人は一体どこまで理性が保つのか。
一回くらいは考えたことがある人もいるだろう。
俺も陽乃さんに理性の化け物扱いされた時には考えたものだ。
俺は一体どこまで理性が働くのか。
まあ、その時には言ってきた本人とこんなことになるとは夢にも思ってもいないわけだが。
それが今はどうだろう。
振り返るとそこには、頰を紅潮させ、息が途切れ途切れになり、今か今かと目で期待を示している陽乃さんがいるではないか。いつもの意地の悪そうな顔はなく、どちらかといえばそれは俺の方がまとっている気がする。
うん、なんというか。
ここまでくると無性にいじめたくなるのだ。
今まで散々おもちゃにされてきた分、しっかりとお返しをしたいと思ってしまっているのだ。
これは一種の欲望なのだろう。
さすがに襲うまでにはいかないように理性が働いているようだが、その転換先としていじめたくなってしまうというのはどうしたものだろうか。というかもはや理性が変な方向に働いているだけで、機能としては全くもって意味がないような気がする。
「……そんなに俺にいじられたいんですか」
巻かれた彼女の手に自分の手をそっと重ねる。
そして、指を手の甲を少しの刺激を与える。
「う、うん………」
きゅっと握り返してくる反応が可愛くてどこかおかしい。
「触られて、吸われて、舐められて、めちゃくちゃにされてどうなりたいんですか」
「ッッッ!?」
ピクッと反応する手は独立した生き物のように電気を走らせる。
しかも反応するごとにワンピース一枚しか隔てるものがない胸を押し付けられ、やわな感触がワイシャツ越しに伝わって来る。
「………イ………せて……」
「え? 何て言いました。もっと大きな声ではっきりと言ってくれないとわからないですよ」
ぼたぼたという音が次第に大きくなってくる。
「……気絶するくらい、イかせて!」
ポコっと。
今の言葉を聞いて俺の頭の中ではギャルゲーのように選択肢が湧いて出た。
・分かりました。覚悟してくださいね。
・嫌です。イきたければ自分でしてください。
・無言でベッドに押し倒す。
…………………………。
うーん、我ながらなんという鬼畜さだろうか。
どれを取っても色々と終わりなような気がする。
うーん、強いて言えば無言?
「………」
「へ? 比企谷くん? あ、ちょ、あっ…………」
陽乃さんを強引に引き連れ、ベッドに投げ込む。
抵抗という抵抗は一切してこず、為されるがまま。
「ひゃあっ!?」
そして俺はそのまま彼女の上に跨り、白いワンピースから浮き出た双方の突起にしゃぶりつく。布越しでも御構い無しに飛び出ているため、舌が擦れた瞬間に彼女は身を悶えた。
「ひ、比企谷くん………んんっ!? こんな、こんな抵抗もできない状態でああんっ!? おっぱい、しゃぶられたひぐぅッッ!? そこだめそこだめっ! 引っ張らないでぇ………いっ、あっ、はぁぁんっ、うぁぁああああんっ」
指先で突起をつまみ上げ軽く引っ張ると、下の方からプシュッという水の発車音が聞こえてくる。
「だ………めぇ、何かくる出ちゃう出ちゃうからっ! あっ、あっ、あっ……………」
胸の部分のボタンだけを外して、たわわに実ったおっぱいをさらけ出す。そして、直に吸い付き摘み上げ、さらに甘噛みも加えると、ベッドのシーツをきつく握り締め始めた。
「くるくるくるくるくるきちゃうっ、もうきちゃうよぉ…………あ、イクイクイクイクイクゥッッーーー」
少しそれを続けると腰が浮いてきて、言葉通り絶頂に達しようとしていたので胸から指も口も全て離した。
「ーーーえ? な、んで………なんで、イかせてよぉ。もう切ないくて早くイきたいの! お願いだから早くイかせてぇっ!!」
涙を流しながら俺のシャツの袖を掴んでくる。若干よだれすら垂れている。あの陽乃さんがここまで崩れてしまうとは性欲とは恐ろしいもんだな。
「ええ、イかせますよ。とりあえず、こっちに来てください」
彼女の体を起こし、ベッドから立たせる。
ふらつく足取りを支えるために腰に手を当てたら、それだけで再びプシュッという音がした。
「え? ここって………」
「ええ、窓です。ちょうど向かいのビルでは会議でもやってるみたいですね」
そう言って、彼女のワンピースの残りのボタンに手をかける。
「え? あんっ、比企………谷……くん? だめ、見られちゃう、見られちゃうからぁ」
「みんなに見てもらいましょう。午前中から歳下の高校生に二本の指でめちゃくちゃにされて盛大にイク姿をみんなに見てもらいましょう」
全てのボタンを外し終え、ガラス窓に彼女の肢体を押し付ける。
「んぁああんっ! ち、くび………乳首が、擦れてひぐぅぅぅぅぅッッッ!?」
冷たいガラスがよほど気持ちいいのか俺の指が入る前から愛液がダラダラと流れ出してくる。カーペットはもはや水浸しになっていた。
「さあ、指を咥えてください。あなたを今からイかせるこの二本の指をちゃんと舐めてください」
「んぐぅ!? ひゃめたら、ひゃんといかへてくへうお」
「ええ、今度はちゃんとイかせてあげますよ」
「ちゅぷっ、ぴちゃ、んぐっ、ちゅぽ。……はむっ、んんっ、ずずっちゅぱっ、ん、…………ちゅぽんっ……………はぁ…………はぁ……………ぁ………これで、いいの?」
「ええ? それでは、いきますよ」
べっとりとした人差し指と中指を膣口へとねじ込んでいく。
「んんっ、ああっ、ひぁぁぁぁあああああああああああああああっっ!?」
くっと奥まで一気に入れたら壁に当たった。
これが処女膜というやつなのか………?
というかやっぱりこの人経験ないのか。
「これっ、きつっ、だめっ、そん、な早くっ、はぁぁぁあああんッッ! ………し、ちゃ、ああんっ、だ、めぇぇぇっ」
じゅぷじゅぷ激しい水音がねやの中に響き渡る。
それがまた卑猥で俺たちを焚きつけてくる。
「もう…………もうイクっ! 今度こそっ、んぁぁああっ、イクのイクイクイクイクイクイクイクイクっ、イ………………………っくぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅううううううッッッ!!!!?」
ビクンっと大きく天井を仰げ見るとプシャーっと放水のように何かが噴き出してくる。おしっこ、ではなさそうだし、これが潮吹きということか…………。
「え? ちょ、今、イってる、イってるからぁぁぁ。そんな激しいの続けられたらっ! また……………イクイクイク、イっちゃうぅぅぅぅぅううううううううううううううううううッッッ!?!?」
なんて潮吹きに魅入っていたら指はそのままうごしていたのをすっかり忘れてしまい、再び陽乃さんに絶頂を味わわせてしまった。
もう窓もカーペットも洪水にでもあったかのように水浸しで、なんなら俺の手はすごいことになっていた。なんというか風呂上がりのふやけた手? みたいな?
「はぁはぁはぁはぁ……………ああんっ、まだ、くるのぉ」
痙攣がまだ続いているようでとうとう俺に背中を預けてきた。
俺は抱きつくように彼女を受け止める。
「………んん、………はぁはぁ………はぁ…………はぁ………、はぁ…………………きもち、よかった」
「…………そう、ですか」
急に言葉を発せられたので我に返ってしまった。
やばい、俺何してんだ…………?
こんなことしてたら魔王に殺されちまうんじゃねーか。
ていうかなんだよあのギザったらしいセリフの数々。
あんなの俺じゃねーよ。
「ん、ふふっ、………この鬼畜…………」
向きを変えて俺の胸に顔をこすりつけてくる。
その動きがまた幼くて可愛かった。
「…………シャワー、浴びてくるね………」
「はい…………」
フラフラとした足取りの陽乃さんを固まった体で送り出す。
彼女が通った後には、点々と水滴が落ちていた。
「ふぅ…………おまたせ、って何してるの」
「ほっといてください。俺は今、アイデンティティクライシスに陥ってるので」
「いわゆる賢者モードってやつかー」
ベッドの枕に顔をうずめて悶えていると陽乃さんがシャワールームから出てきた。
今は彼女の目を見れない。
どんな顔してみればいいのかがわからない。
「んもー、かわいいなー。そんなに気にしなくていいのに。それにすごく………きもちよかったし…………」
ピトッと俺に抱きつくように背中に乗ってくる感触が伝わってきた。重い、とかそんなのは全く感じない。
「うえっ!?」
と思いきや勢いよく仰向けにされてしまった。
「ちょ、なにするんで……………す……か」
向きを変えて目に入ってきた陽乃さんの姿に言葉を失ってしまった。
や、でもさすがにこんな姿を見せられたら、驚かなはずがないだろ。
「どう………かな?」
「えっ、と、なにゆえ高校の制服を着ていらっしゃるのでしょうか?」
なんかさっきまでのことがどうでもいいくらいには釘付けになってしまっている。
「いやー、ほんとは今日、ここで高校生気分で祝ってもらおうかなーって思って用意してみたんだけど………変、だよね」
「え、や、別に、変ということは…………むしろ色っぽいというか………その………とにかく、似合ってます………よ」
いつもの意地の悪そうな顔ではなく恥ずかしそうな顔をされては俺としてもどうしていいかわからない。こんな陽乃さんを見るのは初めてすぎて対応に困ってしまう。
「ね、今度は私がご奉仕してあげよっか」
口に当てられた人差し指は彼女の色気を最高に際立たせていた。