、戦いを挑んでくるわけでもない……頭のおかしいドライバーのようでもあり、追手のようでもある。場合によっては戦闘を避けられるかもしれない。)」
ポルナレフ「おいガルッチ、急いで乗るぞ!」
ガルッチ「あーちょっと待って。このまま無視したほうがいいかもしれない。」
ジョセフ「はぁ!?お前何言っとるんじゃ!」
ガルッチ「僕たちの目的、忘れたか?今追えば、彼奴の思うツボだ。無視だ。無視しておけ。」
ポルナレフ「………分かった。お前の判断に任せるぜ。」
そして、ガルッチも乗り、そのままボロい車を追わず、パキスタンに向かった。
ガルッチ「(とは言え、本当に戦闘が避けられるとは限らない。場合によってはあっちから追尾してくるかも知れない。)」
フラン「お兄ちゃん、お兄ちゃん。」
ガルッチ「あ、何だ?」
フラン「もう、また考え事?」
ガルッチ「ごめん、あのスタンド使いの事で考えていたんだ。」
フラン「お兄ちゃんったら、私達がいるのに、なかなか頼ってくれないんだね。ちょっと悲しいなぁ…。」
ガルッチ「……マジでごめん。能力のせいか、実績のせいなのか、自信過剰してしまったようだ。自分一人で何とかしようと、必死になってしまうようだ…。」
フラン「本当にもう、私拗ねちゃうよ?」
ガルッチ「フフ、拗ねたフランも、可愛いけど、今後は頼ってみるよ。」
本当に頼らないと、もしかしたら自分の大切なものを失うかもしれないな…。その途端、あの光景を思い出してしまった。
こいし「ガルお兄ちゃん……貴方のこと……忘れ……ないわ…。」
あんな光景は、もう見たくない。
恋「ガルッチ………、敵…………来た!」
ガルッチ「やっぱり来たか、自動操縦に切り替えよう。フラン、2階の後部分にスイッチがある。それを押せば機銃が出てくる仕組みがある。それでダメージを与えて!」
フラン「うん!」
ガルッチ「承太郎は、僕と一緒に降りて戦おう。」
承太郎「ああ。」
二人は急いで車から降りた。
???「ヒャッハー!!車から降りるとは、随分と命知らずだな。」
ガルッチ「お生憎、僕は最初から最後までクライマックスだからな。」
承太郎「きな、車のスタンド。」
???「いいぜ、俺はズィー・ズィー!!スタンド名は『
先手必勝と言わんばかりと、ホウィール・オブ・フォーチュンは何かを飛ばした。回避しようとするもその何かは承太郎とガルッチに命中し、当たった場所は少しえぐられてしまうほどの威力だ。特にガルッチはその何かに複数に命中してしまった。
呂布「ガルッチ!」
ガルッチ「だ……大丈夫だ!気にせずそのロケットランチャーを使え!」
呂布「おう、負けは許さんぞ!!」
だが、こいつは何を出した?まるで光線と似たような攻撃を使ってきた。見えざる攻撃…か、影とは違う系か。そういえば、ステルスアタックを使う敵がいたな…。だが、こいつは……。
承太郎「ガルッチ、よそ見するな!」
ズィー・ズィー「何処見てるんだぁ?」
ガルッチ「花弁よ、我を守れ!『
防ぐと同時に、僅かながら見えざる攻撃の一筋の煌めきが見えた。
ガルッチ「(液体?あの攻撃は液体に関係してるのか?そういえば、何かガソリンのよう………な…………。)」
ハッ!!!!!!!!!まさか!!!!!!!!!!!
ガルッチ「承太郎!!!次の攻撃に備えろ!!!」
承太郎「!?」
ズィー・ズィー「こいつ、何か察したようだがもう遅い!!電気系統でスパーク!」
ジョセフ「二人ともぉ!!」
ホウィール・オブ・フォーチュンの本体が青白い火花を放つ電気系統のスパークで、ガソリン染みこむ承太郎の体に着火、たちまち火が体全体を覆う。
ジョセフ「じょ………承太郎ぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!」
ガルッチ「ちぃ……僕のしたことがぁ……!」
ズィー・ズィー「ヒャーヒャッヒャッヒャ!!!ついでにガルッチ、貴様も死ねぇ!!!」
ガルッチ「(あの腕にある刻印……、まさか!)」
察したと同時にスパークを食らってしまった。間違いない、奴は星の勇者を阻む者だ……。まさか、あんな……やつに……まけ……る……と………は。
フラン「お……お兄ちゃぁぁぁぁぁぁん!!!」
ズィー・ズィー「勝ったッ!第三部&Star Dust Space完!!!!どうだ、これで貴様らの希望は消え去った!後はDIOも殺せばこの世界は我らのものだ!!!!」
ズィー・ズィーの大笑いが凄く響く。勝利に確信を手に入れた彼には、最早誰にも勝てなかった…………かに見えた。
承太郎「ほう?それで誰がこの、空条承太郎と。」
ガルッチ「ラーク・バスター・ガルッチの代わりを務めるんだ?」
ズィー・ズィー「!?」
地面から人間の拳が現れると、そこには死んだはずの承太郎が現れた。
承太郎「まさか、テメェな訳ねえよな?」
ズィー・ズィー「そ…そうか、スタープラチナで地面を掘って来たのか…。燃えたのは上着だけか!だがガルッチの声は何処に?」
ガルッチ「此処だよ。」
そこには炎のように燃え上がって死んでいたはずのガルッチが立ち上がった。
フラン「お兄ちゃん!」
こいし「一体、どうやって…?」
恋「…………衣。」
フラこい「?」
ガルッチ「はぁ、恋人達と妹の目の前で死んだふりするのは、正直良心が傷付くけどね………。」
体に纏っていた炎が、拳の所に纏った。
ガルッチ「(煉獄の衣…。火属性、又は火の状態異常系には吸収をし、氷属性、又は氷の状態異常を無効化にする魔法。勿論良いことずくめじゃない。一度発動すれば、しばらくは使えない、防御型の切り札…。)」
ズィー・ズィー「こんな……、こんな馬鹿なことが!?」
ガルッチ「ところで、お前は心の中で貴様らの道がどうとか言ったな。全く、お前で2人目だ。何度も言うが、道というのは自分で切り開くものだ。」
承太郎「そう、ガルッチの言うとおりだ。と言うわけで一つこの空条承太郎とガルッチが手本を見せてやるぜ…。」
次にどういう目に遭うか気が付いたズィー・ズィーは、恐怖を覚えた。
承ガル「道を切り開くところのな!!!」
スタプラ&シルバームーン『オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラァ!!!!』
ズィー・ズィー「つ……潰れる……!」
ガルッチ「星の勇者を阻む者よ、此奴を食らえ!無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄ァァァァ!!!!!!!」
スタンド2体とガルッチの業火の拳がドアをぶち壊し、本体を外に追い出した。それを逃さないガルッチは空を飛んだ。
ガルッチ「こんなもんじゃあねえ!受け取れ!!!『エレメントフェザーアタック』!!」
ガルッチの翼から、ざっと9万以上の羽が現れ、追い打ちと言わんばかりに襲いかかった。
イリヤ「お兄ちゃん!本当に無事でよかった~…。」
クロエ「あれ?このシーン、デジャブを感じるけど…。」
ズィー・ズィー「や…やめ……、マジで……死ぬ……。命……だけは……。」
ガルッチ「フッ、駄目だね。これで終わりだ!サラマンダーの怒りで、かの者を焼き尽くせ!『フレアバーストストライク』!」
トドメと言わんばかりのダメ押しの大きな炎の玉を出し、ズィー・ズィーにぶつけ、吹っ飛ばした。
ガルッチ「っとこうやるんだぜ。」
承太郎「これで貴様がすっ飛んだ後に文字通り『道』ができたようで……よかったよかった。」
車から飛び出したホウィール・オブ・フォーチュンの本体『ズィー・ズィー』は窓から出ていた腕だけが筋肉モリモリで、胴や脚はかなり貧弱な体格をしている。おまけに腹も出ている。
ジョセフ「おやおや。こいつがホウィール・オブ・フォーチュンの本体のスタンド使いか。」
ポルナレフ「ずいぶんヘンテコなヤツだな。腕だけが立派であとはかなり貧弱な体をしているぞ。ハッタリだなァ。」
呂布「ふん、やはり雑魚は雑魚だな。筋肉質な腕の癖に、他は雑魚とは拍子抜けだな。」
ズィー・ズィーはその場からそそくさと逃げ出そうとするが、玲綺が先回りして背中を踏んづける。それを逃さず、ギルガメッシュは天の鎖を使い、ズィー・ズィーを縛り付けた。
玲綺「おい、何処に行く?」
ギル「王の目の前で逃げるとは、不敬にも程がある。」
ズィー・ズィー「ギニャアアアアッ!こっ、殺さないでッ!金で雇われただけなんですーっ!!」
先ほどとは打って変わって無様な姿を晒すズィー・ズィーに、ガルッチ達は爆笑した。そして彼が乗っていた車も元の形に戻っていく。かなり年代物のようで、あちこち傷だらけでボロボロだ。
ジョセフ「oh god.その体格通りスタンドも消えてみれば……こんなちっちゃい車をカムフラージュしていたとはな。」
ギル「例えるなら、毛をむしり取られた綿羊というところか。フハハハハハハハ!!!!なんとも面白い道化だ!!!!」
ギルガメッシュのその例えに、涙を流し腹を抱えて大爆笑をするガルッチ達は、ズィー・ズィーの両腕を地中に埋めて猿ぐつわを噛ませた上、岩にブリッジの体勢で鎖で縛り付けた。
その前には看板を立ててこう書いた。『わたしは修行僧です。神聖なる荒行カトゥーを邪魔して解いたりしないでください』と。それを見たガルッチ達は、再び笑い出し、キャンピングカーに戻っていった。
ガルッチ「あー、面白かった。」
フラン「うん、そうだね。でも、お兄ちゃん……。」
ガルッチ「ああ、ごめんな。泣かせるような真似をしちゃって。こいしも、イリヤもクロエも、本当にごめん。」
イリヤ「……いいよお兄ちゃん、無事に戻ってきたんだから。」
こいし「そうそう、無事なんだしね。」
クロエ「でも、後でシャワーを浴びてね?」
ガルッチ「分かってる。って言っても、今から浴びるよ。さすがにガソリンは予想外だった。自動操縦に変わってくれ。」
そう言い、シャワールームに向かった。
フラン「…本当によかった。」
こいし「……そうだね。あんな無茶をしてでも勝ちに行くなんて、お兄ちゃんぐらいだもの。」
イリヤ「嫌いになんて、絶対出来ないわ。」
クロエ「そんなことしたら、お兄ちゃん本当にショックを受けちゃうし。」
フラン「そうね。……今日は、甘えちゃおうかな?」
ガルッチ「おーい、上がったぞ。」
戻るや否や、フラン達はいきなりガルッチを抱き締めた。
フラン「えへへ、お兄ちゃん…。」
こいし「やっぱりお兄ちゃんの匂いは、こうじゃないと…。」
イリヤ「私は落ち着かないなぁ…。」
クロエ「ずっとこのままでいたいなぁ…。」
ガルッチ「…なるほど、いいよ。今日はたっぷり甘えて良いよ。代わりに……、僕も………甘えても……いいかな?」
4人「もっちろん!」
その後5人は、パキスタンに着くまでイチャラブ添い寝をした。
-to be continue⇨-