「えっ、なに? 何があったの?」
「怪物っていうかフリークスって言うか、動物が人間みたいに際どい衣装を着て歌って踊ってたの! まじヤバい!」
「えー、なにそれー。分けわかんないわ」
「ねぇ、それでシューコはその動物園行ってみるの?」
「うーん…そうだなー……」
※獣化、transfur,ふたなり化描写アリ
01
「嫌ぁ…ヒグッっ…うっ……っ…」
檻の中の三人の少女。彼女らはただひたすら色欲に溺れ、甘く漂う甘美な匂いに身を震わせ、この理解不能な現実に目を背ける。
「んっー……ぁあ…っ……」
「やっ、なにこれ…どうなってんの……!」
「あぁ…ぁ゛…ぁぁっ……」
一人は既に人の姿を留めていないまるでタヌキの置物の様な一匹のメス獣人。
茶色のまんまるな耳が黒髪ショートの隙間からぴょこっと可愛らしく覗かせながらも、大きく膨らんだお腹が無残にも可愛らしい彼女のコーデを布片と言う名のゴミに変え、お尻から生えたストラブの大きな尻尾が水色のミニスカートのゴムを伸ばしきってしまう。
そして特筆すべきは彼女の股間。
彼女の何もついてない筈の股間には真っ白な毛に覆われた皮被りの大きなオチンチンがこれまた大きな金玉の上に乗せられており、股ぐらの恥丘の先のクリトリスがオスの一物に形を変えそびえ立つ。
彼女、小日向美咲は何処にでも居る普通の高校生から一変、大きなペニスをゆっくりと撫で回しながらもう片方の手でこれまた大きく膨らんだお腹をなで回し、何もない虚空をじっと見つめながら時々ピクっと身体を震わせる放心状態の肥大化した狸のふたなり獣人に姿を変えたのである。
「嫌ぁ…うぅ……痛い…痛いよぉ……っ」
「誰か…ミサキはあんな姿になっちゃったし…誰か助けてくれ……!」
もう一人は人と獣が入り交じった中途半端な姿。
身体中の至るところに黒い毛が全身を虫歯う様に生え、こめかみから背中に掛けて白いラインが。そして鼻は吊り上がる様に伸び初めており、全身蝕む様な痛みと燃える様な熱さに身体を縮こませ、痛みに堪えながら藁にも縋る思いでガシャンガシャンと鉄格子を揺らしながら必死に檻の外に助けを求める。
しかしながら檻の外は一面真っ暗な夜の闇。
月明かりで周りの景色がぼんやりと照らされておきながらも照らされたのは名前の知らない植物と看板の裏側のみ。囲まれた動物園の一角で、三人は何時の間にか閉じ込められていたのであった。
必死に叫ぶ彼女は森窪野乃。
普段は内気な性格で喋ることも少ない彼女であるが、この様な到底理解出来ない状況下であるため彼女の声は普段とは段違いに大きく遠くまで通る声であるが誰も居ないトコロで意味がない、誰の耳にも入らずただ時が過ぎるのみ。
そうして暫く必死に声を上げながら痛みに悶ていると彼女のデニムの隙間から一本の大きな尻尾がグイグイと伸びるように生え、そのままピンと三日月に弧を描いた。
ビリッと破けた彼女のデニムと黄色のショーツ。
その合間からピンク色のお尻の穴が顔を出すとそのままお腹がギュルルと鳴り始める。
急速に溜まり始めるガスがお腹を膨らませケツの穴から出してしまおうとグイグイ押し出すのを必死に肛門と言う名のダムで抑える彼女の顔は既に人の姿を留めておらず、それはまるで一匹のスカンク。
タヌキになった美咲とは違い、野乃はそこまで体格は変わっておらず元々のスレンダーなまま。また股関にはおちんちんは付いていない。しかしながら彼女には種族特有の快感であり快楽が備わっている。
それは未知の感覚。はしたない行為。
元は威嚇や外敵から生き残るための種としての生存戦略。しかしながら彼女にとっては意味合いが変わってくる。
溜まり溜まったガス。もうムリ…。耐えられない……
最初はブッっと小さくガスが少し漏れる音。
しかしそれは今まで抑えていた決壊が崩れ落ちる音。そしてブブブッッ!大きな放屁音と当時に全身を貫くエクスタシー。
「出ちゃう、出ちゃうですけど…はしたないオナラが出ちゃうです! ……あっ、ああ♡ やあぁ…ああっっっ♡ あっぁぁぁ!!!!」
まるで男性の射精の様に今まで溜め込んだ物が一気に解放され、快楽の頂点に達する未知の感覚。持続可能なオーガズムとはまた別の、一極集中の快感に身を震わせ腰を抜かし飛び散った分泌液のニオイで鼻を犯すとまるでクスリのように頭の奥ではじけ飛び全身くまなく犯す。
「あひぃ♡ ひゃ! はぁ♡ う゛ぅっ!!!」
ビクンビクンッと痙攣起こしながら鉄格子に肩掛ける野乃の目は集点が合わず、大きな尻尾は垂れ、長い舌も口端からベロリと落っこち、その先から涎がツーと流れ落ちておりアヘアヘ言いながら野乃はこの冒涜的な気持ち良さに全身隈なく震わせてたのであった。
「いやっ、何これ…何なのこれ…。そっ、そうだ。これは夢。だから早く覚めてよ!」
「お願いだから、お願いだから! 早くっ! 早くっ!!!」
そしてこの三人の中で唯一未だに人間のままであるパンツにラフなシャツのスレンダーな少女、鷺見 州子は一人檻の隅で背を向ける。
一本に結んだ後ろ髪を肩に掛け、体育座りのまま目元を晴らすほど泣きじゃくる姿は人として真っ当な反応であろう。彼女にとっては両手で耳を塞ぎ、ただひたすらこの非現実的なこの現状に目を背け、何事もなくこの場を乗り切ることに精一杯であった。
02
「なぁ、こんなチラシがはいってたんだけど一緒に行かない?」
「ナイトサファリ? ナイトサファリって夜の動物園を開けるって事?」
「そうですわ。わたしも海外の動物園で体験しましたの」
「さ、流石、お金持ちです……」
学校からの帰り道に州子がバックから取り出したのは郊外に新しく出来た移動動物園のチラシ。そのチラシによるとこの街でオープンしてまもないという事で近隣住民の方々を対象に無料でイベントに紹介するというもの。たまたま動物園のある公園の近くに住んでいる州子の家のポストにご案内が届いていたのだ。
そのチラシをまじまじと見る何処にでも居る普通の女子高生の小日向美咲は聞き慣れない言葉に首を傾げ、その横からこの街で大きなお屋敷を抱えるお金持ちの娘である愛羽由美がお嬢様言葉で注釈し、内気でしどろもどろな森窪野乃がツッコミを入れる。
そんな何時もの3人を見て頬が緩む州子。
ボーイッシュな州子、普通の少女である美咲、お嬢様の由美、内気な野乃とタイプも性格もバラバラな4人組であるが高校入学当初に席が近く、また帰り道も同じ方面と相まって仲良くなったグループ。そんな彼女たちの何時もの日常風景。
「それじゃみんなで行こうか。近所だから私の家に集まるって事で」
「いいよっ! 私こういうの行ったことないから楽しみ!」
「ホホホ。なら私が一から十までみっちり教えて差し上げますわ!」
「一から十までって……あっ…」
「ナ、ナニを考えていますの! その変な妄想癖を辞めなさい!」
ウェーブの掛かった長い髪を振り回しながら良からぬ妄想を考える野乃に彼女の考えていることを理解したのか顔を赤くしながらもビシッと指を指す由美。
そう、最初は普段どおりの日常。青春の1ページ。
それがまさかこんな事になるとは誰が想像出来るだろう。
「はっ、あれはアカアシドゥクラングールですわ!」
「あっちにはオカピ! こっちにはアカアシドゥクラングール!」
「スゴい! スゴいですわ!!!」
「ゆ、ユミちゃん凄くイキイキしてるね……」
「目の輝きがハンパないな……」
「ぼ、暴走超特急ですっ……」
一人珍しい動物にテンションがあがり、暴走気味の由美にちょっと引き気味の三人は彼女の後ろをクレープ片手について行く。普段からテンションの高い彼女であるが三人を置いてどんどん先に進んでいく様子を見るに今日は普段より数倍ははしゃいで居るだろう。
「ゴメン、ちょっとお手洗い行って良いかな?」
「んっ、いいよいいよ。ユミちゃんにも伝えとくね」
「早く行かなきゃ、置いていかれるのです……」
「おほほほ、珍しい動物に綺麗にライトアップされた動物園にサーカス小屋。人も少なく絶好の穴場スポット! 幸せですわ~!!!」
「……すぐ戻ってくる」
「いってらっしゃーい」
これがきっかけ。この取り返しのつかない惨事の始まり。
近所の大きな公園に出来た移動動物園は公園の道に合わせて数々の動物が展示され、その展示模様に合わせて色々なライトアップが施される。
そして入り口の隣には本部のプレハブと共にとても大きなテントが建てられており、中ではサーカスが開かれて居るのだろう。大きな歓声がテントから離れたこの場所までも届いていた。
「あれ? ユミはどうした?」
「ユミちゃん私の声が届いてなかったみたいでどんどん先に行っちゃった!」
「ミサキちゃんが、追いかけたけど追いつかなかった、早い……」
「あー、まぁ先に行ったなら何時か追いつくよな」
州子のお手洗いを待っていた二人は先に一人で行ってしまった由美を追い掛けながら駆け足で公園に設置された動物園の奥に進む。
明るく華やかなサーカス小屋から段々と暗く人通りの少ない奥の方へ進む三人を公園の道に沿って設置された柵の隙間からじっと見つめる動物たち。
その目からは今まで4人で居た時とは違う、得体の知れない恐怖を感じるのだが、そもそもそこまで動物をマジマジと見つめる暇のない三人は気づかずどんどん暗く草木が生い茂ったゾーンへ向かって行く。
「なんかここ気味悪いね…何時も公園の筈なのに……」
「もしかして、道、間違えたです……」
「そうかも知れないな。舗装された道はあるけど外灯がないトコロを見るにちゃんとしたルートじゃないのかも知れない…」
そしてたどり着いた先はまるでサバンナの草原の様なだだっ広い場所。
普段は家族連れがピクニックに使ったり子どもたちのボール遊びに使われる様なだだっ広いこの場所は夜になると一変、薄暗く不気味な雰囲気を醸し出していた。
そして場所は恐らくナイトサファリのコースに含まれていなかったのであろう、空に浮かぶ月明かりが薄暗く周りを照らすのみ。そんな場所で女子高生が三人。
「これは早く戻った方が良いかも…どうする? 先に進む?」
「で、でも道って他にもあったっけ?」
「分からない…もしかして見落としてるだけ、かも……」
誰も居ない道の真ん中で三人はどうするべきか考える。
そんな彼女らは気づかない。
後ろから這い寄ってくる影に。
その影は一歩一歩ゆっくりと気づかれないように草をかき分け近づいて来る。そして短いスカートを履き、素足を見せていた美咲の後ろに回り込んだ。
グルルと牙を剥き出しに静かに唸る一匹の獣の瞳に彼女が映り込む。一歩、一歩静かに近づく影はそのまま彼女を捉え、後ろから飛びかかった。
「きゃあぁ! 痛い、痛い! 離して、離して!」
「ミサキぃ! くそっ!」
「ヒィイイイ!!! なんです、なんですぅ!」
突然の衝撃で前のめりに倒れた美咲は右足に噛み付いた獣を必死に振りほどこうと涙目でもう片方の足で顔をガシガシと蹴り、その横で州子が噛み付いてる獣の腹に思いっきりドロップキックをお迎えする。
しかしただの女子高生が抗えるモノではない。
シルエットしか見えない獣は美咲の足に深い歯型を残すとそのまま口を離し今度は腰を抜かし倒れてる野乃に襲いかかる。
途端に州子は彼女の横を通り過ぎる獣にボディアタックを仕掛けた。
彼女の全体重を掛けた渾身の一撃は野乃に噛み付こうと一目散に飛びかかった獣の行く末を妨げ、そのまま草っぱらに転げ落とした。
しかし獣も諦めてはいない。
不意に軌道を変えられながらも前脚をぐっと伸ばし野乃の足に爪痕を残すことに成功する。
周りの肉が歯型に埋め込まれる程強く噛みつかれのたうち回る美咲に、彼女程ではないが爪痕からドクドクと血が流れ自力で立ち上がれない野乃。二人は立ち上がる兆しが見えず、倒れ込んだまま。そんな中、州子一人が真っ暗な影の獣に立ち向かえる状況。
しかしここで一対一で抵抗しても相手は本能で動く獣の類。一介の女子高生が勝てる兆しは見えない。
それならば出来ることは唯一つ。この場から逃げるのみ。
彼女はバックの中に隠し持っていたオイルライターに火をつけるとそのまま獣に投げつける。しかし火を怖がる動物は難なくその小さな火を避けるが彼女の狙いはそこではなかった。
狙いはその下の草っぱら。
まるでサバンナなようなこの草原では植生を考えると火が移りやすい。その事を見越しての行動、そして彼女の推測は間違いない。
オイルライターの特性上、ヤワな事で火が消えることないためどんどん周りの草っぱらに火が移ってゆく。それを傍目に州子は野乃と美咲を肩に担ぎ、そのまま背を向け一目散にこの場から走り出した。
「シュウコちゃん、なんでライター持ってるの!?」
「うるせー! 私は影ではワルなんだよ! タバコ吸ってるんだよ!」
「シューコちゃんの吸ってるモノは確かココアシガレットだっと思うんですけど……」
「バラすな! いいよ、カッコいいと思って持ってただけだし。十得ナイフも持ってるし…ってか背中でしゃべんな! 重いんだよ!」
「なんかアドレナリンのせいか痛みが引いちゃったんですけど……」
「あっ、私も」
「ならお前ら降りて一緒に走れ!」
小さな火が炎となって獣の行く先を妨げる。吠える獣と燃えたぎる草木に背中を向け三人は必死の形相で走った。
「取り敢えず身を隠せる場所に行こう! なんか周りにないか!」
「あっ、あそこに檻があるよ。お堀みたいに囲まれてるから火も来なさそう」
「でかした! ノノ、もう少しの辛抱だ。頑張れよ!」
「なんか身体の調子がいいんですけど! 何処まででも走れるんですけど!」
運動が得意で足腰に自信がある州子。その州子を置いて美咲と野乃は前を走る。
ついさっき黒い影に襲われたばかりの二人がけろりと何事もないように軽口叩きながら自分よりも先に走っている姿に州子は疑問を覚えるが今はそんな事を気にしてる暇はない。
三人は檻の前のお堀みたいに水を張った場所まで来るとそのまま助走をつけ、向こう岸まで思いっ切り飛ぶとそのままゴロゴロと転がり檻の前にたどり着く。
その檻は使われてる痕跡がなく、扉も開きっぱなしだった為に三人は転がり落ちるようにその檻に逃げ込みそのまま鍵を掛けたのであった。
「これで一安心かな。鍵も掛けておいたし襲われる事はないでしょ」
「内側から外の鍵を掛けるってのはなかなかない経験だよな……」
「でもこれで一安心ですし…疲れたのです……」
そう言ってへたれこむ野乃と州子。そして南京錠の鍵が刺さったままの扉を内側から締めた美咲はジップ付きのパーカーポケットに鍵を入れると二人に続いて座り込んだ。
「取り敢えず逃げ切ったみたいです……」
「そうみたいだな…っておい! 大丈夫か!」
「うっ…ひぐっ……!」
ここまでが州子の覚えてる美咲と野乃が人間だった時の最後の記憶。
例の獣から逃げ切ったと油断した三人であったが緊張が切れたのかプツンと糸が切れた人形の様に美咲は突然倒れ込んだ。
美咲に駆けつける州子と野乃。
州子は美咲の額に手をやると体温が異常に熱いことに気がつくと咄嗟に噛みつかれた足に目を向けた。
そこには歯形に合わせて茶色の毛が一本一本まるでウジ虫の様に湧いて出て、そのまま傷口から全身這いつくばるように生えて来ており、あまりの出来事に州子と野乃は美咲から離れる。
意識を失ってる美咲はジワジワと身体中から茶色の毛が生え、お腹は大きく膨らみ垂れ、胸は更に大きく、そして下着が破けるほど肥大化したクリトリスがそのまま男性が普段股関節にぶら下げているペニスとなり、恥丘をひっくり返す様に大きな金玉袋がぶら下がる。
そして高熱が原因だったのだろうか。
人間だった面影は骨格のみとなりそれ以外はメスとオスを掛け合わせた様な形相のタヌキの獣人、ケモノはゆっくり目を開けると「あー」と言葉にならない声を発しながら股間のイチモツをしごき始めたのであった。
美咲の名残は何一つ残されていない。
強いていうなら彼女の着ていた見るも無残に破け散ったお洋服ぐらいであろう。それもよりによってこの檻の鍵はあの巨体の下敷きになっており取り出すことが出来ない。
あまりに突然の出来事に泣き崩れる野乃。そして恐怖に身をすくませる州子。
しかし野乃の方も他人事ではなかった。
「あー…あー……」シュッシュッシュッ
「ひっぐっ…ひぐっ…うっ……」
「どうなってんだ…一体なにがおこってんだよ……」
「あー…うっ!」ピュルルル
「きゃあ! なんかかかった!」
「ノノ!」
檻の中に漂うのはイカの腐った精液特有のあの独特なニオイ。
美咲の亀頭に血管が浮かび上がる大きな包茎おちんちんから繰り出されたザーメンがまるで噴水の様にぷしゃっと飛び散りそのままドクドクと漏水した水道管の様に溢れ出す。
そしてそのニオイがトリガーだったのか次は野乃の身体に変化が訪れたのであった。
こうして物語は始まりに戻る。
美咲はタヌキのぽっちゃりふたなり包茎狸獣人となり知性の欠片もなくただ快感に身を委ねる様になり、野乃はナイスバディでありながら度し難い匂いを発しその匂いでエクスタシーに達するメスのスカンク獣人に成れ果てたのであった。
03
「ほほほ、助けに来ましたわよ!!!」
あまりの出来事に咽び泣き、目を仰向けることしか出来ない州子の元に届く甲高い声。この独特かつ高飛車な雰囲気の由美の掛け声に州子は安心感を覚えると共に必死に叫ぶ。
「ここだ! 私はここに居るぞ!」
「安全な場所に避難していたのですね。火が燃え広がってるのを見つけまさかと思いましたら…とぅ!」
助走をつけて思いっ切り飛び上がる由美はそのまま体操選手ばりの見事なターンを決め檻の前に着地。そのまま扉の前に向うと南京錠をガチャガチャと弄りだした。
「シュウコさん、鍵は、鍵は何処ですの!?」
「鍵はミサキの下敷きだ。鍵無しでどうにかして開けないか?」
「ちょっとまって下さい。ミサキさんは何処なんです?」
そう言ってキョロキョロと檻の中を見回す由美に顔を背ける州子。
由美は檻の中に目を細めると二人の影に気がつく。しかしながらそれは美咲と野乃のモノではない。何か分からない、誰か分からないヒトの様な、動物の様な生き物が二匹。
「シュウコさん、アレ、なんですの……」
「……奥の方のデブッチョ狸が美咲で、端の方で痙攣起こしてるのが野乃だ…」
「なんですって…!?」
両手を口に当て驚く由美の目線の先には変わり果てた二人の姿。
あまりの光景に一瞬固まってしまうお嬢様であるが彼女は無駄に行動力のある女の子。すぐに州子をこの場から逃がそうと飼育員が出入りする筈の別の扉を探し始めた。
「もう一度聞きますが、信じたくないのですが、ホントにあのフリークスみたいな二人は美咲さんと野乃さんなんですよね…?」
「そうだよ、名前は分からないけどこの動物園の動物に美咲と野乃が襲われなんとかこの檻に逃げて来たんだ。そして一安心してすぐに美咲があんな姿になってそのまま野乃も…」
「それだとシュウコさんは襲われてないんですね。しかし動物…サーカス小屋から逃げ出したのでしょうか……」
「それは分からない、まだサーカスがどんな感じなのか覗いても居ないし。しかし今思うと美咲と野乃が私より足が早かったのは変化の伏線だったのか…」
檻の外をグルグルと見て回る由美は州子に二人について問いただす。
得体の知れない獣に襲われ暫くしてから姿が変わり始めた二人を思い返すと、急な身体強化は動物に変わり始める予兆だったのだと思い返す州子はそこらへんも踏まえて状況を詳しく説明し始めた。
動物に詳しい由美ならば何か知ってるかも知れないと言う一縷の望み。そしてもしかすると元に戻す方法まで。
しかし彼女の返事は期待を裏切るものであった。
「ごめんなさい。私もそんな荒唐無稽なことに関して何も知り得ていません。どちらかと言うとこの現象はオカルトみたいなホラーですわ」
「そうか…そうだよな……」
「でも話を聴くにはシュウコさんは襲われていないのですから取り敢えず二人も一緒に連れ出して早くこの場から離れましょ。幸いこの檻の裏手の道は火も回って居ませんし」
「でも例のバケモンが居るかも知れないだろ? それはどうするんだ?」
「それはもう神頼みですわ。でもこういう病気? みたいなのは早めに対処すると治りやすいのはお約束ですよ」
「まぁそうなんだけど…」
「あっ、ありましたよ!」
そう言って由美は檻の裏手の人一人が通れる様な通路口を見つけるとすぐに外側からロックを解除する。そして扉を押すと檻の中と外が繋がったのであった。
「でかしたユミ! 早く二人を連れて逃げよう!」
「了解ですわ。しかし…美咲さんって運べるのでしょうか……」
「うぐっ…確かに……」
今ここで最大の難関は何を考えてるかわからない巨体の美咲。彼女の巨体を考えると彼女を担いでこの場を逃げ出すことは到底考えられない最大の難点であった。
頭を悩ませる二人。
せめて彼女が自力で立って動けたら問題なかったモノも、それが出来るとは考え辛いこの現状である。
「取り敢えず美咲から運び出すか…。野乃は何とかなるだろ」
「そうですわね…。うっ、くちゃい……」
二人はトボトボと体液でベタベタな美咲を引きずり出す為に檻の中に入ると白濁液の水たまりの上でボケっとしてる美咲にドン引きしながらも、なんとか引きずり出そうと重い腰を上げた。
その時である。
甲高い金属音と共に突然に扉が閉まる音。
咄嗟に扉の方に目を向けるとそこにはスカンクの姿に変わり果てた野乃の姿が。
扉の鍵を片手にぶら下げ鉄格子に寄りかかって目を閉じ足を組む彼女は、何時もの弱々しい面影が見当たらず醸し出される空気は甘美で魅力を振りまく魔性の女。
「ふふふ…逃さないですよ……」
「なっ、ノノなにしてんだ!」
「そうですわよ! 早くその鍵を渡しなさい!」
二人は突然奇行に走った野乃に詰め寄る。
しかし彼女クスクスと笑いだすとそのまま鍵を目の前にプラプラと見せつけ目を開いた。その瞳は黒。全てを飲み込む魅惑の瞳。
「いいですよぉお二人さん。一緒にケモノに落ちましょ…。この姿は人の時とは考えられないぐらい素晴らしいんですからぁ……」
そう言って目を見開いた野乃の瞳に得体の知れない恐怖を感じた二人は身をすくませその場に固まってしまう。そんな二人に一歩、また一歩と腰を振り大きな尻尾を揺らしながら近づいてゆく野乃は二人の肩に手をやると州子と由美の耳元に口を寄せた。
「さぁ、一緒に。この、甘美な世界に……」
途端に周りに立ち込める鼻に来るツンとした匂いが。恐らく野乃のお尻から出されたオナラの匂いであろう、二人は咄嗟に鼻を摘んで野乃から離れだす。
彼女は私達の知ってる森窪野乃ではない。一匹の怪物だ。
あの瞳を覗き込んでから二人が感じた共通認識。元が人間だとか、友達だったとか関係なく、捕食者が獲物を見つけ舌なめずりするあの感覚が二人を襲ったのだ。
顔をしかめながら離れようと駆け出す二人。しかしまだ数歩しか歩いてないところでその異臭が次第に甘ったるく変貌してゆくと同時に二人は突然膝から崩れ落ちる。
うつ伏せに倒れ込む二人。立ち上がろうにも力が入らず、抗おうにも抵抗出来ない。
次第に鼻につく甘い香りに意識が朦朧とし始める二人に野乃はゆっくりと近づくと倒れている由美の背中に座り込み、そのまま足を組んでその横で倒れてる州子に目を向けた。
「う゛っ!」
「あら、この座布団は喋るのですかぁ…ふ~ん……」
「ヤメロノノ! 一体どうしたんだお前!」
「どうしたも何も…美味しいもの食べたらおすそ分けしたいじゃないですか。それお・ん・な・じですぅ」
「なぁ!? なにを!」
「何ってこの姿ですよ。
ヒトという鎖を捨て、動物というカテゴリでありながら人と変わらぬ頭や思考を持ち合わせ、姿が変わっておきながらも比較的ヒトに近いが為に何不自由なく過ごせるこの環境、素晴らしいと思いませんです……?」
「お前はほんとに森窪野乃なのか…?」
「そうですよ、あの森窪野乃です。ちょっと気弱な雰囲気のノノですよ…。まぁ、何も引け目を感じることがない今は言葉に自信を持てますけどね……」
「あっ、アナタ喋り方がおどろおどろしてるだけで気弱じゃないの、では?」
「……まぁそこは置いといて、どうです二人とも? そろそろ身体中が火照って来たのではないです……?」
野乃の言う通り、由美と州子はまるで風邪を引いて熱で意識が朦朧するような感覚に襲われ始める。全身から汗が吹き出し、服と肌がピチッとくっつき始め、あまりの汗の量にコンクリートの地面が湿るほど。
そんな二人のもとに今まで放心状態であった美咲がその巨体をのそりのそりと動かし由美の前に座り込む。すると由美の上に座っていた野乃は立ち上がると二人の周りをゆっくりと歩きながら1つの提案を提示した。
「それじゃアナタ達二人はヒトのままが良いって事ですね。それなら1つ、ゲームをしましょ…」
「ゲームですって?」
「そう、ルールは簡単。この獣化は傷の深さで変化後の思考や姿が変わるのです…。
そこの美咲は思いっ切り噛まれた事によって人間性までクルクルパーしちゃっけど私は彼女ほど傷が深くなかったお陰で傷付いてこの姿になったのです」
「んな事だいたい推測で分かってる。はやくルールを説明しろっ!」
「だからアナタ達二人はこれからちょっとした傷を負って貰います。勿論二人は獣化するでしょう。しかしながら元に戻る方法が1つ存在する。
それはこの快楽に身を堕とさないこと。そうすれば暫くするとその身は元の人間の姿に戻ってゆくのです…」
「なぁ!?」
「なんですって!?」
そうして野乃は州子の前に座り込むと由美の前につっ立ていた美咲も座り込む。
二人の女子高生の前にはタヌキとスカンクが一匹ずつ。そしてスカンクの野乃は指を二本立てるとこう言った。
「ユミさんとシューコさん、二人が最後までこの快楽に屈しなければ開放しましょ。それが私が提案するゲーム…」
「さぁ、はじめましょ」
04
「ひっ、ふ゛ぐっ、うっ、ぐうっ!!!」
「んっ、あっ、あっ、あぁあっ!」
「良いんですかシューコさん、甘い声が漏れているのですよ」
「んっつっ…良いだろっ、これくらいぃっつ! んんっ!!! ユミ、大丈夫か!」
「だっ、大丈夫っうっぅ、おっ、おおっ、お゛お゛お゛お゛!!!!」
倒れ込んでいた二人に二匹は同時に首元へ爪で傷を付けた。
それがこのゲームの始まり。
まず最初に二人を襲うのは異常な興奮、活力、気力。それによって今まで倒れ込んで居た二人に力が漲る。しかしながらそんな二人がその場から離れられる事は出来ない。
その活力に負けず劣らずの痛みと快感、快楽が全身を覆いかぶさる様に包み込むからだ。
それも美咲と野乃が獣化した時とは違い、この場には匂い、美咲の吐き出した精液や野乃がオナラと一緒に飛び散らかした分泌液など獣化のトリガーとなりえる鍵が到るところに散乱しているため、数分のタイムラグもなくすぐに身体中に変化が訪れていたのだ。
州子は手足からポツリポツリと銀に近い白い毛が生えだし、手先が黒く変色を始める。指先が丸く短くなり親指と小指の付け根が今よりも少し下の方へ動き出す。
身体中の骨がミシミシと音を立て骨格を変え初め、耳先はツンと伸び鼻先も黒く成り始める。そしてそれは今のところ由美も同じ。強いて言うなら変化する動物が違うだろう、生えてくる体毛が褐色でゴワゴワとしており所々斑点が覗かせる。
しかしながら今の所何の動物になるか分からない。しかしながらこの状況だとなんとか耐えられそうだ。由美も耐えてくれよ…!
そう思った矢先の出来事である。
「ユミっ、お前っ、その股間のモノってまさか…」
「んっ? ペニス? あのぐらいの傷だと美咲みたいにふたなり化するとは思わないんですけど……はっ、そうゆうこと!」
「そっ、そうゆう事ってなんですのぉお゛お゛お゛ぉぉぉ!!!」
由美のロングスカートを捲りあげる程に長く伸びたイチモツ。それはぐんぐんと異常に長く伸びていき、その度に得体の知れない、今まで感じたことのない得体の知らない快感に襲われはしたなく野太い声をあげるお嬢様。
それは美咲がぶら下げてるモノと同じ姿のモノ。彼女を襲う快感は男のソレ。
強いて言うなら美咲の短小極太ペニスよりも細く長くそそり立っていると言うだけであろうか。
しかしそれはペニスではない。スカンクである彼女は咄嗟にその正体を見抜く。
「ユミさん、それはペニスではない。偽物よ、匂いが違う。あなた動物には詳しかったんだから知ってるでは……?」
「まっ、まさか…ぎ、擬陰茎……ハイエナですわぅう゛う゛!」
そう、彼女の股間に生えたモノは偽物のペニス、擬陰茎。
尿道と産道を兼ね揃えた大きな大きなクリトリスが彼女の股間に赤く充血しそそり立っているのである。
ただでさえ感度が今まで以上に敏感で常に快感に脅かされてるこの現状。そんな中これ程までに大きなクリトリスが外気に晒れ、正気が保たれる筈がない。
波を打つようにビクッ、ビクッと身体を震わせ、腰に力が入らず股を内側に締め必死に立っている由美。
そしてそんな彼女にさらなる追い打ちが襲いかかる。
彼女の前でじっと見つめていた美咲が本能の赴くまま、彼女の擬陰茎に咥え初めたのだ。
「あー…んぐぅ…ジュピ……」
ジュピ、ジュブ、ズビ、ジュボボボ!
「んっほほほほ゛ほ゛っっっ!!!!!」
まるで花の蜜を吸う昆虫が掃除機みたいに勢いよく音を立て吸い上げる美咲。
彼女は本能に赴くまま、自分がしたいと思うことをそのまま身を任せ実行するのみ。
これには流石に野乃も予想外であったが州子らにとっては大きなメリット。なんせこんな事に制約を課してなかったのである。
「ユミちゃんだけがイジられたら不公平だよね。どう、私も攻めてあげましょうか、です…?」
「なっ、そんな事ないっ! 余計な事をするなっん゛ん゛っ!!!」
「そう言って我慢して…。ここ、濡れ濡れです……」
身体中に硬くチクチクする体毛が周り渡り、鼻は高く前に吊り上がってゆく。
もうヒトであった名残は髪と耳の形であろう。それも変わり果てるのは時間の問題。そして変わってゆくのは思考も例外ではない。
まるでバキュームカーの様にクリを吸い付かれる由美をじっと見つめる彼女の子宮はキュンキュンと疼き出し、おマンコから甘い蜜が溢れ出す。
そして彼女の右手は自然と胸に、そして左手は素股の方に滑らせてしまう。
『あぁ、私も犯されたい…』
『駄目だ、駄目だ。我慢しなきゃ。由美だって必死に堪えているんだ。私だけが逃げるわけにはいかない』
『でもあなたは人間じゃないの、ケモノなの。それもヒトの物差しで考えるなんておかしいでしょ?』
『いや、まだ私は人間だ。姿が変わろうともどうにかして私達全員が元の姿に戻る方法を見つけてみせる!』
『あなた、ホントに人間なの? これを見ても…?』
「えっ……?」
不意に下に目を向ける州子。
そこのは汗や愛液、そして思わず吹いてしまった潮やはたまた筋肉が緩み気づかぬ合間に漏らしてしまった尿が水たまりのよいうに溜まっている。そしてその水たまりに月明かりが反射し一匹の発情淫乱メスギツネを映し出していた。
その狐は全身銀色に近い白の体毛に覆われながら鼻先や手足が黒く、そしてその黒い手の先には胸に、ピンク色の乳首に。そしてもう片方はスジの合間に滑らせ、ゆっくりと小さな花弁をこねくり回す。
必死の葛藤。人生の分かれ道。
耐えたら日の目に当たりながら今までどおりの日常、高校生活。
堕ちるとヒトならざる身でただ目の前の欲に溺れ、幸せな毎日を過ごすのみ。
もう選択肢は1つしかないだろう。それはもう決まってる。いやいま決まった。
州子はギンキツネの亜種、由美はプチハイエナ。
変化が収まった二人はそのまま項垂れ膝を付き、下を向きながら荒い呼吸を整える。
ピクピクと動くお耳。パタパタと振る尻尾。
そしてジュボジュボと音を立て自分の膣内に指を入れ、必死に腰を曲げてお豆を舐める州子に長い擬陰茎を胸に挟み口に頬張る由美。
そんな二人に野乃は分かりきった答えを聞き出す。
「さぁ答えは決まったですね。聞かせて貰おうのです」
「あっ、わたしは、このまま、ハイエナとして、生きていきますっ♡」
「私も、同じく、ケモノとして、生きて行くので、美咲、早く私にっ、ブチ込んでっ! 犯してめちゃくちゃにてぇ♡」
それは自らの手によっての出された降伏宣言。快楽に溺れたケモノの末路であった
05
『お集まりの皆さんこんばんは。このナイトサファリのサーカスにわざわざ足を運んで頂きどうもありがとうっ!』
『このサーカスは一昨日の火災で公演が危ぶまれましたが何とか一日で立て直しました。これも皆さんのお陰です!!!』
ここは移動動物園の入口に立てられた大きなテント。このサーカス小屋には沢山の観客が中心のステージに立つ劇団の団長に目を向けていた。
『ショーの名前はずばり「フリークス・ショー」』
『歌とダンスに合わせて世界各地から見つけた奇人、変人。はたまた人ならざるモノまでが踊り、歌い、あなた方を夢の世界へいざないます』
シルクハットを被り、ステックを振り回す彼は大げさなフリをして観客を楽しませる。
すると今日の彼は何時もと違いステージ裏に繋がるカーテンにスティックを向けると、こう言ってショーを初めたのであった。
『さて、公演を始めるだけど今日は新しい仲間が四人加わったんだ。その四人は大変可愛らしいプリティな少女達。強いて言うならヒトじゃないぐらい』
『だから皆さん、彼女らが出てきた時には是非歓声を上げて彼女らの誕生と始まりに祝福して欲しい』
『さぁ、「フリークスショー」の始まりだ!』
TFはイイぞ