Star Dust Space chapter2 作:深緑 風龍
-???-
ガルッチがようやく目覚めると、そこには何もない空虚な世界にいた。
ガルッチ「此処、何処?」
辺りを見渡すと同時に、謎の泡が出現し、中には何かが移っていた。驚いたことに、そこには未来がいる世界だった。隣には長い黒髪に、紫色のゴスロリドレスを纏った美少女や水色の髪に、角のような機械の髪飾りを着けた少女。その者と手を繋いでいる女の子。女の子の後ろには、あのアヌビス神がいた事に、ガルッチは少しだけ笑みをこぼした。そして、もう一人の方は赤髪でなんだかのほほんとしている少女がいた。っとその女の子の声が聞こえた。
『パーティーかぁ~、一体どんなのかなぁ~。』
ガルッチ「…………なんでさ。」
またこいしと似たような声が聞こえたのか、ガルッチは少し苦笑いするも、その世界を眺めていた。すると、不思議な声が聞こえた。
「ようやく来たんだね、我が精神よ。」
後ろを振り向くと、そこには白い髪をしていて、美少年と言ってもいいほどの美顔の男性が立っていた。
ガルッチ「我が精神って?」
「言葉通りだ、もとよりそれは私の精神だったから。っと、自己紹介し忘れてたな。私は終焉と死と悪の始原大神『ディマイズ・ヴォイド・デス』と言うものだ。」
ガルッチ「赤イリヤが言ってた、あの?」
ディマイズ「そう、これがロスト・エンドの、そしてガルッチの本当の名前だ。」
ガルッチ「じゃあ最初から、無限光や反無限、終焉の力は………。」
ディマイズ「そう、元よりそれは最初から持ってた力だ。」
あまりにも不思議に思ったガルッチは、こんな事を聞き出した。
ガルッチ「じゃあ、何でロスト・エンドの名前にしたんだ?」
ディマイズ「した、というよりは…………それは人間になるときの名だな。」
ガルッチ「人間になるときのって………。」
ディマイズ「教えてやろう。君の本当の過去を…………。」
その途端、何もなかったはずの空間から、無数の泡が現れた。それも、中には色々なものが映っていた。
ディマイズ「元より私は、あらゆる世界の監視者のものだった。終焉へと迎え、最早割れてしまいそうな世界は、私の手で終わらせている事が仕事だった。反対に、私にはもう一人の監視者と同時に創造者のものがいた。其奴は原初と生と善の始原大神『ビギニング・ヴァーチュ・ライフ』という奴がいた。彼の仕事は、原初。つまりあの泡を生み出す力を持っていて、それを増やしていくのが仕事だった。」
ガルッチ「ここって、様々な世界を作り出し、終われば消えるって事なのか………。」
ディマイズ「まぁ、これは世界の泡と呼んでよいぞ。さてと、何故私はロスト・エンドとなったか。それは、ある思いつきだった。ヴァーチュがラヴォスを生み出してしばらく経ったときだった。」
ラヴォスという人物を聞いたガルッチは、思わず驚いた。
ガルッチ「ファ!?ラヴォスって、転生の神の!?」
ディマイズ「その通り。まぁ、1-1章から見たけど、彼奴何やってんだ。幼児に、幼女に欲情するとはどう言う了見だ!?全く、執事としてあるまじき行為だぞ!」
ガルッチ「メタイ、色々とメタイぞ。っていうか、そんなことやってたんかい!?有り得ねぇ………、風龍さんが何故あの言葉言ったのか、納得したわ。」
ディマイズ「んで、しばらく経ったある日、私は一人の人間を眺めていた。彼奴は独りだった、何も与えること無く、ただ無視されるか虐待されるかのどちらかだった。だが、私は興味を持った。彼の力に。そこで考えた。私はあの者に憑依して、力を持った人間にしようと思った。だが、ここで問題が浮上した。それは私が、大神であると。本来なら姿を現すのは、私にとっては不都合で、私を快く思わぬ者が現れてしまう。そして、もう一つが私の能力であることだった。これも姿を現さない理由と同じ理由なのだ。だが、それはラヴォスの手によって解決され、私は魂となった。ん?どうかし…………ああ、そうか。君は虐待とかの言葉が嫌いだったのだな。」
ガルッチ「いえ、お気になさらず…………。続けて下さい。」
虐待という言葉に怒りを感じていたが、我慢して聞いていた。
ディマイズ「そして、私はあの者を見つけ、すかさず憑依した。だが、憑依した瞬間その者の人格や精神、魂その者が息絶えてしまった。」
ガルッチ「ディマイズ、貴様殺し────」
ディマイズ「待て、殺していない!私とて想定外だったのだ!まさか憑依した瞬間滅びるなんて思わなかったのだ!」
ガルッチ「…………ならいいけど。」
ディマイズ「続けるぞ?そっからの行動は早かった。先ずは、この村から逃げ出そうと考えた。それでは、この者には報われないと思ってたからな。だが、途中であの者を虐待していた人物に見つかった。このままでは拙い、けれどそんなことはお構いなく、私はこの者の体力を無視して、大声で怒鳴った。殴られる前に、奴の股間を蹴り、近くにあった棒で殴りつけた。そして急いで、食糧やナイフ、衣服を盗み、あの場から立ち去った。まぁ、後先考えてなかった私だったからな…………。それからは、野宿の繰り返しだったが、とある者が私を見つめていた。何故だか、彼には力があるのでは無いかと思い声をかけた。すると、こちらに来て話し掛けた。君は一人なのか、とな。そこから、ロスト・エンドの始まりだった。後は、ロスト・エンドの記憶通りだろうな。」
過去話が終わると、ガルッチはすぐに記憶の整理をした。
ガルッチ「えーっと、要するに…………僕は始原大神であったが、ある人物に憑依し、ロスト・エンドの父親と思われる人物に誘われて、始原大神から人間に変わった。そっから陰陽師生活をするも、町に災厄、自分の死を予兆し、避ける方法である星の破壊者『ラヴォス』を倒す為に旅立って、結果敗北、逆に配下にされるも殺されて、そこで精神と魂が抜き取られた…………か。んじゃあ、君が魂でロスト・エンドが肉体、んで僕が精神ってこと?」
ディマイズ「そう言うことだ。」
ガルッチ「……………実感湧かねえが、信じるしか無さそうだな。だが何で、僕の妻を?」
ディマイズ「あー、どれだけ信念を貫けるか、試したくてな。そして、それを見せてくれた。フランオルタは、君と先程君が言った未来に倒され、黒こいしは4人のイマジンと共に、最後は君の手で、そして赤イリヤは役割を果たすべく、君と戦い敗れた。そして、後は私だけ。」
途端に場所が変わり、気付けばどこかのビルの上にいた。
ディマイズ「今の私は、『EndofTheWorld』の番人。私を倒せば、封印は完全に解ける。今ここには、君独りしかいない。加えて私は、戦闘面では強い方。私に勝てる見込みは低いぞ?」
ガルッチ「…………まだ封印してるって事か。」
ディマイズ「そういうことだ。さぁ、どうする?」
答えは決まっていた。例え敵が自分自身だったとしても、フラン達の約束を果たすべく、ガルッチは『アイン・ソフ・オウルソード』を持ち、全身全霊で挑む構えをした。
ディマイズ「……………だと思った、期待以上だよ!ガルッチ!!」
ガルッチ「行くぞ、終焉を司る大神よ。」
ディマイズ「来るがいい、この私が終わりを告げようではないか!」
-ガルッチの部屋-
フラン「…………起きないわね。」
永琳「おかしいわね、一体何があったのかしら。」
一方でフラン達は、疲労で倒れてるガルッチを見つけ、部屋まで担ぎ、それから1ヶ月も経ったにも関わらず、全く起きなかった為、永琳を呼んだところだった。
エンド「恐らくだが、魂と出会い、其奴と戦ってるのだろうな。」
フラン「何ですって!?」
こいし「それって本当!?」
エンド「予想だがな。」
イリヤ「でも、どうやって助けに行こう………。」
エンド「一つ、方法がある。」
3人「その方法って!?」
さすがガルッチの事心配しているのか、妻3人は食いついてきた。
エンド「この者の深層精神の中に入ると言うことだ。」
永琳「待って、それじゃあフランの中にいる子供は───」
エンド「安心しろ。何も3人の精神を抜き取る事じゃあない。『二重存在』というのは、知ってるか?」
永琳「ドッペルゲンガー!?貴方それを作り出すっての!?」
エンド「ああ、上手く行けばガルッチの所に送り込める事が出来る。しかし、3人か……………。」
クロエ「何か問題があるの?」
エンド「1人だったら、まだ送れるが、3人となると何か欲しいな………。カードとか。」
っと言ったら、3人は自分達が持っていたカードを取り出した。
3人「これでいい?」
エンド「なるほど、それなら行ける!姿はオルタだが、それでよいか?」
3人「ええ!」
エンド「よし、では───────」
-???-
ガルッチ「ちっ、思ってた以上にキツいな。」
現在ガルッチは、苦戦を強いられていた。長期戦は思っていた以上に長引き、互いに疲れ果てていた。途中ビルが倒壊してしまうも、元通りにしていった。だが、予想外な事が起こった。
ガルッチ「しかし、此処の新聞で調べたけど………。『犯罪都市『ゴッサム』』って、恐らく別世界に飛ばされていたとか………かな。」
どちらにせよ、あの轟音は誰でも気付くはず。早々決着をつけなければ、誰かに見つかってもおかしくない。そう思ったガルッチは、6つの翼を生やし、再び上空へと向かった。っとまた何かが吹き飛んだのが、こちらに来た。
???「くっ、なんて奴だ…………。」
ガルッチ「え?」
これもまた予想外な事が起こった。なんと吹き飛ばされたのは、アメコミで有名な『スーパーマン』が吹き飛ばされていたのだ。
ガルッチ「え?ちょっと待て、どういう事?んじゃあ、僕がいる世界って…………。」
スーパーマン「って君、一体何者なんだ!?」
ガルッチ「ちょっと待って、状況が読めないんで。そして、僕はガルッチ。」
少し状況整理してみた。今ここにいるのは、あのアメコミで有名なスーパーマン、そして空には蝙蝠の光があった。そして、一つの結論が出た。
ガルッチ「ここって、バットマンVSスーパーマンの世界じゃあねえか!?こんなところに飛ばされたってのか!?」
スーパーマン「き、君。あの、どうかしたのか?」
ガルッチ「あー、すまない。そして悪いけど、あれは僕にやらせて。責任持って、彼奴を倒すんで!!」
スーパーマン「は?」
ガルッチ「失礼!」
焦りだしたガルッチは、急いで上空に向かい、ディマイズのところに向かった。
ディマイズ「あっぶねえ、何あの蒼タイツと赤マント。いきなり攻撃するって………。」
ガルッチ「おいディマイズ!ここ、バットマンVSスーパーマンの世界なんだけど!?」
ディマイズ「え?そうなのか!?」
ガルッチ「何でこんなとこにしたんだよ!?」
ディマイズ「私に聞くな!というより、何故あの場所に選ばれたのかすら、分からぬのだ!」
そんなこんな言い争いもするも、弾幕や斬撃が、空中に広がっていった。それでもガルッチは、宝具を使用することは無かった。何故なら使用すれば街に被害が及んでしまうからだ。
ガルッチ「全く、厄介なとこを選んだ、ものだな!恋符『マスタースパークβ』!」
ディマイズ「ぐっ!ご、ごもっともだ、な!」
レールガンのような閃光を放ち、斬りかかろうとするも、再び地上に叩きつけられた。
ガルッチ「ッ!!!」
流石に限界を向かい始めたのか、体勢を立て直しとある館の庭のところでホバリングし、着地した。
ガルッチ「はぁ…………はぁ……………、久々だ、こんなに疲れたのは………。いや、耐久Dだってのが、此処で響いたか…………。」
そこで休憩してると、一人の執事が現れた。
「失礼、一体何の騒ぎですか?何やら空から────」
ガルッチ「す、すまないが、ここら辺りの住人を避難してやってくれ!被害が及ぶ前に、早く!」
「へ?」
ガルッチ「良いから!犠牲者が増える前に、避難させろ!特に、あのパーティを中止させて、避難を!」
「しかし………。」
ガルッチ「ちっ、やばいのが来やがった……………。とにかく、事情は後で聞く!今は早くしろ!」
何かの危険察知をしたのか、すぐさま飛び立ち、館上のところでホバリングした。
ガルッチ「絶対に防がなきゃ…………。出力最大!『
瞬時に投影したのは、
ガルッチ「『
盾を召喚すると同時に、雷が鳴り響き、空から閃光が走った。
ガルッチ「真名開帳!私は災厄の席に立つ。それは全ての疵、全ての怨恨を癒す我らが故郷。理想郷と14の花弁と共に、顕現せよ!『
14の花柄が現れると同時に城門らしきものが現れ、アヴァロンを取り込んでいった。そして、完全なる防御へと変わり、放たれた閃光にぶつかっていった。
ガルッチ「うぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!!!!!」
長時間で戦っていて、普通なら限界が来てもおかしくなかった。にもかかわらず、ガルッチはそれをお構いなしで、守り続けていった。
「え?ガルッチ!?そこで何やってんの!?」
ガルッチ「ッ!?未来!?何でここにいるかは聞かんが、時間がないから一度だけ言うぞ!ここら辺りの住人を避難させろ!事情は後で聞くから!早く!」
また再び想定外だったが、今はこの閃光を防ぐことが最重要だったため、急いで伝えた。まだひび割れはしていないが、攻撃は続いていたため守り続けた。
ガルッチ「(頼む、守り切ってくれ!!!)」
-to be continue⇨-