Star Dust Space chapter2 作:深緑 風龍
-不死鳥鎮守府 執務室- -黄昏ノ刻-
ガルッチ「へ、僕とフランが、日本提督会議の代表ですか?」
火ノ兄『ああ、陸元帥も海風元帥にも代表なんだが、特別に4人代表になったんだ。そこで君とフランが代表として選ばれたんだ。』
ガルッチ「一体何の話を?」
火ノ兄『おそらく、君達が関係している無の神の信者の事だろう。』
ガルッチ「分かりました、引き受けましょう。」
電話を切ると同時に、早速行動に出た。
ガルッチ「響、兄さんとレミリアとフランを呼んで。」
響「了解、アーチャー。」
戻ってくる前に、さっさと仕事を終わらせようと思い、急いで書き始めた。これまでの事を振り返ってみると、今までシャドウサーヴァントやシャドウ艦娘サーヴァントに関する事はあまりなかった。しかも何故かハートレスやノーバディとかが此方に襲うことが多かった。ノーバディはともかく、何故ハートレスも出現するのか不思議に思った。っとその時、時の音が消えた事に気づき、急いでキーブレードを出した。
???「おいおい、殺気立つとは思わなかったぞ。」
闇の渦から現れたのは、時空の賢者のゼアノートだった。
ガルッチ「ゼアノートか、急に来るから驚いたよ。」
ゼアノート「すまんの、これが性分なんで。」
ガルッチ「全く、まあいいけど……。何か用かな?」
ゼアノート「お主、どうやらハートレスやⅩⅢ機関に目を着けられておるようじゃな。」
ガルッチ「ああ、奴らは無の神の信者なのか?」
ゼアノート「いや、奴らとは関係ないのじゃが、ただ何かをしようとしておるのは確かじゃな。」
ガルッチ「むう……。何かと妨害してるって割には、なんか友好的に接する奴もいるんだが……。」
実はこの前、ⅩⅢ機関にいたロクサスと言う人物がシーソルトアイスをくれたり、襲ってきたデミックスに対しても、何故かギターの引き方を教えたり、ルクソードに関してはワインをくれたりと、特にラクシーヌに関しては何故か砂漠の薔薇やエメラルドを送ったりするというのもあった。
ゼアノート「あれはじゃな、感情があるフリをしておるんじゃ。」
ガルッチ「そうなのか?ラクシーヌに関してはもう本能のまま動いてんのだが………。」
ゼアノート「そんなことが?何をしたのじゃガルッチ?」
ガルッチ「知らねえよ……、ていうかどうして惚れたのか謎なんだけど……。」
ゼアノート「………ドンマイじゃ。まあよい、とりあえずテラ達が来たことに関しては知っておるな?」
ガルッチ「ああ、誰がよこしたんだ?」
ゼアノート「儂じゃ。」
ゼアノート自身かよ!なんでそんなことしたんだよ。
ゼアノート「まあまあ、お主にも気づいてはおらんが、あの者らも星の勇者なのじゃ。」
ガルッチ「ふぁ!?そうなの!?」
ゼアノート「そうじゃ。っとそろそろいい時間じゃ、ではまたの。」
そして、ゼアノートが闇の渦に入ると同時に、針の音が聞こえた。すぐさま何もなかったように、身だしなみもしっかりとした。
ルッチ「ガル、呼んだか?」
ガルッチ「うん、ちょっと悪いけど、ここの指揮を頼みたいんだ。レミリアもお願い。」
レミリア「あら、何かあったの?」
ガルッチ「実は、世界提督会議ってのがあって、僕とフランが参加する事になったんだ。」
ルッチ「急だな、何のために?」
ガルッチ「おそらく、無の神の信者と関係しているらしい。」
レミリア「なるほど、それで私達を呼んだのは……。」
フラン「ちょっと待って、私も選ばれてるの?」
ガルッチ「うん。聞いたところ、陸元帥も海風元帥も来るらしいし……。」
っと言っている傍から、チャイムの音が聞こえた。
陸『ガルッチ、フラン。準備出来たか?』
ガルッチ「え?早くね?」
陸『儂らは先に車に乗っておるからの。』
フラン「気が早いなぁ。まあ選ばれたのなら、仕方ない。行こう、お兄ちゃん。」
ガルッチ「そうだね。それじゃ兄さん、レミリア、後は頼んだよ。」
-飛行機 内部- -宵ノ刻-
正直思っても見なかった。まさか今日出発するとは、幾ら何でも早すぎじゃないか?
陸「すまんのう、何せ儂らも会議が始まるのが明後日とは思わんかったのじゃ。」
海風「ホントにもう、お偉いさんは何を考えているんだ?しかもモスクワとか聞いてないよ。」
ガルッチ「寒いのか?」
海風「寒いの何も、北側だぞ?」
実のところ、寒さに関しては問題なかったが、フランは如何なのか心配だった。多分寒さに苦しむのではないのか、そう心配しながら聞いてみた。
ガルッチ「フラン、寒くない?」
フラン「うーん……、寒いかも。ロシア?っていう所についたら急に……。」
ガルッチ「やっぱり急過ぎるな……。ちょっとくっつこうか。」
フラン「お兄ちゃん……、暖かい………。」
海風「……兄ちゃん、なんだか苦い物食べたくなった。」
陸「まあまあ、そう言うでない。砂糖を吐いたらあかんぞ?」
-モスクワ 世界会議室- -朝ノ刻-
ようやくロシアのモスクワに到着し、ホテルの所に止まったガルッチ達。そして翌朝、車で世界会議の場所に向かい、駐車場に止め、会議室に座った。
米総提督「よし、ようやく日本代表の提督が来たようだな。」
陸「すまんのう、急な連絡で少し戸惑ったのじゃ。」
露総提督「おいアメリカの提督さん、一応いうが提案したのはあんただが、場所の提供したのはオレだからな?」
米総提督「はいはい、そう言うことにしますよ。」
露総提督「そう言うことじゃない!何自分の取り分だと─。」
ガルッチ「あのー……、喧嘩せず進めてくれませんか?みんな何のために来たのか分からん人がいるんで。」
その時この場にいた陸と海風とフラン以外の人たちが凍りついた。何せ権力も強い国であるにも関わらず、仲裁する人なんていなかったからだ。ましてや、ただの提督なら尚更。
米総提督「…………お前、名前は?」
ガルッチ「ガルッチだ。不死鳥鎮守府の戦闘員兼提督としてやっている。」
米総提督「ほう、戦闘員兼提督……ねぇ。子供にも関わらず俺らの仲裁しようとは度胸あるな。」
ガルッチ「恐縮ですが、何せ幾多の戦場にかけていた事もあるので、既に肝は座っているのです。」
米総提督「面白い、ならば貴様に免じて喧嘩はやめよう。」
その後、露総提督と目を合わせるとツンっとし、元の場所に戻った。
米総提督「では、皆さん。長らくお待たせしました。皆さんが来ていただいたのは他でもない、『ブラック・ブロリー・ブランク』と言う人物についてだ。彼は知ってのとおり、我らの母国アメリカと、韓国、北朝鮮が潰されたというのはご存じだろう。その後は何も行動しないままだが、日本代表の陸元帥、貴方の情報を聞きたい。」
陸「よかろう。実はお主達が敵対している深海棲艦からの情報とガルッチの助言を合わせると、どうやらオーストラリアとニュージーランドの間のどこかに神殿を建てて、そこで待機しておるようじゃ。期限はないじゃろうが、いつ襲ってくるかは分からん。できる限り万全な準備をした後に出撃したほうが好ましい。以上じゃ。」
少しざわついた空気になったが、次の人が立ち上がると静まった。
独総提督「それじゃあ日本の陸元帥、奴の目的は───。」
韓総提督「失礼していいですか?」
あーまたかよと言う空気になった。ドイツの総提督から聞いたところ、どうやら韓国の代表達は慰安婦問題やら過去の話をよくしまくっていて、みんなを困らせているらしい。まあ戯れ言を少し聞いた後でも止めてやろう。そう思ったガルッチだった。
韓総提督「皆さん、なぜ現実を見ないのですか?あの日本は、過去に色々な悪事を働いていると、なぜ知らないのですか?慰安婦問題、竹島というふざけた島の問題、いつも隠してばかりですよ?謝罪もしないまま、誠意を見せないままと言うこの日本を─。」
ガルッチ「韓国代表の提督殿、少しいいですか?」
まだまだしゃべりかけていた韓総提督の顔は少しムッとしたが、ここで謝罪するのだろうという機体のまなざしで此方を見た。
陸「これガルッチ、ほっておいた方が。」
ガルッチ「ごめん陸元帥、僕は黙って見てるだけのお人好しじゃないんだ。ここはガツンと言ってやらんと。」
そう言うと立ち上がり、こう言った。
ガルッチ「韓総提督、なぜそこまでして日本を陥れたいのか理解に苦しむ。それとも何か、何もしてこないといい気になって、言い放題やりたい放題、世界は韓国だけだと思っているのですか?失礼ながら、貴方を見ているだけで少し苛立ちます。」
韓総提督「何を言う、あなた方が真実を隠している事ではないですか?深海棲艦と言うのも、あなた方の組織じゃないですか?」
ガルッチ「寝言は寝てから言ってください。皆も知ってのとおり、深海棲艦は怨霊という存在なのです。それで作れたら大したものですよ?しかも慰安婦問題と竹島問題とか関係ないもの出して何がしたいのですか?」
韓総提督「皆さん、聞きました?あの者の言葉を。関係ないものと、やはり貴方は現実を見ていない!そうやって隠しているのも今の内ですよ?いつかの天罰が貴方方に────ッ!?」
さすがにカチンと来たのか、投影したナイフで韓総提督にわざと外しているが、頬から切り傷が出来た。
ガルッチ「戯れ言は程々にしろよ雑種、貴様のような無能人に日本に何が出来るというのだ?特に僕に対して数々の暴言を吐いたことは褒めてやる。素晴らしい、感動的だ。だが無意味な発言だ。」
米総提督「あの、ガルッチ殿?」
ガルッチ「お気になさらず、米総提督殿。ただ少し時間を下さい。此奴のような下郎に体裁と説教してやらねば。」
今度は複数の剣を投影し、いつでも発射態勢のまま喋り始めた。
ガルッチ「過去を蒸し返して何になるのだ?貴様ら韓国人はただ、日本を支配して同じ苦しみを味わいたいと願ってるんじゃないのか?何も出来なかった奴が道化師みたいに面白いこと言うのも聞き飽きた。日本に構ってる暇があったら他の問題に見ろよ。皆は『ブラック・ブロリー・ブランク』の対策をしてるにも関わらず、貴様だけ日本の事を考えてる。朝鮮半島が沈んだ今の貴様は、赤子を殺すより楽な作業だ。その気になれば、僕は韓国人全員を殺すことも躊躇わん。僕は今までいろんな奴らを見てきたが、とある奴は、自分の実現のために弱者を踏みにじり、強者だけの世界を作ろうとしていた。巫山戯てはいたが、まだまともな敵だった。だから今こそ言ってやる。下郎、貴様は気に食わん。下らぬ妄想はこの場に捨ておけ。じゃなきゃこの場から去り、二度と国際に顔を出すな。どちらも嫌なら、この剣で殺す。」
実のところ、他にも北朝鮮の代表の提督も中国の代表提督にも狙っていた。脅しというより殺人予告に近かった。それぐらい、ガルッチは韓国を嫌っているのだ。いや、日本を嫌う輩を嫌っているのだ。会議室の空気は、ガルッチの殺意に満ちあふれていて、さすがの韓国も恐れて、すぐ逃げ出した。
ガルッチ「逃げたか、まあそれがあの雑種の思考がまともな選択をした結果だろう。これで二度と国際には出てこないだろうな。」
米総提督「…………ガルッチ殿?」
ガルッチ「あ、もういいです。続けてください、米総提督殿。」
フラン「お兄ちゃん、ちょっと怖かった。」
ガルッチ「あ、ごめんフラン。」
他の提督「(……怒らせないようにしなきゃ。)」
米総提督「えーっと、それじゃあ改めて……陸元帥、奴の目的は分かりますか?もしくはガルッチ殿、何か……。」
フラン「私から言ってもいいかしら?」
英総提督「む?そちらのお嬢様は?」
フラン「私がとある理由で深海棲艦側の戦闘員兼提督をやっていたフランドール・スカーレットです。」
独総提督「君のような子が!?深海棲艦の提督だと!?」
フラン「いいから聞いて、お兄ちゃんと私は別世界から来ていて、ある事情でここに来たの。さっきの『ブラック・ブロリー・ブランク』って言う人は無の神の信者という組織の一人なの。」
伊総提督「無の神の信者?」
ガルッチ「まず無の神だが、そいつはあらゆる全てを無にする力を持っている、最も危険な神なんだ。皆も知らないのも無理もない、今は眠っているからだ。」
再びざわめきが始まった。そんなやばい存在が、我々を消そうとしているのかと、そう思っていた。
ガルッチ「ただ安心してるのもつかの間、無の神の信者と星の勇者を阻む者という存在がいる。目的は勿論、無の神を守り逆らう者を滅し、全てを無にするという事だ。」
露総提督「待て、幾ら何でもファンタジー過ぎないか?まず星の勇者ってどう言う存在だ?」
フラン「無の神を倒すレジスタンスのようなものよ。お兄ちゃんのお爺ちゃんはそのリーダーで、仲間を率いて戦っていたの。でも殆ど壊滅状態に陥るけど最後の力で、無の神に深傷で食い止めることが出来たの。」
ガルッチ「だが、フランの言ったとおり奴は倒していない。そこで爺ちゃんは僕と兄さん、そしてここに居るフランとそのほかの人たちが選ばれた。僕達の目的は、他の星の勇者を見つけ、無の神と阻む者、信者達の完全撲滅が最終目標なんだ。」
意外と真実味が帯びたのか、急に騒ぎが激しくなった。
中総提督「じゃあ奴らは我々を狙っているというのか!?」
朝鮮総提督「こうしちゃおけん、すぐにでも。」
陸「静まれ!」
さすがの騒ぎに業を煮やしたのか、陸は今まで出したことのない大声を出した。
陸「皆慌てるではない、儂も聞いたときは驚いた。じゃが、とある日にゼアノートと呼ぶものが、儂の前に現れた。」
フラガル「ゼアノートが!?」
海風「うん、闇の渦から人が現れるなんて思わなかったんだ。」
陸「奴が言うには、確かに星の勇者であるこの者が必要じゃ。じゃからといって、いつでも一緒に居られるというのではない!そこで、今ここに宣言しよう!天照陸と月夜見海風、時空の賢者として指揮しようと思う!」
それは急な発言で、しかも再び凍りついた空気だったが、二人の驚愕な声を出した。
フラガル「えぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!!!!!!!!!!!!」
-モスクワ ホテル- -黄昏ノ刻-
ガルッチ「陸元帥、なぜ僕に言ってくれなかったんですか!?」
陸「いやぁ、お主達に苗字を明かすのが初めてじゃったな。そうじゃ、儂は天照大神の生まれ変わり、本来なら玉藻の前になるはずじゃった存在じゃ。」
海風「んで僕が月夜見尊の生まれ変わりってわけ。いやー、まさか子孫がいるなんて思わなか………如何したの?」
ガルッチ「……曾お爺ちゃん……。」
海風「え?」
ガルッチ「何で僕に会いに来てくれなかったの!?」
陸「おやまぁ、海風の子孫がこの者じゃったのか。」
海風「いや……ねえガルッチ、僕だってその子孫がどんな子なんて……知らないよ?うん。こうしてあったのも久々だし、うん。」
フラン「お兄ちゃん……。」
海風「まあその……会えて嬉しいよ、我が曾孫よ。月夜の力と月夜の袴を受け継いでくれて嬉しいよ。」
ガルッチ「曾お爺ちゃん………。」
フラン「あれ?お兄ちゃんが月夜見尊の子孫だったら、お兄様は一体………。」
陸「儂は気づいてはいるが、そっとしている。」
フラン「え?言ってあげないの?」
陸「自分の口で言うより、あちらから気付くべきじゃろう。ルッチじゃったな、彼奴は鈍感じゃが実力は知っておる。」
フラン「じゃあ、私達の祖先にも会えるのかな?」
陸「会えるじゃろうが……、さすがに時を超えて連れていくのは難しいじゃろう。いや待て………。海風、お主確かじゃが………ツェペシュの孫に会ったっけの?」
海風「んまあ、そうですね。まだ神様だった頃に一度。」
フラン「その人今どこに?」
海風「分からない、ただ名前は覚えてる。たしか……。『アルカード』という名前だったはず……。」
フラン「アルカード?」
海風「うん。出会った時には凄いイケメンだし、何より同性でもモテてしまうぐらいのカリスマ性があるんだ。」
ガルッチ「スゥー………スゥー…………。」
海風「って、なんかガルッチが眠っちゃったし、明日街並み見てから帰ろうか。」
陸「ふーむ……、やはり情緒不安定の後遺症が残ったのかのう。」
フラン「私より情緒不安定な人ってお兄ちゃんぐらいじゃないかな?」
陸&海風「そうじゃな(そうですね)。」
チャンチャン
ガルッチ「ん?」
-to be continue⇨-