Star Dust Space chapter2 作:深緑 風龍
-王都カミハルムイ南- -昼ノ刻-
BGM ドラゴンクエストX 風雅の都
ガルッチside
切嗣「ここが、カミハルムイか………。まるで、昔の日本みたいだ。」
確かに、例えるなら奈良時代の平城京っぽい感じかな?っていっても、僕も少し懐かしみもあるしな。夏休みの時に、風の大地に言ってみたときに、ここみたいなところがあったなぁ……。
ギル「ふむ、ではここで別行動しようではないか。集合は、ここの駅って事でよいな?」
ガルッチ「ああ、好きなところに………ってもういねえ。」
早えよ、行動。しかも、フラン達もいねえし………。
ガルッチ「仕方ない、単独で動くとするか。んじゃあな、ギルガメッシュ。白野。」
ギル「おう、集合間違えるなよ?」
さてと、久々の単独観光か。まずは、やっぱり中央のところだな。どんなところなのか、見てみようかな。って、うん?
「おーい、待ってよー。」
「キャハハ!ここまでおいで!」
子供達が遊んでいるのか。しかし、二人とも棒を持っているな………。ん?棒?しかもあの子ら、どこかで………。
ガルッチ「まさかな………。」
しかも偶然にもエル子と男の子だし、多分気のせいだと思うんだけど……。まぁ、いいか。とりあえず────
「きゃ!?」
「あ、危ない!」
ガルッチ「ふぇ?ってちょ!?」
やばい、あの子滑らせて落ちそうになってる!?急いで助けに行かないと!
「うわ!?」
ガルッチ「危ない!」
『ガシッ』
ふう、何とかこの子の足を掴めたよ。それにしても、この子らの顔…………やっぱり見覚えが………。いやそれより、引っ張るとするか。
ガルッチ「よっと、ふう。大丈夫か?」
「は、はい。」
ガルッチ「気をつけろよ?今回たまたまここを通ってたとはいえ、いなかったら濡れていたかもだし。」
「本当に、すみません。」
ガルッチ「とりあえず、君達はなんて言うの?」
「俺はコメット、こっちはソウコウ。」
やっぱり、気のせいか。だよなぁ、だってどう見たって、彼らじゃないし、例えそうだとしても、別人に違いない。そもそも、彼らがここに戻ってくるなんて事あり得ないし、今頃、今を楽しんで───
ソウコウ「お兄ちゃん?如何して、泣いてるの?」
ガルッチ「え?あれ?何でだろう………。」
分からないけど、何故だか………久しぶりの再会で、泣いているのか?まさか………な。
コメット「何か、辛いこととか」
ガルッチ「いや、何でもない。ただ……、少し友人を思い出しただけ。」
ソウコウ「そ……そう?」
ガルッチ「うん。たった………それだけさ。」
聖杯戦争で出会った、青いアンドロイドのセイバーとそれを愛した赤いアンドロイドのセイバー。彼女はただ悪魔の兵器と呼ばれるも彼と出会い、野望を持ったドワーフを倒すも、その最後の悪足掻きにより、彼女は息絶え、そしてしばらくし、彼は悪堕ちしてしまい、世界を滅ぼしたと同時に自害したという、悲しきエピソードがあった。彼女の運命は避けられぬのは分かっていたが、せめてだけでも、幸せになって欲しかった。ただそれだけ。
ガルッチ「あ、そろそろ行かないと………。じゃあね、二人とも。仲良くな。」
とりあえず、これ以上は顔を合わせないでおこう。見ていると、何故か悲しくなってしまうし。
-カミハルムイ城前-
ふう、駄目だな。未だに忘れていないっぽいな。再会なんて、出来るようなもんじゃねえし、それにあれでいいんだ。2人が幸せなら、僕は………。って駄目だ駄目だ、こんなの僕らしくない。あの場は彼らだけで良い、僕が居たところで邪魔に───
愛歌「あ、アーチャー。どうかしたの?」
ガルッチ「ん?あ、ああ愛歌か。何でもな──」
愛歌「って、その様子だと………まだ引きずってるようね。」
ガルッチ「……………やっぱり?」
愛歌「ええ、あの子達が落ちるところを見たときに偶然にね。」
見られていたのか、うわ恥ずかしい……。しかも泣いてるとこ見られたとか………、最悪だな。
愛歌「そんな顔をしないで、私も同じ気持ちだから。」
ガルッチ「そ…………そうか。なぁ、あの子らの事、どう思う?」
愛歌「どうって、やっぱり雰囲気が似ているわね。というより、姿は私みたいに幼いけど、顔立ちも髪も同じだし。」
ガルッチ「だよね……。正直、あれは驚いたよ。転生したのかって思えるぐらい。」
愛歌「私もよ……。」
とりあえず、そろそろ城内に入りますか。いつまでも、こんなところにいるわけには………。
-カミハルムイ城内-
ガルッチ「それにしても、ここ何時でもオープンなんだな。」
愛歌「てっきり止められるかと思ったんだけど、意外だね。」
ガルッチ「服装的に、怪しまれなかったのかな?」
何しろ、僕のは月夜見が使っていたと言われる侍衣装に、愛歌の方は江戸の女性が着ている浴衣姿。いや、マッチングしているけど、少しは通行証とかでも頼むよ。もしアサシンとかいたらどないすんねん。下手すりゃ「ドーモ、アサシンデス。王殺すべし!」「アイエェェェェ!?アサシン!?アサシンナンデ!?」的な事があっても知らんぞ?助けはするけど。
愛歌「あ、大きな桜だ!」
ガルッチ「やっぱり、いつになく飽きることが出来ないな。って、愛歌引っ張るなって。」
愛歌「アハハ。」
子供だけど、やっぱりこう言うのもいいかもね。あー……、本当に子供欲しい……。
愛歌「間近で見るけど、やっぱり綺麗だね。」
ガルッチ「そうだね。でも、この桜よりもっと大きい桜を知ってるよ。」
愛歌「え、そうなの!」
ガルッチ「うん。『世界樹の桜』って言って、いろんな桜の中で1番大きい桜で、一年中咲きっぱなしという伝説の桜があるんだ。」
愛歌「伝説の桜かぁ、見てみたいなぁ。」
ガルッチ「一緒に来れば見れるよ。」
あの桜は、サムと決闘した思い出もあるしな。それ以来、あんまり行ってない気がする。
ガルッチ「今でも、僕は桜が好きなんだ。散りゆく花と共に舞い踊るように、ね。」
愛歌「フフッ、アーチャーったらまるで女の子みたい。」
ガルッチ「失敬な!僕は男だ!」
愛歌「でも、なんだろ。惚れる理由が、分かっちゃったかも。」
ガルッチ「スキルとか?」
愛歌「ううん、アーチャーの寛大さや優しさ、そして………やっぱり可愛さかな?」
ガルッチ「か………可愛さ!?」
いや待て、確かに男の娘だけどさ、可愛さとか求めちゃって良いのか!?実際可愛いとか、初めてなんだけど!?
愛歌「なんだろなぁ、女の子っぽい雰囲気とかもあるし、それに色っぽいし。」
ガルッチ「おいおい、それじゃあ僕はエロ可愛い事になるんじゃ………。」
愛歌「実際そうよ。それに、別に気にしなくてもいいよ?男の娘なんだし、エロ可愛くしてもいいんだからさ。」
ガルッチ「…………そうか?」
愛歌「うん。」
ガルッチ「……………考えておくよ。
愛歌「やった。フラン達も喜びそうね。」
ガルッチ「そうだね。」
何でだろうね、この桜を見ていると………本当に落ち着く。でも、僕らにはやらなきゃいけないことがある。それを果たさない限り、平穏は戻らないだろうな。
ガルッチ「さてと、そろそろ次のところに行くか。」
愛歌「そうしよう。今度はどこがいいかなぁ……。」
まあゆっくり見に行くとするか。まだまだ時間もあるんだし、いっぱいみてくるかな。
─数時間後─
-王都カミハルムイ北- -黄昏ノ刻-
ガルッチ「ふう、結構まわったね。」
愛歌「そうだねぇ、でもそろそろ戻らないと。」
ガルッチ「だな。長居する訳にもいかねえし、ギルガメッシュのとこに………。」
早くアズランに戻って、温泉に入りたい………ってあれって。
コメット「兄ちゃん!」
ガルッチ「コメット?如何したんだ、走ってきて……。」
コメット「た………大変なんだ………。ソウコウちゃんが………ソウコウちゃんが……!」
愛歌「待って、落ち着いて。君、そのソウコウちゃんがどうかしたの?」
コメット「ソウコウちゃんが、怖い兄ちゃん達に捕まって、遠くに行っちゃったんだ!」
ガルッチ「何ィ!?」
愛歌「何処へ行ったか分かる?」
コメット「えーっと、………分かんないけど、この町の外に行っちゃったよ!この場所から北側に。」
ソウコウを攫った奴はカミハルムイ領北側か………、少し手間がかかっちまうし、しかも時間もだしなぁ………。手遅れになる前に、急いで助けに行かないと。
ガルッチ「分かった。愛歌、ギルガメッシュに伝えてくれ。『とある女の子を攫った奴を殺しに行くから、戻ってくるのに時間かかるから待ってて』って言ってくれ!」
愛歌「うん!」
ガルッチ「コメットは、ここにいてくれ。絶対助けに行くから!」
コメット「待ってるよ!」
よし、急いで北側に捜索するとしますか!
ガルッチ「ミスト、座標チェック!ソウコウを探してくれ!」
ミスト『待ってて、彼女の座標は………。』
-カミハルムイ領北側-
せめて、無事に願いたいものだけど………もし手遅れになったら………、いや……そんなこと考えちゃ駄目だ!絶対………、絶対ッ!
クリムゾン『落ち着けガルッチ、彼女は死んでいない。それはお前も知ってんだろ?』
ガルッチ「分かってる………、分かってるけど!」
ガイア『やっぱり、彼奴と見えてしまうのか………。無理もないが、別に死んだわけではないのだ。』
そんなの分かってる!けど、彼女に何かあったら、何と詫びれば………!
ミスト『見つけた!座標はモニターに出すわ!』
ガルッチ「…………南西辺り、か。久々にアサシンキルをやってみるか。『
まっ、瀕死かつ大出血する程度で抑えられる『血飛沫弾』は10発ぐらいでいいだろう。此奴に撃たれれば、掠っただけでも大出血、胸部と腹部に当たれば瀕死にまで追い込める仕組みになってる。まあ、銃声は聞こえちゃうけど、いっか。
ガルッチ「待ってろ、ソウコウ。そして攫った奴よ、苦しむ覚悟をするんだな。幻術『イリュージョン』。」
sideout
「ふひー、ここまでくりゃ………誰も来ねえだろうよ。」
「デュフフ……、エル幼女攫うなんて、楽勝もんだね。」
「ああ、一人だったところを見計らって、俺の催眠術で使っただけで、こんなにも着いてくるなんてな。」
どうも変態集団のようで、ソウコウを攫った男共はどうしようかと考えていた。
「んで?如何する?この子可愛くて可愛くて、僕色に染めてやりたいよ。」
「いや待て、折角だしさ、この可愛らしい容姿を愛でてやろうじゃん。俺達のイチモツでよ。」
「お、それいいじゃん!それじゃあ早速………。」
男共は衣服そのものを脱ぎ捨て、自分たちの陰部をソウコウの肌を穢そうとしていた。
「いっただき────ガハッ!?」
「銃声!?」
「おい、如何した!?」
謎の銃声と共に、今犯そうとしていた男の腹部から大量の血が噴き出して倒れてしまった。
「なんだなんだ!?」
ソウコウ「………あれ?ここは?」
「やばっ、催眠術が切れた!?」
ソウコウ「え?何?………貴方達、だれ?」
「くっ、もう辛抱溜まらん!僕が───」
『ズタンッ!』
「ゴハァ!?」
再び銃声がなり、太った男は吹き飛ばされ、撃たれた部分から大出血を起こした。
「ちっ、誰だ!」
筋肉モリモリマッチョマンの変態男は、ソウコウを逃がさないように腕を掴み、自分が持ってるナイフで構えた。
ガルッチside
ガルッチ「ちっ、間に合ったのはいいが、犯す寸前じゃねえか。」
一歩でも遅かったら、きっと大変なことになってたに違いない。その前に、間に合ってよかった………。さてと、お前ら………痛みは一瞬だ。その後から出てくる苦しみを味わうが良い!
『ズタンッ』
「ガハッ!?」
「銃声!?」
「おい、如何した!?」
クリムゾン『先ずは一体ってか?』
ガルッチ「ああ、そのまま………ってやべ!あの野郎は許さん!散弾と共に、Fire!」
『ズタンッ』
「ゴハァ!?」
ふう、危なかった。これで残るのはあいつのみ。ソウコウの様子は、催眠術でかかっていたようだな。よし、あの男を倒し………って何ィ!此奴、ソウコウを人質に!しかも、これじゃああの子に撃たれる可能性も高い………。ここは………。
「ちっ、誰だ!」
やっぱり銃声は聞こえたか。しかも相手はナイフを持ってる。しかも、即効性の毒付きのナイフ。あの野郎、最早殺す気満々じゃあねえか。だったら僕も、此奴で殺そう。『直死の魔眼・恐怖』で。
『直死の魔眼・恐怖:B++
無機・有機を問わず、対象の“死”を読み取る魔眼。魔眼の中でも最上級のものとされる。
最も、ガルッチの場合は生命の“死”と精神の“死”、そして魂の“死”を読み取り、3つの死の線と死の点を見ることが出来る。魂を殺せば輪廻転生すら出来ないと同時に、ただの人の形をした存在となり、永遠と彷徨い続け、精神を殺せばその人の人格そのものが消す事が出来る。ただ、完全に見えるわけではないため、どれがそうなるかは分かっていない。因みに恐怖の部分は、相手の対魔術に影響していてこのスキルの同ランク以上だとその者は震え上がらず、それに満たさない場合は、恐怖のあまり失禁することもあり得る。』
まぁ、銀のナイフでもいっか。どっちになるかは、大丈夫だろうけど………。
「おい、出て来ねえなら、此奴を────」
ガルッチ「はいはい、黙ってろよ。駄豚の分際で、生意気なもんだなぁ。」
とりあえず、出てきて話でも聞いてやるとしますか。
ソウコウ「あ、さっきのお兄ちゃん!」
ガルッチ「やぁ、ソウコウ。さっきぶりだね。それと、今暫くは眼を閉じてくれ。」
ソウコウ「う、うん。」
とりあえずこれでよし。さてと………。
「テメェか、俺の仲間に手を出したのは……。」
ガルッチ「だったら如何するんだ?」
「武器を捨てな、じゃなきゃ此奴を殺す。」
ガルッチ「人質とってんのは、こっちもだぞ。現にその二人がそうだ。その子の手を離せば、其奴らを治療してやる。」
まあ、命の保障はしておこう。でも万が一のために、裏切ったら即殺そう。
「信じらんねえな、テメェの目………明らかに殺る目をしてる………。」
ガルッチ「貴様だってまだ生きたいだろう?瀕死で倒れてる其奴らを、助けたくないのか?」
「このぉ…………、人の命をなんだと────」
ガルッチ「僕はねぇ、自分の命を大切にしたいなんて…………思ったことないんだよ。お前らとは違ってな。逆に息絶えて死んでいく、あんたらが羨ましいんだ。だがそれと同時に、今あるチャンスがあるなら、少しでも助けたいって気持ちもあるんだ。だからあえて言おう。『仲間を救いたいなら、その子を離せ。さもなくば、死よりも恐ろしいものを与えよう。』」
「なっ!」
『ジョボボボ……………。』
漏らしたな…………、マジで。しかもナイフも落としてそのまま気絶しやがったよ。しかも気絶しながらって、とんだ変態だな………。
ガルッチ「…………はぁ、まあ形的には離してくれたし、これでいっか。さてと……。」
───数分後
ガルッチ「よし、とりあえず治療おしまいっと。もう良いぞ、ソウコウ。」
ソウコウ「お兄ちゃん、なんでこの人倒れてるの?」
ガルッチ「多分僕が怖くなって、急に倒れたんじゃないかな?」
ソウコウ「それに、みんな裸だけど………。」
ガルッチ「そ……そこは気にしないで。とにかく、コメットが待ってるから行こう。」
ソウコウ「うん。」
ま、結果オーライって事だし、後は何事も無ければ…………いいんだけど………。どうも嫌な予感が………。
-カミハルムイ領北側入り口付近-
さてと、後はギルガメッシュと合流────
「動くな!」
ん?
「う、動いたら、この子の、い、命は無いぞ!」
ガルッチ「何がいいた……………コメット!」
ソウコウ「コメットくん!」
コメット「ご………ごめん、兄ちゃん。俺………待ってるの苦手で………。」
「つべこべ喋んな!俺ぁ………知ってんだぞ!俺の、な……仲間を殺したじゃねえか!」
ガルッチ「仲間?殺した?何を言ってる?」
「惚けんな!お前が……、銃で2人を撃ち殺したとこを!」
何?姿を消したのに、此奴見えていたのか?
「な、仲間を生き返らせろ!じゃねえと、此奴が死ぬぞ!」
ソウコウ「お兄ちゃん………。」
ガルッチ「ちゃんと、見て───」
「黙れ!さっさと生き返らせろ!」
『ブチッ』
ガルッチ「…………人の話を聞かねえようだな。そんな奴には、聞く資格なんてない。」
「なんだと!?此奴がどうなってもいいってんのか!」
ガルッチ「今の内に命乞いしろ、もう僕は……………俺は知らんからな………。ソウコウ、コメット…………今助けるぞ。」
「だーもー!!!!だったら、殺してやる!殺してやるからな!!!!」
ガルッチ「Подключение в Отчаяния темнота Gaia Зла получил.Так как прошлой ночью Те утренние лягушки сцеплениями.」
sideout
ガルッチは言ったことのない詠唱を唱えると同時に、黒いオーラを纏った。そして髪の半分と右眼は黒く染まっていった。
「な………なんだよ、こ………此奴は!」
ガルッチ「常闇二落チシハ、絶望ノ始マリ………。我、光飲ミ込ム者ナリ。」
男は動揺するも、すぐさまコメットを突き刺そうとした。だが、地面から黒い手が現れ、その男をとらえ、人質となってたコメットを救い出した。
「ぐぁ……!?グギッ………!?」
ガルッチ「我ガ憎悪ハ、貴様ヲ裁クト………。狂エ、抉レ、苦シメ、弱者ヲ泣カセシ者ヨ。貴様ノ罪ハ、女子ヲ攫イ犯シ、殺害シ、盗ミ、ソシテ今、男子ヲ人質二トッタ。許シガタイ、者ヨナ。」
更に締め付けられるような感覚をした男は、いよいよ不味いと思い、命乞いを始めた。
「や………やめろ…………、やびでくれ…………。ゆるじでぐだざい…………。」
ガルッチ「今更モウ遅イ、輪廻転生諸共連レテ行カン。未来永劫阿鼻地獄ヲ楽シムガイイ。『
黒い手に投げられた男は、黒い空間に入っていき、そこから叫び声と断末魔が聞こえた。聞こえなくなったと同時に、黒い空間から出てきたのは形容しがたい姿となっていた。
ガルッチ「…………人ノ憎シミヲ知レ、下郎。」
その言葉を最後に、黒いオーラが消え、元の髪の色と目の色に戻っていった。そこには、いつも通りのガルッチに戻っていた。
ガルッチ「…………あれ?終わった?」
ソウコウ「お兄ちゃん………あれは何なの?」
ガルッチ「あれ?」
コメット「さっきの黒い手だよ!スゲーよ、格好いいよ!」
ガルッチ「黒い……………手?」
-王都カミハルムイ北側-
ガルッチside
ギル「雑種、遅刻だぞ。」
ガルッチ「すまない。」
フラン「まぁまぁ、その子達が無事に戻ってきただけでもよかった方だよ。」
ムラマサ「それにしても、この子達誰かに似てる気がする……。」
やっぱりムラマサも分かるのか。
コメット「ありがとう、ソウコウちゃんだけじゃなく、僕を救ってくれて。」
ガルッチ「いや、気にするな。助かったのなら、それでいいさ。それじゃあ、僕達はここで………。」
ソウコウ「うん……………。」
はぁ、二日目なのにろくな事しか無かったな…………。まあ、温泉に入ってゆっくりするとしま────
「ありがとう、ガルッチ。」
ガルッチ「どういたしま…………え?」
ムラマサ「如何したのガルッチさん。」
愛歌「何かあった……………嘘でしょ。」
ムラマサ「本当に如何し…………たの?」
あり得なかった…………、そこにいたのはかつての聖杯戦争で共にしたあのアンドロイド2人だった。
「おいおい、お前ら。何鳩が豆鉄砲を食らったような顔してんだ?そんなに意外か?」
ガルッチ「………本当に、君達なのか?」
「そうよ。きっと、貴方達の事だから心配してるんじゃ無いかって思ってね。」
愛歌「…………本当に、貴方なんだね。カラリス。」
「フフッ、久しぶりだね。愛歌。」
ガルッチ「アナザーも、如何してここに?」
「意外か?カラリスと一緒で。」
そりゃあまあそうだけど、なんで!?なんで2人が現世に!?というより、なんで子供姿だったの!?
アナザー「あー、それは多分……どっかの誰かが、俺達のこと心配しているようでな。」
ムラマサ「どっかの誰かって………。」
ガルッチ「僕の事か………。」
アナザー「自覚してたんだ……。」
カラリス「それで、一時的にこっちに来れたって感じかな?」
愛歌「そう……だったのね。」
ガルッチ「……………。」
アナザー「まぁ、俺達を心配する気持ちは分かる。だがな、何時までも引きずる訳にはいかねえだろ?お前にはお前の役目があるし。」
ガルッチ「………それは無理だ。忘れてしまったら、きっと君達がいた事すら忘れてしまうかもしれないし………。」
愛歌「アーチャー………。」
カラリス「もう、そう言う心配はいいの。私とアナザーは、何時でもそこにいるから。」
ガルッチ「………ここに?」
アナザー「ああ、ずっとさ。」
英霊カードの中で、ずっと見守っているのか…………。っていうか、心じゃないんだね……。
カラリス「貴方がピンチの時は、必ず答えてくれるわ。それに、私たちは大丈夫。貴方が生き返らせたおかげで、今まで以上に幸せだから。まあ、私はもうアンドロイドじゃないけどね。」
愛歌「ええぇ!?」
ガルッチ「マジで!?」
アナザー「マジだよ。実際、本当にエルフで生き返ってきたからなぁ。」
アハハ、まあ何がともあれ無事ならそれでいい…………っておや?2人の薬指に着いてるのって…………。
ガルッチ「なぁ、その薬指に着いてるのって………まさか。」
カラリス「あ、これ?実はというと………。」
アナザー「察しの通りだな。うん。」
愛歌「………もう種族関係以前に、何かが超えちゃった気がするのは私だけ?」
ムラマサ「大丈夫、私もよ。」
ガルッチ「Me too.」
アナザー「何をいうか。これでも人間の機能はあるぞ!」
ガルッチ「いやまあそうだけど、やっぱさ思っちゃうんだよね。機械とエルフが結婚なんて、前代未聞だし………。」
フラン「それ、私達もだけど。有翼人に吸血鬼、妖怪、今は人間だけど元ホムンクルスの重婚なんて、誰も聞いたことないよ?」
ギル「まっ、英霊と人間が結婚なんざ処の世界はあり得る事だがな。」
ガルッチ「じゃよね~。」
(風龍「認めちゃったよ、マジで。」)
アナザー「まっ、そう言うこった。俺達のことは気にするな。って、そろそろ時間か。」
ガルッチ「え、帰っちゃうの?」
カラリス「うん、でも忘れないでね。アナザーも、私も、ここにいるから。そしてマナカ、本当に有難う。」
愛歌「………私にも言わないとね。カラリス、貴方と出会えて、私は変わったわ。貴方と出会えなかったら、今頃とんでもない事してたかもしれなかった。本当に、有難う。」
カラリス「いえ、貴方方にも感謝を………。それじゃ、今度こそさよなら。」
…………行っちゃったか。まぁ、仕方ないか。
ガルッチ「んじゃ、僕らも行くか。って、あれ?」
ムラマサ「行っちゃったみたいね。」
ガルッチ「……………マジか。って待ってくれ!!」
ずっと一緒…………か。そう言ってくれると、何故か安心してきた気がする。今まで心配してたのがバカだったかもしれないな。
でも、こんな癖は直すつもりはない。直しちゃったら、もしかしたら救えた人が救え無くなっちゃうからな…………。
-to be continue⇨-