Star Dust Space chapter2 作:深緑 風龍
-薄明の草原-
イリア「そういえば風龍、少し気になったんだけど……。」
風龍「うん?」
イリア「何でガルッチの結婚衣装が、アレだったの?」
風龍「あー、多分だが……彼が月夜見尊の血を強く引いているからなんだ。」
イリア「どういう事?」
風龍「どういう事って言われても……、うーん………こればっかりは…………………いや、ちょっと待って。諸説ではあるけど、有翼人に関する情報は合った気がする。えーっと、どこかにその本が…………あーあったあった。」
イリア「それは?」
風龍「有翼人に関する本さ。有翼人が誕生したのは、天使と人間または悪魔と人間、そして天使と悪魔等の者が結ばれて生まれた種族と言われているが、稀に神と天使、または魔神と悪魔が結ばれて生まれる事もあるらしい。」
イリア「ガルッチとルッチの場合は?」
風龍「うーん、多分先祖が天照大神と月夜見尊だしなぁ……。多分まだ神格があったときに、人間と結ばれていたとこかなぁ。でもそれだとギルガメッシュみたいに半人半神になるはず……。ぶっちゃけこの家系は謎なんだ。スカーレット家はヴラド・ツェペシュの末裔なのはわかるけどね……。」
イリア「分からないわね。ロヴァスさんから聞いたところ、ラーク家は有翼人の中でも唯一曖昧な強さを持っているって言われてるらしいわ。」
風龍「にしては、あの兄弟の強さは尋常じゃないし、下手すれば世界を掌握する事も出来るしな。」
イリア「確かにそうね。でもそれをしないってのは嬉しいよね。」
風龍「ガルッチなら、支配より破壊が似合っているけど。」
イリア「それ本人に言わない方がいいよ。」
風龍「そうだな……。」
アラン「二人とも、なんの話してるの?」
風龍「あー今あの兄弟の話をしていたんだ。天照大神と月夜見尊について。」
アラン「天照大神と月夜見尊ですか?そういえば、ある諸説ですがこう言うのがあります。」
風龍「へ?どれどれ?」
イリア「えーっと……。『日食または月食が起こっているときは、それは密かに天照大神と月夜見尊が性的な儀式をしている事である』……いや日食と月食の話じゃないわよアラン。」
アラン「そうかも知れないけど、一つだけ気掛かりなのが『性的な儀式』ってところです。」
風龍「何でそこ?」
アラン「どっちかが男性か女性かは置いておくけど、彼らは相容れない中らしいけどそれは表向きで、本当は恋人という関係だったらしいんだ。」
風イリ「……それ本当?」
アラン「あくまで諸説だよ。でも、もう一つあるんだ。」
風龍「どんな?」
アラン「ガルッチが結婚衣装としてきていた服だけど、あれは『月光の袴』って言われていて、月夜見尊が戦うときに使われた服なんだ。結婚するときもその服だったけど、それ以来は代々息子に譲る事になっているんだ。」
イリア「ちょっと待って、それじゃあ天照大神は?」
アラン「天照大神の方は、『日光の衣』と言われていている衣を持っているけど、『日光の袴』も持っているらしいんだ。ただそれを着るのは、『神刀・天照大神』という刀に認められないと、着られないらしいんだ。そのため、代々娘に譲り渡す事があり、稀に男が着ることもあるらしいんだ。」
風龍「ふーん、今はどうなってるの?」
アラン「今じゃそのどちらも行方不明にはなってるけど、偶然だが無の神に挑んだルッチとガルッチの祖父『ラーク・ブライアン・ロード』が月光の袴を着ていたらしいんだ。あとロヴァスさんから聞いた情報だと、ラークの意味は雲雀なんだけど、実はもう一つの意味が隠されているんだ。」
イリア「隠された意味って?」
アラン「光のライトと、闇のダーク。つまり、光と闇と共に生きていく事を意味していて、ライトのいとを取り、ダークのだを取って合体させたのがラークの誕生なんだ。しかも家紋が魔法陣みたいな円でその中に星が描かれさらにその内側に太極図が描かれていているんだ。右の外側は天使の翼と剣が描かれている。左外側は悪魔の翼と剣が描かれている不思議な家紋なんだ。」
イリア「変わった家系なのね。ってそれじゃあその家系が生まれる前って、ライト家とダーク家があったの?」
アラン「あったらしいけど、実は意外とその2つの家系はどちらも神道でありながら洋の技術も持っていたらしいんだ。」
風龍「…………なあ、アラン。」
アラン「うん?」
風龍「一度、その2つの家系を調べてくれない?」
アラン「分かった。」
イリア「あ、私も。」
風龍「メアリー、君は今妊娠中だから駄目だよ。」
イリア「でも……。」
アラン「気持ちはわかるけど、この子の事も考えてあげて。」
イリア「…………分かった。それまで、私は待ってるわ…アラン。」
アラン「うん。」
-番外編End-