Star Dust Space chapter2 作:深緑 風龍
…………ねえ、ヴォルデモート。ここが、今回滅んだ世界なのか?
ヴォルデモート「ええ、数日前は豊かなところで、とある地球と一緒だったのですが………、やはり星の勇者の阻む者がここに現れ、破壊し尽くしたと思われます。」
…………『とある魔術の禁書目録』か。恐らくもう、生きてる人もいないか……。
ヴォルデモート「正直、見逃していました。俺様ですら気付かない世界でしたから。」
とにかく、黙祷しよっか。
ヴォルデモート「そうですね。この世界に住んでいた者達よ。」
安らかに眠りたまえ………、南無阿弥陀仏………。
ゾーマ『風龍!応答しろ!風龍!』
どうした?
ゾーマ『大変だ!今バラモスから連絡が入ったんだが、幻想郷が……。』
幻想郷がどうかしたのか?あそこには八雲紫が………。
ゾーマ『その八雲紫が………、八雲紫が………!!』
まさか………、ヴォルデモート!
ヴォルデモート「分かりました、すぐ飛びましょう!」
-弓兵の店- -夜ノ刻- -常夜-
前置きの展開になる3日前…………。
にとり『ガルッチ、ようやく完成したよ!』
ガルッチ「ホントか、にとり!」
にとり『うん、今燃料注入してるから、満タンになればいつでも飛べるよ!』
ガルッチ「分かった。(プチッ)みんな、宇宙船が完成したって!」
ようやく宇宙船が完成し、喜び合う従業員(家族も含む)達。
フラン「って事は、ようやくお兄ちゃんの故郷星に行けるんだね!」
こいし「わーい!」
レミリア「っていうかフラン、貴方も私も、一度故郷星に行ったでしょ?」
ルッチ「いや、その時はゲーム世界だったから、実質初めてなのは変わりないけど……。」
さとり「確かにそうですね。」
イリヤ「お兄ちゃんとルッチの故郷か………、どんなところだろう。」
クロエ「そうね。」
ルッチ「あ、でも着いたらまた仕事に戻らないと。」
ガルッチ「あ……、そうだったな………。」
ラルッチ「仕事?」
ガルッチ「実はというと………。」
-兄弟説明中-
フィン「はいぃぃぃ!?」
エア「嘘でしょ!?」
ラルッチ「それ聞いてないんだけど!?ルッチは天皇で、ガルッチは天皇補佐官ってどういう事!?」
それもその筈、両親は訳があって身を隠していたし、ラルッチにしては、元々弟の様子を見る機会もなかったため、知らなかったのも無理もなかった。
エミヤ「となれば、早速引っ越しの準備だな。」
ギル「フェイカー、その心配はない。後はこのスイッチを押せば、ここは自動的に箱に変わる。」
士郎「いや待てって!何でお前達は冷静なの!?」
エミヤ「何を言う。私達は一緒に居たのだから、知ってて当然だろ?」
ギル「その通りだ。」
士郎「何でさ……。」
キリツグ「しかし、驚いたなぁ。2人とも大役な仕事を持ってたとは……。」
ガルッチ「いやいや、大役は兄さんだけ。僕はできる限り兄さんの手伝いをしたりとか、犯罪取締とかしてるから、こっちは大層なもんじゃ……アレ?何でそんなに固まってるの?」
いやそれも大層なもんだよ!?っという顔をしてるキリツグだった。
岸波「まあ取り敢えず、一端でま────」
『着メロ ~southern cross~』
ガルッチ「ん?」
ミスト『兄や、マルフォイさんから連絡よ。』
ルッチ「また着メロ変わってる……。」
ガルッチ「気にするな。もしもし────」
マルフォイ『おいガルッチ!そっちは無事か!?』
出ると同時に、いきなり安否確認をし始めたマルフォイ。っというか、耳鳴りがするんだけど……。あと、なんか焦ってるな……。
ガルッチ「どうした?何かあったんか?」
マルフォイ『あー……、この様子だとまだ知らねえか……。実は紫から連絡があったんだが…………。まずは外見てくれ。』
ガルッチ「外?」
そう言い、ガルッチはカーテンを開け、窓から外の様子を見てみた。
ガルッチ「…………え?何これ。」
空を見上げると、確かにおかしかった。空が割れてる。いや、正確には博麗大結界が、壊れ始めたのである。
ガルッチ「おいマルフォイ、これはどういう事だ!」
マルフォイ『紫が言うには、何者かが博麗大結界を軽々とぶち壊したと思うんだ。お陰で人里だけじゃなく、多くの者が大パニックに……。』
ガルッチ「嘘だろ!?あれを軽々とだと!?」
マルフォイ『あともう一つなんだが、お前が苦戦した黒いオーラの正体が分かった!あれは、弱者の怨念で出来た集合体だ!』
ガルッチ「待て待て、だったら何で狼男は消えなかったんだ!」
マルフォイ『恐らく、乗っ取ったと同時に人格を破壊し、ありとあらゆる物を自分で変えていったに違いない。言ってみれば、改造妖怪ってところだろうな。』
改造妖怪……、基『禁断の魔物研究』の研究員を殺す間際に聞いた単語だった。アレガスが天皇だった頃は、魔物を改造することは硬く禁じられていて、それはルッチになっても同じだった。ただ違うのは、もしその改造された魔物から生まれてしまった場合、見下しせずに一人の住人として、歓迎することと書いていたのだ。最も、矛盾しているが。
ガルッチ「そういえば聞いたことある。研究院長を殺す間際にこんな事を言ってた。『例え私を殺しても、既に改造された魔物共は世界に飛び出した。きっと、『彼ら』も喜ぶでしょう……。』ってね。」
マルフォイ『ちっ、世界に飛び出したって事は……。しかも『彼ら』って事は……。』
ガルッチ「恐らくな。連絡有難う、急いで行動に移るよ。」
マルフォイ『ああ、無事を祈ってるぞ!』
通信がきれると、他のみんなは黙っていた。だが、パニックにはならなかったようだ。
ギル「なるほど、奴らはそれ程潰したいと思ってるようだな。」
ガルッチ「………時間はないかもしれない。兄さん!」
ルッチ「うん、急いで皆を集めよう。」
-人里- -????(結界が崩壊してるため、不明)-
紫「皆、落ち着いて!急いでこっちに入って行きなさい!」
危険を察知した紫の行動は早かった。まずは人里にいる人間たちを避難させるべく、スキマを開き、にとりの研究開発施設内に移した。勿論永琳にも協力があってか、一応人里にいる人達はいなくなった。
永琳「これで全員ですか?」
紫「ええ、貴方も早く。」
永琳も逃げたと同時に、ガルッチ達も到着した。
ガルッチ「紫、ここに居る住人は?」
紫「皆妖怪の山にある、にとりの研究開発施設に移したわよ。」
ルッチ「って事は……。」
紫「私だって幻想郷を守りたいわよ?でも、もうすぐ私の故郷がなくなる。私としたら、この幻想郷そのものが、私の子であり、親であり、私の全てなのよ。知ったときは………ショックだったわ。」
ガルッチ「紫……。」
紫「とにかく、あの妖怪は私に任せて。貴方方はにとりの研究開発施設に向かいなさい!」
ガルッチ「なっ!?紫、まさか!」
紫「行きなさい、私を本気で怒らせたことを、後悔させて挙げるわ。」
ガルッチは初めて、紫に対して敬意を持った。今まで散々修行の邪魔をさせられて、挙げ句の果てには余計な事をしたりとか、言ってみれば邪魔することしかしないような奴だった。だが、そんな奴でも、やっぱり故郷を失われるのは分かっていながらも、必ず助け出す紫には、やっぱり根っからこの世界を愛する妖怪だって事が分かった。
ギル「紫、貴様死ぬ気か?」
紫「………ええ、だから言わないといけない。」
ガルッチ「?」
ギル「何だ?」
紫「時間稼ぎしてもいいけれど、…………別に、あれを全滅させても構わないでしょう?」
レミリア「紫…………、分かったわ。貴方のこと、忘れないわ!」
紫「ありがとう、それじゃ行きなさい!」
そしてガルッチ達は空を飛び、にとりの研究開発施設に急いで向かった。それと同時に、霊夢が到着した。
紫「霊夢………。」
霊夢「何よ。一応言うけど、行かないわよ。」
紫「はぁ、本当にいいのね?今なら避難の手配を……。」
霊夢「必要ない。私も本気で怒っているから、彼奴らに。」
紫「………分かった、それじゃあ逝きましょう。霊夢。」
霊夢「ええ、私たちの………最後の妖怪退治を!行くわよ、愚かなる妖怪共。死に行く覚悟は十分か?」
妖怪共「■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■!!!!」
邪悪なオーラを放った妖怪共は、幻想郷最強であり時空の賢者である八雲紫と、数々の異変を解決してきた英雄の博麗霊夢に襲いかかり、2人は全部の弾幕とスペルカードを用意した。
霊夢&紫「我が弾幕………、恐れずしてかかってきなさい!」
-にとりの研究開発施設前 宇宙船倉庫-
どうにか到着し、後ろを振り向いたガルッチ。そこには、爆発音が響き、燃え盛る人里の様子が見えていた。
ガルッチ「………紫。」
そして、ガルッチの右手に二枚のカードを手にしていた。そこには『ルーラー』と書かれた八雲紫と、『キャスター』と書かれた博麗霊夢が映っていた。
フラン「お兄ちゃん、行こう。」
こいし「あの人達の死を、無駄にしたくないでしょ?」
ガルッチ「…………分かってる。でも、先に行ってくれ。少しやり残した事がある。」
イリヤ「お兄ちゃん?」
クロエ「何をやるの?」
ガルッチ「いいから、先に行ってくれ。」
そう言うと、フラン達は急いでにとりの研究開発施設に入っていった。それと同時に、そこから最も邪悪で、しかも人型の妖怪が此方を見ていた。
ガルッチ「お前だな?この結界をぶっ壊したのは。」
「やれやれ、察しのいい奴は嫌いだよ。」
ガルッチ「お前は無の神の信者、又は星の勇者の阻む者か……、少なくとも僕らの敵であるのは間違いないな?」
「ああ、その推測は間違ってない。だが、俺は少なくともその二つには当てはまん。」
ガルッチ「………『XⅢ機関』でも?」
「ないな。だが、これだけは言える。『俺ら』は、お前達強者を殺す者と言っておこう。」
ガルッチ「…………憎んでるってことか。力ある者に対して。」
「そう言うこと。だから、最優先であるお前を殺す。」
ガルッチ「…………そうか。つまり、『弱者』が正義で『強者』は悪って言いたいのか。いいだろう、だったら望み通り、悪人になってやるよ。『この世の全ての悪』にね!アヴェンジャー、『この世の全ての悪《アンリ・マユ》』!『夢幻召喚《インストール》』!!」
そして、ガルッチの服装が変わり、半裸状態に加えて体全体には刺青が入った。そして、右腕には絶望の腕になっていて、常闇月の刀と月光・闇夜丸を持っていた。
ガルッチ「意外と相性いいな、アヴェンジャーって。」
ガイア『そりゃ、アヴェンジャーって言ったら憎悪を持った奴が多いからな。実質、絶望の力は憎悪を持つアヴェンジャーとは相性が凄く良いのだ。』
ガルッチ「なるほど……。」
「我が猛毒にて死ぬ覚悟が出来たのか?」
ガルッチ「死ぬ覚悟なんざ、兄さんを守る時にとうに出来てる。こい、強者に挑む無謀者よ。自分の無力さに、絶望し憎むがいい!!」
-にとりの研究開発施設内 宇宙船倉庫-
一方フラン達はというと……。
フラン「すごい………、これが宇宙船。」
ギル「ふむ、些かデザインはアレだが……性能は素晴らしい。」
そこにあったのは宇宙戦艦ヤマトとは似たようなものだった。ただ違う点といったら、何故かハルバートの翼が追加されてると言うことだった。ガルッチよ、何でこのようなデザインにしたのだろうか……。そう思った皆であった。
にとり「確かに見た目はあれだけど、耐久性も抜群で、戦闘面でも充分すぎるぐらいの威力を持ってるわ。あと、どれだけ人がいても無限に増えるし、荷物だって無限よ。」
ぐだ子「確かに、戦闘面はすごそうね。」
にとり「そういえば、ガルッチは如何したの?」
ギル「先に行けと言われたんだが、どうも嫌な予感がする。」
にとり「と……とにかく、発射態勢に入ったから、皆乗り込んで!」
ギル「し……しかし……。」
にとり「大丈夫、ガルッチなら宇宙でも大丈夫だと思うから。」
DIO「それもう、究極生命体じゃないか………。」
レミリア「どっちかって言うと、超究極生命体だと思うけど………。」
そんなことを言いながら、皆は入っていき、にとりはゲートを上げるスイッチを押して、宇宙船に入っていった。
-妖怪の山-
『warning!warning!宇宙船の発射態勢に入りました。近くにいる者は、速やかに離れてください!』
ガルッチ「いよいよか………、まあ乗れる自信ねえけど、此奴を倒せばどうにかなりそうだな。」
「ぐっ………、そんなに名誉がほしいのか……。俺達弱者を踏みにじってまで、そんなに名誉がほしいのか!」
ガルッチ「戯け者!勝手な事言うんじゃねえ!名誉がほしいのかだと?それはお前も言えることじゃねえか!」
「世迷い言を……。」
ガルッチ「それに、僕らを殺したところで、どうなると思う?お前が『強者』になるんだぞ?強者のいない世界なんざ存在しない!」
「!」
ガルッチ「『弱者』がいるからこそ『強者』が生まれ、逆もまた然りだ。希望と絶望、光と闇も同じだ。お前のやってることは、全部無意味だ!」
「ち……違う!違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違うチガァァァァァァァァァァァァァァァァァウ!!!!!!!!!」
ガルッチ「全てを受け入れろ!愚かな者よ、亡くなっていった者達に悔いるがいい!」
ガルッチの後ろには怪物らしきものが現れ、自分で傷付けていった。
ガルッチ「絶望に落ちながら、逆しまに死ね!『偽り写し記す万象《ヴェルス・アヴェスター》』&『深淵への絶望《ディスペア・ブラスター》』!!」
ガルッチの体から血飛沫をあげ、その血は闇に変わり、閃光を放っていった。効いてはいたが、やはり此方も重傷を負っていたため、膝をついてしまった。だが、それでも攻撃を緩めず、そして右手から闇の閃光が放たれた。
「■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■!?」
最早掛ける声もなく、動く手足もなく、生きる心臓も亡くなった敵は理性を失い、そのまま闇の閃光に巻き込まれ、跡形もなく消えていった。夢幻召喚を解除したガルッチだが、ボロボロではあったが、すぐさま翼を生やして、宇宙船の入り口まで向かった。
ガルッチ「急げっ………、発射される………前にっ………!!」
だが、やはり先ほどのダメージが大きかったのか、前のスピードがなかった。そして、カウントダウンが始まった。
『発射するカウントダウンを始めます、残り5分。』
ガルッチ「5分………、間に合う!無理矢理でも、スピードを極限まで上げないと!『ベホマ』!」
多少の無茶の覚悟で回復呪文を唱え、急いで入り口を探し始めた。
ガルッチ「ミスト!あの宇宙船の入り口を教えてくれ!」
ミスト『分かった!解析開始!…………………(解析して3分経過)………………………遅くなってごめん、見つけたわ!』
ガルッチ「ここか、よし……。久しぶりに使うか!速&恋符『マスタードライブスパーク』!」
一気に加速を上げ、右端にある入り口の方に向かった。そこには、フランとこいし、イリヤ、クロエが手を伸ばしながら待っていた。
4人「お兄ちゃん!!こっちよ!」
ガルッチ「間に合えぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!」
『発射まで、あと10秒前………9………8………7………。』
ガルッチも手を伸ばし、愛しい妻と妹の手を掴むべく更に加速する。
『発射!』
5人「キャッチ!」
すぐ宇宙船の中に入れ、扉が閉まると同時に発射した。発射する勢いが強すぎたのか、ガルッチは壁にぶつかってしまい、また気を失ってしまった。
-ガルッチの精神世界-
ガイア「いやまあ、確かに凄かったけど……ガルッチ。まさかとは思うが。」
ガルッチ「うん?」
ガイア「あれが我の宝具じゃ……ないよな?」
ガルッチ「……すまん、あれあくまでも、っていうか暫くはこれが宝具かも。」
ガイア「それないだろ………、いやまあ仕方が無い事だけど……。」
クリムゾン「まあ、封印が解けるまではこれが宝具ってことでいいんじゃね?」
いつも通り、精神世界で話し合いをする3人。っていうか、今思ったんだが……。
ガルッチ「ジャック、何でまた人格に?」
クリムゾン「おいおい、忘れたか?転生してるとは言え、お前の人格には変わりねえって。言っても、種族は龍族だがサーヴァントにもなってるって事が、お前と似てるがな。」
ガルッチ「いや、そうなるとバーサーカーであるラースはどうなるんだ?」
クリムゾン「安心しろ、ラースと話し合った結果、ここに居る間はカード化して、出てくる時は一緒にって感じでな。」
ある意味すごいな……、それ。
ガイア「しかし、また気を失うって……大丈夫なのかガルッチ?」
ガルッチ「いや……、そうは言われてもだな。普通なら夢をみるはずなんだが……。」
クリムゾン「………んまあ、うん。とりあえず、あんまり気を失うなよ?」
ガルッチ「善処する。」
ガイア「…………っていうか、今思ったが………神って宇宙にいても息できるかな?」
2人「あ……。」
そういえば、無茶苦茶気になった。神様や魔神や悪魔って宇宙にいても息できるのか?
教えてくれ、偉い人。
-宇宙船内-
気を失ってしまったガルッチは、ブレイズに運ばれ、そのまま何処かの部屋に連れていかれた。それについて行くフラン達は、その部屋を見つけ、入っていった。
ブレイズ「お、おいおい。」
クロエ「お兄ちゃん、しっかりして!」
ブレイズ「落ち着け、此奴がそう簡単にくたばる奴じゃねえって!」
イリヤ「でも……でも……。」
ガルッチ「痛って。」
少し痛みを感じながら、意識を取り戻すガルッチ。そこには、かつてエレメントフェニックスの本部にいたときに使っていたあの和装部屋とそっくりだった。
ガルッチ「うー……、まさか発射の勢いがあんなんだとは……。」
ブレイズ「おい、大丈夫かガルッチ?」
ガルッチ「それジャック達にも言われたんだが……。」
イリヤ「相当信頼してるのね、あの人達。」
ガルッチ「まあね。っていうか、この部屋……もしかして。」
ブレイズ「ああ、お前の部屋だ。マルフォイに感謝しろよ?」
ガルッチ「そりゃするよ。」
ブレイズ「そういえば、紫は如何した?」
その事を言うと、ガルッチ達は暗い顔になっていた。それを察したブレイズは、少し気まずい顔になった。
ブレイズ「あー………、なんかごめん。」
ガルッチ「仕方ねえよ、彼奴があれだけ幻想郷のこと好きだって事なんだから。あの人の死は、無駄にするわけには行かねえよ。」
ブレイズ「そうか……、取りあえず俺は司令室に行くぜ。」
そう言い、ブレイズは部屋から出て行った。
こいし「………お兄ちゃん。」
ガルッチ「八雲紫。彼奴は表向きは胡散臭く、いけ好かねえ奴だったけど……今思えば、彼奴も孤独だったんだろうな……。誰も相手をしてくれなかったからこそ、自分で辛い事を押し殺し、胡散臭く、心が読めないため信用されない仮面をつけて偽っていたに違いない。ただ彼女は……、『相手にして欲しい』、『誰かに愛されて欲しい』、そして、『《八雲紫》という存在と行き場のない人達のための世界を守りたい』。そう思って、時空の賢者になったに違いない。」
フラン「って事は、その人がいなくなったって事は、幻想郷はもう……。」
クロエ「ないと言ってもいいわね。幻想郷にいた住人は、今や時の迷子ね。」
こいし「………そうなんだ。もう、私達の家は……。」
ガルッチ「ううん、なくなったのは故郷。まだ僕の故郷、『EndofTheWorld』があるよ。そこでもう一度、奴らと戦いながら暮らそう。」
『ガルッチの宝具が、変更しました。』
ガルッチ「へ?何だろう?」
『『滅びへ導き、救済を手に取りし者《エヌマ・エリシュ》』⇨『終焉なき幻想と世界を乖離し絆を繋ぐ遠き理想郷《ファイナルファンタジー・オブ・ザ・アヴァロンズ》』に変更。ランクはEXからEX++に変更。対神宝具に変更。』
この変更点を見たガルッチは、思わず唖然とした。(こっから会話になります。)
ガルッチ「え、どゆこと?ランクアップにしては、威力凄まじくね?」
フラン「何で急に宝具変更に……?」
こいし「あ、お兄ちゃん。もしかしたら、ゴットフリートのリミットが解除されたとか。」
ガルッチ「え、リミットとかあったの?」
イリヤ「いや、私に聞かれても。」
クロエ「でも、少なくても、私には投影出来ない武器なのは確かなのよね。乖離剣エアみたいに。」
ガルッチ「それは分かるんだが……、でもここ宇宙なんだよね?」
こいし「それは確かだよ。じゃなきゃ、何のための宇宙船だと思うよ?」
ガルッチ「でしょうね。まあ、この話はまた今度だな。」
こいし「そうね、んじゃ取りあえず……ピョーン!」
ガルッチ「え、これって───ギャー!?」ドサッ
クロエ「お兄ちゃん、私もムラムラしちゃった。」
ガルッチ「え、待って待って。そこまで押し倒すってまさか……。」
こいし「え?そっちがよかった?」
ガルッチ「いや……、そうでもないけど………。」
こいし「今日は添い寝したい気分だから、一緒に寝ましょ?」
フラン「珍しい……。」
イリヤ「まあ、私達もするけどね。」
フラン「それもそっか。」
ガルッチ「ほんと、女祝の相って困ったもんだな……。」
イリヤ「良いんじゃない?でもクロ……、今回は自重してあげて?」
クロエ「えー……。(- 3 -)」
ガルッチ「その代わり、いっぱい甘えていいからね。」
クロエ「それじゃあ、こうさせるね。」ムギュー
ガルッチ「んっ………、やっぱりこの温もりは忘れられない………ね。」
フラン「私も……お兄ちゃん………。」
-宇宙船 司令室-
レイス「……ねえ、誰か苦い物ない?砂糖吐きそう。」
カレン「全く、盗聴なんてするもんじゃないよ。はい青汁。」
マルフォイ「しかし、彼奴があれ程まで甘えるとは……。」
ノーム「気持ちは分からんでもないが、っていうかルッチどん。お主未だにレミリア御嬢とさとり御嬢と付き合わんのか?」
ルッチ「付き合わんのかって言われても、僕そう言うのわからないよ。何だがHっぽい服装で着て、誘ってるっぽいけど……。」
アルファス「うわー……、朴念仁じゃねえかそれ。」
ルッチ「どういう事?」
アビス「少々彼女の気持ちを考えてください、リーダー。」
ブレイズ「なんて言うか、此奴恋心が芽生えることすら気付いてねえのか?」
ルッチ「えぇ!?」
マルフォイ「……はぁ、こりゃ付き合い始めるまで時間かかりそうだぜ。」
にとり「まあ、恋バナはいいとして、これから如何する?」
ルッチ「僕の提案だけど、このまま故郷に向かうことは変わりないけど、寄り道をしながら帰るっていう考えだけど。」
にとり「時を超えて?」
ルッチ「うん。僕達星の勇者を集めないといけないしね。」
にとり「分かった。すぐジャンプシステムに移行するけど、いいね?」
ルッチ「お願い。」
-to be continue⇨-
-幻想郷跡地-
ひ………酷い……。
ヴォルデモート「何と言うことだ、幻想郷がここまでとは……。」
ゾーマ「来ましたか、2人とも。」
ゾーマか。紫は?
ゾーマ「此方です。」
…………この隣にいるのって。
ゾーマ「博麗霊夢、おそらく紫と共に戦っていたに違いないかと。」
…………そうか。手厚く葬ろう、此奴らの死を、無駄にしたくない。
ゾーマ「では、手はず通り棺桶に詰めて、燃やしますね。」
ヴォルデモート「…………ガルッチ達は?」
脱出出来たんだろう。いずれ、この地も崩壊するに違いない。出るぞ。
2人「御意!」
※8-6章に続く