Star Dust Space chapter2 作:深緑 風龍
第8-1章 姉とぐだ子とぐだ男の登場とガルッチとルッチの困惑?
-紅魔館- -昼ノ刻-
幻想郷に戻ってきたガルッチ達は、早速自宅に戻り、ゆったりとした後に仕事に取り掛かっていた。平和で何事も無かったが、ふとあることを思い出した。それは宵闇霊夢と戦う前に、とある絵本をもらい、ルッチとガルッチの祖父『ラーク・ブライアン・ロード』の遺書の最後部分に、気掛かりなものが書かれていた。
『ラルッチ』、それは2人に取っては目を丸くしてしまうほどの驚きで、実際ルッチはそれを見たときは言葉も出なかったという。そして現在、ルッチは紅魔館にいる父親のフィンと母親のエアに聞きに行った。
フィン「えーっと……、ルッチ…………何と言った?」
ルッチ「ラルッチって言う人物です。父さん、母さん、これはどういう事ですか?」
エア「…………。」
ルッチ「何で祖父の遺書にそう書かれていたのですか?教えてください!それとも、何か言えない事情があったのですか?」
フィン「………いずれ聞かれると思ったが、ルッチでよかったかもしれん。エア、もう言うしかないね。」
エア「………そうね。いい?ルッチ、貴方とガルッチには、実の姉がいるの。」
ルッチ「実の………姉!?」
驚くのも無理が無かった。何しろ生き別れの姉がいるなんて、ルッチでも思いもよらなかっただろう。
フィン「何しろ、君達が生まれる前、私達は娘がいたのだ。ただ、当時の私は優しくは無かった。彼女を道具として扱い、愛情を注がず育ててきた。だが、6歳の時、彼女は何で愛情を注いでくれないのと聞いたとき、私はキレて殴り続け、終いには出て行かせてしまい、それ以降後悔していたのだ。」
エア「私も後悔したわ……、もう少し愛情を注いでいたら、姉弟でいられたかもしれないのに……。」
ルッチ「…………本当にガルッチじゃなくて、良かったですよ。」
フィン「え?」
ルッチ「ですが、父さん、母さん。少し四季映姫のところで説教してもらいます!」
エア「え?あの………。」
ルッチ「これでも怒っているのですよ?実の子を道具として扱うのは、言語道断!よって、四季映姫の説教を聞く刑に処する!天皇陛下直々の判決です!じゃなきゃ許しません。」
フィン「…………ある意味ルッチも怖い。」
ルッチ「何か言いました?」
フィン「何でもありません…、はい。」
そして、2人は四季映姫の所に連れて行かれ、滅茶苦茶長い説教を食らう事になった。
-弓兵の店 座敷- -宵ノ刻- -弓張月-
ガルッチ「…………それ、マジで言ってるの?」
???「ええ、会いたかったよ私の弟ちゃん。」
ガルッチ「待て待て、僕聞いてないよ。僕と兄さんにもう一人の姉がいるなんて聞いてないよ?」
???「そりゃ仕方ないよ。あのクソ親父のせいで、散々酷い目に遭ったんだから。マジ許すまじ、愛情注がなかった事を後悔させてやる……。」
ガルッチ「はぁ………、後で親父をぶん殴ろう。んで、ラルッチって言うのは、君なの?」
???「そう言うこと、改めて言うわ。私は貴方とルッチの姉であり、星の勇者。ラーク・スターライト・ラルッチよ。あ、ちなみにいうけど、男じゃないからね?」
ラルッチと名乗る少女は、昼ノ刻弓兵の店の玄関ドアの前に倒れていて、手当てや食事をしたお陰で、どうにか復活し、何とガルッチの姉と言い出したのだ。
ガルッチ「…………それって───」
フラン「それって俗に言う『雄んなの子』じゃないかしら?」
ガルッチ「……フラン、それ僕の台詞……って、『雄んなの子』!?『男の娘』の逆バージョン!?」
ラルッチ「まぁ、そうなるわね。むしろ貴方が男の娘とは思いませんでしたわ……。」
ガルッチ「何の因縁なのか……まあどれもこれも全部……。」
ラルガル「(クソ)親父のせいだ!」
クロエ「ワォ、姉弟揃っていったわね……。」
ラルッチ「それで、そちらの方は……。」
ガルッチ「あー、この子はフラン。あっちはこいし、んで縁側に居るのがイリヤとクロエ。フランとこいしとイリヤとは結婚していて、クロエは義理の妹なんだ。」
ラルッチ「ちょっと待って、ガルッチ。貴方……重婚してたの?」
ガルッチ「そう言うこと…。」
ラルッチ「しかもロリって……、私だったらショタがいいのに…。」
ガルッチ「おい待て、さらっと何言い出した!?」
今確実にショタとか言い出したんですが………、まさかショタコンとか言わないよね?
ラルッチ「ちなみに、私はショタコンです。」
ガルッチ「ちょ……ちょい待って、何堂々と告白してんの!?」
ラルッチ「だって可愛いから。あとロリコンでもあるよ。」
ガルッチ「なんじゃそりゃこりゃ\(^o^)/」
こいし「へぇ、んじゃあお兄ちゃんは?」
ラルッチ「ん?ガルッチは……そうね………。ギリギリOKかな?」
ガルッチ「いや何の基準!?あとそんなこといったら、ブラコンに………。」
ラルッチ「あら、言う前に言われちゃった……。」
ガルッチ「なんでさ………。」
ショタにロリにブラって………、これじゃあシスコンもありそうな気がしてならんのだが……。
クロエ「ねぇねぇお姉ちゃん、私は?」
ラルッチ「ドストライク!」
イリヤ「……お兄ちゃんのお姉ちゃんって、すごい個性的だね。」
ガルッチ「………らしいな。」
ラルッチ「ううん、ただ私は子供達が滅茶苦茶好きなだけ。」
ガルッチ「………なぁ、ちょい失礼なのは重々承知なんだが……、その…姉さん……えーっと…。」
ラルッチ「何?言いづらい事?」
ガルッチ「歳……いくつなの?」
普通に考えたら、偽るか怒るかのどちらかなのだが、ラルッチはそうはせず正直に答えた。
ラルッチ「うーんっとね。貴方と10歳上かな?でも外見は16歳。」
ガルッチ「……16歳?それだと、兄さんの外見年齢19歳で妹になるんじゃ…。」
ラルッチ「それでも、これは事実よ。お姉ちゃんのステータス見てみて。」
そう言うと、ラルッチのステータス項目が現れた。
ラーク・スターライト・ラルッチ 二つ名 慈悲深き星々 外見年齢 16歳 性別 女
クラス:セイバー・キャスター・ライダー・セイヴァー
属性:秩序(中立)・善
ステータス:筋力:S/ 耐久:B/ 敏捷:S+++/ 魔力:SSS/ 幸運:A/ 宝具:B
ガルッチ「………なんだこのステータス。いや、まだ良い方なのか。」
ラルッチ「そっちの方は?」
ガルッチ「筋力敏捷魔力宝具のランクがEX。唯一耐久がD。」
ラルッチ「……私よりチートね。」
ガルッチ「それには認めてる。」
ラルッチ「っていうか、貴方混沌って、社会的に否定なの貴方。」
ガルッチ「そう言われてもねぇ……。そもそも────」
-キングクリムゾン-
ガルッチ「さてと、兄さん。何時僕の後ろに?」
そう言うと、ビクッっと震え、顔を出してきた。
ルッチ「やっぱり……、気付いてたの?」
ガルッチ「この部屋に入ろうとした時点で、既に僕の排除範囲内に入ってるよ。」
フラン「もう無意識に心眼使えてるわね……。」
ラルッチ「なるほど、あなたがルッチね。」
ルッチ「………えーっと、ちょっと待ってね?」
そう言うと、何故か顔を隠すと同時に何故か説教の声が聞こえた。
ガルッチ「………まさか、親父か?」
ラルッチ「!!」
ガルッチ「全く、丁度良かった。少し話し合いでもしましょうかな?」
ルッチ「お待たせ、ほら早く。」
フィン「わ……分かってるって……。」
そしてルッチは、父親であるフィンを連れ出し、ガルッチ達の前に立たされた。
ガルッチ「さて親父、言いたい事は分かるな?」
フィン「はい、凄く分かります。」
ガルッチ「まず言いたいのは─────」
ラルッチ「このクソ親父!!」
フィン「ぶべらァッ!?」
ルッチ「え?」
ガルッチ「ちょ!?お姉ちゃん!?」
ラルッチ「よくもまあノコノコと顔を出せたわね!私がどんな思いをさせられたか、分かっているのか?」
凄まじい殺意と憎悪で、フィンを殴り続けるラルッチ。あまりにも突然過ぎて、何が起こったのか分からないルッチとガルッチの妻達、そして無意識にお姉ちゃんと呼んだ事に驚いたガルッチ。
フィン「ま……待て……、頼む……ゴホォ!謝る………謝るか……ガハッ!」
ラルッチ「許すと思っているのか!!私はね、貴方に捨てられて以来激しく憎んだのよ?道具として扱う貴方は、私に愛情を注がなかった。もし姐さんに拾わなかったら、どう責任取ってくれるのよ!この──」
ガルッチ「もういい、お姉ちゃん!落ち着いて!」
ラルッチ「ガルッチ…………。」
正直親父が死のうがどうでも良かったが、今は止めようと考えた。もう家族を失うのは嫌だったため、ラルッチは再び拳で振るうところで止めた。
ラルッチ「ごめんなさい、私のしたことが………冷静さを失ってたわ。」
ガルッチ「いいさ、それより親父。説明してくれるよな?何故姉さんの話をしなかったのかを。」
フィン「…………すまなかった、ガルッチ。俺は……お前に姉がいると言いたくは無かったんだ………。知ってのとおり、俺は娘を捨てたのだ。だが、後々から後悔した。俺はなんて、愚かな選択をしたんだろう……とな。だからあえて言わなかった。俺に、姉の話をする資格なぞないんだ。正義の味方であるが故に……。」
ガルッチ「はぁ………、親父。あんたそれでも、正義の味方なのか?」
ガルッチはすぐさま絶望の魔神の腕に変え、常闇月の刀を抜き、フィンに突きつけた。
ガルッチ「今でもあの時の事は忘れた事は無い。かと言って、僕も正義の味方を目指していたのもまた事実。でも、僕が見た正義の味方はそんな物じゃ無かった。今親父が見えるのは、形のない、空虚なだけの正義の味方だったんだ。」
フィン「………気付かれていたか。」
ガルッチ「親父、今からでも遅くない。大切なものを守れる正義の味方になってくれ。期限なんて、無限にあるんだから。」
怒りを込めてはいなかったが、それでも正義の味方を捨てろとまでは言わなかった。
フィン「……本当にすまなかった、ガルッチ。いや、わが子達よ。赦せとは言わない、せめてだけでも───」
クーフーリン「おーいガルッチ。魚の仕入れが終わったぞ。」
………クーフーリン、あんたなぁ……。
クーフーリン「ん?如何した?」
イリヤ「ランサー……、空気読もう……。」
玉藻「ガルッチさん、こんなしみったれた空気より……あれ?何ですかこの空気。」
ガルッチ「……おい、クーフーリン。報告は感謝するが、その前に……。」
直ぐさま狙いを定め、持っていた刀を投げつけた。
ガルッチ「空気を読みやがれェェェェ!!!」
クーフーリン「グヘェ!?」
当たり所が悪かったのか、そのままぶっ倒れた。
フラン「ランサーが死んだ!」
ラルッチ「このろくでなし!」
クーフーリン「人でなしじゃねえのか!?」
ガルッチ「正直ろくでなしを言うんなら、ゴーレム系でいいのに……。」
クーフーリン「ロックなだけに?」
玉藻「誰が上手いことを言えって言ったですか。」
ルッチ「まず、いつの間に来たの玉藻さん。」
玉藻「シリアスブレイクしようかと。」
全員「この人でなし!」
玉藻「私だけ一方攻撃!?あと幸運Eのランサーに言われた!?」
ガルッチ「全く……シリアス返せよ……。もういいわ、今ので殺がれた。」
刀は自動的に鞘にしまいこんだ。
玉藻「あ、ここに用があったのを思い出しました!ガルッチさん、玄関前でまた誰かが倒れています!」
ガルッチ「また!?」
フラン「二度目よね……これ。」
こいし「今度は誰?」
エミヤ「この子だ。」
???「うーん……。」
ガルッチ「また女性!?」
フラン「お兄ちゃん、なんで何かがおこるたびに女性と関わってくるのかしら。」
ガルッチ「………僕も聞きたいよ。」
エミヤ「と……とにかく、保護頼む。」
イリヤ「了解。」
-岸波の家- -宵ノ刻- -弓張月-
一方で岸波達はというと……。
士郎「ごめんよく分からん、名前なんだって?」
???「だから、遠坂凛だって言ってんの!」
凛「いやいや、待ちなさい!なんで私の名前なのよ!」
???「仕方ないだろ!?俺の名前にもそう書かれてんだから!あとこんがらがるからぐだ男と呼んでくれ!」
岸波「待て待て、んじゃあまさかとは思うが、衛宮士郎もいるって言うのか!?」
ぐだ男「え、彼奴もここに居るのか!?」
白野「そういえば、帰り遅いわね。エミヤと玉藻。」
ギル「確かに、珍しいな。」
ぐだ男「まずさぁ、ここ何処!?」
岸波「ここは幻想郷の俺達の家。元々は俺と白野、桜とBB、そしてサーヴァント達の家だったんだが、最近じゃ士郎と凛がいるからな。」
ぐだ男「マジか……、如何してこうなった。」
???「おい、静かにしないか。彼女の気配を探っているのだから。」
白野「ごめんなさい、レイグルさん。ソフィアさんとブラッドさんは?」
レイグル「今寝てる。」
実はこのレイグルっていう人物は、とある異世界の住人で、ガルッチ達が言う『魔人』という種族だという。その傍にいたソフィアと言う人物は、普通の人間だがレイグルに密かに惚れていているらしい。ブラッドは………これと言って印象がない。(ブラッド「おい!」)ただ、彼らの共通点をあげると、何でもラルッチさんの配下らしく、とあるレジスタンスに入っていたらしい。
レイグル「しかし、異世界に飛ばされた時は驚いたが……また飛ばされるとは……。」
ぐだ男「………ねぇレイグルさん、あの子も見つけてくれないか?」
レイグル「名前は?」
ぐだ男「衛宮星夜、皆からはぐだ子と呼んでいる。」
レイグル「ふーむ……、まあやってみるかと思ったが……今日は遅い。ここで泊まって言った方が無難だ。その後教えてやる。」
桜「それもそうですね。BB、部屋開けを…。」
BB「えー、面倒───」
桜「なにか いいました か ? ニッコリ(^_^)」
BB「………わ………分かったわよ。(こ……怖い、今の目……殺すような目をしてる……。)」
凛「………桜?」
桜「あ、何ですか姉さん。」
凛「……さっきの何?」
桜「私の能力です。」
どんな能力だよ……、そう思ったのは私だけではないはず……。
-弓兵の店 寝室- -夜ノ刻- -弓張月-
とりあえず、玄関前で倒れていた少女を寝室に運び、怪我がないか調べるために、エミヤが探ってみた。幸い、外傷も内傷ない事を安心したガルッチ達だが、一体誰なのか考えて見た。
ガルッチ「んで、この子何者なんだろう……。」
エミヤ「なんだろうな、雰囲気的に彼奴と似た匂いを感じたし。」
玉藻「エミヤさん?匂いを嗅いだのですか?」
エミヤ「あ、いや……そのような事は……。」
ラルッチ「………変態さん?」
エミヤ「なんでさ!?」
ガルッチ「エミヤ……あんたなぁ……。」
エミヤ「おいガルッチ、勘違いする事は……。」
女子全員「ジー(<●>ω<●>)」
エミヤ「な……なんだその眼は……。冷たい目線なのだが……。」
クーフーリン「アーチャー、素直になろうぜ。ニヤニヤ(^ω^)」
エミヤ「いや、何故そうな────」
ルッチ「んじゃあさぁ、ガルッチが嗅いでみたら?」
全員「え?どしたのルッチ(兄さん)。」
急にルッチの嗅いでみたらの発言で、みんなは何が起こったのか分からない顔になった。
ルッチ「ガルッチだったら、この人が誰なのか分かるんじゃないかなぁって思って。」
ガルッチ「兄さん、意外と天然なの?」
ラルッチ「……まあ、良いんじゃない?」
ガルッチ「いやいや、ってリアクターを使えば……。」
フラン「それはダメ。」
ガルッチ「何故?」
こいし「だってそんな物使ったら、つまらないじゃん。」
イリヤ「だから、お願い。」
ガルッチ「いやいや!親父もいるってのにか!?」
フィン「……やるのか?」
ラルガル「(クソ)親父は黙ってろ!」
フィン「酷くね!?」
ラルガル「うるさい!」
フィン「………うー……、出て行くよ……。(´・ω・`)」
フィンはそのままトボトボと、寝室から出て行った。
ルッチ「……んじゃあ、僕も……紅魔館に戻るね。じゃ…じゃあね。」
ガルッチ「うん、またね。兄さん。」
ルッチ「うん、あと……えーっと……。」
ラルッチ「お姉ちゃんでいいよ、ルッチ。それに遠慮しなくてもいいから、ね?」
ルッチ「あ……うん……。お……お姉ちゃん………。///」
少し恥ずかしがりながらも、ルッチも出て行った。
ガルッチ「初めてみたな、兄さんの赤面。」
フラン「そうだね、意外だなぁ。」
ラルッチ「フランちゃん達も、お姉ちゃんって呼んでもいいよ?」
ガルッチ「……何勧誘してんねん。まぁ……仕方ない、やってみるか……。」
エミヤ「やるのか……。」
クーフーリン「お、いっちゃえガルッチ。」
少々嫌々ながら、ガルッチは眠ってる少女に近付いてみた。
ガルッチ「………。///」
クロエ「だ………大胆に乗ったわね。それで、何処を嗅ぐの?ニヤニヤ(^ω^)」
クーフーリン「いっそ、胸に顔面埋めてみたらガハァ!」
エミヤ「馬鹿者、そんな失礼な事をするでない!」
玉藻「貴方も言えませんよ?エミヤさん?」
エミヤ「だから……。」
ガルッチ「静かにしろサーヴァント達!」
3人「はい………。」
もうガルッチの鼓動は激しく高鳴っていた。正直フラン達もそう言うのもあったが、こっちはこっちでまた違ったものだった。背徳感と高揚感が高まっていく程の魅力があり、他の男性でも絶対惚れるだろうと、思ってしまうほどだった。
ガルッチ「(だ……駄目だ……、お………落ち着け………本能に負けるな……本能に負けるな……。)」
こいし「(必死に我慢してる♡。ちょっと手伝って……。)」
???「むぎゅう。」
こいガル「!?」
こいしが能力を発動するや否や、なんと眠っていた少女がガルッチを抱き締め、横倒しされてしまった。
???「ウフフ……、抱き枕ァ……。」
ガルッチ「(なっ…………なななななななななな!?)」
フラン「(しかも脚を絡ませて動けなくした!?な……なんて……羨ましい!)」
こいし「(か……変わりたい!お兄ちゃんを抱き締めたい!)」
イリヤ「(あー、寝ている時に抱き枕にすれば良かった!)」
3人「(この子、出来る!)」
ガルッチ「(お………落ち着け……、よ……予想外だが、今がチャンスだ。で……でも……、なんでよりにもよって胸!?)」
クーフーリン「顔面に埋め込まれていやがる……。」
エミヤ「………なんなんだ、彼の幸運。」
ラルッチ「うー……、私にも胸があれば………。」
ガルッチ「(ええい!とにかくごめん、名の知らず少女よ!)って………うん?」
彼女の服から花の匂いを感じ取ったが、ほんの僅かながら鉄のにおいも感じ取った。
ガルッチ「………これ………、僅かだけど、鉄のにおいがする。」
エミヤ「なっ、鉄だと!?」
???「うーん……なにぃ?」
エミヤの声に反応したのか、少しながら目を開けた少女。
???「あれぇ?なんだか暖かいけどぉ………。」
ガルッチ「あ……あのー……。」
???「え?あれ?」
ガルッチ「と……突然ながらスミマセンが、貴方は誰ですか?」
???「って、えぇぇぇぇぇぇぇ!?」
ガルッチに気が付いた少女は、思わず真っ赤になり離すかと思いきや、逆に締めが強くなった。
ガルッチ「おいおいおいおい!きつい、きつ────むぐっ!?」
???「何ここ、何なのここ!?ここ何処!?」
エミヤ「お……落ち着きたまえ君。場所教える代わりに、君が抱き締めてるその子を離しなさい。」
???「え……エミヤ?あれ?なんでここに?それに玉藻、クーフーリン?なんで?って今抱き締めてるって……。」
ガルッチ「ムグゥー!!!!」
???「あ!ご……ごめんなさい!!!」
-数分後-
ガルッチ「はぁ………はぁ………、ご……ごめん………。こんな事をして……。」
???「そそそそそ、そんなことありません!私の方こそごめんなさい!」
ガルッチ「いやいや、少し誰なのかちょ……ちょっとか……嗅いでみたかったので………その……本当にごめんなさい!!」
???「か……嗅いだのですか!?いえ、別にき…………気にしてはいません!!その……邪な気持ちじゃ無かったですし……、なんだか………、心地よく感じてしまったので……、つい……。///」
ラルッチ「なにこの純情可憐な少女。でも、鉄のにおいがするって言ってたけど。」
エミヤ「それよりもまず、ここは幻想郷の弓兵の店という場所だ。私はここの店主のエミヤシロウだ。」
???「し……知ってるけど、なんでエミヤがここに?確かカルデラに……。」
エミヤ「カルデラ?」
どうやらこの子は、そのカルデラっていう場所にいたらしく、しかもサーヴァント6体を連れている凄い人だったそうだ。
フラン「それで、貴女はなんて言うの?」
???「私?衛宮星夜っていうけど、皆からはぐだ子って呼ばれているの。」
ガルッチ「衛宮!?え、どういう事?」
エミヤ「しかし、鉄のにおいから察するに、あの衛宮士郎じゃないのか!?」
玉藻「もしかして、衛宮士郎さんでも女性の衛宮士郎さんじゃないでしょうか。」
ぐだ子「うーん、よく分からないけど、そうかも。でも、その士郎さんとは違うかな?正義の味方も目指してないし。むしろ士郎さん、いいえ、士郎お兄ちゃんと双子で生まれたし。」
全員「はいぃぃぃぃ!?」
双子!?士郎に双子がいただと!?
ガルッチ「ちょっとまて、星夜さん。士郎と双子ってマジか!?」
ぐだ子「そうよ?」
ガルッチ「た……確かに……、似ている。顔立ちといい、髪の色といい。」
エミヤ「なっ、私の……いや、俺の妹!?」
玉藻「………エミヤさん、今日は撤収しましょう。」
エミヤ「あ……ああ。スマンがガルッチ、後はまかせた。クーフーリンも行くぞ!」
クーフーリン「お…おい、一度妹に痛ぇ!!」
玉藻「それでは、さよなら。」
──エミヤ、玉藻、クーフーリン(気絶状態)、撤収
ガルッチ「…………は……話はまたこんどだな。きょ……今日はここで泊まっていいから……さ。店主はエミヤだけど、ここ僕の家だし。」
ぐだ子「あ、はい。不束者ですが、よろしくお願いします。」
あ、礼儀正しい子だなって思い、少しだけほっとした。さて、後は寝るだ──
ぐだ子「あの………。」
ガルッチ「うん?」
ぐだ子「その……、皆さんは何処で眠ってるんですか?」
ガルッチ「ここだけど?ぶっちゃけ縁側の近くだし、丁度よかったし。ね?」
4人「うんうん。」
ラルッチ「私は来たの初めてだけどね……。」
ぐだ子「で……、でしたら………。添い寝………しても……。」
5人「勿論!」
ガルッチ「え……。」
ぐだ子「出来れば、貴方でお願いしたいのですが……。」
5人「えー………。(´・ω・`)」
ガルッチ「ぼ……僕!?」
どうやらこれは、またフラグを立たせてしまいそうな気がしてならなくなってしまった。どうにかして、折らなければ……でも………この子の上目遣い……。しかもフラン達のも加わると、断りづらいんだが……。
ラルッチ「ガルッチ?」
ガルッチ「姉さん、何とかい──」
ラルッチ「一緒に寝よ?♡」
ガルッチ「!!!」ボンッ
そしてトドメに姉の添い寝誘いで、ポッキリと折れてしまった。
ガルッチ「わ………分かったよ……。い………一緒に……寝てあげるから………。///」
結局、押し負けてしまい6人……いや、よく見てみると……。
ジャック「お父さん………私も……。」
ガルッチ「いいよ。」
7人とのハーレム添い寝を許してしまった。自分でも情けないと思っていたが、少しだけ安心感を感じた。
-to be continue⇨-
-始原の城-
………凄まじいな。いや、内容じゃなくて、ガルッチのハーレムを起こす確率。
ライフ「そうですね。」
アラン「僕もだよ……、これがカリスマの力か?」
……マジで凄いよ。
ロヴァス「まあよいではないか、とりあえず後はガルッチ達じゃな。今そちらに向かおう。」
ああ、そうしてくれ。あとこれを見てる人達、次の章でお会いしましょう。
8期ed曲 原曲 ハルトマンの妖怪少女 『All This Time』