前半はかなり強気で余裕そうな九重鈴子ちゃんですが、後半で心をへし折られる展開です。
今回の話には「スカトロ」「獣姦」などの要素が含まれます。
とすっ、とすっ、とすっ……、そんな「足音」を立てながら、私はほとんど裸ん坊で炎天下の公園を歩かされ続ける。
身に付けている物といえば、頭と尾てい骨から伸びた「自前」の……私が九尾の狐のクォーターである事を示すふわふわした狐耳と狐尻尾。
首に巻きつく安っぽくて悪趣味的に可愛いハート付きの首輪。
肌に張り付いた、肘と膝を曲げた腕と脚にすっぽりと覆い被せられた黒いラバー。
か弱い私の筋肉をラバーは完全に組み伏せていて膝と肘を全く伸ばせない。
そんな状態で肘と膝を足裏代わりにして、四つ足で公園を散歩させられている。
これならば、裸のほうがまだマシなのに。
周りの男達がどこからか手に入れた呪術的な呪縛と共に物理的にも束縛された今の私には、見た目通り程度の自由しかなかった。
(気持ち悪いのデス……)
羞恥心すら塗り潰すほど、感じる感覚全てが気持ち悪い。
汗と熱で蒸し釜になりながら、ヌチャヌチャ音を鳴らして肌に吸い付くラバー。
お前にピッタリだ、と言われてはめられた安っぽいペット用首輪はまるで、私が畜生だと言うかのよう。
血筋に流れる九尾の妖力は「犬っぽく」なるためだけに使わされて。
そして何よりも周りの男共から突き刺さって絡みつくイバラのような優越感と、ドロドロとこぼれ出す悪巧みの気配。
……私の持つ読心能力は九尾の力で増幅し、最悪の状況下で鋭く研ぎ澄まされていた。
戦闘能力は弱められても、こういった能力は強いままらしい。
ひっきりなしに感じる猥雑な思考が、私の心を踏み荒らす。
犬拘束、やってみたかったんだよな
(この格好は犬拘束っていうのデス?へぇ、気持ち悪い事知ってるのデスね)
お尻を揺らしながら歩いてて可愛いな!
(ケツばっか見るな、お前キモいのデス)
夢に見た生のケモノっ娘!尻尾振って欲しい!尻尾は感じるのかな?
(感じないし尻尾も振らねーよ、気持ち悪い顔で夢見てんじゃねーのデス)
巨乳の娘でやりたかったなー
(じゃあなんで私でやってんだよ、アホなのデス?)
新調したカメラ、高いだけあって良いなー、ピンクのマンコもバッチリじゃん
(そのカメラは後でお前のケツに突っ込んでやるのデス)
後で俺の犬とセックスさせるって言ったらどんな反応するかな?泣いちゃうかな?
(もうバレてるデス、お前はいつか必ず殺すのデス)
俺のチンポに塗って人間バター犬やらせるためのバター、溶けてないかな……
(お前の粗チンは噛み切るのデス)
周りの男共のゴミのような思考を読心能力が拾い集めて、私の心が悪態で埋め立てられる。
か弱い女の子相手でも、寄ってたかってじゃないと強気になれないクズ共が、クソめ、何で私はこんな奴らに油断晒して捕まったんだ?
出来る抵抗といえば、心の中で悪態を吐くくらいしかないなどと。
もはや、自分に対してすら腹立たしい。
周りの悪意を受けて煮え繰り返るはらわたを、きつ過ぎる日差しがさらに熱くしている気がする。
怒りを通り越して無表情になりながら歩いていると、木の日陰で寝そべる犬が見えた。
あれが今から私がセックスさせられる犬らしい。
炎天下を裸で這い蹲ったあげく犬に犯される私と、本物の犬畜生のクセに日陰で寝てただけでセックスできる犬畜生の対比に、傷だらけの自尊心に塩を塗られた気分になる。
「じゃーん!今からあの犬がキミの「番い」だよ!番いならセックスしないとね!ジョン!来い!」
そう言って犬をこちらに呼びながら、男が私の顔を覗き込む。
私が泣くのを期待していたらしいので仏頂面で視線を返してやる。
「……あれ?あっ、そうか!表情に出せないほど怖いのか!ウハハハ、でも止めないからね!」
男は笑いながら私のアソコに指を潜り込ませて、私の尻尾を撫でながらAVのマネらしい指捌きを披露してくれた。
「アンっ……♡」
乱暴な指捌きは痛いばかりで気持ち良くないが、あえて感じたふりをしてやると男は「予想通り!」とでも言いたげに目を見開き、笑みを浮かべた。
調子に乗って指を懸命に動かしながら「やはり雌なんて少し触ればこんなもんなんだな」などと女を舐めきった思考を垂れ流しているあたり、なんとも童貞らしい。
(こいつやっぱりクソ童貞なのデス、後で未使用品のままでチンポコ引きちぎるデスよ)
「よし、ほぐれてきたな……カメラ回ってるよね?見た?この濡れ具合」
しばらくして快楽ではなく異物感でアソコがほぐれると、男は達成感溢れる顔で指を抜いた。
ネトつく愛液を指で伸ばし、指に残ったアソコの感触をしばらく楽しむ男を見ているとゲラゲラ笑いたくなるがグッと我慢する……が、我慢しきれず荒い息を吐きながら体が震えてしまう。
「フフフ……さあ!ジョン!いけ!」
呼吸を乱して身体を震わす私を、絶頂の余韻に浸っていると勘違いした男の思考を読心能力が捕らえた次の瞬間、男は濡れた手で犬を撫で回してから、私の股ぐらに犬をけしかけた。
ハッハッハッ……という吐息が私のアソコにかかり、犬は濡れた鼻先を私のアソコに潜り込ませるように押し付け、丹念に私のアソコを舐め回してくる。
悪意だらけの中に居るから、感覚が麻痺したのだろうか?
動物の持つ悪意のない、性欲のみの愛撫は思っていたよりも不快ではない、いやむしろ……。
(あっ……、バター犬ってこんな感じなのデスね……これちょっと良いかもデス……)
犬のほうが……、飼い主よりも上手い……。
予想していなかった快楽は不意打ちとなって下腹部に突き刺さり、アソコが蕩けだす。
顔が快楽と飼い主への嘲笑で紅潮する。
(テクニック以外は飼い主に似るのデスね……)
さあいよいよやるぞとばかりに乗っかってきた犬のゴワゴワした毛並みと涎の臭いを背中から感じながら、頭を下に向けて股の間から犬を見やる。
向こう側に見えた犬は愛液まみれの顔で勃起しており、尻尾と共にペニスがブンブン振り回されている。
見た目も心もテクニックも無様なクソ童貞飼い主とのギャップからか。
相手が犬であるにも関わらず、その無垢な瞳と悪意無しの真っ直ぐな性欲が少し可愛らしく思え、私は「その気」になった。
自分の股ぐらからペニス位置を確認しながら、アソコを押し当てる。
「あっ………!」
アソコで熱と硬さを感じた瞬間、犬は後ろ足で地面をしっかり踏みしめてペニスを突きこみ、ついに私と繋がった。
犬は私を離すまいと抱きかかえるように背中に密着し、太陽の真下では背中が膨れた4つ足の影が伸びる。
「ぐっ……うっ……」
相手が犬なのだから当然なのだが、まさしく獣のような交わりに私の膣粘膜が擦れ、ヒリヒリとした痛みと共に呻いてしまう。
「遊んだ」あげくに犬と交わりたがる人ならともかく、サイズ的にも貞操的にも「遊び」のない私のアソコでは、獣相手では心許ない。
(耐えられる……のデスかね?)
無垢な獣ゆえの無遠慮な性交……。
犬が腰を振るたびに、膣壁と共に心の余裕もえぐられるような感覚を覚えて、炎天下の中だというのに冷や汗が垂れる。
さきほど雑多な思念と共に飼い主の男から読心した情報の中にあった、「犬の交尾の仕組み」が頭から離れない。
読心した情報によれば、犬はこの後ペニスを握り拳ほどに膨らませてから30分以上も交わり続けるという。
飼い主の男が「アレが来たらどう反応するかな?」などと思念を垂れ流しながら黙っている事から、きっと間違いないだろう。
私の力量ならこの身を縛る呪術を解くのにあと10分もかからないはずだが、それは集中した場合の話。
今でさえ痛くて集中できないというのに、この後にペニスが拳ほどに膨れ上がって30分以上も獣欲をぶつけられるとなると、さすがに状況が悪い。
焦りの中で犬に対して読心術を強めながら待っていると、犬の心に何やら大きなやる気があふれるのを感じて、思わず背筋がこわばる。
ついに本格的な交尾を始める気だ。
(今はただ耐えるしかないのデス……)
急速に太くなっていくペニスを感じ、決意と共に歯を噛み締める。
痛みに耐える準備をすると、犬は身体を動かしてペニスを挿入したまま私の身体から降りた。
「あっ……あぅぅ……」
見て確認するまでもなく恥ずかしい格好になり、怒りで抑えられていた羞恥心が呼び起こされて、ただでさえ炎天下の交尾で熱い身体がさらに過熱するのを感じる。
お尻とお尻をくっつけ、2つのお尻の間に犬のペニスで橋を架けたような格好……。
視界の端に見えた、4つ足から8つ足になった自分達の影が羞恥心を掻き立てる。
「ぐっ……うっ!うぅっ!」
「おー!愛液ダラダラじゃん!こんなのでも感じるんだな!」
快楽などなく、異物感で愛液を流す私のアソコを見て騒ぐ男達の声が妙にハッキリと聞こえる。
男達の愉悦のボルテージは、犬の腰の動きと共に加速度的に膨れあがって、間も無く最高潮と言ったところか。
ただ男達を愉しませるしかない状況に鼻の奥がツンとして涙が流れた。
(絶対にただじゃおかないのデス……)
本当は号泣してしまいたいが、それをなんとか怒りで抑え、流れる涙を出来るだけ抑える。
不幸中の幸いというべきか、涙が炎天下の交尾で流れる汗に混じった事もあり、男達は私の落涙に気づいていないようだ。
連続して続く痛み、怒りと羞恥心、そして炎天下での交尾による大量の発汗で頭がグラグラ揺れて、飛びそうになる意識をなんとか呪術に向け続ける。
極限状況での意識集中に時間の感覚と共に意識が消えていく……。
不意に訪れた、ジョロジョロという音と共に生暖かいものが身体を流れる感覚で意識が蘇ると、もう全てが終わっていた。
「う……?」
いつの間にか交わっていた犬は別の犬になっており、口の中は生臭さと苦味を持った白濁で溢れ、膣だけでなくお尻の穴もヒリヒリと痛み、私の身体や髪にはアンモニア臭が染み付いていた。
「あ……オシッコ……やだぁ……」
ぼやけた頭だというのに、今の自分の有様を耐え難い屈辱感と共に瞬時に理解してしまう。
男達は気を失った私にさらに犬をけしかけ、口と肛門を犯し、身体中にオシッコを浴びせたのだ。
さっきの生暖かい感覚は、きっと男達の放尿だったのだろう。
私の解呪は、間に合わなかったと言っても良い。
今からでも呪術を解いて反撃に出る事は出来るが、そんな事をやる気力はもうなかった。
「あっ!アレもやってみたかったんだよなー」
「ひっ……!」
そう言って自分の陰茎をズボンから取り出した男に対して、亀裂の入った心ではもう読心能力は働かず、未知の性暴力への恐怖に震えてなりふり構わず4本足で逃げる……けども。
「そんな格好で逃げれないって!」
「あぅっ!や、やだぁ……」
すぐさまお尻を鷲掴みにされ、男の指が白濁まみれのお尻に食い込む。
「そおれっ!」
「……あぐっ!ぅ……」
お尻を掴まれながら4本足でジタバタと抵抗するが虚しく、男の陰茎が肛門に突き刺さる。
肛門を犯すのか、と思いきや男は陰茎を挿入したまま全く動かない。
動かない事に逆に恐怖を感じていると、男の「ふぅ……」というため息と共に、お尻の中に暖かさが流れ込むのを感じた。
「……ああっ!!やだぁっ!オシッコ、お尻にしないでぇっ!」
「フフフ……温泉浣腸って言うんだよ?知ってた?」
ジョロジョロと直腸に生温い液体が流れ込むのを感じ、逃れようとするも爪もだせない手足では地面を掴めず。
なす術もなく、肛門に放尿を迎えるしかなかった。
「ふう……暑くて水をたくさん飲んだから、たくさん出たな……」
湿り気を帯びた肛門からズポン!と音を立てながら陰茎が抜かれた。
生温いオシッコが、お尻から伝って太ももを濡らすのがたまらなく不快に感じる。
(ママ……私……トイレにされちゃったのデス)
小便器扱いされて、心が折られたという確かな実感を感じて、身体中から力が抜ける。
力が抜けると肛門からオシッコと一緒にウンチが流れ落ちたが、それをまるで他人事のように感じた。
お尻から滑り落ちたウンチを見て、男達は失笑があがる。
クスクス笑いながら男達は、何やらガサゴソとビニールの音を鳴らした後、私の顔に近づいてきた。
「ほら、ウンチは持って帰らないとね」
そう言って私の顔にビニール袋……、中に私のウンチが入ったペットの糞回収用の袋を突きつけた後、私の首輪にウンチ入りビニール袋を括り付けた。
「飽きたからもう帰っていいよ、ウンチは自分で持って帰ってね!……じゃーね!バイバイ……ウハハハハ……」
「あぅぅ……」
嘲り笑いながら私を置き去りにして帰る男達の足音を聞きながら、首で揺れる自分のウンチの重さを感じて屈辱感の底に沈む。
犬に犯され、肛門と口も穢され、小便器にされたあげく、これから首に自分のウンチをぶら下げながら裸の犬拘束のままで家に帰らなければならない。
「ひっく……ぐすっ……ママ……ママぁっ……」
もう、やせ我慢の相手が居なくなったからか、無様すぎる自分の姿に堪えていた涙と鼻水が溢れだした。
自他共に認めても良いほどに、心をへし折られた。
日が暮れて一番星が顔を出す中、足取りはナメクジのようで。
いっそ塩をかけられて溶けてしまいたい。
「ママ……慰めてくれる……デスかね?」
通行人のギョッとした顔を通り過ぎながら、ただそれだけを期待しながら、4本足で歩くしかなかった……。
次は非エロとかも書きたいかなーって。
20歳になった九重鈴子ちゃんが、ママの九重京子さんと一緒に初めての晩酌をやる話とか。
2016/7/10
語尾の修正と、修正中に読み返していて思い付いた文章を書き足しました。
書き足したのは「いっそ塩をかけられて〜…」の部分です。