※この作品はR-18です。

Star Dust Space chapter2   作:深緑 風龍

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第7-15章 絶望を振りまく者と絶望を吸収する者

-不死鳥鎮守府 外- -暁ノ刻-

 

ガルッチ「うーん……、そろそろこのトレーニングも物足りんくなったなぁ。」

ブレイズ「お前は何を言っているんだ?腹筋2000回腕立て伏せ12500回素振り1千万回する奴が何処に居る。って言うか水中で素振りする奴が何処に居る?」

ガルッチ「ここに居る。しかし、1ヶ月後か……。」

 

まだ日の出が出たばかりにも関わらず、いつも通り鍛錬をしているガルッチとブレイズがいたが、今回はそれを傍観している者がいた。他でもない、フラン達に加え、苗木こまると不二咲千尋だった。

 

こまる「ねえ、あれやってて疲れないの?どう考えても人とは思えないんだけど……。」

こいし「お兄ちゃんは特殊なのよ。体力的に。」

フラン「それでも筋肉つかないけどね。私的には、あのままの方が可愛いけど。」

クロエ「あ、エミヤお兄ちゃんが戻ってきた。」

不二咲「なんて言ってるの?」

イリヤ「多分、鍛錬についてだと思うなぁ。あ、シロウも戻ってきた。」

士郎「ったく、彼奴早いから固有時間を使ったんだけど、対抗してあっちも使いやがったよ……。」

イリクロ「まず使えたんだ、シロウお兄ちゃん達。」

 

そしてエミヤの方は……。

 

エミヤ「ぜぇ………ぜぇ…………、士郎の奴………急にペース上げて来るとは……。」

ガルッチ「おうお帰りエミヤ、随分息上がってるな。」

ブレイズ「って、その様子だと固有時間使ったな?アビスも使っているが……。」

ガルッチ「アビスも!?」

ブレイズ「そういえば直に言うのは初だったな……。彼奴ああ見えて、固有時間も得意でね。何であれだけのリロードできるんかなってちょっと聞いたら、固有時間魔術を使ったって言ってたんだ。」

エミヤ「はぁ、爺さんがこれ使ってた当初は結構つらそうだと、目に浮かぶ気がする。」

ガルッチ「なるほど、アビスもか……。」

ブレイズ「ちょっと待て、アビスもってまさかと思うが……。」

ガルッチ「Time alter―Hexagon accele!!」

 

隣にいたはずのガルッチが、固有時間の詠唱を唱えると、まるで音速のような速さを目撃した。そして、戻ってきた。

 

ガルッチ「こんな感じかな?」

ブレイズ「すげぇ………、こんなん真似できねえ……。」

ガルッチ「ただ出来るのは、加速と時止め。それ以外は全くと言って皆無だ。」

ブレイズ「意外だな、全部マスターしてるかと思ったんだが……。」

ガルッチ「アビスってスローとか巻き戻しとかもやっていそうだけど、こっちは大雑把だからスローも巻き戻しは出来ないからねぇ……。」

エミヤ「……そういえば、何故あの者らが座って見ているのだ?」

ガルッチ「念話したところ、僕の鍛錬が見たいと。」

エミヤ「それでか……、ところでそっちも終わったのか?」

ガルッチ「まあね。って言うか、昨日マジで犯されまくったわ………。レイスを寝かせたのはいいが……、まさかそこにいた全員に………。」

エミヤ「………ちなみに聞くが、大丈夫だったか?」

 

っと言った瞬間、バッタリと倒れた。

 

エミヤ「ガルッチ!?」

ブレイズ「おいおい、大丈夫かよ!?」

ガルッチ「アハハ、ごめん2人とも………、ちょっと……眠く……なっ………スヤァ……。」

ブレイズ「………さすがのガルッチも、精力的に尽きたのか……。」

エミヤ「これは……ズタボロだな……。少し運ぶとしよう……。」

 

そしてフラン達はというと……。

 

こまる「あ、ガルッチさん倒れた。」

クロエ「お兄ちゃーん!!!!?」

不二咲「あー……、ちょっとヤリ過ぎちゃったね。」

フラン「むしろ、あなたって巨根だった事に驚いたわ……。」

こいし「私も………。」

不二咲「そ……そんなことは……そのぉ……。///」

4人「ゴハァ!」

 

恥ずかしがる不二咲を見たのか、フラン達は鼻血を出してしまった。どうやら、この男の娘の可愛さはガルッチにも魅力的だと思わせる程のものだったようだ。

 

士郎「しかし、殺し合いねぇ……。まるで聖杯戦争と似てるな。」

こまる「聖杯戦争?」

不二咲「それも、誰かがクロになったらお仕置きされるとか?」

士郎「いや、聖杯戦争はサーヴァントを従いつつ、生き残った者だけ聖杯を手にすることが出来る儀式みたいなものさ。彼奴と俺、イリヤとガルッチは、聖杯戦争の経験者なんだ。」

七海「なるほど、『fate』の世界にも似たような感じだったんだね。」

こまる「七海さん、いつからそこに!?」

七海「経った今来たところ。」

エミヤ「あーすまんが、ちょっと退いてくれ。」

士郎「ガルッチ……、お前大丈夫かよ?」

エミヤ「此奴は少し休ませんと、どうやら寝不足だったようだ……。」

士郎「凄まじいな……。いや、もうその精力的にどうなってんの?」

エミヤ「私が聞きたいぐらいだ……。」

 

とりあえず、エミヤは急いでガルッチを部屋まで運んでいった。

 

-夢の中- -???-

 

気を失ったガルッチは、夢をみた。が、そこは現在の無限の剣製と幻影の世界の場所で、大桜のところに、もう一人の自分『ロストエンド』が、不機嫌ながら話してきた。

 

エンド「はぁ、いやまあ文句言いたいのは山々だけど、一つ言って良いかな?」

ガルッチ「………何?」

エンド「君さあ、結婚している身なのは自覚していて結構だが、あれはないだろ!」

ガルッチ「いやまあ、僕もある意味抵抗はしたけど、もうやられ放題だったし、押しに弱いし……。」

エンド「……自分で言うのもなんだが、引くぞ?」

ガルッチ「そうは言ってもなぁ……。」

クリムゾン「おう、どうしたガルッチ。」

エンド「ん?ガルドか?」

クリムゾン「え?ガルッチが2人?」

 

なんか面倒な事が起きたんじゃないかと、冷や汗かいていた。というかどうやって入ってきた。

 

クリムゾン「なぁガルッチ?これお前の幻影か?」

ガルッチ「少なくても、幻影に近い存在。って言っても、彼が言うには過去の僕らしいんだが……。」

エンド「まあそうなるな……、って言うかガルド、僕を忘れたのか?」

クリムゾン「いや、俺的に何がどうなってるのか、全くと言って理解しきれてねえんだ。」

エンド「困った者だな……、はぁ……此奴が記憶を取り戻せたらなぁ……。」

ガルッチ「悪かったな、記憶喪失で。って言うかあんた人格じゃねえのかよ。」

エンド「人格じゃない、精神サーヴァントだ。」

クリムゾン「サーヴァント……なの?」

エンド「実質、そうらしい。キャスタークラスなんだが、ぶっちゃけ合ってるな。しかもアサシン枠もあるそうだ。」

 

キャスタークラスなのに、アサシンも入るって………どんな陰陽師だよって言いそうな2人だった。

 

エンド「あーちなみにアサシン枠がある理由は、殺せんせーとの技術でこうなった。」

ガルッチ「殺せんせー!?暗殺教室の世界に行ったのか!?」

クリムゾン「……意外と暗殺技術を持っていたのか。」

エンド「まあぶっちゃけ、陰陽師の力も使ったけどね。殺せんせーは無茶苦茶ビビってたけど。」

ガルッチ「おい、陰陽師として如何なんだよ。口調的に。」

エンド「あー、いかんいかん。学生時代の口調に戻ってしまった。」

クリムゾン「学生時代あったんだ……。」

エンド「さて、そろそろ時間だな。ガルド、今後も此奴のサポート頼む。」

クリムゾン「勿論、俺の親友の断りを入れる気はないからな。って言っても、ラースも俺もそこに行けねえが……。」

エンド「でも、人格は変われるんだろ?」

クリムゾン「まあな。」

ガイア「我の存在空気ですか?」

3人「………なんか、ごめん。」

 

そして、ロストエンドが消えると同時に、視界が明るくなった。

 

-不死鳥鎮守府 提督部屋- -昼ノ刻-

 

ギル「ようやく目覚めたか、我が雑種。しかしあの者らが言うのも、理解できるなぁ。」

ガルッチ「何が?」

ギル「愛らしく可憐な寝顔だったということだ。」

ガルッチ「………なんでさ。」

 

どうやら昼ノ刻に起きてしまった事とギルガメッシュに寝顔を見せられた事に対して、酷く赤面をしてしまった。ただ一つ、気掛かりな事を気づいた。ギルガメッシュの背中に、誰かが眠っていた。ジャックじゃ無さそうだが、一体誰だろうか?そう思い、少し質問した。

 

ガルッチ「ところで、ギルガメッシュの背中にいるのは誰?」

ギル「ほう、気づいたか。実は白野が買い物をしていたときに、段ボールの中に赤ん坊が入ってたらしく……どうした?」

ガルッチ「……捨て子?」

ギル「違いない。とんだ愚行な事をする親がいたものだな。まぁ、そう言うわけで白野が拾い、我らの子にしたのだ。しかし何とも愛くるしいものだな。」

ガルッチ「確かに、この子を捨てる親の顔を見たいよ。見つけたら一夫多妻去勢──」

ギル「それはやめておけ、洒落にならん。(・_・;)」

ガルッチ「なら八極拳か太極拳の波紋バージョンで────」

ギル「………殺す気か。」

ガルッチ「何を今更。ってこの子の名前あるの?」

ギル「む?そういえばそのような紙がなかったな。」

 

つまり名無しのまま捨てられたということになる。なんて奴だ、親として、いや人として、いやいや、この世の存在として失格だ!よし、ムーンライト・アウターヘルでも出して其奴をぶち殺して……。

 

ギル「怒りを静めよ、我が雑種。此奴が泣くであろう。」

ガルッチ「…………命拾いしたな、子を捨てた親よ。」

ギル「何故可憐な顔をしたものが、物騒な事を言うのだ……。」

ガルッチ「でも、名前は何にするの?」

ギル「そうだな……。名づけ親は我が雑種というわけで、よかろう。」

ガルッチ「なして!?∑(OωO; )」

ギル「我がマスターは貴様であり、我が認めた男だからなぁ。よい名前を期待するぞ?」

ガルッチ「そうは言ってもなぁ……。だが……そうだなぁ……。」

 

何かいい名前はあるだろうかと思いながら巡り巡って考えた。

 

ガルッチ「(とは言え、難しいものだな……。いい名前っつったって、なかなか思いつかない。そういえば、今日11月1日だったっけ…。11月……11月………じゅう……いち……。霜月にしよう、んでそっから白野を苗字にして白野霜月、よしコレで行こう。)」

ギル「どうだ?気に入ったか?」

ガルッチ「考えた末、白野霜月にすることにした。白野は…まあ文字通りあの子から取ってきて、霜月は11月って意味だ。」

ギル「ふむ、白野霜月か……よかろう。この娘は今日から白野霜月だ!よかったなぁ霜月。」

ガルッチ「(女の子だったのか。)」

 

少し触れようと、右腕をあげたが、よく見ると絶滅の魔神の腕に変わってる事に気付きすぐ引っ込めた。

 

ガルッチ「しかし、まさか昼まで眠っていたとはな。………駄目だ、あまりの快楽さでおかしくなりそうだ……。あー……何なんだ不二咲の………いや駄目だ……。自分を見失うな………。」

ギル「落ち着こう、我が雑種。しかし、それぐらい楽しんでいたと言うわけだな。まあ未知の体験をするというのは悪いものではないが、男にほ───」

ガルッチ「そこまでだ、ギルガメッシュ。僕も気を付けていたが、あそこまで女の子にみえてしまうと、感覚がおかしくなってもうどうでもよくなってしまう……。」

ギル「貴様も十分男の娘ではないか。だが、貴様が野郎にやられるのがいやな奴が、それをよしとするとはな……。」

ガルッチ「まあ……うん、ぶっちゃけふたなり女の子なら別に良いし、野郎はお断りだが……。同じ男の娘だったら……そのぉ……。」

ギル「おい、戻ってこい。」

ガルッチ「うん、どうやら不二咲さんに犯されて以降おかしくなったんだな。そういうことにしよう。」

ギル「やれやれ……、それよりこの可愛らしい小娘に触れぬのか?」

ガルッチ「え、でもこの腕だと……。」

ギル「戯け、左腕があるだろう。それに触れればよかろう。」

 

そういえばそうだったと思い、少し左腕を伸ばし、霜月に触れてみた。捨てられたにもかかわらず、まだ生まれたてのような感覚があった。白玉のようにモチモチとしていて、しかも触れられて嬉しそうに、寝てはいたが笑っていた。少し境遇に似ていたせいなのか、頬から一筋の涙が零れていた。

 

ギル「ん?」

ガルッチ「ギルガメッシュ、令呪を持って……。」

ギル「いや、使うな。貴様の気持ちは分かる。『絶対にその子を捨てるな』だろ?」

ガルッチ「……うん。捨てられた子を見ると、自分と照らし合わせてしまうから…。」

ギル「安心しろ雑種、我がそんな器の小さい事はせぬ。安心するがよい。」

ガルッチ「ありがとう、ギルガメッシュ。」

 

さすがにそろそろ起き上がろうかなと思い、すぐ立ち上がった。っとそこに謎のぬいぐるみが置いてあった。いや、正確には……。

 

???「ヤッホー!ようやく起きたねプレイボーイ君!」

ガルッチ「………不二咲さんとこまるさんがいうモノクマってのはあんたか。」

モノクマ「やっぱりここに居たんだね。時空の賢者も、無駄な足掻きをするもんだ。まあ、意外と強固な守りだから、如何することも出来ないけど、まあいいか。」

ガルッチ「目的は?あんたも無の神に関係する者か?」

モノクマ「嫌だなぁ、無の神に関係してるのは事実だけど、あんなのと関わるだけでつまらないしねぇ。」

 

うぷぷぷと薄気味の悪い笑い方をするモノクマ。

 

モノクマ「まあいうけど、僕は世界を絶望に落とすのが目的だよ。」

ガルッチ「絶望ねぇ……。ようはなんだ?無の神に従わず、独断で行動してるって事?」

モノクマ「ピンポーン!大正解。まあやることは無の神と似てるけど、あんな奴とはソリに合わないし、僕自身がやった方がいいしね。」

 

また随分と変わった性格の奴が現れたなぁ……。もういっそ、アームストロングだけまともな敵で、他の奴らは変人でいいかなぁ…。

 

モノクマ「まあ、ここでやっても無駄だって事は理解してるよ。だって君は、絶望の魔神の加護を持ってるようだしね。」

ガルッチ「知っていたのか、ガイアの存在。」

モノクマ「勿論、でも鬼神に殺されたのは驚きだったよ。でも、君が持っているなら話は早い。ねぇねぇ、君にとっていい話を───」

ガルッチ「悪いが、そのネタ飽きた。どうせ協力してくれたら世界の半分をお前にやろうみと似たような事言うんだろ?」

モノクマ「あ、分かってたんだ。まあいいけど、面白くなりそうだね。うぷぷぷ、僕の絶望と君の絶望。ぶつかり合うのが楽しみになってきた。」

ガルッチ「あ、そう。なんなら言っておくが、僕はともかく、僕の絶望をなめるなよ?」

ギル「……地味に空気になってるなぁ、我。」

モノクマ「うぷぷぷ、じゃあね。ガルッチ君、生きていたらまた会いましょう。」

 

そう言うと、蜃気楼のようにそこにいたモノクマが姿を消した。

 

ガルッチ「絶望ねぇ……、なあガイア。この力、無限に吸収する事出来るの?」

ガイア『出来るな。我とて、絶望の魔神としての役割は忘れたことはない。相手が絶望を望むのならそうするし、逆に望まぬのなら奪うことが出来る。だが奴の場合、なんだろうな。存在そのものが絶望と言っても過言じゃない……。危険な奴なのは確かだ。』

ガルッチ「……無の神に関係するも、独自で動く……か。厄介なのは確かだな。」

ギル「まぁ、手早く消してやりたいところだが、奴は元の世界に戻ったに違いない。今は目の前の敵に集中しようではないか。」

ガルッチ「そうだな、ところで赤ん坊は如何するの?戦いの時。」

白野「心配ないよ、私が守るから。」

 

っと唐突に白野がドアを開けてきた。しかも哺乳瓶を持っていて、それに察したのか霜月が泣き出した。

 

白野「あらあら、待ってていたのね。ギル。」

ギル「おうとも、さぁ存分に飲むがよい!ハハハハハハハ!!!!」

ガルッチ「………。(可愛い)」

ギル「白野よ、此奴は今日から白野霜月に決まったぞ!」

白野「え、名前決まったの!?誰が決めたの?」

ガルッチ「僕。何せ決めろって言ったのはギルガメッシュだからね。」

白野「そうなんだ。んじゃあガルッチは名付け親だね。」

ガルッチ「そうなるね。」

 

さてとといいながら、部屋から出て行ったガルッチ。ただ奇妙なことに、なかなか右腕が戻らない事に気付いた。

 

ガルッチ「そういえば、なんで戻らないんだろう……。」

ガイア『多分、全てを放出するまでこのままだろうな。』

ガルッチ「……1ヶ月後の戦いで放とう。」

 

-to be continue⇨-




-静なる草原-

はい、って事で次回予告ですが一気にブラックとの戦いになります。ガルッチ陣営とブラック、その結末は───

イリア「いや、無理して次回予告しなくてもいいわよ?(・_・;)」

………でしょうな。なんでやったんだろう……。まあこれだけは言う。第7-16章『無の神の信者としての生き様』に続く。

イリア「………無理していわなくていいって……。」
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