※この作品はR-18です。

人物病愛物語   作:cl.

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お久しぶりです。

年に一回はやる生存報告投稿です。

今回はヒロインはIAです。苦手な方はブラウザバック推奨

それと今回は濡場はありません。あとはいつもよりかなり短い

これらが大丈夫という方はどうぞ楽しんでいってください。


束縛心

「あ、マスターおはよう。気分はどう?」

 

声の方を向くとそこには俺のボーカロイドIAがベッドの横で幸せそうにこっちを見ていた。

 

カーテンの隙間から覗く光を手で遮りながらいい気分だと答えるとIAは微笑み立ち上がる。

 

IAが立ち上がると俺も少し慌てて起き上がりベッドを出る。

 

なぜこれに慌てる要素があるのかと言うと、それは全てIAのチョーカーと俺のブレスチョーカーの間にぶら下がる鎖が説明してくれる。

 

この鎖はIAが離れたくない。繋がっていたいと俺に付けてきた物であり、特例はあるも基本的には四六時中ずっとつけている。

 

当の本人は垂れる鎖をそれはもう幸せそうに見つめている。この鎖は彼女の束縛心と独占欲などその他諸々を詰め込んだ、彼女曰く「マスターとのつながり」らしい。

 

まぁ俺もこれをそこそこ気に入っているので問題はないが...

 

そんな事もあり、俺の日常はこの鎖で結ばれたIAと共に過ごしている。

 

この後は朝食を二人で用意して食べた後、軽く散歩へ出かけた。

 

川沿いは歩いていると、前から金髪のジャージ姿の少女がこちらに気づきおーいと手を振りながら走ってきた。

 

「こんな朝早くに奇遇だね!」

 

金髪の少女、弦巻マキが彼女によく似合う無邪気な笑顔で元気よく声をかけてきた。

 

「あ、マキちゃんおはよう。朝からランニング?」

 

「うん。やっぱり朝は体動かさないとね!」

 

「ランニングか...いいな。久しぶりに俺もやろうかな」

 

「ほんと!?じゃあ私と走ろー!!私のマスターインドアだからこういうの全く付き合ってくれないの!!」

 

「あぁ...あいつはなぁ…ぅお!?」

 

話に夢中になっていると急に手をグイッと引っ張られる。隣を見るとムスッとした表情でIAが鎖を引っ張っていた。

 

「それは良いお誘いだと思うけど...お断りさせてもらおうかな?」

 

IAが表情を変え俺の代わりに返答するが、せっかくランニング仲間が出来たマキは「なんでー?少しくらいマスター貸してくれたって」と言い返したその途中。

 

「ダメ」

 

マキの返事をIAが先程より低いトーンで遮る。

 

「マスターは私のものだから、絶対に誰にも渡さない」

 

今にも飛びかかってしまいそう...いや比喩じゃなく本気で

 

「どうどう、大丈夫行かないよ」

 

IAを抱きしめなだめるように言うと、少し落ち着いたのか強張っていた顔が緩む。その隙にマキに早く行ってと念を込めて追い払うジェスチャーをするとマキはこちらに手を合わせると少し急ぎ目に走り去っていった。

 

「...とりあえず帰ろうか」

 

走っていったマキを見送りつつIAを撫でながら言うと、彼女は何も喋らず頷いたのでそのまま家の方向へと歩き始めた。

 

 

家に入ると帰る途中ずっと腕に抱きついて無言だったIAが口を開く。

 

「...ごめんね」

 

やっと出た言葉は触れると壊れてしまいそうな程弱々しい声

 

「こんな鎖で繋ぎ止めてる癖に、ちょっとマスターを取られそうになっただけで怒って、嫉妬して」

 

彼女の目には大粒の涙が溜まり、ぽつぽつと言葉と共に零れていく。

 

「醜いよね。それでマキちゃんにも嫌な思いさせてマスターにも苦労ばっかりかけさせちゃって、その上今度は自己嫌悪だもん」

 

「これじゃこの鎖も意味ないよ...」

 

「ごめんね、邪魔だよね、迷惑だよね、いらないよね」

 

ボロボロと涙を零しながらも口角を上げて無理矢理笑う。

 

「これも外すね。じゃぁ、さよなら」

 

俺の腕からブレスチョーカーを外すとIAは逃げるように外へ出ようとする。

 

俺の横を抜ける瞬間、鎖を掴んで引張る。

 

すると当然IAはバランスを崩しこっちへ倒れてくる。倒れてくるIAを俺は体で受け止め抱きしめる。

 

さっきとは違い逃さないように、離さないようにしっかりと抱きしめる。

 

「なんで...私は」

 

「邪魔なんかじゃない、迷惑なんかじゃない、いらなくなんてない!」

 

IAの言葉を遮り、叫ぶようにIAの言葉を否定する。

 

「俺にはIAが好きだ。例えこれ以上に束縛が、独占が厳しくなったってその気持は変わらない!」

 

「いくら嫉妬したって構わない!その全てを受け入れても俺はお前を愛している!だから――――」

 

「だから側にいてくれ」

 

自分の内を全てさらけ出すと一層強く抱きしめる。

 

「でも私...もっと酷い事しちゃうかも...」

 

「大丈夫」

 

「もしかしたら監禁しちゃうかもしれない...」

 

「構わないよ」

 

「でも...っむ!?」

 

いくら肯定してもIAは否定するのをやめないから、仕方なしとIAの口をキスで塞ぐ。

 

キスと言っても軽い、フレンチキスだが、それでもIAを大人しくさせるには十分だったらしい。

 

「これが俺の答えだ」

 

その言葉を聞くとIAは先程の暗い表情とは正反対で優しく微笑み、今度はIAからキスをしてきた。

 

それも深い方だ。IAの舌が俺の口の中に入り込み、俺の舌と絡め合う。唾液も舌の絡めあいで混ざりいながら体に流れ込む。

 

10秒は経っただろうか?やっと口が離れ舌と舌の間に糸が伸びる。

 

「これが私の答えです。だから、一生一緒ですよ」

 

キスを終えたIAは満面の笑顔でそう答え、俺を抱きしめた。

 




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