千雨が狼に犯されながら狼になった後、狼をぶち殺す話 【完結】 作:ミキマル
獣姦、百合(?)描写あり。挿絵付き
満ちた月が次第に欠け初め、空に弧を描き始めた頃。
その日、エヴァは薄暗い月明かりの下で一人お酒を嗜んでいた。
茶々丸に用意させたつまみを摘みながらワイングラス片手で椅子に座り込むエヴァ。片足を立て、膝に手を置く。
目線の先は何もない真っ暗な空。僅な星明かりと欠けた月明かりが彼女の横顔を薄く照らす。
従者である茶々丸は先に下がらせ一人、物思いに耽る姿は例えるなら一つの絵画のようであり、長い金色の髪の毛がキラキラと輝いているようであった。
そんな彼女が一人お酒を嗜んでる理由。
それはつい最近エヴァの従者として契約したあの狼の事であった。
超から彼女の妊娠を聞いたエヴァはその日から彼女の扱いについてが悩みの種なのである。
まさかの子持ち。
それもまだ妊娠中の、まかり間違っても神様の類いだ。そこらへんの犬と勝手が違う。
経済状況からしてみると養う事が出来るが、子育てと言う観点からすると未知の領域。彼女に任せればよいのだろうか心の奥底の良心が自分も子育てに構うよう、訴えかけて来る。
もしトラブルの元になるようであれば強引にでも契約破棄して良いが、こうして一緒に暮らして来たことにより少しずつであるが情が湧いているのも事実。600年生きてきて他の人々よりも人生経験豊富だと自負しているエヴァであるがさすがにこの様な事は初めてだった。
過去を振り返り、少し後悔する。ちょっとした好奇心で契約したのが仇となるとは。
「まったく、とんとん拍子に私の下に入って…神様としての誇りはないのか…」
グチグチと不満を漏らすエヴァ。
テーブルの上のチーズやドライフルーツがどんどん減ってゆき、空になったワイン瓶が机の上に並び始める。
だんだんとペースが早くなるエヴァ。
そんな中、リビングで丸くなっていた千雨が起き上がる。大きくあくびを一回。そしてのっそりと起き上がった千雨はゆっくりとエヴァの元に向かっていく。
「んっ? どうしたちう。陣痛か?」
「グルルル…」(早えーよバカ。腹減ったんだよ)
「何言ってるか分からん。コイツ人の言葉を理解してるなら喋れる気がするんだがな…。ってか念話使え! 使ってただろ⁉」
「クゥーン…」(ご名答、喋れますよーだ。絶対喋らんけど)
エヴァが摘まむチーズやオイルサーディンの香りに釣られてふらっとリビングの方から現れた千雨はお溢れを貰うためにエヴァの横に座り込む。
話す事が出来る千雨であるが、自分が『長谷川千雨』とバレるのを防ぐために喋らないと誓っている彼女。
普段から鳴き声やジェスチャーで受け答える彼女であるが何となく喋れる事をエヴァに看破されている所を見るに伊達に600年生きていないと実感させられる。
純粋無垢のペットが主人にねだるよう、可愛らしく鳴く千雨。それを察したエヴァは干しぶどうを房ごと千雨の上に高く持ち上げる。
「そうか、そうか…コレが欲しいだな。おっと待て! そんな目で見ても駄目だぞ」
「……」(じれってーな、とっととしろよコイツ)
「そ〜れ…よし!」
掛け声と共に干しぶどうが真上に投げられる。それを千雨は上手く後ろ脚を使ってジャンプすると口でキャッチ。そのまま器用に実の部分だけを頂く。
その様子を見ながらエヴァはちょっとした支配欲を満たし楽しんでいた。
「ほれ、次は一粒ずつだ。取ってこーい!」
(ちょ! おっと、おおっとと、コイツ楽しんでやがる…!)
「ははは!! そ〜れそれ!」
そんな、なんだかんだで主人生活を楽しむエヴァ。彼女は千雨の頭をくりくりと撫で回す。
「よーし全部取れたな~上手いぞ、よしよ〜し」
(なんだろう…悪い気がしない…)
そして付き合されながらも十分ペット生活を楽しんでいる千雨であった。
それは些細な思いつきである。
テーブルの上に置かれたバターケース。エヴァは千雨の頭を撫でながらふと、朝食時などに使う木目調の木箱に入ったバターに目が入った。
何か閃めいたのか身を乗り出してそのケースを手に取る。
蓋を開けると半分のサイズになったバター。彼女は暫く頭に手を当て考える。その間、千雨はエヴァの隣でうとうとと瞼を閉じかけていた。
そして彼女は一度ケースをテーブルの上に置くと椅子の上で立ち上がり、真っ黒なワンピースの中に手を入れる。
そして中に履いていた同じく真っ黒なショーツの両脇に親指を通すとおもむろに下げ始めた。
彼女の片手にはつい先程まで履いていた暖かなショーツ。それを椅子の背もたれの端に引っ掛けると再度座り込み足を組む。
幼い彼女の小さな割れ目。そして生え揃うことのない金髪の陰毛がうっすらと目に入る。
そして彼女は机の上に置いたバターを指で掬うと自分の局部に塗り始めた。
割れ目を沿って弧を描く。
上へ下へと動く小さな人差し指。その指先は小さな赤い突起にもふんわりと乗せるよう優しく塗っていった。
やがて全体にくまなく塗り終えた彼女は瞼が閉じかかっている千雨の方に体を向けると股を広げて足を投げ出し、片方の足で千雨の背中を蹴り起こす。
ふと目を覚ます千雨。
眠たげな顔をエヴァに向ける。
そこには薄暗い窓の光をバックに両手を前に組ながら股を開き、局部を千雨に晒け出すエヴァの姿が。
彼女は指についたバターを舐めると太ももに指を当て、そのまま局部の方にツーと指を動かす。そして中指をトントンと当てながらこう言った。
「なぁちう…ここ、舐めな」
「んっ……」
クチャリクチャリと舌の音が一人と一匹の暗く静かな空間に響き渡る。
「……ぁ」
彼女の局部はピチャリピチャリと音をたて、彼女の内情を示す。
「……ぁあ」
思わぬ快感に顔をしかめるエヴァ。最初はちょっとした出来心。
「……んっぁああ!」
まさかこんなに感じる事になるとは!
エヴァとして予想外かつ、衝撃的の出来事。
唐突に思い付いた『バター犬』
局部にバターを塗る事で犬が匂いに釣られて嘗め始め、擬似的なクンニリングスが体験できると言う代物。
長年の知識でそのような物があると知ってはいたが生憎今まで人形は持っていてもペットは飼ったことがない。
ここ麻帆良の地に来てから早14年。
子供の姿という事もあり色欲に駆られる事はなかったが欲求不満が積もる事には変わりない。
ここに来る前なら幻術で大人の姿になった後、情事を営むことが出来たのだが今は慢性的な魔力不足。性的なものに無縁の生活を送っていた。
そんな時にふとバター犬を思い出したエヴァは興味本位でバターを女性器に塗り始めたのだ。
もしここでごく普通の犬や猫ならばくすぐったいだけで感じることが無かったかもしれない。
犬は規則正しくベロベロと舐めるだけで相手の事を性的に考える訳ではない。猫の場合だとザラザラとした舌が逆に局部を痛める可能性だってある。
しかしながら彼女は違った。
彼女は元“人間”だ。
そして人間を止めた後も道教で言う陽の気を取り込む為に数々の人々と交わった経験がある。
つまりテクニックという観点で千雨は多大な知識と経験を持っていたのだ。
唾液と愛液が混じり合い潤滑剤として滑らかにかつ不規則に攻め上げる。
陰部を沿うように舌を動かしていたかと思うと陰唇に触れるよう、割れ目の中心を下から上へと滑らす。
そのたびに背中を通って頭に流れる快感。
女性器全体を優しく分散するように刺激する彼女の舌使いと合わせて、犬の舌特有のザラザラが更に彼女へ刺激を与える。
柔らかくほぐれた彼女の陰部は更に愛液の分泌を早め、滝の様に流れだし、やがて快感は全身へと響き渡る。
「んっ……はぁ、はぁ……っ」
涙目になりながら口から漏れる甘美の声を最小限に抑えるエヴァ。
彼女は誇り高き吸血鬼。例え交わることがあっても主導権は渡さない。
そんな普段から支配する立場であり、サディスト的な思考である彼女がペットのオオカミにはなされるがまま攻め上げられ、気持ちよさに全身を震わされる。
(鳴かされるがまま鳴かされてたまるか!)
エヴァの今取り残されている最後の意地。
彼女はワンピースの裾を掴むと声を抑える為口に咥える。その時だった。
「んんっ〜ーー!!!」
頭の先へと突き抜ける衝撃。
ホワイトアウトした視界。
口に咥えたワンピースの裾をおもいっきり噛むが口端の方から涎が垂れる。
頭の中も真っ白になり、何も考えることの出来ないただひたすら快感に身を委ねる身体。やがてゆっくりと視界が晴れる。
股間に目をやるエヴァ。その先には股に顔を埋めた千雨の湿った黒い鼻が。
先程まで舐めていた筈の仄かに赤みの掛かったピンク色の舌が見えない。
「なっ!……んっ…ぁあ、ぁああ、ぁぁあああ!!!」
湿った鼻は彼女の小さな花弁に触れると押し付け、擦り上げ、攻め上げる。
長い舌は陰唇を割って中に入り込み、ひだを分けながら膣の先に進めていく。
彼女は今、クリトリスと膣内を一緒に責められているのだ。
2つの快感を同時に襲ったエヴァは突き抜けた快楽に身体全体をくの字に反らす。
彼女はなんとか千雨を引き離そうと身体に力を入れる。しかしその間にも容赦なく千雨は攻め続けた。
只でさえ人一倍大きなオオカミである千雨。
そんな千雨の舌は大きさで言うと男性の陰茎にも引けを取らない。ましてやザラザラとした舌がイボのように彼女の中全体を攻め上げる。
エヴァは両手を千雨の頭に置いてなんとか引き離そうと肩に力をいれる。
しかしながら口の端から糸を引き、涙目になりながら快感に身を委ねてしまっている今の彼女にそんな力など残されているはずがなかった。
じゅぽじゅぽと音を立て前後に動く舌。やがて千雨の舌は彼女の秘部へと達する。
「_____!!!」
声にならない快感。思わず気が飛びそうになる。
千雨は彼女の秘部であり、恥骨の下にある膣壁の前にあるGスポットへと探り当てたのだ。
「あっ、あぁっ、ああ」
声が止まらない。
「あああ、あっ、ぁあああ!」
快楽に身を委ねてしまう。
人ではない、畜生の分際に。
「あ、あっぁあああ!!」
しかしもう彼女に考える余裕も思考も力も何も残されていなかった。
気持ちいい。
きもちいい。
キモチイイ。
やがて快感は絶頂へ達する。
「ひゃっぁぁぁあああああぁぁぁ___!!!!」
快楽の頂点に達した彼女。
彼女は千雨に覆いかぶさり、抱き抱えるように前かがみになると身体を大きく震わせ、そのまま潮を吹き上げる。
そして彼女は意識を手放し、千雨に身体を預けたのであった。
(…しょっぺー…ってかやり過ぎた…)
気を失っているエヴァの隣で後処理に励む千雨。愛液で糸を引く椅子やベチャベチャになった床を雑巾で拭き取る。
今の千雨の姿は自分以外誰も見ていないと言う事もあり久々の人型であった。
きつく絞った雑巾で床を丁寧に拭きあげる千雨。
ついノリノリでエヴァを襲った彼女だが少々熱が入りすぎたと反省の意を込めて入念に掃除に徹する。
最初、エヴァが自分の局部を晒け出した時は遂にトチ狂ったかと肝を冷やした彼女であるがやがてエヴァの意図が見えてくるとこれまでの高圧的な態度や扱い、ペット生活の不満が漏れ出し、仕返しと鬱憤晴らしから彼女をイカせる為に局部を舐め始めた千雨。
それがまさかイッた後に失神まで追い込むとは千雨の大きな誤算である。
しかも今の彼女はなんだか幸せそうな笑みを浮かべており、この後ややこしい事になってしまうのではないかと不安で一杯になっていた。
「よっと、お掃除終わり。 後はコイツをどうするかなんだか…」
あたり一面をゆっくりと見回す。
茶々丸とチャチャゼロはエヴァの言いつけで地下室へ用事があるらしく今日の朝まで帰ってこない。
つまりエヴァと千雨の2人。
彼女はエヴァの飲みかけのワイングラスとチーズの入った皿を手に取るとリビングまで運ぶ。そのまま皿を机の上に置くとソファで横になっているエヴァの隣に座り込んだ。
そのままエヴァの頭を撫でる千雨。おでこに手を当てそのまま髪を掻き上げるとエヴァの綺麗な金髪が指と指の隙間を通って流れてゆく。
片手に持ったワイングラスを口に当て傾ける。味の変わったワイン、いや自分の舌が違う味に感じるのだろう。
膨らんだお腹に手を当てるとそこには未だ見ぬ我が子が宿っている。
あの時の二の舞いにならないよう半分しかない飲みかけのワインをちびちびと口に含みながら千雨もエヴァと同様に今後に付いて考えていた。
流石に出産が近いのだ。そろそろ決めなくてはならない。
エヴァの下で今後もオオカミとして、ペットとして生活。
これなら身の安全も保証も守られ、子どもたちも安心して育てられるだろう。
「でもずっと未練に悩まされるだろうな…」
外に出れば和気藹々と同じ年の子どもたちが学び、遊び、笑いあい、時には好きな人と恋をする。
そんな当たり前の学生生活。自分には出来ない夢のような日常、平穏。
そして子供達は“オオカミ”とだけでしか育てることが出来ないだろう。それはそれで可哀想なのかもしれない。
「…それとも離れて一人暮らし、いや子どもたちと暮らすか」
エヴァとの契約はいつでも破棄できる内容だ。吸血鬼の眷属みたいな絶対的な契約とはまた別である。
どこか遠くで暮らし、シングルマザーとして生活するのも悪くない。
千雨にはもう一つ『ちう』としての顔があるのだからやろうと思えば幾らでも活用できる。
しかし一人で子を産み、育て上げる。
“人”として育てる事が出来るが彼女一人では多大な負担であろう。
「それとも…山に戻る…」
思い浮かべるのは山を駆け、谷を超え、オオカミの我が子に指南しながら暮らす野生に溢れた生活。
時には人型とになって山を降り娯楽を楽しみ、普段のテリトリーは山の中。
神様として千雨は我が子の顔を撫でながらただ一心に愛情を注ぐ。
自覚していないが彼女は三峰神社の神様でもあるのでそのイメージは間違っていない。
おそらく神様として無意識にその様なイメージを作り出したのであろう。
出産まであと数日。それまでに彼女は決めなくてはならない。
空になったワイングラスやダイニングに置きっぱなしになった食器類を台所に下げる。
そしてリビングに戻りながら彼女の身体が銀色の毛に包まれ、両手が地に付いた。
そこにはオオカミの姿になった千雨の姿が。
彼女はソファに飛び乗ると風邪を引かないようエヴァを包み込み、温め、そのまま丸くなる。
「…おやすみ」
未だ見ぬ我が子に重ね合わせながら紡ぐ言葉。
そして彼女も深い眠りについたのであった。
季節は春を迎え、桜の花びらが咲き誇る今日この頃。なんとか3月中に更新出来ました。
今回は久々のエロ回と言う事でバター犬です。
幼女×オオカミ(中身は女の子)と言う獣姦と百合の組み合わせ。中身は女の子なんだからきっと百合の筈…。
バター犬や幼女×獣♀の話って案外少ないものですね。ググってもあまりヒットしません。と言う事でこの珍しい組み合わせを楽しんでくれたら幸いです。エロく出来てますように!
挿絵はポリウレたん氏(@poriuretan1)から頂きました。
涙が止まらない…うぅ、ありがとうございます…
ポリさんのイラストに興味を持たれた方は是非Twitterやpixivをフォローし、メロンブックスに委託されている『俺がヲタサーの姫』やワニマガジン社の『COMIC X-EROS #51』をどうぞ(感謝の宣伝)
感想、評価宜しくお願いします。
次回は最大の山場になる予定。ちゃんと更新出来るかな…
※活動報告で言い訳あり