Star Dust Space chapter2 作:深緑 風龍
-朱雀鎮守府- -暁ノ刻-
ガルッチside
ふう、今回は10セットで何とかなったのはいいけど……。
「っと言うわけで、この北方棲姫を預かってください。あ、拒否権ないんで。バイバイ。」
ガルッチ「…………ないなら作ればいいって言おうとしたけど、逃げ足速えな……。」
言ってみれば、何故か無理矢理託されたのだ。しかもよりにもよって、汗だく状態の僕に……。後で調べ次第殴ろう。
ガルッチ「しっかし、何で預かって欲しいんだ?ってかこの子深海棲艦だし…。」
北方「………。」メガウルウル
ガルッチ「だーもー、そんな眼で見ないでくれ…。真っ赤になるじゃねえか……。」
仕方ねえ、一応火ノ兄に報告しよう…。
ガルッチ「って事で、この子を預かって欲しいと言われました。しかも拒否権なしと。」
火ノ兄「……いや、それは良いんだが…その子深海棲艦だろ?何でそうなった?」
ガルッチ「僕に聞くな、預けた本人に言え。」
火ノ兄「全く、君ってさ…。」
ガルッチ「?」
火ノ兄「幼女に引き寄せるフェロモンでも出してるの?」
ガルッチ「……それ僕が一番聞きたい物だよ畜生。」
今絶賛、何故か北方棲姫とジャックに抱き締められています。どうしてこうなった。っていうか何気にイリヤとこいしはニヤニヤしながら見てるし……。マジで勘弁してくれ。
ガルッチ「まあとにかく、これで以上だ。あんまり乱暴な事するなよ?この子が可哀想だし。」
火ノ兄「私をなんだと思っているんだ。拷問とかしないから、安心しろ。」
しっかし、深海棲艦の割にはこう言う子もいたのか。意外だな、本当に。まだ見たことないけど、何でこんな警戒心がなさそうな子を預けるんだろ?
火ノ兄「ところで、今日は何セットやったんだ?」
ガルッチ「10セット。」
火ノ兄「もうお前の身体能力化け物だな。」
ガルッチ「褒めても何も出ねえぞ?」
火ノ兄「褒めてねえよ!」
まあいいか、さてとそろそろ朝食作るとしm……。
???「……ーーーーーーーーーーーー!!!!」
ガルッチ「…?」
火ノ兄「……何だ?」
fateジャック「何か聞こえた…。」
とりあえず様子を見に、隣に行ったときには、後悔した。何しろ……。
浜風「ぁ……はぁ…はぁ…、も……もういいだろイク?」
伊19「まだまだ、イクまだイってないよ!」
火ノ兄「………。(朝から何やってんだ?)」
ガルッチ「………(見なかったことにしよう。うん。)」
まさか百合ックスしているとは思わなかった…。
ガルッチ「とりあえず、なんか作るね。」
火ノ兄「お、おう。」
っと言うわけで、今回は和風料理でも作るか。ってあれ?こいしとイリヤはどこへ?
火ノ兄side
はぁ、初っ端から大変な一日になりそうだな……。ってこの子らは確か…ってあっちまだやってるんだけど!?
こいし「ねぇ、私達も混ぜていい?」
イリヤ「ねぇ良いよね?」
何言っちゃってるの!?おい、あんたら断れ!邪魔しちゃ駄目って言って!
伊19「いいよ。」
おいぃぃぃぃぃぃ!!!!!!何でそうなるんだよ!発情期?うちの潜水艦娘は発情期ですか!?
伊19「あ、提督も来てよ。朝の乱交パーティーを始めましょう?」
火ノ兄「全力でお断りする!」
したら最後、ガルッチに殺されそうだ。とにかく私は全速前進でここを離れよう。
─火ノ兄提督は、逃げるように去って行った。
再びガルッチside
あー…結局一人で作業する羽目になったか。白野も一体何しているんだ?本当に……。
ガルッチ「ッ!」
しまった、考え事していたせいで手を切っちまった……。全く何やってんだ僕は……、いや最近あまりストレス発散し切れてねえなぁ。あー……素直に甘えたいなぁ……。
北方「………。」グイグイ
ガルッチ「ん?って北方!?駄目だよここに来ちゃあ、出来上がるまであそこの椅子に待ってて?」
北方「手……怪我……シテル……。」
ガルッチ「いやまあそうだけど……、とりあえずま……。」
北方「ハムッ。」
ガルッチ「!?」
え、何?ちょっと待て、この子今、僕の右人差し指を咥えてねえか?待て待て、理性を保て。何を期待してる。それ浮気だろ、しかもまだ幼女の……いやフラン達も幼女だったな。って違う違う!とにかく落ち着け……、プッチさんが言うには、素数を数えればいいんだよな…。えーっと、2、3、5、7、11、13、17、19、23、29、31、37、41、43……。
ガルッチ「落ち着かねえ!!プッチさん、本当にこれ効果あるのか!?」
北方「んんっ………じゅるっ、じゅぽっ、ちゅうぅ…んじゅるぅぅっ……。」
ガルッチ「いや、原因はこの子か…。ねえ北方、そろそろ…。」
北方「ほっぽちゃん……。」チュポン
ガルッチ「え?」
北方「北方……カタスギ……、来ルマエ……ほっぽちゃん………ソウイワレタ。」
ガルッチ「あ……んじゃあ、その……ほっぽちゃん?そろそろ朝食作らないと行けないから……、あの椅子で待ってて?」
北方「………ウン。(・_・)(._.)」
素直だな……、でも方言だとちょっとなぁ……。あんなに可愛らしい容姿……、っていけないいけない、今は料理に集中。
ルビー『いやー、紳士ですねぇ。わざと指を切って、幼女に舐めさせるなんて、考えましたねえ。』
ガルッチ「たわけ、指切ったのはたまたまだ。それとルビー、お前が持ってるのはソースだ。ポン酢か醤油持って来い。」
ルビー『人使い荒いですねぇ。』
ガルッチ「人じゃねえだろ。ほら早く。」
ルビー『もう持ってきましたよ。』
ガルッチ「サンキュー、そこに置いてくれ。」
あぁ………、本当に甘えたい……。ストレス溜まっているし、フランとは別行動だし………。あー、フランと話したーい。
ルビー『ガルッチさん、今フランさんに会いたいって思ったでしょ?』
ガルッチ「……ああ、ってそうだ!繋げられるんだった!早速頼む!」
ルビー『はいはーい。』
その途端、ルビーの頭からアンテナらしきものが現れた。とりあえず急いで料理を作り終えて、食卓に出した後に、ルビーのところに戻った。
ルビー『もしもし、トバース君。起きてる?』
トバース『如何したんだ姉さん、急に連絡して。』
ルビー『いやー、ガルッチさんが如何してもフランさんに会いたいって言うから、こうやって連絡しているんですよ。』
トバース『なるほど、ちょっとm…。』
フラン『トバース、誰から?』
おお、この声……まさしく!
ガルッチ「フラン、聞こえる?」
フラン『え?お兄ちゃん?お兄ちゃんなの?』
ガルッチ「そうだよ、あーこの声久々だ~。心がピョンピョンするんだ~。」
フラン『私も、なかなか会えないから心細くって…。もう早く会いたーい。』
ガルッチ「僕もだよ……フラン……。」
あー、この声……この声だよ!天使のような声で僕の不安を溶かしてくれるヴェリーキュートな妻のフラン。マジで寂しい……、今すぐにでも一緒にいたい…。
ルビー『あーもー!何ですかそのデレデレな会話!こうなったらバーチャルビジョン電話にします!』
フラン『へ?』
ガルッチ「そんなことができるのか?」
ルビー『勿論です!』
………何でもありだな、あんたって。いや有能なのはゼルレッチか。ゼアノートよ、感謝するぞ。これで寂しさが和らげる事ができる。って待て待て。
ガルッチ「その前にルビー、一度部屋に戻ろう。ここ調理場だし。」
ルビー『そうですね。』
-青年(少年)移動中-
さてと、本当にバーチャルビジョン電話に変えてみたけど……。
フラガル「ハラショー!これは凄いぜ(わ)!」
まさか、本物のように触れ合う事ができるなんて!うーゼルレッチさん、あんた最高だ!!!
ルビー『……私、見せることが出来るのは確かなのですが、何故触れ合う事が出来るのですか?』
ガルッチ「愛があれば、何でも出来る!!」
フラン「常識なんて、ぶっ壊せー!!」
トバース『……ある意味凄ぇわ、この人ら。』
ガルッチ「あー、フランの膝枕気持ちいい……。」
フラン「ふふ、相当溜まっていたのね。よしよし。」
あー…四季映姫に伝えたいわ。ここに天国がありますって伝えたい……。
ルビー『ここまでのラブラブパワー……恐るべし。』
ガルッチ「っと、茶番はここまでだけど、このままの体勢で聞くが……、そっちはどうなってるの?」
フラン「私?今深海棲艦の戦闘員兼提督を任される事になったわ。」
ガルッチ「………え?マジで?」
フラン「うん、士郎達もそうよ。」
ガルッチ「……お互い似たようなものだったのね。」
フラン「お兄ちゃん達も?」
ガルッチ「うん、今は悪徳憲兵と戦う為に情報を集めてるらしいんだ。そっちは如何?」
フラン「そうねぇ、あ。お兄ちゃん、深海棲艦の情報だと、何故か怪しげな神殿があるって言ってたわ。しかも入ろうと思ってもなかなか入れないとか。」
怪しげな神殿……か。
ガルッチ「座標は?」
フラン「うーん、分からないわ。ただ、最も深いところにあるのは確かだわ。」
ガルッチ「なるほど…最も深いところ…ねぇ。そこは太平洋?」
フラン「うん。」
結構絞れたな。そうなれば後はその場所を探すだけか。
ガルッチ「わかった、ありがとうフラン。」
フラン「いいって事よ。」
???「あれ?フランちゃん、誰とお話してるの?」
お、この声はもしや?
ガルッチ「クロエか?」
クロエ「あ、お兄ちゃん!久しぶり!」
ガルッチ「久しぶり、寂しかったよ本当に。」
クロエ「そういえば、こいしちゃんとイリヤは?」
ガルッチ「あー、それが……何故か……ねえ?」
フラン「他の子と、イチャラブセックスしてるってこと?」
ガルッチ「フラン、ちょっとはオブラートを包んで欲しかった。」
フラン「そうなんだ、はくのんは?」
ガルッチ「……聞いたところ、なんか同人誌描いて売り出してるとか。主に幼女の。」
珍しく早起きだなって思ったけど、まさかの同人誌を売り出してるとはおもわなんだ。
クロエ「……そうなんだ。お兄ちゃんも、いろいろと大変なのね…。」
ガルッチ「……じゃなきゃここまで甘えないもん。」
クロエ「もんって…、お兄ちゃんキャラ崩壊してるわよ?」
ガルッチ「少しは崩壊させてくれ……。」
フラン「重症ね、これ…。(・_・;)」
クロエ「そうね……。(・_・;)」
sideout
-昼ノ刻-
ガルッチが起きた時には、既に昼になっていた。しかも乱交パーティーが終わったのも、同人誌が売り切れたのも昼だった。
ガルッチ「みんな揃ったか?」
こいし「うん。楽しかった-。」
イリヤ「そうだねぇ。お兄ちゃんも参加すればいいのに…。」
ガルッチ「………まさか乱交パーティーに参加してたとはおもわなんだ。」
ギル「我が雑種も、出れば良いのに。」
ガルッチ「そこは良心が傷付くんで勘弁してください。」
さすがに結婚しているし、そんなことしたら如何言い訳すりゃいいんだ?そう思いながら、手を当てた。
fateジャック「ところでお父さん、何の報告?」
ガルッチ「あーそうだったな。実はフランと通信していたとき、ある情報を耳にしたんだ。」
白野「フランさんが?」
ガルッチ「うん、何でも太平洋の一番深いところに怪しげな神殿があるらしいんだ。」
ギル「怪しげな神殿?」
ガルッチ「まだ情報があやふやだけど、おそらくそこに無の神の信者が居る可能性が高い。もし自分達の艦娘を手にしたら、調査しようと思う。」
ギル「ふむ、そうするか。」
ルビー『ちなみに、この後の予定ありますか?昼食と夕食以外で。』
全員「全くない。」
ルビー『満場一致って事ですか…、でしたら憲兵の鎮守府にて偵察でも…。』
ガルッチ「すまん、今回パスで。」
こいし「私も。」
イリヤ「私は既にハサンを召喚させて偵察に向かわせてるわ。」
fateジャック「……スゥ……。」
白野「私はVR訓練してるわ。」
ガルッチ「え、そんなんやってるの?」
白野「BBに渡されてね。月の聖杯戦争を再現して戦えるようにしてあるの。」
ギル「まぁ、我もやってみたものの、意外と楽しめた。これはこれで面白い。」
ルビー『………んじゃあ折角なので乱交……。』
ガルギル「言わせねえぞ!雑種!」
こいし「ハモったわね…。」
-黄昏ノ刻-
こいしside
ガルッチ「それじゃこいし、イリヤ、また1時間鍛錬してくるね。」
こいし「はーい。」
イリヤ「うん、先に作っておくね。」
それにしてもお兄ちゃん、何だかここに来て以来ますます頼もしくなってきたわね…。私は嬉しいけど、ちょっとは頼って欲しいな。
ガルッチ「あ、そうだ。こいし、ちょっと頼めるか?」
こいし「何?」
ガルッチ「今日来たほっぽちゃん……なんだけど……、少し面倒見てあげて?」
こいし「ほっぽちゃん?」
ガルッチ「あの椅子に座ってるあの子。出来るか?」
こいし「うん!任せて。」
ガルッチ「んじゃ、行ってくる。」
えへへ、お兄ちゃんに頼られちゃった。それじゃ、遊んであげようっと。
北方「………誰?」
こいし「私?こいしちゃんだよ。」
北方「こいし………?」
こいし「うん、何して遊ぶ?」
北方「……ヒコウキゴッコ。」
そういえば、この子方言なんだっけ?それに飛行機ごっこって、これを使うのかな?
こいし「どんな遊びなの?教えて?」
北方「ウン。(・_・)(._.)」
sidechange
赤城side
-とあるビルの屋上-
赤城「烈風、その資料は提督に届けて。」
まだ情報が欲しい……、提督の言うとおり中にも罠が張られていた。でもあれだけじゃ足りない。もっと集めないと………。
赤城「第三偵察飛行部隊、出撃せよ!」
今度は紫電改二、これが終われば食事にありつける事が出来る。頑張って集め……。
???「誰だ!そこにいるのは!」
しまった!集中し過ぎて後ろの人に気が付かなかった!
???「貴様、何者だ?こんな場所で何をやってる?ここはこの俺、豪ノ弟の所有地だと分かってて入ったのか?」
赤城「……。(まさか、憲兵本人が来るとは思わなかったわ。しかも分が悪すぎる。)」
豪ノ弟「まあどっちでもいい、お前ら!此奴を捕らえろ!」
赤城「(ただ捕まるのは絶対いや、撤退して火ノ兄提督に行かないと!)閃光の矢よ!輝け!」
※『閃光の矢』
ランク:C
赤城自身が生み出した、妨害用の宝具。閃光手榴弾のように視界を眩ます効果があり、仲間を知らせる為にも使われている。
豪ノ弟「クソ!閃光弾だと!?」
とにかく、このビルから飛び降りないと!急いで火ノ兄提督に会わないと!後の偵察飛行部隊は提督自身に届けるようにしたから、後は撤退のみ!
豪ノ弟「お前ら!侵入者を逃がすな!」
兵士「はっ!!」
豪ノ弟「もしこのまま誰かに見せられたらおしまいだ……、折角の座を蹴り落とされるわけには………!」
sidechange
-朱雀鎮守府-
再びガルッチside
こ……これはさすがに自分でもやり過ぎかもしれん……。だが、これぐらいしないと……、勝てる相手にも……。
伊58「あれ?何してるでち?」
ガルッチ「………ブクブク。(水中素振り。)」
伊58「……あまり無茶すると、死んじゃうでちよ?」
ガルッチ「……ブクブク。(大丈夫だ、問題ない。)(^_^)b」
あと190回、それまでに終わらせて見せる!でも、結構……体力と……肺活量を……鍛えられるな。
伊58「………本当に大丈夫でちか?」
ガルッチ「ブクブク、ブクブク…。(気にするな、瞑想の方が楽だけどね。)」
あと………50回………。そろそろ息継ぎしようかな?いやまだ……ここで……、負けて溜まるか!
伊58「………もうやめた方が…。」
ガルッチ「ブガァァァァ!!(終わりだぁぁぁぁ!!)」
伊58「0!もう終わり……ガルッチ?」
ガルッチ「………水の声よ……、波の声よ……、全身に奮い立たせ……、刃となりて全てを斬れ!『深水の刃《ディープ・アクアスラッシュ》』!」
※『深水の刃《ディープ・アクアスラッシュ》』
ランク:B
対水中軍宝具
……ようやく、水中用の宝具を使えるように出来た。もう急いであがるか!もう限界だし……。
ガルッチ「プハァ!!…こ……これは……自分で……やっておきながら……きつい……。」
伊58「そんな無茶をするからでち、マゾじゃないんでち。」
ガルッチ「誰がMだよ、ソフトSだこっちは!」
伊58「そ…、そうでちか。」
まあ、いい鍛錬にはなったからいっか。さて上がって…ん?
赤城「はぁ……はぁ……。ど……どうにか逃げ切れた……。」
ガルッチ「赤城!?如何したんだそのボロボロは!」
赤城「ガルッチですか……、この資料を……火ノ兄提督に……。」
ガルッチ「ちっ、酷い怪我だ。急いでドックに運ばないと!」
sideout
ガルッチ「………。」
火ノ兄「そうか、赤城の奴が…か。」
ガルッチ「はい、火ノ兄さん。情報は?」
火ノ兄「大丈夫、ちゃんと手にしている。烈風とかの飛行部隊がここにあるからね。でもまだ情報が足りない……。もう一度赤城に頼みたいが……。いやまだ夕張がいるが……、なかなか帰ってこない……。」
『着メロ 片翼の天使』
ガルッチ「ん?火ノ兄さん、メールが。」
火ノ兄「何々、……。」
メールを読むたび、火ノ兄の顔が暗くなっていった。一体何があったのだろうか…。
火ノ兄「………………ガルッチ、いい話と悪い話がある。どっち聞きたい?」
ガルッチ「ちょっと待て、悪い話?まずはそっちを聞きたい。」
火ノ兄「……わかった、それじゃこのメールを見てくれ。」
夕張と思われるメールは次のように書かれていた。
『火ノ兄提督
私は遂に、決定的な証拠を手にしました。なんとこの憲兵は大量の麻薬を持っていました。しかも最も危険な麻薬と呼ばれる『ディープ・ラブリーキャンサー』という物を見つけました。それだけではありません。テロ組織の軍隊、暴力団の協力、人身売買、麻薬の密売という悪行の手口を見つけました。牢獄にいた艦娘達から聞いたところ、まともに扱ってくれない、疑うだけで選ばれた艦娘に暴力を振るわれる、提督にレイプされるなど、もはや玩具扱いされているようです。』
ガルッチ「…………豪ノ弟、なんてことを……。」
火ノ兄「まだ続きがある。」
『そして、どうやら提督の言うとおり、内部だけは防衛機能は持っていませんでした。今内部のとある場所に設置しましたが、どうやら他の艦娘に見つかってしまい、仕方なく爆発させました。いずれにしても、私が見つかったのも同然。捕まったら火ノ兄提督に襲われると思い、私は自分を犠牲にして、この情報を送ります。本当に、ありがとうございます。さようなら、火ノ兄龍馬提督。
軽巡洋艦 夕張型一番艦 夕張』
そう、このメールは夕張の最後の賭けを託して送った情報だった。つまり、夕張はあの内部にて、命を散らしたということだった。
ガルッチ「………………。」
火ノ兄「夕張のお陰で、この情報が手に入った。かわりに、我が大切な仲間である、夕張を失ったのだ。あの子の命を……無駄にはしない……。」
ガルッチ「………火ノ兄、決行はいつだ。僕は今すぐでも構わねえ。」
火ノ兄「ガルッチ?」
ガルッチ「我が憤怒は、仲間の死によって湧き上がった。もう豪ノ弟も、その選ばれた艦娘も、その仲間も、容赦はしない。楽には殺させない……絶対に……絶対に………ゼッタイニ………殺してやる。」
ガルッチの怒りは凄まじいものだった。他人の仲間とは言え、仲間を失った事はショックで敵討ちをしたい思いがあった。
火ノ兄「………分かった、明日の夜だ。その日までは、私も出撃する艦娘を選んでおく。……ガルッチは?」
ガルッチ「僕もみんなに報告する。それから明日の昼に、襲撃してくる。」
火ノ兄「……大丈夫なのか?」
ガルッチ「ああ。だが一つ確認するが。」
火ノ兄「なんだ?」
ガルッチ「外部そのもののセキュリティを破壊してもいいが、別にアレを更地にしても構わんのだろう?」
火ノ兄「…………もう、後は退けないが……いいんだな?」
ガルッチ「元より戻るつもりはない。」
決意は固いだろうと思った火ノ兄は立ち上がり、こういった。
火ノ兄「よかろう、全身全霊を持って豪ノ弟を殺せ!」
ガルッチ「お任せを、火ノ兄龍馬提督殿。」
男の約束とその眼差しを見たガルッチは背を向き、この場から出た。彼は再び、不死鳥として戦場に羽ばたく為に……。
-to be continue⇨-