Star Dust Space chapter2 作:深緑 風龍
-幻想郷 とある教会-
ギルガメッシュと白野の結婚を終え、次の日、遂に彼らの結婚式が始まろうとしていた。
士郎「なぁアーチャー、まだメインの人来ないのか?」
エミヤ「ああ、メインなだけであって、時間がかかるらしいんだ。」
ギル「まあ、我は昨日白野と結婚したのだ。赤セイバーの固有結界でな。」
白野「でもギル、あの時は意外だったわ。私、金ピカの服を着るのかと思ったけど。」
ギル「たわけ、この白タキシードも、最高級の物を使われているのだ。何でも金とは思うなよ?」
白野「ごめんなさい、貴方。♡」
ギル「本当、初々しい嫁だ。」
徐倫「メロメロだねぇ、そう思わない?父さん。」
承太郎「ああ、そうだな。」
ポルナレフ「っていうか、まだ来ねえのか?」
-幻想郷 教会 控室-
一方此方は花嫁陣営………。
フラン「ねぇ、どうかなこれ。」
クロエ「ちょっと、露出している部分が多いわね。」
フラン「やっぱり?」
クロエ「でも、その服装で良いんじゃない?」
フラン「そうよね、こいしちゃんは?」
こいし「ウェディングドレスよ、丁度私サイズのあってよかったわ。」
フラン「うわぁ、似合ってるわこいしちゃん。」
こいし「ありがとう、イリヤはどう?」
イリヤ「もうちょっと待って、これ着づらい…。」
セラ「ほら、ここをこうして……ってリズ!手伝いなさい!」
リズ「私パース。」
セラ「パスじゃない!この子の結婚式………じゃなかった、あの子達とイリヤさんの結婚式なんですよ!?」
リズ「うん、だからこの目で見たいの。イリヤが困難な導きでも、どんな幸せになるのか。」
セラ「……まあ、そうですけど、手伝いなさい!」
フラン「………時間かかりそうね。」
クロエ「確か、天のドレスだったよね。あの衣装って。」
※天のドレス 第三魔法『天の杯』
かつてアインツベルンが追い求めた、呪いでもある不老不死の魔法。ただし、ガルッチの手により、天の杯は永久に封印されてしまった。
イリヤ「終わったよ。」
クロエ「へぇ、結構似合ってるじゃない。」
イリヤ「えへへ、お兄ちゃんも喜ぶかな?」
フラン「勿論よ。」
こいし「お兄ちゃんは、どんな服装かな?」
花婿ことガルッチはというと……。
ガルッチ「どうかな、兄さん。お爺ちゃんが戦っていた時と結婚式の時に使った『月夜の袴』は。」
ルッチ「似合ってるよ、しかもサイズもピッタリだし。」
お爺ちゃん、もしかしてだけど15歳ぐらいでお婆ちゃんと結婚したの?
ガルッチ「もう僕の私服にしちゃおうかな?」
ルッチ「いいんじゃないか…………。」
ガルッチ「如何したの兄さん、黙っちゃ………て……。」
2人が目にした物は、あり得ない人が微笑んで此方を見ていた。
父「おめでとう、ガルッチ。そして久しぶりだな。」
母「私が知らない間に、こんなに強くなって、私は嬉しいわ。」
憎くはあるが、何故か懐かしい声だった。その声は、今でも憶えていた。だが、それでもガルッチは、自分が持っていた月光・闇夜丸を抜き、構えた。しかし、ただそれだけで、何もしなかった。
父「如何した?殺しに来なくていいの?」
ガルッチ「…………親父、何故生きてるんだ。お母さんも、一体……。」
父「あー、そこからか。まぁ、無理もないか。じゃあ逆に聞くけど、『何で殺さなかったの?』」
ガルッチ「………何が言いたい。」
父「お前は、俺が売ろうとしていたとこは知ってるな?」
ガルッチ「あったり前だ!売ろうとした罪は、ぜってぇ赦さねえ!」
父「ネタばらしに言うけど、あれは嘘さ。」
ガルッチ「嘘?」
あれが嘘だと?どういうことだ?
父「元々君達は、才能もよかった。剣術も然り、魔術も然り、そこで名のあるところへ送ろうとした。ただ、奴らに気が付かれそうだったので、仕方なく偽装行為をさせたんだ。表向きは人身売買、裏向きは修行という形で行こうと思った。」
母「だから言ったじゃない!そんな事をしたら罰が当たるって!」
ガルッチ「………はぁ、親父。事情が事情であったにせよ、さすがに人身売買はねえぞ。」
ルッチ「僕も同感、養子としての形でもよかったんじゃないの?」
父「…………その発想はなかった。」
そう言った途端、ガルッチは刀を投げつけるが、壁に刺さった。
父「…………もしかして、結構怒ってる?」
ガルッチ「………当たり前だろ、この馬鹿親父。そのせいで、僕と兄さんは苦しい想いをしたんだ。結果、僕の精神も一時期情緒超不安定にもなったんだ。あんたがそんなことさえしなければ………、自分を追い詰めるような事はしなかった。」
父「………。」
ガルッチ「例え赦しを求めても、未来永劫赦す気はない。どちらにせよ、親父は僕らを捨てた事には変わりねえ。例え兄さんを使ってもな。」
母「………ガルちゃん。」
ガルッチ「母さんもだぞ、もう少し必死に止めてくれればよかったんだ。」
冷たい目線で父と母を見る。刀が戻ってくると同時に扉に向かったが、少し恥ずかしながらこういった。
ガルッチ「おい、いつまで突っ立ってるんだ?さっさと座りに行けよ。今日はそのために来たんだろ?」
父「……ガルッチ。」
ガルッチ「勘違いするな、これは僕なりの慈悲だ。次裏切ったら、もう親父とは思わず、殺す。それじゃあ兄さん、エスコートを頼む。」
ルッチ「うん。」
兄さんの手を繋ぎ、控室から出る直前、小声ながらもこういった。
ガルッチ「………ありがとな、親父、お母さん。」
-幻想郷 とある教会-
フラン「お兄ちゃん、まだかな。」
こいし「もしかして、緊張しているとかかな?」
イリヤ「そうかもね。だって、3人の女の子と結婚するんだもん。緊張しない方がおかしいわ。」
言峰「ランサー、何だ?」
クー・フーリン「言峰、花婿の準備が出来たとよ。」
言峰「よし、それでは花婿の入場です。」
BGM Last StarDust
扉を開けると、そこには青と黒を象徴とし、左胸には月のシンボルが書かれている服が見えた。
フラン「お兄ちゃんったら、侍で来たのね。」
こいし「でも、格好いいわ。」
イリヤ「青と黒ねぇ、和装で来るなんて思わなかった。私達ある意味洋式だし。」
フラン「まぁまぁ、お兄ちゃんらしいからいいんじゃないかな?」
そして、花嫁のところに着いたガルッチは、ルッチの手を離した。
ガルッチ「お待たせ、フラン、こいし、イリヤ。」
フラン「ずいぶん、緊張しているわね。」
ガルッチ「そうかもな、これから夫婦になるって思うと……な。」
後ろを振り向くと、そこにはあの戦いで蘇りをした人、洗脳がとけた人、等々いっぱいいた。
プッチ「よろしいかな?」
ガルッチ「ああ、頼む。」
プッチ「ではここで、4人が結ばれ………。」
???「ちょっと待った!」
BGM中断
突然バンッと言う音が聞こえ、何事と思い後ろを振り返ってみると、何だか滅茶苦茶キモそうな男が不気味な笑いをしていた。
ガルッチ「……なんだ此奴?」
???「デュフフフ、見つけましたよ。フランちゃん、こいしちゃん。あー、こんなところで結婚式があるなんて、きっと僕の為に祝福してくれるんだ!」
フラン「………お兄ちゃん、あれ何?」
ガルッチ「……………魔性の変態ロリコンドMセクハラ童貞エロキモオタ男だろうな。」
イリヤ「毒吐いたね、お兄ちゃん。」
ガルッチ「さすがに引くもんあれ……。しかもタキシードも着てるし……、何がしたいんだ?」
キモ男はよだれを垂らしながら、フラン達に向かってきた。
???「さぁ2人とも、その獣に離れて僕に。」
ガルッチ「獣って……強ち間違いじゃないのが滅茶苦茶むかつく。」
プッチ「そこの者よ、神聖なる場所に何しに来たのかね?この者達の祝福を邪魔をすると、天罰が………ガルッチ?」
ガルッチ「神直々の天罰では生温いです、これは僕に任せて下さい。」
そう言い、フラン達を庇うように両手を広げた。
???「何とまあ、僕のフランちゃんとこいしちゃんを攫った挙げ句、調教して、無理矢理愛させ、そして嫌がってるにも関わらず結婚だなんて、許せない!今僕が助けてあげるよ。」
ガルッチ「戯れ言は此処までだ、雑種。勝手に自分自身を正義の味方みたいな言い方をしやがって。どうせネット上の2chでブヒブヒとアンチコメを書きながら、自分は世界の中心だとか言ってるんだろ?」
???「五月蠅い!この力で、お前を倒してやる。」
そう言うと、キモ男の手元から、見慣れない物を腰に巻いた。そして、3つのコインらしき物を差し込み、謎の円形を持った。
ガルッチ「……あれって、仮面ライダーOOOの!?」
オーズ「デュフフフ、驚きを隠せないようだな。そう、僕はオーズ。正義の鉄槌を食らうがいい!『変身』!」
『タカ! トラ! バッタ! タトバ、タトバタトバ!』
まじかよ、滅茶苦茶太ってんのにスマートになったんだけど。
ギル「我が雑種!此奴を使え!」
ギルガメッシュが投げた物は、戦極ドライバーとブラッドオレンジのロックシードだった。
ガルッチ「ちょっと待て、何でこんな物を!?」
ギル「仮面ライダーには仮面ライダーで対抗するのがいいと思ってな。」
ガルッチ「なるほど、分からんが……やるか!」
『ブラッドオレンジ………ロックオン!』
フラン「お兄ちゃんだけ戦わせないわ、私も!」
『シャバドゥビタッチヘンシ~ン!シャバドゥビタッチヘンシ~ン!』
こいし「結婚前の最後の戦いね。」
『アーイ! サァバッチリミヤガレ!サァバッチリミヤガレ!』
イリヤ「みんな、手を出さないでね。こういう変態は、お仕置きが必要だしね!クロ!」
クロエ「受け取って、ディケイドドライバーを!」
『KAMENRIDE……………。』
おいおいおいおい、フラン、何でウィザードライバー持ってんだよ。こいしは何故かゴーストドライバーあるし、て言うか効果音ちゃう気がするけど…。っていうかクロエは何でディケイドドライバーあんの!?………んまあ置いておくか。
4人「変身!!!」
『ソイヤ!ブラッドオレンジアームズ。 邪の道、オンステージ…。』
『フレイム!プリーズ!ヒーヒーヒーヒーヒー!』
『開眼!レイス! レッツゴー!覚悟!無意識ゴースト!ゴ、ゴ、ゴ、ゴ!』
『ARCHER EMIYA!』
この時、みんなはこう思った。何故仮面ライダーなのにこの4人は顔見えているの?っと……。
4人「いや、それ聞かれても答えられないから……。」
オーズ「デュフフフ……ガール仮面ライダーなんて萌えるねぇ……、今僕が洗脳解いてあげるから。」
ガルッチ「フランに近寄るんじゃねえ!」
すぐさま蹴りを入れ、闇夜丸で斬るガルッチ。だが、あちらの剣に邪魔されて防がれてしまった。
ガルッチ「ちっ。」
オーズ「駄目だね、そんな攻撃じゃ、僕には通用しないね!」
まともに蹴りを入れられたが、すぐさま復帰した。
オーズ「まぁ、どうせならこう言うのが1番かもね。」
紫色のコイン?一体何を?
『プテラ!トリケラ!ティラノ! プトティラノザウルス!』
オーズ「デュフフフ………、これで君もおしまいだね。」
ガルッチ「恐竜ねぇ…。」
ギル「ならばこれを使え!」
今度は2つのロックシードを投げてきた。一つはカチドキロックシードだが、何故かブラッドオレンジ風のロックシードだった。もう一つは極ロックシードを全部金に変えた物だった。
ガルッチ「ありがとな。」
ブラッドオレンジのロックシードを外し、カチドキロックシードをセットした後、極ロックシードから鍵が出た。
『フルーツバスケットインギルガメッシュ!ロックオン!』
ガルッチ「………言わなきゃダメ?」
ギル「そうだ、言うがよい。」
ガルッチ「あー…はいはい。『AUO CAST OFF』!」
『ロックオープン!極アームズ! A・U・O A・U・O!』
……んまあ、運良く上半身だけ露出しただけでもいっか。
オーズ「ふん、ただの虚仮威しにきま……ギャー!?」
こいし「私が居ることをお忘れなく、変態さん?」
背後に気が付かなかった変態オーズは、そのままダメージを食らった。
フラン「今度はこっちよ!禁忌『レーヴァテイン』!」
オーズ「ブヒィィィ!?」
ガルッチ「……恐竜なのに、何故豚…。いや中身が豚だったな。」
プッチ「何気に酷い暴言吐いたね、ガルッチ。」
言峰「おー、愉悦愉悦。」
イリヤ「次は私よ。我が骨子は捻れ狂う!『
オーズ「ブヒャァァァァァァァ!!」
3人の攻撃で、最早ズタボロ状態だった。
ガルッチ「さぁて、仕上げと行こうか。」
フラン「ええ、勿論よ。」
こいし「変態さんは…。」
イリヤ「お呼びじゃないのよ!」
ガルッチは無双セイバーを火縄大橙DJ銃の打ち所を差し込み、更に大橙丸を無双セイバーの持ち手に差し込んだ。フランはインフィニティフォームになり、髪の色も白くなった。こいしは無限魂に変えると、服も変わり、髪の色も白くなった。イリヤはコンプリートフォームに変えると、髪の色は赤く変わった。
4人「さぁ、finaleだ!」
『Wロックオン!1、10、100、1000、万!不可説!!』
『ハイタッチ!シャイニングストライク!キラキラ!キラキラ!』
『大開眼!無限!ゴッドオメガドライブ!』
『FINAL ATAKKURIDE EEEEEEMIYA!』
オーズ「グヘェ!?こんなところで死んで溜まるか!」
すぐさま撤退するも、謎の触手と鎖が、オーズを縛り上げた。
承太郎「お袋!」
ホリィ「今です!」
ギル「行けェ!」
ガルッチとフランとイリヤの斬撃の後、こいしのキックでオーズは吹き飛んだ。それと同時に、オーズドライバーも壊された。
オーズ「え……嘘……、何で?何で何で何で!?」
フラン「あっちに行きなさい、変態。お兄ちゃんを困らせる人なんて、大っ嫌いよ!」
オーズ「!?」
こいし「私も、貴方のような人なんか消えて欲しいわ。二度と私達に近付かないで!」
オーズ「!!」
イリヤ「わかった?これが現実よ、変態オーズ。」
オーズ「ひ……き……嫌われた……。」
ガルッチ「お前に対する慈悲はねえし、お前が可哀想だとはこれっぽっちも思えねえ。テメェのようなクソヒキニートが来るべき世界じゃねえんだ。存在もろとも、消えろ!」
既に変身を解いた4人だったが、ガルッチは最後の仕上げと言わんばかりの、乖離剣エアでオーズの腹部に刺した。そのまま外へ連れ出し、空に向けた。
ガルッチ「…………二度と、僕の目の前に現れるな。死して拝せよ!『
赤い閃光が宇宙まで行く勢いまで発射していった。それが終わった時には、既にあのキモ男のオーズは消え去っていった。
ガルッチ「ふう……、すげぇ爽やかな気分だぜ。って何時まで覗き見してんだ?」
???「あー……遂にバレたか。よっと。」
十字架から降りてきたのは、ガルッチとの身長が少し高い人だった。
???「始めまして、とでも言っておこうか。僕は深緑風龍、君達を観測する者とでも呼ぶとするか。」
ガルッチ「なるほど、君が…か。その子は?」
風龍「喪失と忘却の始原女神のイリアス・ステンノ・レア。本名はメアリーって呼んでる。」
ガルッチ「そうか……、んで観測者が何か用なの?」
風龍「結婚する君とフラン達を見に来たんだ。それにしても、あのキモ男が来るとは予想外だったなぁ。まあ消したのは賢明だったからいいけどね。」
ガルッチ「同感だ。それに見に来てくれるんだったら、早くした方がいいよ。っていうか、ちょっと聞くけど、夫婦なの?」
風龍「あ……いや……その………。」
イリア「夫婦じゃないけど、家族よ。」
ガルッチ「そうか。ちなみに、何人家族?」
イリア「4人だよ。風龍さんに私、アラン、ラヴォスさん。」
ガルッチ「え、ラヴォスってあの!?」
風龍「ええ、何か転生するときに変な発言とかしませんでしたか?」
ガルッチ「いや……、全く。」
風龍「(仕事に関しては、本当に真面目にやっていたのか……。)そうですか。それじゃあ花嫁達も待ってるそうだし、行きましょうか。」
ガルッチ「そうですね。あ、そこの子も。」
イリア「アラン、こっちに来て。」
アラン「う………うん。」
そして…………。
プッチ「皆さん、先ほどのアクシデントは申し訳ありませんでした。まさか、神を祝福しようとするにも関わらず、逆らう者がいるとは思わなかったので……。ですが、私は狂信者ではありますが、神が祝福をするのであれば、私も全うしなければなりません。それでは気を取り直して……。」
プッチは咳払いをして、こう言った。
BGM再開 Last StarDust
プッチ「今日ここに、この者達が結ばれます。有翼人、吸血鬼、覚妖怪、そして元ホムンクルスという、異種族ではありますが、その障壁を壊し、このように愛し合っています。今ここに神の祝福を与える。」
暖かな光が、ガルッチ達を包み込んでいく。
プッチ「フランドール・スカーレット。君はラーク・バスター・ガルッチと古明地こいし、イリヤスフィール・フォン・アインツベルンの、良き妻とし、時に戦場に駆け抜け、時に苦難が起きようが、この者達を愛することを、誓いますか?」
フラン「はい、誓います。」
プッチ「ならば、古明地こいし。君はラーク・バスター・ガルッチとフランドール・スカーレット、イリヤスフィール・フォン・アインツベルンの良き妻とし、あらゆる試練を乗り越え、共に過ごして行く事を、誓いますか?」
こいし「はい、勿論誓います。神を愛し、フランちゃんとイリヤちゃん、ガルお兄ちゃんを愛します。」
プッチ「フフッ、いい子だ。では、イリヤスフィール・フォン・アインツベルンよ。君はラーク・バスター・ガルッチとフランドール・スカーレット、古明地こいしの良き妻とし、彼らを信じ、共に戦い、共に生きていく事を、誓いますか?」
イリヤ「はい、誓います。」
プッチ「さて、最後にラーク・バスター・ガルッチ。」
ガルッチ「はい。」
プッチ「君は、フランドール・スカーレットと古明地こいし、イリヤスフィール・フォン・アインツベルンの良き夫とし、例え全ての者が敵に回ろうが、人類が君を悪人呼ばわりされようが、家族と妻達を守り、正義を挫き悪を裁く『断罪者』になることを、神と魔神に誓いますか?」
ガルッチは、すぐには答えなかった。何故なら、最後の迷いがあったからだ。結婚を誓えば、フラン達の夫として、歩む事になる。だが、実のところ最後まで守れるか、心の奥で迷っていた。
言峰「ガルッチ、もし迷いがあるのなら、今までのことを思い出すがよい。時間はゆっくりある。そして答えるが良い。」
言峰の言うとおり、ガルッチはこれまでのことを思い出した。魔法学校に入学し、勉学に励み、心から許せる友人を作った時。卒業し、世界を変えるために戦場に駆け、星の勇者を阻む者と呼ぶアームストロングを倒し、アレガス前天皇を正気に戻した時。幻想郷で、再会の約束を果たし、鬼神と呼ばれていた宵闇霊夢を倒し、真の目的の為に襲いかかったツジグチを滅ぼし、イリヤの修行を手伝うために友と兄と別れた時。修行を励むにつれ、恋心を持ち、フランとこいしとイリヤの苦しみを解放し、再会の約束を交わし、命を投げ捨て星を守った時。サーヴァントとして過去のイリヤと出会い、狂った聖杯戦争を終わらすために、他のサーヴァントとマスターと協力し、殺生院キアラを滅ぼし、過去のイリヤとお別れをした時。そして、平行世界のイリヤ達と出会い、スタンドに冒された美鈴を救うために、ジョジョの世界に飛び、ジョナサンとDIOの母親の約束の為にDIOを庇い、世界を救うために、H・DIOと戦った時を思い出した。どれも懐かしく、どれも辛い思い出だったが、その時はいつも、仲間達が支えてくれた。もし仲間達がいなければ、今こうして結婚式にはいなかった。今思えば、ガルッチは最初から一人じゃなかった。ガルッチが自分から一人だと思わせていたのだ。今ここに、誓いを言うとき、自分で縛った鎖を外せる事になる。もう後戻りはしない、そう決意を決め、答えた。
ガルッチ「我、ラーク・バスター・ガルッチは、フランとこいし、イリヤの夫になることを誓い、正義を挫き悪を裁く『断罪者』となりて、全てを殺し全てを救う刃になることを、今再び誓おう。」
優しく包んだ光が変わり、4人の為の翼へと変わった。
プッチ「宜しい、ではこの4つの指輪を愛し合う者に……。」
ガルッチはフランとこいしとイリヤの左薬指に指輪をはめ込み、フランとこいしとイリヤはガルッチの左薬指に指輪をはめ込んだ。
プッチ「では、最後に………誓いの口付けを…。」
4人は少し赤くなったが、お互いの顔を見合わせた。
フラン「ねぇお兄ちゃん、恥ずかしい?」
ガルッチ「うん、すごく…。」
こいし「私もよ。でも、凄く嬉しいわ。」
イリヤ「そうね、やっと結婚出来るからね。でしょ?お兄ちゃん。」
ガルッチ「………。」
ガルッチは少し涙を流していた。こんな幸せを味わえるせいか、涙を堪えきれなかった。
こいし「お兄ちゃん?」
イリヤ「どう……したの?」
少し心配しながら3人は顔を近付けると、ガルッチの不意打ちの口づけをした。3人は全く理解出来なかったが、ガルッチの言葉で安心した。
ガルッチ「……答えは得た。大丈夫だよ、フラン、こいし、イリヤ。俺も、これからも頑張っていくから。」
それは満面の笑みだった。自分は歳を取っているけど、それは実年齢なだけで、精神と心は10代の少年のままだった。だから今だけ、本当の笑顔を見せてあげたかった。今この時、ラーク・バスター・ガルッチと言う名の殺戮者は、結婚式にて死んだ。そして今この時、断罪者として、生まれ変わった。立つと同時に拍手が鳴り響いた。
フラン「さぁ、行きましょ?新しい人生に。」
ガルッチ「all right.お嬢様方。」
イリヤ「ウフッ、お願いね。私達の
こいし「楽しみだなぁ、今日の夜が待ちきれないわ。」
ガルッチ「もう発情してんのか……。」
フライリ「(多分この中で一番、絶倫なのはこいしちゃんだろうなぁ。)」
3人は冷や汗をかきながらも、歩いていき、外に出ると、多くの人達が笑っていながら拍手をしていた。
スピードワゴン「ガルッチ!結婚おめでとう!!」
四季映姫「ようやく、結ばれて良かったです。」
魔理沙「フラン!幸せになれよ!」
そして辺りを見渡すと、懐かしき人物がいた。
ガルッチ「あ!星龍さん!早苗さん!」
星龍「やぁ、結婚おめでとう!」
早苗「結婚おめでとう、ガルッチさん、フランちゃん、こいしちゃん。イリヤさん、どうかこの子達を宜しくお願いね。」
3人「なんか、息子(娘)扱いされてるぅぅぅぅ!?∑(OωO; )」
イリヤ「はい、勿論です。」
3人「イリヤァァァァ(イリヤちゃぁぁぁぁぁん)!そこは違うって言ってぇぇぇぇ!!!」
最後の最後でカオスな展開が起こってしまったものの、顔を合わせると、ふと笑みがこぼれた。そして、フランが手にしてる深紅と群蒼の薔薇と深緑と純白の百合を投げようとした。そこでガルッチは待ったをかけた。
ガルッチ「どうせなら、みんなで投げた方が良いだろう?深紅はフランで、群蒼はこいし。深緑は僕で、純白はイリヤで。な?」
フラン「あ、それ面白そう!」
そう言い、ガルッチの言い分に従い、お互いの花と色の花束をもち、空高く飛んだ。
ガルッチ「(黒く染まりし邪悪なる魔力よ、この幸せを守らせてくれ。白く染まりし精白の慈悲よ、今一度だけ見守りたまえ。)」
-to be continue⇨-
-日輪の草原-
あー、いい結婚式だったなぁ。アクシデントはあったけど。
イリア「そうね、でもあの人は今後断罪者として生きていくんでしょうね。」
まあ殺しは変わりないけどね。
アラン「まあそれでも、今後は命を賭ける事が多くなるけど……。」
イリア「確かにね、あの様子だとそうなるわね。」
だが、前よりはマシになったと思うよ。戦う意志は変わらないし、見知らぬ人を助けに行くけど、それでも勝手に命を捨てるような事はしなくなると思うな。
イリア「前より仲間と一緒に戦うって事?」
うん。ただ、ガルッチには知らない使命もあるし、多分その時は一人でやることになるかもね。
アラン「そうだね……。」
では、皆さん。冒険ノ幕はこれにて終幕。次に会いましょう。