Star Dust Space chapter2 作:深緑 風龍
-とあるビル- -昼ノ刻-
ガルッチside
こいし「あれね、夕張さんと赤城さんが言っていた憲兵の鎮守府は。」
ガルッチ「間違いない、確か鎮守府の名前が……。『悪即斬鎮守府』とか、あんた自身が悪だよ。」
先に出発したとは言え、現状は観察してから襲撃したほうがよさそうだな。
ギル「しかし、ここの紅茶はなかなかだな。買い取ってやりたいぐらいだ。」
白野「そうね、でもビルごとはダメよ?」
ギル「分かっておる白野、いつか……我と白野の子を……。」
白野「…今から出来ないのが、ちょっと残念だけどね。仕方ないか。」
fateジャック「ラブラブだね、あっちのお父さんとお母さん。」
ガルッチ「確かにな、ギルガメッシュ……あんたキャラ崩壊してねえか?」
イリヤ「でも、思ったんだけど何で『ラブリーカフェ』にしたの?」
ガルッチ「あー、それはだな……。」
こいし「相手を観察に加えてデートに見せかける為。まあ結婚してるけどね。」
この子、マジで本音を言うな。無意識なのか本能なのか、本当に読みづらい……。あーでも可愛いから許すか。
「お待たせしました、ラブール・エスポワールジュースです。しかし旦那さん、重婚なんて珍しいですねぇ。」
ガルッチ「まあね。しっかし、よくストロー3本でハートマーク出来たな……。」
さて、店員も去った事だし、飲むとするか。
ガルッチ「これが任務じゃなかったら、フランも連れてこのジュースを飲み干したかったなぁ……。」
こいし「うん、こんな場所で夕日を見ながら飲むのって、ロマンチックだろうなぁ。」
イリヤ「もう任務忘れて、パフェの食べ合いもしたいなぁ。」
fateジャック「お父さん、お母さん、任務忘れちゃダメ。」
ガルッチ「分かってるよジャック。」
まあ言うとおりだな、ちょっとは飲んで………ん?なんだ?いきなりポワーンとしてき………。
こいし「えへへ……、なんだろう……任務なんてどうでも良くなっちゃった。」
イリヤ「うん、もうここで犯しちゃいたいぐらい……。」
ガルッチ「……あの……店員………麻薬を……入れたのか………。」
油断したが、一応理性は保ってるな……。だがこいしとイリヤはやられてる……、どうにか……しないと。
ギル「我が雑種?如何したのだ?」
ガルッチ「ギルガメッシュ、頼む………ここを……出るぞ。」
ギル「なるほど、既に…。」
とにかく、まずは屋上に急ごう……。
-屋上-
ガルッチ「はぁ……はぁ……、あんにゃろう……既に麻薬を投入してたとは……。」
とりあえず、ギルガメッシュのアンチ麻薬のお陰で効果は相殺出来たからいいが、まさかとは思うが……。
ルビー『どうやらまんまと罠にはめられたって事ですねぇ。』
こいし「うー、人の心を弄んでー!」
イリヤ「もう私、絶対に許さないわ!」
ガルッチ「全くだ、さてと強襲するか!ギルガメッシュ、最初っからクライマックスで行くぞ!」
ギル「もちろんだ、我が雑種。白野、サポート頼むぞ?」
白野「はーい。」
イリヤ「アサシン、『暗黒霧都《ザ・ミスト》』をあの鎮守府とその周辺にまいて。」
fateジャック「分かった。」
sidechange
-朱雀鎮守府- -黄昏ノ刻-
火ノ兄side
『─という事です。あ、速報です。12時に豪ノ弟の悪即斬鎮守府に関する事です。現在、鉄壁と言われていた外壁が壊され、テロリストと思われる人物が侵入していきました。霧は未だに晴れず、触れるだけで血飛沫をあげるため、悪即斬鎮守府周辺にいる住人は、霧が晴れるまで外出しないでください。』
火ノ兄「……どうやら、ガルッチ達は既に攻め込んだようだな。」
まさかとは思っていたが、本当に外壁を壊すとは思わなかったな……。だが逆に好都合になった。これで戦艦と駆逐艦を発進できる。
火ノ兄「っと言うわけで、大和、金剛、浜風、吹雪、不知火、島風。おそらくガルッチ達は内部に侵入しているはずだ。彼らと合流し、豪ノ弟とその仲間達を倒せ!失敗はするな、いいな!」
艦娘「了解!」
火ノ兄「よし、出撃だ!」
待っていろ、豪ノ弟…………。貴様みたいな憲兵を、我らの手で葬ってやる。
大和「提督、一つ確認したいのですが……。」
火ノ兄「ん?」
大和「別に、宇宙戦艦娘モードで葬っても構わないでしょう?」
火ノ兄「……大和。」
そうだった、この子は戦艦娘でありながら宇宙戦艦娘とも呼ばれている究極の艦娘だったな。一度出撃させてみたが……、まさかそのような力を持っていたとは思わなかった……。
火ノ兄「ああ、遠慮はいらん。全身全霊を持って、奴らを倒せ!」
大和「……はい!提督!」
火ノ兄「……頼むぞ、宇宙戦艦ヤマトの生まれ変わり。」
sideout
-悪即斬鎮守府 内部- -黄昏ノ刻-
外壁を破壊し、その場にいた門番の艦娘達を破り、遂に内部に侵入したガルッチ達。
ガルッチ「おそらく執務室はあっちだろう、僕は敵を殺しながら捕まってる人達がいる部屋を探してくる。」
こいし「え、それだと…。」
ガルッチ「ギルガメッシュ、こいしとイリヤを護衛してくれ。……また後でな、二人とも。」
そう言い、急いで反対側の方へ向かった。
こいし「お兄ちゃん…。」
ギル「こいしよ、貴様の気持ちは分からんでもないが、今は従うしかあるまい。行くぞ、皆の衆!」
こいし「………信じてるよ。」
こいし達は、急いで執務室に向かった。
艦娘達はというと……。
大和「皆!一斉射撃だ!」
金剛「まっかせて!バーニングラァァァブ!!!」
吹雪「いっけぇ!」
憲兵「ま、まずい!急いで……ギャー!!」
ローマ「ちっ、火ノ兄軍め……これで倒したと……思うな………ゴフッ…。」
浜風「よし、外壁の敵は全滅。このまま行きましょう!」
不知火「…ところで、島風は?」
吹雪「一人で中に入っちゃったみたい……。」
外壁にいた憲兵と艦娘達を一掃し、突入するところだった。とは言え、ほとんどがガルッチ達によってほぼ壊滅状態まで追い込み、その後侵入したところだったのだ。というより、もう食糧庫も燃料等も破壊されて、補給もままならない状態まで追い込んでいたのだった。
大和「……殺るなら徹底的に殺るのは…、分かっていましたが………ここまでとは……。」
本当に冷酷残忍非道だなと思った大和だったが、そんなことを置いておいて、急いでガルッチ達との合流を急いだ。
こいしside
ようやく、豪ノ弟がいる執務室についたのはいいけど………。
ギル「……いないだと?」
こいし「おかしいわ………、何で何も……!イリヤ!」
イリヤ「わっ!」
謎の光線が、イリヤを襲ったがこいしの直感のお陰で緊急回避をした。
豪ノ弟「ちっ、小娘の分際で……。」
そこには、ステルス迷彩を着た豪ノ弟と、最高の艦娘の10体がそこにいた。 最初っから仕掛けるのを分かっていたようだ。
豪ノ弟「まあいい、ここまで来れたことは褒めてやろう。だが、その快進撃もここまでだ。電磁パルス作動!」
こいし「それを待ってたわ!『星屑の妖精達の夢《スターダストフェアリードリームス》』!」
こいしが持っていた機械が精霊に代わり、電磁パルスもろとも破壊され、全員に身を纏った。
豪ノ弟「ちっ、生意気な…!ならばお前ら!撃て!全てを撃ち尽くすまでやっちまえ!」
白野「させないわ!キャストコード『seal_attack()』!」
砲撃を放つ寸前、白野のキャストコードによって砲撃が封じられてしまった。
豪ノ弟「き……貴様ァァ!」
ギル「これで終わっ─」
豪ノ弟「なんてな。」
ギル「?」
豪ノ弟「忘れたか?俺は憲兵だ。しかもいずれ首相にもなれる男だぞ?実力を持つ俺を殺せば、他の憲兵だけじゃなく提督達にも狙われるぞ?それだけではない、貴様らは世界中の敵に回ることになるぞ?それでも、俺を殺すか?」
もはや命乞い、悪く言えば脅しのような事を言い出した。普通なら武器を下ろし、降参するのだが、彼らは違った。特に………。
ガルッチ「へー、そうかい。だったら全員殺してやるさ。」
豪ノ弟「!?」
こいし「お兄ちゃん、奴隷達は?」
ガルッチ「全員助けて安全な場所に移送しておいた。あと合流も出来たしな。」
ガルッチの後ろには、火ノ兄の艦娘達が、豪ノ弟を目がけて狙いを定めた。
豪ノ弟「しょ……正気か!?全員を殺すだと!?それだと罪のない奴も、何もしてない奴を殺すって事だぞ!?」
ガルッチ「だから如何した?僕がその気になれば、世界…いやこの星もろとも滅ぼす事だって出来るさ。言わば僕は、『断罪者』であり『この世の全ての悪《アンリマユ》』と言っても過言じゃあない。家族と仲間を助けるなら、喜んで全員を殺してやる。」
豪ノ弟「く………狂ってやがる……、貴様化け物か!?」
ガルッチ「おいおい、化け物は心外だなぁ。」
いや、十分化け物認定されてますよという目つきをしている艦娘達だった。
こいし「さてと、もうお喋りやめよう、お兄ちゃん。」
ガルッチ「そうだね、それじゃみんな……。一斉射撃用意……。」
豪ノ弟「………お前達、後は頼んだ。俺はアレを起動させる!」
艦娘達「は?ちょっと待って提督!」
ガルッチ「ちっ、逃げる気か!こいし、イリヤ、一緒に行くぞ!」
白野「え、私達は?」
ガルッチ「撃てと言ってくれ!そんじゃ!」
そう言うと、ガルッチとこいしとイリヤは豪ノ弟が逃げたと思われる隠し通路に向かっていった。
-悪即斬鎮守府 ???- -宵ノ刻-
豪ノ弟を追いかけ、着いた場所は近未来的な場所だった。しかも驚いた事に、まるで宇宙空間にいるのではないかと疑うぐらいの景色だった。
豪ノ弟「まさか、ここまで着いてくるとはな……。もうそろそろ、お遊びもここまでにしよう。」
イリヤ「何をする気なの?」
豪ノ弟「フッ、これを見るがいい。」
豪ノ弟の後ろにいたのは、ガルッチにとっては最悪の再会のようなものだった。そこには、共に学び、共に戦い、共に笑い合った友人達が、カプセルの中で眠っていたからだ。
ガルッチ「嘘……だろ?貴様……、彼らに何をした!」
豪ノ弟「フハハハ、いい反応じゃねえか。何せこの7人は異世界の神の力を持ってるもんだしなぁ。」
ガルッチ「なんだって……?ブレイズ達が………?」
豪ノ弟「冥土の土産に教えてやろう。此奴らが来たのは数年前、俺が完璧な計画を練るために考えていたときに、7つの隕石らしきものが俺の鎮守府に落ちてきた。幸い此奴らの体は無事で、しかも眠っていると来た。だがなんらかの力が眠っていると思い、此奴らのDNAを調べたところ、そこの赤毛はオーガと炎の神『ガズバラン』と呼ばれる神の力が眠っていた。他の奴らも調べたが、此奴と同様神の力が眠っていた。」
あまりにも驚愕過ぎて、ガルッチでも理解が出来なかった。自分の友達が、まさかの神の力を持ってるなんて、思いたくなかった。
豪ノ弟「ついでだから、貴様のDNAも調べさせてもらった。」
ガルッチ「なっ!?どうやって!」
豪ノ弟「貴様達が襲撃する前の事を憶えているか?貴様がある飲み物を飲むときに、ある物を使っただろう?」
こいし「それって、ストロー?」
豪ノ弟「全く、察しのいい子は嫌いだが、その通りだ。」
イリヤ「でも、採取出来ても解析する時間が……。」
豪ノ弟「いや、出来るんだよ。あの場所だからこそ、出来たのだ。短縮解析でね。そして、貴様のDNAを調べたら、さすがの俺ですら驚いた。」
ガルッチ「………何がだ?」
豪ノ弟「貴様、何故『天照大神』と『月夜見尊』の血を引いているんだ?」
ガルッチ「…………は?」
こいイリ「………え?」
さすがのこいしもイリヤも理解出来なかったが、何故かガルッチだけは、どういう訳か分かった。
ガルッチ「え、でもそれじゃ……。なるほど、だったら合点がつくな…。」
こいし「どういう事?」
ガルッチ「何で爺ちゃんの結婚衣装がアレなのか分かったんだ。多分爺ちゃんが『月夜見尊』の末裔だったから。んで、あまり知らないんだが……もう一つ、赤と白の袴のようなものがあったけど……多分爺ちゃんと結婚をした人が『天照大神』の末裔だったに違いないんだ。」
イリヤ「……何それ偶然。」
ガルッチ「あくまで過程だけどな。」
っていうか、何で教えねえんだよ!あの馬鹿夫婦!どこまで兄さんと僕の秘密を隠してえんだよ畜生!
豪ノ弟「まぁ、俺にはどうでも良いがまさか貴様がそんな血を引いていたとは思わなかった。だから貴様にチャンスをやろう……。」
ガルッチ「おい、それってあれか?竜王で言う『儂の仲間になったら、世界の半分をやろう』みたいな奴じゃねえのか?勧誘お断りだ。」
豪ノ弟「何も言ってないのに、お断りか……。ならば仕方あるまい…、此奴らの力を使って、貴様らを葬ってやる。来い!ユニコーンガンダム!」
ガルッチ「おいこらそこのチート、艦これでガンダム駄目だろ。」
豪ノ弟「メメタァな話辞めろ!俺だって好きで呼び出したんじゃねえよ!」
まさかのガンダム登場でガルッチのメメタァなツッコミを入れた。だが、ただのユニコーンガンダムではない事にも気付いていた。
豪ノ弟「ま…まあいい、これで話は終わろうとしたいが貴様らの質問はあるか?」
ガルッチ「ならば言わせて貰う……。」
一応海にある怪しげな神殿があるのはわかる。だがもう一つの可能性が浮かび上がる。それは………。
ガルッチ「あんたは、無の神に関係する者か?」
豪ノ弟「………は?なんだそれ?どこの鎮守府?っていうかそれ提督の名前?」
こいし「……悪役っぽいけど、どうやら空振りみたいね。」
イリヤ「…………お兄ちゃん、この人も外れみたいね。」
ガルッチ「……らしいな。まあいい、それが聞きたかったんでね。」
豪ノ弟「そうかい、ならばこの7人の力を持ったユニコーンガンダムもとい、ゴットユニコーンガンダムで、貴様らを消してやろう!」
ガルッチ「いいだろう、こいし、イリヤ。クラスカード引いて。」
二人はガルッチに従い、クラスカードを引いた。こいしはアサシンの『佐々木小次郎』、イリヤはセイバーの『アルトリア・ペンドラゴン』、そしてガルッチが引いたのは、セイバーの『アルテラ』のカードだった。
ガルッチ「セイバー『アルテラ』!」
こいし「アサシン『佐々木小次郎』!」
イリヤ「セイバー『アルトリア・ペンドラゴン』!」
3人「『超夢幻融合召喚《ユナイテッドインストールフュージョン》』!」
こいしとイリヤが光の粒子になると同時に、ガルッチの身に変化が起こった。小次郎の袴とアルトリアの籠手を身に纏い、右手にはエクスカリバー、左手には物干し竿ではあったが、アルテラの力があるのか光の刃と化した物干し竿になった。ガルッチの髪型も変わり、こいしのセミロングに加わり、右からイリヤの銀髪、こいしのアクアマリンに変化した。サードアイというと、袴の右胸に飾ってあった。
ガルッチ「行くぞ、憲兵。その神の力を扱いは十分か?」
豪ノ弟『はっ、思い上がるなよ?この俺様を挑んだことに後悔させてやる。』
今ここで、英霊の力を持った神の末裔の子孫と神の力を用いたユニコーンガンダムに乗った憲兵との戦いが、始まろうとしていた。
-to be continue⇨-