せんねんせんそうあいぎすのちょっぴりえっちな小説 作:むとっち
魔法都市に進軍した王子軍は、圧倒的な力を持つミスリルゴーレムの前に、苦戦を余儀なくされていた。
「王子っ!! 私ではもう持ちこたえられませんっ! 撤退しますっっ!!」
アーニャはそう叫び双剣を収めると頭を抱えて一目散に逃げ出した。
振り下ろされる巨大な鋼鉄の拳。さきほどまでアーニャが立っていた地面が抉れ、床の破片が周囲に飛び散った。
「これは……私の番ですね」
透き通るように美しい長い金髪の細身の少女が、聖剣を手に、ミスリルゴーレムの前に立ちはだかった。ほっそりとしたその体が、とてもあのゴーレムの巨体から繰り出される一撃を耐えられるようには思えない。
しかし、その聖剣を携えた美しきエルフの姫――オリヴィエの目には、強い意志と絶対の自信が見て取れた。
「アルタキエラ、私に力を。我が身よ、闇を裂く光となれ――」
その言葉のごとくオリヴィエは光の翼を広げ、聖剣と共に淡い光を身に纏った。
宙を舞うという表現すら生温い。それはまさしく捉える事の出来ない光。目に映るのはゴーレムの周囲に走る光の軌跡と巨体を切り刻む斬撃の光のみ。聖剣の力を限界まで引き出して発揮された超人的な力が、矢も刃も通さぬ巨体のゴーレムを圧倒していた。
しかし――
「これでも倒せない……のかっ!」
王子は奥歯を噛みしめる。ダメージは確実に蓄積している、しかし、その刃はゴーレムの動きを止めるにはわずかに届かないように思われた。
「これでも、食らいなさい――っ!!」
その凛々しい言葉と共に、青白い魔力の刃が放たれ、ゴーレムの体へ深々と突き刺さった。声の主は、魔法剣士イングリッドだった。ゴーレムから十分に間合いを取り、高速で青く怪しく輝く剣を振るう。相手の魔法への抵抗力を奪う特殊な魔法の込められた青い魔力の刃は、魔力を秘めた金属であるミスリルすら切り裂き、ついにゴーレムは片膝をついた。
耐性を崩したゴーレムに向け、オリヴィエが頭上から最後の一撃を放つ。天から降り注ぐ光のようなその一撃に、ゴーレムの巨体は真っ二つに両断された。
「やりましたねっ! 王子っ!」
オリヴィエが嬉しそうに王子の元へと駆け寄った。遠慮なく胸元に飛び掛かり、華奢な両手を王子の首に回した。
「この勝利は、大好きな王子が、見てくれたからですっ!」
王子はその少女の軽い身体を抱き寄せる。
「いや、私がいたからでしょーが……!」
いちゃついてくるオリヴィエに釘を刺すように、イングリッドがオリヴィエに向かって言い放った。
「むーっ! なんですか、そんなことはありませんっ。貴方に横から手を出されなくても、勝てていました!」
「エルフの姫だか何だか知りませんが、無策無謀で突撃して周りに迷惑をかけるのはやめていただきたいですね……!」
「勝ったからいーんですっ!!」
オリヴィエは舌を出して見せつけた。
普段はエルフの姫として凛々しく穏やかで大人びたオリヴィエなのだが、王子との語らいを邪魔された事への苛立ちと、プライドを傷つける発言に感情が逆なでされたのか、その言葉は見た目相応の少女のものになってしまっていた。
「馬鹿にしているんですか……!」
イングリッドは手に持つ剣を強く握りしめた。その腕が、わなわなと震える。
「なによっ! やるの? 私とやるっていうのっ!?」
オリヴィエもまた聖剣を手に持ち構える。二人の視線が交叉する。
冷たくピリピリとした空気が、周囲を漂った。仲間は皆距離を取り、目を合わせないように離れて行った。
イングリッドの性格は王子もよく知っていた。恐ろしいほどに負けず嫌いなのだ。そして勝負となったら、絶対に決着をつけないと気が済まないのだ。対してオリヴィエはただでさえプライドの高いエルフの、しかも姫ときている。相手が誰であろうと、侮辱されたことを簡単に許しはしないだろう。
この二人の能力的には、力を合わせれば最高のパートナーになり得る組み合わせなのだが……。王子は困り果て頭を抱える。とにかく、何かの形で決着をつけて納得させよう。王子は苦し紛れにこう言った。
「わかった、もうわかった! 王城に戻ったら二人に決闘の場を用意しようっ。二人とも、それでいいなっ!?」
「……いいですよっ!」「望むところです」
二人の声が重なる。
妙な行き違いが無ければ仲良くなれそうなのだがと、王子はそう思い、大きくため息をついた。
王城の庭園で、鬼気迫る表情の少女二人が向かい合った。
「あー、勝負はこの木刀で行う事」
俺は二人に、訓練用の木刀を手渡した。
「王子、余計なお世話です。この程度の相手、一刀のもとに切り伏せて見せます」
オリヴィエは聖剣を抜いた。
「いい覚悟です……! プリンセスオリヴィエ、命を賭けるに足る相手です!」
イングリッドもまた剣を抜きそれに応える。
アホかこいつら、本当に死ぬ気か。
「俺は、二人が傷付くところなんて見たくないんだ、無茶を言わないでくれ。この通りだ、頼む」
必死で頭を下げると、二人は何も言わず同時に剣を手放し、木刀を手に取った。
木刀を手に、向かい合う二人。膠着し、にらみ合い、ただ時間だけが過ぎていった。
二人の持つ木刀の周囲に陽炎のようなものが揺らめく。
互いに、その持てる力の全てを簡素なこの木刀に込めているのだ。魔力を剣に込めて放つ魔法剣士と、魔力で剣の秘められた力を開放するプリンセス。対照的な二人の能力は、木刀を手にしてなお健在だった。二人の戦いはもはや剣術の勝負ではなくなっていた。木刀を手に持っているというだけの、魔術戦。
その戦いの決着は、まさしく一瞬の出来事だった。
刀身が消えた、そうとしか見えなかった。どちらが先に木刀を振るったのかはわからない。極限の集中力の中から繰り出された二人の神速の一撃がぶつかり合う――
パンッ!! と。風船の割れるような小気味のいい音。
二人の手にした木刀同士が接触した瞬間、互いの力の衝突に耐えられず、木刀は破裂し灰になって風に舞ったのだった。
「はぁ……どうせこうなると思っていましたよ」
イングリッドがため息をついた。
「いや、二人とも剣術で勝負しようか」
「いえ、剣術のみでの戦いでも、結果は同じです。私達の勝負は、やはり真剣でないと成立し得ないでしょう」
あーもう、どうすりゃいいんだこれ。
もうこうなったら、俺にできるのはこれだけだ。
「寝室で決着を付ける! 今晩二人とも俺のところに来いっ!」
二人の高らかな返事が、重なって青空に響いた。
二人は同時に寝室にやってきた。二人して同じような肌の透けて見える扇情的な薄い下着姿で、その美しい体のラインを見せつけていた。
二人の身体は対象的だ。ほっそりとしたスレンダーな体のオリヴィエ。その肌は絹のように透き通り、息をのむほどに美しい。形の整ったお椀のような美乳に、小さな宝石のように綺麗な乳首が乗っている。その体はまるで完成された美の結晶だ。神々しさすら感じるその姿は、手で触れることすら躊躇われた。
それに対しイングリッドの身体は肉的だった。しがみつきたくなる豊満な胸と太もも。その胸は触れればぶるんと震えそうなほど張りつめた大きな水袋のようだ。適度に筋肉のついた健康的な体が、膣に挿入したなら心地よく締め上げてくれることを予感させた。オリヴィエの身体に触れ難い神聖さあるのに対し、イングリッドの身体は良い意味で俗っぽく、思わず手を出したくなる雌の身体だと言えた。
今すぐにでもこの二人を穢したい。性欲をぶちまけて孕ませたいという強い衝動に駆られるのを、俺は必至で堪えた。
「あんまり、じろじろ見ないでほしい、です」
二人は恥ずかしそうに体をもじもじとさせる。
「すまない。まずは、これを見てほしい」
二人の目の前に転がる、二つの球状の物体。その表面は水に濡れてらてらと反射し、指のような突起が規則正しくいくつも突出していた。
「名前をバランスボールという。元は体幹を鍛えるためのトレーニングツールとして開発中のものなのだが、それにフィグネリアが手を加えた物を、二人の為に用意した」
「フィグネリア、が……?」
その名前を聞いてイングリッドはあからさまに怪訝な顔をした。
「妙に柔らかいん、ですね。これで、何をするんです?」
不思議そうにその歪なボールの表面をつんつんと指すオリヴィエ。
「足が地面につかないように座ってもらう。先に地面に体のどこかが接した方が負けとなる。単純だが、難しいぞ」
二人は顔を緊張させ、同時にボールの上へと座った。何かの液体で塗れたぬるりとした表面。ぶよぶよとした感触に、腰が少し沈み込む。座る位置を誤ったなら、ボールは転がり、簡単に体は地面に触れてしまうだろう。二人はその困難さを一瞬で理解した。
「では、試合開始だ――!!」
二人がボールの上に載って、既に数分が経過していた。
何も言わず、顔を赤らめ、にらみ合う二人。達人のようにバランス感覚の良い二人にとって、ボールの上に乗り続ける事などまるで苦にならないのだった。勝負は、長期戦になるかに思われた。
「ふっふっふ。やはり、簡単には勝負はつかないか。では、第二ステージに突入する。ボールたち、動くがいい」
バランスボールの表面から伸びる無数の柔らかな指のような突起が、うにうにと芋虫のように蠢き始めたのだった。その動きでボールが転がらないように必死で耐える二人。表情をこわばらせた二人の太もも、ふくらはぎ、足の裏、そして恥部を、濡れた指のような突起が甘く刺激した。
その感触に、オリヴィエが思わず甘い声を上げた。
「や、やあんっやだっ、なにっ、これっ、何か、いやらしっ、んんうぅっ!」
オリヴィエは股間と太ももを突起にまさぐられ、愛液でぐっちょりと濡らし、濡れて張り付いたショーツから、美しい割れ目が透けて見えた。その割れ目の入口を探すかのように突起が蠢き、オリヴィエの膣口を愛撫した。その指から逃れるように動いてしまったなら、バランスを崩して転んでしまう。そう悟った彼女は、淫猥な辱めをあえて受ける選択をした。あくまでも、勝負に勝つために。
対するイングリッドの方は、より悲惨な状況だった。
「ひっ、ひううっ、あっ、あっ、ああっ、ああああんっ」
必死に抑えてはいるようだが、噛みしめる口からは淫靡な喘ぎ声が零れていた。突起が丁度菊門と膣口の正面にあったが故に、指のように伸びた突起は簡単にイングリッドの体内への侵入を果たしていた。アナルと膣を同時に弄り回され、否応なく高まる性感。イングリッドの乳首は硬く勃起し、膣口からはねっとりとした蜜が滴っていた。
「どうした、イングリッド? もう限界か?」
「こんなことで、私は負けたり――あひぃぃっ! しまっ、せんんぁああ――ッ!!」
イったらバランスを崩して負けてしまう。敗北濃厚の危機的な状況に思われたが、しかし、イングリッドはその見た目ほど危険な状態ではないと理解していた。甘い刺激からは逃げられないが、簡単に絶頂してしまうほど強烈なものではない。菊門も膣も、ほんの入り口を軽く撫でているだけ。もう少しして体が慣れてしまったなら、大した問題ではなくなる。そう確信して、イングリッドは対戦相手の方へと注意を向けた。
「んんっ、ふあぁぁああんっ、らめっ、らめ、らめぇ、そこ、やあああっんっ」
オリヴィエが、イングリッドよりも更に甘く甲高い声を上げ始めた。
膣口から少し離れた位置にあったが故に、その表面をなでる事しかできていなかった突起。それが場所を変え、突起の根本が恥部の割れ目に触れるそのベストポイントに来ていた。突起はここぞとばかりにオリヴィエの膣内を激しく愛撫し、そしてクリトリスを押し潰した。その刺激を貪るように、オリヴィエは何度も何度も甘い声を上げる。
突起はその先端を自由に動かせるが、根元の位置は物理的に動かない。
つまり、動いたのは、オリヴィエの方。
膣口の表面に触れるだけのもどかしい感触にオリヴィエは耐えられなくなり、転倒するリスクを犯してまでボールを僅かに回転させ、突起が膣に触れるように動いたのだった。
「あひぃっ、こっ、これっ、きもち、きもちいいよぅっ――!!」
オリヴィエは艶めかしく体をよじり、膣口を突起に擦り付け甘い声を上げて快感を貪った。小柄な体故に重心は低く、転倒のリスクは彼女の方が小さい。明らかに有利と言えた。その余裕が、感じてもいい、イってもいい、という油断につながっていた。
性感の波に震えるオリヴィエの淫美な姿に、イングリッドの目は釘づけになってしまっていた。
「二人とも気分が高まってきたところで第三ステージに突入するぞ。ルールの追加な。先に地面に触れるか、先にイった方の負け、な。あと言い忘れたけど、負けたほうにはきっつい罰ゲームが待ってるから」
淫靡な刺激に溺れていた二人の顔に、絶望の影がよぎった。
第三ステージに突入。その言葉に反応するかのように、ボールから生えた無数の突起が大きく姿を変えた。太さを増すもの、長さを増すもの。その先端が手のひらほどに広がり、吸盤のようになったもの。二人の少女を犯し抜かんと、突起はグロテスクな触手へと変貌した。いかにもフィグネリアのやりそうなことだった。
ボールから延びる無数の触手の群れが、二人の少女の身体に迫る。
全身を這いまわり、逃げられないように両足と両手がボールの表面に張り付くようがっちりと締め上げられる。隠す事の出来なくなった胸のふくらみが、長く伸びた触手にぬるぬると撫でまわされ、そして強く揉みしだかれた。
そしてそのガチガチに勃起した両乳首へと、先端が吸盤になった触手が迫る。
「いや、いや、やめて、まさか、そんな――やめて、いま、そんなこと、されたら――」
二人は抵抗し身をよじるが、触手は容赦なく距離を詰め、そして、噛みつくように乳首に張り付き、摘みあげた。
「いっ、や、あああぁぁ――――、ひああぁぁ――んんっ!!」
「んひぃっ、あひぃぃぃ―――ああぁぁぁ――――ん!!」
突然の強烈な乳首責めに、二人はたまらず絶叫した。
張り付いた透明な触手の吸盤は痛いほど乳首を吸い上げる。
叫び声をあげながら、絶頂を必死にこらえる二人の身体に、更なる悦楽の波が迫ってきていた。今までに経験したことのない、胸が、乳房全体が、じんじんと痛むような感覚。
その感覚が、胸の先端へと迫る――!
「「あっひぃいいいいぃぃ――――んッッ!! イクッ、イッくっぅ! イクイクいっくぅぅ――――んっっ!!」」
二人は同時に、絶頂の嬌声を上げた。透明な触手の管の中を、白い液体が流れていく。産まれて初めての搾乳の悦楽に、二人はあっさりと陥落した。
二人の強情な女の心を染め上げる敗北感。そして、もう自由にイってもいいんだという解放感。乳首を吸い上げられる度に、二人はそろって仲良くアヘ顔を見せあい、合唱するように喘ぎ声を上げて絶頂を繰り返した。
「あーあぁ、こりゃ二人とも罰ゲームか、残念だな」
罰ゲームという言葉に反応し、二人の乗るボールが大きく膨らんだかと思うと、ぱっくりと二つに裂ける。その中身を見ると、ねちゃねちゃと淫猥な音を立てて蠢く無数の赤い触手が、ぎっしりと詰まっていた。
二人はその割れたボールの中心に細い触手で吊るされた。
もう、この後どうなるかが、二人には判ってしまっていた。
吊るされ、向かい合う二人。互いに必死に宙を掻き、手を伸ばし、掴み合い、触手から逃れようと身を重ね抱きしめ合った。細い触手に締め上げられながら抱きしめあう二人へと、割れたボールの断面が迫る。大きな口を閉じるように、抱き合う二人は触手の詰まった巨大なボールの中へと、飲み込まれていった。
ボールの中に飲み込まれた二人は、口腔内を触手に犯されまいと唇を重ねあった。
触手に触れる面積を出来るだけ小さくしようと、身体を密着させ絡め合わせる二人。
乳首を責められまいと、両手で互いを強く抱きしめ合った。互いの太ももが、互いの膣口に密着し、その口を塞いだ。足を絡め合わせ、離れる事のないように、がっちりと抱き合った。
互いが互いを護りたいという、美しい愛情が、そこに産まれていた。
その二人を包むように、触手たちは二人の身体を強く締め上げた。抱き合う力だけでなく、触手にも締め上げられ、二人の身体は更に強く密着した。
むき出しの肛門は触手に激しく犯し抜かれた。直腸に潜り込み、媚薬交じりの体液が注ぎこまれる。その快感を耐えようと、必死に強く強く抱き合う二人。
しかし、そのことが却って二人の性感を高める結果となってしまっていた。互いの太ももが互いの膣口を刺激し、クリトリスが相手の柔肌と擦れ合い、互いが互いを犯す構図になってしまっていたからだった。
そして二人はそれを許容した。
この相手になら、犯されてもいい。互いにそう思ったからだった。
身を守る為ではなく、互いを犯すために、二人は身を寄せ合った。
互いに腰を振り、太ももで相手の膣を互いに責め立てあった。口の中を犯すように舌を伸ばして絡め合い、乳首と乳首と重ねあった。尻穴を激しく触手にかき回されていることを忘れてしまうほどに、二人は強く互いを求め合い、何度も何度も絶頂を確かめ合った――
触手から解放されてから数日後。
イングリッドとオリヴィエの二人は、手を繋いで中庭を歩いていた。
黙り込んで見つめあう二人。
二人の関係はあれから急速に進展し、言葉がなくとも気持ちを通わせるほどになっていた。
戦闘においても彼女ら二人の活躍は目覚ましかった。互いが互いの能力の弱点を補い合い、そして互いの長所を高め合った。魔法都市を跋扈していたゴーレムの達は、二人の活躍で退けられたのだった。
今晩、しよ。
そんな意味合いで、きゅっとオリヴィエがイングリッドの手を握りしめる。
待ちきれない。
そう答えるかのように、イングリッドの腕はオリヴィエの細いを抱き寄せ、その唇を奪った――
公式では一切何の絡みもないですが、個人的には最高のカップルだと思っています