※この作品はR-18です。

Star Dust Space chapter2   作:深緑 風龍

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第7-4,5章 カオスとシリアスな一日

-朱雀鎮守府- -暁ノ刻-

 

ガルッチside

 

ふう、今回は10セットで何とかなったのはいいけど……。

 

「っと言うわけで、この北方棲姫を預かってください。あ、拒否権ないんで。バイバイ。」

ガルッチ「…………ないなら作ればいいって言おうとしたけど、逃げ足速えな……。」

 

言ってみれば、何故か無理矢理託されたのだ。しかもよりにもよって、汗だく状態の僕に……。後で調べ次第殴ろう。

 

ガルッチ「しっかし、何で預かって欲しいんだ?ってかこの子深海棲艦だし…。」

北方「………。」メガウルウル

ガルッチ「だーもー、そんな眼で見ないでくれ…。真っ赤になるじゃねえか……。」

 

仕方ねえ、一応火ノ兄に報告しよう…。

 

ガルッチ「って事で、この子を預かって欲しいと言われました。しかも拒否権なしと。」

火ノ兄「……いや、それは良いんだが…その子深海棲艦だろ?何でそうなった?」

ガルッチ「僕に聞くな、預けた本人に言え。」

火ノ兄「全く、君ってさ…。」

ガルッチ「?」

火ノ兄「幼女に引き寄せるフェロモンでも出してるの?」

ガルッチ「……それ僕が一番聞きたい物だよ畜生。」

 

今絶賛、何故か北方棲姫とジャックに抱き締められています。どうしてこうなった。っていうか何気にイリヤとこいしはニヤニヤしながら見てるし……。マジで勘弁してくれ。

 

ガルッチ「まあとにかく、これで以上だ。あんまり乱暴な事するなよ?この子が可哀想だし。」

火ノ兄「私をなんだと思っているんだ。拷問とかしないから、安心しろ。」

 

しっかし、深海棲艦の割にはこう言う子もいたのか。意外だな、本当に。まだ見たことないけど、何でこんな警戒心がなさそうな子を預けるんだろ?

 

火ノ兄「ところで、今日は何セットやったんだ?」

ガルッチ「10セット。」

火ノ兄「もうお前の身体能力化け物だな。」

ガルッチ「褒めても何も出ねえぞ?」

火ノ兄「褒めてねえよ!」

 

まあいいか、さてとそろそろ朝食作るとしm……。

 

???「……ーーーーーーーーーーーー!!!!」

ガルッチ「…?」

火ノ兄「……何だ?」

fateジャック「何か聞こえた…。」

 

とりあえず様子を見に、隣に行ったときには、後悔した。何しろ……。

 

浜風「ぁ……はぁ…はぁ…、も……もういいだろイク?」

伊19「まだまだ、イクまだイってないよ!」

火ノ兄「………。(朝から何やってんだ?)」

ガルッチ「………(見なかったことにしよう。うん。)」

 

まさか百合ックスしているとは思わなかった…。

 

ガルッチ「とりあえず、なんか作るね。」

火ノ兄「お、おう。」

 

っと言うわけで、今回は和風料理でも作るか。ってあれ?こいしとイリヤはどこへ?

 

火ノ兄side

 

はぁ、初っ端から大変な一日になりそうだな……。ってこの子らは確か…ってあっちまだやってるんだけど!?

 

こいし「ねぇ、私達も混ぜていい?」

イリヤ「ねぇ良いよね?」

 

何言っちゃってるの!?おい、あんたら断れ!邪魔しちゃ駄目って言って!

 

伊19「いいよ。」

 

おいぃぃぃぃぃぃ!!!!!!何でそうなるんだよ!発情期?うちの潜水艦娘は発情期ですか!?

 

伊19「あ、提督も来てよ。朝の乱交パーティーを始めましょう?」

火ノ兄「全力でお断りする!」

 

したら最後、ガルッチに殺されそうだ。とにかく私は全速前進でここを離れよう。

 

─火ノ兄提督は、逃げるように去って行った。

 

再びガルッチside

 

あー…結局一人で作業する羽目になったか。白野も一体何しているんだ?本当に……。

 

ガルッチ「ッ!」

 

しまった、考え事していたせいで手を切っちまった……。全く何やってんだ僕は……、いや最近あまりストレス発散し切れてねえなぁ。あー……素直に甘えたいなぁ……。

 

北方「………。」グイグイ

ガルッチ「ん?って北方!?駄目だよここに来ちゃあ、出来上がるまであそこの椅子に待ってて?」

北方「手……怪我……シテル……。」

ガルッチ「いやまあそうだけど……、とりあえずま……。」

北方「ハムッ。」

ガルッチ「!?」

 

え、何?ちょっと待て、この子今、僕の右人差し指を咥えてねえか?待て待て、理性を保て。何を期待してる。それ浮気だろ、しかもまだ幼女の……いやフラン達も幼女だったな。って違う違う!とにかく落ち着け……、プッチさんが言うには、素数を数えればいいんだよな…。えーっと、2、3、5、7、11、13、17、19、23、29、31、37、41、43……。

 

ガルッチ「落ち着かねえ!!プッチさん、本当にこれ効果あるのか!?」

北方「んんっ………じゅるっ、じゅぽっ、ちゅうぅ…んじゅるぅぅっ……。」

ガルッチ「いや、原因はこの子か…。ねえ北方、そろそろ…。」

北方「ほっぽちゃん……。」チュポン

ガルッチ「え?」

北方「北方……カタスギ……、来ルマエ……ほっぽちゃん………ソウイワレタ。」

ガルッチ「あ……んじゃあ、その……ほっぽちゃん?そろそろ朝食作らないと行けないから……、あの椅子で待ってて?」

北方「………ウン。(・_・)(._.)」

 

素直だな……、でも方言だとちょっとなぁ……。あんなに可愛らしい容姿……、っていけないいけない、今は料理に集中。

 

ルビー『いやー、紳士ですねぇ。わざと指を切って、幼女に舐めさせるなんて、考えましたねえ。』

ガルッチ「たわけ、指切ったのはたまたまだ。それとルビー、お前が持ってるのはソースだ。ポン酢か醤油持って来い。」

ルビー『人使い荒いですねぇ。』

ガルッチ「人じゃねえだろ。ほら早く。」

ルビー『もう持ってきましたよ。』

ガルッチ「サンキュー、そこに置いてくれ。」

 

あぁ………、本当に甘えたい……。ストレス溜まっているし、フランとは別行動だし………。あー、フランと話したーい。

 

ルビー『ガルッチさん、今フランさんに会いたいって思ったでしょ?』

ガルッチ「……ああ、ってそうだ!繋げられるんだった!早速頼む!」

ルビー『はいはーい。』

 

その途端、ルビーの頭からアンテナらしきものが現れた。とりあえず急いで料理を作り終えて、食卓に出した後に、ルビーのところに戻った。

 

ルビー『もしもし、トバース君。起きてる?』

トバース『如何したんだ姉さん、急に連絡して。』

ルビー『いやー、ガルッチさんが如何してもフランさんに会いたいって言うから、こうやって連絡しているんですよ。』

トバース『なるほど、ちょっとm…。』

フラン『トバース、誰から?』

 

おお、この声……まさしく!

 

ガルッチ「フラン、聞こえる?」

フラン『え?お兄ちゃん?お兄ちゃんなの?』

ガルッチ「そうだよ、あーこの声久々だ~。心がピョンピョンするんだ~。」

フラン『私も、なかなか会えないから心細くって…。もう早く会いたーい。』

ガルッチ「僕もだよ……フラン……。」

 

あー、この声……この声だよ!天使のような声で僕の不安を溶かしてくれるヴェリーキュートな妻のフラン。マジで寂しい……、今すぐにでも一緒にいたい…。

 

ルビー『あーもー!何ですかそのデレデレな会話!こうなったらバーチャルビジョン電話にします!』

フラン『へ?』

ガルッチ「そんなことができるのか?」

ルビー『勿論です!』

 

………何でもありだな、あんたって。いや有能なのはゼルレッチか。ゼアノートよ、感謝するぞ。これで寂しさが和らげる事ができる。って待て待て。

 

ガルッチ「その前にルビー、一度部屋に戻ろう。ここ調理場だし。」

ルビー『そうですね。』

 

-青年(少年)移動中-

 

さてと、本当にバーチャルビジョン電話に変えてみたけど……。

 

フラガル「ハラショー!これは凄いぜ(わ)!」

 

まさか、本物のように触れ合う事ができるなんて!うーゼルレッチさん、あんた最高だ!!!

 

ルビー『……私、見せることが出来るのは確かなのですが、何故触れ合う事が出来るのですか?』

ガルッチ「愛があれば、何でも出来る!!」

フラン「常識なんて、ぶっ壊せー!!」

トバース『……ある意味凄ぇわ、この人ら。』

ガルッチ「あー、フランの膝枕気持ちいい……。」

フラン「ふふ、相当溜まっていたのね。よしよし。」

 

あー…四季映姫に伝えたいわ。ここに天国がありますって伝えたい……。

 

ルビー『ここまでのラブラブパワー……恐るべし。』

ガルッチ「っと、茶番はここまでだけど、このままの体勢で聞くが……、そっちはどうなってるの?」

フラン「私?今深海棲艦の戦闘員兼提督を任される事になったわ。」

ガルッチ「………え?マジで?」

フラン「うん、士郎達もそうよ。」

ガルッチ「……お互い似たようなものだったのね。」

フラン「お兄ちゃん達も?」

ガルッチ「うん、今は悪徳憲兵と戦う為に情報を集めてるらしいんだ。そっちは如何?」

フラン「そうねぇ、あ。お兄ちゃん、深海棲艦の情報だと、何故か怪しげな神殿があるって言ってたわ。しかも入ろうと思ってもなかなか入れないとか。」

 

怪しげな神殿……か。

 

ガルッチ「座標は?」

フラン「うーん、分からないわ。ただ、最も深いところにあるのは確かだわ。」

ガルッチ「なるほど…最も深いところ…ねぇ。そこは太平洋?」

フラン「うん。」

 

結構絞れたな。そうなれば後はその場所を探すだけか。

 

ガルッチ「わかった、ありがとうフラン。」

フラン「いいって事よ。」

???「あれ?フランちゃん、誰とお話してるの?」

 

お、この声はもしや?

 

ガルッチ「クロエか?」

クロエ「あ、お兄ちゃん!久しぶり!」

ガルッチ「久しぶり、寂しかったよ本当に。」

クロエ「そういえば、こいしちゃんとイリヤは?」

ガルッチ「あー、それが……何故か……ねえ?」

フラン「他の子と、イチャラブセックスしてるってこと?」

ガルッチ「フラン、ちょっとはオブラートを包んで欲しかった。」

フラン「そうなんだ、はくのんは?」

ガルッチ「……聞いたところ、なんか同人誌描いて売り出してるとか。主に幼女の。」

 

珍しく早起きだなって思ったけど、まさかの同人誌を売り出してるとはおもわなんだ。

 

クロエ「……そうなんだ。お兄ちゃんも、いろいろと大変なのね…。」

ガルッチ「……じゃなきゃここまで甘えないもん。」

クロエ「もんって…、お兄ちゃんキャラ崩壊してるわよ?」

ガルッチ「少しは崩壊させてくれ……。」

フラン「重症ね、これ…。(・_・;)」

クロエ「そうね……。(・_・;)」

 

sideout

 

-昼ノ刻-

 

ガルッチが起きた時には、既に昼になっていた。しかも乱交パーティーが終わったのも、同人誌が売り切れたのも昼だった。

 

ガルッチ「みんな揃ったか?」

こいし「うん。楽しかった-。」

イリヤ「そうだねぇ。お兄ちゃんも参加すればいいのに…。」

ガルッチ「………まさか乱交パーティーに参加してたとはおもわなんだ。」

ギル「我が雑種も、出れば良いのに。」

ガルッチ「そこは良心が傷付くんで勘弁してください。」

 

さすがに結婚しているし、そんなことしたら如何言い訳すりゃいいんだ?そう思いながら、手を当てた。

 

fateジャック「ところでお父さん、何の報告?」

ガルッチ「あーそうだったな。実はフランと通信していたとき、ある情報を耳にしたんだ。」

白野「フランさんが?」

ガルッチ「うん、何でも太平洋の一番深いところに怪しげな神殿があるらしいんだ。」

ギル「怪しげな神殿?」

ガルッチ「まだ情報があやふやだけど、おそらくそこに無の神の信者が居る可能性が高い。もし自分達の艦娘を手にしたら、調査しようと思う。」

ギル「ふむ、そうするか。」

ルビー『ちなみに、この後の予定ありますか?昼食と夕食以外で。』

全員「全くない。」

ルビー『満場一致って事ですか…、でしたら憲兵の鎮守府にて偵察でも…。』

ガルッチ「すまん、今回パスで。」

こいし「私も。」

イリヤ「私は既にハサンを召喚させて偵察に向かわせてるわ。」

fateジャック「……スゥ……。」

白野「私はVR訓練してるわ。」

ガルッチ「え、そんなんやってるの?」

白野「BBに渡されてね。月の聖杯戦争を再現して戦えるようにしてあるの。」

ギル「まぁ、我もやってみたものの、意外と楽しめた。これはこれで面白い。」

ルビー『………んじゃあ折角なので乱交……。』

ガルギル「言わせねえぞ!雑種!」

こいし「ハモったわね…。」

 

-黄昏ノ刻-

 

こいしside

 

ガルッチ「それじゃこいし、イリヤ、また1時間鍛錬してくるね。」

こいし「はーい。」

イリヤ「うん、先に作っておくね。」

 

それにしてもお兄ちゃん、何だかここに来て以来ますます頼もしくなってきたわね…。私は嬉しいけど、ちょっとは頼って欲しいな。

 

ガルッチ「あ、そうだ。こいし、ちょっと頼めるか?」

こいし「何?」

ガルッチ「今日来たほっぽちゃん……なんだけど……、少し面倒見てあげて?」

こいし「ほっぽちゃん?」

ガルッチ「あの椅子に座ってるあの子。出来るか?」

こいし「うん!任せて。」

ガルッチ「んじゃ、行ってくる。」

 

えへへ、お兄ちゃんに頼られちゃった。それじゃ、遊んであげようっと。

 

北方「………誰?」

こいし「私?こいしちゃんだよ。」

北方「こいし………?」

こいし「うん、何して遊ぶ?」

北方「……ヒコウキゴッコ。」

 

そういえば、この子方言なんだっけ?それに飛行機ごっこって、これを使うのかな?

 

こいし「どんな遊びなの?教えて?」

北方「ウン。(・_・)(._.)」

 

sidechange

 

赤城side

 

-とあるビルの屋上-

 

赤城「烈風、その資料は提督に届けて。」

 

まだ情報が欲しい……、提督の言うとおり中にも罠が張られていた。でもあれだけじゃ足りない。もっと集めないと………。

 

赤城「第三偵察飛行部隊、出撃せよ!」

 

今度は紫電改二、これが終われば食事にありつける事が出来る。頑張って集め……。

 

???「誰だ!そこにいるのは!」

 

しまった!集中し過ぎて後ろの人に気が付かなかった!

 

???「貴様、何者だ?こんな場所で何をやってる?ここはこの俺、豪ノ弟の所有地だと分かってて入ったのか?」

赤城「……。(まさか、憲兵本人が来るとは思わなかったわ。しかも分が悪すぎる。)」

豪ノ弟「まあどっちでもいい、お前ら!此奴を捕らえろ!」

赤城「(ただ捕まるのは絶対いや、撤退して火ノ兄提督に行かないと!)閃光の矢よ!輝け!」

 

※『閃光の矢』

 

ランク:C

 

赤城自身が生み出した、妨害用の宝具。閃光手榴弾のように視界を眩ます効果があり、仲間を知らせる為にも使われている。

 

豪ノ弟「クソ!閃光弾だと!?」

 

とにかく、このビルから飛び降りないと!急いで火ノ兄提督に会わないと!後の偵察飛行部隊は提督自身に届けるようにしたから、後は撤退のみ!

 

豪ノ弟「お前ら!侵入者を逃がすな!」

兵士「はっ!!」

豪ノ弟「もしこのまま誰かに見せられたらおしまいだ……、折角の座を蹴り落とされるわけには………!」

 

sidechange

 

-朱雀鎮守府-

 

再びガルッチside

 

こ……これはさすがに自分でもやり過ぎかもしれん……。だが、これぐらいしないと……、勝てる相手にも……。

 

伊58「あれ?何してるでち?」

ガルッチ「………ブクブク。(水中素振り。)」

伊58「……あまり無茶すると、死んじゃうでちよ?」

ガルッチ「……ブクブク。(大丈夫だ、問題ない。)(^_^)b」

 

あと190回、それまでに終わらせて見せる!でも、結構……体力と……肺活量を……鍛えられるな。

 

伊58「………本当に大丈夫でちか?」

ガルッチ「ブクブク、ブクブク…。(気にするな、瞑想の方が楽だけどね。)」

 

あと………50回………。そろそろ息継ぎしようかな?いやまだ……ここで……、負けて溜まるか!

 

伊58「………もうやめた方が…。」

ガルッチ「ブガァァァァ!!(終わりだぁぁぁぁ!!)」

伊58「0!もう終わり……ガルッチ?」

ガルッチ「………水の声よ……、波の声よ……、全身に奮い立たせ……、刃となりて全てを斬れ!『深水の刃《ディープ・アクアスラッシュ》』!」

 

※『深水の刃《ディープ・アクアスラッシュ》』

 

ランク:B

対水中軍宝具

 

 

……ようやく、水中用の宝具を使えるように出来た。もう急いであがるか!もう限界だし……。

 

ガルッチ「プハァ!!…こ……これは……自分で……やっておきながら……きつい……。」

伊58「そんな無茶をするからでち、マゾじゃないんでち。」

ガルッチ「誰がMだよ、ソフトSだこっちは!」

伊58「そ…、そうでちか。」

 

まあ、いい鍛錬にはなったからいっか。さて上がって…ん?

 

赤城「はぁ……はぁ……。ど……どうにか逃げ切れた……。」

ガルッチ「赤城!?如何したんだそのボロボロは!」

赤城「ガルッチですか……、この資料を……火ノ兄提督に……。」

ガルッチ「ちっ、酷い怪我だ。急いでドックに運ばないと!」

 

sideout

 

ガルッチ「………。」

火ノ兄「そうか、赤城の奴が…か。」

ガルッチ「はい、火ノ兄さん。情報は?」

火ノ兄「大丈夫、ちゃんと手にしている。烈風とかの飛行部隊がここにあるからね。でもまだ情報が足りない……。もう一度赤城に頼みたいが……。いやまだ夕張がいるが……、なかなか帰ってこない……。」

 

『着メロ 片翼の天使』

 

ガルッチ「ん?火ノ兄さん、メールが。」

火ノ兄「何々、……。」

 

メールを読むたび、火ノ兄の顔が暗くなっていった。一体何があったのだろうか…。

 

火ノ兄「………………ガルッチ、いい話と悪い話がある。どっち聞きたい?」

ガルッチ「ちょっと待て、悪い話?まずはそっちを聞きたい。」

火ノ兄「……わかった、それじゃこのメールを見てくれ。」

 

夕張と思われるメールは次のように書かれていた。

 

『火ノ兄提督

 

私は遂に、決定的な証拠を手にしました。なんとこの憲兵は大量の麻薬を持っていました。しかも最も危険な麻薬と呼ばれる『ディープ・ラブリーキャンサー』という物を見つけました。それだけではありません。テロ組織の軍隊、暴力団の協力、人身売買、麻薬の密売という悪行の手口を見つけました。牢獄にいた艦娘達から聞いたところ、まともに扱ってくれない、疑うだけで選ばれた艦娘に暴力を振るわれる、提督にレイプされるなど、もはや玩具扱いされているようです。』

 

ガルッチ「…………豪ノ弟、なんてことを……。」

火ノ兄「まだ続きがある。」

 

『そして、どうやら提督の言うとおり、内部だけは防衛機能は持っていませんでした。今内部のとある場所に設置しましたが、どうやら他の艦娘に見つかってしまい、仕方なく爆発させました。いずれにしても、私が見つかったのも同然。捕まったら火ノ兄提督に襲われると思い、私は自分を犠牲にして、この情報を送ります。本当に、ありがとうございます。さようなら、火ノ兄龍馬提督。

 

軽巡洋艦 夕張型一番艦 夕張』

 

そう、このメールは夕張の最後の賭けを託して送った情報だった。つまり、夕張はあの内部にて、命を散らしたということだった。

 

ガルッチ「………………。」

火ノ兄「夕張のお陰で、この情報が手に入った。かわりに、我が大切な仲間である、夕張を失ったのだ。あの子の命を……無駄にはしない……。」

ガルッチ「………火ノ兄、決行はいつだ。僕は今すぐでも構わねえ。」

火ノ兄「ガルッチ?」

ガルッチ「我が憤怒は、仲間の死によって湧き上がった。もう豪ノ弟も、その選ばれた艦娘も、その仲間も、容赦はしない。楽には殺させない……絶対に……絶対に………ゼッタイニ………殺してやる。」

 

ガルッチの怒りは凄まじいものだった。他人の仲間とは言え、仲間を失った事はショックで敵討ちをしたい思いがあった。

 

火ノ兄「………分かった、明日の夜だ。その日までは、私も出撃する艦娘を選んでおく。……ガルッチは?」

ガルッチ「僕もみんなに報告する。それから明日の昼に、襲撃してくる。」

火ノ兄「……大丈夫なのか?」

ガルッチ「ああ。だが一つ確認するが。」

火ノ兄「なんだ?」

ガルッチ「外部そのもののセキュリティを破壊してもいいが、別にアレを更地にしても構わんのだろう?」

火ノ兄「…………もう、後は退けないが……いいんだな?」

ガルッチ「元より戻るつもりはない。」

 

決意は固いだろうと思った火ノ兄は立ち上がり、こういった。

 

火ノ兄「よかろう、全身全霊を持って豪ノ弟を殺せ!」

ガルッチ「お任せを、火ノ兄龍馬提督殿。」

 

男の約束とその眼差しを見たガルッチは背を向き、この場から出た。彼は再び、不死鳥として戦場に羽ばたく為に……。

 

-to be continue⇨-

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