Star Dust Space chapter2 作:深緑 風龍
-クロノスウィング号 本の間-
ルッチ「って事で、お願いします!」
パチュリー「待って、突拍子過ぎて私でも分からない。」
ルッチ「ですから、僕にもサーヴァント召喚が必要なんです!今後の為にも。」
パチュリー「だから、そこがさっぱりなのよ。何を如何したらそうなったのよ。」
急にルッチが、サーヴァント召喚方法を教えてと言われて、戸惑うパチュリー。何故頼み込んだのか?それには理由があった。
数分前………。
-ルッチの部屋-
それは、ギルガメッシュの訪問の時だった。
ギル「邪魔するぞ。」
ルッチ「ギル、如何したの急に。」
ギル「いやなに、ついでに立ち寄ろうかと思ってな。しかし、我が雑種と比べると、此方の方が豪華よなぁ。」
ルッチ「あー、本当ならガルッチと同じ部屋になるはずだったけど、和装がいいって言うばかりに、こうなっちゃって。」
レミリア「まぁ、良いじゃ無いのかしら?何かと、ガルッチは和が好きそうだし。」
ギル「和か…………。言わば日本風なのが、好みというわけだな?というより吸血鬼よ、そこにいたのか。」
さとり「私もいます。」
ギル「…………まあよいか。」
ギルガメッシュが座り込んだとき、こんな事を話し始めた。
ギル「時に我が雑種の兄よ、貴様はサーヴァントを持ったことはあるか?」
ルッチ「サーヴァント?ギルみたいな?」
ギル「ああ、そういう感じだな。まぁ、我の場合は少々異例だがな。月の裏側で、白野と契約し、気が付けば我が雑種と仮契約から正式契約。本来なら、召喚する事が普通なのだがな。」
レミリア「ルッチには無いわよ?そう言うのって。」
ギル「だろうな。そこでだ、貴様にはサーヴァントを呼び出すために、媒体を用意した。『巌流島決戦』に関する本ばかりだ。受け取れ。」
そう言うと、様々な本が数本出てきた。
さとり「あら、巌流島決戦って言えば、私のお気に入りね。武蔵と小次郎の。」
ルッチ「ちょっと待って、ギル。僕サーヴァント召喚方法知らないけど?」
ギル「それも、そうか………。だが、何とかなるだろう。貴様は我が雑種の兄だ。きっと上手く行くさ。ではな。」
-本の間-
そして、現在に至る。
ルッチside
ルッチ「お願いです、せめてその方法が分かればいいので。」
パチュリー「もう、ホントに。魔理沙、ちょっと悪いけどサーヴァント召喚に関する本持ってきて。」
魔理沙「いいぜ、確か召喚本が何処かに………。あったあった。ルッチ、受け取りな。」
え?本投げちゃって良いの!?ってうぉっとっとっと。
パチュリー「魔理沙!気を付けな………ゴホッゴホッ!」
ルッチ「だ、大丈夫?」
パチュリー「き、気にしないで。」
ま、まあ、必要な物持ったし、後は本を開いて…………メモで書き取ろう。
ルッチ「えーっと、魔法陣は…………こんな感じで、詠唱は………………あった。ん?パチュリー。」
パチュリー「何?」
ルッチ「この祖には『我が大師』ってところ、どういう事?」
パチュリー「ああ、それは魔術師の師匠的なものよ。」
ルッチ「師匠か…………。校長でもいいの?」
パチュリー「ロヴァスねぇ………。まぁ、なくもないかな?」
ルッチ「分かった。」
パチュリー「後、何のクラスを召喚させるの?バーサーカーで召喚させるのならやめなさい。」
え?何でまた?
パチュリー「バーサーカーを召喚すると、結構魔力を食うわよ?何かの対策があれば、話は別だけど、お勧めしないわ。」
ルッチ「そうなんだ………。んじゃあ、これでいい?」
パチュリー「見せて。……………………………………………うん、これでいいわ。」
ルッチ「ありがとう、それじゃあこの本置いてくね。」
よし、早速戻って魔法陣書かないと。
-ルッチの部屋-
レミリア「…………。」
さとり「これでいいでしょう。」
ルッチ「んじゃあ、後はこの本を置いて、始めるね。レミリアさん、さとりさん。下がってて。」
何が出て来るか分かんないし、一応離れさせておこう。
ルッチ「素に銀と鉄。礎に石と契約の大公。祖には我が大師ロヴァス。
降り立つ風には壁を。四方の門は閉じ、王冠より出で、王国に至る三叉路は循環せよ。
繰り返すつどに五度。
ただ、満たされる刻を破却する。
―――――
もっと魔力を、この魔法陣に込めなくては…………。
ルッチ「――――告げる。
汝の身は我が下に、我が命運は汝の剣に。
聖杯の寄るべに従い、この意、この理に従うならば応えよ。
誓いを此処に。
我は常世総ての善と成る者、我は常世総ての悪を敷く者。
汝三大の言霊を纏う七天。
抑止の輪より来たれ、天秤の守り手よ―――!」
誰かが召喚に応じてくれた!でも、何が出て来たんだろ…………ん?女性に、4刀持ってて…………?
レミリア「えーっと?」
さとり「ルッチさん?これは一体?」
ルッチ「…………。」
何も言えなかったが、彼方から話し掛けた。
「新免武蔵守藤原玄信……!?ごめん、やり直し!」
3人「え?」
「サーヴァント・セイバー、新免武蔵ここに推参!君が私のマスター…………え?如何したの?」
え?武蔵?武蔵って言わなかった?いやまあ確かに、って違う違う!
ルッチ「えーっと、武蔵で………合ってるよね?」
武蔵「え?ええ、勿論よ?」
さとり「何か、私がイメージしてた宮本武蔵と違う。おかしい、色々とおかしいじゃあないか!」
レミリア「どういう事?こんな運命聞いたことないんだけど!?」
武蔵「あー、そっちは男の宮本武蔵を想像してたのね………。って、君達、翌々見てみると…………。」
ルッチ「はい?」
武蔵「くぅぅ!惜しい!2人はいいのに、マスターが美少年だったら文句なしだったのに~!」
3人「…………。」
えーっと、これって俗にいう、ショタコン?
武蔵「いや、美顔なのは変わりない。けど、美少年じゃないなんて………。あーもー!なんてこったい!」
ルッチ「あの、セイバー?」
武蔵「あ、えーっと…………んんっ!も、もう一度言うけど、君が私のマスター?」
ルッチ「あ、うん。」
武蔵「契約完了。あー、あれは忘れてね?私は決して───」
さとり「ショタコンじゃあないと?」
武蔵「やめてっ!心の傷を抉らないでェェェ!」
ルッチ「あ、いやその………。別に、気にしてないので。」
武蔵「わ、私は別に美少年が…………はい?」
ルッチ「いや、だってですよ?うちのお姉ちゃんなんて、ショタロリブラシスコンなんですから。あと弟は自他認めるほどのロリコンって言われてますし。」
武蔵「そ、そうなんだ………。まぁ、契約完了って事で、良いわね。これより私は、貴方の剣になるから。」
一応、ステータス確認って行こう。どんな感じだろう。
『真名:宮本武蔵
クラス:セイバー
マスター:ラーク・マスター・ルッチ
性別:女
身長:167cm
体重:56kg
属性:混沌・善
出典:史実(1584年?~1645年)
CV,佐倉綾音
第三再臨衣装
筋力 :A+++/耐久 :A+++/敏捷 :A+++/魔力 :E++ /幸運 :B /宝具 :A++
クラス別スキル
対魔術:A++
魔術に対する耐性。Aクラスなら現代の魔術師では傷つけることさえかなわない。
保持スキル
第五勢:A+
詳細不明。『孫子』の兵法の五の奥義。奇策と気勢による敵勢の瓦解を狙うための兵法であり、いわば「正攻法だけが戦術ではない」とする戦いにおける頭脳を用い方の要点。敵の弱点を探り、見極めたならば相手が気付く前に迅速かつ大胆に押し切ってしまえ――、という姿勢である。使用した場合、隼斬りのように2回攻撃効果となる。
天眼:A+
天眼は『目的を果たす力』とされる。一つの事柄を成しえると決めたらその成就のために全身全霊を傾け、必ず達成するもの。自己の全存在を視線にのせ、目的に投射するもの、といってもよい。武蔵の場合は『その場所を斬る』事にのみ天眼が向けられる。たとえば『相手の右腕を切る』と決めたが最後、あらゆる手段を講じて右腕を切断する。それは最適解としての斬撃、『無駄のない、時間と空間をねじ伏せる一刀』となる。『目的達成の為の手段』を『一つに絞る』力。無限にあるべき未来を『たった一つ』の結果に限定する、極めて特殊な魔眼と言ってもいい。
無空:A+
剣者が到達する最高の位。究極の境地。柳生新陰流・水月に相当する。無空なるが故に無敵。これ捉える者、無限の境地に達した剣者のみ。
五輪の書:-
武蔵はその生涯にて至った境地、培った技法を死の直前に書としてまとめ上げた。それは地水火風空の5巻に分かれた書で、“武蔵”というひとりの人間の集大成であった。五輪の書は、地の巻にて二天一流の兵法としての理念とその概略を、水の巻では具体的な技法を、火の巻では戦略や戦術の次元での兵法について、風の巻では前述のように他流派の否定から成る二天一流に対する根本理解を解説している。そして最後の空の巻には、武蔵なりの“空”に対する理解が、前述の“相対”の技法によって書き記されているという。
宝具
六道五輪・倶利伽羅天象
ランク:A++
種別:対人宝具
レンジ:不明
最大捕捉:不明』
…………………何これ、魔力が低いところは目を瞑るとして、A+以上って凄いだろ……。いや、幸運はBだけど。でもギルには届かないけどねぇ……。
武蔵「ワォ、凄いじゃん!私のステータス!もしかしたら、良いマスターに恵まれたかなぁ?」
ルッチ「あー、今更なんだけど…………セイバー。」
武蔵「ん?」
ルッチ「僕のミドルネームが、マスターなんだけど。」
武蔵「え、マジで?」
ルッチ「うん。」
武蔵「……………これは私も想定外。」
レミリア「いや寧ろ、貴方が女性だって事を驚いたけど………。」
さとり「私もです。」
武蔵「まぁ、とりあえず宜しくね。」
まっまあ、形はどうであれ、僕のサーヴァントは手に入ったね。でも、何のために召喚させたんだろ………。
武蔵「それにしても、ここって落ち着かないわね。和風ってあるのかしら?」
ルッチ「あるのはあるけど、僕の友人か弟の部屋だよ?」
武蔵「あ、そっか。でもマスター、この豪華な部屋にしたのって、そう言うのが好みなの?」
ルッチ「ううん、リーダーって立場でこうなったの。」
武蔵「へぇ、格好いいわね。そっちの子達は?」
レミリア「私?紅魔館の主だったわ。」
さとり「私は、地霊殿の元主よ。」
武蔵「ん?元って事は、どういうこった?」
ルッチ「居場所が無くなったんだ。『幻想郷』ってとこに住んでいたけど、そこで大変な事が起こって、結果………。」
武蔵「あー、ご、ごめん!変な事言って!じ、実は私も、居場所が無くってね。」
ルッチ「そ、そうなの?」
武蔵「うん。世界を転々と旅しててさ、気が付いたら君のサーヴァントになったって事なの。」
レミリア「なるほど、仮面ライダーディケイドみたいな人だったのね?」
武蔵「ディケイド?そいつライダーなの?」
『グゥ~』
武蔵「……………………。」
ルッチ「…………その、セイバー。好きな食べ物とか、ある?」
武蔵「…………うどん。」
ルッチ「分かった、ちょっと待ってね。そこの椅子に座ってて。」
サーヴァントがお腹が空くって聞いたことないけど、いやまって、常識に囚われちゃ駄目だね。とりあえず、エミヤに頼んで……………。
──数分後
ルッチ「お待たせ、とりあえずタマミツネうどんで良いかな?」
武蔵「タマミツネうどん?」
ルッチ「言い換えれば、きつねうどんだよ。」
武蔵「いいね、それじゃ、いただきます!」
す、凄い美味しそうに食べてる。
レミリア「サーヴァント召喚って、何が起こるか分からないものねぇ。」
さとり「そうですね、ということはディケイドに弟がいるって言うのも、あるのでしょうか。」
レミリア「そうね。それに驚いたことに、いつかこの世界に訪れる運命もあるわ。」
さとり「…………気になりますね、そのディケイドの弟。」
武蔵「うん、美味しい!特にあげさんが乗ってる黄身をかき混ぜると、もっと旨い!」
ルッチ「よかった、口にあって。エミヤさんが喜ぶよ。」
武蔵「あ、貴方じゃ無かったんだ。」
ルッチ「うん、殆ど弟頼りって言うより料理苦手じゃ無いんだけど、なかなか担当にしてくれないんだよ。作ろうと思えば、作れるんだけど………。」
『タマミツネうどん
きつねうどんに更に、黄身を入れたうどん。因みに、かまぼこはタマミツネが描かれてる。』
武蔵「ご馳走さま!美味かった、タマミツネうどん。って、如何したの3人とも。」
レミリア「え?いえ?な、何も?ねぇ、さとり。///」
さとり「え、ええ。な、何で無いわよ?///」
ルッチ「…………ちょっと、食べ終わった時の顔が、可愛かっただけだから。うん。///」
武蔵「そ、そう?ならいいけど。」
悟られないようにしないと、うん。
ギル「また邪魔するぞ。」
武蔵「む?何奴?」
ギル「問いをかけるか雑種………?ほう、なかなか面白いサーヴァントを召喚したようだな。」
ルッチ「そう?あ、セイバー。この人敵じゃないから、安心して。」
武蔵「そうなのですか?」
ルッチ「うん。この人はアーチャーの英雄王ギルガメッシュ、僕の弟のサーヴァントなんだ。」
武蔵「そうなのか………。」
ギル「我が雑種の兄よ、どうやらそのサーヴァント………仮面ライダーディケイドそのもののようだぞ?」
ルッチ「居場所がないのは知ってるけど、どういう事だ?」
ギル「"パラレルワールド"にいた"女性として生まれた可能性の宮本武蔵"ということだ。だが、それ可能性がかき消され、いつの間にか世界を彷徨っていたということだ。」
武蔵「まぁ、その人の言うとおりだね。」
ギル「んで、転々と旅してるうちに貴様のサーヴァントとなった。ということだ。」
ルッチ「…………でもギル、何で僕のサーヴァントを呼び出すためにこんな事を?」
ギル「そうだな………、いずれにせよ貴様にはサーヴァントの力を借りなければなるまい。特に、そのセイバーにはな。」
武蔵が?何か、意味があるって言うのか。
ギル「まっ、いずれ分かるだろうよ。」
そしてまた、ギルは部屋を出て行った。
ルッチ「……………武蔵が、何かを握ってる…………か。」
レミリア「のようね。」
武蔵「と、とりあえず、宜しくね。」
ルッチ「うん。」
女性の宮本武蔵。もしかしたら、もう一人の仮面ライダーディケイドかもしれないかもね。もしそうなら、その意味が分かるかも知れないね。
-to be continue⇨-