シアワセノカタチ
「どうした、こんな所で?」
そう言って僕に声をかける白衣に身にまとった一人の女性。
「こんな雨ざらしな場所で…はい、傘」
「ど、どうも……」
そう言って口にタバコを咥える彼女は手に持っていた傘を僕に手渡す。そして彼女は自分自身が濡れないよう、向かい側の商店の下へあたふたと走り去った。
白衣に付いた水滴を叩いて落とし、長い髪をかきあげる。濡れて火がつかなくなった煙草を灰皿に突っ込むと懐から新しいタバコを一本取り出し火を付けた。僕はそんな彼女をビニール傘越しで見つめる。
こんな大雨の中、人通りの少ないシャッター街で一人雨風に晒されながら体育座りをする僕は誰の目から見ても近寄りがたく、僕自身も自暴自棄であり考えなしに時間が過ぎていた。
幼馴染がプレゼントにくれた腕時計は夕刻を示し次第に空は暗くなる。そんな僕に声を掛けた彼女。彼女は一体何者だろうか。
「…家出か? 何も持ってない所を見るに家から飛び出してきたのか」
「へっ? なんで?」
「お前の着てる制服、それって隣市の進学校の制服だろ。そんな奴がこんな寂れた田舎町にそんな格好で居たら誰でも想像できる」
そう言って彼女は煙を吐き出すと目を瞑る。そのまま彼女は腕を組み左足のつま先で地面を叩き出すと僕に話し始めた。
「それで今日はどこかアテがあるのか?」
「アテは…ないです……」
「おいおい、ホントに無計画で飛び出して来たのか? 中学生が一人危ないじゃないか」
「分かってます…でも……」
「…何があったんだ?」
僕は名前も知らない彼女にポツリと話し始めた。
僕には小さい頃からずっと一緒の異性の幼馴染がおり、彼女と僕は親友関係。
しかし月日が経ち中学に上がる頃、僕の中で彼女との関係は対等な親友という立場から片思いの相手にへと変貌する。彼女を異性として意識し始めたのだ。
しかし彼女は僕のことを今まで通りの親友としか見ていない。もし僕がこのまま勇気を出して告白してしまうと彼女との関係が変わる。恋人に成れたら問題ないのだが断られてしまったらどうしよう。二人の関係が崩れ去ってしまったらどうしよう。
僕は変わること、変化を恐れたのだ。
「ほう、青春してるね」
「茶化さないで下さい。これでも真剣だったんです」
「ハハハッ、ごめんごめん。でも家を飛び出した理由は別だろ」
「……彼女が居なくなりました」
彼女は一週間前から行方不明になった。
いつも通りの朝。二人で歩く通学路。変わらぬ学校生活。夕暮れ時の帰り道。しかしこの日は違った。帰りに彼女を校門で待っていると着信音。通知には彼女からのメッセージ。
『今日は寄り道して帰るから先に帰っててね!』
これが最後の言葉。その日から彼女は僕達の前から姿を消したのだ。
「それで彼女を探してたって訳ね」
「…同級生に聞いたんです、彼女は何処に行くつもりだったのか。そしたら彼女はこの町の神社に行くって話だったんです」
「この町の神社と言うと…あの山の麓のかい?」
「はい、あの神社、縁結びで有名な神社です……」
「なるほど、彼女を追って向かった場所が縁結びの神社で彼女には意中の男性が居ることが分かりどんな顔をすれば良いのか分からなくなった感じか。青春だね〜」
「うるさい!!!」
僕自身でも分かっている。
今は彼女を見つけるのが最優先であり、自分の色恋沙汰など二の次。だけどそう簡単に割り切ることなど出来なかった。
無数の絵馬に紛れた彼女の思い。
水性ペンで書いてしまった為だろう、文字は掠れて見辛かったが明らかに彼女の文字で恋の宿願を願う文字。それを見た瞬間、僕の頭の中は真っ白になる。
そんなものを片思いな僕自身に見せつけられたらどのような顔をすれば分からない。僕はこんなに彼女の事を思ってるのに彼女は僕の一番ではないのだ。そう考えると僕は何のために彼女をこうまでして探しているのか分からなくなったのである。
「ふーん…それで何時から居なくなったんだっけ? 一週間前?」
「はい、そうです」
「あー…そうか、ナルホドね」
彼女はタバコの灰を落とすと空を見上げる。タバコの灰と同じ色の雨空は一向に晴れる兆しが見えない。しかし彼女の反応を見てると何かしら心当たりがあるのだろうか、ポケット灰皿に吸いかけのタバコをねじ込むと僕の方を見てこう言った。
「実は私は君の言う彼女に心当たりがある」
「ほ、本当ですか!?」
「あぁ、君は私をなんだと思ってる?」
そう言って彼女は白衣のポケットに突っ込んだ手をヒラヒラさせた。
「お医者さん…?」
「まぁ医学にも精通してるがどちらかと言うと科学者とか開発者だな。私の手に掛かれば君の願いを叶えてあげよう」
「えっ…?」
「私は君の愛する人に心当たりがある。そして私自身は科学者。私の手に掛かれば人探しも恋愛もなんとかなるという自信がある」
「ほ、本当ですか!」
そう言って彼女は両手を前に出し手の平を見せながらこう言った。
「君の願いを変えたければこの手を取りなさい。そうすれば君の願いは全てが叶う」
悪意など微塵も感じられない彼女の言葉。
全てを探求し解き明かす科学者の目には邪な思いなど感じられず、純粋な善意でしかない。目の前の彼女なら信じられる。どうにか出来る。そんな無根拠な思いに支配される。
でも僕は彼女の手を取るしかない。僕は幼馴染の為に、そして僕自身の為にその手を握ったのだ。
これがポイント・オブ・ノーリターンだと知らずに。
水の音がする。ぽたっ、ぽたっと水滴が落ちる音。
鉄格子を揺らし、金属が互いに触れ甲高い音を出し、鎖がじゃらじゃらと耳につく。
そんな音に混じって息が抜け、悶え、喚く声。荒い呼吸音。
そして鼻につくのは生臭い血と肉の匂い。今まで十数年生きてきて初めて嗅いだ鼻につく匂い。決していい匂いとは言えない、生理的嫌悪を抱かざる負えない匂い。
僕は一体何をしているんだろう。
確か彼女に連れられ彼女の家である洋館へ向かった筈。そして応接室に通されるとそのまま待つように伝えられ、その間に一杯のアイスティーに口をつけた。そこまでは覚えている。
聴覚と嗅覚に訴える生理的嫌悪を感じる音と匂いで僕は目を覚ました。
「んっ? 目を覚ましたか。おはよう」
「おっ、おはよう…って、えっ!?」
目が覚め手を伸ばすがその手は手首に巻きつけられた何かによって遮られた。
咄嗟に身体に目を向ける。そこには両手首を互いに拘束する手錠が背中を通して繋がれ、左足首には足輪が取り付けられており鎖は打ちっぱなしのコンクリート壁に打ち込まれた楔に繋がられていた。
周りを見回すと物などは何もなく、ただのコンクリート壁。そして目の前には所々錆びついた鉄格子。僕は檻の中で一人制服姿のままで閉じ込められていたのだ。
「ちょっと! これはなんですか!!!」
「んっ? あぁ、君の部屋」
「そうじゃなくてこの状況です!」
「なにって…暴れられたら困るから?」
彼女は鉄格子の向こう側で台車に乗った数々のアンプルを見比べる。その台車にはまるで病院の器具のような仰々しい道具たちが載せられており、トレイには数本の注射器がきれいに並べられていた。
「話が分からない! 一体どうなってんだ!!!」
「うるさいなぁ。協力するっていったんだから素直に従ってよ」
バインダー越しで面倒くさそうに頭を掻く彼女は腰のベルト通しに通したフックから一本の鍵を取り出し鉄格子の扉に差し込む。そしてゆっくりと捻るとガチャリと鍵が開き大きな音を立て扉が開かれた。
彼女の右手には一本の注射器が握られている。
僕は必死に抵抗するしかない。いきなり訳の分からないモノを打たれそうになっているのだ。しかし拘束されたこの身体では自由に身体が動かせず抵抗するにも非力であった。
彼女は無表情で暴れる僕の顔を掴み押さえつけ、首元に注射器を突き刺すとそのまま親指で押子を押し込んだ。
中の薬剤が流し込まれる。普通の注射器より太い針はチクッと言うよりグサッと言う効果音が正しいであろう。注射針を引き抜いた先からポツンと血が出る。
そして彼女はあくびをしながら何の説明もなくそのまま檻から出ていった。
僕は何が起きてるのか、何をしているのか、話はどうなったのかなど必死にパニックになりながら泣き叫ぶが彼女は振り返る事もなくそのまま真っ暗な廊下に消えていったのであった。
そして暫くすると誰もいないこの裸電球一つの陰湿な空間で僕の身体に変調が訪れる。
熱い、身体中が燃えたぎる炎の様に熱い。
風邪やインフルエンザの時とは違う。身体の奥底の何かを覆す芯が燃えたぎるような感覚。身体中の至る所から汗が吹き出し呼吸が荒れ、意識が朦朧する。
思考が上手く働かない。幼馴染はどうなったのか、僕はどうなるのか、彼女はなんなのか、この痛みはなんなのか。考えようにも霞みかかった頭ではなにも考えることが出来ない。
コンクリートの床に蹲り身体を丸め瞳を閉じ必死に耐える。
そんな時である。
閉じ込められた檻の壁である三方に囲まれたコンクリート壁の端に頭一つ通るぐらいの小さな穴。その穴は小さな柵が取り付けておりそこから抜け出すことは不可能であったが分厚い壁越しの向こう側である部屋を覗く事が出来たのだ。
熱にうなされながらも必死に身体を動かし穴を覗き込む。なぜならその穴の向こうから何か息が漏れる声が聞こえるのだ。僕は腕時計を付けた方の手を柵の向こう側に伸ばし呼びかける。
「ぐぅぅ……ぅぅぅ……」
「…誰か、いるのですか!」
「!? ふぐぅうぅぅっっっ!!!」
壁の向こうの人は僕の声に反応するとジャラジャラと鎖を靡かせながら僕の手を両手でガッチリと掴むと僕も反射的に掴み返す。握った感覚で言うとまるで犬や猫のような肉球と体毛、そして爪と妙な違和感が拭えないが熱があるこの現状、変な勘違いをしていてもおかしくない。それよりも柵の向こうの何も見えない真っ暗な部屋にも僕以外に誰かいるという安心感が今の僕にはとても重要であった。
「大丈夫ですか、ここが何かわかりますが?」
「んぐぅうっっ…っ!!!」
「……!」
壁の向こうの人は喋れないのか、はたまた口が遮られてる為かうめき声で返す。
意思疎通が出来ない状況では話を聞くことさえ出来ない。しかしながら爪が食い込み血を流しながらも強く強く握しめらた手と手が僕達を互いに慰め、支え合ってるように感じたのであった。
僕がこの監獄に閉じ込められてどれくらいの時間が過ぎ去ったのだろう。
この真っ暗な空間では今が朝なのか夜なのか、はたまた日を跨いだのかさえ検討が付かない。あの日から僕は何もない殺風景な空間でただ一人過ごすのみ。
口には新しく口轡が付けられ食事以外は外してもらえない。身体の自由も効かず風呂にも入れない為身体中の至る所から汗のツンとした匂いがこみ上げる。また部屋の隅に設けられた数十センチ四方の穴がトイレであり、そこで用を足さなくてはならないのだが糞尿の異臭が漂い到底人が過ごせる環境ではなかった。
食事も大きな皿、ボウルと言うのが正しいのであろうかそこにぶち込まれた得体の知らない食べ物を前に乗り出しがっついて食べるしかなく身体の自由が効かない身からすると仕方ない事であったが人としての尊厳などここには存在さえしなかった。
いや、そもそも人ではないのかも知れない。
僕の身体は至る所から真っ白な毛が覗かせる。太ももは筋肉が付いて太く、腰は丸みを帯び、手足は細く華奢に。くびれが出来たウエストはベルトの意をムダにするほど細くずり抜け、それに反して胸は大きく制服のボタンを弾け飛ばすほど。手足の先には長く鋭い爪に柔らかな肉球、そして物を握ることが難しいぐらい短くなった指先は人の姿を留めていなかった。
そしてお尻から生える真っ白なボンボンみたいな尻尾。頭の上に生えた長いうさ耳。黒く湿った鼻。首元には真っ白な毛がモフッと自己主張する。
僕は殆ど人と呼べる姿をしていない。まだ肌色の肌が残っているが時間の問題であろう。最後には体全体が真っ白な毛に覆われる未来しか見えかった。
目の前には食事のボウル。そこに映り込むのはまるでウサギ。
唯一右手に付けていた腕時計だけが外れず身につけたままになっている。ズボンは脱げ、尻尾が生えたせいでパンツは破けた。上半身の制服も胸が大きくなった時に布片となって飛び散った。
今の僕はウサギの女の子。
一点、股間にぶら下がる薄ピンクに染まったおちんちん以外はウサギの女の子でしかなかった。
「食器を取りに来たぞ〜っておっ、いい感じじゃないか」
「…うるさい」
「ほー、かわいい声になって。抵抗する力も残ってない感じ? はい、最後の一本」
「…うるさいっていってんだろ」
「最初は敬語だったのにやさぐれて…仕方ないか。まぁ、あと少しだから頑張ってね」
そう言って食器を載せたトレーを引き投薬に来た彼女は初めて会った時と何一つ変わらない表情で言葉を交わす。
最初は彼女に絶え間なく現状を問いただし罵倒を投げつけていたがそんな僕に彼女はなにも反応する事もなく淡々と自分のペースで軽口を叩きながら作業をし、食事を与え、得体の知れない薬を投与し、よく分からない紙に筆を走らせる。
そんな彼女の自己中心的な流れが日々が淡々と進んでいった為に次第に僕は大人しくならざるおえなくなり言葉を発することは無くなっていった。毎朝目が覚めると身体の至る所が人ならざるものに作り変わる恐怖は僕から言葉を発する気力さえも奪い去っていったのだ。
しかし今日の彼女は何時もと違い、妙に喜びの感情が垣間見えた。
「あと少しって…?」
「君の言ってた幼馴染だよ。あと少ししたら会えるってこと」
「!?」
彼女が見つかった!
その言葉が今の僕を動かす。ぐったりと折れた耳がピンと立ち鎖を鳴らしながら立ち上がると檻から出ていこうとする彼女の白衣の裾を噛んで引っ張る。
「どうした、今日は元気いいじゃないか?」
「そんな事どうでも良い。彼女が見つかったんだな!」
「見つかった…? んっ、まぁ明日には会えると思うよ」
そう言って彼女は鉄格子に掛けてた口轡を手に取ると再び僕の顔に手を回す。それはこれ以上喋る気がないという事。しかしながら僕は彼女の言葉に期待を膨らまさずには得られなかった。
だけど僕は真っ白な彼女の白衣が見えなくなると突然我に帰る。
こんな姿で僕は幼馴染に再開するのか? この人とも言えない化物の姿で?
そもそも彼女の目的はなんなんだ? 彼女は何を考えている?
彼女は僕を言葉巧みに騙し訳の分からない人体実験の被験体としたと考えていた。実際こうして僕は何も説明されないまま異形の姿に形を変える。
僕が彼女に問いただした所で何も受け答えないのは彼女自身に後ろめたい、騙してしまったと言う感情があるためと考えた。でも何かが違う。そんな気がする。
そう言えば注射を打つ時に彼女はこう言っていた、『最後の一本』だと。
つまり僕に施術した投薬もこれが最後。
そして幼馴染を見つけた時と一緒。
これは偶然? それとも意図的?
そんな事を考えながら僕は部屋の隅の壁により掛かると壁の穴に立てかけられた柵を揺らし穴から手を出す。すると穴の向こうの誰かはその音に気づき僕の手を握り返していた。
喋ることが出来ない為に顔も名前も何も知らない。
分かるのは触覚の握り返された感覚のみ。最初に握った時に比べ太くごつくなった手は反対に細く弱々しくなった僕の手を包み返す。
人が人でなくなる感覚というものは何時人間性が、理性が崩れ落ちてもおかしくない。
だけどこうして今も僕が絶望に崩れ落ち壊れることもなく正気を保っていられるのは偏に自分だけではないと言う一種の仲間意識のお陰であった。
薬が回ってきたのであろう、急激な眠気が襲う。普段なら僕はここで手を引いてそのまま丸くなって眠っていたが今日はなんだかずっと一緒に握っていたかった。それが何故だか分からない。でもなんとなく分かるのだ。
今日で終わる。そして明日が始まる。多分これが最後なのだ。そして明日が始まり。
僕が僕ではなくなるポイント。言葉では言い表わせられないこの感情、恐怖。数々の感情が巡り巡る。
僕は過去の記憶を振り返り両親と幼馴染に思いを馳せ、目頭に涙を浮かべながらそのまま身体を丸め深い眠りについたのであった。
熱い、全身が火照る感覚、そして渇き。
欲しい。この渇きを癒えるモノ、今の僕には足りないモノ。
満たす。満たしてほしいこの欲情。交わりたい欲望。溢れぬばかりの性欲。
小さく可愛らしかったペニスが仰々しく醜悪にそそり立つ。股の下から異常な愛液が垂れ流しコンクリートの床に水たまりを作る。腹部の子宮がキュンキュンと音を立てイチモツも受け入れる態勢となり、小さな花弁のクリトリスはぷっくりと大きくピンク色に染まっていた。
そして目はまるで発情期のウサギの様に真っ赤に染まり血管が浮かび上がる。口轡の隅からはヨダレが垂れ流し、また目先から一筋の涙が。
僕は必死に堪えていた。
今まで感じたことのない溢れぬばかりの性欲。青少年として当たり前の性欲は待ち合わせていたがここまでの感覚は体験したことがない。
感覚が何時も以上に敏感に感じられ、ペニスに触れる空気の流れが快感に感じる異常事態。普段の数十倍、いや数百倍であろう感度、それに脳のキャパシティがついて行けない。
いまこうやって必死に思考を逸らすことで手一杯。
ふとした瞬間に僕は我を忘れてて色欲に身を任せ、キャパオーバーな僕はそのまま「僕」と言う自我をなくしそのまま一匹の化物になるのではないか。そう言う得体の知れない恐怖に押し殺される。
おそらく彼女が僕が眠っているうちに施したのだろう、今の僕は手足が縛られ無骨なベットに縛り付けられており自分自身で慰める事が出来ない生殺しの現状。血管がグロテスクに浮かび上がったピンクのペニスがビクンッビクンッと沢山のカウパーを分泌させながら小刻みに揺れ自分自身の顔に掛かるのを僕は惚れ惚れと目をとろけさせながら眺めるしかなかった。
そうして目が覚め暫くしてから廊下の奥から彼女の足音ともう一人の足音が聞こえて来る。
彼女は足音はヒールのカツンっとした音で分かる。ではもう一人は誰であろう。
一歩一歩の足音が大きく重量感が感じられる。その音は人が歩いて出る音がない。まるでゴリラやゾウなど屈指な筋肉質な動物の足音。そうこう考えているうちに鉄格子の前に彼女が見えた。
「やぁ、いい夢見れたかね?」
「ふごぉ、うぐっつっっっ!」
「あっ、そう言えば喋れなかったね」
彼女の後ろに見えるのは僕と同じ白い毛をした化物。だけど顔は廊下の影になっており見える事が出来ない。しかし息が抜けるのを見るに僕と同じ口轡を付けられているのだろう。
その化物は僕と比べ全身筋肉隆々でまるでボディービルダーの様でありながら胸は小ぶりながらも膨らんでおり、股間には僕のに比べて短いがあり得ないぐらい太いペニスが皮の先から顔を出していた。
もしかしてそこにいるのは壁の向こうにいた人ではないだろうか。
化物から発せられる匂いがフェロモンとばり思考が憚れ理性が効かなくなる。身体の奥底の野生の生存本能、欲望が溢れかえる。もう僕は耐えきれない。
僕は化物のペニスを凝視し、涎を垂らしながらながら考える。
『彼女は一体なにをしたい?』『あぁ、そのちんぽ欲しい…』
長い長いペニスがピクピクと反応し、身体をくねらせる。
『今日は僕に約束があった筈だ』『私の子宮に突っ込んで…』
子宮が疼く。マンコがほぐれ短小極太チンポを受け入れる為に愛液が止まらない。
『彼女に会わせると…』『そして私のちんぽも突っ込んで…』
もう何も考えられない、欲望に身を任せるしかない。
『……まさか、そういう事か!』『二人でメチャクチャに犯し合いたい!!!』
「はい、君の言ってた幼馴染の彼女だよ。よかったね、願いが叶って」
今の僕は僕ではない、一匹の化物。そして彼女も同じ。
鎖が解き放たれた今、二人を遮るものは何もない。そこにあるのは欲望に忠実かつ本能で動く化物のみ。発情した僕達ケモノにはただ交じり会える相手がいる、それだけでこの色欲をぶちまけるのは問題なかった。
彼女はメスでありオスである僕を見るなり一心不乱に飛び掛かる。彼女の中の理性は吹っ飛びただただ人間の時には存在しない股間に生えた短小極太チンポを僕の子宮にぶち込み精液でお腹を満たすまで例え血が出ても腰を振るのみ。
そして僕自身も彼女にねじ込まれたマンコを膣道を、そして子宮を使って快感に貪り付く。
「ふぐぅあぁぁあああぁぁぁ!!!!」
「んっっ――――――っ!!!!!」
思考が飛ぶ。何もかもが真っ白な無に帰る。
そこで感じるのはただの痛み、そして悶絶し弾け飛び今まで感じたことのない未知の快感、快楽。それを腹部から全身に電流の様に広がって脳の中枢神経を突っ走り神経が焼き切れるような感覚に襲われる。
「はぅ、ぐっ、ふっ、うぐっ、っ!!!」
「おひぃ、んっはぁ、あんっ、んぐっ!!!!!」
彼女は仰向けになった僕の腰に太く逞しくなった腕で押さえ込むとガッチリとホールドし抜けないように押さえ込む。それに合わせて僕の膣口は広がってまるで拳のように太いチンコを中に中にへと押し込んでいった。
そして身体が前後に揺れるたび僕自身の長く伸びたペニスがペチペチと僕の胸と彼女の胸を交互に叩きその度に亀頭の先からカウパーを顔に飛ばす。
視界の映り込む物寂しいペニス。それを彼女は掴むと口に持っていくとそのまま口に含みフェラを始めた。途端にペニスの先に包まれる生暖かい口内がまんこになり涎がローションに。
「ホグゥ、ジュビ、ジュボボッボボボ―――ッ!」
「ンググゥウウウウ〜ッ〜ッ!」
彼女の口はまるでお口の性器でありそのまま喉の奥で進んで行く。
僕の女性器は後付の新しく作られたモノであって今までのオナニーとは比べようにもない快感であるがこれは明確に言い切れる違いである。今まで感じたことのない感覚が自分のペニスから伝わって来た。
やがて僕と彼女は絶頂を迎えるのだがそう時間は掛からない。どちらもつい最近まではうぶな中学生である。ケモノと言う身でなかったらそこで終わりだろう。しかしまだまだ満たされることはない。
「―――ッウグァァァアァァァ!!!」
「っあゝぁぁぁあああぁぁぁ!!!!!」
溢れんばかりの精液が僕と彼女のチンポとペニスから絶え間なく飛び出てくる。
それを僕の膣は子宮にと奥へ奥へと脈を打ち一滴残さず精液を絞り上げる。そして彼女自身もまるでバキュームカーのようにジュルジュルと音を立てながら口で絞り上げそのまま飲み込む。
しかしながら僕達の精液は限界を知らず、はじけ飛ぶようにマンコとチンポの隙間から漏れ出すと今度は彼女の口端から今まで嗅いだ事のない濃厚な精液がペニスを伝って溢れ、そのまま僕の股下で合流し白濁液の洪水を作り出していた。
口轡を付けた状態では喋ることが出来ない。この狭い空間でハァハァと二人の荒い息がだけが静かに響く。その様子を白衣の彼女はタバコに火を付け満足そうに僕達の情事を眺めていた。
「ウサギを使姫とする神社のご利益と言ったら安産、子授け、縁結び。しかしこれほど効果覿面とは恐れ入った」
彼女は廊下の隅に置いていた丸イスを鉄格子の前に引くとそのまま足を組んで座り込む。そして二本目のタバコを箱から取り出すと火を付けずに口に加え懐から僕と彼女のデータが記載されたカルテを覗き込んだ。
「元は恋愛成就の為に施した施術だったがこのままだとその先まで行きそうだな。つくづく私の才能が恐ろしいよ…」
そう言ってバインダーをパラパラと捲りながら僕達に目を向ける。しかし僕達に彼女の事を気にする暇もない。もっともっと快楽の海に沈み込んで行く。
「まさにオカルトと科学の融合、神社の加護を直接人間に与える為の施術。これが人間なのかと言われたら微妙な所だが二人の願いを叶えた時点でなんら問題ない。人助けは気持ちが良いものだ」
彼女のチンコは射精した後も萎えることはない。確実に妊娠させる為に例えチンコに傷を負い血が滲み出ても腰を振り続ける。それは僕も同じ。
僕はうつ伏せの姿勢に回るとそのままお尻を突き立てる。安産型の大きなお尻と尻尾がフリフリと彼女の前で揺れる。寝バックの姿勢になると彼女は僕の上に覆い被さり一層早いスピードで腰を振り始めた。
彼女の鼻息が間近に感じる。溢れる唾液が髪に掛かるとそのまま顔を伝ってきた。僕の涎と彼女の涎が交わりまるで擬似的なキスをしてる感覚。今の僕達ではキスをしようにもプラスチックのボールが邪魔して唇を交わらせる事は出来なかった。
「しかし今更なんだがどちらも両思いだったのが悔やまれる。これが片思いだったりすれば恋愛と言うプロセスが私の力のみで宿願したのか調べる事が出来たのだが……」
彼女はコンクリートの床に短くなったタバコを投げ捨てるとヒールの踵で踏み消す。そして僕達について記載した書類一式をカバンに詰め込むと立ち上がり鉄格子に手を置いた。
「まぁ元々彼女が神社で幼馴染の事が好きだと神頼みをしていた時点で彼の思いなど知るよしもないから仕方ないか。私は確実、100%が好きだが今回は二人がちゃんと繋がったと言う結果で満足しよう」
そう言って彼女は鉄格子に掛けたれた装置のボタンを押すと僕達に背を向け廊下の奥へ消えていく。そのボタンが押された途端に僕達を縛っていた口轡など拘束具がパージされ音を立て外れる。檻の中だけであるが自由の身になった僕達の口から今まで抑えつけられていた甘美の声が溢れかえった。
彼女は僕達について何か言っていたが今の僕達には心底どうでも良いことだ。
終わりよければ全て良し。
僕が小柄な巨乳ふたなりウサギっ子になり、彼女が巨漢の短小ふたなり兎娘になった所で僕たちは互いに愛し繋がって淫らに交じ合える。それだけで僕達の恋は叶えられ、再び出会って待つこともなく直ぐに新たなステージに駆け上がる事が出来たのだ。
そうこう考えてるうちに何度目なのか分からない彼女の射精。
僕の中に溢れる白濁液はお腹一杯に満たし腹を膨らませる。それはまるでお腹に赤子がいるかのようなボテ腹。疲れてヘタったのか倒れ込む彼女の顔に膣から溢れ出た精液と愛液が交わった体液が顔射のように吹きかかった。
僕はふらつきながらも立ち上がり大の字に倒れ込んだ彼女の顔にお尻を向けるように座り込む。そして僕の中を何回も掻き回した皮被り特有のツンとした独特の匂いがする短小チンポの傷を癒やすかのように口に含み舌で包み込むように舐め初め、彼女は僕のピンク色のクリトリスを弾くように舌を駆使する。
僕は彼女の傷を癒やしちんこを励まし喉の奥まで犯すイラマチオ。彼女は僕のカスが溜まった包茎クリトリスを掃除するように舐め回し、鼻息が全体を刺激しザーメンで汚れた膣口も一緒に掃除する。
ぴちゃり、ぴちゃりと音が鳴り「んっ…あっ…っ……」と二人の声が漏れる。
決して喋ることなく互いに欲望に忠実に従い、もう一度交わるために慰める。次は僕が彼女を犯す番。彼女の胸に乗った僕のペニスが彼女の中で精液を満たすのを今か今かと待ち構える。
そうこうしてるうちに英気を養ったのか彼女のちんこが立ち上がる。
それは彼女が元気になった証拠。最後に愛おしいちんこへ別れのキスを告げると彼女の手を取り今度は僕が大の字で仰向けに倒れた。
僕の視界にそびえ立つ一本のペニスは長くそびえ立ちピクリピクリと小刻みに揺れ、出し足りない不満がカウパーとして溢れ今か今かと待ち構える。
彼女は僕を跨ぎペニスの上に立ち前のめりになると一度も使われていない膜を張ったマンコに二本の指を入れピンクのヒダを掻き分けると陰唇を広げる。くぱぁと愛液が糸を引き、覗き込むのは子宮に繋がる一本の道。
僕と彼女が繋がる接合部分のひだはざわめき立ち、今か今かと騒ぎ経つ。
そして彼女は空いた片手で僕のペニスを握ると狙いを定める様に恥丘に亀頭を這わせ穴にピタリと合わせる。そして頭の部分を膣口の部分に軽く入れるとそのままグッと腰を落とし僕の上に体重を乗せた。
「っ…あぁ…っあん……っ」
「んっ―――――っ!!!!」
彼女は先程と違って優しく声を漏らすが僕はそうには行かない。人の時とは段違いの感覚、快楽、気持ちよさ。脳のシナプスに電流が走り焼き切るような感覚。
僕がオンナノコの感覚を感じ取った時は人であり、男である時の快感とは別次元でありある程度冷静に、いや非現実的に一周回って快楽に溺れ気持ちよさに悶えた。しかし今は人の時と比べる事が出来る男の子としての快楽、快感。今までの延長線でありながら比べきれない程の気持ちよさという情報が体全身で感じ取れる。
おそらくそれは彼女も同じ。
オンナノコであった彼女のチンポで感じる射精感や快感は今まで感じたことのない未知の感覚であり、ある意味非現実的な感覚。しかしながら今感じてる感覚は一人僕の事を思ってベットで慰めていたオナニーの時とは違う更に何倍、何十倍の快感が彼女の身を突張しているのだ。
まるで糸の切れた人形の様に焦点が合わず、下を出して固まる彼女。アヘ顔となった彼女は恐らく僕以上に今までとのギャップに耐えきれず口端から涎が垂れ全身で気持ちよさを感じ取る。
「あ―――ぅ―――…」
「あぁんっ…ぁあん、あんっ!」
そして彼女は朧げな思考にも関わらず腰を上げ、そのまま落とす。腰を上げて、そのまま落とす。それを続ける。段々とそのスピードが上がり快楽に貪欲になる。
彼女の目に僕は写ってない。今の彼女はただのケモノ。そしてそれは僕も同じ。
置きディルドと変わらない僕は身体を曲げて人のときより豊満となった彼女の乳に顔を埋めると真っ白な体毛にアクセントとなった赤くぷっくり勃つ彼女の乳首に舌を這わせそのまましゃぶりつく。まるで赤子が乳に縋る様にチュパチュパと吸いながら脇下から手を回し抱きついた。そしてそのままデコルテから首下にと舌を這わせやがて彼女の唇に触れるとそのまま濃厚なキス。
彼女の目に正気が宿る。僕の真っ赤な瞳と彼女の金色の瞳が重なり合う。
僕達に言葉はいらない。そのまま互いに唇を絡め互いの口内を犯していく情熱的なキス。互いに手を回し、決して唇を話さない。上の口と舌の口が交わり胸が触れ合い擦れ合い、互いに乳首が重なり合う。
人でないが獣ではない。言うならばケモノ。
やがて僕の股間に血がたまる。今にもこの溢れ出しそうなザーメンを彼女の中で真っ白に染めてしまいたい。犯し、犯されたい二人の思いは一緒。どんな姿であれ僕と彼女は幼馴染であり、互いにう愛し合う事柄なのは変わりない。
今このセックスが野生の本能からくる受動的なモノだとしても結果は何も変わらないのだ。
「くる…くるくるくる―っ―――!」
「「ぁあああぁぁぁぁぁあぁっっっ!!!!!」」
僕のペニスから決壊したダムのように白濁液が勢い良く射精される。
放水されたザーメンが彼女の膣道という川を下り、子宮という原初の海に流れ込む。彼女が僕を犯していた時とは違い長い長い射精。一回の射精で彼女を確実に受精する様に尋常じゃない量の精液が流し込まれ彼女を満たす。
僕と彼女は互いに絶頂し思考が働かず、視界が朧げに成りながら腰が痙攣し涎が垂れ、先程の彼女と同じように顔がとろんとトロ顔に解け果てる。そんな時も僕のペニスはピュルピュルと精液を出し続け犯し続ける。
僕と彼女のキャパシティは限界であり精神的かつ肉体的に耐えきれない。絶頂し体力が尽き果てると僕たちはこの快感に身を委ね、二人抱いたまま倒れ込むとそのまま一緒に意識を手放した。
後日談と言うか今回のオチ。
幼馴染は元々から僕のことが好きだったらしく失踪当日は恋愛成就で有名な隣町の神社に神頼みに来ていたそうだ。その時偶然幼馴染を見つけたのが白衣の彼女であり、彼女は僕の時と同じように願いが叶うと言って自分が住む洋館へ連れ去った。
彼女は頭のネジが外れてると言うか嘘は付かないが目的を叶えるためには他の事を気にしない、倫理観がズレた性格らしく実験の一環として彼女を被験体に使ったらしい。
「人類は新しい進化に進むべきなんだ。人々の願いや無意識の集合体、つまり信仰って言うのは今まで誰もがアプローチされなかった。そこでその信仰の力を人間にエンチャントさせるのが私の目的だ」
「はぁ、そうですか…」
彼女は僕と彼女しか居ない食堂の長テーブルで一人幼馴染の料理に手を付ける。僕が言うのもなんだが幼馴染の料理は家庭的かつ美味でありどの家に出しても恥ずかしくないと自負していた。
僕は食事する彼女の一歩後ろに立って待機する。そんな僕の格好はメイド服であった。
「それで机上の理論を一人繰り広げていた所、偶然君の幼馴染を見付け声を掛けた。彼女の思いと神社の御利益が相乗効果となると考えたんだ。でも片思いじゃなくて両思いだったのは予想外だったんだがな」
「それじゃ最初の計画だとウサギの獣人になった彼女を世見の目に晒す予定だったんですか? あんな姿で僕の所に?」
「そうだ、なにか問題が? 信仰の力を流し込みやすくする為に受け皿となる彼女を神社と深い関係がある使姫であったウサギを付け加えた感じだ」
「…やっぱり頭おかしい」
エプロンドレスのミニスカートで胸元は大きく開きスカートの後ろから尻尾がピョコっと顔を出す。首にはチョーカー、手にはお盆。そしてスカートからチラッと見える大きなペニスケースが顔を出す。
ホワイトブリムの後ろから伸びる長いウサギ耳が困り顔の僕の心情に合わせて片耳が折り曲がっていた。
「しかしその計画も君が現れて潰れたので、それなら君にも同じ施術をして男性の場合のデータも取った訳。まさか両性になるとは思いも寄らなかったからやはり実験は大切だな。君たちの濃厚なセックスはなかなかの見ものだったぞ」
「なぁ…! 阿呆!!!」
「へぶし!!!」
こっ恥ずかしい話が彼女の口から発せられるとは思わず突発的に迷わず彼女の頭をお盆でぶち抜いた。
しかし彼女の言葉であの僕達の情事がフラッシュバックし顔を赤くする。頭のなかで繰り広げられる幼馴染の営みの数々。
あの日以降、僕と幼馴染は彼女の助手やお手伝いと言う仕事以外の時間はほぼずっと性欲に屈し二人交える。今では彼女のお腹も大きく膨らんで僕らの愛の結晶が順調に育っていた。
僕の股間のイチモツから我慢汁がペニスケースに滲み出ると股が濡れ初め子宮がキュンキュンと成り始める。それは生殖本能のサイン。
「彼女は君の腕時計、彼女の思い出の品で壁の向こう側の人が誰か察してたそうだ。彼女は君より先に施術してたから性欲は溜まり溜まっていたんだろう。しかしここまでとは恐れ入った」
「…うっさい…っ……」
「まさかこんな所で発情するとはとんだ淫乱ウサギだ。この辺の理性と野生の比率は問題点だな」
「淫乱ウサギって…っ…そんな事ない…んっ……」
「…股をくねらせながら言った所で全く説得力ないぞ。彼女は確か厨房だったな」
頭の中がピンクに染まる。一度スイッチが入ると彼女と交わる事しか考えられなくなる。
今の僕たちの世界は僕と幼馴染、時々彼女しかいない。彼女は頭おかしいがこうやって色欲に溺れる生活を作り出し感謝で胸一杯である。
ソワソワしだした僕を見てお盆の破片をはたき落としため息を吐く彼女。
「はぁ…食器引いたら後は自由にしていいぞ」
「了解しましたご主人様! それでは失礼します!!!」
そう言って僕は急いで彼女の食器を引くと脱兎の如く、ウサギなので如くではないのだが急いで彼女の元へ走った。
それは彼女と交わるため。彼女を犯し犯され快楽に溺れ堕ちる為。
今の僕は人ならざる身に堕ちていながらも幸せの絶頂期。それは彼女を愛すること以外の弊害、進学や家庭、世見の目など不安材料が何一つ存在しない全てが管理された「ペット」と同系統である管理される立場であること。そんなぬるま湯な世界で僕たちはこの先も過ごせるのである。なんて素晴らしい世界であろう。
さて、今日は何をしようか。
僕は二人の子が宿る大きく膨らんだお腹を擦りながら彼女の待つ厨房へ早足で向かうのであった。