せんねんせんそうあいぎすのちょっぴりえっちな小説 作:むとっち
「シビラは今日もどこかに出かけているのか」
王子は退屈そうにつぶやく。
「ええ……マイペースな方ですから。以前から何も言わず姿を消すことがありましたが……。そういえば、最近は多いような気がしますね。少し、不安です。一体、何をなさっておられるのでしょう」
アンナは怪訝な表情で窓の外を見る。
「どこに行っているのか、見当はつかないのか?」
「いつもお一人で外出されるようなのです。どこに行っているのか、誰も知らないのです。立場のあるお方ですから、危険なことはなさっていないとは思うのですが」
「そうか。……少し、考えておこう」
けたたましい遠吠え。血飛沫。断末魔を上げることすら許されず両断され肉塊へと姿を変える無数の狼たち。鮮血の舞うその中心に、彼女はいた。
「こんな雑魚ではまるで話にならないの。もっと奥に、行かないと。……ここでするのも、愉しいのだけど、ね」
魔狼の住まう毒の沼地。抵抗のない人間であれば、ただそこに立っているだけで命を落としうる危険な場所。シビラはその奥地へと、なんの躊躇もなく足を踏み入れていった。手には魔剣アンサラー、その柄にはめ込まれた宝玉が、怪しく煌めいていた。
迫り来る狼を一刀両断しながらシビラはどんどん奥へと進んでいく。
――ここには以前、王子と来たことがある。毒への抵抗力と強い再生力を持った巨大なワーウルフ達が群れているのよね。あの時はみんなの助けがあったから勝利できたの。でも、今は、たった一人。そう、私だけ。
それはきっと絶望的な戦いになるだろう。それでも彼女には、その絶望的な戦いを挑まなければならない理由があった。激しい高揚感。胸の高鳴り。強く打つ鼓動が全身に激しく血液を送り、指先まで熱くなるのを感じる。
沼の奥地、魔狼の巣へと、堂々と足を踏み入れる。
強烈な殺気。数体の巨躯の魔狼が、縄張りに足を踏み入れた愚かな侵入者へと飛びかかった。
「――遅いの。がっかりさせないで」
魔狼がその腕を伸ばすよりも遙かに早く振り抜かれる魔剣アンサラー。その剣先が届くまでもなく、刃先より溢れるその魔力が屈強な肉体を切り裂いていた。
狼達の体がどさりと地面へと転がる。
「おかわりの用意はまだなの? あんまり退屈させないで」
一層激しくなる遠吠え。大小様々な数え切れないほどの狼の雪崩が、シビラへと迫った。その中には自らの体の三倍はあろう、巨大な金色の魔狼の姿もみえる。
僅かばかりの恐怖。体にじっとりと汗が滲む。
奥歯をかみしめ、雪崩の中心へ向けて魔剣を振るう。先頭の狼が倒れる姿が見えたと思った瞬間――狼達は左右に展開し、シビラを取り囲んだ。
退路が、完全に断たれた。
それは、彼女にとって死を意味する。ただ立っているだけでも、生命力は奪われていくのだ。狼達は、獲物が逃げないようにただ待つだけでいい。事実、彼女の体力は確実に失われつつあった。狼達は勝利を確信したように、口から唾液と垂れ流し歓喜の遠吠えを上げる。
「まさか、それで勝ったつもりなの?」
魔剣から放たれる魔力の届かない場所へと距離を取る魔狼達。シビラはその距離をほんの数歩で詰め、狼へと斬りかかった。仲間を殺され怒り狂い襲いかかる二頭目を返す刃で切り裂く。三頭目が飛びかかろうとしたとき、金狼がうなり声を上げ、それを制した。まるで統率されているかのように、狼達は再びシビラを取り囲む円陣を構築する。決して自らは飛び込まない、徹底した待ちの戦術。それは知性によるものではなく、その地に住む魔物が生き残るために本能で生み出したものだった。
まさか、魔物がこんな手を使ってくるなんて。
シビラは焦り始めていた。手に持つ魔剣から少しずつ魔力が失われていくのを感じたからだ。再び魔力の解放を行うのには、少し時間がかかる。その瞬間を襲われたら――
決死の覚悟で退路の方へと切り込む。この魔剣の力が続くのはもうあと十秒もない。
魔力が続く間に、逃げ道を作らなければならない!
退路の方へと剣を振るう。魔力の剣閃が狼の壁の中に道を作っていく。
死体となって倒れる狼に飛びかかり、蹴り飛ばし、小さな体を全力で跳躍させ、一瞬生まれた肉壁の隙間に弾丸の様に飛び込むっ!
狼のいない、壁の向こうの景色が眼前に広がる。胸の中に広がる安堵感。後はただ走って逃げ切るのみだった。
次の一歩を、そう思い踏み出そうとしたその足が、動かなかった。
なぜ? 疑問とともに体は激しく地面に叩きつけられた。
顔を動かして自らの足の方を見ると、動かそうとした右足はがっちりと巨大な狼に捕まれていた。行く手を阻んだそれは、一番最初に倒したはずの魔狼のうちの一匹の腕だった。
殺し損なっていた? いや……死んだふりを、していたんだ。私は最初から、策に嵌まっていたということ。この魔狼の群れは、狡猾にも私が殺し損なったのを確認して、襲ってきたていたんだ。最後には退路に逃げ込むように仕組んで。
アンサラーから急速に魔力が失われていくのを感じる。もう、魔力を飛ばすことはできない。そしてまるでそれを見計らったかのように、金狼が眼前にその姿を現した。
身動きを奪われた私の頭に、金狼の巨大な腕が振り下ろされる。
「うぐっ、あ……ぐ……あがっ……」
何度も、何度も。
目が霞む。体の感覚がなくなっていく。意識が遠くなる。
しかし、金狼は私が意識を失うのを許さなかった。目を閉じようとするところをみるやいなや、その巨大な口で首をつかみ、空中へと放り投げた。一瞬の浮遊感、そしてどさりと、地面に叩きつけられる。その直後、また別の巨大な狼が私の体を咥え、そしてまた空中へと放り投げた。
私の体はまるで玩具のように扱われていた。
もう手足の感覚は無い。何が見えているのかもよくわからない。ずるずると、地面がこすれる鈍い音。ぼんやりとした意識の中で、私の両腕が噛まれ、二頭の狼に引きずられている姿が想像できた。運ばれている。沼の、奥の、もっと奥へと。
一体どれだけ時間が過ぎたのだろう。
意識のない間にどこかに運ばれたようだったが、あたりを見渡すとやはりそこは沼地だった。しかし、不思議なことに、あの毒の腐った臭いがしない。私の体は、まるで風呂の様な浅い沼に浸されていた。
全身がぼろぼろだった。衣服はズタズタで意味を成していない。ただぼろぼろになった布のようなものが体に引っかかっているだけだ。ありとあらゆるところにひっかき傷に擦り傷が目立つ。致命的な出血がないのが、不幸中の幸いだった。
手足は一切動かない。おそらくは麻痺毒の一種だろう。辛うじて、肩と太ももが動かせる。上体は起こせないが、なんとか転がって動くことくらいはできそうだ。ゆっくりと体をひねり、仰向けから、俯せになる。そしてまた仰向けに――
眼前に巨大な影。その巨大な影が私の体を掴みのしかかる。あの、金狼だった。私を殺すつもりは無いようなのだが、一体どうするつもりなのだろうか。
「お前にハ多クの同胞を殺サれタ。ダから……返してもラウ」
聞き取りづらい声だったが、それは確かに人語だった。
「信じられない、話せるの……?」
「チがウ、おマエの体、いジった。俺たチの声、届クようニ。俺たチの子、孕めルようニ」
「う……そ……、そん、な」
体の表面を垂れる緑色のねっとりとした液体。それはよく見ると、普通の液体とは異なる動きをしていることに気づく。まるで、自らが動いているかのように。自分が浸かっているも、その緑色の液体は、沼なんかじゃなかった。魔物、だ。
「さア、仕上げゲだ、あ……ハハ……アーッハッハッハ……」
緑色の液体が激しく蠢いた。同時に全身に走る甘い感覚。シビラ腹部がぷっくらと膨らむ。液体が、シビラの子宮の中に大量に入り込んで、うごめき始めた。
「あ、あっ……んっ……くぅ……やめ、お願い……あああんっ……やめ、てぇ……」
子宮が熱い。自らの意思とは関係なく高められていく性感。膣から溢れる愛液で、緑色の沼地が白く濁り始めていた。
「こんな、だめ、もう……イ……クぅ……」
「もうイクのか、淫乱め。ほら、惨めにイク姿を見せるがいい」
さっきまで聞き取りづらかった狼の声が、今ははっきりと聞こえる。確実に、体が、作り変えられていっていた。
「いや、こんな、だめ、いや、あア――――」
目の前が真っ白に明滅する。意識が飛んでしまいそうなくらい強烈な絶頂。必死に歯を食いしばり、イキ声を抑えるが、絶頂したのは誰の目にも明らかだった。
シビラが絶頂を迎えても、液体の責めは止まらない。液体の触れるところ全てが敏感になったように感じる。液体の蠢きを肌で感じるだけで、全身にゾクゾクと甘い震えが走る。
「そんな、今、イったのに、イったばっかりなのにひぃっ、うそ、うそぉ……」
全身がなめ回される感触とともに走る強烈な性感に、シビラはもう声を抑えられなくなっていた。
「はひ……あ、あ、ひぃっ……ひくっ、いぐっ……あ、あ、いぐっ、いぎま、す……、また、あぐっ……いっちゃ、いっちゃああああ――――!!!」
最後の仕上げとばかり、液体は大きく蠢き、シビラの子宮をかき回した。王子と子供を作るはずだったその場所を穢された感触にシビラ絶望し、涙を流し、そして絶頂した。もう、愛する人と子供を作ることは出来ないだろう。
金狼はシビラの体を沼から引き上げる。ぐぽぐぽと激しい音を立てながら、妊婦のように太ったシビラの腹に溜まった液体がヴァギナから溢れだし、そしてその感覚にシビラはまた白目をむいて絶頂し、惨めに潮を噴き出した。
「あ、あひ……あ……ひあ……」
「これからだって言うのに、トンでしまっては困るなァ!」
だらだらと愛液の垂れる膣に、金狼の丸太のような巨根が挿入されようとしていた。小柄なシビラのまだ子供のようなヴァギナに、そんな太いものが入るはずがなかった。しかし、その幼い割れ目に、杭を打ち込むかのように乱暴に巨大な金狼ペニスがねじ込まれた。物理的に入るはずのないペニスを、シビラの改造された膣口は大きく広がりながらペニスを抱きかかえるようにきゅうきゅうと締めながらくわえ込んでゆく。
ありえないほど広げられた膣の感触に、シビラは絶叫する。本来絶望的な激痛のはずのそれは、強烈な性感となってシビラに襲いかかった。その甘い絶叫に合わせて、金狼はペニスを膣奥へと一気に挿入する。
「ひいあああアあアぁぁ――――っ、んんきぁああああぁぁ――――!!」
「いーい鳴き声だ……、その声、もっと聞かせてくれや」
金狼はシビラの体を両手で掴むと、まるでオナホールのように前後に動かした。
「最高だぜぇ……高貴な姫オナホ、一生大事に使ってやるよ。あぁ……たまんねぇ、もう出ちまう」
突き上げられる度に痙攣し絶頂するシビラの子宮に、ついに金狼の精液が注ぎ込まれようとしていた。
「オラァ、孕めえっ!!!」
激しく子宮に叩きつけられた熱い精液の刺激に、シビラは幾度目かの連続絶頂を迎え、ついに気絶した。子宮内は精液に満たされ、改造された卵子に次々と獣の精子が襲いかかり、本来あり得ないはずの受胎があまりにも簡単に実現していた。
金狼は長い射精をしてなお、シビラを犯していた。激しいピストンでパンパンと音を立てる度に、膣口からは精液が溢れた。意識を戻したシビラに、幾度となく絶頂が襲いかかる。もう言葉を出すことも出来ず、うつろな目で絶頂の波に身を任せていた。
二度目の射精。ようやく金狼は満足したのか、シビラの体を解放し、放り投げた。
「明日も使ってやるから覚悟しておけよ。ああ、あとついでにそいつらの面倒もみてやってくれや」
壊れてしまったシビラのうつろな目の先に、無数の狼達の姿があった。これから、この狼達全員が満足するまで、犯される。シビラは絶望に飲まれ、意識を閉ざした。
意識を取り戻すと、私はやはり例の浅い沼に体を浸されていた。全身にこびりつくような、どろりとした感触。最初と違うのは、私を浸すあの半透明な緑色の液体が、汚らしく白濁しているということ。そして、私は腹部は妊婦のようにぷっくりと膨らませ、いつでも妊娠できるように精液風呂につけ込まれているのだった。
大きく膨らんだ腹の中を、何かがどんどん突き上げ、暴れる。まるで、早く出せと言わんばかりに。その刺激に合わせて、膣がぐんぐんとありえないほど広がる。
「いや……いやぁ……。私、魔物のお母さんになんてなりたくない……やめて……、お願い、出ないで……」
ぐったりと力なく開かれた股から、ぬるりと銀色の狼が顔を出した。それが身をよじる度に、全身に焼けるような性感が走る。
「いや、いやあっ、イ……くぅ……っ!! イっちゃうぅ!! 魔物の赤ちゃん産んで、イっちゃううぅぅ――ー―!!!!」
べちょりと、子供の狼が沼の中へと落ちる。しかし、腹部の蠢きはおさまらない。ふたたび張り裂けそうなほど膣が広がり、二頭目が顔を出した。
「はっ、はひっ、ハヒぃ――……、はっ、ひぃ――」
終わらない連続する絶頂と出産の刺激。酸欠になって意識を失わないよう、呼吸をするのに必死であえぎ越えを上げる余裕すらなかった。
飛びそうな意識の中で二頭目が産まれた。しかし安堵することを許さないかのように、三頭目がすぐに頭を出した。三頭目はまるで母親の肉体が限界にあるのを知った上で弄ぶかのように幾度となく膣で体を捻った。意地悪な我が子の悪戯に、幼い体の母は幾度となく絶頂し膣を痙攣させ答えた。
一度に三頭の出産。母は意識を失うことなく出産に耐えた。ぱっくりと開いた膣口から、どろどろと愛液が零れた。産まれたばかりの三頭のうち一頭は母の膣から溢れる愛液をなめ上げ、二頭は母の膨らんだ乳房にしゃぶりついた。そのときシビラは初めて乳房が大きく肥大し、母乳が出るよう改造されていることに気づいた。乳首を甘噛みされるのが酷く気持ちが良い。乳首から母乳をなめ取られる度に、きゅんきゅんと体が震える。もっと強く噛んで欲しい。淫乱な乳首をもっと虐めて欲しい。三頭の子供を前に、母親は被虐的な性欲に溺れていた。
三頭は代わる代わるシビラ乳首を犯して母乳を啜ると、満足したのかどこかへ向かって走り始めた。産まれたばかりだというのに、その姿は大人の狼と何ら変わらない。なんと恐るべき生命力だろうか。彼らはこうやって人を襲い、子を孕ませ、数を増やし、侵略を繰り返しているのだ。
入れ替わるように、あの金狼が裂けた口から牙を見せ、歓喜の表情を浮かべて現れた。
「元気な子供を産んでくれてありがとうなぁ姫様。じゃあ次を頼むわぁ」
強烈に勃起した金狼の丸太のようなペニスから、目が離せなかった。
欲しい、欲しい、はやく、欲しい――はやく、はやく――。
私は恋人のように金狼に縋り付き、そのペニスを嘗め上げる。睾丸を両手で揉みしだき、太い血管の浮き上がった巨大なペニスを何度も何度丹念に嘗め上げる。その先端から零れ出る先走り液を、大きく口を開け愛おしそうに嘗めとった。
舌の上に乗る狼のカウパー液。なんとも言えない甘美な味に、全身に鳥肌が立つ。口の中でそれを大事に何度も味わい、こくりと、飲み干した。
「おい、しい――。もっと、もっと欲しいの……ねぇ、お願い……」
シビラは顎が外れそうなほど口を大きく開け、太い亀頭を銜え込んだ。できるだけ深くペニスを咥えられるよう、喉奥まで使って狼のペニスに奉仕する。その先端からすこしずつ溢れる蜜の味。それを口に含む度に、全身が麻薬に浸かったような幸福感に包まれた。出して欲しい、いっぱい出して欲しい。懇願するように涙目で金狼を見上げ、両手で巨大な精巣をこりこりと刺激した。
「そんなに欲しいのなら口の中にくれてやるよ、オラぁっ! 零さないように飲み干せ!!」
口の中に入りきらないほど大量で濃厚な精液が注ぎ込まれた。それを口から溢れさせないよう、必死に喉奥へと運び、嚥下する。次から次へと注がれる精液を、シビラは一滴も零さず飲み干した。バキュームフェラで尿道に残った最後の一滴まで強く吸い上げる。喉を通り胃へと落ちていく精液の感触に、膣が痛いほど反応する。今犯されたら、ペニスが膣口に触れただけで絶頂してしまうだろう。
「くくく、かはは――、犯して欲しいか? なぁ?」
「は……い……」
「どうして欲しいかもっとちゃんと言ってみろ」
「金狼様の、おち……んちん……を、私の――」
「ご主人様だ、ほら、きちんと言ってみろ」
シビラは金狼によく見えるように大きく股を広げ、両手で子宮口まで見えそうなほど膣を広げた。
「ご主人様の立派なおちんちんを、この、無様な雌犬のおまんこに、ぶち込んで、下さい、わぅ――んっっ!!」
そう叫んだだけで、全身がかあっと熱くなった。まるで、それだけでイってしまったかのように。そして大きく広げた膣から、愛液が垂れた。
「よく出来ました……! それじゃあ元姫様の哀れな雌犬奴隷に、お望み通りご褒美ペニスをぶち込んでやろうか!!」
「ありがとうございます、ご主人様ぁッ!」
金狼はシビラにのし掛かり、その巨大なペニスを膣へとねじ込もうと――
「ど、どうしてっ、どうして挿入れてくれないのっ!?」
「さぁて、どうしてかなぁ?」
「も、もう、もう私、我慢でき、ない……」
シビラは両手で金狼に抱きつくと、自ら腰を沈め、その膣で狼の巨大なペニスを銜え込んだ。
「んんぁっっ! き、きたぁ――!! ご主人様の特大おちんぽぉっ! 入っただけで、イク、イク、イっちゃううううぅぅ――!!」
シビラは何度も何度も腰を振り、自ら子宮にペニスを叩きつけ、終わりのない連続絶頂の渦の中へその身を投じた。そこにいるのは快楽に溺れた一匹の雌犬。涎を垂らしてアヘ顔を晒し、かつての凜々しい姫の姿など見る影もなかった。
金狼は遠吠えのように大きな笑い声を響かせた。
「お前、気づいているんだろう? もう自分の体が自由に動かせることに。なのに、なんで逃げだそうとしないんだぁ? ほら、何でか言ってみろ」
気づいていた。今、金狼は何もしていない。体を押さえつけてもいない。今、動いているのは、自分だけだ。
「シビラはぁ、ご主人様の雌犬奴隷でぇ、精液便所なのぉ……。便所はぁ……ああああ――んんっ!! 歩いて逃げたりなんて、しないのぉ……んん――っ、あああぁ――っっ!! 安心してぇんんっ、おちんちん、気持ちよくしてぇ……、どぴょどぴょって、精液注いで欲しいのぉ――!!」
大きく拡張されたガバガバの膣が、精液が欲しい欲しいと巨大なペニスをきゅうきゅうと締め上げる。無理矢理犯した前回よりも遙かに心地が良い。あまりの気持ちよさに、金狼はたまらず精液を噴射した。
「ふあぁあああぁ――――んんんっ! ご主人様のぉ、特濃精液注ぎ込まれてぇ、イっくぅっっ、シビラの雌犬おまんこイっちゃうう、イっちゃうのおぉぉ――!!」
シビラは全身を痙攣させ激しい絶頂を迎えると、体中から力が抜けたように地面に崩れた。大量に注ぎ込まれた精液でシビラの腹部は膨らみ、愛液と精液のまざった淫猥な液体が、こぽこぽと音を立てて膣から零れた。
「良いことを教えてやろうか」
「は、ひ……何でしょう、ごしゅじんしゃま」
「お前の体はもう俺たちの精液だけを啜って生きていけるほどに作り替えられているんだよ。俺のペニスをみて、むしゃぶりつきたくなる衝動を抑えられなかっただろう? もう、俺たちの精液がないと生きていけない体なんだよ。逃げ出しても、外の世界では生きていけないってことだ」
「……ありがとう、ございます、ごしゅじんさま……シビラは、嬉しい、のぉ、わぅん」
「俺たちはなぁ、特別な力を持った聖霊を大量に捕まえて、力で従属させ、沼地に沈め、あの特殊な緑色の液体を作った。この傷が一瞬で治る金色の体も、その液体で作ったのさ。あれがあればなんだってできる。お前の仲間達も、すぐに同じ体にしてやるよ」
「ごしゅじんさまの精液はぁ、シビラだけの、ものなのぉ、くぅんん……」
「じゃあ最後の仕上げだ。おい、これが何かわかるか」
別の狼が何やら長い棒のようなものを咥えてやってくる。どこかでみたような形だ。
その怪しい輝きに、ぞくぞくと全身に鳥肌が立った。
恐怖、としか言いようがなかった。
「どうして、どうしてそんなものをもってきたの、どうして……!」
「なんだ、これが怖いのか? お前が愛用していた魔剣だよ。いらないのか?」
「早く、捨てて……。どこか遠くに持って行って……、でないと……!!」
「でないと、何だぁ? 昔を思い出して悲しくなっちゃうかぁ?」
狼達はまるで気がついていなかった。元々魔力を十分に感知する感性を持たない狼達には、見ることすら出来なかったのだ。魔力を放出する蛇口である持ち主から離れ、聖霊の溶け込んだ沼から潤沢な魔力を吸い上げ、その力をため込んだ魔剣が、尋常ではない輝きを放っているのを。まるで持ち主の姿を見て歓喜するかのように、魔剣は自らその力を解き放った。
魔剣を咥えていた狼が、言葉を上げる事すら出来ないまま一瞬にしてバラバラに切り裂かれ、蒸発し灰に姿を変えた。狼を切り裂いた魔力の余波が、周囲のものを切り刻む。金狼のおこぼれをもらおうと寄ってきていた仲間の狼達。そして眼前の金狼の巨体までもが、一瞬にして切り刻まれた。
「なぜ、なぜだぁ――!! なぜ、こんな事に――ッッ!!!」
「この魔剣はね、酷く残酷で、兇悪で、そして……とても嫉妬深いの。持ち主を、絶対に自分だけのものにしたいの。だから、例えば私が誰かに犯されたら、それを無かったことにしてしまう。私は、この魔剣が認めた相手とだけ、結ばれなければならないの。ごめんなさい」
「お前……最初から、最初からこうなると知っていて、それで――」
金狼は吐血した。胴体は大きく切り裂かれ、下半身は完全に切り離されていた。切り離された下半身がどろどろに溶け、魔剣へと吸い込まれていく。魔剣に刻まれた傷が癒えることはなかった。なまじ強い生命力を持っているが故に、その姿でも死は訪れなかった。
「そう、知っていたの。でも、もしかしたら、貴方なら、私を解放してくれるかもしれないって、本当に、そう思ったの。……でもやっぱり駄目だった。私は確かにプリンセスだけれど、本当はただの雌犬なの。私はこれから貴方の為の雌犬から、この魔剣の為の雌犬に戻るだけ。さようなら」
アンサラーは自ら空中を漂い、シビラの手に収まった。振り下ろされる魔剣。金狼の首が切り離された。
そして魔剣から幾本もの漆黒の触手が伸びる。その紐のような触手が、視界全ての狼達を次々と切り裂いていく。緑の沼地が血の池に変わる。その光景は地獄と言う他なかった。
切り裂かれた狼はどろどろの肉塊の様なものに姿を変え、魔剣へと集まっていく。その肉塊は形を変え、まるで狼の顎のような形に姿を変えると、大きく口を開け、シビラに迫った。
「ああ、やっぱりこうなるのね」
シビラは小さく呟く。
魔剣の呪いによる肉体の再生が、始まったのだ。普段は処女膜を再生する程度の事。それだけのことでも、膜を破られ犯された時以上の性感が肉体を苛む。嫉妬深い魔剣が、俺こそがお前を最も気持ちよくしてやれるとでも言うかのように、更なる快楽で性体験を上書きするのだ。
それが今回は全身を作り替えられる。あの緑の液体に何度も絶頂させられた時の性感を遙かに超える刺激が、私の全身を犯すのだろう。それを考えただけで、じゅんと膣から愛液が滴った。
口の中から、イソギンチャクの様に無数の赤黒い触手が伸び、シビラの体を締め上げた。さらに伸びる触手が、シビラの改造された膣をぱっくりと広げ、その中へと押し入っていく。強引に子宮口も広げ、さらにその奥へと侵入していく。
「あふぅ――、あっくぅ……、いっ、あああ――っ!」
こうなるとわかっていたのに、全身に走る性感は想像を絶し、シビラは喘ぎ声を抑えらなかった。細い触手達が子宮から狼の精液を掻き出していく。膣口から精液が次々と溢れ、愛液で洗い流されていく。何度も何度も絶頂し、幾度となく吹き出した潮が精液をきれいに洗い流していった。それは下半身が私の愛液でどろどろになるまで続けられた。
触手が全身をなめ回し、締め上げる。乳首は痛いほどつまみ上げられ、両足は関節が外れそうなほど開かれた。幾つもの触手が肛門へ我先にと進入していく。引き抜かれることなく深々と進入していく触手。
腸内を走る触手によってぼこぼこと変形する腹部を見て、ようやく気づいた。体の中の精液全てを掻き出すつもりなのだ。腸も、胃も、食道も――。
そのことに気づき、さぁー……っと、血の気が引いていった。この後起きることが、想像できたからだ。これが魔剣の、私へのおしおき、なのだろうか。
「やめて、やめて……お願い、それだけは、お願い、します……お願いだから……」
私の懇願に、触手は肥大したクリトリスをつまみ上げることで答えた。腰が跳ね、そして勢いよく触手は進入していく。触手の感触が、どんどん上へ、上へと上り詰めていく。
「やめてやめてやめて、お願いだからやめて、いや、いや、死んじゃう、しんじゃう!! いやああ――ごぶおおおああああおっ――ぼおおおおおお――っっ!!」
口から吐き出される大量の体液。精液と腸液と胃液と唾液の混じったどろどろのそれを、地面にぶちまけ、そして肛門から入った触手が口から顔を出した。まるで手を振るように私の眼前で踊ると、ディープキスをするように私の舌とねっとりと絡まり、そして引っ込んでいった。
私は口から体液を零しながら、うつろな目で魔剣の方を見ていた。魔剣の作り出した巨大な顎が、ゆっくりと私に近づいてくる。足に触れる触手の感覚。太ももまで飲まれていく。視界が、ゆっくりと上あごの肉の壁がで埋まっていく。
これからどうなるのだろう。ふわふわとした頭の中で、思考がまるで定まらない。ぼんやりとした視界が、薄暗くなっていく。
下半身は完全に顎の中の触手の海に飲まれていた。蠢く大量の小さなヒルのような触手が、我先にと膣穴と肛門に雪崩のように押し寄せてくる感触。見上げると小さな空がようやく見えた。それがすこしずつ、狭まっていく。世界が、遠くなってゆく。
そして私の全身は、魔剣の大顎に全て呑まれてしまった……。
目を開ける。
そこはよく知った場所だった。
王城の医務室。きっと、王子がここまで運んでくれたんだろう、なんて。そんなわがままな夢想を膨らませる。本当は、私のこの火遊びを知っている仲間の一人、なんだけどね。
王子はきっと、まだ知らないんだろうなぁ。私が自ら喜んでレイプされにいくド変態のマゾ雌犬だってこと。
ゆっくりと身体を起こす。丁寧に着せられた寝間着。ベッドのすぐ横には愛剣が飾られていた。それを手に取り、立ち上がる。身体の調子は良い。うん。本当に、最初から何もなかったみたいだ。
そのまま王城を抜け出して、外に出る。深呼吸して、懐かしい香りを胸一杯に吸い込んで、ゆっくりと、はき出した。
さぁ、次はどこにいこうか。
シビラは自らがまた敗北し、陵辱される姿を思い浮かべる。次で何度目の敗北になるだろうか。熱い愛液がとろりと、処女の恥部を濡らした――
以前、シビラがスキルレベル4→5になかなかならずに虹聖霊を食いまくったときの怒りをぶつけたくなったのでかきました。
やりたいシチュエーションを全部ぶちこんでいったら思っていたより長くなってしまいました。後半ギャグだし。。。拙い文章でまことに申し訳ありません。