Star Dust Space chapter2 作:深緑 風龍
-ガルッチの部屋-
ガルッチside
どうも、自身の過去話を聞いて以来更なる修行しているガルッチです。とは言え今は………。
ガルッチ「どうでしょうか、永琳。」
永琳「大丈夫、この薬を飲めば風邪も治るわ。それにしても、凄い焦りだったから何かと思ったけど………。」
まさかのこいしが風邪を引いた。しかも熱を測ったとこ、案外熱かった為急いで永琳を呼びに行ったとこだ。
こいし「アハハ、まさか風邪を引いちゃうなんて……ケホッ……。」
永琳「まぁ、数日すれば治るから、安心なさい。」
ガルッチ「それなら、いいんだけど……………。
永琳「まあ、看病し続ければ2,3日で回復するわ。心配しなくても───」
鈴仙「師匠、ガルッチはいますか!?」
永琳「如何したの?今ガルッチと話をしてるのだけど?」
鈴仙「トレーニング室で、黒い服を着たこいしが───」
ガルッチ「何っ!?」
黒い服を着たこいし!?馬鹿な、一体どういう事!?
鈴仙「あれ?こいしが…………ここに?」
こいし「私が………黒い服を?ゴホッ!ゴホッ!」
ガルッチ「まさか………、こいしのオルタ化!?でもなんでこのタイミング?」
こいし「そういえば………、ゴホッ、あの時フランオルタもいたんだよね………。ゴホッ!」
ガルッチ「あまり喋るな。だが確かに、その時はフランが安心した時に現れたのになぜこいしが風邪引いた時に?」
フランの場合は、夢で僕が殺されてたのを見てしまい、それ以降僕らと話すことすら出来なかったが、話し合った結果安心した。そしたら勝手にフランオルタが現れ、僕を殺そうとした。でも、今回はこいしが風邪引いて、安心したときにこいしのオルタが現れた。
考えても仕方ない、とにかく急がないと。
ガルッチ「永琳、こいしの事は───」
永琳「分かってる。気をつけなさい。」
-トレーニング室-
エミヤ「くっ、なんなのだこの敏捷性……………。」
???「アハハハハハ!!如何したの、もう終わりなの?」
あれは、エミヤ!しかもボロボロの状態で………。んであっちは………こいし!
???「あら?お兄ちゃん、来てくれたのね。」
ガルッチ「ああ、来てやったよ。古明地こいし。いや黒こいしか?」
黒こいし「さっすが、フランオルタちゃんを倒したことだけあるね。」
ガルッチ「フランオルタの事を知ってるのか?」
黒こいし「もっちろんよ、お兄ちゃん。私とフランオルタちゃん、そしてイリヤオルタちゃんの友達だもん。」
エミヤ「なんだって!?」
ガルッチ「………てことは、僕のオルタもいるって?」
黒こいし「そうねぇ、確かにいるよ?でも、お兄ちゃんの姿とはかけ離れてるわ。」
かけ離れてる?
ガルッチ「僕が殺した、あのブラック・ブロリー・ブランクとは違うのか?」
黒こいし「全然。むしろ、あっちの方がお兄ちゃんのオルタかもね。でも、あなたの場合は、貴方自身でもあるわ。」
ガルッチ「…………如何して教えるんだ?」
黒こいし「無意識かな?本当なら、貴方を殺す気で襲いかかるつもりなんだけどね。」
ガルッチ「なら聞くけど、なんでこいしが風邪引いてる時に現れたんだ?」
黒こいし「それを真っ先に聞いて欲しかったなぁ………。」
真っ先に?そんなに言いたかったのか?
黒こいし「フランオルタちゃんが出てきたのは、フランの不安を煽る為。イリヤオルタはまだ来ないけど、あの子は私とフランオルタちゃんを倒さない限り出ないの。んで、私が風邪引いてる時に現れたのは、体調。つまり体調を崩すと、自動的に出れるようになるのよ。」
ガルッチ「…………それって何の意味を?」
黒こいし「気付かない?フランは過去を思い出したくない。こいしは本来ならこの世にはいない。そしてイリヤは────」
ガルッチ「まさか…………。フランは虐待、こいしは死、イリヤは洗脳と孤独………、違うか?」
黒こいし「なーんだ、分かってるじゃない。」
エミヤ「ガルッチ、これは一体…………。」
ガルッチ「…………………エミヤ、念のためにイリヤの方に向かってくれ。」
もしかしたら、イリヤオルタらしき人物が、イリヤを襲いかかるんじゃないかと思うし、だが黒こいしを倒したことを考慮して、イリヤの方に向かわせよう。
エミヤ「しかし……。」
ガルッチ「いいから行け!ついでだから、クロエも士郎も連れてけ!」
エミヤ「……………無理はするなよ。」
よし、とりあえず逃がすことはできた。
黒こいし「ふーん、エミヤお兄ちゃんを逃がしたんだ。って事は、私と戦う気あるって事?」
ガルッチ「勿論。だが、最後に質問だが…………。」
黒こいし「何?」
ガルッチ「何が目的なんだ?わざわざ僕の妻のオルタ化姿で現れるなんて、何か目的があって現れたんだろ?」
黒こいし「うーんとね、今はお兄ちゃんの抹殺で解釈すればいいよ。真の目的が知りたいなら、お兄ちゃんのオルタに聞いてみればいいよ。」
ガルッチ「なるほど…………、んじゃあ始めるか。」
黒こいし「ええ、じゃあ殺すね。『
早!?これが黒こいしの敏捷!?だけど、少なくとも音速なのは確かだな。だったらこっちも!
ガルッチ「『
sideout
どちらも素早い攻撃を繰り出していくのか、知らず知らずにトレーニング室に斬撃の跡が増えていった。
ガルッチ「(この子、黒化しているはずなのに、なんでいつも外してばかりなんだ?さっきから急所を狙わないばかり。あのナイフにはハデスが持ってた武器と全然違う……。いや寧ろ、殺意すら感じない………。)」
黒こいし「そこ!」
ガルッチ「ッ!」
考え事をしていたのか、黒こいしが瞬時にガルッチを攻撃するも、それを防いでいった。だが、そこで違和感を感じた。
ガルッチ「(なんだ?黒こいしの右腕、布で被われて分からないけど、まるで呪腕のハサンみたいなことを…………。)」
黒こいし「そんなに近づいてよかったの?」
ガルッチ「(この殺意、まさか!)」
黒こいし「苦悶を零せ。『
黒い布がほどけると同時に、ガルッチの心臓をめがけて腕を伸ばした。
ガルッチ「(拙い!これじゃあ当たる!)」
危機感を察したガルッチは、すぐさま急ブレーキをかけ、防御に徹した。運良くその腕はそこまで伸びず、黒こいしもブレーキをかけた。
黒こいし「ふーん?私の腕に気づいたの?」
ガルッチ「その宝具、もしや呪腕のハサン?」
黒こいし「そう、私の宝具の一つって奴よ。これでも自信はあったんだけどなぁ……。」
ガルッチ「まるで、アルマエルマみたいなやる気の無さだな。」
黒こいし「あのサキュバスとは、ちょっと違うんだけどね。あっちは本気を出したくないだけで、私は無意識で行動するだけ。それ以外何もないわ。」
ガルッチ「黒い無意識な事、んじゃあ本気を出せるってことか?」
黒こいし「それはどうかなぁ?無意識だから、本気を出せるか分かんないし。」
ガルッチ「…………………だったら、本気で来て欲しい。君はこいしの黒化なんだろ?何か不満とかあって、僕の前に現れたんじゃないのか?」
黒こいし「そう………きたか…………。」
しかめ面をしながら少し考え事をしたが、すぐ笑顔に戻りこう答えた。
黒こいし「私に不満なんてないよ。ただ、お兄ちゃんが心配なだけ。」
ガルッチ「心配?」
黒こいし「うん。いつか、お兄ちゃんが消えちゃうんじゃないのか………そんな心配するんだ。」
ガルッチ「心配するオルタなんて、聞いたことないんだが………。」
黒こいし「そりゃあもう一人のこいしだからよ。やり方は違えど、本質は一緒だから。」
ガルッチ「フランオルタは如何なんだよ………。」
黒こいし「フランオルタちゃんは、どっちかというと本来の自分を思い出して欲しかった為に、フランの前に現れたんじゃないかな?ああ別に、お兄ちゃんの事が嫌いって訳じゃ無いよ。あれでも、お兄ちゃんの事が好きなんだから。」
ガルッチ「あれでか…………………………………。(・_・;)」
俗に言うツンデレなのかどうかすら疑問に思ってしまったが、すぐ振り払った。
黒こいし「それにしても、貴方手を抜いているわね。」
ガルッチ「え?」
黒こいし「なんて言うか、殺すのが怖い……、失われるのが怖い………、そんな目をしてるわね。」
ガルッチ「……………見透かされてたのか。」
黒こいし「安心して。消えるのは私であって、こいしは消えないよ。それに、フランオルタのように、カード化しちゃうから。」
ガルッチ「……………本当に、いいんだね?」
そう言うと、何処からともかくデンオウベルトを装着し、ライダーパスを持った。
黒こいし「仮面ライダー電王………?」
ガルッチ「贋作だけどね。そんじゃ、行くぜ。『
ライダーパスにモードレッドのカードを入れると、赤いスイッチを押した。
ガルッチ「『
『Sword Form』
月夜の袴は一変し、モードレッドが着ている服装に変わり、ガルッチの右眼は勝手に赤色に変わった。
『俺、参上!』
???「って、なんじゃこの姿!?女物じゃねえか!?」
黒こいし「ふぇ?」
???「誰だよ!こんなヘンテコなもんをつけたのは!というかこの肉体の持ち主は誰!」
ガルッチ『あちゃー、まさかのモモタロスが憑依するとは、予想してなかったな。って事はあの3人も出て来るのか。』
???「その声は、どうやらこの肉体の持ち主のようだな。テメェ、なんで女装なんだよ!」
ガルッチ『女装?んな馬鹿な…………って本当に女装かよ!?うわー、女装は予想外だった……。』
黒こいし「男の娘の定めじゃないのかな?」
???「ケッ、まあいいぜ。とことん使ってやるぜ。っていうか最初から剣は有難いぜ!とりあえず、テメェが敵って事でいいよな?」
黒こいし「ええ、遠慮無くかかってらっしゃい?」
???「いっとくが、俺は最初からクライマックスだぜ!」
モードレッドの衣装を着てさらにモモタロスに憑依されたガルッチだが、身の速さで一瞬にして近づき、攻撃しまくっていた。
モモタロス「っていうか、どう見てもガキじゃねえか!?なんで此奴と戦ってんだよ!?」
ガルッチ『狙いは僕だからだ。以上だ。』
モモタロス「へぇ、子供に好かれるとぁ、な!」
黒こいし「うん、ちょっときついかな?でも、そこがチャンス!もう一度!」
ガルッチ『拙い!宝具来るぞ!避けろ!』
モモタロス「あ?」
黒こいし「『
再び右腕を伸ばし、ガルッチに憑依したモモタロスに襲いかかるも、次の魂に憑依されると同時に避けてった。
???「危ないなぁ、そんな腕で鷲掴みしちゃあ。女の子がやるもんじゃないよ?」
ガルッチ『今度はウラタロスかよ。』
???「それにしても、驚いたな。先輩が憑依したのは、まさか女の子だなんて……。」
ガルッチ『オイこら、僕は男だ!』
黒こいし「ドンマイお兄ちゃん………。」
???「まぁいいか、次は僕の番って事で。」
再び蒼眼に戻っているが、今度は青いスイッチを押した。
ガルッチ『今度はこっちだ。『
ウラタロス「おや、男前のカードが入ってきたねぇ。まぁいいさ。変身!」
『Rod Form』
今度は蒼タイツの姿に変わり、手元にはゲイ・ボルグを持っていた。
ウラタロス「赤い槍か。先輩なら喜ぶけど、今は僕しか使えないだろうしね。」
ガルッチ『そりゃあ、クー・フーリンだからな………。』
ウラタロス「気にしたら負けって事ね。と言うわけで、お前。僕につられてみる?」
黒こいし「つれるものならね。『
再び音速のスピードとなった黒こいしだが、それに動揺せずウラタロスはその様子を見る。
ウラタロス「ふーん、なかなか速いんだね。」
ガルッチ『追わないのか?』
ウラタロス「何、対策は浮かんだよ。ところで、クー・フーリンって釣り出来るのか?」
ガルッチ『お、おう。』
ウラタロス「なら丁度良い。それっ!」
予想外な事に、ゲイ・ボルグの矛先がルアーに変わり、黒こいしの袖を引っ掛けた。
これには所有者のクー・フーリンも唖然する他なかったのだった。
ウラタロス「くっ、このスピードっ………!大物を釣ってるみたいだっ!」
クー・フーリン「っていうか、なにこの状況!?」
ウラタロス「おや?ご本人来ちゃいましたよ?」
ガルッチ『なんちゅうタイミングで来たんだよランサー、しかもそこにいたら。』
黒こいし「よっと。」
クー・フーリン「ゴハァ!?」
運悪く黒こいしに踏まれたクー・フーリンは、そのままぐったりと倒れてしまった。
ガルッチ『ランサーが死んだ!』
黒こいし「このろくでなし!」
クー・フーリン「だからそこは人でなしだって!言うなら物質系モンスターに言えよ!」
ウラタロス「でも起き上がると言う。凄いね、君。」
クー・フーリン「ハッ、何年死にまくってるかやら、こうなると慣れるしかねえしな。っていうか、テメェ誰だ?見たところ、ガルッチじゃあねえな。」
ウラタロス「自己紹介忘れていましたね。僕はウラタロス。お前も僕につられてみる?」
クー・フーリン「つれるならな。だが、先ずは手伝ってやるぜ!」
また踏まれないように急いでウラタロスのとこに向かい、竿になっているゲイ・ボルグを持ち、黒こいしを釣り上げようとした。
ウラタロス「一気に釣り上げるよ。」
クー・フーリン「ああ、タイミング合わせろよ?」
クーウラ「せーのっ!フィィッシュゥ!!!!!」
黒こいし「あらぁ?」
釣り上げられた黒こいしは、表情を変えずにただ驚いていた。
ウラタロス「釣れたね。」
黒こいし「あーあ、つられちゃった。」
クー・フーリン「なんだ?此奴ガルッチの妻じゃあねえか。」
ガルッチ『全然違えよ!この子は黒化したこいし!』
クー・フーリン「マジ!?」
黒こいし「まぁつられちゃった以上、もう殺るしかないね。」
クー・フーリン「ほう?いい殺気だ、いいぜ相手に───」
ガルッチ『待った、殺気と言ってもまだ本気じゃない。』
クー・フーリン「?」
黒こいし「もう、気付くの早いよ。」
ウラタロス「相当気に入られて───」
また変な魂が乗り移り、今度は蒼眼から黄眼に変わった。
???「いやぁ、久々に肉体に入れた……。キッツいもんよなぁ。」
ガルッチ『キンタロスかよ………、って事は次はあれか。』
???「ん?この体の持ち主か?いやぁ、乗っ取ってすまんかったのう。」
クー・フーリン「今度は誰!?」
キンタロス「俺か?俺はキンタロスってんだ。あんちゃん宜しく。さて、久々に変身しますか。」
ガルッチ『んじゃ、行くぜ。『
キンタロス「おう、俺と似た奴やんか。ええのう。変身!」
『AXE Form』
再び衣装が変わり、坂田金時の衣装へと変わっていった。
キンタロス「俺の強さにお前が泣いた!涙はこれで拭いとけ!」
黒こいし「いやそれ、後でいいから。」
クー・フーリン「そんじゃまあ、行きますかね!」
-ガルッチの部屋-
こいしside
こいし「はぁ………。」
フラン「凄い回復力ね、こいしちゃん。でも、なんだか元気ないね。」
こいし「仕方ないよ。お兄ちゃんったら、黒い私と戦ってるから。」
フラン「え!?」
黒い私って事は、多分お兄ちゃんのことを不満だと思って、殺しに行ってるだろうなぁ……。薬飲んだ途端に、即効回復したけど、まだ安静しないと駄目だし………。
フラン「それってホント!?」
こいし「薬を貰った後に、鈴仙ちゃんが来て、すぐ飛び出して行っちゃったわ。」
フラン「私も行きたかったけど、今妊娠2週間経ったところだし………。あまり無茶出来ないしなぁ……………。」
こいし「確かにね。フランちゃんは妊婦なんだし、無理すら出来ないと思うんだよね。」
下手して赤ちゃんに当たったら、悲しいもんね。それとお兄ちゃんがキレて、大変なことになりかねないし…………。
こいし「でも、私は絶対安静だし……………。あーもー!何でこんな時に風邪引いちゃうの!?私の馬鹿!」
フラン「こいしちゃん………。」
こいし「守るって言ったのに………、これじゃあお兄ちゃんが…………。」
フラン「大丈夫、こいしちゃんだって、知ってるでしょ?お兄ちゃんは、必ず帰ってくるって。」
こいし「…………フランちゃん。」
そういえば、そうだったね。お兄ちゃんったら、居なくなっても必ず生きて帰ってくるのが多いからね。例え時間がかかっても、必ず会いに来てくれる。だったら………。
こいし「だったら、待ってるしかないわね。」
フラン「そうね。まちましょう、お兄ちゃんが勝って帰ってくるのをね。」
お願い、お願いだから………絶対帰ってきて。
sideChange
-トレーニング室-
ガルッチside
リュウタロス「君、倒しちゃってもいいよね?答えは聞いてない!」
黒こいし「質問にも答えないけどね。」
クー・フーリン「いや質問にも答えろよ!?テメェは答えを聞け!」
えーっと、ようやく宝具使えるのかと思ったら、今度はリュウタロスが来たという。まあ一応、『
ガルッチ『っていうか、ダンスしながら撃つって………やったことなかったな。』
リュウタロス「えへへ、それにしても良太郎と同じ………ううん、もっと動きやすいね。君って、ダンスとかしてるの?」
ガルッチ『まあね。特に足腰とか鍛えてるから、案外ダンスとかもやってるよ。』
リュウタロス「いいね。面白い!」
クー・フーリン「いや、すげぇ会話で盛り上がってるとこ悪いが、もうちょいで倒せるらしいぜ。」
よくよく見ると、先程から避けまくっているが、ホル・ホースのスタンド『
リュウタロス「よーし、そんじゃ行きま───」
モモタロス『オイこらー!何勝手に邪魔してんだよ!?』
ウラタロス『そうだよ!ここは僕が───』
キンタロス『いやいや、ここは俺が───』
リュウタロス「もう、みんなやめて!頼むから。」
ガルッチ『こらぁぁぁぁぁぁぁ!!そこに直れ!雑種共ォォォ!!!』
───数分後
黒こいし「…………あーあ、怒っちゃった。」
クー・フーリン「えーっと、何あれ。」
ガルッチ「はぁ、全くあんたらねぇ。誰のだと思ってんだよ!一応大目に見てたが、こればっかしは我慢出来ん!仲良くしろよ!」
モモタロス「いやなぁ、小僧。俺は───」
ガルッチ「そこ、正座崩すな!」
モモタロス「はい………。」
ウラタロス「先輩ったら、怒られて────」
ガルッチ「貴様も正座崩すな!」
キンタロス「悪かった、さすがに度が過ぎた………。」
ガルッチ「だからって土下座は勘弁なんだが…………。」
あーもー、今更だけど何でイマジンが僕に憑依したんだよ。
リュウタロス「ごめん、僕達居場所がなくてさ………。良太郎は、僕達を庇って………。」
ガルッチ「……………だから、僕を?」
モモタロス「いや、そのベルトが俺達を呼んでさ。それに応じたって事なんだ。」
嘘…………、これ贋作なんだけど………。
ガルッチ「つまり、良太郎が死んでしまい、彷徨っていたところ、偶然僕がこのベルトを使ってたのを目撃し、それに憑依したって事か?」
ウラタロス「そう言うこと。案外良太郎とは違うけどね。」
キンタロス「何かと、特異点って訳でもなさそうだが、何故かすぐ追い出して、しかも実体化させるなんざ、聞いたことないぞ?」
リュウタロス「確かにね……。」
ガルッチ「はぁ、一応言うが………僕は其処いらの奴と事情が違うの。今は自分の星に帰るついでに、星の勇者って奴を探してるって訳。」
リュウタロス「星の勇者?そういえば、良太郎を襲ったのは星の勇者だとかなんとか───」
ガルッチ「はぁ!?リュウタロス、それホントか!?」
リュウタロス「わ、分かんないけど、真っ白なフードを被った奴が、良太郎を指してたんだ。」
嘘だろ、まさかの星の勇者が死んでるなんて……………。
リュウタロス「もし、良太郎を探してたんなら…………ごめん。」
ガルッチ「お前が謝る事じゃない、リュウタロス。あんたらも、責任感じてるだろうが、その世界に行けなかった僕が悪い。」
リュウタロス「………何で、そこまで?」
ガルッチ「失われたくないんだ。誰かが居なくなっていくのを…………。そしてそれを悲しむ人を見るのを…………。」
モモタロス「小僧……………。」
黒こいし「お兄ちゃん…………。」
クー・フーリン「ガルッチ…………。」
もっと気付いていれば、こう言うことには、ならなかったってのに、何で……………。
『コツン』
ガルッチ「ッ!?」
黒こいし「全く、そんなんだから私達が心配するのよ。そんな顔で如何するの?」
ガルッチ「だ、だけど僕は────」
黒こいし「なんでもかんでも抱え込むのは、お兄ちゃんの悪い癖だよ?そもそも、なんでも頑張るって事が駄目なのよ。お兄ちゃんは、生きている有り難みがないけど、今お兄ちゃんには、家族がいるんでしょ?」
ガルッチ「…………そうだが。」
黒こいし「お兄ちゃんの場合、世界じゃなく家族の為に戦ってるんだから、それを忘れちゃ駄目。いい?人の死を祈るのはいいけど、自分で責めないで。」
ガルッチ「………黒こいし。」
そうだったな、僕は『断罪者』になったとき、家族を守るって言ったきり、いつの間にか世界を救う事に、置き換えちゃってたな…………。僕には世界を救えない、ならばせめて、家族を守るしか無い。例え世界が敵に回ってでも、家族を守れると誓ったのなら、そうするべきだったな。
ガルッチ「まさか、敵に説教をされる時が来るなんてな。」
黒こいし「他の人なら、多分しないと思うよ?」
ガルッチ「…………だよな。んじゃ、最後始めるか。」
黒こいし「そうね。いずれこうしないと、勝負決まらないからね。」
ガルッチ「ああ。最後、決めるぞ。」
黒こいし「ええ。」
ガルッチ「…………モモタロス、使わせて貰うぞ。」
モモタロス「え?」
ガルッチ「『
ライダーパスに入れて、後は使うだけ………。
黒こいし「行くよ?」
ガルッチ「ああ。必殺、モモタロスの必殺技。」
黒こいし「苦悶を零せ。」
行くぞ……………。
ガルッチ「『
黒こいし「『
ガルッチ「…………僕の勝ちだ、黒こいし。」
黒こいし「…………ええ、そのようね。」
決着はついた。そこには、もう消えかかってる黒こいしが見えた。
黒こいし「あーあ、やっぱり鷲掴み出来なかったかぁ………。」
ガルッチ「いや、もう鷲掴みされちゃったよ。君の手で、僕の苦しみを…………。」
黒こいし「……………そうね。でも、消える前に………私、行かなきゃ。」
ガルッチ「…………こいしの所に?」
黒こいし「大丈夫、殺したりしないから………。」
そう言うと、まるでどこにも居なかったのように、僕の前から消えた。
モモタロス「…………これから、どうしようか。」
ウラタロス「そうだね。あ、それならさ。」
ガルッチ「僕は駄目だ。今回は贋作でたまたま呼び出されたけど、また呼び出せるかなんて限らないから。」
キンタロス「じゃあ、一体誰が………。」
ガルッチ「うーん………、見たところイマジンなんだが………、それと同時にサーヴァントになってるな……。」
リュウタロス「サーヴァント?」
ガルッチ「後で説明する。ランサー、今空いてる部屋に案内してくれるか?」
クー・フーリン「ああ、任せな。」
sideChange
-ガルッチの部屋-
こいしside
こいし「……………何で、貴方がここに?」
黒こいし「…………風邪、治ってたのね。」
え?何で?黒い私が何で生きてるの?というより、何でボロボロで私の前に?
フラン「黒いこいしちゃん、もしかしてお兄ちゃんは───」
黒こいし「私の負けよ。殺気立たないで、フランちゃん。」
こいし「じゃあ、何で私の前に?」
黒こいし「…………消える前に、1回貴方を見たかったの。でも、よかった。」
こいし「え?」
黒こいし「貴方は、まだまだ生きてて欲しいの。お兄ちゃんの為にも、貴方の力が必要なの。だから、お願い。」
こいし「…………私?」
黒こいし「どんな病気に負けず、生きて…………。』
黒い私は、涙を流してでも笑顔を見せて、消えていき、残ったのはカード化した黒い私がいた。
『真名:古明地こいし・オルタナティブ
クラス:アサシン
性別:女
身長:不明
体重:不明
属性:混沌・善
出典:東方project
筋力 :C-/耐久 :E- /敏捷 :SSS /魔力 :D /幸運 :E /宝具 :B
宝具
ランク:C
種別:対人宝具
レンジ:3
最大捕捉:1人』
こんな私とかも、居るんだね。でも、黒い私の眼は、優しかった。
ガルッチ「………こいし。」
こいし「お兄ちゃん………。」
フラン「黒いこいしちゃんは、もう居なくなったよ。」
ガルッチ「そっか………。」
こいし「…………………………お兄ちゃ───」
ガルッチ「言わなくていい。元より、この子が居なかったら、僕の苦しみが軽くならなかったし、それとそのカードは、御守りにしてくれ。」
こいし「いいの?」
ガルッチ「ああ、僕が使うには勿体ないしな。」
寂しそうな眼、だけど何処かで安心しきったような眼もしている。お兄ちゃんの為にも、私が頑張らなきゃね。
-to be continue⇨-