聖耶が家に帰り着く頃には、すでに夜になっていた。
しかし、それはある意味では好都合でもあった。何故ならば長屋と屋敷がもりもり生え揃った頃だったからだ。
63人程度ならば十二分に許容出来るだけの集落が完成していた。
「家はそこで適当に入ってくれ。あと前に並んでるのが畑だったり農園だったりするから世話宜しく」
「丸投げしたわねあんた」
「じゃ、俺はそういうことで!」
シュタ、と手をあげて早々に立ち去ろうとする聖耶。
すたすた、と聖耶の足は屋敷の方へと向かっている。
その後ろを足音が二つ付いて回る。
片方はカリンだが、もう片方はエルフィである。
「……え、なんでついてくるの」
「え、あそこに住ませてくれるんじゃないの」
「え、長屋あるじゃん」
「え?」
確かにエルフの為に長屋などを揃えたのはある。
しかも長屋の部屋は余っているのだ。エルフィが別に屋敷に住む意味はない。
別に屋敷でも構いはしないのだが、理由がさっぱりわからない。
「なんで?」
「一回大きい屋敷に住んでみたかったのよねー」
「あ、そう……」
別段止める理由も止めないといけない理由もないし、止めても無駄っぽかったので聖耶は考えるのをやめた。
「……結構でかいな」
「はい。個室が8つに、倉庫が3つ、書斎が1つ、食堂が1つ、大浴場が1つです」
「個室多いなっ!!」
「5氏族にセイヤ様の部屋で6つを使用する予定です」
「5氏族って何?! なんなの!?」
「5つの亜人のことですね。一つはエルフィ様のもので良いでしょう」
「一体どういう風に話が進んでるの?!」
聖耶は理解出来ずにいるが、実際このまま国家を建設することになれば、側室だとかそういうものが押し付けられるのは明らかなのである。
エルフィがそれに当たるかは、まだ先の話であるがそういう意味で確保しておくのは間違いではない。
無論、それを主である聖耶には決して告げようとはしないあたり、カリンの性格が伺えるのであるが。
「8つの内2つが空いていますが、1つは私が使用しましょう。もう1つは……専用の部屋に致しましょうか」
「何専用!?」
「それはもう、ナニに決まって」
「カリン、もうちょっと自重しようよ!?」
「ナニって……何の話よ」
「エルフィ突っ込んじゃだめ!!」
カオスであった。こんな会話を続けながら三人は足を屋敷に踏み入れる。
エントランスホールは豪壮と言う訳ではないが、ある程度の装飾がされており、おしゃれな感をかもし出している。
「それじゃあ今日はもう寝るかな……」
「セイヤ様にはまだお仕事がありますよ」
がし、と聖耶はカリンに捕獲され、ずりずり、と引きずられていった。
それを怪訝そうにエルフィは見送ってから、うん、と小さく頷く。
「まぁいっか」
気にしない事にしたエルフィは、与えられた部屋に向かって早々にベッドに入る。
あまりにもふかふかなベッドに暫く子供のようにぼよんぼよん跳ねてからのことであった。
「で、仕事って何?」
「性交渉です」
ぶばー、と何も含んでいないのに何かを色々と聖耶は噴出した。
一気に顔が熱くなることを自覚した聖耶はカリンの空色の双眸から目をそらす。
「なんで!?」
「今日の戦闘で解りました」
じりじり、と接近する獣の如きカリンに、じりじり、と後退る聖耶。
しかし、聖耶は気づけばベッドにまで追い込まれていた。
誘導された?! と思いながら、聖耶は問いかける。
「な、何が?」
「セイヤ様は確かに膨大な魔力をお持ちです。今日も圧倒的な戦力を以て蹂躙を行いました」
「え、あ、うん」
「ですが、その実、危うい……精霊魔法だからこそどうにかなっていた場面も多々あります」
省略された蹂躙戦であるが、散発的な反撃はあったのだ。
その悉くを精霊魔法と言う圧倒的な武力で捻じ伏せていたが、逆に言えば精霊魔法でなければ傷なりを負っていた可能性は高い。
超再生能力でそう簡単に死ぬ事はないが、それでも大きな傷を負えば回復に手間取るのだ。
腕を一本失った、とかともなると再生には数日を要し、その間、再生に魔力を持っていかれるので物質生成設置が出来なくなるし、絶対的な力である精霊魔法や古代魔法の使用にも影響が出る。
つまり、自らの腕を磨いておく分にはメリットしかない。
幸いにして、今の聖耶にはまだ鍛える為の時間はある。だが、それだけでは足りない可能性は大きく有り得るのだ。
「……だから体を交えて、その分ショートカットする?」
「はい、その通りです」
確かにありな選択肢ではあるのだが、聖耶の倫理観がそれを邪魔する。
そもそも性行為なんて言うのは愛し合う者同士がする行為であって、性欲発散の為にするものではない。
カリンは可愛いし美人だし、出るところは出ていて引っ込むところは引っ込んでいる最高のプロポーションだ。
そういう関係になれるのならなりたいし、そういう行為が出来るならしたいと思うのは男の常だ。
「セイヤ様のそう言った行為に対する考えはご理解しています」
ベッドに押し倒される聖耶、カリンはそこにのしかかる。
豊かな胸が腕に挟まれ、それが強調される様に聖耶は生唾を飲み込む。
「セイヤ様の強化と言う利点を求めて、と言うのもありますが……私もセイヤ様に抱かれたいのです」
す、と長い紺色のスカートをたくし上げ、その裾を口に加えると白い清楚な下着にはすでに湿り気を帯び始めていた。
そんな卑猥な光景に聖耶の男性たる象徴は一気に膨れ上がる。
「カリン、俺と君が出会ってからまだ一日とかしか経ってないんだけど……?」
「そもそも、私はセイヤ様の補助の為に作られました。セイヤ様への想いは最初から設定されていたのでしょう」
なんだよ、それは、と思う。
つまり、それは初めから仕組まれていた好意であって、自分のことを純粋に好んでくれた訳ではない。
聖耶の中で燃えていた情欲が一気に冷めていくのが解った。
「けれど、貴方様と出会い、一目で惹かれました。人の言葉で言うならば、一目惚れだったのでしょう……短い時間ですが、貴方様を好ましく思いました」
それは、カリンの告白。
世界神グリムは、最初から彼女には「主を好ましく思う」設定はしていたが、それは単純に「主と敵対しない」為の処置であり、恋愛感情と言った感情を植えつけていなかった。
よほどの行為をしなければ、カリンは主に対して友好的な行動を取るようにはしてあった。
しかし、それだけのことでしかない。その後の行動次第でカリンは、敵対的な行動を取る余地も残されていた。
だが、それでもカリンは、彼を、聖耶を好ましく思ったのは事実であった。
「私には……恋人同士の行動などが解りません。だから、セイヤ様に示せる行動はこのぐらいしかないのです」
オートマタでしかない為に恋人同士の甘い戯れなどが解らない。
恋愛事も解らないオートマタ・カリンは、恋愛の先にある行為に意味を見出した。
それが恋愛関係にある者同士がする行為であるのも解っていたし、カリンと聖耶ならば、ステータスUPとスキル技術向上と言う意味づけも行えたから。
それが主の為にもなるし、自らの欲求を埋めることが出来ると解っていたから。
「だから、セイヤ様……カリンを、抱いてください」
いつも無表情で、淡々とした少女が、その空色を滲ませて、頬を赤くして懇願する。
その様に耐えれる者はいるであろうか、否、いない。反語。
聖耶の脳みそは超高速回転し、過剰熱量を記録し、遂に――弾けた。
「きゃ、あっ!?」
その身を起こせば、そのの体位を入れ替えられ、気づけばカリンはベッドにうつ伏せにされていた。
紺色のロングスカートはたくし上げられ、白い下着は引き摺り下ろされ、秘所が外気に晒される。
愛液が下着との間に糸をひく。濡れた秘所はひくひく、と引くついて聖耶のソレを待ち受けていた。
聖耶の思考はそこに至って、さらに弾け飛んだ。
彼がずるり、とズボンを下ろすと巨大で長大な肉棒が晒される。
「ぁ……」
巨大なソレをどこか恍惚とした眼差しで見やるカリン。
聖耶は少女の細い腰を掴み、亀頭が秘所に押し当てられ、そして――。
「~~っ!!」
ズン、と言う音を響かせ、一気に押し込められる。
カリンが声なき悲鳴をあげて、その行為に一気に達してしまい、愛液をさらに噴出す。
何故こうもあっけなくカリンが達してしまったのか、と言うのは単純な話である。
聖耶が、性魔法を無意識的に使い、カリンの快楽度を上昇させている為だ。
「奥まで……入ったぞ、カリン」
聖耶の肉棒は、子宮口まで貫いていた。
その膣襞はうねるように絡みつき、膣壁が締め上げる。
ただ、それだけの快楽なのに、聖耶はこの世とは思えない快楽を覚えていた。
そして聖耶は、少女の腰を掴み、さらにズンッ、と腰を押し進める。
子宮口まで押し上げておきながら、なんと聖耶のソレは、根元まで入りきっていなかったのだ。
「ひぅっ、んっ、セイヤ、様のっ、が……奥、までっ」
ズン、ズン、と何度も聖耶はカリンの子宮口を突付く。
まるで、その奥まで蹂躙したい、と言わんばかりに激しく何度も何度も貫く。
激しい責め苦に、カリンは甘い声をあげて喘ぎ、身を震わせよじる。
そして、遂に――。
「ふきゅぅうんっ!!??」
いつも、淡々としていた黒髪の少女が霰もない嬌声をあげる。
その原因は、彼の肉棒が子宮口を遂に押し広げ、その亀頭が子宮奥の壁を叩いたからである。
巨大なカリ首が子宮口に締め付けられ、竿は膣壁に絡み取られて二重の快感に聖耶は全身を震わせる。
彼はそのまま、白い腰を掴み激しく叩きつけるように動かし始める。
その様は陵辱のようにも思えたが、甘い声をあげて喘ぐ様を見ると盛大に感じているようだ。
「ひにゅっ、あんっ、ふきゅっ、シェイッ、ヤッ、しゃみゃっ、はげ、しっ、しゅっ!?」
最早、呂律が回らないほどに快楽に蕩けきった少女に。
ろくな声もあげるほどが出来ないほどに快楽に浸りきった青年。
その腰の動きがラストスパートをかけるように、さらに激しくなっていく。
彼の肉棒も、来るべき時の為に膨れ上がる。
「きゅっ、んっ、あにゅっ……ひにゅっ、出る、のでしゅっ、かっ、セイ、ヤ、様っ、出し、て、くりゃ、しゃっ……膣内(なか)にっ……あにゅっ……!!」
その懇願を受けて、聖耶は強く腰を突き出す。
子宮口を貫き、子宮の奥壁を叩く渾身の一突きを受けて、カリンは絶頂に達して肉棒をきつく締め上げる。
その最後の締め付けに、聖耶も達し、そして少女の胎内に精液を吐き出す。
――びゅるるるるっぎゅぶっどびゅるるるっごびゅっどぶぅっ!!
胎内にそんな音を響かせながら、まるでゲルのような濃度の精液が大量に少女の子宮を蹂躙する。
小さな子宮はあっと言う間に満たされていく。逆流し、外に排出されるはずのソレは、巨大な肉棒に阻まれ、それが栓となり外へ流れ出すことを許さない。
外に流れ出る事も出来ず、なおも吐き出し続けられる精液に子宮は大きく押し膨らまされていく。
その変化は外見にも表れ、黒髪の少女のお腹を大きく膨らませて、まるで妊娠したかのような様相に変えていく。
「……はぁっ……はぁっ……くっ、随分、出たな……カリン、大丈夫か?」
一度吐き出して、漸く落ち着いたのか抱いていた少女の状態に気づく。
少女は荒く息をついたまま、ぐったりとベッドに上半身を突っ伏させている。
膨れ上がったお腹と、掴まれたままの腰で漸くその下半身を膝立ちさせているような状況だ。
射精を終えた肉棒をずるり……と引き抜くと、子宮の圧力に負けて精液がどぼぉっ、と言う音をあげ逆流を始める。
ぼどぼど、と白濁とした滝が秘所から流れ出し、ベッドに精液の溜め池を作り出していく。
「……は、ひ……大丈夫、です……」
荒い息を落ち着けて、精液を吐き出しきってからカリンは肩越しに聖耶を見やる。
その赤く染まった頬に、潤んだ空色。そして、精液を溢れさせながら広がったままの秘所。
淫猥な光景に、聖耶が気分が昂ぶっていく。それに気づいたカリンは、小さく微笑(わら)い、秘所を指先で広げる。
「……いただきます」
据え膳喰わねばなんとやら、滾る肉棒を秘所に押し当て腰を進めていく。
主従はこの後朝まで交わりを続け、黒髪の少女がその全身を白く染め、白い池に沈むまで続いた。